JPH08141551A - 水の浄化装置 - Google Patents

水の浄化装置

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Publication number
JPH08141551A
JPH08141551A JP6291040A JP29104094A JPH08141551A JP H08141551 A JPH08141551 A JP H08141551A JP 6291040 A JP6291040 A JP 6291040A JP 29104094 A JP29104094 A JP 29104094A JP H08141551 A JPH08141551 A JP H08141551A
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JP
Japan
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storage tank
hot water
water storage
gas
organic solvent
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Application number
JP6291040A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Suzuki
政夫 鈴木
Mitsuyo Betsusou
光代 別荘
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6291040A priority Critical patent/JPH08141551A/ja
Publication of JPH08141551A publication Critical patent/JPH08141551A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、貯湯貯水タンクの水の浄化装置に
関するもので、原水中に含まれる残留塩素、有機溶剤、
有機着色物質を除去、排出すると共に残留塩素と有機着
色物質との化合により生成されるトリハロメタンの生成
を抑制し、細菌の繁殖を防止した貯湯貯水タンクを提供
することを目的とする。 【構成】 貯湯貯水タンク1に気体導入装置3と気体減
圧装置10と電気分解電極とトリハロメタン又は有機溶
剤検出部22と圧力センサー13とサーミスター14と
還元剤添加装置を切り換えバルブ制御装置5と圧力制御
装置15と電気分解制御装置17とトリハロメタン又は
有機溶剤検出制御装置23で制御してトリハロメタン又
は有機溶剤を外部に排出した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水の殺菌のために
含まれている残留塩素と原水中の有機着色物質(フミン
質、かび、藻など)との化合により生成されるトリハロ
メタン(トリクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ジ
ブロモクロロメタン、トリブロモメタン)の生成を抑制
防止すると共に、貯湯貯水タンク内のトリハロメタン又
は有機溶剤の少なくとも1つを排出する水の浄化装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】給湯装置の貯湯用容器と、この容器内の
水を加熱するヒータと、前記容器内の水を揚水するポン
プと、この揚水経路に連絡した注水口への経路と貯湯用
容器への循環経路とを切り換える切換弁とを設け、前記
循環経路内に活性炭を設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の給湯装置は、湯中の臭味の成分を取り除
き、トリハロメタンの増殖を防ぐ給湯機であった。
【0004】本発明の水の浄化装置は、貯湯貯水タンク
内のトリハロメタン又は有機溶剤の少なくとも1つを外
部に排出すると共に、気体排出口にトリハロメタン又は
有機溶剤を捕獲吸着する吸着剤を用い、吸着剤に吸着さ
れたトリハロメタン又は有機溶剤の少なくても一つの濃
度を検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出部を設け
てトリハロメタン又は有機溶剤濃度を検出している。
【0005】また、給水入口に設けられた残留塩素を還
元する還元剤により残留塩素が還元され残留塩素と原水
中の有機着色物質との化合により生成されるトリハロメ
タンの生成を抑制防止すると共に、給水入口に設けられ
た残留塩素を還元する還元剤により残留塩素が減少した
貯湯貯水タンク内の溶液に細菌の繁殖を防止するため除
菌殺菌剤を構成する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の貯湯貯水タンクは、次の構成とした。
【0007】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体導
入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、前
記貯湯貯水タンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロメ
タン又は有機溶剤の少なくとも1つを排出する気体排出
口を設けた構成とした。
【0008】気体導入装置として、ポンプもしくは、コ
ンプレッサーを備えた構成とした。気体導入装置によ
り、導入気体の圧力が一定以上に加圧された時点で、気
体導入の切り換えを行うの気体導入切り換えバルブが開
き、一定以下の加圧では、気体導入切り換えバルブが閉
じる切り換えバルブ制御装置を設けた構成とした。
【0009】気体導入口にガス透過膜を設けた構成とし
た。気体導入装置は、貯湯貯水タンク内に気泡状態で気
体を導入する機能を設けた構成とした。
【0010】気体導入装置として、ボンベ内に加圧され
た気体を用いた構成とした。ボンベ内に加圧された気体
は、窒素、ヘリウム、アルゴンの不活性ガスの単独ガス
もしくは、これらの混合ガスを用いた構成とした。
【0011】気体導入から供給される気体として、炭酸
ガスを用い、貯湯貯水タンク内液体のPH濃度を検出す
るPH電極で水素イオン濃度を検出し、貯湯貯水タンク
内の溶液のPHが一定範囲以下の領域に変化した時に、
炭酸ガスを窒素、ヘリウム、アルゴンの不活性ガスの単
独ガスもしくは、これらの混合ガスを貯湯貯水タンク内
に供給する構成とした。
【0012】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体減
圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
を行う気体排出切り換えバルブと、前記貯湯貯水タンク
により貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して貯湯貯水タン
ク内のトリハロメタン又は有機溶剤を排出した構成とし
た。
【0013】貯湯貯水タンク内の圧力を減圧する圧力減
圧装置として、ポンプもしくは、コンプレッサーを設け
た構成とした。
【0014】貯湯貯水タンク内の圧力を検出する圧力セ
ンサーを備えた構成とした。気体排出口にガス透過膜を
備えた構成とした。
【0015】貯湯貯水タンク内の水温を測定するサーミ
スターとサーミスターで検出した溶液温度により減圧状
態を制御する圧力制御装置を備えた構成とした。
【0016】圧力制御装置は、圧力センサーで検出した
圧力とサーミスターで検出した溶液温度により、溶液温
度の上昇と共に貯湯貯水タンク内の圧力を上昇させるよ
うにした構成とした。
【0017】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体導
入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブによる
気体導入口と前記貯湯貯水タンクに連結する気体排出口
と、前記気体排出口に設けられた気体減圧装置と、前記
貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換えを行う気体排出
切り換えバルブと、貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して
貯湯貯水タンク内のトリハロメタン又は有機溶剤を排出
する気体排出部による構成とした。
【0018】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体導
入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、貯
湯貯水タンク内の液体を電気分解する電気分解装置と、
前記貯湯貯水タンク内の液体のPHを検出するPH電極
と、電気分解で発生するPH濃度を制御する電気分解制
御装置と、貯湯貯水タンク内のトリハロメタン又は有機
