JPH08141904A - ベルトサンダー - Google Patents

ベルトサンダー

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JPH08141904A
JPH08141904A JP30288394A JP30288394A JPH08141904A JP H08141904 A JPH08141904 A JP H08141904A JP 30288394 A JP30288394 A JP 30288394A JP 30288394 A JP30288394 A JP 30288394A JP H08141904 A JPH08141904 A JP H08141904A
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JP
Japan
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work
belt
sanding belt
groove
pad
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JP30288394A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kondo
紘史 近藤
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Amitec Corp
Original Assignee
Amitec Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク上における局部的な盛上り部を除去す
る。 【構成】 ワークWの塗料の盛上り部Mは、可撓性シー
ト材30及びサンディングベルト25と共に踏圧パッド
26の溝32に入り込み、溝32の角縁への引っ掛かり
により反搬送方向の横からの押圧力を受けると共に、サ
ンディングベルト25の溝32内で屈曲した部分による
摩擦を伴った横方向からの押圧力を受ける。これらの横
方向からの押圧力により盛上り部Mは効果的に削り取ら
れるようにして除去される。盛上り部Mが除去された跡
は正常な塗装面とほぼ同じ高さになるから、塗装面はそ
の全体に亘ってサンディングベルト25により均一に研
磨される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装の施されたワーク
に対してその塗装面の研磨を行う場合に適するベルトサ
ンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばテーブルの天板のように平滑な面
に塗装が施された製品を製造する場合には、その製造過
程にあるワークの表面に塗装を施した後にその塗膜の表
面に研磨を施すという工程が複数回繰り返される。この
場合の研磨に用いられるのは、上面に塗装の施されたワ
ークを載置して搬送するベルトコンベアと、このワーク
の搬送領域の上方においてワークの塗装面に接触しつつ
走行するサンディングベルトと、このサンディングベル
トをワークの塗装面に押圧する踏圧パッドとを備えた周
知のベルトサンダーが用いられる。
【0003】ところで、ワークの表面上に塗装を施した
ときには、図8に示すように、ワークWの表面上におけ
る端縁の部分に塗料が溜まり、所定の塗膜厚さを有する
正常な塗装領域Sよりも高くなった局部的な盛上り部M
が生じてしまうことがある。この塗料の盛上り部Mが存
在しているワークWを搬送しつつ研磨を行った場合、盛
上り部Mから中央側に向かう一定範囲においては、サン
ディングベルトが塗膜Tの表面に接触できないこととな
る。その結果、研磨されない部分が生じてしまうばかり
でなく、塗料の盛上り部Mが残ったままとなり、ワーク
Wが最終的な製品になった段階で不良品となってしまう
ことになる。
【0004】この対策として、踏圧パッドのサンディン
グベルトに対するワークWへの押圧力を強くすることに
より、塗料の盛上り部Mを削り取りながら研磨を行うと
いう方法が考えられる。この方法によれば、塗料の盛り
上がりが残ることもなく、未研磨の部分が発生すること
もなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
では、押圧力が弱い場合には、盛上り部Mが残ってしま
って未研磨の部分が発生することになってしまい、所期
の目的を達することができない。逆に、押圧力が強すぎ
ると、盛上り部Mだけでなくその下の正常な塗膜Tの部
分までも削り取ってしまったり、さらにはワークW自体
も削って端だれを発生させることになる。したがって、
押圧力を設定する際には、塗料の盛上り部Mを残さずに
除去し、且つ、正常な塗膜Tを削らずに盛上り部Mのみ
