JPH08143860A - 蓄熱体の製造方法 - Google Patents

蓄熱体の製造方法

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JPH08143860A
JPH08143860A JP6287763A JP28776394A JPH08143860A JP H08143860 A JPH08143860 A JP H08143860A JP 6287763 A JP6287763 A JP 6287763A JP 28776394 A JP28776394 A JP 28776394A JP H08143860 A JPH08143860 A JP H08143860A
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polyolefin
polyolefins
melt viscosity
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JP6287763A
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Inventor
Koichi Takahama
孝一 高濱
Mikio Sei
三喜男 清
Akira Sugawara
亮 菅原
Hitoshi Kudo
均 工藤
Kenji Tsubaki
健治 椿
Nobuaki Yabunouchi
伸晃 薮ノ内
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固相−液相間を可逆的に相転移する有機系蓄
熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混練す
る蓄熱体の製造方法であって、均一に混合混練すること
により有機系蓄熱材のしみだしが少ない蓄熱体を得るこ
とのできる製造方法を提供する。 【構成】 第1の方法は、有機系蓄熱材を溶融状態にし
た後に、ポリオレフィンを添加し、これらを溶融状態で
混合混練する。第2の方法は、有機系蓄熱材、及び、低
粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練した後に、
高粘度のポリオレフィンを添加し、これらを溶融状態で
混合混練する。第3の方法は、有機系蓄熱材、及び、低
粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練した後に、
混練押出機から押出成形しながら、高粘度のポリオレフ
ィンを添加し、これらを溶融状態で混合混練する。第4
の方法は、粒状の複数ポリオレフィンを混練押出機に投
入し、混練押出成形しながら有機系蓄熱材を複数の供給
口から分散して供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓄熱体の製造方法に関
し、具体的には固相−液相間を可逆的に相転移する有機
系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混
練する蓄熱体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パラフィン等の固相−液相間を可逆的に
相転移する有機系蓄熱材を樹脂に担持した蓄熱体は、上
記樹脂と有機系蓄熱材を混合混練し、製造される。この
製造の際に、樹脂を複数用い、これら樹脂の溶融粘度の
差が大きく、且つ、低粘度の樹脂量が高粘度の樹脂量と
同等以上の配合割合で混合混練する場合、新たな問題を
生じる。例えば、高粘度の樹脂が低粘度の樹脂と十分に
混練されずに固まりとして蓄熱体内に存在し、むらが発
生する。このむらが発生すると、蓄熱体において、有機
系蓄熱材を担持する機能が不均一となり、相の転移によ
り液体になった際、有機系蓄熱材が蓄熱体から流出する
恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、固相−
液相間を可逆的に相転移する有機系蓄熱材と粘度の異な
る複数のポリオレフィンを混合混練する蓄熱体の製造方
法であって、均一に混合混練することにより有機系蓄熱
材のしみだしが少ない蓄熱体を得ることのできる製造方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
蓄熱体の製造方法は、固相−液相間を可逆的に相転移す
る有機系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを
混合混練する蓄熱体の製造方法であって、上記有機系蓄
熱材を溶融状態にした後に、上記複数のポリオレフィン
を添加し、これらを溶融状態で混合混練することを特徴
とする。
【0005】本発明の請求項2に係る蓄熱体の製造方法
は、固相−液相間を可逆的に相転移する有機系蓄熱材と
粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混練する蓄熱
体の製造方法であって、上記有機系蓄熱材、及び、低溶
