JPH08142823A - 車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置 - Google Patents
車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置Info
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- JPH08142823A JPH08142823A JP6314247A JP31424794A JPH08142823A JP H08142823 A JPH08142823 A JP H08142823A JP 6314247 A JP6314247 A JP 6314247A JP 31424794 A JP31424794 A JP 31424794A JP H08142823 A JPH08142823 A JP H08142823A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両衝突試験用台車の衝突時の衝撃的な慣性
力を利用してハンドバルブの作動レバーを運動方向に倒
すブレーキ装置は、作動レバーに付加する錘の質量に対
して衝撃力が小さ過ぎると作動レバーは倒れず、大き過
ぎると作動レバーは一度台車に当たり、瞬間的に台車を
停止させるが、反動でブレーキを解除してしまうことが
ある。この点を改良して確実に台車を停止できるブレー
キ解放防止装置を提供する。 【構成】 ハンドバルブの作動レバー8の先方の溶接構
造物6上のラッチ錠台座2に固定され作動レバー8と係
合可能なラッチ錠1により、前記の作動レバー8が台車
の先方に倒れるとかんぬき3のテーパ面3aに当接し、
かんぬき3を一度持ち上げ、作動レバー8がかんぬき3
を通過した直後にかんぬき3が元の位置に戻り作動レバ
ー8を係止する構成であり、または、作動レバーのブレ
ーキ作動方向にだけ回転可能なカムクラッチに固定さ
れ、作動レバーの把っ手を挟持して一体に回転する係止
レバーにより作動レバーを係止する構成である。
力を利用してハンドバルブの作動レバーを運動方向に倒
すブレーキ装置は、作動レバーに付加する錘の質量に対
して衝撃力が小さ過ぎると作動レバーは倒れず、大き過
ぎると作動レバーは一度台車に当たり、瞬間的に台車を
停止させるが、反動でブレーキを解除してしまうことが
ある。この点を改良して確実に台車を停止できるブレー
キ解放防止装置を提供する。 【構成】 ハンドバルブの作動レバー8の先方の溶接構
造物6上のラッチ錠台座2に固定され作動レバー8と係
合可能なラッチ錠1により、前記の作動レバー8が台車
の先方に倒れるとかんぬき3のテーパ面3aに当接し、
かんぬき3を一度持ち上げ、作動レバー8がかんぬき3
を通過した直後にかんぬき3が元の位置に戻り作動レバ
ー8を係止する構成であり、または、作動レバーのブレ
ーキ作動方向にだけ回転可能なカムクラッチに固定さ
れ、作動レバーの把っ手を挟持して一体に回転する係止
レバーにより作動レバーを係止する構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両衝突試験装置用台車
のブレーキ装置の改良に関し、さらに詳しくは台車が障
害物に衝突してブレーキにより制動された後、制動状態
が解除されないようブレーキの制動状態を自動的に固定
するブレーキ解放防止装置の開発に関する。
のブレーキ装置の改良に関し、さらに詳しくは台車が障
害物に衝突してブレーキにより制動された後、制動状態
が解除されないようブレーキの制動状態を自動的に固定
するブレーキ解放防止装置の開発に関する。
【0002】
【従来の技術】車両衝突試験装置は、試験車両をワイヤ
ロープで牽引し、レールなどから成る直進誘導機構で直
進させ、所定の速度で衝突バリアなど障害物に衝突させ
て車両の変形抵抗や乗員の安全性などを調べるもので
る。この試験は破壊試験であるため、衝突により試験車
両は大きく損傷して使い捨てになり、精度や再現性の高
い試験を行うためには、何台もの試験車両を衝突させて
多数のデータを集めることが必要になり、試験費用が膨
大になっている。試験費用を軽減するために、台上に試
験車両を固定して試験車両と共に移動して障害物に衝突
する台車と、この台車を損傷させずに停止させるオイル
バッファなどの緩衝装置とを使用して、予備試験で試験
車両自体を直接障害物に衝突させずに、しかも所定の速
度と衝撃を試験車両に発生させ、種々のデータを採取し
て試験条件を決定し、本試験では決定条件でのみ試験車
両を障害物に衝突させる方法が採用されている。図4は
上記の台車と緩衝装置とを導入して試験中の車両衝突試
験装置の主要部を示す概略正面図である。
ロープで牽引し、レールなどから成る直進誘導機構で直
進させ、所定の速度で衝突バリアなど障害物に衝突させ
て車両の変形抵抗や乗員の安全性などを調べるもので
る。この試験は破壊試験であるため、衝突により試験車
両は大きく損傷して使い捨てになり、精度や再現性の高
い試験を行うためには、何台もの試験車両を衝突させて
多数のデータを集めることが必要になり、試験費用が膨
大になっている。試験費用を軽減するために、台上に試
験車両を固定して試験車両と共に移動して障害物に衝突
する台車と、この台車を損傷させずに停止させるオイル
バッファなどの緩衝装置とを使用して、予備試験で試験
車両自体を直接障害物に衝突させずに、しかも所定の速
度と衝撃を試験車両に発生させ、種々のデータを採取し
て試験条件を決定し、本試験では決定条件でのみ試験車
両を障害物に衝突させる方法が採用されている。図4は
上記の台車と緩衝装置とを導入して試験中の車両衝突試
験装置の主要部を示す概略正面図である。
【0003】図4を参照すると、乗員のダミー61を着
