JPH08143378A - 炭素薄板の製造法 - Google Patents

炭素薄板の製造法

Info

Publication number
JPH08143378A
JPH08143378A JP6311148A JP31114894A JPH08143378A JP H08143378 A JPH08143378 A JP H08143378A JP 6311148 A JP6311148 A JP 6311148A JP 31114894 A JP31114894 A JP 31114894A JP H08143378 A JPH08143378 A JP H08143378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
blocks
fluororesin
joined
cooling plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6311148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3373683B2 (ja
Inventor
Tatsuya Inada
達也 稲田
Takeo Ohigata
武雄 大日方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP31114894A priority Critical patent/JP3373683B2/ja
Publication of JPH08143378A publication Critical patent/JPH08143378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3373683B2 publication Critical patent/JP3373683B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料電池の冷却板等に使用される熱伝導率が
高く、かつ曲げ強度、耐熱性、耐薬品性に優れた炭素薄
板を製造する方法を提供する。 【構成】 気孔率が18〜26%、熱伝導率が140k
cal/mhr℃以上の炭素ブロックをフッ素樹脂で接
合し、これを接合面に対して直角方向に切り出して薄い
平板とすることからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素薄板の製造法に関
し、さらに詳しくは燃料電池の冷却板等に使用される熱
伝導率、曲げ強度が大きい炭素薄板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素材は耐熱性、耐薬品性、電気及び熱
伝導性に優れていることから多くの用途がある。燃料電
池の冷却板もその一つである。以下冷却板を例にして説
明する。燃料電池、例えば燐酸型燃料電池はセパレー
タ、燃料ガス反応電極基板、電解質層、酸化ガス反応電
極基板、及びセパレータ板からセルの一つのユニットが
構成され、このユニットが多数直列に積層した構造から
なっている。そして反応に伴って発熱するので、この熱
を効率よく系外に取り出すため通常数個のユニット毎
(セパレータとセパレータの間)に冷却板が配置され
る。
【0003】冷却板の材料としては、高熱伝導率、電気
伝導性、耐熱性、耐薬品性、易加工性及び安価であるこ
と等が必要とされ、さらに望ましくは低気体透過性であ
る。熱伝導率が小さい場合は、装置温度を維持するため
に冷却板間のセルを少なくし、冷却板を多く使用しなく
てはならない。また、複雑かつ精密な加工に対して、加
工精度が悪いと装置内部で部分的に温度が高くなる部位
が発生し、装置を構成している炭素材質のセパレータ板
や電極基板の消耗を早めてしまうことが知られている。
なお、気体透過性が高い場合は、装置コストが高くなる
が他の低気体透過性材料で外枠を作製して複合する等、
低気体透過性を具備させる工夫をすれば使用できること
が知られている。これらのことから、その材質には炭素
材が最も適していると考えられている。
【0004】炭素材には、均一な素材組織や強度に優れ
ている等方性炭素材、低気体透過性には劣るが高熱伝導
率を有する人造黒鉛電極材質の炭素材、低気体透過性に
優れている不浸透性炭素材等がある。これらは、その素
材サイズ、素材組織及び必要特性等により、装置の設計
思想に合わせて選定されて使用されている。一方、燃料
電池には出力の比較的小さい分散型電源用や出力の比較
的大きい電力用、また小型化を目指した装置用電源等い
くつかのタイプがある。出力がほぼ使用セルの面積に比
例していることから、所定の出力を得ながらコンパクト
化を図るため、セルサイズは大小様々な大きさで設計さ
れている。特に大きな電池では電極基板、セパレータ、
冷却板は1m角程度にもなる。セパレータはガス不通気
性(緻密)であり電極基板は多孔質であるが、これらは
紙や繊維等のシートに樹脂を含有し、焼成し、その際に
樹脂の量や焼成条件を変えることにより、緻密あるいは