融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練した後
に、高溶融粘度のポリオレフィンを添加し、これらを溶
融状態で混合混練することを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に係る蓄熱体の製造方法
は、固相−液相間を可逆的に相転移する有機系蓄熱材と
粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混練する蓄熱
体の製造方法であって、上記有機系蓄熱材、及び、低溶
融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練した後
に、混練押出機から押出成形しながら、高溶融粘度のポ
リオレフィンを添加し、これらを溶融状態で混合混練す
ることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項4に係る蓄熱体の製造方法
は、固相−液相間を可逆的に相転移する有機系蓄熱材と
粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混練する蓄熱
体の製造方法であって、粒状の複数の粘度の異なるポリ
オレフィンを混練押出機に投入し、混練押出成形しなが
ら、上記有機系蓄熱材を複数の供給口から分散して供給
することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項5に係る蓄熱体の製造方法
は、請求項1乃至請求項4いずれか記載の蓄熱体の製造
方法において、上記有機系蓄熱材が結晶性ハイドロカー
ボン、結晶性脂肪酸、及び結晶性脂肪酸エステルから選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項6に係る蓄熱体の製造方法
は、請求項1乃至請求項5いずれか記載の蓄熱体の製造
方法において、上記複数のポリオレフィンのうち高溶融
粘度のポリオレフィンが高密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレン、及び、直鎖低密度ポリエチレンから選ばれ
る少なくとも1種であることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項7に係る蓄熱体の製造方法
は、請求項2乃至請求項6いずれか記載の蓄熱体の製造
方法において、上記複数のポリオレフィンのうち低溶融
粘度のポリオレフィンがポリプロピレンであることを特
徴とする。
【0011】本発明の請求項8に係る蓄熱体の製造方法
は、請求項7記載の蓄熱体の製造方法において、ポリプ
ロピレンがアタクチックポリプロピレン、及び、シンジ
オタクチックポリプロピレンから選ばれる少なくとも1
つであることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項9に係る蓄熱体の製造方法
は、請求項1記載の蓄熱体の製造方法において、複数の
ポリオレフィンのうち低溶融粘度のポリオレフィンが結
晶化度が40%以下のポリプロピレンであることを特徴
とする。
【0013】本発明の請求項10に係る蓄熱体の製造方
法は、請求項9記載の蓄熱体の製造方法において、結晶
化度が40%以下のポリプロピレンがアタクチックポリ
プロピレンであることを特徴とする。
【0014】以下、本発明を詳しく説明する。本発明は
固相−液相間を可逆的に相転移する有機系蓄熱材と粘度
の異なる複数のポリオレフィンを混合混練する製造方法
であり、上記複数のポリオレフィンの溶融粘度の差が大
きく、且つ、低粘度のポリオレフィンの量が高粘度のポ
リオレフィンの量と同等以上の配合割合で作製する際に
特に有用である。
【0015】上記有機系蓄熱材は上記ポリオレフィンと
相溶性を有するものが望ましく、有機系蓄熱材として
は、特に限定はしないが、具体的には、パラフィン、パ
ラフィンワックス、イソパラフィン、ポリエチレンワッ
クス等のハイドロカーボン、脂肪酸、及び脂肪酸エステ
ル類等が挙げられる。上記有機系蓄熱材は、融点が5〜
90℃のものが好ましく、望ましくは融点が20〜80
℃のものである。これらは1種のみを用いてもよいし、
2種以上を併用してもよい。なお、水分と接触する蓄熱
体に用いる場合は、脂肪酸類を劣化させるので、ハイド
ロカーボンの方が好ましい。
【0016】上記ポリオレフィンとしては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。これらポ
リオレフィンのうち、高溶融粘度のポリオレフィンとし
ては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、及
び、直鎖低密度ポリエチレン等が挙げられる。なお、高
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンは、JIS−K
−6760で規定されているものである。上記ポリオレ
フィンのうち、低溶融粘度のポリオレフィンとしては、
