JPH08142167A - 輸液容器の製造方法 - Google Patents

輸液容器の製造方法

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JPH08142167A
JPH08142167A JP6290133A JP29013394A JPH08142167A JP H08142167 A JPH08142167 A JP H08142167A JP 6290133 A JP6290133 A JP 6290133A JP 29013394 A JP29013394 A JP 29013394A JP H08142167 A JPH08142167 A JP H08142167A
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parison
container
mandrel
die
mold
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JP6290133A
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Tetsushi Miyamoto
哲士 宮本
Mitsuhiro Tadano
光洋 只野
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Nissho Corp
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Nissho Corp
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    • B29L2031/00—Other particular articles
    • B29L2031/712—Containers; Packaging elements or accessories, Packages

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器の頭部の形状が限定されることも、容器
の内部に異物が混入することも、また、容器の表面が白
化することも無く、成形条件の微調整やメンテナンスが
容易な輸液容器の製造方法を提供する。 【構成】 内部にサポートエアを注入しながらダイから
パリソンを押し出し、該押し出されたパリソンの先端を
閉塞し、次いでパリソンの容器の胴部に相当する部分を
相対的に薄肉に形成する。そして、パリソンをバキュー
ム機構を備えた金型に入れ、金型の内部空間をパリソン
の内部空間より陰圧にしながらパリソン内にブローエア
ーを注入してブロー成形を行った後、パリソンをダイか
ら切断する。次いで金型を薬液充填位置まで移動させ、
パリソンの開口部からマンドレルを挿入し、薬液を充填
し、パリソンからマンドレルを引き抜き、パリソンの開
口部を封止すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は輸液容器の製造方法に関
する。さらに詳しくは、成形条件の微調整が容易であ
り、成形時に異物の混入する虞のない、ブロー成形によ
る輸液容器の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】輸液容器の製造方法として、従来、二枚
のシートの３つの辺縁部を溶着して袋体にし、残りの１
つの辺縁部を口部を取り付けて溶着しシールする方法
や、チューブ状のシートの１つの開放端を溶着してシー
ルし、残りの１つの開放端を口部を取り付けて溶着しシ
ールする方法、ブロー成形により直接形成する方法等が
知られている。この中で、ブロー成形による方法は、近
年採用されるようになった方法であり、容器をブロー成
形する過程で薬液を充填し口部を取り付けてシールする
ことができるという利点を有しているが、ブロー及び薬
液の充填を共通のノズル（マンドレル）で行わなければ
ならず、従ってマンドレルおよび関連設備が複雑にな
り、マンドレルの径が大きくなるので容器の頭部形状
が限定される。マンドレルの内部に図９に示すような
往復運動する充填芯を保持し、かつこの充填芯に蒸気、
洗浄液及びエアーに接触してこれがリークしないように
シールするパッキンが必要なことから、パッキン素材の
劣化、磨耗により容器内部に異物が混入する虞がある。
成形条件の微調整及びメンテナンスが難しく手間がか
かる。等の欠点を有していた。また、従来のブロー成形
法は、パリソンを金型に入れた後これを切断しブローを
行っている為、パリソンを切断する間余分にパリソンが
金型の内部に接触して容器の表面が白化することがあり
問題であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
鑑みてなされたもので、容器の頭部の形状が限定される
ことも、容器の内部に異物が混入することも、また、容
器の表面が白化することも無く、成形条件の微調整やメ
ンテナンスが容易な輸液容器の製造方法を提供すること
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、内部にサポートエアを注入しながら
ダイからパリソンを押し出し、該押し出されたパリソン