多孔質の薄板を比較的容易に製造することができる。し
かし、この方法で得られる炭素材は熱伝導率が低く、冷
却板としては不向きである。
【0005】鉄鋼炉に使用される人造黒鉛電極は熱伝導
率がよく、この材料から薄板を切り出せば冷却板として
使用可能であるが、しかし現状では前記したような大型
の電池に用いられる冷却板が切り出せる程大きな黒鉛成
形体を製造することは困難である。大きな黒鉛成形体を
得ようとすると焼成や黒鉛化の工程で割れが生じたり、
表面と内部で特性が異なったりする等種々の問題が発生
する。
【0006】また黒鉛電極と同じ材料を例えば二つのロ
ールの間を通すことにより薄板状に成形して、焼成、黒
鉛化する方法も知られている。燃料電池の冷却板は通常
厚さ5〜15mm程度の薄いものであるため、焼成での
反り、曲がり、黒鉛化での割れが発生し易く大きなもの
は製造が難しい。これらの事情により、これまで燃料電
池の冷却板として使用される熱伝導度が高い大きな炭素
薄板は製造されていない。
【0007】一般的に炭素材同士を接着する方法は知ら
れている。その方法としては、熱硬化性樹脂を配合した
反応型のカーボン接着剤を用いる方法がある。しかし、
この方法ではカーボン接着剤中に塩素原子が含まれてお
り、長時間の使用中に塩素系ガスが発生し、装置の腐食
を起す恐れがある。また、特公平6−49617では揮
発分を含まない炭素粉末を挟み、真空又は不活性雰囲気
下で加圧しながら熱処理をして炭素材を接合する方法が
報告されているが、加圧力及び熱処理温度が高く経済的
に困難な点を伴っている。その他カーボンブラックを配
合したフッ素樹脂ディスパージョンを用いる方法(特公
平6−73380)、炭素材同士の間にフッ素樹脂のフ
ィルムを挟み、加圧加熱してフッ素樹脂を溶融し、炭素
材同士を接着する方法(特開昭62−71637)など
がある。この接着方法は、通常炭素ブロックや炭素板を
接着するのに用いられている。炭素板の場合は、炭素板
同士を厚み方向に合わせて接着するもので炭素板の面積
は大きくならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
冷却板として特性の優れた大きな炭素薄板の製造は困難
であった。炭素板を接着によって大きくすることは考え
られるが、冷却板はかなり薄いので、端面の接着は難し
いばかりでなく強度的に十分なものは得られない。本発
明の目的は燃料電池の冷却板等に使用される熱伝導性に
優れ、かつ取扱い上あるいは使用上支障のない、十分な
曲げ強度等を有する炭素薄板の製造法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく研究した結果、熱伝導度の高い炭素ブロックを
用い、これを十分な接合強度を持たせて接合し、大きな
ブロックとしたものを切り出して薄板にすれば冷却板と
して十分に使用可能であることを見出し本発明に到っ
た。即ち、本発明は、気孔率18〜26%、熱伝導率1
40kcal/mhr℃以上の炭素ブロックをフッ素樹
脂で接合し、接合面に直角方向に平板に切り出し加工す
ることを特徴とする燃料電池の冷却板等に使用される炭
素薄板の製造法である。
【0010】本発明において接合される炭素ブロック
は、通常の人造黒鉛電極と同様の方法で製造されるもの
である。即ち、一般的にはコークスとピッチを配合し、
成形、焼成、黒鉛化することによって得られる。そして
配合したコークスの大きさにより、部分的に表面に最大
直径5mm程度のポアーを有している。この点に着目し
本発明者等は、接着性のある樹脂でこのポアーをある程
度埋められれば、十分な曲げ強さを有する接合炭素材が
得られることを見出した。ポアーは少な過ぎると炭素材
の接合強度が弱くなり、また多過ぎると冷却板として要
求される熱伝導度が下がる。これらのことからポアーの
程度を気孔率で表わすと18〜26%の範囲が適する。
【0011】冷却板として、熱伝導率は実用的には60
kcal/mhr℃以上あれば使用可能であるが、本発
明の炭素ブロックは熱伝導率が高く140kcal/m
hr℃以上である。熱伝導率を上げるためにはコークス
としては易黒鉛化性の石油系あるいは石炭系ピッチコー
クスが適する。これらのコークスとピッチを混練し、ブ
ロックに成形して焼成し、最後に黒鉛電極と同様300
0℃近傍の温度で黒鉛化される。ブロックの形状は、そ
の製法の問題及びこれを接合して平板に切り出す際の平
板の形状、大きさに合わせてできるだけ無駄がでないこ
となどを考慮して定められる。この場合黒鉛電極等とし
て製造されたものも、特性が上記の範囲に入る限り利用
できることは云うまでもない。
【0012】炭素ブロックの接合においては接合に用い
る樹脂の種類や粘度、樹脂層の厚み等を制御し、できる
だけ簡易な製法で接合部の曲げ強さが大きくなるように
する。使用した樹脂がポアー内に落込み樹脂層が最終的
に薄くなり過ぎると、安定的に十分な接合部の曲げ強さ
が得られないことや、樹脂を多量に使用した場合、部分
的に樹脂中に空泡が生じ易くなるため、これらを防ぐ必
要もある。さらには、必要特性から樹脂層にも炭素材と
