JPH08143416A - 水性皮膚外用剤 - Google Patents

水性皮膚外用剤

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JPH08143416A
JPH08143416A JP28235294A JP28235294A JPH08143416A JP H08143416 A JPH08143416 A JP H08143416A JP 28235294 A JP28235294 A JP 28235294A JP 28235294 A JP28235294 A JP 28235294A JP H08143416 A JPH08143416 A JP H08143416A
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Koji Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚細胞間質液と同様な環境を皮膚表面に与
え、電解質バランス、浸透圧バランスの保持を本来的に
有することにより、皮膚の表層からも障害細胞の正常化
を促進するものであり、皮膚細胞に対する電解質バラン
ス、浸透圧バランスを調整して、皮膚細胞の活性促進を
図るものとし、シミ等の場合は皮下細胞を刺激、分裂さ
せ、治療させることができ、また、頭皮、ワキガ等に対
しては、浸透圧作用により毛母細胞を刺激し、発毛及び
脱臭作用を促進させる水性外用剤を提供することを目的
とする。 【構成】塩化ナトリウムを全体の重量に対して0.5〜
10重量%として、果糖を10〜20重量%、デキスト
ランを5〜30重量%として、水相成分に均質に溶解し
たことを特徴とする水性皮膚外用剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚細胞に対して電解
質バランス、浸透圧バランスを調整し、活性化する水性
皮膚外用剤に関する。更に、詳細には、皮膚細胞の細胞
機能低下による諸疾患の改善の効果が著しく改良された
安全性の高い水性皮膚用外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外用剤に関する技術は、進歩が著
しく、数多くの外用剤が開発されており、外用剤として
も期待されている効果は、a.皮膚の殺菌、消毒作用、
b.皮膜作用、c.皮膚の水分の蒸発を防ぎ、保湿の促
進作用の3つである。
【0003】然し乍ら、従来の外用剤では、皮膚殺菌作
用及び皮膚の保護の目的は達せられても、皮膚の毛細血
管の循環及び機能低下による皮膚疾患の皮膚細胞分裂機
能低下による諸疾患を改善することは、困難であった。
例えば、塩化ナトリウムを添加した外用剤では皮膚を刺
激したり、殺菌をすることはできても、皮膚の水分の蒸
発を防止しての保湿の促進作用を改善することは、難し
かった。
【0004】従来、外用剤の成分として、塩化ナトリウ
ムを含む肌を和らげるクリ−ムは、米国特許第3、574、
854号に記載され、また、グルコ−スを混合した肌を滑
らかにする糖の成分に関するものは、米国特許第3、85
9、436号に記載され、シェ−ビング用デキストラン水溶
液は、米国特許第3、777、587号に記載されている。そ
して、果糖は、栄養源となり、全身の細胞機能を促進
し、生体の代謝機能を増し、解毒採用もある。然し乍
ら、果糖は、経口的栄養補給薬及び静脈注射又は筋肉注
射により体内に補給されるものであって、皮膚へ直接塗
布する外用剤へは、果糖を添加しても、果糖による効果
はあまり期待できない。また、デキストランは皮膚透過
性の性質から、化粧品基材に配合されるが、性状を保持
し、その腐敗防止のためには、配合量に制限があり、不
都合であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、皮膚細胞間質液と同様な環境を皮膚表面
に与え、電解質バランス、浸透圧バランスの保持を本来
的に有することにより、皮膚の表層からも障害細胞の正
常化を促進するものであり、皮膚細胞に対する電解質バ
ランス、浸透圧バランスを調整して、皮膚細胞の活性促
進を図るものとし、シミ等の場合は皮下細胞を刺激、分
裂させ、治療させることができ、また、頭皮、ワキガ等
に対しては、浸透圧作用により毛母細胞を刺激し、発毛
及び脱臭作用を促進させる水性外用剤を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のためになされたもので、塩化ナトリウム
を全体の重量に対して0.5〜10重量%として、果糖
を10〜20重量%、デキストランを5〜30重量%と
して、水相成分に均質に溶解したことを特徴とする水性
皮膚外用剤を提供する。
【0007】即ち、本発明の水性皮膚外用剤は、人間の
皮膚における病変である炎症、色素沈着、脱毛等の各症
状の原因は、紫外線、化学物質等の種々の因子が関連し
たものとなってい、その細胞レベルでの変化により、細
胞内呼吸の障害が生じ、細胞と間質液との間の物質の輸
送能力の低下を招き、細胞と間質液との間の物質の輸送
の低下が生じ、細胞内の栄養物質の不足を生じさせると
いった悪循環をなすものである。以上のような細胞レベ
ルでの変化を生じさせる原因は、多様なものがあり、特
に皮膚細胞においては、先天性異常を除外した多くの場
合は、毛細血管の症変や、圧迫等による血行障害による
もの、また、これ等の両者が混合したもの等が原因と考
えられている。
【0008】従って、このような障害原因を除去すれ
ば、細胞は正常な活動を営むことが可能になるものであ
る。特に、表皮の細胞の場合には、外界と接する物質を
有するが故に障害が生じ易く、また、それにより細胞の
活性が低下することとなり、その結果、生体自体が備え
ている自然治癒力による回復が困難になり易い状況が、
考えられるのである。
【0009】本発明は、このような状況を改善するため
に皮膚細胞間質液と同様な環境を皮膚表面に作り出し、
電解質バランス、浸透圧バランスを調整することによ
り、皮膚の表層からの障害細胞の正常化を促進するもの
であり、そのため、本発明は、塩化ナトリウム、果糖、
デキストランの各成分を、水相成分に溶解したものであ
る。