を除去するようにしなければならないため、押圧力の設
定許容範囲は極めて狭い。しかし、塗料の盛上り部Mの
高さや硬化度等が各研磨工程毎に異なったりする等の事
情から、押圧力の強さを狭い許容範囲内で適正に設定す
ることは困難である。
【0006】しかも、仮に適正な強さに押圧力を設定し
て盛上り部Mのみを除去することができたとしても、そ
の後ワークWが移動してサンディングベルトが正常な塗
膜Tの表面に接触する状態に移行するのに応じて、押圧
力を弱める必要があるため、踏圧パッドの押圧力を調節
するための機構が複雑になるという問題もある。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、平坦部を過剰に削ることなくワークの局部
的盛上り部を効果的に除去できるようにすることを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
クを搬送するコンベアと、ワークの搬送領域内において
走行することによりワークに研磨を施すサンディングベ
ルトと、このサンディングベルトをワークに押圧する踏
圧パッドとを備えてなり、踏圧パッドのサンディングベ
ルトを押圧する面には溝を形成したところに特徴を有す
る。
【0009】請求項2の発明は、ワークを搬送するコン
ベアと、ワークの搬送領域内においてそのワークの搬送
方向に沿って走行することにより研磨を施すサンディン
グベルトと、このサンディングベルトをワークに押圧す
る踏圧パッドとを備えてなり、踏圧パッドのサンディン
グベルトを押圧する面には、ワークの搬送方向に対して
ほぼ直交方向に延びる溝を形成したところに特徴を有す
る。
【0010】請求項3の発明は、ワークを搬送するコン
ベアと、ワークの搬送領域内においてそのワークの搬送
方向に沿って走行することにより研磨を施すサンディン
グベルトと、このサンディングベルトをワークに押圧す
る踏圧パッドとを備えてなり、踏圧パッドのサンディン
グベルトを押圧する面には、ワークの搬送方向に対して
斜め方向に延びる溝を形成したところに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、コンベアで搬送さ
れたワークの表面の局部的な盛上り部が踏圧パッドの溝
と対応する位置に達すると、その盛上り部がサンディン
グベルトを溝内に押し込み、サンディングベルトは湾曲
した状態で盛上り部に密着する。そして、サンディング
ベルトが走行するのに伴い、盛上り部は特に側方からの
押圧力を受けることになって効果的に削られる。盛上り
部が削られるとその近辺には起伏がなくなるため、ワー
ク表面の全体に亘ってサンディングベルトが接触して研
磨することができる。
【0012】請求項2の発明においては、ワークがコン
ベアで搬送され、ワーク表面の局部的な盛上り部が踏圧
パッドの溝と対応する位置に達すると、その盛上り部に
より溝内にサンディングベルトが押し込まれてその走行
方向において湾曲した状態となり、盛上り部のワーク搬
送方向における前後両面及び上部にサンディングベルト
が密着する。そして、ワークの移動に伴って盛上り部が
サンディングベルトを溝の縁部に押し付ける結果、盛上
り部には相対的に正面側からの押圧力が作用することに
なり、同時に、請求項1の発明と同様に盛上り部はサン
ディングベルトの走行に伴う押圧力を受け、これらの押
圧力によって、盛上り部が効果的に削られる。盛上り部
が削られるとその近辺には起伏がなくなるため、ワーク
表面の全体に亘ってサンディングベルトが接触して研磨
することができる。
【0013】請求項3の発明においては、請求項2の発
明と同様にしてサンディングベルトが溝内で湾曲して盛
上り部に密着する。そして、ワークの移動に伴って盛上
り部がサンディングベルトを溝の縁部に斜めに押し付け
る結果、盛上り部には相対的にワーク搬送方向に対して
斜め方向からの押圧力が作用することになり、同時に請
求項1の発明と同様に盛上り部はサンディングベルトの
走行に伴う押圧力を受け、これらの押圧力によって、盛
上り部が効果的に削られる。盛上り部が削られるとその
近辺には起伏がなくなるため、ワーク表面の全体に亘っ
てサンディングベルトが接触して研磨することができ
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1、請求項2及び請求項3の発明
によれば、ワークの局部的な盛上り部にサンディングベ
ルトを横方向から押し付けることができるから、平坦部
を過剰に削ることなく、盛上り部を効果的に削ることが
できる。また、踏圧パッドのサンディングベルトに対す
るワーク側への押圧力は、平坦部を研磨するのに適する
強さに設定することができ、しかも、踏圧パッドに対す
る盛上り部の位置に関係なく一定の強さのままにしてお
