JPH0748561A - 蓄熱体及びその製造方法 - Google Patents

蓄熱体及びその製造方法

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JPH0748561A
JPH0748561A JP5196439A JP19643993A JPH0748561A JP H0748561 A JPH0748561 A JP H0748561A JP 5196439 A JP5196439 A JP 5196439A JP 19643993 A JP19643993 A JP 19643993A JP H0748561 A JPH0748561 A JP H0748561A
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JP
Japan
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heat storage
crystalline polyolefin
oily substance
storage body
kneading
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Application number
JP5196439A
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English (en)
Inventor
Takashi Kishimoto
隆 岸本
Mitsuhiro Tsuruki
充啓 鶴来
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油性物質の染みだしがなく、強度の高い蓄熱
体、及びその製造方法を提供する。 【構成】 蓄熱体は、蓄熱性を有する油性物質、この油
性物質を担持する高分子担持材、及び、この油性物質、
高分子担持材より高い融点を有し、網目構造を形成する
結晶性ポリオレフィンを含む蓄熱体であって、上記蓄熱
体の表面層は結晶性ポリオレフィンの網目構造が三次元
に形成されている。その製造方法は、油性物質、高分子
担持材、及び、結晶性ポリオレフィンを含む高分子組成
物が溶融、混練して得た塊状物を、成形する際に、上記
結晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で混練し、結
晶性ポリオレフィンの融点以上の温度で表面を再溶融し
ながら成形した後に、冷却固化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱性を有する油性物
質を担持した床暖房等に利用される蓄熱体、及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱体として、パラフィン等の油性物質
をポリエチレンに担持させた油性物質担持体が、特開昭
59−170180号公報、特開昭61−279523
号公報に開示されている。この蓄熱体は、油性物質の固
相と液相間の相転移に要する潜熱を利用したもので、油
性物質が相転移により液体となった際の、液の流出を防
ぐため、金属や樹脂等でできた容器におさめなければな
らなかった。これに対し、パラフィンをポリエチレン中
に含浸させると、パラフィンの溶融時でも液状にならず
固体として取り扱える。特開昭62−187782号公
報にはポリエチレンとして架橋された高密度ポリエチレ
ンが利用されているが、しかし、この蓄熱体では蓄熱体
からの油性物質の染みだしが生じる問題があった。
【0003】本発明者等は特開平5−59352号公報
に、この油性物質の染みだしが少ない蓄熱体を開示して
いる。この蓄熱体は、蓄熱性としては優れているが、製
造工程における冷却に長時間を要する。特に床暖房に用
いられる蓄熱体のように、厚い板に成形する場合には生
産性が問題となっている。
【0004】また、特開平5−98246号公報、特開
平5−98248号公報に、材料を小さな塊に粉砕し、
冷媒との接触面積を増して効率的に冷却した後に、成形
する方法が開示されている。しかしこの方法では、成形
温度を上げ過ぎると、再度溶融して、冷却に時間を要す
るし、成形温度が低いと塊の結合力が弱く、板状に成形
した際に、強度が弱い問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら事実に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、蓄熱
性を有する油性物質の染みだしがなく、強度の高い蓄熱
体、及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄熱体は、蓄熱
性を有する油性物質、この油性物質を担持する高分子担
持材、及び、この油性物質、高分子担持材より高い融点
を有し、網目構造を形成する結晶性ポリオレフィンを含
む蓄熱体であって、上記蓄熱体の表面層は結晶性ポリオ
レフィンの網目構造が三次元に形成されていることを特
徴とする。
【0007】本発明の蓄熱体の製造方法は、蓄熱性を有
する油性物質、この油性物質を担持する高分子担持材、
及び、この油性物質、高分子担持材より高い融点を有
し、網目構造を形成する結晶性ポリオレフィンを含む高
分子組成物が溶融、混練して得た塊状物を、成形する際
に、上記結晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で混
練し、結晶性ポリオレフィンの融点以上の温度で表面を
再溶融しながら成形した後に、冷却固化することを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明の蓄熱体は、蓄熱体の表面層が結晶性ポ
リオレフィンの網目構造が三次元に形成されているの
で、この表面層で強度を維持し、蓄熱体の内部の油性物
質の染みだしを防ぐことができる。
【0009】本発明の蓄熱体の製造方法は、結晶性ポリ
オレフィンの凝固点以下の温度で混練し、成形する際
に、結晶性ポリオレフィンの融点以上の温度で表面を再
溶融しながら成形した後に、冷却固化するので、成形し
た蓄熱体の表面に網目構造が三次元となった結晶性ポリ
オレフィンを形成できる。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
蓄熱体は、蓄熱性を有する油性物質、この油性物質を担
持する高分子担持材、及び、この油性物質、高分子担持
材より高い融点を有し、網目構造を形成する結晶性ポリ
オレフィンを含有している。
【0011】本発明の高分子担持材として、例えば、エ
チレン−α−オレフィン共重合体、低密度ポリエチレ
ン、及び、中密度ポリエチレンが挙げられ、特に、0.
925g/cm3 未満の密度を有するエチレン−α−オ
レフィン共重合体を用いると、油性物質の染みだしを少
なくするのに有効である。また、0.90g/cm3
上の密度を有するエチレン−α−オレフィン共重合体、
低密度ポリエチレン、及び、中密度ポリエチレンのうち
少なくとも1種以上を含むと、高温に加熱した際に、蓄
熱体の形状を保持する強度を高めるのに有用である。特
に、油性物質の染みだしを少なくするために、0.90
g/cm3 未満の密度を有するエチレン−α−オレフィ
ン共重合体を用いる場合に、蓄熱体の形状保持力を高め
るために、0.90g/cm3 以上の密度を有するエチ
レン−α−オレフィン共重合体と併用すると効果的であ
る。
【0012】上記エチレン−α−オレフィン共重合体と
しては、例えば、α−オレフィンを数モル%程度含有す
る、エチレンとα−オレフィンとの共重合体が用いら
れ、このα−オレフィンとしては、例えば、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン、ヘキセン−1、4−メチル
ペンテン−1、オクテン−1等が挙げられる。
【0013】上記結晶性ポリオレフィンは高分子担持
材、油性物質より高い融点を有し、網目構造を形成す
る。この結晶性ポリオレフィンとしては、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン等が挙げられ、高密度ポリ
エチレンは結晶性が高いので好ましい。上記中密度ポリ
エチレン、及び高密度ポリエチレンは、JIS−K−6
760で規定されているものであって、中密度ポリエチ
レンは密度が0.930g/cm3 以上0.942g/
cm3 未満であり、高密度ポリエチレンは密度が0.9
42g/cm3 以上である。高圧法の低密度ポリエチレ
ンを用いると蓄熱体の形状が保持できない。上記結晶性
ポリオレフィンの結晶化度は45%以上のものが好まし
く、60〜70%がより好ましい。強度の向上として
は、結晶化度の高いものが良く、油性物質の染みだしを
小さくするには60〜70%が有効である。
【0014】上記蓄熱性の油性物質は、固−液間を可逆
的に相転移する性質を有する物質であって、高分子担持
材、及び結晶性ポリオレフィンと相溶性を有するものが
望ましい。この油性物質としては、特に限定はしない
が、具体的には、パラフィン、パラフィンワックス、イ
ソパラフィン、ポリエチレンワックス等のハイドロカー
ボン、脂肪酸、及び脂肪酸エステル類(以下脂肪酸類と
記す)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよ
いし、2種以上を併用してもよい。上記油性物質が結晶
性を有すると、蓄熱体には特に有用である。油性物質
は、蓄熱体が有する蓄熱又は放熱の温度に応じて、各融
点を持つものが適宜選択される。
【0015】本発明の蓄熱体の高分子組成物の配合比率
は、蓄熱体の形態に応じて適宜設定されるが、例えば、
高分子担持材と結晶性ポリオレフィンの総量は10〜7
0重量%、油性物質は30〜90重量%が適当である。
高分子担持材と結晶性ポリオレフィンの総量の比率が上
記範囲を下回ると油性物質の染みだしが増大する恐れが
あり、油性物質の比率が上記範囲を下回ると蓄熱量が低
下する恐れがある。さらに、高分子担持材と結晶性ポリ
オレフィンの比率は、高分子担持材5〜70重量%、結
晶性ポリオレフィン3〜65重量%、但し、高分子担持
材と結晶性ポリオレフィンの総量は10〜70重量%が
適当である。高分子担持材の比率が上記範囲を下回ると
油性物質の染みだしが増大する恐れがあり、高分子担持
材の比率が上記範囲を上回ると蓄熱量が低下する恐れが
ある。
【0016】上記蓄熱体の原料組成物に油性物質、高分
子担持材、結晶性ポリオレフィンに加えて、無機フィラ
ーを分散させると、蓄熱体からの染みだしをより少なく
できるので好ましい。無機フィラーとしては、例えば、
金属、金属塩、カーボンブラック等を用いると、高い熱
伝導率を有するので、蓄熱体の熱伝導率を増加させるの
に有効である。上記金属塩として、具体的には、金属水
酸化物、アルミナ、シリカ、タルク、クレイ、ベントナ
イト等が挙げられる。無機フィラーの形状としては、粉
末、繊維状、フレーク状、ハニカム状等、特に限定され
ない。
【0017】上記無機フィラーとして金属を用いると、
少量の添加で染みだしを少なくし、熱伝導率を増加させ
ることができる。上記油性物質の融点の上下で相変化に
伴って熱膨張、及び収縮するので、上記融点以上の温度
で熱伝導率を低く、融点以下の温度で熱伝導率を高くす
ることができる。無機フィラーとして、金属水酸化物を
用いると、蓄熱体の難燃性を高めることができる。この
金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム等が用いられる。上記無機フィラーの混合比
率は限定されず、油性物質の染みだしの程度により適宜
決定される。例えば、無機フィラーは重量換算で、高分
子担持材と結晶性ポリオレフィンの総量に対し、0〜
2.0の範囲で用いられる。無機フィラーの範囲が2.
0を越えると、蓄熱量が低下する恐れがある。
【0018】図1に本発明の一実施例に係る蓄熱体の斜
視図を示す。本発明の蓄熱体(1)の表面層(2)は上
記結晶性ポリオレフィンの網目構造が三次元に形成され
ている。この表面層(2)の厚みは0.5mm以上が好
ましく、実用上の強度、及び製造の際の効率から0.5
〜3mmが好ましい。この表面層(2)で強度を維持
し、蓄熱体(1)の表面層(2)で包囲された内部
(3)の油性物質の染みだしを防ぐことができる。
【0019】次に、製法について説明する。本発明の蓄
熱体の製造方法は、上記油性物質、高分子担持材、及
び、結晶性ポリオレフィンを含む高分子組成物から溶
融、混練して得た塊状物を、上記結晶性ポリオレフィン
の凝固点以下の温度で混練し、成形金型で成形する際
に、結晶性ポリオレフィンの融点以上の温度で表面を再
溶融した後に、冷却固化する。
【0020】上記高分子組成物は、先ずこれら高分子組
成物が溶融する温度で混練される。上記混練は機械的手
段で行われ、上記高分子組成物が粒状物や塊状物が無
く、滑らかで透明状になるレベルに均一に混練する。こ
の溶融混練の設備としては、高粘度用ミキサー、2本ロ
ール、バンバリーミキサー、混練押出機等が挙げられ
る。
【0021】上記塊状物は、上記高分子組成物を溶融、
混練した後に、結晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温
度で、混練しながら冷却して得ることが好ましい。この
混練しながら冷却すると、冷却効率が高くなり好まし
い。この混練しながら冷却する温度としては、特に結晶
性ポリオレフィンの凝固点以下の温度が好ましく、具体
的には、結晶性ポリオレフィンの凝固点より10℃以上
低く、且つ油性物質の凝固点より10℃以上高い温度で
あることが好ましい。
【0022】この塊状物を得る方法は、例えば、ストラ
ンドダイから押出機で線状に押出してから切断したり、
ブロック状の塊を冷却してから粉砕する等、限定されな
い。
【0023】上記塊状物を上記結晶性ポリオレフィンの
凝固点以下の温度で混練する際、圧縮しながら混練する
と、塊状物の内部の空気が抜けるので好ましい。
【0024】押出機、又は混練押出機を用いて、上記塊
状物を成形する際は、成形金型の入口にスクリーンプレ
ートを設置すると、半溶融状態の材料を均一にできる点
で好ましい。このスクリーンプレートの孔径は直径1〜
3mmが好ましい。
【0025】本発明の蓄熱体の製造方法においては、上
記塊状物を結晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で
混練した後に、結晶性ポリオレフィンの融点以上の温度
で表面を再溶融する。この溶融温度は、具体的には、結
晶性ポリオレフィンの融点より5〜20℃高い温度が適
している。
【0026】本発明の蓄熱体の製造方法においては、表
面に分布した結晶性ポリオレフィンを再溶融した後に、
冷却固化し蓄熱体が得られる。
【0027】上述の溶融、混練、冷却を連続して行う設
備としては混練押出機が好ましい。この混練押出機は、
混練機能、押出機能、及び温度制御機能を有する設備で
あり、独立のこれら設備を接続したものでもよい。
【0028】また、上記油性物質が揮発性の物質である
場合、上記高分子組成物を溶融、混練する際に、先ず蓄
熱性の油性物質と高分子担持材を溶融、混練した後に、
結晶性ポリオレフィンを加えて溶融、混練すると、油性
物質を高分子担持材に高度に担持した混合物が得られ好
ましい。
【0029】上記高分子担持材、及び結晶性ポリオレフ
ィンは固体のペレットで、油性物質は液状で供給される
ことが多いので、混練押出機を用いる場合、この混練押
出機のプレミキシングゾーンに属する供給口から高分子
担持材と結晶性ポリオレフィンの全量、及び蓄熱性の油
性物質の5〜35重量%を供給し、ミキシングゾーンに
属する供給口から残りの油性物質を供給すると、粘度差
の大きい材料を効率良く混合できるので好ましい。この
液状の油性物質を分割して供給する回数は、材料の粘度
によって適宜決定される。
【0030】図2に本発明の一実施例に係る蓄熱体の製
造装置の要部ブロック図を示す。この装置は連続混練押
出成形機(12)であり、この連続混練押出成形機(1
2)のプレミキシングゾーン(9)に、スクリュフィー
ダ等の定量フィーダ(13)から固体の高分子担持材、
及び結晶性ポリオレフィンが供給され、溶融タンク(1
5)に在庫する液状の油性物質の一部がポンプ(14)
の稼働で供給される。連続混練押出成形機(12)のミ
キシングゾーンである混練ゾーン(4)と冷却混練押出
しゾーン(5)に残りの油性物質がポンプ(14)の稼
働で供給される。これら高分子組成物は、混練ゾーン
(4)で混練され、冷却混練押出しゾーン(5)で結晶
性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で、混練しながら
冷却され塊状物となる。この塊状物は直径1〜3mmの
孔を有するスクリーンプレート(6)を通過した後に、
成形ダイ(7)に移送され、結晶性ポリオレフィンの融
点以上の温度の再溶融ダイ(8)で表面が再溶融され
る。さらに冷却槽(10)で冷却固化し、引取切断機
(11)で所望のサイズの蓄熱体(1)に切断される。
【0031】本発明の製造方法が用いられる装置として
は、上記装置に限定されることなく、連続製造すること
なく、例えば、上記塊状物を冷却固化、粉砕してペレッ
トとした後に、このペレットを押出機に供給してもよ
い。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を挙げる。実
施例及び比較例で用いた原料組成物の特性、品番等を表
で示す。結晶性ポリオレフィンを表1に示し、高分子担
持材を表2に示し、油性物質を表3に示した。
【0033】実施例1 二軸混練押出機(L/D=40、スクリューの直径40
mm)、及びこの混練押出機に取り付けた成形ダイを用
い、連続して混練押出成形を行った。油性物質として1
25Fパラフィン(日本石油株式会社製)を70重量部
(以下部と記す)、高分子担持材としてエチレン−プロ
ピレン共重合体であるタフマーP0680(三井石油化
学株式会社製)を20部、結晶性ポリオレフィンとして
高密度ポリエチレンであるBZ50U(三菱油化株式会
社製)を10部、供給した。二軸混練押出機はシリンダ
ーがプレミキシングゾーン、中間混練ゾーン、混練押出
ゾーンに分かれており、プレミキシングゾーンは150
〜180℃、中間混練ゾーンは130〜150℃、成形
金型の直前に位置する混練押出ゾーンにおいては70〜
110℃で冷却しながら混練圧縮した。上記油性物質は
融点以上の液状の状態で3分割し、二軸混練押出機のシ
リンダーのプレミキシングゾーンに油性物質全量の25
wt%、中間混練ゾーンに50wt%、混練押出ゾーン
に25wt%プランジャーポンプで供給した。高分子担
持材、及び結晶性ポリオレフィンは二軸混練押出機のシ
リンダーのプレミキシングゾーンに属するベント部に供
給した。混練押出した後に、成形ダイへ移送し、再溶融
ダイの温度を140℃として表面を再溶融し、厚さ15
mm、幅250mmの蓄熱体を得た。
【0034】得られた蓄熱体の表面の外観、及びこの外
観に影響する押出成形の安定性、蓄熱体の表面層の厚
み、油性物質の染みだし率、曲げ強度、時間当たりの最
大押出量について評価した。
【0035】表面の外観、及び押出成形の安定性は、蓄
熱体の外観の平滑性と、製造の際に安定して押出される
かを調べた。蓄熱体の表面層の厚みは切断した蓄熱体の
断面の表面層を測定した。曲げ強度はJIS−K−72
03の試験方法により測定した。
【0036】上記油性物質の染みだし率は次の様にして
求めた。図3に示す温度条件の雰囲気中で200サイク
ルの寒熱試験を行った。試験後、蓄熱体を取り出し、油
性物質の融点以上の温度(融点+20℃)で蓄熱体の表