例えば、ポリプロピレン等が挙げら、具体的には、アタ
クチックポリプロピレン、及び、シンジオタクチックポ
リプロピレンが挙げられる。
【0017】本発明の請求項1に係る製造方法について
説明する。本発明においては、上記有機系蓄熱材を溶融
状態にした後に、上記複数のポリオレフィンを添加し、
これらを溶融状態で混合混練する。有機系蓄熱材を融点
以上の温度で溶融状態にするが、この際、有機系蓄熱材
が溶融する温度であれば低温の方が、作製中に有機系蓄
熱材の気化する量を少なくでき、生産の歩留りがよくな
るので好ましい。その後、ポリオレフィンを添加後に高
溶融粘度のポリオレフィンが溶融状態となる温度まで加
温し、混合混練する。添加するポリオレフィンは、粒状
でも液状でもどちらでもよい。上記低溶融粘度のポリオ
レフィンとして例示されるポリプロピレンとしては、結
晶化度が40%以下のポリプロピレンが好ましく、具体
的にはアタクチックポリプロピレンが挙げられる。結晶
化度が40%以下のポリプロピレンを用いると、担持し
た有機系蓄熱材のしみだしがより少なくなる。上述の如
く、溶融状態となった有機系蓄熱材にポリオレフィンを
添加するので、ポリオレフィンを均一に混合混練するこ
とができる。
【0018】本発明の請求項2に係る製造方法について
説明する。本発明においては、上記有機系蓄熱材、及
び、低溶融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練
した後に、高溶融粘度のポリオレフィンを添加し、これ
らを溶融状態で混合混練する。上記有機系蓄熱材、及
び、低溶融粘度のポリオレフィンの融点以上の温度で溶
融状態にし、均一に混合混練するが、この際、有機系蓄
熱材、及び、低溶融粘度のポリオレフィンが溶融する温
度であれば低温の方が、作製中に有機系蓄熱材の気化す
る量を少なくでき、生産の歩留りがよくなるので好まし
い。その後、高溶融粘度のポリオレフィンを添加し、高
溶融粘度のポリオレフィンの融点以上の温度で混合混練
する。溶融状態となった有機系蓄熱材、及び、低溶融粘
度のポリオレフィンに高溶融粘度のポリオレフィンを添
加するので、高溶融粘度のポリオレフィンを均一に混合
混練することができる。
【0019】本発明の請求項3に係る製造方法について
説明する。本発明においては、上記有機系蓄熱材、及
び、低溶融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混練
した後に、混練押出機から押出成形しながら、高溶融粘
度のポリオレフィンを添加し、これらを溶融状態で混合
混練する。上記混練押出機を用いることにより、連続的
に蓄熱体を作製できる。上記混練押出機の第1ゾーンに
有機系蓄熱材、及び、低溶融粘度のポリオレフィンを添
加し、これらの融点以上の温度で加熱し、溶融状態で混
合混練しながら第2のゾーンへ押出す。この際、第1の
ゾーンの温度は有機系蓄熱材、及び、低溶融粘度のポリ
オレフィンが溶融する温度であれば低温の方が、作製中
に有機系蓄熱材の気化する量を少なくでき、生産の歩留
りがよくなるので好ましい。その後、第2のゾーンで高
溶融粘度のポリオレフィンを添加し、高溶融粘度のポリ
オレフィンの融点以上の温度で混合混練する。溶融状態
となった有機系蓄熱材、及び、低溶融粘度のポリオレフ
ィンに高溶融粘度のポリオレフィンを添加するので、高
溶融粘度のポリオレフィンを均一に混合混練することが
連続してできる。
【0020】本発明の請求項4に係る製造方法について
説明する。本発明においては、粒状の複数の粘度の異な
るポリオレフィンを混練押出機に投入し、混練押出成形
しながら、上記有機系蓄熱材を複数の供給口から分散し
て供給する。上記混練押出機を用いることにより、連続
的に蓄熱体を作製できる。上記ポリオレフィンの融点以
上の温度で加熱した混練押出機に複数のポリオレフィン
を添加し、溶融状態で混合混練する。この際、ポリオレ
フィンは粒状体としておくことが、取扱いに便利であ
る。なお、ポリオレフィンが常温でゴム状のものは、冷
却することにより、粒状にすることができる。その後、
ポリオレフィンの供給口から溶融物の排出口にかけて、
有機系蓄熱材を複数カ所に分散して添加する。溶融状態
のポリオレフィンに分散して有機系蓄熱材を供給するの
で、有機系蓄熱材を溶融状態のポリオレフィン中に均一
に混合混練する。
【0021】上記蓄熱体には、複数のポリオレフィン、
及び、有機系蓄熱材の他に、必要に応じて、無機、及び
有機のフィラー、ガラス繊維、ウィスカー、金属繊維、
有機繊維からなる群のうち少なくとも1種以上の添加剤
を構成材料としてもよい。上記無機、及び有機のフィラ
ーとしては、有機ベントナイト、炭酸カルシウム等が挙
げられる。上記添加剤を加えると、有機系蓄熱材のしみ
だしをより少なくすることができる。さらに、必要に応
じて、難燃剤、及び、酸化防止剤等を添加し、分散させ
てもよい。
【0022】
【実施例】 実施例1 有機系蓄熱材として、パラフィン125品(日本精蝋株
式会社製:125F)、低溶融粘度のポリオレフィンと
して、メトロフローレート(以下MFRと記す)が7.