溶剤を排出する気体排出口を設けた構成とした。
【0019】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体減
圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
を行う気体排出切り換えバルブと、貯湯貯水タンク内の
溶液を電気分解する電気分解装置と、前記貯湯貯水タン
ク内の溶液のPHを検出するPH電極と、電気分解で発
生するPH濃度を制御する電気分解制御装置と、貯湯貯
水タンク内のトリハロメタン又は有機溶剤を排出する気
体排出口を設けた構成とした。
【0020】電気分解装置の電極として、貯湯貯水タン
クの溶液部分に+側電極を用い、−側電極を貯湯貯水タ
ンク材料とした構成とした。
【0021】電気分解制御装置は、PH電極で検出した
貯湯貯水タンク内のPH濃度が8.6になると電気分解
の電圧を停止させるようにした構成とした。
【0022】電気分解制御装置は、PH電極で検出した
貯湯貯水タンク内のPH濃度が8.6になると電気分解
の電圧を停止させると共に、気体導入口から炭酸ガスを
供給して貯湯貯水タンク内溶液のPH濃度を一定範囲内
の領域に保つようにした構成とした。
【0023】貯湯貯水タンクの給湯給水出口部に除菌殺
菌剤を備えた構成とした。除菌殺菌剤は、除菌殺菌剤と
樹脂を混練り又は、除菌殺菌剤と樹脂と殺菌剤成分が溶
解しないもしくは溶解しにくく、かつ蒸発温度(揮発温
度)が樹脂の硬化温度より低い溶液に混練りした構成と
した。
【0024】気体排出口にトリハロメタン又は有機溶剤
を捕獲吸着する吸着剤と、前記吸着剤を加熱するヒータ
と、吸着剤に吸着したトリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つの濃度を検出する検出部を備え、前記トリ
ハロメタン又は有機溶剤の検出部はヒータにより吸着剤
から追い出せれたトリハロメタン又は有機溶剤の少なく
ても一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出装
置を設けた構成とした。
【0025】トリハロメタン又は有機溶剤を捕獲吸着す
る吸着剤として、活性炭、ゼオライト、ムライト、モリ
キュラシーブ、シリコン系吸着剤、アルミナ担体にポリ
エチレングリコール系吸着剤のいずれかもしくは混合成
分と、樹脂と、エチルアルコールを混練りし硬化させ吸
着剤を用いた構成とした。
【0026】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくても
一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出装置と
して、赤外線センサーを用い、前記赤外線センサーの赤
外線発生部と赤外線検出部との間に、波長領域を分解す
るプリズム、グレーチング、ビームスプリッタのいずれ
か1つの波長領域分解部とスリット部を備えた構成とし
た。
【0027】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくても
一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出装置と
して、赤外線センサーを用い、前記赤外線センサーは、
1350〜1410cm-1の波長域でトリハロメタン又
は有機溶剤の少なくても一つを検出する構成とした。
【0028】貯湯貯水タンクに連結する給水入口に、残
留塩素を還元する還元剤を供給する還元剤添加装置と、
前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される原水
の流量を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃度と
流量センサーで検出した流量の積に比例した還元剤を添
加する還元剤添加装置を備えた構成とした。
【0029】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体導
入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、貯
湯貯水タンク内のトリハロメタン又は有機溶剤を排出す
る気体排出口と、貯湯貯水タンクに連結する給水入口に
残留塩素を還元する還元剤を供給する還元剤導入装置
と、前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される
原水の流量を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃
度と流量センサーで検出した流量の積に比例した還元剤
を添加する還元剤添加装置を備えた構成とした。
【0030】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体減
圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
を行う気体排出バルブと、貯湯貯水タンク内の圧力を減
圧して貯湯貯水タンク内のトリハロメタン又は有機溶剤
を排出する排出部と、貯湯貯水タンクに連結する給水入
口に残留塩素を還元する還元剤を供給する還元剤添加装
置と、前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入され
る原水の流量を検出する流量センサーを備え、残留塩素
濃度と流量センサーで検出した流量の積に比例した還元
剤を添加する還元剤添加装置を備えた構成とした。
【0031】
【作用】本発明は上記した構成により、下記の作用をす
ることができるものである。
【0032】(1)貯湯貯水タンクに気体導入口より、
気体を導入することにより、貯湯貯水中に残留してい
る、残留塩素とトリハロメタン及び有機溶剤を気体とと
もに気揮発させ気体排出口より外部に排出することがで
きるものである。
【0033】(2)気体導入装置として、ポンプ、コン
プレサーなどを用いることにより、簡単に加圧気体を導
入することができるものである。
【0034】(3)気体導入口の気体導入切り換えバル
ブは、気体導入時にポンプ、コンプレサー、加圧ボンベ
の圧力制御器に貯湯貯水タンク内の溶液が逆流すること
を防止することができるものである。
【0035】(4)気体導入口のガス透過膜は、気体導
入切り換えバルブでは、完全に気体導入時に、ポンプ、
コンプレッサーや加圧ボンベの圧力制御器に貯湯貯水タ
ンク内の溶液が逆流することを防止できないため、ガス
透過膜により溶液の逆流を完全に防止することができる
ものである。
【0036】(5)気体導入装置に気泡状態で気体を導
入することにより、貯湯貯水タンクに含まれているトリ
ハロメタン及び有機溶剤との接触面積が増加することに
より更に効率よく気体とともにトリハロメタン及び有機
溶剤を揮発させ気体排出口より外部に排出することがで
きるものである。
【0037】(6)気体導入装置として、ボンベ内で加
圧された気体を用いることにより、加圧する気体を自由
に選定できるものである。
【0038】(7)ボンベ内で加圧する気体を窒素、ヘ
リウム、アルゴンの不活性ガスの単独ガスもしくは、こ
れらの混合ガスを用いることにより、加圧する気体を自
由に選定できると共に、貯湯貯水タンクの腐食抑制でき
るものである。
【0039】(8)気体導入から供給される気体とし
て、炭酸ガスを用い、貯湯貯水タンク内溶液のPH濃度
を検出するPH電極でPH濃度を検出し、貯湯貯水タン
ク内の溶液のPHが一定範囲以外の領域に変化した時
に、炭酸ガスを窒素、ヘリウム、アルゴンの不活性ガス
の単独ガスもしくは、これらの混合ガスを貯湯貯水タン
ク内に供給することにより、貯湯貯水タンク内溶液のP
H濃度を制御できるものである。
【0040】さらに、ガス燃焼機、石油燃焼機を熱源と
して用いる貯湯貯水タンクの場合には、炭酸ガスをボン
ベから導入する代わりに燃焼排気ガス中に含まれている
炭酸ガスを気体導入装置から気体導入することができ
る。
【0041】(9)トリハロメタンと有機溶剤を含有す
る水を貯湯する貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンクに
連結する気体排出口と前記気体排出口に設けられた、気
体減圧装置と前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換
えを行う気体排出切り換えバルブと前記貯湯貯水タンク
により貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して、貯湯貯水タ
ンク内のトリハロメタンと有機溶剤を効率よく排出する
ことができるものである。
【0042】(10)貯湯貯水タンク内の圧力を減圧す
る圧力減圧装置として、ポンプもしくは、コンプレッサ
ーを設けることにより簡単に気体を排出することができ
るものである。
【0043】(11)貯湯貯水タンク内の圧力を検出す
る圧力センサーを備えることにより、貯湯貯水タンク内
の圧力を制御できる。
【0044】(12)気体排出口に、ガス透過膜を備え
ることにより、貯湯貯水タンク内の溶液、水蒸気や水滴
が気体排出口に排出することを防止することができるも
のであるものである。
【0045】(13)貯湯貯水タンク内の水温を測定す
るサーミスターとサーミスターで検出した水温と減圧状
態を制御する圧力制御装置を備えることにより、貯湯貯
水タンク内の溶液の温度により、減圧状態を圧力制御装
置で制御することができるものである。
【0046】(14)圧力制御装置は、圧力センサーで
検出した圧力とサーミスターで検出した溶液温度によ
り、溶液温度の上昇と共に貯湯貯水タンク内の圧力を上
昇させるように、減圧状態を監視制御することにより、
減圧による貯湯貯水タンク内溶液の沸点温度の低下を防
止することができるものである。
【0047】(15)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水を貯湯する貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンク
に連結する気体導入口と前記気体導入口に設けられた、
気体導入装置と前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内
に気体導入の切り換えのバルブによる気体導入部と前記
貯湯貯水タンクに連結する気体排出口と前記気体排出口
に設けられた、気体減圧装置と前記貯湯貯水タンク内の
気体減圧の切り換えのバルブと前記貯湯貯水タンクによ
り貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して、貯湯貯水タンク
内のトリハロメタンと有機溶剤を排出する気体排出部に
より、トリハロメタンと有機溶剤を外部に排出すること
ができるものである。
【0048】(16)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水を貯湯する貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンク
に連結する気体導入口と前記気体導入口に設けられた、
気体導入装置と前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内
に気体導入の切り換えのバルブと貯湯貯水タンク内の液
体を電気分解する電気分解装置と前記貯湯貯水タンク内
の液体のPHを検出するPH電極と電気分解で変化する
PH濃度を制御する電気分解制御装置と前記貯湯貯水タ
ンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロメタンと有機溶
剤を排出する気体排出口を設けることにより、電気分解
で変化するPH濃度を制御すると共にトリハロメタンと
有機溶剤を外部に排出することができるものである。
【0049】(17)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水を貯湯する貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンク
に連結する気体排出口と前記気体排出口に設けられた、
気体減圧装置と前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り
換えのバルブと貯湯貯水タンク内の液体を電気分解する
電気分解装置と前記貯湯貯水タンク内の液体のPHを検
出するPH電極と電気分解で発生する水素イオン濃度と
水酸イオン濃度制御する電気分解制御装置と前記貯湯貯
水タンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロメタンと有
機溶剤を排出する気体排出口を設けることにより、電気
分解で発生する水素イオン濃度と水酸イオン濃度を制御
すると共にトリハロメタンと有機溶剤を外部に排出する
ことができるものである。
【0050】(18)電気分解装置の電極として、貯湯
貯水タンクの溶液部分に+側電極を用い、−側電極を貯
湯貯水タンク材料を設けることにより、+側電極は、犠
牲陽極となりタンク材質を全面腐食、孔食、隙間腐食な
どの腐食から保護することができるのである。
【0051】(19)電気分解制御装置は、PH電極で
検出した貯湯貯水タンク内のPH濃度が、8.6になる
と電気分解の電圧を停止させるようすることにより、貯
湯貯水タンクの溶液を水道水水質基準値(PH5.8〜
8.6)に適合するための制御をすることができるもの
である。
【0052】(20)電気分解制御装置は、PH電極で
検出した貯湯貯水タンク内のPH濃度が、8.6になる
と電気分解の電圧を停止させると共に気体導入口から炭
酸ガスを供給して、貯湯貯水タンクの溶液を水道水水質
基準値範囲内に適合するための制御をすることができる
ものである。
【0053】(21)貯湯貯水タンクの給湯給水出口部
に、除菌殺菌剤を備えることにより、貯湯貯水タンク出
口からの細菌の侵入と繁殖を防止するたことができるも
のである。
【0054】(22)除菌殺菌剤は、除菌殺菌剤と樹脂
を混練り又は、除菌殺菌剤と樹脂と殺菌剤成分が溶解し
ないもしくは溶解しにくい溶液で、蒸発温度(揮発温
度)が、樹脂の硬化温度より低い溶液とを混練りするこ
とにより、除菌殺菌能力を調整し除菌殺菌剤と細菌との
反応速度を調節制御することができるものである。
【0055】(23)気体排出口にトリハロメタンと有
機溶剤を捕獲吸着する吸着剤と、前記吸着剤を加熱する
ヒータと、吸着剤に吸着したトリハロメタン又は有機溶
剤の少なくても一つの濃度を検出する検出部を備え、前
記トリハロメタン又は有機溶剤の検出部は、加熱ヒータ
により吸着剤から追い出せれたトリハロメタン又は有機
溶剤の少なくても一つを検出するトリハロメタン又は有
機溶剤検出装置を設けることにより、気体排出部より排
出されたトリハロメタン、有機溶剤の濃度を検出するこ
とができるものである。
【0056】(24)トリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤を
捕獲吸着する吸着剤として、活性炭、ゼオライト、ムラ
イト、モリキュラシーブ、アルミナ担体にシリコン系吸
着剤、アルミナ担体にポリエチレングリコール系吸着剤
を担持した吸着剤のいずれか、もしくは混合成分を用
い、この吸着剤成分をエポキシ樹脂とエチルアルコール
を混練りし硬化させた有機溶剤の吸着剤を用いることに
より、トリハロメタン又は有機溶剤を吸着することがで
きるものである。
【0057】(25)トリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検
出装置として、赤外線センサーを用い、前記赤外線セン
サーの赤外線発生部と赤外線検出部との間に、波長領域
を分解するプリズム、グレーチング、ビームスプリッタ
のいずれか1つの波長領域分解部と、スリット部を備え
ることにより、トリハロメタンと有機溶剤を精度よく検
出することができるものである。
【0058】(26)トリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検
出装置として、赤外線センサーを用い、前記赤外線セン
サーは、1350〜1410cm-1でトリハロメタン又
は有機溶剤の少なくても一つを検出することにより、ト
リハロメタンと有機溶剤を精度よく検出することができ
るものである。
【0059】(27)貯湯貯水タンクに連結する給水入
口に、残留塩素を還元する還元剤供給する還元剤導入部
と前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される原
水の流量を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃度
と流量センサーで検出した流量の積に比例した還元剤を
添加する還元剤添加制御装置を備えることにより、残留
塩素との反応により残留塩素を還元分解除去することが
できるものである。
【0060】(28)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水での、貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンクに連
結する気体導入口と前記気体導入口に設けられた、気体
導入装置と前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
体導入の切り換えのバルブと前記貯湯貯水タンクにより
貯湯貯水タンク内のトリハロメタンと有機溶剤を排出す
る気体排出口と貯湯貯水タンクに連結する給水入口に、
残留塩素を還元する還元剤供給する還元剤導入部と前記
貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される原水の流