くことが可能だから、踏圧パッドの押圧力の設定が容易
であると共に、踏圧パッドの押圧力を調節するための機
構を簡単な構造にすることができる。
【0015】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図5を参照して説明する。図1に示すように、本実
施例のベルトサンダーは、ワークWを図の左方向へ水平
に搬送するベルトコンベア10と、このベルトコンベア
10の上方においてワークWに研磨を施す研磨機構20
とから構成される。
【0016】ベルトコンベア10は、テーブル11の両
端に支持した駆動ロール12と従動ロール13との間に
無端状の搬送ベルト14を掛け渡したものであり、図示
しないモータの駆動により駆動ロール12を回転駆動す
ると、搬送ベルト10がその上側の水平直線搬送部を図
1の左方向へ移動させる方向に循環走行する。このベル
トコンベア10は、その直線搬送部に上面に塗装の施さ
れたワークWを載置して搬送するようになっている。ま
た、テーブル11は、ハンドル4の操作により基台1の
上面に支持した回転軸2を傘歯車3を介して回転させ、
その回転軸2の図示しない雄ネジとテーブル11の図示
しない雌ネジとの噛み合いを介して昇降駆動される。こ
れにより、ワークWの搬送面の高さを調節することがで
きる。
【0017】研磨機構20は、フレーム21の上方位置
に支持したテンションロール22と、その下方において
ベルトコンベア10の始端側(図1の右側)に位置する
駆動ロール23と、この駆動ロール23よりもベルトコ
ンベア10の終端側(図1の左側)に位置する従動ロー
ル24との間に無端状のサンディングベルト25を掛け
回した構造になる。また、この駆動ロール23と従動ロ
ール24との間の位置には、サンディングベルト25を
下方に押圧することによりベルトコンベア10で搬送さ
れワークWの上面に所定の圧力で接触させるための踏圧
パッド26が設けられている。図示しないモータによっ
て駆動ロール23が回転駆動されると、サンディングベ
ルト25が図1の反時計方向に循環走行し、その踏圧パ
ッド26で押圧される部分がワークWに対してその搬送
方向と反対方向に走行し、もってワークWの上面を研磨
するようになっている。
【0018】次に、踏圧パッド26について説明する。
図示しないエアシリンダによって昇降制御されるパッド
枠27の下面に形成した取付溝28には、スポンジやゴ
ム等のように適度の弾性とサンディングベルト25を押
圧するのに充分な形状保持力とを有する材料からなる弾
性押圧体29が嵌装されている。この弾性押圧体29
は、ワークWの搬送方向に対して直角で且つ水平な方向
に細長い形状をなしている。さらに、パッド枠27に
は、帆布等のように滑りが良く且つ耐摩耗性に優れた材
料からなる可撓性シート材30が弾性押圧体29の下面
に接触してこれを下から覆うようにして取り付けられて
おり、この可撓性シート材30の下面がサンディングベ
ルト25の内周面に当接されている。そして、踏圧パッ
ド26の押圧力は図示しないエアシリンダの突出圧力と
弾性押圧体29の弾性復元力とによってもたらされ、こ
の弾性押圧体29側からの押圧力は可撓性シート材30
とサンディングベルト25を介してワークWに作用する
ことになる。
【0019】上記した弾性押圧体29の可撓性シート材
30に接触する下面には、ワークWの搬送方向(=サン
ディングベルト25の走行方向)に対して直角な方向の
溝32が形成されている。この溝32は、ワークWの搬
送方向において所定の間隔を空けて2条平行に形成され
ていると共に、弾性押圧体29の全長に亘って形成され
ていて、ワークWの搬送方向に対して直角な方向におけ
る搬送領域をカバーするようになっている。各溝32
は、その内壁面が弾性押圧体29の下面に対して直角を
なすように切り込まれて形成されており、溝32の縁部
は直角に角付けされた状態となっている。この溝32内
には、後述するワークWの塗装面上に存在する塗料の盛
上り部Mが入り込むことが可能であり、このとき、溝3
2とワークWとの間に介在している可撓性シート材30
とサンディングベルト25が屈曲変形しつつ盛上り部M
と共に溝32内に入り込むことになる。したがって、溝
32の深さと幅は、塗料の盛上り部Mが可撓性シート材
30及びサンディングベルト25と共に入り込むのに必
要且つ充分な寸法を有する。
【0020】次に、本実施例の作用について説明する。
図8に示すように、上面に塗装の施されたワークWの端
縁には、塗膜Tの厚さが均一な正常な塗装面よりも高く
盛り上がった盛上り部Mが生じている。このワークWを
塗料の盛上り部Mが前端縁と後端縁とに位置する向きで
ベルトコンベア10に載置して搬送する。ワークWの前
端がサンディングベルト25による研磨領域に達するま
では、踏圧パッド26が上昇してサンディングベルト2