同様の耐薬品性や、ある程度の耐熱性を有した樹脂を使
用せねばならない等の解決すべき問題がある。
【0013】これらのことから、種々の樹脂による接合
方法を詳細に検討した結果、塩素原子を含まない樹脂で
かつ耐薬品性、耐熱性を有し、かつ接合強度の大きい樹
脂として、フッ素系樹脂を選定した。フッ素樹脂の形態
としては粉状、粒状、水懸濁液状等でも使用はできる
が、厚みの制御及び取扱いが容易なものとしてフィルム
状であることが好ましい。フッ素樹脂の種類は四フッ化
エチレン樹脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン
共重合体樹脂なども使用できるが、溶融成形が可能でか
つ耐熱性、耐薬品性に優れたテトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA
と略記)が最も好ましい。これらは炭素材の接着剤とし
て公知のものである。
【0014】これらの接着剤を用いて炭素ブロックを接
着するには、二つのブロックの接合面にフッ素系樹脂を
均一に介在させ加熱溶融する。フッ素樹脂が粉粒体や懸
濁液ならば均一に散布あるいは塗布することが必要であ
るが、フィルムならば装着するだけで厚みが一定になる
ので取扱い易い。フッ素樹脂の溶融は樹脂の融点から融
点プラス60℃の範囲の温度が適する。本発明で用いら
れる炭素ブロックは前記した気孔率を有するので溶融し
たフッ素樹脂がこの気孔内に侵入し、十分な接合強度が
得られる。溶融に際しては特に大きな加圧力は必要でな
く、0.01〜0.2kgf/cm2 程度あればよい。
従って、炭素ブロックを上下に重ねて接合する場合であ
れば、通常ブロックの自重を利用することができる。
【0015】フッ素樹脂の溶融は接合部の全面で均一に
行なわれることが望ましい。そのために本発明者等は、
パイプヒーターを埋め込んだ通常の人造黒鉛電極と同じ
材質の黒鉛板を上面及び側面の計5面に内張りした密閉
型の加熱炉を設計、製造して炭素ブロックを接合するた
めの熱処理炉として使用した。なお、接合させるに十分
な均一な温度が得られない場合、樹脂層の厚みに不均一
が生じ、安定的に十分な接合部の曲げ強さが得られない
ことを見出している。また接合部の樹脂層の厚みは接合
強度に影響する。この望ましい接合後の厚みは50〜2
00μmである。接合に際して樹脂は溶融し、炭素ブロ
ックの気孔に侵入するので、その量を考慮してフィルム
等の厚みを定める。フィルムの場合1枚で上記の範囲に
入るものを用いてもよく、また100μm程度のフィル
ムを2枚重ねて用い、接合後に厚み(炭素ブロック同士
の接合面の間隔)が上記の範囲に入るようにしてもよ
い。
【0016】接合時間は特に限定されないが、接合温度
で1時間以上保持することが望ましい。これは粘性の低
くなったフッ素樹脂を十分炭素材のポアー部分に浸透さ
せ、安定的に十分な曲げ強さを有する接着部を得るため
である。また、接合後の冷却はフッ素樹脂の連続使用可
能温度である約260℃までは50℃/hr以下位に徐
冷することが望ましい。その後は大気中で常温まで放冷
してかまわない。このようにして接合部が120kgf
/cm2 以上の曲げ強度を有する接合炭素材が得られ
る。そして接合層は薄いので熱伝導度に対しては殆ど影
響がなく、十分に熱回収が行なえる。
【0017】炭素ブロックの接合の形態は、用いられる
炭素ブロックと目的とする炭素板の形状、サイズ等から
定められ、特に制限はない。例えば炭素ブロックを上下
に2段あるいは多段に重ねてもよく、また左右に接合し
た炭素ブロックの上にさらに他の炭素ブロックを接合す
ることもできる。接合後、炭素ブロックは接合面に直角
方向に切り出して平板とする。その厚みは冷却板では5
〜15mm程度である。切り出しにはバンドソー切断機
等の加工機が使用される。切り出された平板は炭素ブロ
ックを2段重ねて接合したものでは図1のようになり、
左右のブロックの上にさらに他のブロックを接合したも
のでは、各接合面に直角方向に切り出されるので図2の
ようになる。これらの図で1が炭素薄板、2が接合部で
ある。これから冷却板にするにはMC(マシニングセン
ター)で面加工し、厚み精度を出し、その後エンドミル
等で冷却パイプ埋め込み用の溝加工する。この溝に銅パ
イプを埋め込み中に冷却板を流して冷却する。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 フッ素樹脂フィルム フッ素樹脂フィルム(日東電工(株)製、商品名:ニト
フロンPFAフィルム、厚さ100μm、融点300〜
310℃)を用い、接合する炭素ブロックのサイズに合
わせて適宜裁断して使用した。 炭素ブロック 人造黒鉛電極材質の炭素材(昭和電工(株)製、サイズ
φ762×2,800mm)を用い、それをサイズ80
×100×200mmのブロックに加工したものを使用
した。この炭素ブロックの曲げ強さは、試料サイズφ2
0×100mm、常温、3点曲げ法で測定したところ、
135kgf/cm2 であった。また、かさ密度は1.
73g/cm3 、気孔率は20%、熱伝導率は170k
