JPH08141986A - 軟質肉切断装置 - Google Patents
軟質肉切断装置Info
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- JPH08141986A JPH08141986A JP31259694A JP31259694A JPH08141986A JP H08141986 A JPH08141986 A JP H08141986A JP 31259694 A JP31259694 A JP 31259694A JP 31259694 A JP31259694 A JP 31259694A JP H08141986 A JPH08141986 A JP H08141986A
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- soft meat
- pulleys
- metallic wire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易な構造で生肉等を良好に切断することが
できる。 【構成】 リング状に成形された金属ワイヤ1と、金属
ワイヤ1を一定の張力で楕円状に懸架する一対のプーリ
2A,2Bと、これらプーリ2A,2Bを回転自在に支
持する基板3と、プーリ2Aを回転駆動するモータと、
基板3を下降させて、回転する金属ワイヤ1の楕円辺を
軟質肉M中に横断せしめ、これを切断する駆動シリンダ
5と、金属ワイヤ1に沿って設けられて、軟質肉M通過
後の金属ワイヤ1に付着した脂肪を除去する脱脂装置6
とを有している。
できる。 【構成】 リング状に成形された金属ワイヤ1と、金属
ワイヤ1を一定の張力で楕円状に懸架する一対のプーリ
2A,2Bと、これらプーリ2A,2Bを回転自在に支
持する基板3と、プーリ2Aを回転駆動するモータと、
基板3を下降させて、回転する金属ワイヤ1の楕円辺を
軟質肉M中に横断せしめ、これを切断する駆動シリンダ
5と、金属ワイヤ1に沿って設けられて、軟質肉M通過
後の金属ワイヤ1に付着した脂肪を除去する脱脂装置6
とを有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生肉等の軟質肉を切断す
る切断装置に関する。
る切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のグルメ指向の高まりとともに、食
味の劣る冷凍肉は敬遠されつつあり、軟質な生肉を大量
にスライスする切断装置の開発が望まれている。
味の劣る冷凍肉は敬遠されつつあり、軟質な生肉を大量
にスライスする切断装置の開発が望まれている。
【0003】軟質食品の切断装置として、例えば実開平
4−110494号公報には、等間隔で張設したワイヤ
間にチーズや蒲鉾等を押し出し通過せしめてスライスす
るものが示されており(以上、第1従来例)、また、特
公平3−72440号公報には、金メッキしたタングス
テンワイヤを微振動させて、ハム、カステラ等の軟質食
品を切断するものが示されている(以上、第2従来
例)。
4−110494号公報には、等間隔で張設したワイヤ
間にチーズや蒲鉾等を押し出し通過せしめてスライスす
るものが示されており(以上、第1従来例)、また、特
公平3−72440号公報には、金メッキしたタングス
テンワイヤを微振動させて、ハム、カステラ等の軟質食
品を切断するものが示されている(以上、第2従来
例)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1従来
例の切断装置を生肉の切断に使用した場合、生肉の脂肪
が次第にワイヤに付着するため、切断機能が大きく阻害
される。上記第2従来例ではワイヤの微振動によって、
脂肪付着による切断機能の低下はある程度防止される
が、長時間の使用は困難である。また、ワイヤを微振動
させる機構は比較的複雑となりがちである(例えば実開
昭64−6234号公報)。
例の切断装置を生肉の切断に使用した場合、生肉の脂肪
が次第にワイヤに付着するため、切断機能が大きく阻害
される。上記第2従来例ではワイヤの微振動によって、
脂肪付着による切断機能の低下はある程度防止される
が、長時間の使用は困難である。また、ワイヤを微振動
させる機構は比較的複雑となりがちである(例えば実開
昭64−6234号公報)。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、簡
易な構造で生肉等を良好に切断することが可能な軟質肉
切断装置を提供することを目的とする。
易な構造で生肉等を良好に切断することが可能な軟質肉
切断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成で
は、リング状に成形された金属ワイヤ1と、該金属ワイ
ヤ1を一定の張力で楕円状に懸架する一対のプーリ2
A,2Bと、これらプーリ2A,2Bを回転自在に支持
する基板3と、上記プーリの一方2Aを回転駆動する回
転駆動手段4と、上記基板3を移動せしめて、回転する
上記金属ワイヤ1の楕円辺を軟質肉M中に横断せしめ、
これを切断する基板移動手段5と、上記金属ワイヤ1に
沿って設けられて、軟質肉M通過後の金属ワイヤ1に付
着した脂肪を除去する脱脂手段6とを具備している。
は、リング状に成形された金属ワイヤ1と、該金属ワイ
ヤ1を一定の張力で楕円状に懸架する一対のプーリ2
A,2Bと、これらプーリ2A,2Bを回転自在に支持
する基板3と、上記プーリの一方2Aを回転駆動する回
転駆動手段4と、上記基板3を移動せしめて、回転する
上記金属ワイヤ1の楕円辺を軟質肉M中に横断せしめ、
これを切断する基板移動手段5と、上記金属ワイヤ1に
沿って設けられて、軟質肉M通過後の金属ワイヤ1に付
着した脂肪を除去する脱脂手段6とを具備している。
【0007】本発明の第2の構成では、上記金属ワイヤ
1の少なくとも一部の断面を、軟質肉Mに向けて楔状に
尖った先端を有する形状に成形する。
1の少なくとも一部の断面を、軟質肉Mに向けて楔状に
尖った先端を有する形状に成形する。
【0008】本発明の第3の構成では、上記金属ワイヤ
1の楕円の一辺に対向する楕円の他辺に沿って上記脱脂
手段6を設ける。
1の楕円の一辺に対向する楕円の他辺に沿って上記脱脂
手段6を設ける。
【0009】本発明の第4の構成では、上記プーリの他
方2Bを、上記一方のプーリ2Aから離間する方向へ移
動付勢されるテンションプーリとなす。
方2Bを、上記一方のプーリ2Aから離間する方向へ移
動付勢されるテンションプーリとなす。
【0010】
【作用】上記第1の構成においては、金属ワイヤ1はプ
ーリ2A,2Bに懸架されて回転せしめられ、回転移動
する金属ワイヤ1が横断することにより軟質肉Mは良好
に切断される。切断時に金属ワイヤ1には脂肪が付着す
るが、付着した脂肪は脱脂手段6により除去されるか
ら、切断機能が損なわれることはない。本構成によれ
ば、リング状金属ワイヤ1を回転させるだけであるか
ら、微振動させる従来構造に比して構成が簡易となる。
また、回転移動する途中で、付着した脂肪を容易に除去
することができる。
ーリ2A,2Bに懸架されて回転せしめられ、回転移動
する金属ワイヤ1が横断することにより軟質肉Mは良好
に切断される。切断時に金属ワイヤ1には脂肪が付着す
るが、付着した脂肪は脱脂手段6により除去されるか
ら、切断機能が損なわれることはない。本構成によれ
ば、リング状金属ワイヤ1を回転させるだけであるか
ら、微振動させる従来構造に比して構成が簡易となる。
また、回転移動する途中で、付着した脂肪を容易に除去
することができる。
【0011】上記第2の構成においては、金属ワイヤ1
の、楔状に尖った先端を有する断面形状部により、軟質
肉Mを確実に切断することができる。
の、楔状に尖った先端を有する断面形状部により、軟質
肉Mを確実に切断することができる。
【0012】上記第3の構成においては、脱脂手段6の
設置スペースを十分に確保することができる。
設置スペースを十分に確保することができる。
【0013】上記第4の構成においては、使用の過程で
金属ワイヤ1が伸びても常に適度な張力が付与される。
金属ワイヤ1が伸びても常に適度な張力が付与される。
【0014】
【実施例】図1には切断装置の正面を、図2にはその側
面を示す。切断装置は前方(図2の左方)へ突出するテ
ーブル部81と、該テーブル部81の後端に同幅で立設
されたパネル部82とよりなり、パネル部82の矩形筐
体内に切断機本体が収納されている。切断機本体は、左
右一対のプーリ2A,2Bを有し(図1)、これらプー
リ2A,2B間にリング状に成形した金属ワイヤ1が楕
円状をなして張設されている。上記各プーリ2A,2B
は横長の基板3の左右位置に軸支されている。
面を示す。切断装置は前方(図2の左方)へ突出するテ
ーブル部81と、該テーブル部81の後端に同幅で立設
されたパネル部82とよりなり、パネル部82の矩形筐
体内に切断機本体が収納されている。切断機本体は、左
右一対のプーリ2A,2Bを有し(図1)、これらプー
リ2A,2B間にリング状に成形した金属ワイヤ1が楕
円状をなして張設されている。上記各プーリ2A,2B
は横長の基板3の左右位置に軸支されている。
【0015】右側プーリ2Aは駆動プーリとなってお
り、図3に示す如く、基板背後に設けた駆動モータ4に
連結されて回転せしめられる。左側プーリ2Bは金属ワ
イヤ1に一定の張力を付与するテンションプーリとなっ
ている。すなわち、プーリ2Bの支軸21は基板3背後
から延びるブラケット22上に設けられ、このブラケッ
ト22の基端は基板3背後に設けた低摩擦シリンダ23
のピストンロッド231先端に結合されている。低摩擦
シリンダ23は精密減圧弁(図示略)を経て供給される
一定空気圧により収縮方向(図3の左方)へ付勢され
て、プーリ2Bを介して金属ワイヤ1に張力を与えてい
る。なお、上記シリンダ23への空気圧供給を停止して
シリンダピストン231を引き出し、プーリ2Bを図の
右方へ移動せしめることにより、金属ワイヤ1の交換が
可能である。
り、図3に示す如く、基板背後に設けた駆動モータ4に
連結されて回転せしめられる。左側プーリ2Bは金属ワ
イヤ1に一定の張力を付与するテンションプーリとなっ
ている。すなわち、プーリ2Bの支軸21は基板3背後
から延びるブラケット22上に設けられ、このブラケッ
ト22の基端は基板3背後に設けた低摩擦シリンダ23
のピストンロッド231先端に結合されている。低摩擦
シリンダ23は精密減圧弁(図示略)を経て供給される
一定空気圧により収縮方向(図3の左方)へ付勢され
て、プーリ2Bを介して金属ワイヤ1に張力を与えてい
る。なお、上記シリンダ23への空気圧供給を停止して
シリンダピストン231を引き出し、プーリ2Bを図の
右方へ移動せしめることにより、金属ワイヤ1の交換が
可能である。
【0016】上記基板3は左右端のブッシュ部31(図
1、図3)がガイドポスト32に案内されて上下動自在
となっており、その中央上縁がパネル部82内に設けた
駆動シリンダ5(図1)に連結されて上下動せしめられ
る。基板3の前下方(図2)にはストッパ板33が設け
てあり、これは長板状の両端がステー34により上記基
板3の下縁に固定されている。ストッパ板33はその上
縁が金属ワイヤ1の下縁に対して所定間隔をなすととも
に、前後方向にも金属ワイヤ1に対して所定の間隔をな
して位置している。なお、この前後方向の間隔は図略の
機構により変更設定可能である。
1、図3)がガイドポスト32に案内されて上下動自在
となっており、その中央上縁がパネル部82内に設けた
駆動シリンダ5(図1)に連結されて上下動せしめられ
る。基板3の前下方(図2)にはストッパ板33が設け
てあり、これは長板状の両端がステー34により上記基
板3の下縁に固定されている。ストッパ板33はその上
縁が金属ワイヤ1の下縁に対して所定間隔をなすととも
に、前後方向にも金属ワイヤ1に対して所定の間隔をな
して位置している。なお、この前後方向の間隔は図略の
機構により変更設定可能である。
【0017】軟質肉たる生肉のブロックMは、テーブル
部81上に設けた後方へ下り傾斜する載台83により切
断機本体へ送り込まれる(図2、図3の矢印)。すなわ
ち、載台83には傾斜面に沿って一定間隔でローラ84
が設けてあり、これらローラ84上に載せた生肉ブロッ
クMの後端を間欠作動する送り板85に当てて切断機本
体方向へ送る。生肉ブロックMの前端はストッパ板33
に当接して位置決めされる。なお、切断機本体の運転操
作は、パネル部82の前面上端に設けた操作ボックス7
上の図略のスイッチにより行う。
部81上に設けた後方へ下り傾斜する載台83により切
断機本体へ送り込まれる(図2、図3の矢印)。すなわ
ち、載台83には傾斜面に沿って一定間隔でローラ84
が設けてあり、これらローラ84上に載せた生肉ブロッ
クMの後端を間欠作動する送り板85に当てて切断機本
体方向へ送る。生肉ブロックMの前端はストッパ板33
に当接して位置決めされる。なお、切断機本体の運転操
作は、パネル部82の前面上端に設けた操作ボックス7
上の図略のスイッチにより行う。
【0018】上記金属ワイヤ1は直径0.1〜2mm程
度のタングステン等の伸びの少ない特殊鋼材よりなり、
これを線材端部の突き合わせ溶着等によりリング状に成
形する。金属ワイヤ1の断面は単なる円形よりも、図
4、図5に示す如く、上半面1aを角形に面取りして、
同形のプーリ溝による確実な姿勢保持を保証するととも
に、下半面1bには長手方向へ間隔をおいて刃部1cを
