JPH08141354A - 車両用除湿器 - Google Patents

車両用除湿器

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Publication number
JPH08141354A
JPH08141354A JP6311201A JP31120194A JPH08141354A JP H08141354 A JPH08141354 A JP H08141354A JP 6311201 A JP6311201 A JP 6311201A JP 31120194 A JP31120194 A JP 31120194A JP H08141354 A JPH08141354 A JP H08141354A
Authority
JP
Japan
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valve
air
vehicle
dehumidifier
port
Prior art date
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Pending
Application number
JP6311201A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yoshizawa
茂 吉沢
Mikio Nakahara
幹男 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08141354A publication Critical patent/JPH08141354A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用除湿器の吸着剤乾燥再生エアの放出時
の汚染を防止する。 【構成】 再生用制御弁30の制御ポート15と弁室3
8とを結ぶ通路途中に締切弁8が配設され、締切弁8は
通路途中の弁口41を開閉する弁体42に連結された弁
棒45にレバー49、ワイヤ52を介しパーキングブレ
ーキ装置53のレバー54が連結される。レバー54が
ブレーキ作動位置に操作された駐車時、弁ばね48で弁
棒45が付勢されて弁体42が弁口41を閉塞する。レ
バー53がブレーキ作動解除位置に操作された走行時、
弁棒45がワイヤ52で移動され弁体42が弁口41を
開く。この時に再生用制御ポート15に再生用エアが入
力されると、再生用制御弁30が開き、吸着剤28から
水分を回収したエアが排気口16から車両用除湿器の外
部へ放出される。 【効果】 走行時にのみ再生作動されるため、エアの排
出で駐車場や作業者が汚染されるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用除湿器に関し、
特に、自動車や鉄道車両等の車両に搭載されたエアブレ
ーキ装置のエア回路に介装される車両用除湿器に利用し
て有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラックやバス等の大型自動車
においてはエアブレーキ装置が広く利用されている。こ
のエアブレーキ装置で使用される作動流体としての圧縮
エア(以下、エアという。)中には大気から吸い込まれ
た水蒸気が含まれている。そして、この水蒸気はエア回
路中で凝縮して水になり、エア回路構成各部の腐食、機
能不良および凍結による作動不良を招来することが、広
く知られている。
【0003】そこで、従来から、このようなエアブレー
キ装置においては、エア回路中に除湿器を介設して回路
のエア中の水分を除去することが行われている。従来の
この種の除湿器として、粒状の吸着剤(乾燥剤)をハウ
ジング内に収納してエア回路中に介設するように構成さ
れているものがある。
【0004】そして、この種の除湿器に収納された吸着
剤においては、水分を吸収したままの状態であると、水
分吸着能力が低下するため、水分を吸収した吸収剤に乾
燥エアを逆流させて、その吸着剤から水分を回収して大
気へ排出するための再生処理が必要になる。そこで、吸
着剤を収納するハウジングと、再生処理用のエアを確保
するための再生用エアタンクとが一体化または別置され
た除湿器が、採用されている。すなわち、この除湿器に
おいては、コンプレッサからのエアが供給されると、こ
のエア中に含まれる水分を回収し、水分の回収されたエ
アを再生用エアタンクを介してエアタンクへ供給するよ
うに構成されている。そして、エアタンク内のエア圧が
設定圧を超えてプレッシャレギュレータから再生用エア
信号が発生すると、除湿器の排気口が開かれて、再生用
エアタンク内のエアが吸着剤収納室内部に逆流し、吸着
剤から水分を回収して排気口から排出され、吸着剤の再