cal/mhr℃であった。接合は80×200mmと
なる面で行なった。
【0019】接合方法 パイプヒーターを埋め込んだ人造黒鉛電極材質の黒鉛板
を上面及び側面の計5面に内張りした密閉型の加熱炉を
使用した。まず、接合する上記炭素ブロックを炉内に置
き、炭素ブロックのサイズに合わせて裁断したPFAフ
ィルムを2枚重ねて炭素材ブロックの上面に置いた。そ
の上に同サイズのブロックをPFAフィルムを挟むよう
に置いた。フィルム及び炭素ブロックを均一に昇温し、
融着温度約360℃で2時間保持した。融着後、200
℃まで5時間かけて徐冷し、その後大気中で常温まで放
冷した。この時80×100×200mmブロックでの
自重による加圧力は0.017kgf/cm2 であっ
た。 切り出し方法 80×100×200mmブロックをバンドソーを用い
て、接合面に対し直角に一部切り出し、厚さ15mmの
平板を得た。残りは曲げ試験用に供した。
【0020】図3にこの炭素平板の接合した部分の走査
電子顕微鏡による断面拡大写真を示す。倍率は200倍
で撮影した。図3から樹脂層の厚みが約100μmの層
になっていることがわかる。また、部分的にPFAが約
50μm程度の深さで、炭素材の表面凹部に浸透してい
ることがわかる。このように、得られた樹脂層は空泡が
なく良好な層を呈し、均一な厚みを有していた。また、
80×100×200mm接合ブロックの前記残りの部
分の任意の位置から、接合部が端面から約50mmの位
置(中央部)になるようにしたサイズφ20×100m
mの試料片を5本加工した。この試料片を用いて、通常
炭素材の試験法として用いられている3点曲げ法により
常温で曲げ強さを測定した。その曲げ強さは表1に示す
ような値であった。これらの接合部を有する試料片は、
すべて接合部以外の部分で破断した。このことから、接
合部の曲げ強さは少なくとも120kgf/cm2 以上
の値であり、使用上問題がないことが確認できた。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明によって得られる炭素薄板は、そ
のフッ素樹脂接合層により、十分な曲げ強さ等を有する
大サイズとすることができ、また炭素材の特徴である耐
熱性、耐薬品性及び人造黒鉛電極と同様の高熱伝導率を
有するものとなる。これにより、従来は製造できなかっ
た装置腐食の恐れのない、大サイズの冷却板が人造黒鉛
電極材質炭素材で製造可能となる。また、加圧装置を必
要としない製造方法の簡便さ及び工程の単純さから、良
好な生産収率とコストで、大サイズの冷却板が製造し得
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって得られる炭素薄板の一例
を示す斜視図である。
【図2】本発明の方法によって得られる炭素薄板の他の
例を示す斜視図である。
【図3】本発明の方法によって得られる炭素薄板の接合
層の構造を示す走査電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 炭素薄板 2 接合層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気孔率18〜26%、熱伝導率140k
    cal/mhr℃以上の炭素ブロックをフッ素樹脂で接
    合し、接合面に直角方向に平板に切り出し加工すること
    を特徴とする炭素薄板の製造法。
  2. 【請求項2】 炭素薄板が燃料電池の冷却板用である請
    求項1に記載の炭素薄板の製造法。
  3. 【請求項3】 フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン−
    パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂フィル
    ムである請求項2又は3に記載の炭素薄板の製造法。
JP31114894A 1994-11-21 1994-11-21 炭素薄板の製造法 Expired - Fee Related JP3373683B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31114894A JP3373683B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 炭素薄板の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31114894A JP3373683B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 炭素薄板の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08143378A true JPH08143378A (ja) 1996-06-04
JP3373683B2 JP3373683B2 (ja) 2003-02-04

Family

