JPH08143536A - 置換ベンゼンカルボン酸誘導体およびその製造法 - Google Patents

置換ベンゼンカルボン酸誘導体およびその製造法

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JPH08143536A
JPH08143536A JP28093994A JP28093994A JPH08143536A JP H08143536 A JPH08143536 A JP H08143536A JP 28093994 A JP28093994 A JP 28093994A JP 28093994 A JP28093994 A JP 28093994A JP H08143536 A JPH08143536 A JP H08143536A
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acid
fluoro
formula
lower alkyl
general formula
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JP28093994A
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Koji Kume
孝司 久米
Takeo Komata
武夫 古俣
Kiyoshi Suzuki
清志 鈴木
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式[I] 【化1】 で示される新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導体、およ
び、一般式[II] 【化2】 で示される置換安息香酸誘導体と一般式[III] 【化3】 で示されるハロ酢酸エステル誘導体とを塩基の存在下、
反応させることによる一般式[I]で示される新規な置
換ベンゼンカルボン酸誘導体の製造法。。 【効果】 一般式[I]で示される置換ベンゼンカルボ
ン酸誘導体は、農薬、医薬など、例えば、除草剤として
有用な化合物であるN−アシル−N−フェニルテトラヒ
ドロフタラミン酸誘導体などの中間体として有用な化合
物であり、また、本発明の製造法により、その一般式
[I]で示される置換ベンゼンカルボン酸誘導体を容易
に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式[I]
【0002】
【化5】
【0003】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される新規な置換ベンゼンカル
ボン酸誘導体およびその製造法に関するものである。
【0004】本発明の一般式[I]で示される新規な置
換ベンゼンカルボン酸誘導体は、医薬、農薬などの製造
中間体、例えば、優れた除草活性を有する一般式[XI
II]
【0005】
【化6】
【0006】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わし、R2は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のフェニル基を表わし、R3は低級アルコキ
シ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ
基、低級アルコキシアルコキシ基または低級アルコキシ
カルボニルアルコキシ基を表わす。]で示されるN−ア
シル−N−フェニルテトラヒドロフタラミン酸誘導体な
どの製造中間体として有用な化合物である。
【0007】
【従来技術】従来より、置換ベンゼンカルボン酸誘導体
は、数多く知られている。しかしながら、一般式[I]
で示される置換ベンゼンカルボン酸誘導体は、これまで
に知られておらず、新規な化合物である。
【0008】
【発明の開示】本発明者らは、鋭意、研究を重ねた結
果、一般式[I]で示される置換ベンゼンカルボン酸誘
導体が優れた除草活性を有する一般式[XIII]で示
されるN−アシル−N−フェニルテトラヒドロフタラミ
ン酸誘導体の製造中間体として有用な化合物であること
を見出し、さらには、本発明者らは、工業的にも有意性
のある一般式[I]で示される置換ベンゼンカルボン酸
誘導体の新規な製造法について、鋭意、研究を重ねた結
果、一般式[II]で示される置換安息香酸誘導体と一
般式[III]で示されるハロ酢酸エステル誘導体との
反応により、容易に一般式[I]で示される置換ベンゼ
ンカルボン酸誘導体を製造することができることを見出
し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、一般式[I]
【0010】
【化7】
【0011】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される新規な置換ベンゼンカル
ボン酸誘導体、および、一般式[II]
【0012】
【化8】
【0013】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R4
は低級アルキル基を表わす。]で示される置換安息香酸
誘導体と一般式[III]
【0014】
【化9】
【0015】[式中、Hal−は塩素原子または臭素原
子を表わし、R1は−CHR5CO26(ただし、R5