座させた試験車両51を台上に固定して載置した台車3
1は、図示しないモータにより駆動されるプーリ53に
よって、例えば往復方向に駆動されている牽引用のエン
ドレスのワイヤロープ54の、矢印Kで示す衝突バリア
52に向かう手前の所定の位置にクランプされたドーリ
56などに連結ワイヤ55で連結され、試験車両51を
載置したまま衝突バリア52に向かって所定の速度で矢
印Kの方向(以下この方向を先方と称する)に移動す
る。上記衝突バリア52の台車31と衝突する側には、
オイルバッファなどによる緩衝装置57が配置されてお
り、油圧を調整して台車31の衝突時の衝撃力を、試験
車両自身が実際に衝突してその変形により吸収される程
度の所定の範囲に設定する。緩衝装置57の衝突側の先
端にはゴムなど弾性体製のブロック58が取り付けられ
ていて、台車31は、このブロック58の至近距離に達
した時点で上記連結ワイヤ55が切り離されて自走を開
始し、上記ブロック58と衝突してその弾性により緩衝
され台車31の損傷発生を防止している。前進する台車
31は緩衝装置57の先端のブロック58に所定の速度
で衝突し、台車31の上に固定された試験車両51には
衝撃が与えられて、試験車両51内に着座されたダミー
61などの損傷状態などが調べられる。この試験の各種
データは、試験車両内の図示しないバッテリーで作動す
る各種計測器で測定され、試験後に図示しないデータ処
理装置に読み取られてコンピュータで数値処理される。
座させた試験車両51を台上に固定して載置した台車3
1は、図示しないモータにより駆動されるプーリ53に
よって、例えば往復方向に駆動されている牽引用のエン
ドレスのワイヤロープ54の、矢印Kで示す衝突バリア
52に向かう手前の所定の位置にクランプされたドーリ
56などに連結ワイヤ55で連結され、試験車両51を
載置したまま衝突バリア52に向かって所定の速度で矢
印Kの方向(以下この方向を先方と称する)に移動す
る。上記衝突バリア52の台車31と衝突する側には、
オイルバッファなどによる緩衝装置57が配置されてお
り、油圧を調整して台車31の衝突時の衝撃力を、試験
車両自身が実際に衝突してその変形により吸収される程
度の所定の範囲に設定する。緩衝装置57の衝突側の先
端にはゴムなど弾性体製のブロック58が取り付けられ
ていて、台車31は、このブロック58の至近距離に達
した時点で上記連結ワイヤ55が切り離されて自走を開
始し、上記ブロック58と衝突してその弾性により緩衝
され台車31の損傷発生を防止している。前進する台車
31は緩衝装置57の先端のブロック58に所定の速度
で衝突し、台車31の上に固定された試験車両51には
衝撃が与えられて、試験車両51内に着座されたダミー
61などの損傷状態などが調べられる。この試験の各種
データは、試験車両内の図示しないバッテリーで作動す
る各種計測器で測定され、試験後に図示しないデータ処
理装置に読み取られてコンピュータで数値処理される。
【0004】車両衝突試験装置は、直線部の走路だけで
も200m程度と長いため通常屋外に設置されており、
上記のデータ処理装置は、雨滴などから守るために衝突
バリア周辺または衝突バリアとは走路の反対側の試験車
両の発進部周辺に部分的に備えられた屋根の下に置かれ
ている。また、試験車両を吊り上げて台車上に載置さ
せ、あるいは台車から床に積み降ろすための図示しない
クレーンなどの移載装置も、上記の屋根の周辺に配置さ
れている。ところが、台車は衝突直前以降駆動も制動も
されてなく、また台車と緩衝装置とは衝突しても共に変
形しないため、衝突後にブロックの弾性反発力により図
4の矢印Lで示す後退方向に移動されてしまう。この移
動距離は通常の試験では最大100mにも達し、またブ
ロックの弾性率、台車の前進速度や台車と試験車両との
総重量などの条件により様々に異なるため、試験の都度
台車の最終停止位置が変わってしまう。データの読み取
りや試験車両の積み降ろしのためには、試験車両を積載
して重量がさらに大きくなっている台車を、主として人
力で適切な位置に移動する必要があり、大変な労力を要
するため、本発明と同じ出願人により出願された車両衝
突試験用台車のブレーキ装置(特願平6−168637
号、出願日平成6年6月29日、整理番号:SD248
5)が利用されている。
も200m程度と長いため通常屋外に設置されており、
上記のデータ処理装置は、雨滴などから守るために衝突
バリア周辺または衝突バリアとは走路の反対側の試験車
両の発進部周辺に部分的に備えられた屋根の下に置かれ
ている。また、試験車両を吊り上げて台車上に載置さ
せ、あるいは台車から床に積み降ろすための図示しない
クレーンなどの移載装置も、上記の屋根の周辺に配置さ
れている。ところが、台車は衝突直前以降駆動も制動も
されてなく、また台車と緩衝装置とは衝突しても共に変
形しないため、衝突後にブロックの弾性反発力により図
4の矢印Lで示す後退方向に移動されてしまう。この移
動距離は通常の試験では最大100mにも達し、またブ
ロックの弾性率、台車の前進速度や台車と試験車両との
総重量などの条件により様々に異なるため、試験の都度
台車の最終停止位置が変わってしまう。データの読み取
りや試験車両の積み降ろしのためには、試験車両を積載
して重量がさらに大きくなっている台車を、主として人
力で適切な位置に移動する必要があり、大変な労力を要
するため、本発明と同じ出願人により出願された車両衝
突試験用台車のブレーキ装置(特願平6−168637
号、出願日平成6年6月29日、整理番号:SD248
5)が利用されている。
【0005】図5は上記の車両衝突試験用台車のブレー
キ装置の構成を示すシステム図である。このブレーキ装
置は、台車の車輪を押圧して制動する複数の油圧ブレー