5を押圧しない位置で待機し、サンディングベルト25
がワークWの上面に接触しない状態になっている。
【0021】そして、図2に示すようにワークWの前端
がサンディングベルト25による研磨領域に到達する
と、所定のタイミングで踏圧パッド26が下降すること
によってサンディングベルト25がワークW側に押圧さ
れ、ワークWの前端縁に端だれを生じさせることなくサ
ンディングベルト25の研磨面がワークWの塗装面に所
定圧で接触する状態となる。このときのサンディングベ
ルト25の研磨面の高さは、盛上り部Mがなくて塗膜T
の厚さが均一な正常な塗装領域に対して適正な研磨を行
うことのできるように設定されている。
【0022】この状態からワークWの搬送が進むのに伴
い、正常な塗装領域Sよりも高く突出している塗料の盛
上り部Mが踏圧パッド26の下面を押し上げることにな
り、弾性押圧体29がサンディングベルト25及び可撓
性シート材30と共に凹み変形を生じることになる。
【0023】さらにワークWの搬送が進むと、塗料の盛
上り部Mが溝32に対応する位置に到達し、この盛上り
部Mが、サンディングベルト25と可撓性シート材30
を変形させつつこれらと共に溝32内に入り込み、図3
に示す状態になる。
【0024】この状態からワークWの搬送が進むと、塗
料の盛上り部Mには、溝32の角縁に引っ掛かることに
なるために搬送方向とは反対方向の押圧力が横方向から
作用することになる。これに加えて、溝32内において
は、サンディングベルト25の溝32に入り込むことに
よって屈曲した部分が、サンディングベルト25の走行
によって盛上り部Mを搬送方向とは反対方向から摩擦抵
抗を伴って押圧することになる。この溝32とサンディ
ングベルト25からの横方向の押圧力により、塗料の盛
上り部Mは効果的に削り取られるようようにして除去さ
れる。
【0025】盛上り部Mが除去された後の部分の高さは
正常な塗装領域Sとほぼ同じ高さになる。このようにし
て塗料の盛上り部Mが除去された塗装面に対しては、そ
の全体に亘って均一にサンディングベルト25が接触す
ることとなり、これによって塗装面の全体が均一に研磨
される(図4を参照)。
【0026】ワークWの搬送が進んでその後端縁の塗料
の盛上り部Mが溝32に対応する位置に到達すると、上
記と同様にして盛上り部Mが溝32内に入り込んで除去
されるため、ワークWの後端縁部分においても、均一な
研磨が行われる。そして、ワークWの後端縁がサンディ
ングベルト25の研磨領域から離れるときに、所定のタ
イミングで踏圧パッド26が上昇することによりサンデ
ィングベルト25によるワークWへの押圧が解除され、
これによってワークWの後端縁における端だれが防止さ
れている。以上により、ワークWの塗装面への研磨加工
が完了する。
【0027】このように本実施例では、塗料の盛上り部
Mを溝32に入り込ませて横方向から押圧することによ
りそぎ取るように除去するようになっているから、その
除去後の面を正常な塗装領域Sとほぼ同じ高さにするこ
とが可能である。したがって、盛上り部Mが残ったまま
になった場合のようにサンディングベルト25が接触で
きずに未研磨となる部分が生じたり、盛上り部Mの下の
塗膜Tが必要以上に削り取られたり、ワークW自体が削
り取られたりする、といった事態が生じる虞はない。
【0028】しかも、ワークWの塗装面に対して研磨機
構20の高さを変位させる際には、塗料の盛上り部Mに
関してはその高さや硬化度等のように個々のワークWに
おいて夫々異なる条件を考慮する必要がなく、ワークW
の端だれ防止のみを考慮すれば良いため、研磨機構20
の構造や制御手段が比較的簡単となっている。
【0029】本実施例では、溝32をワークWの搬送方
向に間隔を空けて2条形成したから、塗料の盛上り部M
が初めに入り込んだ溝32において十分に除去されなか
ったとしても、その盛上り部Mの残部は次の溝32に入
り込んだときに除去されるようになる。したがって、盛
上り部Mの除去を確実に行えるようになっている。
【0030】なお、上記作用での説明では、塗料の盛上
り部MがワークWの前端縁と後端縁に沿った方向に細長
く存在する場合について説明したが、本実施例では、盛
上り部Mが小山状に点在する場合でも、上記と同様にし
て除去することができる。
【0031】<実施例2,3>次に、本発明を具体化し
た実施例2及び実施例3を、夫々、図6及び図7を参照
して説明する。実施例2及び実施例3では、上記実施例
1において踏圧パッド26を構成する弾性押圧体29の
変形例を示す。その他の構成については上記実施例1と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0032】実施例2の弾性押圧体40は、その長さ方
向に対してほぼ45°の角度をなす斜め方向に複数条の
