JPH08141703A - 中心部に引け巣がある鋳塊の製造方法 - Google Patents

中心部に引け巣がある鋳塊の製造方法

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JPH08141703A
JPH08141703A JP30691194A JP30691194A JPH08141703A JP H08141703 A JPH08141703 A JP H08141703A JP 30691194 A JP30691194 A JP 30691194A JP 30691194 A JP30691194 A JP 30691194A JP H08141703 A JPH08141703 A JP H08141703A
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JP
Japan
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ingot
cooling water
shrinkage cavity
mold
cooling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30691194A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Mae
義治 前
Naoki Takuno
直毅 宅野
Kazusuke Satou
一祐 佐藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中心部に引け巣がある鋳塊を製造する。 【構成】 溶湯の入った金型の側壁の冷却域を上部から
下部に向って広げ、同時に必要に応じて溶湯の入った金
型の下部を冷却することを特徴とする中心部に引け巣の
ある鋳塊の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、引け巣が鋳塊の中心
部にある鋳塊の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属または合金の鋳塊は原料を
溶解炉で溶解し、得られた溶湯を図5または図6に示さ
れるように金型1に注入し、金型1内で凝固させて鋳塊
2を製造している。溶湯が金型1内で凝固する直前に図
5または図6に示されるようにリング3を鋳ぐるみ、得
られた鋳塊をクレーン等で吊り上げて運搬しやすいよう
にすることも行なわれている。
【0003】溶湯を金型に注入すると、溶湯は先ず金型
に接する低面および側面から凝固し始め、最後に中央上
部が凝固するので、一般に鋳塊2の中央上部に引け巣4
が形成される。
【0004】これら鋳塊は、大部分は雨天のまま野積み
にされて貯蔵保管され、必要な時に必要な量だけ溶解炉
内の溶湯中に投入し溶解原料として供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋳塊の上部に
図5に示されるような外気と連通した引け巣4がある
と、野積みにされて貯蔵されている期間中に雨や雪が降
ると引け巣4に水が溜り、引け巣4に水の溜った鋳塊を
溶湯中に投入すると、引け巣4内に溜った水が突沸し、
爆発する恐れがある。
【0006】また、図6に示されるように、鋳塊の上部
中央に形成された引け巣が外気と連通しなくても、引け
巣4のある部分付近に鋳ぐるまれたリング3は、引け巣
によって鋳塊2に対する接合強度が弱くなり、鋳塊2を
クレーンで吊り上げて移動させる途中で鋳塊2がリング
3から離れて落下し、事故の原因となることがあり、さ
らに、リング3が衝撃を受けると簡単に亀裂が入り、内
部の引け巣が外気と連通するようになって引け巣に水が
溜り、上述のような事故の原因となるなどの課題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
かかる課題を解決するべく研究を行った結果、(a)
外気と連通することのない引け巣をリングが鋳ぐるまれ
る深さより深い鋳塊の中心部に形成すると、引け巣に水
が溜ることがなく、またリングが鋳塊から離れて落下す
ることがない。
【0008】(b) 上記引け巣を鋳塊の中心部に形成
するには溶湯の入った金型を上部から下部に向って冷却
域を広げながら冷却すると得られる、(c) 厚さの薄
い金型を用いて引け巣が中心部にある鋳塊を作製するに
は、溶湯の入った金型を上部から下部に向って冷却する
と同時に、金型内の溶湯を下方においても冷却する必要
がある、などの知見を得たのである。
【0009】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、(1) 溶湯の入った金型の側壁の冷
却域を上部から下部に向って広げる中心部に引け巣があ
る鋳塊の製造方法、(2) 溶湯の入った金型の側壁の
冷却域を上部から下部に向って広げると同時に、金型内
の溶湯を下部においても冷却する中心部に引け巣がある
鋳塊の製造方法、に特徴を有するものである。
【0010】この発明の中心部に引け巣がある鋳塊を作
製する際に使用する金型が十分な肉厚を有する場合に
は、金型に注入された溶湯は金型自体により冷却されて
下方から上方に向って凝固し、この時、金型側壁を上部