キ33と、これら油圧ブレーキ33に油圧を伝達する油
圧ホース41を介して連通されたエアオイルブースター
34と、このエアオイルブースター34内の油を圧縮空
気を利用して加圧しまたは高圧を解放する加圧作動部お
よび減圧作動部42′、43′に、圧縮空気を供給する
2本の耐圧ホース42、43が、それぞれハンドバルブ
35の圧縮空気の出口Mと出口Nとに接続されている。
さらに、ハンドバルブ35は、レシーバタンク36の圧
縮空気の出口に備えられた減圧弁91と耐圧ホース44
で連通されていて、所定の圧力の圧縮空気が供給可能に
されている。このようにして、レシーバタンク36に貯
蔵された高圧の圧縮空気が所定の圧力でハンドバルブ3
5を通過してエアオイルブースター34に達し、圧縮空
気により油の加圧あるいは高圧の解放が可能にされてい
る。ハンドバルブ35の作動レバー81には錘82が着
脱可能に固定されている。
キ装置の構成を示すシステム図である。このブレーキ装
置は、台車の車輪を押圧して制動する複数の油圧ブレー
キ33と、これら油圧ブレーキ33に油圧を伝達する油
圧ホース41を介して連通されたエアオイルブースター
34と、このエアオイルブースター34内の油を圧縮空
気を利用して加圧しまたは高圧を解放する加圧作動部お
よび減圧作動部42′、43′に、圧縮空気を供給する
2本の耐圧ホース42、43が、それぞれハンドバルブ
35の圧縮空気の出口Mと出口Nとに接続されている。
さらに、ハンドバルブ35は、レシーバタンク36の圧
縮空気の出口に備えられた減圧弁91と耐圧ホース44
で連通されていて、所定の圧力の圧縮空気が供給可能に
されている。このようにして、レシーバタンク36に貯
蔵された高圧の圧縮空気が所定の圧力でハンドバルブ3
5を通過してエアオイルブースター34に達し、圧縮空
気により油の加圧あるいは高圧の解放が可能にされてい
る。ハンドバルブ35の作動レバー81には錘82が着
脱可能に固定されている。
【0006】ハンドバルブ35の作動の1例を説明する
と、固定された支持棒81aの先端を支点にして矢印O
の方向に回動可能に作動レバー81が取り付けられてお
り、この作動レバー81に設けた錘82とは反対側にハ
ンドバルブの軸方向(矢印Pの方向:台車の進行方向と
後退方向)の前後に移動可能な作動棒81bが係合され
ており、前記の支点を中心にして回動する作動レバー8
1の動きにより作動棒81bがその軸方向で前後に動
き、圧縮空気の下流側の2つの流路あるいは中立状態の
いずれかを選択するスイッチとして機能する。図6は、
図4の装置の一例としての、台車の側壁に配置したブレ
ーキ作動系の斜視図であり、その作動を次に説明する。
この例では、台車31の左側側壁31Lにブレーキ作動
系が配置され、ハンドバルブ35の作動レバー81は、
予め台車31の進行方向に向かって水平左側に向けられ
て中立位置に保たれ、エアオイルブースター34内の油
は減圧されている。
と、固定された支持棒81aの先端を支点にして矢印O
の方向に回動可能に作動レバー81が取り付けられてお
り、この作動レバー81に設けた錘82とは反対側にハ
ンドバルブの軸方向(矢印Pの方向:台車の進行方向と
後退方向)の前後に移動可能な作動棒81bが係合され
ており、前記の支点を中心にして回動する作動レバー8
1の動きにより作動棒81bがその軸方向で前後に動
き、圧縮空気の下流側の2つの流路あるいは中立状態の
いずれかを選択するスイッチとして機能する。図6は、
図4の装置の一例としての、台車の側壁に配置したブレ
ーキ作動系の斜視図であり、その作動を次に説明する。
この例では、台車31の左側側壁31Lにブレーキ作動
系が配置され、ハンドバルブ35の作動レバー81は、
予め台車31の進行方向に向かって水平左側に向けられ
て中立位置に保たれ、エアオイルブースター34内の油
は減圧されている。
【0007】上記の作動レバー81の所定の位置(同図
では先端部)には所定の質量の錘82が固定されてい
て、緩衝装置57(図4参照)に衝突して台車31が減
速されると固定されていない作動レバー81の先端部は
慣性力によりなお前進するため、作動レバー81は進行
方向に向けて同図で2点鎖線で示したように倒れる。作
動レバー81が倒れるとハンドバルブ35の下流側の圧
縮空気の通路は出口M側に切り換わり、エアオイルブー
スター34内の油が加圧され油圧ブレーキ33(図5参
照)が作動して台車31が停止する。このようにして、
台車の衝突時の衝撃つまり急激な負の加速度を利用し
て、緩衝装置に衝突した台車は衝突位置の近傍で、自動
的に停止され、その後のデータの読み取りおよび車両の
積み降ろしがすみやかに行われる。前記の錘は、台車の
速度や総重量に応じて数種の質量の錘が用意され、例え
ば衝突速度が遅い場合は重い錘を、速い場合は軽い錘を
作動レバーの一定位置に固定して、または一定の質量の
錘を台車の衝突速度が遅い場合は作動レバーの先端側
に、速い場合は作動レバーの根元側に固定して、上記の
レバーが確実に倒れるように設定されている。
では先端部)には所定の質量の錘82が固定されてい
て、緩衝装置57(図4参照)に衝突して台車31が減
速されると固定されていない作動レバー81の先端部は
慣性力によりなお前進するため、作動レバー81は進行
方向に向けて同図で2点鎖線で示したように倒れる。作
動レバー81が倒れるとハンドバルブ35の下流側の圧
縮空気の通路は出口M側に切り換わり、エアオイルブー
スター34内の油が加圧され油圧ブレーキ33(図5参
照)が作動して台車31が停止する。このようにして、
台車の衝突時の衝撃つまり急激な負の加速度を利用し
て、緩衝装置に衝突した台車は衝突位置の近傍で、自動
的に停止され、その後のデータの読み取りおよび車両の
積み降ろしがすみやかに行われる。前記の錘は、台車の
速度や総重量に応じて数種の質量の錘が用意され、例え
ば衝突速度が遅い場合は重い錘を、速い場合は軽い錘を
作動レバーの一定位置に固定して、または一定の質量の
錘を台車の衝突速度が遅い場合は作動レバーの先端側
に、速い場合は作動レバーの根元側に固定して、上記の
レバーが確実に倒れるように設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のブレ
ーキ装置は衝突時の衝撃的な慣性力を利用して作動レバ
ーを倒す構造であるため、錘の質量に対して衝撃(運動
方向への負の加速度)が小さ過ぎると作動レバーは倒れ
ず、大き過ぎると作動レバーは一度台車の側壁に当た
り、瞬間的に台車を停止させるが、側壁に衝突した反動
でまた元の運動方向に対して直角方向を向いて油圧ブレ
ーキによる制動が解除されてしまい台車が後退してしま
うことがある。この衝撃の大きさは、台車の総重量(車
載重量)、衝突速度および緩衝装置による台車の減速度
により異なるため、正確に予想することが困難である。
本発明は、台車が緩衝装置に衝突して作動レバーが台車
の先方に倒れ車輪を制動した後、この状態が解除されて
台車が後退するのを防止することを課題とした。
ーキ装置は衝突時の衝撃的な慣性力を利用して作動レバ
ーを倒す構造であるため、錘の質量に対して衝撃(運動
方向への負の加速度)が小さ過ぎると作動レバーは倒れ
ず、大き過ぎると作動レバーは一度台車の側壁に当た
り、瞬間的に台車を停止させるが、側壁に衝突した反動
でまた元の運動方向に対して直角方向を向いて油圧ブレ
ーキによる制動が解除されてしまい台車が後退してしま
うことがある。この衝撃の大きさは、台車の総重量(車
載重量)、衝突速度および緩衝装置による台車の減速度
により異なるため、正確に予想することが困難である。
本発明は、台車が緩衝装置に衝突して作動レバーが台車
の先方に倒れ車輪を制動した後、この状態が解除されて
台車が後退するのを防止することを課題とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、台車の衝突
により運動方向に倒れた作動レバーが台車の側壁または
上面に当たり反動で台車の左右あるいは上方に戻ること
を防止するために、作動レバーの先方にこの作動レバー
と係合可能なラッチ錠と、このラッチ錠を側壁に固定す
るための錠台座とを設け、または、作動レバーの中間部
に一体に結合した略コの字形の把っ手と、この把っ手を
緊密に挟むことが可能な間隔でのコの字形の一方の先端
部とカム平面を設けた他方の端部とを有し、上下動可能
にこの端部側で作動レバーのブレーキ制動方向にだけ回
転可能なカムクラッチにピン止めされた係止レバーとを
設けた車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置によ
り上記の課題を解決した。
により運動方向に倒れた作動レバーが台車の側壁または
上面に当たり反動で台車の左右あるいは上方に戻ること
を防止するために、作動レバーの先方にこの作動レバー
と係合可能なラッチ錠と、このラッチ錠を側壁に固定す
るための錠台座とを設け、または、作動レバーの中間部
に一体に結合した略コの字形の把っ手と、この把っ手を
緊密に挟むことが可能な間隔でのコの字形の一方の先端
部とカム平面を設けた他方の端部とを有し、上下動可能
にこの端部側で作動レバーのブレーキ制動方向にだけ回
転可能なカムクラッチにピン止めされた係止レバーとを
設けた車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置によ
り上記の課題を解決した。
【0010】
【作用】上記のラッチ錠と錠台座との組合せによる車両
衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置において、台車
の慣性力が衝突時に作動レバーを先方に倒すと、作動レ
バーはラッチ錠のテーパ面に当接し、その勢いでかんぬ
きを上方に(台車の側壁にこれら部材を配置した場合)
持ち上げ、作動レバーがかんぬきの前方に至ると、かん
ぬきは自重あるいはかんぬきのケース内に設けられてか
んぬきを下方に押圧するばね手段により下がり、作動レ
バーの後方への移動を阻止する。上記の把っ手を設けた
車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置において、
作動レバーとこの作動レバーの把っ手をコの字形の端部
で挟持した係止レバーとが前方に倒れるとブレーキが作
動して台車が制動される。係止レバーはカムクラッチに
ピン止めされ、ブレーキの制動方向の反対方向(ブレー
キの解放方向)には回転できないため、作動レバーの後
方への移動を阻止する。上記の各作動により、作動レバ
ーが後方に戻り油圧ブレーキの油圧が解放されることが
防止され、衝突試験用台車の衝突位置に停止した状態が
維持され後退が防止される。
衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置において、台車
の慣性力が衝突時に作動レバーを先方に倒すと、作動レ
バーはラッチ錠のテーパ面に当接し、その勢いでかんぬ
きを上方に(台車の側壁にこれら部材を配置した場合)
持ち上げ、作動レバーがかんぬきの前方に至ると、かん
ぬきは自重あるいはかんぬきのケース内に設けられてか
んぬきを下方に押圧するばね手段により下がり、作動レ
バーの後方への移動を阻止する。上記の把っ手を設けた
車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置において、
作動レバーとこの作動レバーの把っ手をコの字形の端部
で挟持した係止レバーとが前方に倒れるとブレーキが作
動して台車が制動される。係止レバーはカムクラッチに
ピン止めされ、ブレーキの制動方向の反対方向(ブレー
キの解放方向)には回転できないため、作動レバーの後
方への移動を阻止する。上記の各作動により、作動レバ
ーが後方に戻り油圧ブレーキの油圧が解放されることが
防止され、衝突試験用台車の衝突位置に停止した状態が
維持され後退が防止される。
【0011】
【実施例】図1は本発明の車両衝突試験用台車のブレー
キ解放防止装置の第1実施例を示し、同図(A)はハン
ドバルブを併せて示した平面図であり、同図(B)は同
図(A)のハンドバルブの図示を省略したA−A矢視部
分拡大側面図である。また、図2は図1(A)のブレー
キ解放防止装置とハンドバルブの作動レバーの一部を示
す斜視図である。これらおよび以下の図で示す矢印Qの
方向は台車31の運動方向である。符号8はハンドバル
ブ35の“く”の字形の作動レバーであり、これらの図
では2点鎖線で示した状態を除き、台車が緩衝装置に衝
突してその衝撃により台車の運動方向先方に倒れてブレ
ーキ装置が作動している状態を示している。衝突前の作
動レバー8の位置〔図1(A)で2点鎖線〕の運動方向
の先方にはラッチ錠1が配置され、このラッチ錠1は、
台車31の側壁31Lにボルトあるいは溶接などにより
固定されて支持された溶接構造物6に固定したラッチ錠
台座2に、複数のボルトにより固定されている。ラッチ
錠1はかんぬき3が図2で上下方向〔図1(B)では左
右方向〕に移動する向きで配置され、前記の作動レバー
8が運行方向先方に倒れるとかんぬき3のテーパ面3a
に衝突し、かんぬき3を一度持ち上げ、その直後にかん
ぬき3は、ラッチ錠のケース4内でかんぬき3の上方に
設けられてかんぬき3を下方に押圧する図示しない圧縮
コイルばねなどのばね手段3bの作用により元の位置
〔図1(B)、図2参照〕に戻り、作動レバー8がブレ
ーキを解放させる〔図1(A)で2点鎖線で示す〕位置
に戻らないように係止する。ラッチ錠1のかんぬき3の
重量が十分大きい場合は、かんぬきは自重で戻るためば
ね手段を設けなくても良い。
キ解放防止装置の第1実施例を示し、同図(A)はハン
ドバルブを併せて示した平面図であり、同図(B)は同
図(A)のハンドバルブの図示を省略したA−A矢視部
分拡大側面図である。また、図2は図1(A)のブレー
キ解放防止装置とハンドバルブの作動レバーの一部を示
す斜視図である。これらおよび以下の図で示す矢印Qの
方向は台車31の運動方向である。符号8はハンドバル
ブ35の“く”の字形の作動レバーであり、これらの図
では2点鎖線で示した状態を除き、台車が緩衝装置に衝
突してその衝撃により台車の運動方向先方に倒れてブレ
ーキ装置が作動している状態を示している。衝突前の作
動レバー8の位置〔図1(A)で2点鎖線〕の運動方向
の先方にはラッチ錠1が配置され、このラッチ錠1は、
台車31の側壁31Lにボルトあるいは溶接などにより
固定されて支持された溶接構造物6に固定したラッチ錠
台座2に、複数のボルトにより固定されている。ラッチ
錠1はかんぬき3が図2で上下方向〔図1(B)では左
右方向〕に移動する向きで配置され、前記の作動レバー
8が運行方向先方に倒れるとかんぬき3のテーパ面3a
に衝突し、かんぬき3を一度持ち上げ、その直後にかん
ぬき3は、ラッチ錠のケース4内でかんぬき3の上方に
設けられてかんぬき3を下方に押圧する図示しない圧縮
コイルばねなどのばね手段3bの作用により元の位置
〔図1(B)、図2参照〕に戻り、作動レバー8がブレ
ーキを解放させる〔図1(A)で2点鎖線で示す〕位置
に戻らないように係止する。ラッチ錠1のかんぬき3の
重量が十分大きい場合は、かんぬきは自重で戻るためば
ね手段を設けなくても良い。
【0012】作動レバー8の揺動ストロークの錘82よ
り手前にはボルト5が台車31の運動方向に平行にかつ
後方に先端面5aを向けて配置され、作動レバー8はボ
ルト5の先端面5a〔図1(B)で上方〕に当接し、こ
の先端面5aとかんぬき3の間の位置に止められる。溶
接構造物6の先端には発泡樹脂(商品名でサンテックフ
ォームなど)による緩衝材7が設けられている。この本
発明の車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置にお
ける作動レバー8の水平方向の回動角度Jは、従来技術
によるより小さいが、この状態でもハンドバルブ35の
切り換え作動は可能なように調整されている。図1では
ブレーキ装置を台車の側壁に取り付けた例を示したが、
ブレーキ装置を台車の上面に取り付けた場合でも、ラッ
チ錠とラッチ錠台座の組合せによりブレーキの解放を防
止できる。ただし、この場合は自重によるかんぬきの復
動運動は生じないのでかんぬきを押圧する前記のばね手
段を設けることが必要である。図3は本発明の車両衝突
試験用台車のブレーキ解放防止装置の第2実施例を示す
もので、同図(A)は平面図であり、同図(B)は同図
(A)のB−B線に沿って切断した側断面図であり、同
図(C)は同図(B)のC−C矢視部分断面図である。
り手前にはボルト5が台車31の運動方向に平行にかつ
後方に先端面5aを向けて配置され、作動レバー8はボ
ルト5の先端面5a〔図1(B)で上方〕に当接し、こ
の先端面5aとかんぬき3の間の位置に止められる。溶
接構造物6の先端には発泡樹脂(商品名でサンテックフ
ォームなど)による緩衝材7が設けられている。この本
発明の車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置にお
ける作動レバー8の水平方向の回動角度Jは、従来技術
によるより小さいが、この状態でもハンドバルブ35の
切り換え作動は可能なように調整されている。図1では
ブレーキ装置を台車の側壁に取り付けた例を示したが、
ブレーキ装置を台車の上面に取り付けた場合でも、ラッ
チ錠とラッチ錠台座の組合せによりブレーキの解放を防
止できる。ただし、この場合は自重によるかんぬきの復
動運動は生じないのでかんぬきを押圧する前記のばね手
段を設けることが必要である。図3は本発明の車両衝突
試験用台車のブレーキ解放防止装置の第2実施例を示す
もので、同図(A)は平面図であり、同図(B)は同図
(A)のB−B線に沿って切断した側断面図であり、同
図(C)は同図(B)のC−C矢視部分断面図である。
【0013】図3において、符号9はこのハンドバルブ
35を切り換える“く”の字形の作動レバーであり、作
動レバー9の軸方向中間部には、第1実施例として説明
した作動レバー8とは異なり略コの字形に曲げ加工され
た棒鋼(この例では丸棒)製の把っ手11が設けられ、
側壁31Lのハンドバルブ35より前方には、溶接によ
り相互に直角に接合された鋼板製の縦板12と横板13
が固定され側板31Lから右方に直角に突出している。
縦板12の図で上端部には、ハンドバルブ35の“く”
の字形の作動レバー9に固定された錘82が台車の衝突
時に当たるので、前記の第1実施例と同じ発泡樹脂によ
る緩衝材14が設けられている。横板13の上部には、
一体にされたロールピン15とボルト16、ナット17
および平座金18を使ってカムクラッチ19と、その上
下に一対のスラスト玉軸受20、20が設けられ、カム
クラッチ19の外周側には、軸方向に直角な断面の形状
がコの字形に成形され前記の把っ手11を挟持する先端
部21aと、把っ手を挟持した状態を保持するためカム
クラッチ19の外周面19aに当接する平面が形成され
ている後端部21bと、を有する係止レバー21が、後
端部21b側で図示しないボルト、ナット、座金による
組合せなどでカムクラッチ19に上下方向に回動可能に
ピン止めされている。カムクラッチ19の内周側には、
カムクラッチ19を支持する金属製のリング22が設け
られて、これらはともにロールピン15を軸にして水平
方向に回動可能にされている。係止レバー21は、カム
クラッチ19を介してロールピン15を軸としてラチェ
ットあるいはかみあいクラッチのようにカムクラッチの
作用により図3(A)で時計方向すなわち矢印Dの方向
だけに回転可能にされている。
35を切り換える“く”の字形の作動レバーであり、作
動レバー9の軸方向中間部には、第1実施例として説明
した作動レバー8とは異なり略コの字形に曲げ加工され
た棒鋼(この例では丸棒)製の把っ手11が設けられ、
側壁31Lのハンドバルブ35より前方には、溶接によ
り相互に直角に接合された鋼板製の縦板12と横板13
が固定され側板31Lから右方に直角に突出している。
縦板12の図で上端部には、ハンドバルブ35の“く”
の字形の作動レバー9に固定された錘82が台車の衝突
時に当たるので、前記の第1実施例と同じ発泡樹脂によ
る緩衝材14が設けられている。横板13の上部には、
一体にされたロールピン15とボルト16、ナット17
および平座金18を使ってカムクラッチ19と、その上
下に一対のスラスト玉軸受20、20が設けられ、カム
クラッチ19の外周側には、軸方向に直角な断面の形状
がコの字形に成形され前記の把っ手11を挟持する先端
部21aと、把っ手を挟持した状態を保持するためカム
クラッチ19の外周面19aに当接する平面が形成され
ている後端部21bと、を有する係止レバー21が、後
端部21b側で図示しないボルト、ナット、座金による
組合せなどでカムクラッチ19に上下方向に回動可能に
ピン止めされている。カムクラッチ19の内周側には、
カムクラッチ19を支持する金属製のリング22が設け
られて、これらはともにロールピン15を軸にして水平
方向に回動可能にされている。係止レバー21は、カム
クラッチ19を介してロールピン15を軸としてラチェ
ットあるいはかみあいクラッチのようにカムクラッチの
作用により図3(A)で時計方向すなわち矢印Dの方向
だけに回転可能にされている。
【0014】図3を参照して係止レバーの作動を説明す
ると、台車31の発進前には係止レバー21は下側に倒
され、図3(A)の2点鎖線で示す位置で把っ手11を
挟持しており、台車31の衝突により作動レバー9は係
止レバー21とともに矢印Dの方向に回転して錘82が
緩衝材14に当たって停止し、図示しないブレーキによ
り台車が制動される。作動レバー9は、錘82が緩衝材
14に当たった反発力で矢印Eの方向に戻ろうとする
が、把っ手11が係止レバー21に挟持されており、係
止レバー21は矢印Dの方向にしか回転できないため図
3(A)の実線で示す位置に固定され、ブレーキの制動
状態は継続されてブレーキの解放防止が図られる。上記
のブレーキの制動状態を解除して台車31を移動する場
合、係止レバー21は1方向〔図3(A)の矢印Dの方
向〕にしか回転できないので、図3(B)に示すように
矢印Fの方向に持ち上げて右側の2点鎖線で示すように
ほぼ直立させ、作動レバー9を後方に回動させる。さら
に次の試験を行う場合は、係止レバー21を図3(A)
の2点鎖線の位置まで矢印Dの方向に回転させ、この位
置で下側に倒して把っ手11を挟持させる。なお、図3
(B)の左側の2点鎖線で示す直立した係止レバー21
は上記のように回転中の状態を示すものである。
ると、台車31の発進前には係止レバー21は下側に倒
され、図3(A)の2点鎖線で示す位置で把っ手11を
挟持しており、台車31の衝突により作動レバー9は係
止レバー21とともに矢印Dの方向に回転して錘82が
緩衝材14に当たって停止し、図示しないブレーキによ
り台車が制動される。作動レバー9は、錘82が緩衝材
14に当たった反発力で矢印Eの方向に戻ろうとする
が、把っ手11が係止レバー21に挟持されており、係
止レバー21は矢印Dの方向にしか回転できないため図
3(A)の実線で示す位置に固定され、ブレーキの制動
状態は継続されてブレーキの解放防止が図られる。上記
のブレーキの制動状態を解除して台車31を移動する場
合、係止レバー21は1方向〔図3(A)の矢印Dの方
向〕にしか回転できないので、図3(B)に示すように
矢印Fの方向に持ち上げて右側の2点鎖線で示すように
ほぼ直立させ、作動レバー9を後方に回動させる。さら
に次の試験を行う場合は、係止レバー21を図3(A)
の2点鎖線の位置まで矢印Dの方向に回転させ、この位
置で下側に倒して把っ手11を挟持させる。なお、図3
(B)の左側の2点鎖線で示す直立した係止レバー21
は上記のように回転中の状態を示すものである。
【0015】
【発明の効果】本発明の車両衝突試験用台車のブレーキ
解放防止装置は、ハンドバルブの作動レバーが、台車の
衝突時に先方へ倒れ側壁などに当接し反動で元に戻り油
圧ブレーキが解放されることを防止するために、作動レ
バーを先方には通過させるが後方には通過させないラッ
チ錠により、または、作動レバーの中間部に設けた把っ
手を挟持するように倒れる係止レバーと、この係止レバ
ーを1方向にだけ回転させ反対方向には回転させないカ
ムクラッチとの組合せにより、作動レバーを係止して、
車両衝突試験用台車が緩衝装置に衝突後自動的に停止し
てかつ後退を防止することを可能にする優れた効果を有
する。
解放防止装置は、ハンドバルブの作動レバーが、台車の
衝突時に先方へ倒れ側壁などに当接し反動で元に戻り油
圧ブレーキが解放されることを防止するために、作動レ
バーを先方には通過させるが後方には通過させないラッ
チ錠により、または、作動レバーの中間部に設けた把っ
手を挟持するように倒れる係止レバーと、この係止レバ
ーを1方向にだけ回転させ反対方向には回転させないカ
ムクラッチとの組合せにより、作動レバーを係止して、
車両衝突試験用台車が緩衝装置に衝突後自動的に停止し
てかつ後退を防止することを可能にする優れた効果を有
する。
【図1】本発明の車両衝突試験用台車のブレーキ解放防
止装置の第1実施例を示し、同図(A)はハンドバルブ
を併せて示した平面図であり、同図(B)は同図(A)
のハンドバルブの図示を省略したA−A矢視部分拡大側
面図である。
止装置の第1実施例を示し、同図(A)はハンドバルブ
を併せて示した平面図であり、同図(B)は同図(A)
のハンドバルブの図示を省略したA−A矢視部分拡大側
面図である。
【図2】図1(A)のブレーキ解放防止装置とハンドバ
ルブの作動レバーの一部を示す斜視図である。
ルブの作動レバーの一部を示す斜視図である。
【図3】本発明の車両衝突試験用台車のブレーキ解放防
止装置の第2実施例を示すもので、同図(A)は平面図
であり、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿って切
断した側断面図であり、同図(C)は同図(B)のC−
C矢視部分断面図である。
止装置の第2実施例を示すもので、同図(A)は平面図
であり、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿って切
断した側断面図であり、同図(C)は同図(B)のC−
C矢視部分断面図である。
【図4】台車と緩衝装置とを使用して試験中の車両衝突
試験装置の主要部の概略正面図である。
試験装置の主要部の概略正面図である。
【図5】従来技術による車両衝突試験用台車のブレーキ
装置の構成を示すシステム図である。
装置の構成を示すシステム図である。
【図6】図4の装置の一例としての、台車の側壁に配置
したブレーキ作動系の斜視図である。
したブレーキ作動系の斜視図である。
1 ラッチ錠 2 ラッチ錠台座 3 かんぬき 3a テーパ面 4 ケース 5、29、16 ボルト 6 溶接構造物 8、9 作動レバー 11 把っ手 12 縦板 13 横板 14 緩衝材 15 ロールピン 17 ナット 18 平座金 19 カムクラッチ 20 スラスト玉軸受 21 係止レバー 21a 先端部 21b 後端部 22 リング 31 台車 31L 側壁 33 油圧ブレーキ 35 ハンドバルブ 51 試験車両 52 衝突バリア 54 ワイヤロープ 82 錘
Claims (2)
- 【請求項1】 ワイヤロープ(54)で牽引され台上に
試験車両(51)を載置し所定の速度で衝突バリア(5
2)などに衝突する車両衝突試験用台車(31)の、側
壁(31L)あるいは上面に配置されたブレーキ装置の
油圧ブレーキ(33)の油を加圧または油圧の解放を切
り換えるハンドバルブ(35)に錘(82)を付加して
衝突時に前記台車(31)の運動方向に倒れ油圧ブレー
キを作動させる作動レバー(8)の固定構造において;
前記台車(31)の前記ハンドバルブ(35)よりも前
記運動方向の先方に溶接構造物(6)を介して前記側壁
(31L)に固定されたラッチ錠台座(2)と、このラ
ッチ錠台座(2)にボルト(29)で固定されかんぬき
(3)の軸が前記作動レバー(8)の軸方向と前記台車
(31)の運動方向とに直角に配置されたラッチ錠
(1)と、前記かんぬき(3)の先端に設けられたテー
パ面(3a)の前記運動方向の先方に該運動方向に平行
にかつ先端面(5a)を前記台車(31)の後方に向け
て前記溶接構造物(6)に固定されたボルト(5)と、
を有して、 前記台車(31)の衝突により運動方向先方に倒れる前
記作動レバー(8)が、前記かんぬき(3)のテーパ面
(3a)に当たって前記かんぬき(3)を移動し、さら
に前進して前記かんぬき(3)より前方に通過すると該
かんぬき(3)がその自重またはケース(4)内に設け
られたばね手段(3b)により復動し、かつ前記ボルト
(5)の先端面(5a)に当接して前記作動レバー