ID=18013693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31114894A Expired - Fee Related JP3373683B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 炭素薄板の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3373683B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093275A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Mitsubishi Materials Corp 固体高分子型燃料電池のガス拡散層用部材及びセル部材、固体高分子型燃料電池
JP2007247057A (ja) * 2006-02-16 2007-09-27 Sumitomo Chemical Co Ltd アルミニウム三層電解精製用陰極黒鉛材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005093275A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Mitsubishi Materials Corp 固体高分子型燃料電池のガス拡散層用部材及びセル部材、固体高分子型燃料電池
JP4501385B2 (ja) * 2003-09-18 2010-07-14 三菱マテリアル株式会社 固体高分子型燃料電池のガス拡散層用部材及びセル部材、固体高分子型燃料電池
JP2007247057A (ja) * 2006-02-16 2007-09-27 Sumitomo Chemical Co Ltd アルミニウム三層電解精製用陰極黒鉛材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3373683B2 (ja) 2003-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1164934A (en) Separator plate for electrochemical cells
US4360485A (en) Method for making improved separator plates for electrochemical cells
US4505992A (en) Integral gas seal for fuel cell gas distribution assemblies and method of fabrication
JP5057263B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用セパレータ材及びその製造方法
JP3129087B2 (ja) グラファイト層状体
JPS62123662A (ja) 燃料電池用電極基板
US20080277628A1 (en) Exfoliated graphite composite compositions for fuel cell flow field plates
US10693151B2 (en) Bipolar plate for fuel cell having controlled structure of carbon materials and method of manufacturing the same
KR101739803B1 (ko) 공융염이 코팅된 고체전해질을 포함하는 열전지 및 그의 제조방법
JP2009266787A (ja) 燃料電池用分離板及びその製造方法
EP1280217A2 (en) Fuel-cell separator, production of the same, and fuel cell
JP3373683B2 (ja) 炭素薄板の製造法
KR20040065309A (ko) 연료전지용 분리판
JPH0435434B2 (ja)
JP6737982B2 (ja) 燃料電池用セパレータおよびその製造方法
JPH02265169A (ja) 電気化学電池スタックのシール構造及びその製造方法
JPS5926907A (ja) 黒鉛製薄板及びその製造法
JP2002231263A (ja) 燃料電池のセパレータおよびその製造法
TWI808661B (zh) 氧化還原液流電池用電極及氧化還原液流電池用電極之製造方法
JP3485369B2 (ja) 燃料電池の冷却板用炭素板及びその製造法
KR20160033857A (ko) 연료전지용 분리판 및 그의 제조방법
CN1742399B (zh) 燃料电池用隔板的制造方法
JP2018537828A (ja) 燃料電池電解質管理装置
JP2001143719A (ja) 燃料電池用セパレータ及びその製造方法
JPH03138865A (ja) 燃料電池用セパレータ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees