JPH08141117A - ゴルフクラブヘッドメタル壁をゴルフクラブヘッド本体に装着する方法およびゴルフクラブヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフクラブヘッドメタル壁をゴルフクラブ
ヘッド本体に装着する方法を提供する。 【解決手段】 この方法において、両側に位置する側面
と、その側面間に開口部とを有する装着部材（１７）を
提供するステップとその部材を側面の一方で壁に装着す
るステップとが含まれ、部材および壁は実質的に同じ金
属組成を有し、さらに装着部材（１７）の開口部の少な
くともいくらかにしみ通り、かつその位置で固まるよう
に溶融本体金属を提供し本体金属を注ぐステップが含ま
れ、壁はヘッド本体壁を提供するように位置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の背景】この発明は、一般的に薄いメタルシェル
を含むゴルフクラブヘッドの製造に関し、より特定的に
は、フェイスプレートがシェルの本体への装着によって
定位置に固定され、本体およびフェイスプレート両方が
チタンなどの同じ金属からなるメタルシェル構造に関す
る。

【０００２】現在のところ、ヘッド本体またはシェルは
軽量の第１の金属（一例としてアルミニウム）からな
り、ヘッドフェイスプレートはより頑丈で第２の金属
（一例としてチタン）からなるゴルフクラブヘッドを製
造することが所望である。しかしながら、本体またはシ
ェルへのフェイスプレートの装着には問題がある、とい
うのも２つの異なった金属をうまく溶接することは非常
に難しく実用的ではない、または実際に不可能であると
考えられているためである。現在は、チタンフェイスプ
レートがシェル開口部の境界にプレス嵌めされている
か、もしくはフェイスプレートをそのような境界に化学
的に結合するように高温の圧縮処理を使用してバルク成
型化合物が使用されている。そのような処理は複雑であ
り、コストがかかり、さらに他の難点を有する。

【０００３】上述のことに関連する問題および難点を克
服する処理および装置が必要である。そのような問題へ
の解決法を、本願の出願人の先行する米国特許第５，２
２１，４７８号に説明されたような注ぎ方法と一体にす
ることもまた必要である。

【０００４】

【発明の概要】この発明の主な目的は、上述の問題およ
び難点への解決法を提供することである。基本的には、
この発明の方法が、（前フェイスプレートなどの）ゴル
フクラブヘッドメタル壁をゴルフクラブヘッド本体に装
着することを含み、さらに以下のようなステップを含
む。

【０００５】ａ） 両側に位置する側面とその側面間に
開口部とを有する装着部材を提供するステップと、 ｂ） その側面の一方の部材を壁の後ろ側に装着するス
テップとを含み、部材および壁は実質的に同じ金属の組
成を有し、さらに、 ｃ） 溶融本体金属を提供し、装着部材の開口部の少な
くともある部分にしみ通り、その位置で固まるように本
体金属を注ぐステップを含み、壁はヘッド本体壁を提供
するように位置される。

【０００６】後に明らかになるように、壁は以下のうち
の１つの形態をとり得る。すなわち ｉ） ヘッドフェイスプレート ｉｉ） ヘッドソールプレート ｉｉｉ） ヘッドフェイスプレートおよびソールプレー
ト ｉｖ） ヘッドフェイスプレート、ソールプレート、お
よびバックプレートであって、壁および装着部材の金属
組成は典型的には以下のうち１つをとり得る。

【０００７】ｉ） チタン ｉｉ） チタン合金 ｉｉｉ） 鋼 ｉｖ） ステンレス鋼 ｖ） 炭素鋼 また、装着部材は以下の形態のうち１つをとり得る。

【０００８】ｉ） 波状ネット ｉｉ） グリッドワーク 使用され得る方法の以下のさらなるステップは、本体金
属注ぎステップの間に壁を固定位置で保持するステップ
を含み、そのような保持はその周辺に対して一定の間隔
をあけられてフェイスプレートに装着された固定手段に
よって行なわれ、その固定手段はその後たとえば研削に
よって除去され、さらにヘッド金属が周りに注がれるヘ
ッドコアを提供し、コアとフェイスプレート壁との間に
ネットまたはグリッド装着部材を置くステップと、前記
装着部材に一定の間隔をあけて、コア中にまたその外側
に延びるコアアーバを提供するステップと、フェイスプ
レート壁およびソールプレートをＬ字型の一体型で提供
し、フェイスプレートおよびソールに関連の（波状ネッ
トなどの）装着部材に対してまたそれを介して注がれる
ヘッド本体金属に装着されるステップとを含む。本体金
属は軽量であり、たとえばアルミニウムからなる。

【０００９】これらならびにこの発明の他の目的および
利点、さらに例示の実施例の詳細は以下の詳しい説明お
よび図面から十分に理解されるであろう。

【００１０】

【詳しい説明】図１−３において、薄いフェイスプレー
ト１０などのゴルフクラブヘッドメタル壁は、図５にお
いてもまた理解されるように、上部端縁１０ａ、下部端
縁１０ｂ、ならびにヘッドヒール１１およびトゥ１２の
方向に突き出る曲線端縁１０ｃおよび１０ｄで示される
周囲を有するように示されている。クラブヘッド１３自
体は上表部壁１４、ソール１５、およびシャフト１７′
を受取るためのホーゼル１６を有する。プレート１０
は、クラブを振るとゴルフボールに当たるように適合さ
れる。

【００１１】図２および３に示されるように、装着部材
は、溶接などによってプレート１０の後ろ側１０ｄに連
結される。その部材１０は両側に位置する側部と、その
両側に位置する側部間の部材を通る開口部とを有する。
たとえば、シートの形態の、両側に位置する側部１７ａ
および１７ｂを有するネット状部材１７を参照された
い。前側の１７ｂはプレート１０の後ろ側１０ｅの方に
面している。示されているように、ネット状メタル部材
は相互に接続された対角線状のストランド１８および１
９を有し、またストランドはプレート１０に近づき、か
つそれから離れて波状になり、こうしてストランド部分
１８ａおよび１９ａはプレートに接触し、さらに典型的
にはプレートに局部的に溶接され、シート状部材１７お
よびプレートは典型的には溶接を容易にすべく同じ金属
から成る。したがって、シート１７ならびにストランド
１８および１９は、頑丈であり、２０において示される
ように複数の開口部を形成し、その開口部を通って溶融
金属（注がれる本体金属）が流れてシート１７の両側に
至り、溶接金属がその場所で冷えるとシートに、したが
ってフェイスプレート１０に固定されるようになる。

【００１２】図４は硬化法を示し、溶融本体金属が２１
において提供され、型２２の壁２２ａを介してサンドコ
ア２３の周りを流れ、さらにヘッドの前方、スペース２
４中に流れ、フェイスプレートのすぐ後ろにヘッド前壁
２５が提供され、これはゴルフボールを打つときフェイ
スプレートを支持する。注ぎ金属は、ネット状部材１７
とフェイスプレートとの間のスペース２０ａを満たすよ
うに流れ、また２６で示されるように部材１７の後ろま
で流れ、それによって部材１７およびフェイスプレート
はしっかりと機械的にヘッド本体に固定されるようにな
るとに注目されたい。注ぎ本体金属はアルミニウムなど
の金属で軽量であって、大きなヘッドを提供することを
容易にする。金属は、上述されたような周辺の端縁の位
置などのフェイスプレート周辺の隣接部に注がれること
に注目されたい。図４の型２２ｂおよび２２ｃを参照さ
れたい。

【００１３】フェイスプレートそれ自体は、フェイスプ
レートの周辺の内側の固定される固定手段によって、注
ぎの間に固定された位置に固定される。たとえば、フェ
イスプレートの前方の壁と一体のメタルピースまたはブ
ロック４５と、４７でブロックにねじ止め可能なように
装着され、それによってナットを規定する位置決め支柱
４６とを参照されたい。工具４８は支柱の位置決めをす
る。注ぎが完了すると、支柱のねじが外され、研削など
によって、工具４８が除去され、さらにブロック４５が
除去され、フェイスプレートをなだらかな輪郭を描いた
状態にする。示されているように、水平に付けられた溝
４９を有してもよい。