(8)を前記かんぬき(3)と前記先端面(5a)との
間の位置に係止して前記油圧ブレーキ(33)の解放を
防止することを特徴とする車両衝突試験用台車のブレー
キ解放防止装置。 - 【請求項2】 ワイヤロープ(54)で牽引され台上に
試験車両(51)を載置し所定の速度で衝突バリア(5
2)などに衝突する車両衝突試験用台車(31)の、側
壁(31L)あるいは上面に配置されたブレーキ装置の
油圧ブレーキ(33)の油を加圧または油圧の解放を切
り換えるハンドバルブ(35)に錘(82)を付加して
衝突時に前記台車(31)の運動方向に倒れ前記油圧ブ
レーキ(33)を作動させる作動レバー(9)の固定構
造において;前記作動レバー(9)の中間部に設けられ
た水平方向で略コの字形に曲げられた把っ手(11)
と、前記側壁(31L)から直角に張り出し相互に直角
に固定された縦板(12)と横板(13)と、前記縦板
(12)に固定された発泡樹脂などによる緩衝材(1
4)と、前記横板(13)に直角に配置されたボルト
(16)とロールピン(15)とさらにナット(17)
と平座金(18)などを介して設けられたカムクラッチ
(19)と、前記ボルト(16)の軸に対して前記カム
クラッチ(19)と一体に回動可能に取り付けられたリ
ング(22)と、一部が平面に形成された後端部(21
b)と軸方向に直角な断面がコの字形に成形された先端
部(21a)とを有し前記カムクラッチ(19)に前記
後端部(21b)側がピン止めされ全体が前記ボルト
(16)の軸に対して前記作動レバー(9)のブレーキ
制動方向を含む1方向にだけ回転可能でかつ前記先端部
(21a)が前記ロールピン(15)により上下方向に
回動可能に支持された係止レバー(21)と、前記カム
クラッチ(19)の上部と前記リング(22)の下部と
に設けられた一対のスラスト玉軸受(20、20)と、
を有し、 前記台車(31)の衝突により前記把っ手(11)が前
記係止レバー(21)の先端部(21a)に挟持された
前記作動レバー(9)が運動方向に倒れて前記緩衝材
(14)に当接しても反発力による逆方向への回動が抑
止され、前記作動レバー(9)をブレーキの制動状態に
係止して前記油圧ブレーキ(33)の解放を防止するこ
とを特徴とする車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6314247A JPH08142823A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6314247A JPH08142823A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08142823A true JPH08142823A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18051061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6314247A Pending JPH08142823A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 車両衝突試験用台車のブレーキ解放防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08142823A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015010864A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | コイト電工株式会社 | 動荷重試験装置 |
CN111409861A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-07-14 | 中国飞机强度研究所 | 一种无人机水平冲击试验装置及方法 |
CN115541418A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-30 | 西南交通大学 | 一种用于冲击试验的岩石发射装置及应用方法 |
CN117263038A (zh) * | 2023-11-17 | 2023-12-22 | 河南隧通机械有限公司 | 一种龙门吊防撞装置及其防撞方法 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP6314247A patent/JPH08142823A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015010864A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | コイト電工株式会社 | 動荷重試験装置 |
CN111409861A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-07-14 | 中国飞机强度研究所 | 一种无人机水平冲击试验装置及方法 |
CN115541418A (zh) * | 2022-10-25 | 2022-12-30 | 西南交通大学 | 一种用于冲击试验的岩石发射装置及应用方法 |
CN117263038A (zh) * | 2023-11-17 | 2023-12-22 | 河南隧通机械有限公司 | 一种龙门吊防撞装置及其防撞方法 |
CN117263038B (zh) * | 2023-11-17 | 2024-03-19 | 河南隧通机械有限公司 | 一种龙门吊防撞装置及其防撞方法 |
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