面に染みだした油性物質を拭き取り、減少した重量から
染みだし率を計算した。 ・染みだし率(%)=(蓄熱体の重量減少量/初期の油
性物質の含有した重量)×100 結果は表5のとおり、全て良好であった。
【0037】実施例2〜13 材料の種類、配合、油性物質の分割割合、成形ダイの温
度を表4に示す条件とした以外は実施例1と同様にして
蓄熱体を作製した。得られた蓄熱体は、実施例1と同様
に表面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染み
だし率、曲げ強度、最大押出量について評価した。結果
は表5に示すとおり、全て良好であった。
【0038】比較例1 実施例1の後部の温度を130〜150℃とし、成形ダ
イを60℃として、ダイで冷却した。作製条件を表6に
示す。得られた蓄熱体は、実施例1と同様に表面の外
観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染みだし率、曲
げ強度、最大押出量について評価した。結果は表7に示
す。冷却に時間を要し、生産性が劣った。
【0039】比較例2 実施例1の成形ダイを60℃として再溶融せずに、蓄熱
体を得た。作製条件を表6に示す。得られた蓄熱体は、
実施例1と同様に表面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、
油性物質の染みだし率、曲げ強度、最大押出量について
評価した。結果は表7に示す。外観、染みだし率、及び
曲げ強度が共に劣った。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】実施例14 ニーダールーダーを用い、先ずバッチ混練及び押出を行
った。材料は実施例1と同様の配合で、ニーダー部に全
量投入し、温度135〜140℃で1時間混練した後
に、連続的に70℃の混練押出部に移送し、混練しなが
ら冷却し押出した。この押出しには、ストランドダイを
用い、直径3mmの糸状蓄熱体を押出し、その後、冷却
水槽、及びペレタイザーによって、厚さ3mmのペレッ
トを得た。次に、このペレットを成形ダイ付きの混練押
出機(L/D=35)に供給して混練押出しした。混練
押出機のシリンダーの温度は90℃とし、混練圧縮を行
い、成形ダイの後部の温度を140℃として、成形物の
表面を再溶融しながら押出した。得られた蓄熱体は、実
施例1と同様に表面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、油
性物質の染みだし率、曲げ強度、最大押出量について評
価した。結果は表8に示すとおり、全て良好であった。
【0048】実施例15 成形ダイ付きのニーダールーダーを用い、バッチ混練及
び押出を行った。材料は実施例1と同様の配合で、ニー
ダー部に全量投入し、温度135〜140℃で1時間混
練した後に、連続して、70℃の混練押出部に移送し、
混練しながら冷却し押出し、成形ダイで成形した。この
成形の際に、成形ダイの後部の温度を140℃として、
成形物の表面を再溶融しながら押出した。得られた蓄熱
体は、実施例1と同様に表面の外観、蓄熱体の表面層の
厚み、油性物質の染みだし率、曲げ強度、最大押出量に
ついて評価した。結果は表8に示すとおり、全て良好で
あった。
【0049】実施例16 実施例14の混練押出部の温度を70℃に変えて130
℃とした以外は実施例14と同様の条件で作製して蓄熱
体を得た。得られた蓄熱体は、実施例1と同様に表面の
外観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染みだし率、
曲げ強度、最大押出量について評価した。結果は表8に
示すとおり、全て良好であった。
【0050】比較例3 実施例14の成形ダイの温度を70℃とし、表面を再溶
融しなかった以外は実施例14と同様の条件で作製して
蓄熱体を得た。得られた蓄熱体は、実施例1と同様に表
面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染みだし
率、曲げ強度、最大押出量について評価した。結果は表
8に示すとおり、外観、染みだし率、曲げ強度が劣っ
た。
【0051】比較例4 実施例15の混練押出部の温度を130℃、成形ダイの
温度を70℃とした以外は実施例15と同様の条件で作