水素原子または低級アルキル基を表わし、R6は低級ア
ルキル基を表わす。)を表わす。]で示されるハロ酢酸
エステル誘導体とを塩基の存在下、反応させることを特
徴とする一般式[I]
【0016】
【化10】
【0017】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される新規な置換ベンゼンカル
ボン酸誘導体の製造法である。
【0018】本発明の化合物である一般式[I]で示さ
れる新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導体としては、例
えば、2,4−ジフルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−メ
トキシカルボニルメチルチオ安息香酸、4−ブロモ−2
−フルオロ−5−メトキシカルボニルメチルチオ安息香
酸、2,4−ジフルオロ−5−エトキシカルボニルメチ
ルチオ安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−エト
キシカルボニルメチルチオ安息香酸、4−ブロモ−2−
フルオロ−5−エトキシカルボニルメチルチオ安息香
酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−プロポキシカルボ
ニルメチルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ
−5−(1−プロポキシカルボニルメチルチオ)安息香
酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−(1−プロポキシ
カルボニルメチルチオ)安息香酸、2,4−ジフルオロ
−5−イソプロポキシカルボニルメチルチオ安息香酸、
4−クロロ−2−フルオロ−5−イソプロポキシカルボ
ニルメチルチオ安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−
5−イソプロポキシカルボニルメチルチオ安息香酸、
2,4−ジフルオロ−5−(1−メトキシカルボニルエ
チルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−
(1−メトキシカルボニルエチルチオ)安息香酸、4−
ブロモ−2−フルオロ−5−(1−メトキシカルボニル
エチルチオ)安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−(1
−エトキシカルボニルエチルチオ)安息香酸、4−クロ
ロ−2−フルオロ−5−(1−エトキシカルボニルエチ
ルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
(1−エトキシカルボニルエチルチオ)安息香酸、2,
4−ジフルオロ−5−[1−(1−プロポキシカルボニ
ル)エチルチオ]安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ
−5−[1−(1−プロポキシカルボニル)エチルチ
オ]安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−[1−
(1−プロポキシカルボニル)エチルチオ]安息香酸、
2,4−ジフルオロ−5−(1−イソプロポキシカルボ
ニルエチルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ
−5−(1−イソプロポキシカルボニルエチルチオ)安
息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−(1−イソプ
ロポキシカルボニルエチルチオ)安息香酸、2,4−ジ
フルオロ−5−(1−メトキシカルボニルプロピルチ
オ)安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−
メトキシカルボニルプロピルチオ)安息香酸、4−ブロ
モ−2−フルオロ−5−(1−メトキシカルボニルプロ
ピルチオ)安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−
エトキシカルボニルプロピルチオ)安息香酸、4−クロ
ロ−2−フルオロ−5−(1−エトキシカルボニルプロ
ピルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
(1−エトキシカルボニルプロピルチオ)安息香酸、
2,4−ジフルオロ−5−[1−(1−プロポキシカル
ボニル)プロピルチオ]安息香酸、4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−[1−(1−プロポキシカルボニル)プロ
ピルチオ]安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
[1−(1−プロポキシカルボニル)プロピルチオ]安
息香酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−イソプロポキ
シカルボニルプロピルチオ)安息香酸、4−クロロ−2
−フルオロ−5−(1−イソプロポキシカルボニルプロ
ピルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
(1−イソプロポキシカルボニルプロピルチオ)安息香
酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−メトキシカルボニ
ルブチルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−
5−(1−メトキシカルボニルブチルチオ)安息香酸、
4−ブロモ−2−フルオロ−5−(1−メトキシカルボ
ニルブチルチオ)安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−
(1−エトキシカルボニルブチルチオ)安息香酸、4−
クロロ−2−フルオロ−5−(1−エトキシカルボニル
ブチルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5
−(1−エトキシカルボニルブチルチオ)安息香酸、
2,4−ジフルオロ−5−[1−(1−プロポキシカル
ボニル)ブチルチオ]安息香酸、4−クロロ−2−フル
オロ−5−[1−(1−プロポキシカルボニル)ブチル
チオ]安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−[1
−(1−プロポキシカルボニル)ブチルチオ]安息香
酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−イソプロポキシカ
ルボニルブチルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フル
オロ−5−(1−イソプロポキシカルボニルブチルチ
オ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−(1−
イソプロポキシカルボニルブチルチオ)安息香酸、2,
4−ジフルオロ−5−(1−メトキシカルボニル−2−
メチルプロピルチオ)安息香酸、4−クロロ−2−フル
オロ−5−(1−メトキシカルボニル−2−メチルプロ
ピルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
(1−メトキシカルボニル−2−メチルプロピルチオ)
安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−エトキシカ
ルボニル−2−メチルプロピルチオ)安息香酸、4−ク
ロロ−2−フルオロ−5−(1−エトキシカルボニル−
2−メチルプロピルチオ)安息香酸、4−ブロモ−2−
フルオロ−5−(1−エトキシカルボニル−2−メチル
プロピルチオ)安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−
[1−(1−プロポキシカルボニル)−2−メチルプロ
ピルチオ]安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−
[1−(1−プロポキシカルボニル)−2−メチルプロ
ピルチオ]安息香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−
[1−(1−プロポキシカルボニル)−2−メチルプロ
ピルチオ]安息香酸、2,4−ジフルオロ−5−(1−
イソプロポキシカルボニル−2−メチルプロピルチオ)
安息香酸、4−クロロ−2−フルオロ−5−(1−イソ
プロポキシカルボニル−2−メチルプロピルチオ)安息
香酸、4−ブロモ−2−フルオロ−5−(1−イソプロ
ポキシカルボニル−2−メチルプロピルチオ)安息香酸
などを挙げることができる。
【0019】次に、本発明における一般式[I]で示さ
れる置換ベンゼンカルボン酸誘導体の製造法を詳細に説
明する。
【0020】
【化11】
【0021】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R4
は低級アルキル基を表わし、Hal−は塩素原子または
臭素原子を表わし、R1は−CHR5CO26(ただし、
5は水素原子または低級アルキル基を表わし、R6は低
級アルキル基を表わす。)を表わす。] 本発明の製造法においては、一般式[II]で示される
置換安息香酸誘導体と一般式[III]で示されるハロ
酢酸エステル誘導体とを、無溶媒または適当な溶媒中、
塩基の存在下、10分間〜12時間反応させることによ
り、容易に本発明の化合物である一般式[I]で示され
る置換ベンゼンカルボン酸誘導体を製造することができ
る。
【0022】一般式[II]で示される置換安息香酸誘
導体としては、例えば、5−アセチルチオ−2,4−ジ
フルオロ安息香酸、5−アセチルチオ−2−フルオロ−
4−クロロ安息香酸、5−アセチルチオ−2−フルオロ
−4−ブロモ安息香酸、5−プロピオニルチオ−2,4
−ジフルオロ安息香酸、5−プロピオニルチオ−2−フ
ルオロ−4−クロロ安息香酸、5−プロピオニルチオ−
2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−ブチリルチオ
−2,4−ジフルオロ安息香酸、5−ブチリルチオ−2
−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−ブチリルチオ−
2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−イソブチリル
チオ−2,4−ジフルオロ安息香酸、5−イソブチリル