【００１４】図６および７はＬ型構成の、ソールプレー
ト１００と一体となったフェイスプレート１０を示し、
同様のネット状のまたはグリッドシート１７および１
７′が、上述されたように溶接などによって各々の内部
側面に装着される。フェイスプレートおよびソールプレ
ートは型５０においてしっかりと接合され、チタン、も
しくはチタン合金、ステンレス鋼、または炭素鋼などの
他の金属からなり得る。グリッドシート１７および１
７′は１０および１００と同じ金属からなる。注ぎの間
に軽量の溶融金属はネットまたはグリッド１７および１
７′を介して流れ、冷却の間にそれに装着する。８５お
よび８６における金属を参照されたい。このような溶融
金属が１０ａ…１０ｃおよび１００ａ…１００ｃにおい
て示されたエッジのような、プレート１７および１７′
のさらされたエッジに対しても流される。図８は図７と
同様であるが、ソールプレートに装着された裏プレート
６０を示す。

【００１５】図４もまた、注ぎの間にそれを位置付ける
ためにサンドコア２３に受取られたアーバ６０を示す。
アーバ６０はここに引用により援用された本願と同じ発
明者の米国特許第５，２６１，４７８に述べられたよう
に注ぎの完了の後に取り除かれ得る。

【００１６】ネットまたはグリッド１７および１７′は
スタンピングによって形成され得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ゴルフクラブヘッドフェイスプレートの正面図
である。