0g/10min のアタクチックポリプロピレン(住友化学
株式会社製:スミチックSS30−B)、及び、高溶融
粘度のポリオレフィンとして、MFRが2.0g/10mi
n の直鎖低密度ポリエチレン(住友化学株式会社製:ス
ミカセンα FZ201−0)を用いた。なお、MFR
とは、溶融樹脂の流動性を示す値であり、JIS−K−
7210に基づいて測定された値である。
【0023】上記パラフィン125品を70重量部(以
下部と記す)を約100℃で溶融状態にした後に、アタ
クチックポリプロピレン20部と直鎖低密度ポリエチレ
ン10部を添加し、150℃に加温して混合混練した。
その後この溶融物を冷却し、切断し、厚さ15mm、長
さ50mm角の直方体の蓄熱体を作製した。
【0024】実施例2 有機系蓄熱材として、パラフィン125品(日本精蝋株
式会社製:125F)、低溶融粘度のポリオレフィンと
して、MFRが7.0g/10min のアタクチックポリプ
ロピレン(住友化学株式会社製:スミチックSS30−
B)、及び、高溶融粘度のポリオレフィンとして、MF
Rが0.35g/10min の高密度ポリエチレン(三菱油
化株式会社製:BZ50U)を用いた。上記パラフィン
125品を70部を約100℃で溶融状態にした後に、
アタクチックポリプロピレン20部と高密度ポリエチレ
ン10部を添加し、160℃に加温して混合混練した。
その後この溶融物を冷却し、切断し、厚さ15mm、長
さ50mm角の直方体の蓄熱体を作製した。
【0025】実施例3 実施例2と同様の材料を用いた。上記パラフィン125
品70部とアタクチックポリプロピレン20部を配合
し、130℃に加熱し、溶融状態で混合混練した後に、
高密度ポリエチレン10部を添加し、160℃に加温し
て混合混練した。その後この溶融物を冷却し、切断し、
厚さ15mm、長さ50mm角の直方体の蓄熱体を作製
した。
【0026】実施例4 実施例1と同様の材料を用いた。混練押出成機の第1ゾ
ーンに上記パラフィン125品70部とアタクチックポ
リプロピレン20部を配合し、130℃に加熱し、溶融
状態で混合混練しながら第2ゾーンへ押出した後に、第
2ゾーンで粒状の直鎖低密度ポリエチレン10部を添加
し、160℃に加温して混合混練しながら、押出成形し
た。その後この溶融物を冷却し、切断し、厚さ15m
m、長さ50mm角の直方体の蓄熱体を作製した。
【0027】実施例5 実施例1と同様の材料を用いた。先ずアタクチックポリ
プロピレンを液体窒素で冷却し、1mm角に粉砕したペ
レットを作製した。このアタクチックポリプロピレン2
0部と粒状の直鎖低密度ポリエチレン10部を160℃
に加温した押出機に投入し、溶融状態で押出しながら、
上記ポリオレフィンの供給口から溶融物の排出口にかけ
て3段階に分けて、溶融状態の上記パラフィン125品
70部を投入し、混合混練しながら押出成形した。その
後この溶融物を冷却し、切断し、厚さ15mm、長さ5
0mm角の直方体の蓄熱体を作製した。
【0028】比較例1 実施例1と同様の材料を用いた。上記パラフィン125
品70部、アタクチックポリプロピレン20部、及び、
直鎖低密度ポリエチレン10部を配合し、160℃に加
熱し、混合混練した。その後、この溶融物を冷却し、切
断し、厚さ15mm、長さ50mm角の直方体の蓄熱体
を作製した。
【0029】得られた実施例1〜5、及び、比較例1の
蓄熱体のしみ出しを評価した。しみ出しは次のようにし
て求めた。図1に示す温度条件の雰囲気中で100サイ
クルの寒熱試験を行った。試験後、蓄熱体を取り出し、
80℃で蓄熱体の周囲にしみ出した有機系蓄熱材を拭き
取り、減少した重量から溶融離脱率を計算した。 ・溶融離脱率(%)=(蓄熱体の重量減少量/初期の有
機系蓄熱材の含有重量)×100 結果は表1に示すとおり、実施例1〜5はいずれも比較
例1に比べて溶融離脱率が良好であった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項10いずれ
か記載の蓄熱体の製造方法によれば、粘度の異なる複数
のポリオレフィンを混合混練する際に、均一に、むら無
く混合混練できるため、有機系蓄熱材のしみだしが少な
い蓄熱体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】寒熱試験の条件の説明図である。
【符号の説明】
なし