チオ−2−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−イソブ
チリルチオ−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−
バレリルチオ−2,4−ジフルオロ安息香酸、5−バレ
リルチオ−2−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−バ
レリルチオ−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−
イソバレリルチオ−2,4−ジフルオロ安息香酸、5−
イソバレリルチオ−2−フルオロ−4−クロロ安息香
酸、5−イソバレリルチオ−2−フルオロ−4−ブロモ
安息香酸、5−ピバロイルチオ−2,4−ジフルオロ安
息香酸、5−ピバロイルチオ−2−フルオロ−4−クロ
ロ安息香酸、5−ピバロイルチオ−2−フルオロ−4−
ブロモ安息香酸、5−(2−メチルブタノイルチオ)−
2,4−ジフルオロ安息香酸、5−(2−メチルブタノ
イルチオ)−2−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−
(2−メチルブタノイルチオ)−2−フルオロ−4−ブ
ロモ安息香酸、5−ヘキサノイル−2,4−ジフルオロ
安息香酸、5−ヘキサノイル−2−フルオロ−4−クロ
ロ安息香酸、5−ヘキサノイル−2−フルオロ−4−ブ
ロモ安息香酸、5−(2−メチルヘプタノイル)−2,
4−ジフルオロ安息香酸、5−(2−メチルヘプタノイ
ル)−2−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−(2−
メチルヘプタノイル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息
香酸、5−(3−メチルヘプタノイル)−2,4−ジフ
ルオロ安息香酸、5−(3−メチルヘプタノイル)−2
−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−(3−メチルヘ
プタノイル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5
−(4−メチルヘプタノイル)−2,4−ジフルオロ安
息香酸、5−(4−メチルヘプタノイル)−2−フルオ
ロ−4−クロロ安息香酸、5−(4−メチルヘプタノイ
ル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−(2,
2−ジメチルブタノイル)−2,4−ジフルオロ安息香
酸、5−(2,2−ジメチルブタノイル)−2−フルオ
ロ−4−クロロ安息香酸、5−(2,2−ジメチルブタ
ノイル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、5−
(2,3−ジメチルブタノイル)−2,4−ジフルオロ
安息香酸、5−(2,3−ジメチルブタノイル)−2−
フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−(2,3−ジメチ
ルブタノイル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息香酸、
5−(3,3−ジメチルブタノイル)−2,4−ジフル
オロ安息香酸、5−(3,3−ジメチルブタノイル)−
2−フルオロ−4−クロロ安息香酸、5−(3,3−ジ
メチルブタノイル)−2−フルオロ−4−ブロモ安息香
酸などを挙げることができる。
【0023】また、一般式[III]で示されるハロ酢
酸エステル誘導体としては、例えば、ブロモ酢酸メチ
ル、クロロ酢酸メチル、ブロモ酢酸エチル、クロロ酢酸
エチル、ブロモ酢酸−1−プロピル、クロロ酢酸−1−
プロピル、ブロモ酢酸イソプロピル、クロロ酢酸イソプ
ロピル、ブロモプロピオン酸メチル、クロロプロピオン
酸メチル、ブロモプロピオン酸エチル、クロロプロピオ
ン酸エチル、ブロモプロピオン酸−1−プロピル、クロ
ロプロピオン酸−1−プロピル、ブロモプロピオン酸イ
ソプロピル、クロロプロピオン酸イソプロピル、ブロモ
酪酸メチル、クロロ酪酸メチル、ブロモ酪酸エチル、ク
ロロ酪酸エチル、ブロモ酪酸−1−プロピル、クロロ酪
酸−1−プロピル、ブロモ酪酸イソプロピル、クロロ酪
酸イソプロピル、ブロモイソ酪酸メチル、クロロイソ酪
酸メチル、ブロモイソ酪酸エチル、クロロイソ酪酸エチ
ル、ブロモイソ酪酸−1−プロピル、クロロイソ酪酸−
1−プロピル、ブロモイソ酪酸イソプロピル、クロロイ
ソ酪酸イソプロピルなどを挙げることができる。
【0024】一般式[III]で示されるハロ酢酸エス
テル誘導体は、通常、一般式[II]で示される置換安
息香酸誘導体1当量に対して、1当量以上、好ましくは
1.0当量〜2.0当量、さらに好ましくは1.0当量
〜1.5当量使用するのがよい。この範囲より少ない場
合には、未反応の一般式[II]で示される置換安息香
酸誘導体が多量に残るため、収率低下の原因となり、経
済的に不利となり、また、未反応の一般式[II]で示
される置換安息香酸誘導体の除去あるいは回収のために
後処理工程に負荷がかかるため、好ましくない。また、
この範囲より多く使用しても、目的とする一般式[I]
で示される置換ベンゼンカルボン酸誘導体の収量にほと
んど変化はなく、過剰に添加した一般式[III]で示
されるハロ酢酸エステル誘導体が、未反応のまま、多量