量を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃度と流量
センサーで検出した流量の積に比例した還元剤を添加す
る還元剤添加制御装置を備えることにより、貯湯貯水タ
ンクに連結する給水入口部分で残留塩素を還元して、残
留塩素を還元分解除去することができるものである。
【0061】(29)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水での、貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンクに連
結する気体排出口と前記気体排出口に設けられた、気体
減圧装置と前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
のバルブと前記貯湯貯水タンクにより貯湯貯水タンク内
の圧力を減圧して、貯湯貯水タンク内のトリハロメタン
と有機溶剤を排出する排出部と貯湯貯水タンクに連結す
る給水入口に、残留塩素を還元する還元剤供給する還元
剤導入部と前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入
される原水の流量を検出する流量センサーを備え、残留
塩素濃度と流量センサーで検出した流量の積に比例した
還元剤を添加する還元剤添加制御装置を備えることによ
り、貯湯貯水タンクに連結する給水入口部分で残留塩素
を還元して、残留塩素を還元分解除去することができる
ものである。
【0062】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0063】(実施例1)図1に示す構成の第1の実施
例を示す。
【0064】給水入口26から原水の水道水を導入する
通路に、残留塩素の還元剤添加装置25により還元剤を
添加する還元剤として、チオ硫酸ナトリウム:エポキシ
樹脂;エチルアルコールを重量比5:4:1で混練りし
60℃で硬化させた還元剤を用いた。この還元剤は、乾
燥硬化時点でエチルアルコールの揮発にともなって発生
する微細な空洞部分などで水道水中に含まれている残留
塩素とチオ硫酸ナトリウムとの反応し残留塩素を分解さ
れた。
【0065】上記、還元剤26を通過した水を貯湯貯水
タンク1内に導入して、気体導入口2から、気体導入装
置3のコンプレッサーにより空気を1L/minで10
分間導入した結果、トリハロメタン、有機溶剤(以下に
示す有機溶剤は、トリクロロエチレン、トリクロロエタ
ン、キシレン、トルエン、ヘキサンの総量)、残留塩素
は、下記に示す結果であった。
【0066】以下に示す、トリハロメタンは、ガスクロ
マトグラフィー(ECD検出器)、有機溶剤は、ガスク
ロマトグラフィー(FID検出器)で分析した。
【0067】 原水中の残留塩素濃度 0.8ppm 原水中のトリハロメタン総量 25ppb 溶液中のトリハロメタン総量 10ppb 溶液中の残留塩素 0.02ppm 原水中の有機溶剤成分 20ppb 溶液中の有機溶剤成分 8ppb さらに、気体排出口9より、気体排出装置10により、
貯湯貯水タンク1内の気体を10分間減圧した結果、ト
リハロメタン、有機溶剤、残留塩素は、下記に示す結果
であった。
【0068】 溶液中のトリハロメタン総量 5ppb 溶液中の残留塩素 0.02ppm 原水中の有機溶剤成分 20ppb 溶液中の有機溶剤成分 2ppb 次に、電気分解用電極16に、DC12Vを加え電気分
解を20分間実施した結果、トリハロメタン、有機溶剤
成分、残留塩素は、下記に示す結果であった。
【0069】 溶液中のトリハロメタン総量 3ppb 溶液中の残留塩素 検出されず 原水中の有機溶剤成分 18ppb 溶液中の有機溶剤成分 1ppb未満 以上のように、残留塩素の還元剤添加装置25により還
元剤の添加と気体導入、気体排出、電気分解を組み合わ
せることにより、残留塩素、トリハロメタン、有機溶剤
濃度を大幅に減少することができた。
【0070】(実施例2)実施例1と同様な条件で、貯
湯貯水タンク1内の溶液をヒーター27で加熱した場合
には、下記のような結果が得られた。
【0071】通常貯湯貯水タンク1内の溶液をヒーター
27で85℃に加熱した場合には、原水中のトリハロメ
タン総量25ppbであり、85℃に加熱された直後に
は、トリハロメタン総量は75ppbに増加した。
【0072】残留塩素の還元剤添加装置25を通過した
水を貯湯貯水タンク1内に導入して、貯湯貯水タンク1
内の溶液をヒーター27で加熱と同時に、気体導入口2
から、気体導入装置3のコンプレッサーにより、空気を
1L/min導入した結果、トリハロメタン、有機溶
剤、残留塩素は、下記に示す結果であった。
【0073】 溶液中のトリハロメタン総量 23ppb 溶液中の残留塩素 0.02ppm 原水中の有機溶剤 20ppb 加熱直後の溶液中の有機溶剤 8ppb さらに、気体排出口9より、気体排出装置10により、
貯湯貯水タンク1内の気体を10分間減圧した結果、ト
リハロメタン、有機溶剤、残留塩素は、下記に示す結果
であった。
【0074】 溶液中のトリハロメタン総量 9ppb 溶液中の残留塩素 0.02ppm 加熱直後のタンク中の有機溶剤成分 20ppb 溶液中の有機溶剤成分 2ppb 次に、電気分解用電極16に、DC12Vを加え電気分
解を20分間実施した結果、トリハロメタン、有機溶剤
成分、残留塩素は、下記に示す結果であった。
【0075】 溶液中のトリハロメタン総量 3ppb 溶液中の残留塩素 検出されず 溶液中の有機溶剤成分 1ppb未満 以上のように、残留塩素の還元剤添加装置25により還
元剤の添加と気体導入、気体排出、電気分解を組み合わ
せることにより通常貯湯貯水タンク1内の溶液をヒータ
ー27で加熱した場合と比較すると、トリハロメタン、
有機溶剤濃度を大幅に減少することができた。
【0076】(実施例3)給水入口26から原水として
水道水を導入し、給湯水入口からの原水流量を流量セン
サーで検出した流量に比例した量の残留塩素の還元剤を
還元剤添加装置25から導入して残留塩素を還元分解さ
せた。還元剤としてチオ硫酸ナトリウム1%溶液を還元
剤として使用した。
【0077】残留塩素の還元剤添加装置25を通過した
水を貯湯貯水タンク1内に導入して、実施例1と同様に
気体導入と気体減圧と電気分解を実施した結果、トリハ
ロメタン、有機溶剤、残留塩素は、実施例1と同様な結
果が得られた。
【0078】(実施例4)給水入口26から原水として
水道水を導入し、給湯水入口からの原水流量を流量セン
サーで検出した流量に比例した量の残留塩素の還元剤を
還元剤添加装置25から導入して残留塩素を還元分解さ
せた。還元剤としてチオ硫酸ナトリウム1%溶液を還元
剤として使用した。
【0079】還元剤26を通過した水を貯湯貯水タンク
1内に導入して、実施例2と同様な条件で、貯湯貯水タ
ンク1内の溶液をヒーター27で加熱して、気体導入と
気体減圧と電気分解を実施した結果、トリハロメタン、
有機溶剤、残留塩素濃度は、実施例2と同様な結果が得
られた。
【0080】(実施例5)実施例4の残留塩素の還元分
解する還元剤25として、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸
カルシウム 、チオ硫酸マグネシウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸ナトリ
ウムを使用した場合にも、トリハロメタン、有機溶剤、
残留塩素濃度は、実施例2と同様な結果が得られた。
【0081】(実施例6)給水入口26から原水として
水道水を導入し、流量センサー24と還元剤添加装置2
5の手前で、有機着色物質(フミン質、かび、藻など)
を殺菌する殺菌灯の設置又は、オゾン発生機により発生
させたオゾンの導入させて、実施例4と同様に実施した
結果、原水中のトリハロメタン総量25ppbは、85
℃に加熱された直後には、トリハロメタン総量55pp
bに増加したが、有機着色物質を殺菌する殺菌灯の設置
又は、オゾン発生機により発生させたオゾンの導入によ
り、通常貯湯貯水タンク1内の溶液をヒーター27で8
5℃に加熱した直後のトリハロメタン総量75ppbに
比較してトリハロメタン濃度は減少していた。
【0082】(実施例7)給水入口26から原水として
水道水を導入し、流量センサー24と還元剤添加装置2
5の手前で、有機着色物質を吸着する吸着剤を実施例6
と同様に実施した結果、原水中のトリハロメタン総量2
5ppbは、85℃に加熱された直後には、トリハロメ
タン総量65ppbに増加したが、有機着色物質を吸着
する吸着剤を設置することにより、通常貯湯貯水タンク
1内の溶液をヒーター27で85℃に加熱した直後のト
リハロメタン総量75ppbに比較してトリハロメタン
濃度は減少していた。
【0083】今回の有機着色物質の吸着剤として、モリ
キュラシーブ、ゼオライト、ムライト、活性炭のいずれ
かもしくは混合物を用いた。
【0084】(実施例8)給水入口26から原水として
水道水を導入し、流量センサー24と還元剤添加装置2
5の手前で、有機着色物質を殺菌する殺菌灯の設置又
は、オゾン発生機により発生させたオゾンの導入と吸着
する吸着剤を組み合わせて、実施例6と同様に実施した
結果、原水中のトリハロメタン総量25ppbは、85
℃に加熱された直後には、トリハロメタン総量45pp
bに増加したが、有機着色物質を吸着する吸着剤を設置
することにより、通常貯湯貯水タンク1内の溶液をヒー
ター27で85℃に加熱した直後のトリハロメタン総量
75ppbに比較してトリハロメタン濃度は減少してい
た。
【0085】(実施例9)給水入口26から原水として
水道水を導入し、給湯水入口26からの原水流量を流量
センサーで検出した流量に比例した量の残留塩素の還元
剤を還元剤添加装置25から導入と流量センサー24と
還元剤添加装置25の手前で、有機着色物質を殺菌する
殺菌灯の設置又は、オゾン発生機により発生させたオゾ
ンの導入させて、実施例4と同様に実施した結果、原水
中のトリハロメタン総量25ppbは、85℃に加熱さ
れた直後には、トリハロメタン総量40ppbに増加し
たが、有機着色物質を殺菌する殺菌灯の設置又は、オゾ
ン発生機により発生させたオゾンの導入により、 通常
貯湯貯水タンク1内の溶液をヒーター27で85℃に加
熱した直後のトリハロメタン総量75ppbに比較して
トリハロメタン濃度は減少していた。
【0086】(実施例10)給水入口26から原水とし
て水道水を導入し、流量センサー24と還元剤添加装置
25の手前で、有機溶剤を吸着する吸着剤を実施例4と
同様に実施した結果、原水中のト有機溶剤濃度20pp
bは、85℃に加熱された直後にも変化がないが、有機
溶剤を吸着する吸着剤を設置することにより、85℃に
加熱された直後の溶液中の有機溶剤濃度は10ppmに
減少していた。
【0087】今回の有機溶剤の吸着剤として、アルミナ
担体にシリコン系吸着剤、アルミナ担体にポリエチレン
グリコール系吸着剤を担持した有機溶剤吸着剤又は活性
炭のいずれかもしくは混合物をエポキシ樹脂とエチルア
ルコールを混練りし60℃で硬化させた有機溶剤の吸着
剤を用いた。この吸着剤は、乾燥硬化時点でエチルアル
コールの揮発にともなって発生する微細な空洞部分など
で、水道水中に含まれている有機溶剤と反応し吸着され
る。
【0088】(実施例11)実施例2の電気分解用電極
16に、DC12Vを加え電気分解を40分間実施した
結果、貯湯貯水タンク1内の溶液のPHが8.6付近に
近ずいため、気体導入口2から、気体導入装置3の炭酸
ガスボンベから炭酸ガス0.5L/min導入して、P
Hを6.0まで低下させた結果、トリハロメタン、有機
溶剤、残留塩素は、下記に示す結果であった。
【0089】 溶液中のトリハロメタン総量 2.5ppb 溶液中の残留塩素 検出されず 溶液中の有機溶剤成分 0.5ppb未満 電気分解で発生した水酸イオンにより、PH濃度が上昇
した場合には、炭酸ガスの導入によりPHの制御ができ
るとともに、トリハロメタン濃度は減少した。
【0090】さらに、ガス燃焼機、石油燃焼機を熱源と
して用いる貯湯貯水タンクの場合には、炭酸ガスをボン
ベから導入する代わりに燃焼排気ガス中に含まれている
炭酸ガスを気体導入装置から気体導入した場合でもはぼ
同等の結果が得られた。
【0091】(実施例12)貯湯貯水タンクの気体排出
通路に、排出された有機溶剤又はトリハロメタンを捕獲
吸着する吸着剤20として、アルミナ担体にシリコン系
吸着剤、アルミナ担体にポリエチレングリコール系吸着
剤を担持した有機溶剤吸着剤、モリキュラシーブ又は活
性炭のいずれかもしくは混合物をエポキシ樹脂とエチル
アルコールを混練りし60℃で硬化させた有機溶剤の吸
着剤を用いた。この吸着剤20は、乾燥硬化時点でエチ
ルアルコールの揮発にともなって発生する微細な空洞部
分などで、水道水中に含まれている有機溶剤と反応し吸
着される。
【0092】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくとも
1つを捕獲吸着する吸着剤20にトリハロメタン又は有
機溶剤を一定時間吸着させた後、トリハロメタン又は有
機溶剤の吸着剤を加熱ヒーター21で150〜300℃
に加熱して、吸着した成分を排出して、トリハロメタン
又は有機溶剤検出部の赤外線センサー内を通過させて、
トリハロメタン又は有機溶剤の濃度を測定した。
【0093】赤外線の検出範囲は、1350〜1410
cm-1に設定して、一定波長領域の赤外線透過率もしく
は透過率を吸光度により、排出された有機溶剤成分とト
リハロメタン成分濃度を測定できた。
【0094】通常では、有機溶剤成分とトリハロメタン
成分は、低能度のため検出できないが、有機溶剤とトリ
ハロメタンを捕獲吸着する吸着剤20により濃縮される
ため濃度測定ができた。
【0095】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくても
一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出部22
は、赤外線センサーを用い、前記赤外線センサーの赤外
線発生部28と、赤外線検出部31との間に、波長領域
を分解するプリズム、グレーチング、ビームスプリッタ
のいずれか1つの波長領域分解部29と、スリット部3
0を備えて、トリハロメタンと有機溶剤を精度よく検出
した。
【0096】トリハロメタン又は有機溶剤検出装置23
は、トリハロメタン又は有機溶剤の吸着時間、加熱ヒー
ターの昇温速度、加熱温度などを制御している。
【0097】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の貯湯貯水タンクの構成によれば以下の効果のように、
トリハロメタン、有機溶剤成分、有機着色物質、細菌を
含まない貯湯貯水タンクを提供できる。
【0098】(1)トリハロメタン又は有機溶剤を含有
する水での、貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンクに連
結する気体導入口と気体導入装置と気体導入の切り換え
のバルブから気体を導入することにより、貯湯貯水タン
ク内のトリハロメタン又は有機溶剤を気体排出口から排
出除去できる。
【0099】(2)気体導入装置として、ポンプもしく
は、コンプレッサーで構成しているため、気体の導入が
非常に容易である。
【0100】(3)気体導入装置により、導入気体の圧
力が一定以上に加圧された時点で、気体導入切り換えバ
ルブが開き、一定以下の加圧では、気体導入切り換えバ
ルブが閉じる制御装置を設けているため、ポンプもしく
はコンプレッサーに貯湯貯水タンク内の溶液が逆流しな
いため、ポンプ、コンプレッサーの気体導入装置を水分
などの影響による腐食および故障から防止できる。
【0101】(4)貯湯貯水タンク内に気体を導入する
気体導入口に、ガス透過膜を構成しているため、圧力制
御による気体導入切り換えバルブだけでは、逆流を十分
防止することができないが、水もしくはお湯の逆流を防
止するガス透過膜を備えることにより貯湯貯水タンク内
溶液が気体導入装置に逆流しない。
【0102】(5)貯湯貯水タンク内にに気体を導入す
る気体導入口に、気泡状態で気体を導入する機能を用い
ることにより、導入気体が貯湯貯水タタンク内を均一に
通過するとともに接触面積が増加するため、トリハロメ
タン又は有機溶剤成分を効率よく排出できる。
【0103】(6)貯湯貯水タンク内に気体を導入する
気体導入装置として、加圧気体をボンベから導入するた
め、ガス成分を自由に選定することができる。
【0104】(7)貯湯貯水タンク内に気体を導入する
加圧気体として、窒素、ヘリウム、アルゴンの不活性ガ
スの単独ガスもしくは、これらの混合ガスを用いること
により、トリハロメタン又は有機溶剤成分を気体排出口
から排出するとともに、貯湯貯水タンク内の溶液にとけ
込んでいる溶存酸素が置換され気体排出口から排出され
るため、貯湯貯水タンクの材質を隙間腐食、孔食などの
腐食から防止することができ、鉄の腐食による赤水や銅
の腐食による青水を防止することができる。
【0105】また、貯湯貯水タンク内に気体を導入する
加圧気体として、液体窒素を用い液体窒素の容器から気
化した窒素ガスを導入する機能を備えたことにより、貯
湯貯水タンク内に導入されるガスの量がはぼ一定に供給
できとともに、トリハロメタン又は有機溶剤を気体排出
口から排出するとともに、貯湯貯水タンク内の溶液にと
け込んでいる溶存酸素が置換され気層部に排出されるた
め、貯湯貯水タンクの材質を隙間腐食、孔食などの腐食
から防止することができ、鉄の腐食による赤水や銅の腐
食による青水を防止することができる。
【0106】(8)貯湯貯水タンク内に気体を導入する
加圧気体として、炭酸ガスもしくは液化炭酸ガスを用
い、液化炭酸ガス容器から気化した炭酸ガスを導入する
機能を備えることにより、トリハロメタン又は有機溶剤
を気体排出口から排出するとともに、供給溶液のPHを
低下させるため、電気分解で発しした水酸イオンを中和
することができると共においしい水を供給することがで
きる。