【0010】本発明の水性皮膚外用剤は、以上のような
見地から成されたものである。更に、本発明による塩化
ナトリウムの配合量は、皮膚に対する浸透圧バランス、
電解質バランスの有効性、即ち、皮膚細胞を活性化でき
るような全体の重量に対して、0.5〜10重量%とす
る。即ち、塩化ナトリウムが0.5重量%未満では、皮
層を刺激したり、殺菌はできても、皮膚から吸収される
ことはなく、かえって脱水作用を受けることがあり、1
0重量%を超えると、皮膚及び粘膜の刺激が激しくな
り、安全性にも問題が生じる。
【0011】次に、果糖の配合量は、無機塩と同様な理
由により、全体の重量比率で、10〜20重量%とす
る。果糖が、10重量%未満では、細胞機能の亢進性の
作用が小さく、また、生体の代謝機能も増加されにく
く、20重量%を超えると、電解質バランスを喪失させ
る可能性がある。
【0012】更に、デキストランの配合量は、全体に対
して、5〜30重量%とする。即ち、デキストランが5
重量%未満では、皮膚浸透性に効果が小さく、30重量
%を超えると外用剤としての安定性に不安が生じる。
【0013】更に、本発明による水性皮膚外用剤では、
化粧品を含む通常の外用剤の製造時に使用される水に溶
ける油分、例えばプロピレングリコ−ル、ジプロピレン
グリコ−ル等は一切含有せず、純水のみで製造するノン
オイルのものである。そして、これらの塩化ナトリウ
ム、果糖、デキストランの各成分と水相成分との混合物
に際しては、各成分の溶解を完全にするために、50〜
60℃の温度で溶解する。
【0014】
【作用】本発明の水性皮膚外用剤においては、皮膚に刺
激を与えずに、その外用剤を表皮に塗布し、残留させる
ことにより、浸透圧を調整することにより、皮下細胞に
組織液を循環させ、皮下細胞の活性分裂の促進により、
種々の皮膚疾患を改善することができるものである。従
って、治療改善が困難であった外用皮膚疾患である色素
沈着、脱毛症に有効なものである。
【0015】次に、本発明の水性皮膚外用剤を具体的に
実施例により説明するが、本発明はそれらによって限定
されるものではない。
【0016】
【実施例】
塩化ナトリウム 10重量% 果糖 20重量% デキストラン 30重量% 精製水 40重量%
【0017】上記の組成を混合し、均質に溶解して、本
発明の外用剤を作成した。その効能を検査するために、
色素沈着症、赤ら顔の成人女子、脱毛症の成人男子、各
々、30名に6ケ月間に及び、検査した。その結果を次
の表にまとめる。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示す成績は、各々、[効果あり]を
2点、[ややあり]を1点、[なし]を0点として、そ
の点数を合計して、有効性として示し、そして有効率
を、[合計点/60]×100を計算して、括弧内に示
す。
【0020】以上の表1に示すように、本発明の水性皮
膚外用剤は、皮膚細胞間質液と同様な環境を作り、皮膚
疾患に適応する効能が自ら選択的に作用し、過剰な使用
によっても、副作用のおそれのない、極めて安全な外用
剤となる。即ち、以上の各成分を含有することにより、
ミトコンドリアの膜の障害によって生じる細胞内呼吸阻
害や細胞の活動源のATPの生産性の低下を防止でき、
電解質バランス、浸透圧バランスを調整し、皮膚の表相
からも障害細胞の正常化を促進することが可能になる。
【0021】
【発明の効果】本発明の水性皮膚外用剤は、次のごとき
技術的効果がある。即ち、第1に、上記の成分を、水相
成分に均質に溶解したことにより、皮膚細胞間質液と同
様な環境を皮膚表面に作り出すことに成功し、皮膚に対
する浸透圧が発揮され、シミ、赤ら顔を防ぐためには、
皮下細胞を刺激、分裂させて治療に導き、浸透圧の応用
により、毛母細胞を刺激し、発毛及び脱臭作用を促進さ
せる水性皮膚外用剤が得られた。第2に、電解質バラン
ス、浸透圧バランスによる皮膚細胞活性促進外用剤とし
て、その効果は、驚異的なものであり、その有効性から
見ても、今日、悩み続けている人々に期待から見ても、
意義が極めて大きい。
【0022】第3に、更に、安全性の高い、使用が容易
な水性皮膚外用剤を提供する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/32 7/48 31/70 AGZ 31/715 ADA 33/14 ADS //(A61K 33/14 31:70 31:715)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウムを全体の重量に対して
    0.5〜10重量%として、果糖を10〜20重量%、
    デキストランを5〜30重量%として、水相成分に均質
    に溶解したことを特徴とする水性皮膚外用剤。
JP28235294A 1994-11-17 1994-11-17 水性皮膚外用剤 Expired - Lifetime JP2766811B2 (ja)

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JPH08143416A true JPH08143416A (ja) 1996-06-04
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539229A (ja) * 1999-03-18 2002-11-19 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 皮膚化粧品組成物
US7815900B1 (en) 2000-07-11 2010-10-19 L'ORéAL S.A. Use of C3-C5 monosaccharides to protect keratinous fibers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002539229A (ja) * 1999-03-18 2002-11-19 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 皮膚化粧品組成物
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