に残るだけであり、経済的に不利となり、また、未反応
の一般式[III]で示されるハロ酢酸エステル誘導体
の除去あるいは回収のために後処理工程に負荷がかかる
ため、好ましくない。
【0025】反応は、無溶媒で行ってもよいし、また、
溶媒を使用して行ってもよい。溶媒を使用する場合、溶
媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールなどのアルコール類、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロロエタン(EDC)、クロロベンゼンなどのハロゲ
ン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチ
ルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、アセ
トニトリルなどのニトリル類、ピリジンなどの第3級ア
ミン類、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、
N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)などの酸ア
ミド類、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラ
ンなどの含硫黄化合物などを挙げることができる。
【0026】また、使用される塩基としては、例えば、
ピリジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリプロピ
ルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソ
プロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、プ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、ア
ミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチ
ルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、アリルアミ
ン、ジアリルアミン、トリアリルアミン、シクロプロピ
ルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、アニリン、N−メチルアニ
リン、N,N−ジメチルアニリン、N−エチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩基、あるい
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどの無機塩基などを挙げることがで
きる。
【0027】塩基の使用量は、通常、一般式[II]で
示される置換安息香酸誘導体1当量に対して1.0当量
〜8.0当量、好ましくは2.0当量〜6.0当量、さ
らに好ましくは2.5当量〜5.0当量使用するのがよ
い。この範囲より少ない場合には、反応が充分に進行せ
ず、収率低下の原因となり、経済的に不利となり、ま
た、未反応の一般式[II]で示される置換安息香酸誘
導体および未反応の一般式[III]で示されるハロ酢
酸エステル誘導体の除去あるいは回収のために後処理工
程に負荷がかかるため、好ましくない。また、この範囲
より多く使用しても、目的とする一般式[I]で示され
る置換ベンゼンカルボン酸誘導体の収量にほとんど変化
はなく、過剰に添加した塩基が、未反応のまま、多量に
残るだけであり、経済的に不利となり、また、未反応の
塩基の除去のために後処理工程に負荷がかかるため、好
ましくない。
【0028】また、反応温度は、通常、−50℃〜15
0℃、好ましくは−30℃〜130℃、さらに好ましく
は−10℃〜100℃とするのがよい。この範囲より低
い温度の場合には、反応が充分に進行せず、収率低下の
原因となり、経済的に不利となる、あるいは、反応速度
が低下して反応終了までに長時間を要するなどの問題を
生ずる場合があり、好ましくない。また、この範囲より
高い温度の場合には、反応中に分解などが起こる場合が
あり、収率低下の原因となり、経済的に不利となり、ま
た、分解生成物などの除去のために後処理工程に負荷が
かかるため、好ましくない。
【0029】本発明の製造法においては、反応終了後、
水を加えて有機溶媒で抽出し、抽出液を水または飽和食
塩水で洗浄し、抽出液を乾燥、濃縮などの後処理を行う
か、あるいは、反応液を濃縮するか、または、濃縮せ
ず、そのまま、水に投入することにより粗生成物を得る
ことができる。
【0030】得られた粗生成物は、必要に応じて再結
晶、カラムクロマトグラフィーなどの精製操作を行い、
目的の一般式[I]で示される置換ベンゼンカルボン酸
誘導体を得ることができる。
【0031】なお、上記反応の出発物質である一般式
[II]で示される置換安息香酸誘導体は、例えば、U
SP−3780027に記載の製造法によって製造され
る一般式[IV]
【0032】
【化12】
【0033】[式中、Yはハロゲン原子を表わす。]で
示される5−塩化スルホニル−2−フルオロ−4−ハロ
安息香酸を一般式[V]
【0034】
【化13】
【0035】[式中、R4は低級アルキル基を表わ