生が行われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両用
除湿器においては、プレッシャレギュレータから再生用
エア信号が発生したときには除湿器の排気口が開かれて
吸着剤から水分を回収した湿ったエアや除湿器内に溜ま
ったオイルミストが除湿器の排気口から一緒に放出され
るので、乾燥再生作動される場所が駐車場や作業場等で
あると、これらの場所や作業者を汚染する危惧がある。
【0006】本発明の目的は、吸着剤乾燥再生作動時の
汚染を防止することができる車両用除湿器を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用除湿
器は、エアコンプレッサに接続される入口とエアタンク
に接続される出口とを結ぶエア通路を形成するハウジン
グと、ハウジング内に収納されてエア中の水分を吸収す
る吸着剤と、ハウジング内のエアを大気に導く排気口
と、ハウジングの吸着剤収容室内に連通する再生用ポー
トと排気口との間に介設されて制御ポートへの再生用信
号の入力により排気口を開きそれ以外のときには排気口
を閉塞する再生用制御弁とを備えている車両用除湿器に
おいて、前記再生用制御弁の制御ポートに締切弁が介設
され、この締切弁はパーキングブレーキ装置のブレーキ
作動解除時にのみ開くように構成されていることを特徴
とする。
【0008】
【作用】前記した手段によれば、再生用エア信号が発生
したときでも、パーキングブレーキ装置のブレーキ作動
が解除されたことを条件にして締切弁が開かれる。つま
り、車両の走行時にのみ、車両用除湿器内の湿ったエア
やオイルミストが排気口から車両用除湿器の外部へ放出
されることになる。したがって、車両用除湿器のエアや
オイルミストの放出によって駐車場や作業場および作業
者が汚染されるのを防止することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例である車両用除湿器
を備えているエアブレーキ装置を示す模式図である。
【0010】本実施例において、本発明に係る車両用除
湿器は、トラックやバス等の大型自動車に搭載されるエ
アブレーキ装置に使用されている。このエアブレーキ装
置は、容積形エアコンプレッサ(以下、コンプレッサと
いう。)1、メインエアタンク2、ブレーキバルブ3、
ブレーキ作動器4、プレッシャガバナ5、逆止弁6、除
湿器7および締切弁(カットオフバルブ)8を備えてい
る。
【0011】除湿器7は上面が開放し下面が閉塞した略
円筒形状の本体11と、本体11の上面開口に着脱自在
に被着された蓋体12とを備えており、本体11に蓋体
12がボルト等(図示せず)を介して締結されることに
より中空体のハウジング10が構成されている。ハウジ
ング10の上には上面閉塞の円筒形状をなす再生用エア
タンク13が蓋体12に着脱自在に嵌合されて連設さ
れ、このタンク13は本体11に蓋体12と共締めされ
ている。また、ハウジング10はコンプレッサ1の吐出
口に接続された入口14と、プレッシャガバナ5に接続
された制御ポート15と、大気に連通した排気口16と
を備えている。さらに、ハウジング10の蓋体12は逆
止弁18を介して再生用エアタンク13に連通する出口
17と、再生用エアタンク13に僅かな通路をもって直
接連通してなる絞り口19とを備えている。再生用エア
タンク13は逆止弁6を介してメインタンク2に連通す
る出口20を備えている。
【0012】ハウジング10の内部には外径を本体11
の内径よりも小径に形成された除湿筒21が同心的に嵌
装され、この除湿筒21の上端部は蓋体12に嵌合され
ている。除湿筒21の外周とハウジング10の内周との
間にはエア通路22が形成されており、エア通路22の
途中には金網23が装着されいる。エア通路22の下流
側にはオイルフィルタ24が同心的に配されている。他
方、除湿筒21内には底板25、天板26および複数枚
の仕切板27が互いに離隔されて、水平に配置され、各
板の外周面が除湿筒21の内壁面に着脱可能に支持され
ている。これら底板25、天板26および複数枚の仕切
板27には全面にわたって多数の通気孔がそれぞれ開設
されており、各仕切板27と底板25および天板26と
の間には粒状の吸着剤28がそれぞれ収納されている。
【0013】ハウジング10の下部には再生用制御弁3
0が、弁箱31を本体11に固定された状態で設備され
ている。この再生用制御弁30は常時閉の空圧パイロッ
ト操作式切換弁として構成されており、吸着剤収容室内
である除湿筒21の内部に連通する再生用ポート32と
排気口16との間に介設されて、制御ポート15へのエ
ア信号圧によって排気口16を開くようになっている。
すなわち、この再生用制御弁30は、弁箱31に開設さ
れた再生用ポート32と排気口16との途中に開設され
ている弁口33と、この弁口33の周囲に形成されてい
る弁座34に離着座して弁口33を開閉する弁体35
と、この弁体35に連結されている弁棒36に連動する
ピストン37と、このピストン37が摺動自在に嵌合さ
れ制御ポート15が弁体35と反対側の上部圧力室38
aに接続されている弁室38と、ピストン37を弁体3
5が弁座34に着座する方向に付勢している弁ばね39
とを備えている。
【0014】締切弁8は弁箱31に配設されており、弁
室40と弁口41が制御ポート15と再生用制御弁30
の弁室38とを結ぶ通路途中に形成されている。弁室4
0には弁体42が摺動自在に装着されており、弁体42
には弁口41の近傍に形成された弁座43に離着座する
パッド44が固着されている。さらに、弁体42の中央
部には弁棒45が連結されており、弁棒45の端部が貫
通孔46内を挿通して弁箱31の外方に突出されてい
る。弁棒45の端部には弁ばね受け板47が固定されて
おり、弁ばね受け板47と弁箱31外面との間に弁ばね
48が装着されている。この弁ばね48の付勢力は弁棒
45を引き抜くように作用しているので、弁ばね受け板
47が図示の位置にあるときには、弁ばね48の付勢力
により弁体42が弁口41を閉塞する状態になってい
る。弁ばね受け板47にはレバー49が連結されてお
り、レバー49の中間部が枢支部材50に回動自在に枢
支されている。レバー49の他端部にはケーブル51内
に挿通されたワイヤ52が連結されており、ワイヤ52
の他端部はパーキングブレーキ装置53のブレーキレバ
ー54の自由端部に連結されている。
【0015】パーキングブレーキ装置53は自動車の運
転席に設置されており、運転者の操作に応じてピン55
を支点として回動されるブレーキレバー54を備えてい
る。パーキングブレーキ装置53はブレーキレバー54
が実線で示す位置に操作された時に、ブレーキレバー5
4の自由端に連結されたワイヤ56を引っ張って、この
ワイヤ56に連結されたパーキングブレーキ作動器(図
示せず)をブレーキ作動させ、車両に制動力を与えて車
両の駐車を確保するようになっている。本実施例におい
ては、ブレーキレバー54の自由端部にワイヤ52の操
作端部が連結されているため、ブレーキレバー54のブ
レーキ作動状態において、弁体42により弁口41が閉
塞されるようになっている。他方、ブレーキレバー54
が想像線で示されている位置に操作された場合には、パ
ーキングブレーキ作動器によるブレーキ作動が解除され
るとともに、弁体42が移動して弁座43から離れ、弁
口41が開かれるようになっている。このとき、制御ポ
ート15に再生用エア信号によるエア圧が入力されたと
きには、このエア圧がそのまま弁室38まで導かれるこ
とになる。
【0016】次に作用を説明する。まず、エアの除湿作
用を説明する。エア供給行程においてコンプレッサ1か
ら送出されたエアは車両用除湿器7の入口14に入る。
流入エアはハウジング本体11と除湿筒21との間に形
成されたエア通路22の金網23およびオイルフィルタ
24を経て、除湿筒21の底側から除湿筒21内に至
る。エアがエア通路22を通過する際、金網23によっ
てエアの流れる方向が変わり気水分離されるため、オイ
ルミストは次第に大きくなる。そして、このオイルミス
トはエアの流れに乗ってオイルフィルタ24によって捕
集される。オイルフィルタ24によりオイルミストを除
去されたエアは、底板25、天板26および複数枚の仕
切板27の通気孔を透過して吸着剤28群を通過しなが
ら出口17から再生用エアタンク13に至る。このと
き、通気孔群を通過したエアは除湿筒21内の周辺部領
域と、除湿筒21内の中央部領域とを交互に通過しなが
ら出口17に至る。このため、除湿筒21の全ての領域
にエア通路が形成され、除湿筒21内の全ての吸着剤2
8にエアが接触しながら出口17に至る。これにより、
除湿筒21内に導入されたエアの湿気は吸着剤28によ
り吸着捕捉されて除湿される。
【0017】再生用エアタンク13内の乾燥エアは出口
20から逆止弁6を経てメインタンク2に貯蔵される。
メインタンク2内のエアはブレーキバルブ3の操作時に
ブレーキ作動器4に随時送出されてブレーキ作動を実行
せしめる。
【0018】次に、吸着剤28の再生作用を説明する。
メインタンク2の内圧が設定値以上になると、プレッシ
ャガバナ5が作動し、コンプレッサ1をアンロード状態
にさせるとともに、除湿器7の制御ポート15にエア信
号圧を印加させる。このとき、パーキングブレーキ装置
53のブレーキレバー54が図示の位置に操作されて車
両が駐車状態の場合には、ワイヤ52によって弁ばね受
け板47が図示の位置に保持されるため、締切弁8にお
ける弁ばね48の付勢力により弁口41が弁体42によ
り閉塞された状態に維持される。したがって、車両が駐
車状態のときには、除湿器7の制御ポート15にエア信
号圧が印加されても、吸着剤28から水分を回収したエ
アやオイルミストが排気口16から車両用除湿器の外部
へ放出されのを阻止することができ、エアやオイルミス
トの排出によって駐車場や作業場および作業者等が汚染
されるのを防止することができる。
【0019】一方、コンプレッサ1がアンロード状態と
なって除湿器7の制御ポート15にエア信号圧が印加さ
れた際に、パーキングブレーキ装置53のブレーキレバ
ー54が想像線で示されている位置に操作されて車両が
走行状態になっている場合には、ワイヤ52によって弁
ばね受け板47が押されて弁体42が弁座43から離れ
て弁口41が開かれるため、エア信号圧がそのまま弁室
38へ導かれる。エア信号圧が弁室38に印加される
と、ピストン37が下降されるため、再生用制御弁30
の弁体35により弁口33すなわち排気口16が開放さ
れる。排気口16が開放されると、ハウジング10の除
湿筒21内が大気に連通するため、再生用エアタンク1
3内のエアが絞り口19を通って除湿筒21内に徐々に
流入する。この流入エアは通気孔、吸着剤28、フィル
タ24、再生用ポート32、弁口33、排気口16を逆
流して大気に放出する。このときも、流入エアは除湿筒
21内の周辺部領域と、除湿筒21内の中央部領域とを
交互に流れ、除湿筒21内の全ての領域にエア通路が形
成されるため、除湿筒21内の全ての吸着剤28が流入
エアと接触して乾燥再生されることになる。吸着剤28
を乾燥させて相対的に湿ったエアは、オイルフィルタ2
4の周辺部に溜まったオイルミストと共に、排気口16
から大気に放出される。
【0020】本実施例によれば、パーキングブレーキ装
置53のブレーキレバー54の操作によりパーキングブ
レーキ装置53のブレーキ作動が解除されて車両が走行
状態になった場合に、吸着剤28から水分を回収した湿
ったエアやオイルミストが排気口16から排出され、パ
ーキングブレーキ装置53がブレーキ作動状態で車両が
駐車されている場合にはエアの排出を禁止させられるた
め、エアやオイルミスト等の除湿器からの放出によって
駐車場や作業場および作業者等が汚染されるのを防止す
ることができる。
【0021】図2は本発明の実施例2である車両用除湿
器が使用されているエアブレーキ装置を示す模式図であ
る。本実施例2が前記実施例1と異なる点は、締切弁が
2ポート・2位置・スプリングオフセット形・電磁操作
式切換弁8Aによって構成されているとともに、ケーブ
ル51の代わりに、パーキングブレーキ装置53の作動
に連動してパーキングブレーキ装置のブレーキ作動解除
時にのみ通電信号を出力するブレーキ解除検出スイッチ
(以下、スイッチという。)57が使用されている点に
ある。
【0022】すなわち、スイッチ57はパーキングブレ
ーキ装置53におけるブレーキレバー54の先端部に対
向するように配設されおり、ブレーキレバー54が想像
線の位置に操作された際にブレーキレバー54との当接
により通電信号を電磁弁8Aへ出力するようになってい
る。締切弁としての電磁弁8Aはスイッチ57からの通
電信号に応答して弁口を開きそれ以外のときには弁口を
閉塞するように構成されているとともに、プレッシャガ
バナ5からの再生用エア信号を制御ポート15へ導く空
圧信号伝送路中に配設されている。つまり、電磁弁8A
はスイッチ57からの通電信号に応答して空圧信号伝送
路を開いて再生用エア信号によるエア信号圧を制御ポー
ト15へ導き、それ以外のときにはばねの付勢力により
空圧信号伝送路を閉塞するようになっている。
【0023】本実施例2においては、メインタンク2の
内圧が設定値以上になってプレッシャガバナ5が作動し
コンプレッサ1がアンロード状態となった条件下でも、
パーキングブレーキ装置53のブレーキレバー54が想
像線の位置に操作されて車両が走行状態となった場合に
スイッチ57から電磁弁8Aに通電信号が出力され、締
切弁としての電磁弁8Aのソレノイドが通電された場合
にのみ制御ポート15に再生用エア信号によるエア圧が
印加されることになる。
【0024】このため、本実施例2においても、前記実
施例1と同様に、ブレーキレバー54の操作によりパー
キングブレーキ装置53のブレーキ作動が解除されて車
両が走行状態になった場合にのみ、吸着剤28から水分
を回収したエアやオイルミストが排気口16から車両用
除湿器7の外部に放出され、パーキングブレーキ装置5
3がブレーキ作動状態で車両が駐車されている場合には
エアやオイルミストの放出が禁止されるため、エアやオ
イルミストの放出によって駐車場や作業場および作業者