の先端を閉塞する。前記の工程で形成されたパリソ
ンの容器の胴部に相当する部分を相対的に薄肉に形成す
る。パリソンをバキューム機構を備えた金型に入れ、
金型の内部空間をパリソンの内部空間より陰圧にしなが
らパリソン内にブローエアーを注入してブロー成形を行
った後、パリソンをダイから切断する。金型を薬液充
填位置まで移動させ、前記の工程のパリソン切断によ
り生じたパリソンの開口部からマンドレルを挿入し、薬
液を充填する。薬液の充填されたパリソンからマンド
レルを引き抜き、パリソンの開口部を封止する。の各工
程を含んでなる輸液容器の製造方法を採用している。こ
こで、プリブローによりの工程で形成されたパリソン
薄肉部を膨張させた後、の工程に移行する様にしても
よい。また、パリソンの容器の胴部に相当する部分を薄
肉に形成するために、ダイのコアをバリソンの内部に挿
入してパリソンの内壁を摺動させてもよい。マンドレル
の外壁に排気溝を設け、この排気溝からエアーを逃がす
ことにより容器の内圧が過大にならないようにしてもよ
い。
【０００５】
【作用】上記の構成によれば、パリソンが金型に入れら
れると直ぐにブロー成形が行われるので、容器の表面が
白化することが無い。また、マンドレルの内部に往復運
動する充填芯を保持していないので、パッキン素材の劣
化、磨耗による容器内部への異物の混入が発生しない。
【０００６】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図１〜７は本発明の一実施例に係る輸液容器
の製造方法の説明図であり、図８は本発明に適用される
製造装置のマンドレルを示す縦断面図である。図１〜図
７に示すように、本発明の輸液容器の製造方法は、パリ
ソン押出工程と、パリソンコントロール工程と、ブロー
成形工程、薬液充填工程、口部シール工程、容器取出工
程の６工程からなり、好ましくはパリソンコントロール
工程とブロー成形工程の間にプリブロー工程が行われ
る。図１はパリソン押出工程を示す。ダイ１のコア２か
ら押し出された管状のパリソン４は、その先端部がクラ
ンプ（図示していない）で閉塞され、コア２の軸上に設
けられたエアー流通部３からのサポートエアーによって
管状の形状に保たれる。次いで、図２のパリソンコント
ロール工程に移行する。この工程では、サポートエアー
を注入しながらコア２を矢印ａ方向に移動させてパリソ
ン４の内部に挿入し、パリソン４の内壁を摺動させるこ
とにより、パリソン４の容器７の胴部に相当する部分を
相対的に薄肉に形成する（パリソンコントロールとい
う）。尚、パリソンコントロールの方法としては、他
に、径方向に圧縮するダイを用い、容器の胴部に相当す
る部分の押し出しの際にダイの径を縮小させる方法など
も採用できる。
【０００７】こうして形状の調整されたパリソン４は、
直接図４のブロー成形工程に移行してもよいが、好まし
くは、図３のプリブロー工程に移行する。この工程で
は、コア２からのプリブローエアーの注入によって、パ
リソンコントロールを施された胴部相当部分が更に膨張
して薄肉にされ、図４のブロー成形工程に移行する。こ
の工程では、先ず、パリソン４を下金型５１に入れ、下
金型５１のバキューム機構（図示していない）により下
金型５１の内部空間をパリソン４の内部空間より陰圧に
しながら、コア２からパリソン４内にブローエアーを注
入してパリソン４を容器形状に成形し、次いで、ダイ１
と上金型５２の間でパリソン４をカッター（図示してい
ない）で切断して、図５の薬液充填工程に移行する。
【０００８】薬液充填工程は、下金型５１を薬液充填位
置まで移動させて行われる。薬液充填位置に移動させら
れたパリソン４には前工程のパリソン切断によって開口
部４２が生じており、この開口部４２にマンドレル６が
挿入され、このマンドレル６の先端から容器状パリソン
４内に薬液Ｓが充填される。薬液Ｓの充填が終了する
と、マンドレル６がパリソン４から引き抜かれ、上金型
５２が閉じてパリソン４の開口部４２が封止される（図
６の口部シール工程）。従来のマンドレルは、図９に示
すようにマンドレル６０の内部に往復運動する充填芯６
０３が別途設けられており、この充填芯６０３には蒸気
や洗浄液、エアーなどを注入するときに開くバルブ６０
１が挿着されており（６０２はバルブ６０１のシールパ
ッキンである）、充填芯６０３の外周には蒸気や洗浄
液、エアーなどをシールするためのパッキン６０４が取
り付けられている。一方、本発明に使用されるマンドレ
ル６は、従来のものと異なり、マンドレル６が充填芯を
兼ねたものになっており、バルブ６１にはマンドレル６
の流体通路をシールするシールパッキン６２が設けられ
ている。尚、パリソン４の開口部４２封止時には、上金
型５２に設けられたバキューム機構（図示していない）
により下金型５１の内部空間はパリソン４の内部空間よ
り陰圧になっている。こうして輸液容器７が形成される
と、次の容器取出工程（図７）に移行し、上下の金型５
１、５２が開いて輸液容器７が取り出される。
【０００９】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の輸液容器の製造方法によれば、無菌的に輸
液容器を製造することができる、マンドレルおよび各種
配管構造がシンプルなので成形条件の微調製およびメン