す。]で示される低級アルキルカルボン酸、赤リンおよ
びヨウ素系触媒の存在下、還元することにより製造する
ことができる。
【0036】本発明の化合物である一般式[I]
【0037】
【化14】
【0038】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される新規な置換ベンゼンカル
ボン酸誘導体は、例えば、下記ルートにより、優れた除
草活性を有するN−アシル−N−フェニルテトラヒドロ
フタラミン酸誘導体へと誘導できる。
【0039】すなわち、一般式[I]
【0040】
【化15】
【0041】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される置換ベンゼンカルボン酸
誘導体を塩素化することにより一般式[VI]
【0042】
【化16】
【0043】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される置換ベンゼンカルボニル
クロリド誘導体を得、これと無機アジ化物とを反応させ
ることにより一般式[VII]
【0044】
【化17】
【0045】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わす。]で示される酸アジド誘導体を得、こ
れを一般式[VIII]
【0046】
【化18】
【0047】[式中、R2は低級アルキル基または置換
もしくは非置換のフェニル基を表わす。]で示されるカ
ルボン酸誘導体、または、一般式[IX]
【0048】
【化19】
【0049】[式中、R2は低級アルキル基または置換
もしくは非置換のフェニル基を表わす。]で示されるカ
ルボン酸無水物誘導体の存在下、分解することにより一
般式[X]
【0050】
【化20】
【0051】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わし、R2は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のフェニル基を表わす。]で示されるアニリ
ド誘導体を得、これを本発明者らが既に提案した平成6
年特許願第4205号に記載の方法にしたがい、脱水塩
素化剤の存在下で反応させることにより一般式[XI]
【0052】
【化21】
【0053】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わし、R2は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のフェニル基を表わす。]で示されるイミド
イルクロリド誘導体とし、これと一般式[XII]
【0054】
【化22】
【0055】[式中、R3は低級アルコキシ基、低級ア
ルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アル
コキシアルコキシ基または低級アルコキシカルボニルア
ルコキシ基を表わす。]で示されるカルボン酸誘導体と
を脱酸剤の存在下、反応させることにより、一般式[X
III]
【0056】
【化23】
【0057】[式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1
は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子または低
級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表わ
す。)を表わし、R2は低級アルキル基または置換もし
くは非置換のフェニル基を表わし、R3は低級アルコキ
シ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ
基、低級アルコキシアルコキシ基または低級アルコキシ
カルボニルアルコキシ基を表わす。]で示されるN−ア
シル−N−フェニルテトラヒドロフタラミン酸誘導体へ
と誘導できる。
【0058】上記の一般式[XIII]で示されるN−
アシル−N−フェニルテトラヒドロフタラミン酸誘導体
は、優れた除草活性を有し、畑地、水田、果樹、牧草
地、芝生地、森林あるいは非農耕地などに広く適用でき
るものであり、かつ、作物に対して高い安全性を示す化
合物である。したがって、本発明の一般式[I]で示さ
れる新規化合物である置換ベンゼンカルボン酸誘導体
は、除草剤として有用な化合物である一般式[XII
I]で示されるN−アシル−N−フェニルテトラヒドロ
フタラミン酸誘導体の製造中間体として有用な化合物で
あり、また、本発明の製造法は、その一般式[I]で示
される置換ベンゼンカルボン酸誘導体を容易に製造する
ことができる製造法として有用である。
【0059】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を具
体的に説明する。参考例1 5−塩化スルホニル−4−クロロ−2−フルオロ安息香
酸の製造(一般式[IV]で示される化合物) 氷冷下、4−クロロ−2−フルオロ安息香酸7.2g
(41.4mmol)をクロロ硫酸25.0gに加え
た。室温まで昇温し、30分間反応させ、次いで120
℃まで昇温し、4時間反応させた。反応液を室温まで冷
却し、氷水に注ぎ込み、これを酢酸エチル100mlで
2回抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し、粗