【0107】さらに、ガス燃焼機、石油燃焼機を熱源と
して用いる貯湯貯水タンクの場合には、燃焼排気ガスを
気体導入装置から気体導入することができる。
【0108】(9)貯湯貯水タンクの気体排出口の気体
減圧装置により、貯湯貯水タンク内の気体圧力を減圧す
ることにより、タンク内に溶解しているトリハロメタン
又は有機溶剤および残塩素を気体排出口から外部に排出
することができる。
【0109】(10)気体導入装置として、ポンプもし
くはコンプレッサーで構成しているため気体の減圧が非
常に容易である。
【0110】(11)貯湯貯水タンク内の気体の圧力を
検出するために、圧力センサーと気体減圧装置と圧力制
御装置で構成することにより、貯湯貯水タンク内の気体
の圧力により気体減圧装置を停止、運転などの操作を自
由に制御ができる。
【0111】(12)貯湯貯水タンク内の気体を排出す
る気体排出口に、ガス透過膜を構成しているため、圧力
制御による気体排出切り換えバルブだけでは、水もしく
はお湯の水滴や水蒸気を十分防止することができないが
ガス透過膜を備えることにより貯湯貯水タンク内溶液や
水滴、水蒸気が気体減圧装置に侵入しない。
【0112】また、水分、水蒸気などによる、トリハロ
メタン又は有機溶剤検出部の赤外線センサーのトリハロ
メタン又は有機溶剤の濃度の検出低下を防止できる。
【0113】(13)貯湯貯水タンク内の気体の減圧状
態を圧力センサーによる圧力検出と、貯湯貯水タンク内
の溶液温度をサーミスターで温度検出と、圧力制御装置
により溶液温度と貯湯貯水タンク内の気体圧力の関係で
減圧状態を管理するため溶液の沸騰温度と気体の減圧量
を制御することができる。
【0114】(14)貯湯貯水タンク内の気体の減圧状
態を圧力センサーによる圧力検出と、貯湯貯水タンク内
の溶液温度をサーミスターで温度検出と、圧力制御装置
により溶液温度と貯湯貯水タンク内の気体圧力の関係で
減圧状態を管理するため溶液の沸騰温度と気体の減圧量
を制御することができ、貯湯貯水タンク内の気体の減圧
状態と貯湯貯水タンク内の溶液温度を制御して溶液温度
の上昇と共に貯湯貯水タンク内の気体圧力を上昇させて
減圧状態を緩和することにより溶液が減圧による沸点の
低下を防止することができるため溶液温度が上昇して必
要な溶液温度を保つことができる。
【0115】(15)貯湯貯水タンク内へ気体導入装置
による気体導入と気体圧力の減圧を組み合わせることに
より貯湯貯水タンク内に溶解しているトリハロメタン又
は有機溶剤を気体排出口から気体排出する効率がさらに
増加する。
【0116】(16)気体導入装置による気体導入と、
貯湯貯水タンク内の溶液を電気分解することにより発生
する水素ガスによりトリハロメタン又は有機溶剤を気体
排出口から気体排出及び還元分解除去することができる
と共に、貯湯貯水タンク内の溶液のPHを検出するPH
電極と、PH濃度を制御する電気分解制御装置により、
貯湯貯水タンク内のPH濃度を制御して水道水基準値内
(PH5.8〜8.4)に水質を管理することができ
る。
【0117】(17)気体減圧装置による気体減圧と、
貯湯貯水タンク内の溶液を電気分解することにより発生
する水素ガスによりトリハロメタン又は有機溶剤を気体
排出口から気体排出及び還元分解除去することができる
と共に、貯湯貯水タンク内の溶液のPHを検出するPH
電極と、PH濃度を制御する電気分解制御装置により、
貯湯貯水タンク内のPHを制御して水道水基準値内に水
質を管理することができる。
【0118】(18)電気分解の電気分解電極は、貯湯
貯水タンク内に+側電極を設けると共に、貯湯貯水タン
ク材料を−側に設定することにより、+側電極は、犠牲
陽極となり全面腐食、孔食、隙間腐食などの腐食から貯
湯貯水タンク材質を保護することができる。
【0119】(19)電気分解制御装置は、貯湯貯水タ
ンク内の溶液のPHが8.6近傍に近ずくに伴って、電
気分解の電圧を低下させ電気分解能力を減少させるなど
の操作すると共に、PHが8.6になった時点で電気分
解の電圧を停止させることにより水質基準内に水質を管
理することができる。
【0120】(20)電気分解制御装置は、貯湯貯水タ
ンク内の溶液のPHが8.6近傍に近ずくに伴って、電
気分解の電圧を低下させ電気分解能力を減少させるなど
の操作と、電気分解の電圧を停止させると共に、気体導
入口から炭酸ガスを供給して貯湯貯水タンク内溶液のP
H濃度を一定範囲内の領域に保つことにより水質基準内
に水質を管理することができる。
【0121】さらに、ガス燃焼機、石油燃焼機を熱源と
して用いる貯湯貯水タンクの場合には、炭酸ガスをボン
ベから導入する代わりに燃焼排気ガス中に含まれている
炭酸ガスを気体導入装置から気体導入して場合でも同様
な効果である。
【0122】(21)貯湯貯水タンクの給湯給水出口部
分に、除菌殺菌剤を備えることにより給湯給水出口から
細菌の侵入を防止して貯湯貯水タンク内の細菌の繁殖を
防ぐことができる。
【0123】(22)除菌殺菌剤は、給湯給水出口から
細菌の侵入を防止して貯湯貯水タンク内の細菌の繁殖を
防ぐ除菌殺菌剤は、除菌殺菌剤成分をアルミナ、ゼオラ
イトなどに坦持もしくは除菌殺菌剤と樹脂又は除菌殺菌
剤と樹脂と殺菌剤成分を溶解しないもしくは溶解しにく
く、かつ蒸発温度(揮発温度)が樹脂の硬化温度より低
い溶液に混練りすることにより除菌殺菌剤性能及び除菌
殺菌剤の溶解速度を調整できると共に比表面積の増大と
減少を自由に調整することができる。
【0124】(23)気体排出口にトリハロメタン又は
有機溶剤を捕獲吸着する吸着剤と吸着剤を加熱するヒー
タと吸着剤に吸着したトリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つの濃度を検出する検出部を備えることによ
り、トリハロメタン又は有機溶剤の濃度を検出できる。
【0125】(24)貯湯貯水タンクの気体排出口に排
出されたトリハロメタン又は有機溶剤を捕獲吸着する吸
着剤として、活性炭、ゼオライト、ムライト、モリキュ
ラシーブ、アルミナ担体にシリコン系吸着剤、アルミナ
担体にポリエチレングリコール系吸着剤を担持した吸着
剤のいずれかもしくは混合成分を用い、この吸着剤成分
をエポキシ樹脂とエチルアルコールを混練りし硬化させ
た有機溶剤の吸着剤を用いることにより、この吸着剤
は、乾燥硬化時点でエチルアルコールの揮発にともなっ
て発生する微細な空洞部分などでトリハロメタン又有機
溶剤と反応しトリハロメタン又は有機溶剤を吸着する。
【0126】(25)貯湯貯水タンク内の気体排出通路
に、排出されたトリハロメタン又は有機溶剤を捕獲吸着
する吸着剤を備え、この吸着剤を特定時間毎に加熱して
吸着したトリハロメタン又は有機溶剤を排出し、排出さ
れたトリハロメタン又は有機溶剤の少なくても一つの濃
度を検出する検出装置として、赤外線センサーを用い赤
外線センサーでトリハロメタン又は有機溶剤濃度を検出
することにより、貯湯貯水タンク内から排出されたトリ
ハロメタン量又は有機溶剤量を検出できるとともに、貯
湯貯水タンクの溶液量から、貯湯貯水タンク内に残留す
るトリハロメタン量又は有機溶剤量を推定できため、残
留するトリハロメタン量又は有機溶剤量に応じて気体導
入や気体排出などを制御することができる。
【0127】(26)トリハロメタン又は有機溶剤の少
なくても一つの濃度を検出する検出装置として、赤外線
センサーを用い、赤外線センサーの検出波長範囲を14
50〜1350cm-1の範囲に設定して赤外線透過率も
しくは透過率を吸光度に変換してトリハロメタン又は有
機溶剤濃度を検出することができる。
【0128】また、赤外線センサーの検出波長範囲を1
450〜1350cm-1の範囲に設定することにより水
分の影響を最小限に防止できる。
【0129】赤外線センサーの波長領域を設定する手段
として、赤外線センサーの赤外線発生部と赤外線検知部
分との間に、波長領域を分解するプリズム、グレーチン
グ、ビームスプリッタの波長分解部とスリット部を備え
ることにより検出波長範囲を自由に設定できる。
【0130】(27)貯湯貯水タンクに連結する給水入
口に、残留塩素を還元する還元剤を供給する還元剤導入
部と前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される
原水の流量を検出する流量センサーを備えることによ
り、残留塩素濃度と流量センサーで検出した流量の積に
比例した還元剤を添加する還元剤添加制御装置により、
給水入口部分で残留塩素を分解するため貯湯貯水タンク
内で有機着色物質と残留塩素の化合により生成せれるト
リハロメタン量を抑制できる。
【0131】(28)トリハロメタン又は有機溶剤を含
有する水を貯湯する貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タン
クに連結する気体導入口と前記気体導入口に設けられ
た、気体導入装置と前記気体導入口と前記貯湯貯水タン
ク内に気体導入の気体導入切り換えバルブと前記貯湯貯
水タンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロメタンと有
機溶剤を排出する気体排出口と貯湯貯水タンクに連結す
る給水入口に、残留塩素を還元する還元剤を供給する還
元剤導入部と前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導
入される原水の流量を検出する流量センサーを備え、残
留塩素濃度と流量センサーで検出した流量の積に比例し
た還元剤を添加する還元剤添加制御装置により、給水入
口部分で残留塩素を分解するため貯湯貯水タンク内で有
機着色物質と残留塩素の化合により生成せれるトリハロ
メタン量を抑制できると共に、トリハロメタン又は有機
溶剤を気体排出口から気体排出できる。
【0132】(29)トリハロメタンと有機溶剤を含有
する水での、貯湯貯水タンクと前記貯湯貯水タンクに連
結する気体排出口と前記気体排出口に設けられた、気体
減圧装置と前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
のバルブと前記貯湯貯水タンクにより貯湯貯水タンク内
の圧力を減圧して、貯湯貯水タンク内のトリハロメタン
と有機溶剤を排出する排出部と貯湯貯水タンクに連結す
る給水入口に、残留塩素を還元する還元剤供給する還元
剤導入部と前記貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入
される原水の流量を検出する流量センサーを備え、残留
塩素濃度と流量センサーで検出した流量の積に比例した
還元剤を添加する還元剤添加制御装置により、給水入口
部分で残留塩素を分解するため、貯湯貯水タンク内で有
機着色物質と残留塩素の化合により生成せれるトリハロ
メタン量を抑制できると共に、トリハロメタンと有機溶
剤を気体排出口から気体排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水の浄化装置の構成図
【図2】水の浄化装置の気体導入口の構成図
【図3】水の浄化装置の気体導入口の構成図
【図4】水の浄化装置の気体導入口とPH電極の構成図
【図5】水の浄化装置の気体排出口の構成図
【図6】水の浄化装置の気体排出口と、圧力センサー
と、サーミスターと、圧力制御装置の構成図
【図7】水の浄化装置の気体導入口と、PH電極と、電
気分解電極と、電気分解装置の構成図
【図8】水の浄化装置の給湯給水出口と除菌殺菌剤の構
成図
【図9】水の浄化装置の気体排出口と、トリハロメタン
又は有機溶剤の検出部と、トリハロメタン又は有機溶剤
検出制御装置の構成図
【図10】水の浄化装置の気体排出口のトリハロメタン
又は有機溶剤の検出部の赤外線センサーの構成図
【図11】水の浄化装置の給水入口と、流量センサー
と、還元剤添加装置の構成図
【符号の説明】
1 貯湯貯水タンク 2 気体導入口 3 気体導入装置 4 気体導入切り換えバルブ 5 切り換えバルブ制御装置 6 ガス透過膜 7 PH電極 8 溶液 9 気体排出口 10 気体減圧装置 11 気体排出切り換えバルブ 12 ガス透過膜 13 圧力サンサー 14 サーミスター 15 圧力制御装置 16 電気分解電極 17 電気分解制御装置 18 給湯給水出口 19 除菌殺菌剤 20 吸着剤 21 加熱ヒーター 22 トリハロメタン又は有機溶剤検出部 23 トリハロメタン又は有機溶剤検出制御装置 24 流量センサー 25 還元剤添加装置 26 給水入口 27 ヒーター 28 赤外線発生部 29 波長領域分解部 30 スリット部 31 赤外線検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 520 B 540 E 550 B 560 F 1/70 Z

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
    貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
    する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体導
    入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に気
    体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、前
    記貯湯貯水タンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロメ
    タン又は有機溶剤の少なくとも1つを排出する気体排出
    口を設けた水の浄化装置。
  2. 【請求項2】気体導入装置として、ポンプもしくはコン
    プレッサーを備えた請求項1記載の水の浄化装置。
  3. 【請求項3】気体導入装置により、導入気体の圧力が一
    定以上に加圧された時点で気体導入の切り換えを行う気
    体導入切り換えバルブが開き、一定以下の加圧では気体
    導入切り換えバルブが閉じる切り換えバルブ制御装置を
    設けた請求項1記載の水の浄化装置。
  4. 【請求項4】気体導入口にガス透過膜を設けた請求項1
    または3記載の水の浄化装置。
  5. 【請求項5】気体導入装置は、貯湯貯水タンク内に気泡
    状態で気体を導入する機能を設けた請求項1記載の水の
    浄化装置。
  6. 【請求項6】気体導入装置として、ボンベ内に加圧され
    た気体を用いた請求項1記載の水の浄化装置。
  7. 【請求項7】ボンベ内に加圧された気体は、窒素、ヘリ
    ウム、アルゴンの不活性ガスの単独ガスもしくは、これ
    らの混合ガスを用いた請求項6記載の水の浄化装置。
  8. 【請求項8】気体導入装置から供給される気体として、
    炭酸ガスを用い、貯湯貯水タンク内液体のPH濃度を検
    出するPH電極でPH濃度を検出し、貯湯貯水タンク内
    の溶液のPHが一定範囲以外の領域に変化した時に、炭
    酸ガスを窒素、ヘリウム、アルゴンの不活性ガスの単独
    ガスもしくは、これらの混合ガスを貯湯貯水タンク内に
    供給する請求項1記載の水の浄化装置。
  9. 【請求項9】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水を
    貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連結
    する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体減
    圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の切り換え
    を行う気体排出切り換えバルブと、前記貯湯貯水タンク
    により貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して貯湯貯水タン
    ク内のトリハロメタン又は有機溶剤の少なくとも1つを
    排出する水の浄化装置。
  10. 【請求項10】貯湯貯水タンク内の圧力を減圧する気体
    減圧装置として、ポンプもしくはコンプレッサーを設け
    た請求項9記載の水の浄化装置。
  11. 【請求項11】貯湯貯水タンク内の圧力を検出する圧力
    センサーを備えた請求項9記載の水の浄化装置。
  12. 【請求項12】気体排出口にガス透過膜を備えた請求項
    9または11記載の水の浄化装置。
  13. 【請求項13】貯湯貯水タンク内の水温を測定するサー
    ミスターとサーミスターで検出した溶液温度により、減
    圧状態を制御する圧力制御装置を備えた請求項9記載の
    水の浄化装置。
  14. 【請求項14】圧力制御装置は、圧力センサーで検出し
    た圧力とサーミスターで検出した溶液温度により、溶液
    温度の上昇と共に貯湯貯水タンク内の圧力を上昇させる
    ようにした請求項13記載の水の浄化装置。
  15. 【請求項15】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水
    を貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連
    結する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体
    導入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に
    気体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、
    前記貯湯貯水タンクに連結する気体排出口と、前記気体
    排出口に設けられた気体減圧装置と、前記貯湯貯水タン
    ク内の気体減圧の切り換えを行う気体排出切り換えバル
    ブと、前記貯湯貯水タンク内の圧力を減圧して貯湯貯水