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 均 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 椿 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 薮ノ内 伸晃 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相−液相間を可逆的に相転移する有機
    系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混
    練する蓄熱体の製造方法であって、上記有機系蓄熱材を
    溶融状態にした後に、上記複数のポリオレフィンを添加
    し、これらを溶融状態で混合混練することを特徴とする
    蓄熱体の製造方法。
  2. 【請求項2】 固相−液相間を可逆的に相転移する有機
    系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混
    練する蓄熱体の製造方法であって、上記有機系蓄熱材、
    及び、低溶融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混
    練した後に、高溶融粘度のポリオレフィンを添加し、こ
    れらを溶融状態で混合混練することを特徴とする蓄熱体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 固相−液相間を可逆的に相転移する有機
    系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混
    練する蓄熱体の製造方法であって、上記有機系蓄熱材、
    及び、低溶融粘度のポリオレフィンを溶融状態で混合混
    練した後に、混練押出機から押出成形しながら、高溶融
    粘度のポリオレフィンを添加し、これらを溶融状態で混
    合混練することを特徴とする蓄熱体の製造方法。
  4. 【請求項4】 固相−液相間を可逆的に相転移する有機
    系蓄熱材と粘度の異なる複数のポリオレフィンを混合混
    練する蓄熱体の製造方法であって、粒状の複数の粘度の
    異なるポリオレフィンを混練押出機に投入し、混練押出
    成形しながら、上記有機系蓄熱材を複数の供給口から分
    散して供給することを特徴とする蓄熱体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記有機系蓄熱材が結晶性ハイドロカー
    ボン、結晶性脂肪酸、及び結晶性脂肪酸エステルから選
    ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4いずれか記載の蓄熱体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記複数のポリオレフィンのうち高溶融
    粘度のポリオレフィンが高密度ポリエチレン、低密度ポ
    リエチレン、及び、直鎖低密度ポリエチレンから選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5いずれか記載の蓄熱体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記複数のポリオレフィンのうち低溶融
    粘度のポリオレフィンがポリプロピレンであることを特
    徴とする請求項2乃至請求項6いずれか記載の蓄熱体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のポリプロピレンがアタク
    チックポリプロピレン、及び、シンジオタクチックポリ
    プロピレンから選ばれる少なくとも1つであることを特
    徴とする請求項7記載の蓄熱体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の複数のポリオレフィンの
    うち低溶融粘度のポリオレフィンが結晶化度が40%以
    下のポリプロピレンであることを特徴とする蓄熱体の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の結晶化度が40%以下
    のポリプロピレンがアタクチックポリプロピレンである
    ことを特徴とする請求項9記載の蓄熱体の製造方法。
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