生成物を得た。
【0060】得られた粗生成物をn−ヘキサン/酢酸エ
チルより再結晶し、目的の5−塩化スルホニル−4−ク
ロロ−2−フルオロ安息香酸7.4gを得た。 融点=149.0℃〜150.0℃1 H−NMR(CDCl3,δppm) 7.54(d,J=9.7Hz,1H),8.85
(d,J=13.0Hz,1H),10.74(bs,
1H)参考例2 5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ安息香酸
の製造(一般式[II]で示される化合物) 5−塩化スルホニル−4−クロロ−2−フルオロ安息香
酸7.67g(28.1mmol)、赤リン2.20g
(70.2ミリグラム原子)およびヨウ素0.15g
(0.56mmol)を酢酸80ml中に混合し、10
0℃〜110℃で3時間反応させた。反応液を室温まで
冷却し、未反応の赤リンをろ別した後、ろ液を濃縮し、
残渣を氷水に注ぎ込み、これを酢酸エチル100mlで
2回抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し、粗
生成物を得た。
【0061】得られた粗生成物をn−ヘキサン/酢酸エ
チルより再結晶し、目的の5−アセチルチオ−4−クロ
ロ−2−フルオロ安息香酸6.85gを得た。 融点=140.0℃〜141.5℃1 H−NMR(CDCl3,δppm) 2.50(s,3H),7.40(d,J=10.1H
z,1H),8.19(d,J=7.9Hz,1H),
11.29(bs,1H)実施例1 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸の製造(一般式[I]で示される化合
物) 5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ安息香酸
7.40g(30.0mmol)、ブロモ酢酸メチル
6.88g(45.0mmol)、メタノール35ml
を混合し、水酸化カリウム5.89g(105mmo
l)を水7mlに溶解した溶液を5℃〜10℃で滴下し
た。滴下終了後、15℃〜20℃で1時間反応させ、氷
水に注ぎ込んだ。濃塩酸でpH=1〜2に調整後、酢酸
エチルで抽出し、抽出液を水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去し、粗生成物を得た。
【0062】得られた粗生成物をn−ヘキサン/酢酸エ
チルより再結晶し、目的の4−クロロ−2−フルオロ−
5−メトキシカルボニルメチルチオ安息香酸7.69g
を得た。
【0063】融点=147.0℃〜149.0℃1 H−NMR(CDCl3,δppm) 3.72(s,2H),3.77(s,3H),7.3
1(d,J=10.1Hz,1H),8.15(d,J
=7.0Hz,1H),10.1(bs,1H)参考例3 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸クロリドの製造(一般式[VI]で示
される化合物) 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸8.17g(29.3mmol)、塩
化チオニル66.4g(558mmol)を混合し、還
流下に2時間反応させ、過剰の塩化チオニルおよび揮発
成分を留去し、残渣をn−ヘキサン/ベンゼンより再結
晶して、目的の4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキ
シカルボニルメチルチオ安息香酸クロリド6.2gを得
た。
【0064】融点=78.0℃〜80.0℃1 H−NMR(CDCl3,δppm) 3.72(s,2H),3.77(s,3H),7.3
2(d,J=10.1Hz,1H),8.21(d,J
=7.0Hz,1H)参考例4 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸アジドの製造(一般式[VII]で示
される化合物) 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸クロリド5.50g(18.5mmo
l)をアセトン40mlに溶解し、水7mlに溶解した
アジ化ナトリウム1.2g(18.5mmol)を0℃
〜5℃で滴下し、滴下終了後、0℃〜5℃で20分間反
応させた。反応終了後、反応液を氷水に注ぎ込み、析出
した生成物をろ集し、乾燥して、目的の4−クロロ−2
−フルオロ−5−メトキシカルボニルメチルチオ安息香
酸アジド5.26gを得た。
【0065】 融点=69.0〜70.0℃(decomp.)1 H−NMR(CDCl3,δppm) 3.69(s,2H),3.74(s,3H),7.2
8(d,J=10.1Hz,1H),8.04(d,J
=7.0Hz,1H)参考例5 5−アセチルアミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ルチオ酢酸メチルの製造(一般式[X]で示される化合
物) 4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボニルメ
チルチオ安息香酸アジド1.0g(3.29mmol)
を酢酸7mlに溶解し、室温下で濃硫酸2滴を滴下した
後、70℃まで加温し、2時間反応させた。反応終了