から下部に向って冷却域を広げるように冷却すると金型
内の溶湯は上部から下部へ向って凝固し、したがって、
出来上った鋳塊の引け巣は中心部に形成される。
【0011】しかし、使用する金型の厚さが薄いと金型
の熱容量が小さいために金型内の溶湯の下部における凝
固が遅れ、この状態で上部から下部へ向って金型側壁の
冷却域を広げると、引け巣は鋳塊の下部付近に形成され
るので好ましくない。このような場合には、金型の下部
を同時に冷却する必要がある。
【0012】
【実施例】
実施例1 図2の平面図および図3の断面図に示される底部が16
5mm×165mm、開口部が210mm×210mm、高さが
84mm、抜け勾配が15°の台形状キャビティ5を有
し、肉厚が30mmの鋳鉄製金型1の側壁内部に壁面に平
行に開口部上面から各々12mm、22mmの位置が中心と
なるようにそれぞれ内径が15mmの第1冷却水路6およ
び第2冷却水路6′を設けた。これら各冷却水路は金型
の4つの壁面に水平に互に交差するように穿孔し、冷却
水流入口および排出口を除く穿孔による開口をすべて埋
め金および溶接により封じることにより作製した。
【0013】これら冷却水路6および6′の開口部にね
じ切り加工を施し、カプラー7を取り付け、これらカプ
ラー7を介して冷却水を流入または排水させるホース
(図示せず)を取り付けた。
【0014】この構造の金型1をたて:270mm、横:
270mm、高さ:75mmの冷却水槽8内にたて:30m
m、横:30mm、長さ:210mmの寸法を有する台座9
に載せて設置した。この冷却水槽8にもカプラー7を設
け、冷却水が冷却水槽8内を通過することができるよう
にした。
【0015】かかる状態に設置された金型1に純Zn溶
湯を金型1の開口部上面まで注入し、その直後に第1冷
却水路6に100ml/秒の流量で冷却水を10秒間流し
た。その後引き続いて第2冷却水路6′に冷却水を10
0ml/秒の流量で流し、さらにその20秒後に冷却水槽
8に水を充満させ、底部からの冷却を行い、60秒間経
過後に凝固した鋳塊2を取り出した。この鋳塊2を縦方
向に切断したところ、図1に示されるように、鋳塊のほ
ぼ中心部に引け巣4あることが確認できた。
【0016】実施例2 図4の断面図に示されるような165mm×165mmの寸
法を有する底部、210mm×210mmの寸法を有する開
口部、84mmの寸法を有する高さおよび15°の抜け勾
配を有する台形状キャビティ5を有し、肉厚が10mmの
鋳鉄製金型1の側壁外周の壁面に平行に開口部上面から
17mmの間隔で内径:8mmのパイプ10,11,12,
13,14,15を溶接し、これらパイプにはそれぞれ
カプラー7を取り付け、これらカプラー7を介して冷却
水を流入または排出させるホース(図示せず)を取り付
けた。
【0017】かかる状態に置かれた金型1に純Al溶湯
を金型1の開口部上面まで注入し、その直後にパイプ1
0に30ml/秒の流量で供水し、以下、10秒間隔で順
次パイプ11、パイプ12、パイプ13、パイプ14お
よびパイプ15に給水し、120秒間経過後に凝固した
鋳塊を取り出し、鋳塊の縦方向に切断したところ、図1
に示されるような、鋳塊2のほぼ中心部に引け巣4のあ
る純Al鋳塊が得られた。
【0018】
【発明の効果】実施例1および実施例2の記載からも明
らかなように、この発明によると中心部に引け巣のある
鋳塊を簡単に得ることができ、また通常の水冷金型と同
様に凝固時間が短くなって鋳塊製造効率が向上し、産業
上すぐれた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法で作製した鋳塊の断面図で
ある。
【図2】この発明の製造方法で鋳塊を作るために使用す
る金型の平面図である。
【図3】この発明の製造方法で鋳塊を作るために使用す
る設備の断面図である。
【図4】この発明の製造方法で鋳塊を作るために使用す
る金型の断面図である。
【図5】従来の金型を使用して作った鋳塊の断面図であ
る。
【図6】従来の金型を使用して作った鋳塊の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 金型 2 鋳塊 3 リング 4 引け巣 5 キャビティ 6 第1冷却水路 6′ 第2冷却水路 7 カプラー 8 冷却水槽 9 台座 10 パイプ 11 パイプ 12 パイプ 13 パイプ 14 パイプ 15 パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯の入った金型の側壁の冷却域を上部
    から下部に向って広げることを特徴とする中心部に引け
    巣がある鋳塊の製造方法。 【請求項1】 溶湯の入った金型の側壁の冷却域を上部
    から下部に向って広げると同時に、溶湯の入った金型の
    下部を冷却することを特徴とする中心部に引け巣がある
    鋳塊の製造方法。
JP30691194A 1994-11-16 1994-11-16 中心部に引け巣がある鋳塊の製造方法 Withdrawn JPH08141703A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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