形成する。この刃部1cは冷間ないし熱間の圧造によっ
て、金属ワイヤ1の一部を軟質肉Mに向けて楔状に尖っ
た先端を有する略三角断面に圧潰して形成する。この刃
部1cは連続して形成するよりも、図4に示すように長
手方向へ間隔をおいて形成した方が、プーリ外周に沿っ
て一定曲率で曲げられた場合にワレ等を生じ難い。な
お、刃部1c以外の金属ワイヤ1一般部の下半1bを、
図6に示す如く、下方へ向く頂点を有する三角断面に面
取り成形しても良い。
度のタングステン等の伸びの少ない特殊鋼材よりなり、
これを線材端部の突き合わせ溶着等によりリング状に成
形する。金属ワイヤ1の断面は単なる円形よりも、図
4、図5に示す如く、上半面1aを角形に面取りして、
同形のプーリ溝による確実な姿勢保持を保証するととも
に、下半面1bには長手方向へ間隔をおいて刃部1cを
形成する。この刃部1cは冷間ないし熱間の圧造によっ
て、金属ワイヤ1の一部を軟質肉Mに向けて楔状に尖っ
た先端を有する略三角断面に圧潰して形成する。この刃
部1cは連続して形成するよりも、図4に示すように長
手方向へ間隔をおいて形成した方が、プーリ外周に沿っ
て一定曲率で曲げられた場合にワレ等を生じ難い。な
お、刃部1c以外の金属ワイヤ1一般部の下半1bを、
図6に示す如く、下方へ向く頂点を有する三角断面に面
取り成形しても良い。
【0019】プーリ2A,2B間に張設された金属ワイ
ヤ1にはこれに沿って脱脂装置6が設けられており、そ
の詳細を図7に示す。図において、楕円形に張設された
金属ワイヤ1は、生肉ブロックMを切断する下辺を除い
て大部分は保護カバー11で覆ってある。金属ワイヤ1
は、図の矢印方向へ回転するプーリ2A,2Bにより、
全体として反時計方向へ回転しており、脱脂装置6は金
属ワイヤ1上辺に沿って設けられ、金属ワイヤ1の移動
方向に沿って配した真空吸引器61A,61B、スチー
ムシャワー63、ドライエアシャワー62Aより構成さ
れている。しかして、生肉ブロックM内を通過して脂肪
が付着した金属ワイヤ1は、上下の真空吸引器61A,
61Bを通過する間に付着脂肪の殆どが吸引除去され、
金属ワイヤ1に残留した少量の脂肪は次段のスチームシ
ャワー63でほぼ完全に洗い流される。ドライエアシャ
ワー62Aは、さらに残留脂肪を吹き飛ばして完全に除
去するとともに金属ワイヤ1を乾燥させる。なお、左右
のプーリ2A,2Bにも外周面に対向して真空吸引器6
1C,61Dとドライエアシャワー62B,62Cが設
けられ、これらに付着する脂肪が除去される。また、プ
ーリ2Bより送り出された直後の金属ワイヤ1に沿って
ドライエアシャワー62Dが設けられて、生肉ブロック
M通過前に金属ワイヤ1に付着している脂肪の除去の完
全を図っている。
ヤ1にはこれに沿って脱脂装置6が設けられており、そ
の詳細を図7に示す。図において、楕円形に張設された
金属ワイヤ1は、生肉ブロックMを切断する下辺を除い
て大部分は保護カバー11で覆ってある。金属ワイヤ1
は、図の矢印方向へ回転するプーリ2A,2Bにより、
全体として反時計方向へ回転しており、脱脂装置6は金
属ワイヤ1上辺に沿って設けられ、金属ワイヤ1の移動
方向に沿って配した真空吸引器61A,61B、スチー
ムシャワー63、ドライエアシャワー62Aより構成さ
れている。しかして、生肉ブロックM内を通過して脂肪
が付着した金属ワイヤ1は、上下の真空吸引器61A,
61Bを通過する間に付着脂肪の殆どが吸引除去され、
金属ワイヤ1に残留した少量の脂肪は次段のスチームシ
ャワー63でほぼ完全に洗い流される。ドライエアシャ
ワー62Aは、さらに残留脂肪を吹き飛ばして完全に除
去するとともに金属ワイヤ1を乾燥させる。なお、左右
のプーリ2A,2Bにも外周面に対向して真空吸引器6
1C,61Dとドライエアシャワー62B,62Cが設
けられ、これらに付着する脂肪が除去される。また、プ
ーリ2Bより送り出された直後の金属ワイヤ1に沿って
ドライエアシャワー62Dが設けられて、生肉ブロック
M通過前に金属ワイヤ1に付着している脂肪の除去の完
全を図っている。
【0020】切断装置の作動を図8を参照して説明する
と、生肉ブロックMはその前端がストッパ板33に当接
して位置決めされており、ストッパ板33とプーリ2A
(すなわち金属ワイヤ1)の前後方向の間隔はWとなっ
ている。この状態で金属ワイヤ1を回転させ、駆動シリ
ンダ5により基板3を一定速度で下降せしめると、金属
ワイヤ1が上方より下方へ生肉ブロックM前端部を横断
し、所定厚さWで生肉ブロックMを切断する。切断され