溝41を形成したものである。このように形成した溝4
1は、ワークWの搬送方向に対して斜めになるため、塗
料の盛上り部Mが、ワークWの前端縁又は後端縁に沿っ
て搬送方向と直角に細長く存在している場合と、ワーク
Wの側縁に沿って搬送方向と平行に細長く存在している
場合のいずれの場合でも、盛上り部Mに対する溝41か
らの横方向の押圧力はほぼ同等になる。したがって、上
記のいずれの場合においても盛上り部Mの除去を効果的
に行うことができる。
【0033】実施例3の弾性押圧体50は、その長さ方
向と平行な両側縁から、夫々、所定の角度の斜め方向に
複数条ずつの溝51,52を形成したもである。溝5
1,52は各側縁から反対側の側縁までの中間位置より
も少し手前の位置までの長さを有する。また、各側縁に
おける溝51同士と溝52同士は互いに平行であるが、
反対側の側縁の溝51,52同士はハの字状をなすよう
な向きになっている。したがって、塗料の盛上り部Mは
溝51と溝52に2度入り込むことになり、しかも初め
の溝と後の溝とでは溝に対する引っ掛かり方向が異な
る。このため、盛上り部Mに対して異なる方向から押圧
力が2度作用することとなり、盛上り部Mの除去効果が
高い。
【0034】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0035】(1)上記実施例では、サンディングベル
ト25がワークWに対してその搬送方向と平行に走行し
て研磨するタイプのベルトサンダーについて説明した
が、本発明は、サンディングベルトがワークの搬送方向
に対して直角方向に走行するタイプのベルトサンダーに
も適用することが可能である。このタイプのベルトサン
ダーにおいては、溝をサンディングベルトと交差する方
向に形成する。この場合には、サンディングベルトの溝
に入り込んで屈曲した部分が、ワークWの搬送方向と直
交する横方向からの押圧力を盛上り部に与えることにな
り、この溝内におけるサンディングベルトからの押圧力
によって盛上り部の除去が行われる。
【0036】(2)上記実施例1では、1つの弾性押圧
体29に溝32を2条形成した場合について説明した
が、溝は1条のみでもよく、若しくは、3条以上形成し
てもよい。
【0037】(3)溝の形成パターンは上記実施例で説
明したものに限らず、例えば波形や斜め格子状等の各種
のパターンとすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のベルトサンダーの正面図
【図2】踏圧パッドの一部拡大断面図
【図3】踏圧パッドが研磨を開始した状態をあらわす一
部拡大断面図
【図4】踏圧パッドの研磨途中の状態をあわらわす一部
拡大断面図
【図5】弾性押圧体を反転させて溝の形状をあらわした
状態の斜視図
【図6】実施例2の弾性押圧体を反転させて溝の形状を
あらわした状態の斜視図
【図7】実施例3の弾性押圧体を反転させて溝の形状を
あらわした状態の斜視図
【図8】ワーク上における塗料の盛上り部の状態をあら
わす拡大断面図
【符号の説明】
10…ベルトコンベア(コンベア) 25…サンディングベルト 26…踏圧パッド 32…溝 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搬送するコンベアと、前記ワー
    クの搬送領域内において走行することにより前記ワーク
    に研磨を施すサンディングベルトと、このサンディング
    ベルトを前記ワークに押圧する踏圧パッドとを備えてな
    り、前記踏圧パッドの前記サンディングベルトを押圧す
    る面には溝が形成されていることを特徴とするベルトサ
    ンダー。
  2. 【請求項2】 ワークを搬送するコンベアと、前記ワー
    クの搬送領域内においてそのワークの搬送方向に沿って
    走行することにより研磨を施すサンディングベルトと、
    このサンディングベルトを前記ワークに押圧する踏圧パ
    ッドとを備えてなり、前記踏圧パッドの前記サンディン
    グベルトを押圧する面には、前記ワークの搬送方向に対
    してほぼ直交方向に延びる溝が形成されていることを特
    徴とするベルトサンダー。
  3. 【請求項3】 ワークを搬送するコンベアと、前記ワー
    クの搬送領域内においてそのワークの搬送方向に沿って
    走行することにより研磨を施すサンディングベルトと、
    このサンディングベルトを前記ワークに押圧する踏圧パ
    ッドとを備えてなり、前記踏圧パッドの前記サンディン
    グベルトを押圧する面には、前記ワークの搬送方向に対
    して斜め方向に延びる溝が形成されていることを特徴と
    するベルトサンダー。
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