JPH08141346A - 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置 - Google Patents
圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置Info
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- JPH08141346A JPH08141346A JP6283247A JP28324794A JPH08141346A JP H08141346 A JPH08141346 A JP H08141346A JP 6283247 A JP6283247 A JP 6283247A JP 28324794 A JP28324794 A JP 28324794A JP H08141346 A JPH08141346 A JP H08141346A
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- adsorbent
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- port
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- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装
置において、吸着ガスを脱着する工程の初めに吸着器か
らパージガス供給用ポートへ向うガス流れを防止可能に
構成した回転式ガス分離装置を提供する。 【構成】 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装
置における吸着器区画室の上部に配置される上部固定弁
板１にはパージガス供給用ポート１１が形成されてい
る。この弁板１に設けてあるパージガス供給用ポート１
１の張角β１は、下部固定弁板の特定ガス回収用脱着ポ
ートの張角β２より小さくされている。従って、減圧工
程では、まず特定ガス回収用脱着ポート９が開いて区画
室が減圧され、その後にパージガス供給用ポート１１が
開くので区画室からパージガス供給用ポート１１へ向う
ガス流れが防止される。
置において、吸着ガスを脱着する工程の初めに吸着器か
らパージガス供給用ポートへ向うガス流れを防止可能に
構成した回転式ガス分離装置を提供する。 【構成】 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装
置における吸着器区画室の上部に配置される上部固定弁
板１にはパージガス供給用ポート１１が形成されてい
る。この弁板１に設けてあるパージガス供給用ポート１
１の張角β１は、下部固定弁板の特定ガス回収用脱着ポ
ートの張角β２より小さくされている。従って、減圧工
程では、まず特定ガス回収用脱着ポート９が開いて区画
室が減圧され、その後にパージガス供給用ポート１１が
開くので区画室からパージガス供給用ポート１１へ向う
ガス流れが防止される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、混合ガスを加圧してそ
の中の特定成分ガスを選択的に吸着剤に吸着させ、次い
で減圧してその特定成分ガスを分離回収するように構成
した圧力スイング吸着法（ＰＳＡと略す）によるガス分
離装置に関する。
の中の特定成分ガスを選択的に吸着剤に吸着させ、次い
で減圧してその特定成分ガスを分離回収するように構成
した圧力スイング吸着法（ＰＳＡと略す）によるガス分
離装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】吸着塔を回転式とした、ＰＳＡによるガ
ス回収・分離を行う装置を図５から図８によって説明す
る。これらの図において、１は上部固定弁板、２は下部
固定弁板、また、３，４はそれら弁板に設けられている
軸受である。
ス回収・分離を行う装置を図５から図８によって説明す
る。これらの図において、１は上部固定弁板、２は下部
固定弁板、また、３，４はそれら弁板に設けられている
軸受である。
【０００３】５は軸受３，４によって支持され、回転す
る回転軸、６は同回転軸５に装着されているキー、７は
同キー６によって回転軸５に固定され、上部固定弁板１
と下部固定弁板２との間で回転する回転式吸着器であ
る。８は下部固定弁板２に設けられている原料ガス流入
ポート、９は特定ガス回収用脱着ポートである。
る回転軸、６は同回転軸５に装着されているキー、７は
同キー６によって回転軸５に固定され、上部固定弁板１
と下部固定弁板２との間で回転する回転式吸着器であ
る。８は下部固定弁板２に設けられている原料ガス流入
ポート、９は特定ガス回収用脱着ポートである。
【０００４】１０は、上部固定弁板１に設けられた精製
ガス排出ポート、１１は同じく上部固定弁板１に設けら
れたパージガス供給用ポートである。１２は、吸着器７
内に複数個設けられ、上下に貫通している区画室、１３
は同区画室１２の各々に充填されている吸着剤である。
１４は原料ガス流入ポート８に配管を介して接続してい
る原料ガスの昇圧、供給用ガス圧縮機である。また、１
５は真空ポンプで、特定ガス回収用脱着ポート９に繋が
り、吸着された特定ガスを減圧吸引して回収する。
ガス排出ポート、１１は同じく上部固定弁板１に設けら
れたパージガス供給用ポートである。１２は、吸着器７
内に複数個設けられ、上下に貫通している区画室、１３
は同区画室１２の各々に充填されている吸着剤である。
１４は原料ガス流入ポート８に配管を介して接続してい
る原料ガスの昇圧、供給用ガス圧縮機である。また、１
５は真空ポンプで、特定ガス回収用脱着ポート９に繋が
り、吸着された特定ガスを減圧吸引して回収する。
【０００５】本装置において、原料ガスは、ガス圧縮機
１４によって下部固定弁板２の原料ガス流入ポート８を
経て、同ポートに連通している吸着器７の区画室１２に
送入され、そこに充填している吸着剤１３によって特定
ガスが吸着され、吸着されなかったガス、即ち、精製ガ
スは上部固定弁板１の精製ガス排出ポート１０を通り排
出される。
１４によって下部固定弁板２の原料ガス流入ポート８を
経て、同ポートに連通している吸着器７の区画室１２に
送入され、そこに充填している吸着剤１３によって特定
ガスが吸着され、吸着されなかったガス、即ち、精製ガ
スは上部固定弁板１の精製ガス排出ポート１０を通り排
出される。
【０００６】一方、回転式吸着器７の回転によって、特
定ガスを吸着した吸着剤１３を内蔵する区画室１２が下
部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート９に繋がった
とき、特定ガスは真空ポンプ１５の減圧作用によって吸
着剤１３から脱離し、脱着回収される。
定ガスを吸着した吸着剤１３を内蔵する区画室１２が下
部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート９に繋がった
とき、特定ガスは真空ポンプ１５の減圧作用によって吸
着剤１３から脱離し、脱着回収される。
【０００７】この状態のとき、吸着した特定ガスの脱離
を容易にするため上部固定弁板１のパージガス供給用ポ
ート１１より、パージガス（一般には精製ガスをパージ
ガスとして使用する場合が多い）が注入される。この様
に、吸着器７の回転により、各区画室１２に順次原料ガ
ス供給工程と特定ガス脱離工程が与えられるため、連続
的に特定ガスの回収・分離ができる。
を容易にするため上部固定弁板１のパージガス供給用ポ
ート１１より、パージガス（一般には精製ガスをパージ
ガスとして使用する場合が多い）が注入される。この様
に、吸着器７の回転により、各区画室１２に順次原料ガ
ス供給工程と特定ガス脱離工程が与えられるため、連続
的に特定ガスの回収・分離ができる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来装置において、原
料ガス流入ポート８と連通していた区画室１２は、吸着
器７の回転に伴い、図６〜図８に示した吸着器７と上下
部固定弁板１，２の各ポートの位置関係に示されている
ように、弁板１，２のガスシール面のところで各ポート
との連絡を断って原料ガス流入ポート８、特定ガス回収
用脱着ポート９のどちらにも連通しない位置関係を経
て、次に、特定ガス回収用脱着ポート９と繋がる。
料ガス流入ポート８と連通していた区画室１２は、吸着
器７の回転に伴い、図６〜図８に示した吸着器７と上下
部固定弁板１，２の各ポートの位置関係に示されている
ように、弁板１，２のガスシール面のところで各ポート
との連絡を断って原料ガス流入ポート８、特定ガス回収
用脱着ポート９のどちらにも連通しない位置関係を経
て、次に、特定ガス回収用脱着ポート９と繋がる。
【０００９】この時、その区画室１２は上部固定弁板１
のパージガス供給用ポート１１とも同時に連通するた
め、瞬間的に同区画室１２のガスは、下部固定弁板２側
と上部固定弁板１側の両方に流れて減圧が開始される。
その後、時間の経過と共にその区画室１２の上部から下
部に向けての一方向定常的流れ状態に落ち着くが、問題
は、定常ガス流れに到達する過程で発生するパージガス
供給用ポート１１側への区画室内ガスの非定常流れにあ
る。
のパージガス供給用ポート１１とも同時に連通するた
め、瞬間的に同区画室１２のガスは、下部固定弁板２側
と上部固定弁板１側の両方に流れて減圧が開始される。
その後、時間の経過と共にその区画室１２の上部から下
部に向けての一方向定常的流れ状態に落ち着くが、問題
は、定常ガス流れに到達する過程で発生するパージガス
供給用ポート１１側への区画室内ガスの非定常流れにあ
る。
【００１０】即ち、この上向き流れにより、特定ガスの
吸着帯が区画室１２の上部に移動するため特定ガスの脱
離・回収性能が低下する。また、減圧工程時の急激な上
部流れは、吸着剤１３の流動化現象を引き起こし、最悪
の場合、吸着剤１３を粉化させる。そして、この様な欠
点は、特に吸着器７の回転が早い場合に顕著に現われ
る。
吸着帯が区画室１２の上部に移動するため特定ガスの脱
離・回収性能が低下する。また、減圧工程時の急激な上
部流れは、吸着剤１３の流動化現象を引き起こし、最悪
の場合、吸着剤１３を粉化させる。そして、この様な欠
点は、特に吸着器７の回転が早い場合に顕著に現われ
る。
【００１１】本発明は、ＰＳＡによる回転式ガス分離装
置において、吸着ガスを脱着する工程の初めに吸着器か
らパージガス供給用ポートへ向うガス流れを防止するよ
うに構成した回転式ガス分離装置を提供することを課題
としている。
置において、吸着ガスを脱着する工程の初めに吸着器か
らパージガス供給用ポートへ向うガス流れを防止するよ
うに構成した回転式ガス分離装置を提供することを課題
としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明では、このような
従来技術にみられる欠点を解消し、前記課題を解決する
ため、吸着工程から減圧工程に移る吸着器区画室を、最
初、上向きガス流れが生じないよう上部側のみガス密封
状態とし、下部側より真空引きを行う。そして、所定の
塔内圧力に減圧した後、上部側のガス密封状態を解きパ
ージガスを供給するように構成する。
従来技術にみられる欠点を解消し、前記課題を解決する
ため、吸着工程から減圧工程に移る吸着器区画室を、最
初、上向きガス流れが生じないよう上部側のみガス密封
状態とし、下部側より真空引きを行う。そして、所定の
塔内圧力に減圧した後、上部側のガス密封状態を解きパ
ージガスを供給するように構成する。
【００１３】すなわち、本発明による回転式ガス分離装
置では、吸着器の区画室の上下に配置の弁板に設けてあ
るパージガス供給用ポートの張角を特定ガス回収用脱着
ポートの張角より小さくした構成を採用する。
置では、吸着器の区画室の上下に配置の弁板に設けてあ
るパージガス供給用ポートの張角を特定ガス回収用脱着
ポートの張角より小さくした構成を採用する。
【００１４】また、他の構成として、本発明による回転
式ガス分離装置では前記弁板に設けてある特定ガス回収
用脱着ポートを少くとも２つに分けて形成し、前記パー
ジガス供給用ポートはその特定ガス回収用脱着ポートの
少くとも２つ目以降に対応する位置に設けた構成を採用
する。
式ガス分離装置では前記弁板に設けてある特定ガス回収
用脱着ポートを少くとも２つに分けて形成し、前記パー
ジガス供給用ポートはその特定ガス回収用脱着ポートの
少くとも２つ目以降に対応する位置に設けた構成を採用
する。
【００１５】
【作用】本発明による圧力スイング吸着法による回転式
ガス分離装置では前記した構成を採用しているので、吸
着器の区画室が減圧工程に入るときに、まず特定ガス回
収用脱着ポートの方が開かれ、その際、区画室の上部側
は弁板によってガス密封状態にされている。
ガス分離装置では前記した構成を採用しているので、吸
着器の区画室が減圧工程に入るときに、まず特定ガス回
収用脱着ポートの方が開かれ、その際、区画室の上部側
は弁板によってガス密封状態にされている。
【００１６】そして特定ガス回収用脱着ポートからの排
気でその区画室内が減圧されてから、上方の弁板のパー
ジガス供給用ポート位置に来てその区画室へパージガス
が供給される。
気でその区画室内が減圧されてから、上方の弁板のパー
ジガス供給用ポート位置に来てその区画室へパージガス
が供給される。
【００１７】このようにして、本発明によれば、減圧工
程移行時に瞬間的に発生していた吸着器区画室の上向き
ガス流れは、同区画室と繋がる上部固定弁板の摺動部分
をガス密封状態としているため、完全に防止され、下部
側からの真空排気により、常に下向きガス流れ状態を作
り出すことができる。
程移行時に瞬間的に発生していた吸着器区画室の上向き
ガス流れは、同区画室と繋がる上部固定弁板の摺動部分
をガス密封状態としているため、完全に防止され、下部
側からの真空排気により、常に下向きガス流れ状態を作
り出すことができる。
【００１８】この結果、吸着器上部側の特定ガス吸着帯
を下方向に移動させることができるため、特定ガスの脱
離・回収性能が大幅に向上する。また、吸着剤の流動化
現象を引き起こす急激な上向きガス流れがないため、吸
着剤の粉化を防止できる。
を下方向に移動させることができるため、特定ガスの脱
離・回収性能が大幅に向上する。また、吸着剤の流動化
現象を引き起こす急激な上向きガス流れがないため、吸
着剤の粉化を防止できる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明による回転式ガス分離装置につ
いて図示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、以下の実施例において、図５〜図８に示した従来の
装置と同じ構成の部分には説明を簡潔にするため同じ符
号を付してある。
いて図示した実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、以下の実施例において、図５〜図８に示した従来の
装置と同じ構成の部分には説明を簡潔にするため同じ符
号を付してある。
【００２０】（第１実施例）本発明の第１実施例による