テナンスが容易である、マンドレルの径が小さいので頭
部形状を自由に選択できる、マンドレルと充填芯の間に
パッキンを設ける必要が無くなるので異物の混入がなく
なる、パリソンをブローするまでの時間が短縮できるの
で容器の白化が起こらず容器の透明性が向上する、など
の効果を奏することができる。
【００１０】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図２】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図３】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図４】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図５】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図６】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図７】本発明の一実施例に係る輸液容器の製造方法の
説明図である。
【図８】本発明に適用される製造装置のマンドレルを示
す縦断面図である。
【図９】マンドレルの従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
１ ダイ ２ コア ３ エアー流通部 ４ パリソン ５ 金型 ５１ 下金型 ５２ 上金型 ６ マンドレル ６１ バルブ ６２ シールパッキン ７ 輸液容器 Ｓ 薬液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年９月１２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項３
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、内部にサポートエアを注入しながら
ダイからパリソンを押し出し、該押し出されたパリソン
の先端を閉塞する。前記の工程で形成されたパリソ
ンの容器の胴部に相当する部分を相対的に薄肉に形成す
る。パリソンをバキューム機構を備えた金型に入れ、
金型の内部空間をパリソンの内部空間より陰圧にしなが
らパリソン内にブローエアーを注入してブロー成形を行
った後、パリソンをダイから切断する。金型を薬液充
填位置まで移動させ、前記の工程のパリソン切断によ
り生じたパリソンの開口部からマンドレルを挿入し、薬
液を充填する。薬液の充填されたパリソンからマンド
レルを引き抜き、パリソンの開口部を封止する。の各工
程を含んでなる輸液容器の製造方法を採用している。こ
こで、プリブローによりの工程で形成されたパリソン
薄肉部を膨張させた後、の工程に移行する様にしても
よい。また、パリソンの容器の胴部に相当する部分を薄
肉に形成するために、ダイのコアをパリソンの内部に挿
入してパリソンの内壁を摺動させてもよい。マンドレル
の外壁に排気溝を設け、この排気溝からエアーを逃がす
ことにより容器の内圧が過大にならないようにしてもよ
い。
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図７
【補正方法】変更
【補正内容】
【図７】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｌ 22:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 下記〜の工程を含んでなる輸液容器
    の製造方法。 内部にサポートエアを注入しながらダイからパリソン
    を押し出し、該押し出されたパリソンの先端を閉塞す
    る。 前記の工程で形成されたパリソンの容器の胴部に相
    当する部分を相対的に薄肉に形成する。 パリソンをバキューム機構を備えた金型に入れ、金型
    の内部空間をパリソンの内部空間より陰圧にしながらパ
    リソン内にブローエアーを注入してブロー成形を行った
    後、パリソンをダイから切断する。 金型を薬液充填位置まで移動させ、前記の工程のパ
    リソン切断により生じたパリソンの開口部からマンドレ
    ルを挿入し、薬液を充填する。 薬液の充填されたパリソンからマンドレルを引き抜
    き、パリソンの開口部を封止する。
  2. 【請求項２】 プリブローによりの工程で形成された
    パリソン薄肉部を膨張させた後、の工程に移行する請
    求項１に記載の輸液容器の製造方法。
  3. 【請求項３】 ダイのコアをバリソンの内部に挿入して
    パリソンの内壁を摺動させることにより該パリソンの容
    器の胴部に相当する部分を薄肉に形成する請求項１に記
    載の輸液容器の製造方法。
  4. 【請求項４】 マンドレルの外壁に排気溝を設け、容器
    の内圧が過大になるのを防ぎながら成形する請求項１ま
    たは２に記載の輸液容器の製造方法。
JP6290133A 1994-11-24 1994-11-24 輸液容器の製造方法 Pending JPH08142167A (ja)

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