等が汚染されるのを防止することができる。
【0025】なお、図示は省略するが、前記実施例1と
前記実施例2とを組み合わせた実施例として、ブレーキ
レバー54の作動に連動してパーキングブレーキ装置5
3のブレーキ作動解除時にのみ通電信号を出力するスイ
ッチ57と、このスイッチ57からの通電信号に応答し
て駆動力の発生を解除しそれ以外のときには駆動力を発
生する電磁プランジャ装置(図示せず)とが設備され、
この電磁プランジャ装置によって締切弁8が駆動される
構成がある。本実施例においても、スイッチ57によっ
て電磁プランジャ装置の駆動力が解除された場合にの
み、締切弁8は制御ポート15を開くため、停車中にエ
アやオイルミストが放出されることはない。
【0026】図3は本発明の実施例3である車両用除湿
器が使用されているエアブレーキ装置を示す模式図であ
る。本実施例3は、スプリングブレーキ装置が搭載され
たエアブレーキ装置に適用した実施例である。このエア
ブレーキ装置におけるパーキングブレーキ装置はエア制
御弁58を備えている。このエア制御弁58はパーキン
グブレーキレバーまたはパーキングブレーキペタル(図
示せず)に応答してスプリングブレーキ装置60を作動
させるように構成されている。図3に示されているスプ
リングブレーキ装置60はブレーキチャンバ61とスプ
リングチャンバ62とを備えている。スプリングチャン
バ62にはエア通路66からのエアが導入口63を介し
て導入され、スプリングチャンバ62内のエアの圧力が
設定圧以下に低下したときにはスプリングチャンバ62
内のスプリング64の伸張によりスプリングチャンバ6
2の容積が縮小されるよになっている。スプリングチャ
ンバ62の容積が縮小されると、ブレーキチャンバ61
の圧力室65内のエアがエア通路66に排出されるとと
もに、ブレーキチャンバ61のダイヤフラム68に連結
されたプッシュロッド69がダイヤフラム68の移動に
伴って駆動され、車輪に制動力が作用するようになって
いる。
【0027】本実施例3に係る締切弁8Bは再生用制御
弁30の弁箱31に配設されており、弁室70と弁口7
1とが制御ポート15と弁室38とを結ぶ通路の途中に
形成されている。弁室70には弁体72が摺動自在に装
着されており、弁体72には弁口71の近傍に形成され
た弁座73に離着座するパッド74が固着されている。
さらに、弁体72の中央部には弁棒75が連結されてお
り、弁棒75の端部が貫通孔76内を挿通して弁箱31
の底部のシリンダ室77内に配されている。シリンダ室
77内には弁棒75の先端に固定されたピストン78と
弁ばね79が装着されている。さらに、シリンダ室77
にはエア導入口80が開設されており、このエア導入口
80はエア通路67を介してスプリングブレーキ装置6
0におけるブレーキチャンバ62のエア導入口63に接
続されている。そして、エア導入口80にエアが導入さ
れないとき、すなわち、車両が駐車状態にあるときに
は、弁ばね79の付勢力によりピストン78が上方に押
圧されて弁口71が弁体72により閉塞されている(図
3の想像線参照)。
【0028】前記構成に係るエアブレーキ装置におい
て、パーキングブレーキ装置によってブレーキ状態が解
除されて車両が走行状態となって締切弁8Bのエア導入
口80にエアが導入された場合には、ピストン78が弁
ばね79の付勢力に抗して移動されるため、弁体72が
弁座73から離れて弁口71が開かれる(図3の実線参
照)。弁口71が開かれた際に、制御ポート15にプレ
ッシャガバナ5からの再生用エア信号によるエア圧が入
力された時には、このエア圧がそのまま弁室38まで導
かれる。弁室38に信号圧が印加されると、再生制御弁
30が開いて湿ったエアやオイルミストが排気口16か
ら車両用除湿器7の外部へ放出される。
【0029】本実施例3においても、前記実施例1と同
様に、スプリングブレーキ装置のブレーキ作動が解除さ
れて車両が走行状態になったときにのみ吸着剤28から
水分を回収したエアやオイルミストが排気口16から放
出され、スプリングブレーキ装置がブレーキ作動状態で
車両が駐車されているときにはエアやオイルミストの放
出が禁止されるため、エアやオイルミストの放出によっ
て駐車場や作業者等が汚染されるのを防止することがで
きる。
【0030】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0031】メインエアタンクのエアはブレーキ作動器
に使用するに限らず、クラッチ等をアシストする作動器
やエアスプリングシステム等に使用するように構成して
もよい。
【0032】前記実施例では、トラックやバス等の大型
自動車の場合について説明したが、車両用除湿器は鉄道
車両のエアブレーキシステムやエアスプリングシステム