製して蓄熱体を得た。得られた蓄熱体は、実施例1と同
様に表面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染
みだし率、曲げ強度、最大押出量について評価した。結
果は表8に示すとおり、実施例15に比較して製造量が
劣った。
【0052】比較例5 実施例16の成形ダイの温度を70℃とし、表面を再溶
融しなかった以外は実施例16と同様の条件で作製して
蓄熱体を得た。得られた蓄熱体は、実施例1と同様に表
面の外観、蓄熱体の表面層の厚み、油性物質の染みだし
率、曲げ強度、最大押出量について評価した。結果は表
8に示すとおり、外観、染みだし率、曲げ強度が劣っ
た。
【0053】
【表8】
【0054】実施例17〜19 実施例1において、油性物質、高分子担持材、及び結晶
性ポリオレフィンに加えて、無機フィラーを10部添加
した。添加した無機フィラーは表9に示す。なお、湿式
シリカは塩野義製薬株式会社製カープレックス#80を
用いた。実施例1と同様に評価した。結果は表9のとお
り、油性物質の染みだし率、曲げ強度がより優れてい
た。
【0055】
【表9】
【0056】実施例20 実施例14の油性物質(125Fパラフィン)の供給方
法と混練温度を次のとおりとした。ニーダー部に先ず油
性物質と高分子担持材(タフマーP0680)を全量投
入し、80〜100℃で30分混練した後に、結晶性ポ
リオレフィン(BZ50U)を全量加え、140℃で3
0分混練した。これ以外は実施例14と同様にして蓄熱
体を得た。得られた蓄熱体を熱量分析して、蓄熱体内に
おける含有量を測定し、実施例14と比較した。結果は
表10のとおり、実施例14に比較して、油性物質が高
分子担持材に高度に担持していることが認められた。
【0057】
【表10】
【0058】
【発明の効果】本発明の製造方法によって、結晶性ポリ
オレフィンの凝固点以下の温度で混練し、結晶性ポリオ
レフィンの融点以上の温度で表面を再溶融した後に、冷
却固化するので、成形した蓄熱体の表面に網目構造が三
次元となった結晶性ポリオレフィンを形成できる。本発
明の蓄熱体は、蓄熱体の表面層が結晶性ポリオレフィン
の網目構造が三次元に形成されているので、蓄熱性の油
性物質の染みだしがなく、強度が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る蓄熱体の構成を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施例に係る蓄熱体の製造装置の要部
を示すブロック図である。
【図3】寒熱試験の条件の説明図である。
【符号の説明】
1 蓄熱体 2 表面層 3 内部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱性を有する油性物質、この油性物質
    を担持する高分子担持材、及び、この油性物質、高分子
    担持材より高い融点を有し、網目構造を形成する結晶性
    ポリオレフィンを含む蓄熱体であって、上記蓄熱体の表
    面層は結晶性ポリオレフィンの網目構造が三次元に形成
    されていることを特徴とする蓄熱体。
  2. 【請求項2】 上記蓄熱体の表面層が0.5〜3mmの
    厚みであることを特徴とする請求項1記載の蓄熱体。
  3. 【請求項3】 上記油性物質30〜90重量%、高分子
    担持材5〜70重量%、結晶性ポリオレフィン3〜65
    重量%、高分子担持材と結晶性ポリオレフィンの総量が
    10〜70重量%含まれていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の蓄熱体。
  4. 【請求項4】 上記高分子担持材が0.925g/cm
    3 未満の密度を有するエチレン−α−オレフィン共重合
    体であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載
    の蓄熱体。
  5. 【請求項5】 上記高分子担持材として、0.90g/
    cm3 以上の密度を有するエチレン−α−オレフィン共
    重合体、低密度ポリエチレン、及び、中密度ポリエチレ
    ンのうち少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請