る生肉は、基板3と共に下降するストッパ板33の上を
越えて次第にテーブル部81上へ垂れ(図の鎖線)、こ
こへ落下する。この間、生肉ブロックMを通過した後の
金属ワイヤ1に付着した脂肪は、既述の脱脂装置6(図
7)により除去される。
と、生肉ブロックMはその前端がストッパ板33に当接
して位置決めされており、ストッパ板33とプーリ2A
(すなわち金属ワイヤ1)の前後方向の間隔はWとなっ
ている。この状態で金属ワイヤ1を回転させ、駆動シリ
ンダ5により基板3を一定速度で下降せしめると、金属
ワイヤ1が上方より下方へ生肉ブロックM前端部を横断
し、所定厚さWで生肉ブロックMを切断する。切断され
る生肉は、基板3と共に下降するストッパ板33の上を
越えて次第にテーブル部81上へ垂れ(図の鎖線)、こ
こへ落下する。この間、生肉ブロックMを通過した後の
金属ワイヤ1に付着した脂肪は、既述の脱脂装置6(図
7)により除去される。
【0021】基板3は、下端位置に至って生肉ブロック
Mの切断を終了すると、原位置へ上昇し、これに伴いス
トッパ板33が再び生肉ブロックMの前端に対向する位
置へ戻る。続いて送り板85(図3)が前進し、生肉ブ
ロックMの前端面をストッパ板33に当接させて位置決
めする。これにより、次の切断作業が可能となる。
Mの切断を終了すると、原位置へ上昇し、これに伴いス
トッパ板33が再び生肉ブロックMの前端に対向する位
置へ戻る。続いて送り板85(図3)が前進し、生肉ブ
ロックMの前端面をストッパ板33に当接させて位置決
めする。これにより、次の切断作業が可能となる。
【0022】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
上記金属ワイヤの材質、断面形状、太さ及びリング長さ
等は特に限定されず、上記実施例に示すもの以外の態様
とすることができる。金属ワイヤの表面を金等によりメ
ッキして、伸びを防止したり、好ましくない金属イオン
の発生を防止したりできる。また、金属ワイヤの溶着部
分を肉厚に盛って強度を高めることもできる。上記脱脂
手段も上記実施例に示すスチームシャワー及びドライエ
アシャワーに限らず、他の手段でもよい。例えば、スチ
ームシャワーの代わりに熱水若しくは温水を用いてもよ
いし、これらに安全な脱脂剤(洗浄剤等)及び/又は滅
菌剤を配合して、脱脂の効率化を図ってもよい。また、
上記ドライエアの代わりに通常のエア若しくは滅菌した
エア等を用いてもよい。更に、所定の脂若しくは水滴の
拭き取り手段を設けてもよい。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
上記金属ワイヤの材質、断面形状、太さ及びリング長さ
等は特に限定されず、上記実施例に示すもの以外の態様
とすることができる。金属ワイヤの表面を金等によりメ
ッキして、伸びを防止したり、好ましくない金属イオン
の発生を防止したりできる。また、金属ワイヤの溶着部
分を肉厚に盛って強度を高めることもできる。上記脱脂
手段も上記実施例に示すスチームシャワー及びドライエ
アシャワーに限らず、他の手段でもよい。例えば、スチ
ームシャワーの代わりに熱水若しくは温水を用いてもよ
いし、これらに安全な脱脂剤(洗浄剤等)及び/又は滅
菌剤を配合して、脱脂の効率化を図ってもよい。また、
上記ドライエアの代わりに通常のエア若しくは滅菌した
エア等を用いてもよい。更に、所定の脂若しくは水滴の
拭き取り手段を設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明の軟質肉の切断装置
によれば、回転移動する金属ワイヤにより簡易な構成で
生肉を良好に切断することができるとともに、金属ワイ
ヤに沿って設けた脱脂手段により付着脂肪が除去される
から、常に良好な切断機能を維持することができる。
によれば、回転移動する金属ワイヤにより簡易な構成で
生肉を良好に切断することができるとともに、金属ワイ
ヤに沿って設けた脱脂手段により付着脂肪が除去される
から、常に良好な切断機能を維持することができる。
【図1】切断装置の全体正面図である。
【図2】切断装置の部分断面全体側面図である。
【図3】切断装置のテーブル部の部分断面平面図であ
る。
る。
【図4】金属ワイヤの部分拡大側面図である。
【図5】金属ワイヤの横断面図で、図4のV −V 線に沿
う断面図である。
う断面図である。
【図6】金属ワイヤの他の例を示す横断面図である。
【図7】切断装置の切断機本体の拡大正面図である。