等のエア回路に介設してもよい。すなわち、本発明に係
る車両用除湿器は、走行する車両であってパーキングブ
レーキ装置またはスプリングブレーキ装置を備えている
車両全般に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブレーキ作動が解除されて車両が走行状態になったとき
にのみ吸着剤から水分を回収したエアやオイルミストが
排気口から放出され、ブレーキ作動状態で車両が駐車さ
れているときにはエアやオイルミストの放出が禁止され
るため、エアやオイルミストの放出によって駐車場や作
業場および作業者等が汚染されるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用除湿器を備えて
いるエアブレーキ装置を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例2である車両用除湿器を備えて
いるエアブレーキ装置を示す模式図である。
【図3】本発明の実施例3である車両用除湿器を備えて
いるエアブレーキ装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1…容積形エアコンプレッサ、2…メインエアタンク、
3…ブレーキバルブ、4…ブレーキ作動器、5…プレッ
シャガバナ、6…逆止弁、7…除湿器、8…締切弁、1
0…ハウジング、11…本体、12…蓋体、13…再生
用エアタンク、14…入口、15…制御ポート、16…
排気口、17…出口、18…逆止弁、19…絞り口、2
0…出口、21…除湿筒(吸着剤収容室)、22…エア
通路、23…金網、24…オイルフィルタ、25…底
板、26…天板、27…仕切板、28…吸着剤、30…
再生用制御弁、31…弁箱、32…再生用ポート、33
…弁口、34…弁座、35…弁体、36…弁棒、37…
内側ピストン、38…弁室、38a…上部圧力室、39
…弁ばね、40…弁室、41…弁口、42…弁体、43
…弁座、44…パッド、45…弁棒、46…貫通孔、4
7…弁ばね受け板、48…弁ばね、49…レバー、50
…枢支部材、51…ケーブル、52…ワイヤ、53…パ
ーキングブレーキ装置、54…ブレーキレバー、55…
ピン、56…ワイヤ、8A…電磁弁(締切弁)、57…
ブレーキ作動状態検出スイッチ、58…エア制御弁、6
0…スプリングブレーキ装置、61…ブレーキチャン
バ、62…スプリングチャンバ、63…導入口、64…
スプリング、65…圧力室、66…エア通路、67…エ
ア通路、68…ダイヤフラム、69…プッシュロッド、
8B…締切弁、70…弁室、71…弁口、72…弁体、
73…弁座、74…パッド、75…弁棒、76…貫通
孔、77…シリンダ室、78…ピストン、79…弁ば
ね、80…エア導入口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコンプレッサに接続される入口とエ
    アタンクに接続される出口とを結ぶエア通路を形成する
    ハウジングと、ハウジング内に収納されてエア中の水分
    を吸収する吸着剤と、ハウジング内のエアを大気に導く
    排気口と、ハウジングの吸着剤収容室内に連通する再生
    用ポートと排気口との間に介設されて制御ポートへの再
    生用信号の入力により排気口を開きそれ以外のときには
    排気口を閉塞する再生用制御弁とを備えている車両用除
    湿器において、 前記再生用制御弁の制御ポートに締切弁が介設され、こ
    の締切弁はパーキングブレーキ装置のブレーキ作動解除
    時にのみ開くように構成されていることを特徴とする車
    両用除湿器。
  2. 【請求項2】 前記締切弁がパーキングブレーキ装置の
    ブレーキレバーの操作状態に対応して開閉作動するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車
    両用除湿器。
  3. 【請求項3】 前記締切弁がスプリングブレーキ装置の
    スプリングチャンバの圧力に応答して開閉作動するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車
    両用除湿器。
JP6311201A 1994-11-21 1994-11-21 車両用除湿器 Pending JPH08141354A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108980013A (zh) * 2018-07-11 2018-12-11 深圳市晓控通信科技有限公司 一种空压机冷却除水装置

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