    タンク内のトリハロメタン又は有機溶剤の少なくとも1
    つを排出する気体排出口を設けた水の浄化装置。
  16. 【請求項16】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水
    を貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連
    結する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体
    導入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に
    気体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、
    貯湯貯水タンク内の溶液を電気分解する電気分解装置
    と、前記貯湯貯水タンク内の液体のPHを検出するPH
    電極と、電気分解で発生するPH濃度を制御する電気分
    解制御装置と、前記貯湯貯水タンク内のトリハロメタン
    又は有機溶剤の少なくとも1つを排出する気体排出口を
    設けた水の浄化装置。
  17. 【請求項17】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水
    を貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連
    結する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体
    減圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の気体減
    圧の切り換えを行う気体排出切り換えバルブと、貯湯貯
    水タンク内の液体を電気分解する電気分解装置と、前記
    貯湯貯水タンク内の液体のPHを検出するPH電極と、
    電気分解で発生するPH濃度を制御する電気分解制御装
    置と、前記貯湯貯水タンク内のトリハロメタン又は有機
    溶剤の少なくとも1つを排出する気体排出口を設けた水
    の浄化装置。
  18. 【請求項18】電気分解装置の電極として、貯湯貯水タ
    ンクの溶液部分に+側電極を用い、−側電極を貯湯貯水
    タンク材料を設けた請求項16または17記載の水の浄
    化装置。
  19. 【請求項19】電気分解制御装置は、PH電極で検出し
    た貯湯貯水タンク内のPH濃度が、8.6になると電気
    分解の電圧を停止させるようにした請求項16または1
    7記載の水の浄化装置。
  20. 【請求項20】電気分解制御装置は、PH電極で検出し
    た貯湯貯水タンク内のPH濃度が、8.6になると電気
    分解の電圧を停止させると共に気体導入口から炭酸ガス
    を供給して、貯湯貯水タンク内液体のPH濃度を一定範
    囲内の領域に保つようにした請求項1または19記載の
    水の浄化装置。
  21. 【請求項21】貯湯貯水タンクの給湯給水出口部に、除
    菌殺菌剤を備えた請求項1または9記載の水の浄化装
    置。
  22. 【請求項22】除菌殺菌剤は、除菌殺菌剤と樹脂又は除
    菌殺菌剤と樹脂と殺菌剤成分を溶解しないもしくは溶解
    しにくく、かつ蒸発温度(揮発温度)が樹脂の硬化温度
    より低い溶液に混練りした請求項21記載の水の浄化装
    置。
  23. 【請求項23】気体排出口にトリハロメタン又は有機溶
    剤の少なくとも1つを捕獲吸着する吸着剤と、前記吸着
    剤を加熱する加熱ヒーターと、吸着剤に吸着したトリハ
    ロメタン又は有機溶剤の少なくても一つの濃度を検出す
    るトリハロメタン又は有機溶剤検出部を備え、前記トリ
    ハロメタン又は有機溶剤検出部と、吸着剤の加熱ヒータ
    ーを制御するトリハロメタン又は有機溶剤検出制御装置
    を設けた請求項1または9または16または17のいず
    れか記載の水の浄化装置。
  24. 【請求項24】吸着剤として、活性炭、ゼオライト、ム
    ライト、モリキュラシーブ、シリコン系吸着剤、アルミ
    ナ担体にポリエチレングリコール系吸着剤のいずれかも
    しくは混合成分と、樹脂と、エチルアルコールを混練り
    し硬化させたトリハロメタン又は有機溶剤の吸着剤を用
    いた請求項23記載の水の浄化装置。
  25. 【請求項25】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくて
    も一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出部と
    して赤外線センサーを用い、前記赤外線センサーの赤外
    線発生部と赤外線検出部との間に波長領域を分解するプ
    リズム、グレーチング、ビームスプリッタのいずれか1
    つの波長領域分解部と、スリット部を備えた請求項23
    記載の水の浄化装置。
  26. 【請求項26】トリハロメタン又は有機溶剤の少なくて
    も一つを検出するトリハロメタン又は有機溶剤検出部と
    して赤外線センサーを用い、前記赤外線センサーは13
    50〜1410cm-1でトリハロメタン又は有機溶剤の
    少なくても一つを検出することを特徴とした請求項23
    記載の水の浄化装置。
  27. 【請求項27】貯湯貯水タンクに連結する給水入口に残
    留塩素を還元する還元剤を供給する還元剤導入部と前記
    貯湯貯水タンクに前記給水入口から導入される原水の流
    量を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃度と流量
    センサーで検出した流量の積に比例した還元剤を添加す
    る還元剤添加制御装置を備えた水の浄化装置。
  28. 【請求項28】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水
    を貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連
    結する気体導入口と、前記気体導入口に設けられた気体
    導入装置と、前記気体導入口と前記貯湯貯水タンク内に
    気体導入の切り換えを行う気体導入切り換えバルブと、
    前記貯湯貯水タンクにより貯湯貯水タンク内のトリハロ
    メタン又は有機溶剤の少なくても一つを排出する気体排
    出口と、貯湯貯水タンクに連結する給水入口と、残留塩
    素を還元する還元剤を供給する還元剤導入部と、前記貯
    湯貯水タンクに前記給水入口から導入される原水の流量
    を検出する流量センサーを備え、残留塩素濃度と流量セ
    ンサーで検出した流量の積に比例した還元剤を添加する
    還元剤添加制御装置を備えた請求項1記載の水の浄化装
    置。
  29. 【請求項29】トリハロメタンと有機溶剤を含有する水
    を貯湯する貯湯貯水タンクと、前記貯湯貯水タンクに連
    結する気体排出口と、前記気体排出口に設けられた気体
    減圧装置と、前記貯湯貯水タンク内の気体減圧の気体排
    出切り換えバルブと、前記貯湯貯水タンクにより貯湯貯
    水タンク内の圧力を減圧して、貯湯貯水タンク内のトリ
    ハロメタン又は有機溶剤の少なくても一つを排出する気
    体排出部と、貯湯貯水タンクに連結する給水入口と、前
    記給水入口に設けられた残留塩素を還元する還元剤を供
    給する還元剤導入部と前記貯湯貯水タンクに前記給水入
    口から導入される原水の流量を検出する流量センサーを
    備え、残留塩素濃度と流量センサーで検出した流量の積
    に比例した還元剤を添加する還元剤添加制御装置を備え
    た請求項9記載の水の浄化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017838A (ja) * 2000-07-12 2002-01-22 Takahiko Sato 脱臭装置および悪臭物質を含む処理気体の脱臭方法
JP2013119054A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Daikin Industries Ltd 電気分解装置及びこれを備えたヒートポンプ給湯機
JP2020507467A (ja) * 2017-02-16 2020-03-12 サウジ アラビアン オイル カンパニーSaudi Arabian Oil Company 水質浄化用の塩素化補助凝固プロセス
CN111749817A (zh) * 2019-03-28 2020-10-09 马瑞利欧洲公司 用于在内燃发动机中喷射水的喷射方法和系统

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