【図２】図１の線２−２で切り取られた断面図である。

【図３】図１のフェイスプレートの背面図である。

【図４】ヘッドシェルの注ぎの間の、フェイスプレート
および装着部材が固定位置に位置されたゴルフクラブヘ
ッドの垂直断面図である。

【図５】フェイスプレートの正面に装着された固定位置
を示す、注ぎによって形成されたヘッドの正面図であ
る。

【図６】本体またはシェルメタルへの接続のためにそれ
ら両方に統合された装着手段を備えた、フェイスプレー
トおよびソールプレートの組合せの断面図である。

【図７】フェイスプレートおよびソールプレートの内部
側面の、それら両方に統合された装着ネット構造を示
す、斜視図である。

【図８】フェイスプレート、ソールプレート、および裏
プレートの内部側面の、それらに統合された装着構造を
示す、斜視図である。

【符号の説明】

１７ 装着部材 １７ａ 両側に位置する側面のうちの一方の側面 １７ｂ 両側に位置する側面のうちの他方の側面

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１１月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (26)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフクラブヘッドメタル壁をゴルフク
   ラブヘッド本体に装着する方法であって、 ａ） 両側に位置する側部と前記側部間に開口部とを有
   する装着部材を提供するステップと、 ｂ） その前記側部の一方で前記部材を前記壁に装着す
   るステップとを含み、前記部材および壁は実質的に同じ
   金属組成を有し、さらに、 ｃ） 前記装着部材の前記開口部の少なくともいくつか
   の部分でしみ通りかつその位置で固まるように、溶融本
   体金属を提供しかつ前記本体金属を注ぐステップを含
   み、前記壁はヘッド本体壁を提供するように位置され
   る、方法。
2. 【請求項２】 前記壁は、 ｉ） ヘッドフェイスプレート ｉｉ） ヘッドソールプレート ｉｉｉ） ヘッドフェイスプレートおよびソールプレー
   トの少なくとも１つを形成するように提供される、請求
   項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 前記金属組成は、 ｉ） チタン ｉｉ） チタン合金 ｉｉｉ） 鋼 ｉｖ） ステンレス鋼 ｖ） 炭素鋼 のうちの１つである、請求項１に記載の方法。
4. 【請求項４】 前記装着部材は、 ｉ） 波状ネット ｉｉ） グリッドワークの形態のうち１つを有するよう
   に提供される、請求項１に記載の方法。
5. 【請求項５】 前記装着部材は、 ｉ） 波状ネット ｉｉ） グリッドワークの形態のうち１つを有するよう
   に提供される、請求項３に記載の方法。
6. 【請求項６】 前記注ぎの間に前記壁を固定位置に保持
   するステップを含む、請求項１に記載の方法。
7. 【請求項７】 前記壁は周辺を有し、前記保持するステ
   ップは、前記周辺から一定の間隔を空けた位置で、前記
   装着部材に対向する前記壁の側において、前記壁に装着
   された固定手段を提供するステップを含む、請求項６に
   記載の方法。
8. 【請求項８】 前記注ぎのステップに先立って、ヘッド
   コアを提供し、さらに前記コアと前記壁との間に前記装
   着部材を置くステップを含み、前記注ぎのステップは、
   コアの周りに溶融金属を注ぐように実行される、請求項
   ７に記載の方法。
9. 【請求項９】 注ぐ間にコアを支持するように、前記装
   着部材から一定の間隔をあけて、コアにまたその外側に
   延びるコアアーバを提供するステップを含む、請求項８
   に記載の方法。
10. 【請求項１０】 本体金属はアルミニウムである、請求
    項１に記載の方法。
11. 【請求項１１】 本体金属はアルミニウムである、請求
    項９に記載の方法。
12. 【請求項１２】 前記注ぐべき金属は、前記周辺に対し
    て注がれる、請求項７に記載の方法。
13. 【請求項１３】 メタル壁およびクラブヘッド本体を有
    するゴルフクラブヘッドであって、 ａ） 両側に位置する側部と前記側部間の開口部とを有
    する装着部材を含み、 ｂ） 前記部材はその前記側部の一つにおいて前記壁に
    装着され、前記部材および壁は実質的に同じ金属組成を
    有し、さらに、 ｃ） 前記本体は前記装着部材において前記開口部の少
    なくともいくらかの部分にしみ通りさらにその位置で固
    まる本体金属を有し、前記壁はヘッド本体壁を提供する
    ように位置される、ゴルフクラブヘッド。
14. 【請求項１４】 前記壁は、 ｉ） ヘッドフェイスプレート ｉｉ） ヘッドソールプレート ｉｉｉ） ヘッドフェイスプレートおよびソールプレー
    ト のうち少なくとも１つを形成する、請求項１３に記載の
    ゴルフクラブヘッド。
15. 【請求項１５】 前記金属組成は、 ｉ） チタン ｉｉ） チタン合金 ｉｉｉ） 鋼 ｉｖ） ステンレス鋼 ｖ） 炭素鋼 のうちの１つである、請求項１３に記載のゴルフクラブ
    ヘッド。
16. 【請求項１６】 前記装着部材は、 ｉ） ネット ｉｉ） グリッドワークの１つを有する、請求項１３に
    記載のゴルフクラブヘッド。
17. 【請求項１７】 前記装着部材は、 ｉ） ネット ｉｉ） グリッドワーク の１つを有する、請求項１５に記載のゴルフクラブヘッ
    ド。
18. 【請求項１８】 前記注ぐステップの間に前記壁を固定
    位置に保持する固定手段を含む、請求項１３に記載のゴ
    ルフクラブヘッド。
19. 【請求項１９】 前記壁は周辺を有し、前記注ぐ手段
    は、前記周辺から一定の間隔をあけた位置で、前記装着
    部材に対向する前記壁の側において前記壁に装着され
    る、請求項１８に記載のゴルフクラブヘッド。
20. 【請求項２０】 ヘッドコアを含み、前記装着部材は前
    記コアと前記壁との間に置かれ、鋳造は、溶融金属をコ
    アの周りに注ぐように行なわれ得る、請求項１９に記載
    のゴルフクラブヘッド。
21. 【請求項２１】 前記装着部材に対して一定の間隔をあ
    けられて、コアおよびその外側にも延びるコアアーバを
    含む、請求項２０に記載のゴルフクラブヘッド。
22. 【請求項２２】 本体金属はアルミニウムである、請求
    項１３に記載のゴルフクラブヘッド。
23. 【請求項２３】 本体金属はアルミニウムである、請求
    項２１に記載のゴルフクラブヘッド。
24. 【請求項２４】 前記注ぐべき金属は、前記壁周辺に対
    してさらにそれに隣接して注がれる、請求項１９に記載
    のゴルフクラブヘッド。
25. 【請求項２５】 前記部材を一定の間隔をあけて前記壁
    に溶接することを含む、請求項１に記載の方法。
26. 【請求項２６】 一定の間隔をあけた位置において、部
    材を前記壁に装着する溶接材料を含む、請求項１３に記
    載のゴルフクラブヘッド。