【図8】切断装置の切断機本体の部分断面拡大側面図で
ある。
ある。
1;金属ワイヤ、2A;駆動プーリ(プーリ)、2B;
テンションプーリ(プーリ)、3;基板、4;駆動モー
タ(回転駆動手段)、5;駆動シリンダ(基板移動手
段)、6;脱脂装置(脱脂手段)、M;軟質肉。
テンションプーリ(プーリ)、3;基板、4;駆動モー
タ(回転駆動手段)、5;駆動シリンダ(基板移動手
段)、6;脱脂装置(脱脂手段)、M;軟質肉。
Claims (4)
- 【請求項1】 リング状に成形された金属ワイヤと、該
金属ワイヤを一定の張力で楕円状に懸架する一対のプー
リと、これらプーリを回転自在に支持する基板と、上記
プーリの一方を回転駆動する回転駆動手段と、上記基板
を移動せしめて、回転する上記金属ワイヤの楕円辺を軟
質肉中に横断せしめ、これを切断する基板移動手段と、
上記金属ワイヤに沿って設けられて、軟質肉通過後の金
属ワイヤに付着した脂肪を除去する脱脂手段とを具備す
ることを特徴とする軟質肉切断装置。 - 【請求項2】 上記金属ワイヤの少なくとも一部の断面
を、軟質肉に向けて楔状に尖った先端を有する形状に成
形した請求項1記載の軟質肉切断装置。 - 【請求項3】 上記金属ワイヤの楕円の一辺に対向する
楕円の他辺に沿って上記脱脂手段を設けた請求項1又は
2記載の軟質肉切断装置。 - 【請求項4】 上記プーリの他方を、上記一方のプーリ
から離間する方向へ移動付勢されるテンションプーリと
なした請求項1ないし3のいずれかに記載の軟質肉切断
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31259694A JPH08141986A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 軟質肉切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31259694A JPH08141986A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 軟質肉切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141986A true JPH08141986A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18031109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31259694A Pending JPH08141986A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 軟質肉切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08141986A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180115177A (ko) * | 2017-04-12 | 2018-10-22 | 서용동 | 육가공 공정의 지방층 제거 장치 |
KR20180115176A (ko) * | 2017-04-12 | 2018-10-22 | 서용동 | 육가공 공정의 지방층 제거 장치 |
CN113951308A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-01-21 | 会同县木叶山兔业有限公司 | 一种自动冲洗式兔肉分切机 |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP31259694A patent/JPH08141986A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180115177A (ko) * | 2017-04-12 | 2018-10-22 | 서용동 | 육가공 공정의 지방층 제거 장치 |
KR20180115176A (ko) * | 2017-04-12 | 2018-10-22 | 서용동 | 육가공 공정의 지방층 제거 장치 |
CN113951308A (zh) * | 2021-11-26 | 2022-01-21 | 会同县木叶山兔业有限公司 | 一种自动冲洗式兔肉分切机 |
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