    求項1乃至4いずれか記載の蓄熱体。
  6. 【請求項6】 上記結晶性ポリオレフィンが高密度ポリ
    エチレンであることを特徴とする請求項1乃至5いずれ
    か記載の蓄熱体。
  7. 【請求項7】 上記結晶性ポリオレフィンの結晶化度が
    60〜70%であることを特徴とする請求項1乃至6い
    ずれか記載の蓄熱体。
  8. 【請求項8】 上記油性物質が、アルキルハイドロカー
    ボン、脂肪酸、及び脂肪酸エステルから選ばれる少なく
    とも1つであることを特徴とする請求項1乃至7いずれ
    か記載の蓄熱体。
  9. 【請求項9】 上記油性物質が、高分子担持材、及び結
    晶性ポリオレフィンと相溶性を有することを特徴とする
    請求項1乃至8いずれか記載の蓄熱体。
  10. 【請求項10】 上記油性物質、高分子担持材、結晶性
    ポリオレフィンに加えて、無機フィラーが含まれている
    ことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の蓄熱
    体。
  11. 【請求項11】 蓄熱性を有する油性物質、この油性物
    質を担持する高分子担持材、及び、この油性物質、高分
    子担持材より高い融点を有し、網目構造を形成する結晶
    性ポリオレフィンを含む高分子組成物が溶融、混練して
    得た塊状物を、成形する際に、上記結晶性ポリオレフィ
    ンの凝固点以下の温度で混練し、結晶性ポリオレフィン
    の融点以上の温度で表面を再溶融しながら成形した後
    に、冷却固化することを特徴とする蓄熱体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記高分子組成物を溶融、混練した後
    に、結晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で、混練
    しながら冷却して得た塊状物を、成形する際に、上記結
    晶性ポリオレフィンの凝固点以下の温度で圧縮しながら
    混練することを特徴とする請求項11記載の蓄熱体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 上記高分子組成物を溶融、混練した後
    に、冷却した塊状物の冷却温度が結晶性ポリオレフィン
    の凝固点より10℃以上低く且つ油性物質の凝固点より
    10℃以上高い温度であることを特徴とする請求項12
    記載の蓄熱体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記表面を再溶融する温度が、結晶性
    ポリオレフィンの融点より5〜20℃高い温度であるこ
    とを特徴とする請求項11乃至13いずれか記載の蓄熱
    体の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記高分子組成物の溶融、混練に押出
    機を用い、塊状物を成形金型で成形する際に、直径1〜
    3mmの孔を有するスクリーンプレートを通過した後に
    成形金型に移送することを特徴とする請求項11乃至1
    4いずれか記載の蓄熱体の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記高分子組成物を溶融、混練する際
    に、先ず蓄熱性の油性物質と高分子担持材を溶融、混練
    した後に、結晶性ポリオレフィンを加えて溶融、混練す
    ることを特徴とする請求項11乃至15いずれか記載の
    蓄熱体の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記高分子組成物の溶融、混練に混練
    押出機を用い、この混練押出機のプレミキシングゾーン
    に属する供給口から高分子担持材と結晶性ポリオレフィ
    ンの全量、及び蓄熱性の油性物質の5〜35重量%を供
    給し、ミキシングゾーンに属する供給口から残りの油性
    物質を液状で供給することを特徴とする請求項11乃至
    16いずれか記載の蓄熱体の製造方法。
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