後、室温まで冷却し、反応液を濃縮し、残渣を氷水に注
ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下、溶媒を留去し、結晶を得た。酢酸エチル/n−ヘキ
サンより再結晶を行い、目的の5−アセチルアミノ−2
−クロロ−4−フルオロフェニルチオ酢酸メチル0.5
1gを得た。
【0066】参考例6 N−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボ
ニルメチルチオフェニル)−アセトイミドイルクロリド
の製造(一般式[XI]で示される化合物) 5−アセチルアミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ルチオ酢酸メチル10g(34.3mmol)と五塩化
リン7.14g(34.3mmol)を250mlのベ
ンゼンに懸濁させ、60℃に加温し、1時間撹拌した。
反応後、反応液を減圧下、濃縮し、定量的に、油状物と
してN−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカ
ルボニルメチルチオフェニル)−アセトイミドイルクロ
リドを得た。
【0067】参考例7 N−アセチル−N−(4−クロロ−2−フルオロ−5−
メトキシカルボニルメチルチオフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロフタラミン酸メチルエステルの製
造(一般式[XIII]で示される化合物) N−(4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキシカルボ
ニルメチルチオフェニル)−アセトイミドイルクロリド
10.6g(34.3mmol)と3,4,5,6−テ
トラヒドロフタラミン酸モノメチルエステル6.95g
(37.7mmol)をベンゼン50mlに溶解し、ベ
ンゼン10mlに溶解したトリエチルアミン4.16g
(41.2mmol)を10℃以下で滴下した。滴下
後、60℃で3時間、撹拌した。放冷後、水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
濃縮し、結晶を得た。メタノールより再結晶を行い、
5.09gのN−アセチル−N−(4−クロロ−2−フ
ルオロ−5−メトキシカルボニルメチルチオフェニル)
−3,4,5,6−テトラヒドロフタラミン酸メチルエ
ステルを得た。
【0068】
【発明の効果】本発明の一般式[I]で示される置換ベ
ンゼンカルボン酸誘導体は、農薬、医薬など、例えば、
除草剤として有用な化合物であるN−アシル−N−フェ
ニルテトラヒドロフタラミン酸誘導体などの中間体とし
て有用な化合物であり、また、本発明の製造法により、
その一般式[I]で示される置換ベンゼンカルボン酸誘
導体を容易に製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 [式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1は−CHR5
    26(ただし、R5は水素原子または低級アルキル基
    を表わし、R6は低級アルキル基を表わす。)を表わ
    す。]で示される新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導
    体。
  2. 【請求項2】一般式[I]で示される置換ベンゼンカル
    ボン酸誘導体が4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキ
    シカルボニルメチルチオ安息香酸である請求項1に記載
    の新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導体。
  3. 【請求項3】一般式[II] 【化2】 [式中、Yはハロゲン原子を表わし、R4は低級アルキ
    ル基を表わす。]で示される置換安息香酸誘導体と一般
    式[III] 【化3】 [式中、Hal−は塩素原子または臭素原子を表わし、
    1は−CHR5CO26(ただし、R5は水素原子また
    は低級アルキル基を表わし、R6は低級アルキル基を表
    わす。)を表わす。]で示されるハロ酢酸エステル誘導
    体とを塩基の存在下、反応させることを特徴とする一般
    式[I] 【化4】 [式中、Yはハロゲン原子を表わし、R1は−CHR5
    26(ただし、R5は水素原子または低級アルキル基
    を表わし、R6は低級アルキル基を表わす。)を表わ
    す。]で示される新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導体
    の製造法。
  4. 【請求項4】一般式[I]で示される置換ベンゼンカル
    ボン酸誘導体が4−クロロ−2−フルオロ−5−メトキ
    シカルボニルメチルチオ安息香酸である請求項3に記載
    の新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】塩基が水酸化カリウムである請求項3また
    は請求項4に記載の新規な置換ベンゼンカルボン酸誘導
    体の製造法。
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