装置を図１，図２に示している。図１及び図２におい
て、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１の円
周方向張角β１を、下部固定弁板２の特定ガス回収用脱
着ポート９の円周方向張角β２より吸着剤を入れた区画
室の１区画室分縮小する。
装置を図１，図２に示している。図１及び図２におい
て、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１の円
周方向張角β１を、下部固定弁板２の特定ガス回収用脱
着ポート９の円周方向張角β２より吸着剤を入れた区画
室の１区画室分縮小する。
【００２１】このように構成することで減圧工程に入っ
た吸着器区画室は、上部固定弁板２のパージガス供給用
ポート１１の後縁部分１１−ｂが、同区画室前縁部分１
２−ａ（図７参照）にオーバラップするまでの間、パー
ジガス供給を受けることなく真空排気が行われ、同区画
室圧力は低下していく。
た吸着器区画室は、上部固定弁板２のパージガス供給用
ポート１１の後縁部分１１−ｂが、同区画室前縁部分１
２−ａ（図７参照）にオーバラップするまでの間、パー
ジガス供給を受けることなく真空排気が行われ、同区画
室圧力は低下していく。
【００２２】その後、吸着器の回転により、同区画室
は、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１と連
通するが、同ポート１１の圧力よりも前記区画室上部の
圧力が低いため、上向きガス流れの発生を伴うことなく
パージガスと共に下向き定常流れ状態にスムーズに移行
する。
は、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１と連
通するが、同ポート１１の圧力よりも前記区画室上部の
圧力が低いため、上向きガス流れの発生を伴うことなく
パージガスと共に下向き定常流れ状態にスムーズに移行
する。
【００２３】なお、本例では、原料ガス流入ポート８の
円周方向張角β０と特定ガス回収用脱着ポート９の円周
方向張角β２が同一になっているが、回収ガスの種類
や、選定する真空ポンプの性能により、原料ガス流入ポ
ートの円周方向張角β０は、特定ガス回収用脱着ポート
の円周方向張角β２より小さくなる場合や逆に大きくな
る場合もあり、本発明はこれらの関係に左右されない。
円周方向張角β０と特定ガス回収用脱着ポート９の円周
方向張角β２が同一になっているが、回収ガスの種類
や、選定する真空ポンプの性能により、原料ガス流入ポ
ートの円周方向張角β０は、特定ガス回収用脱着ポート
の円周方向張角β２より小さくなる場合や逆に大きくな
る場合もあり、本発明はこれらの関係に左右されない。
【００２４】（第２実施例）本発明の第２実施例による
装置を図３，図４に示してある。この第２実施例による
装置では、下部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート
が図４に示すように第１ポート９−１と第２ポート９−
２に分けて設けられている。一方、上部固定弁板１のパ
ージガス供給用ポート１１は、前記した第２ポート９−
２に対応する位置に設けられ第１ポート９−１に対応す
る部分はガスシール面とされている。
装置を図３，図４に示してある。この第２実施例による
装置では、下部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート
が図４に示すように第１ポート９−１と第２ポート９−
２に分けて設けられている。一方、上部固定弁板１のパ
ージガス供給用ポート１１は、前記した第２ポート９−
２に対応する位置に設けられ第１ポート９−１に対応す
る部分はガスシール面とされている。
【００２５】従って、この第２実施例の装置では減圧工
程が第１ポート９−１及び第２ポート９−２によるもの
との２工程に分けられる。そして最初の減圧工程におい
て、上部固定弁板１と吸着器区画室摺動面をガス密封状
態とし、下部固定弁板２側で、特定ガス回収用脱着ポー
ト９−１と吸着器区画室を連通させ真空排気状態を作り
出す。
程が第１ポート９−１及び第２ポート９−２によるもの
との２工程に分けられる。そして最初の減圧工程におい
て、上部固定弁板１と吸着器区画室摺動面をガス密封状
態とし、下部固定弁板２側で、特定ガス回収用脱着ポー
ト９−１と吸着器区画室を連通させ真空排気状態を作り
出す。
【００２６】次のステップでは、一旦真空排気状態を中
断（上部、下部の吸着器区画室摺動面はそれぞれガス密
封状態になる）するが、その次のステップにて、同区画
室は、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１と
下部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート９−２と繋
がり、吸着剤の再生（即ち特定ガスの脱離・回収）を行
う。
断（上部、下部の吸着器区画室摺動面はそれぞれガス密
封状態になる）するが、その次のステップにて、同区画
室は、上部固定弁板１のパージガス供給用ポート１１と
下部固定弁板２の特定ガス回収用脱着ポート９−２と繋
がり、吸着剤の再生（即ち特定ガスの脱離・回収）を行
う。
【００２７】ところで、第１実施例、第２実施例共に吸
着器が回転するタイプであるが、吸着器が固定して弁板
が回転するタイプでも、弁板に前記したと同様な手段を
講じることで特定ガスの脱離・回収性能向上や、急激な
上向きガス流れ防止により吸着剤の粉化を防ぐことがで
きるため、本発明は前記実施例に示した吸着器回転タイ
プに限定されない。
着器が回転するタイプであるが、吸着器が固定して弁板
が回転するタイプでも、弁板に前記したと同様な手段を
講じることで特定ガスの脱離・回収性能向上や、急激な
上向きガス流れ防止により吸着剤の粉化を防ぐことがで
きるため、本発明は前記実施例に示した吸着器回転タイ
プに限定されない。
【００２８】
【発明の効果】本発明の回転式ガス分離装置では、吸着
器の区画室の上下に配設される弁板の一方に設ける特定
ガス回収用脱着ポートと弁板の他方に設けるパージガス
供給用ポートに独特の構成を採用することにより減圧工
程移行時に瞬間的に発生していた吸着器区画室の上向き
ガス流れは完全に防止され、下部側からの真空排気によ
り、常に下向きガス流れ状態を作り出すことができる。
器の区画室の上下に配設される弁板の一方に設ける特定
ガス回収用脱着ポートと弁板の他方に設けるパージガス
供給用ポートに独特の構成を採用することにより減圧工
程移行時に瞬間的に発生していた吸着器区画室の上向き
ガス流れは完全に防止され、下部側からの真空排気によ
り、常に下向きガス流れ状態を作り出すことができる。
【００２９】この結果、吸着器上部側の特定ガス吸着帯
を下方向に移動させることができるため、特定ガスの脱
離・回収性能が大幅に向上する。また、吸着剤の流動化
現象を引き起こす急激な上向きガス流れがないため、吸
着剤の粉化を防止できる。
を下方向に移動させることができるため、特定ガスの脱
離・回収性能が大幅に向上する。また、吸着剤の流動化
現象を引き起こす急激な上向きガス流れがないため、吸
着剤の粉化を防止できる。
【図１】本発明の第１実施例に係わる回転式ガス分離装
置における上部固定弁板摺動面の平面図。
置における上部固定弁板摺動面の平面図。
【図２】本発明の第１実施例に係わる回転式ガス分離装
置における下部固定弁板摺動面の平面図。
置における下部固定弁板摺動面の平面図。
【図３】本発明の第２実施例に係わる回転式ガス分離装
置における上部固定弁板摺動面の平面図。
置における上部固定弁板摺動面の平面図。
【図４】本発明の第２実施例に係わる回転式ガス分離装
置における下部固定弁板摺動面の平面図。
置における下部固定弁板摺動面の平面図。
【図５】従来の吸着器回転式ガス分離・回収装置を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図６】図５のVI−VI線に沿う断面図。
【図７】図５の VII−VII 線に沿う断面図。
【図８】図５のVIII−VIII線に沿う断面図。
１ 上部固定弁板 ２ 下部固定弁板 ３ 軸受 ４ 軸受 ５ 吸着器回転軸 ６ キー ７ 回転式吸着器 ８ 原料ガス流入ポート ９ 特定ガス回収用脱着ポート ９−１ 特定ガス回収用第一ポート ９−２ 特定ガス回収用第二ポート １０ 精製ガス排出用ポート １１ パージガス供給用ポート １１−ａ パージガス供給用ポート前縁部分 １１−ｂ パージガス供給用ポート後縁部分 １２ 区画室 １２−ａ 区画室前縁部分 １２−ｂ 区画室後縁部分 １３ 吸着剤 １４ ガス圧縮機 １５ 真空ポンプ
【手続補正書】
【提出日】平成７年１月２５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】この状態のとき、吸着した特定ガスの脱離
を容易にするため上部固定弁板１のパージガス供給用ポ
ート１１より、パージガス（一般には精製ガスをパージ
ガスとして使用する場合が多い）が注入される。この様
に、吸着器７の回転により、各区画室１２に順次原料ガ
ス供給工程と特定ガス脱離工程が与えられるため、連続
的に特定ガスの回収・分離ができる。なお、各ポート圧
力の大小関係は、原料ガス流入ポート８＞精製ガス排出
用ポート１０＞パージガス供給用ポート１１＞特定ガス
回収用脱着ポート９の順番になっている。
を容易にするため上部固定弁板１のパージガス供給用ポ
ート１１より、パージガス（一般には精製ガスをパージ
ガスとして使用する場合が多い）が注入される。この様
に、吸着器７の回転により、各区画室１２に順次原料ガ
ス供給工程と特定ガス脱離工程が与えられるため、連続
的に特定ガスの回収・分離ができる。なお、各ポート圧
力の大小関係は、原料ガス流入ポート８＞精製ガス排出
用ポート１０＞パージガス供給用ポート１１＞特定ガス
回収用脱着ポート９の順番になっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 孝幸 下関市彦島江の浦町六丁目16番１号 三菱 重工業株式会社下関造船所内 (72)発明者 浜田 憲一 下関市彦島江の浦町六丁目16番１号 三菱 重工業株式会社下関造船所内
Claims (2)
- 【請求項１】 外観が円筒状を呈し、その内部に複数の
軸方向区画室を有し、同区画室に吸着剤を充填して吸着
器を形成し、前記区画室の上下には前記吸着器と相対回
転される弁板を配し、昇圧した原料ガスを前記吸着剤に
接触させ、同原料ガス中から特定成分ガスを前記吸着剤
に吸着させる工程と、次いで減圧により吸着した特定成
分ガスを前記吸着剤から脱着させる工程を、前記吸着器
と前記弁板との相対回転により切り替えるように構成し
た圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置におい
て、前記弁板に設けてあるパージガス供給用ポートの張
角を特定ガス回収用脱着ポートの張角より小さくしたこ
とを特徴とする圧力スイング吸着法による回転式ガス分
離装置。 - 【請求項２】 外観が円筒状を呈し、その内部に複数の
軸方向区画室を有し、同区画室に吸着剤を充填して吸着
器を形成し、前記区画室の上下には前記吸着器と相対回
転される弁板を配し、昇圧した原料ガスを前記吸着剤に
接触させ、同原料ガス中から特定成分ガスを前記吸着剤
に吸着させる工程と、次いで減圧により吸着した特定成
分ガスを前記吸着剤から脱着させる工程を、前記吸着器
と前記弁板との相対回転により切り替えるように構成し
た圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置におい
て、前記弁板に設けてある特定ガス回収用脱着ポートが
少くとも２つに分けて形成してあり、パージガス供給用
ポートは前記特定ガス回収用脱着ポートの少くとも２つ
目以降に対応する位置に設けてあることを特徴とする圧
力スイング吸着法による回転式ガス分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6283247A JPH08141346A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6283247A JPH08141346A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08141346A true JPH08141346A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17662996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6283247A Pending JPH08141346A (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 圧力スイング吸着法による回転式ガス分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08141346A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005519731A (ja) * | 2002-03-14 | 2005-07-07 | クエストエアー テクノロジーズ インコーポレイテッド | 圧力スイング及び置換パージの組合せによるガス分離 |
| CN1301147C (zh) * | 2002-07-31 | 2007-02-21 | 株式会社西部技研 | 吸附式除湿机 |
| CN108096990A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-06-01 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种吸附分离装置 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP6283247A patent/JPH08141346A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005519731A (ja) * | 2002-03-14 | 2005-07-07 | クエストエアー テクノロジーズ インコーポレイテッド | 圧力スイング及び置換パージの組合せによるガス分離 |
| CN1301147C (zh) * | 2002-07-31 | 2007-02-21 | 株式会社西部技研 | 吸附式除湿机 |
| CN108096990A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-06-01 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种吸附分离装置 |
| CN108096990B (zh) * | 2016-11-25 | 2021-05-04 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种吸附分离装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011211 |