JPH08140036A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08140036A
JPH08140036A JP6280299A JP28029994A JPH08140036A JP H08140036 A JPH08140036 A JP H08140036A JP 6280299 A JP6280299 A JP 6280299A JP 28029994 A JP28029994 A JP 28029994A JP H08140036 A JPH08140036 A JP H08140036A
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JP6280299A
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English (en)
Inventor
Masaru Kawase
大 川瀬
Masaomi Tomizawa
将臣 富澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各画面の画像データを2値化したデータに基い
て各分割画面の相対的な位置関係を算出し、該位置関係
に基いて誤差拡散画像を合成するものである。 【構成】補間回路17からのデータを、ガンマ補正回路
20を経て疑似中間調処理回路22に入力すると共に、
エッジ強調回路21を経て2値化回路23に入力する。
スイッチ24aは疑似中間調処理回路22と2値化回路
23からの画像とを選択的に切換え、スイッチ24bは
2値化回路23の出力と疑似中間調処理回路22から遅
延回路25を経た出力を受けて、境界バッファ29に出
力する。境界バッファ29は、ミラースキャン11の動
作前後の重複部分の画像データを記憶し、そして相関検
出及び動きベクトル検出回路31、ずれ量算出回路32
に出力する。その結果、第1メモリコントローラ16に
よって合成すべき位置からフレームバッファ15の画像
を読出し、1枚の繋がった高精細画像を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分割して取込んだ複
数の画像を繋ぎ合わせて、1枚の高精細な画像を生成す
る画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタの最大プリント用紙
サイズを超えたプリント画像が必要な場合、分割した複
数枚のプリント画像を繋ぎ合わせて1枚の大画面プリン
トを作成することが知られている。そして、分割して取
込まれた画像に対しては、誤差拡散処理が施されて、高
精細な画像が生成されるようになっている。
【0003】ここで、図10を参照して、誤差拡散処理
について説明する。誤差拡散処理は、注目している画素
に対して、その画素を2値化した後に得られる結果と、
2値化する前のデータの差を誤差として計算し、その誤
差を回りの画素に拡散させて処理を行うというもので、
階調再現に優れ、解像度劣化の少ない疑似中間調の処理
である。
【0004】いま、図10(a)に示される碁盤の目の
部分で、*印のマーク1の位置が現時点での注目画素と
する。これに対し、図10(b)の碁盤の目の部分に於
いて、同様に*印のマーク1が注目画素の位置とする。
【0005】また、図10(a)は、注目画素1を中心
とした回りの画素の誤差データEijが入っている。これ
に対し、図10(b)のαijと記されている場所は、そ
の場所毎の誤差に掛ける重みを表している。このような
データを揃えた後に、下記(1)式に応じて注目画素1
の誤差データが計算される。
【0006】
【数1】
【0007】上記(1)式に於いて、大括弧の中は注目
画素1に対する位置に定められた重み係数と、同じ場所
に対して存在する誤差データを掛けたものを、全ての注
目画素の周辺エリアに対して加算した後、それを重み係
数の合計で割る。すると、重みに応じた誤差の荷重平均
が求められる。それに対し、注目する画素のデータを加
算する。これにより、注目画素1のデータに回りの画素
の誤差の影響が加わったデータxが得られる。これに対
し、下記(2)式の関数で示される演算を行い、注目画
素1の誤差データを求める。
【0008】
【数2】 この関数は、所定の閾値に応じて結果が変わる。
【0009】すなわち、計算された結果xがVTHという
値よりも小さければ、注目画素の2値データは黒とな
り、誤差データとしては値xをそのまま出力する。一
方、計算された結果xがVTHよりも大きければ、注目画
素の2値データは白となり、ある上限値VW と計算され
た結果xとの差が誤差データになる。こうすることで、
図10に示されるマーク1の注目画素についての2値デ
ータと誤差データが算出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した誤
差拡散処理を、分割して複数の画面を取り込む操作に対
して適用した場合を以下に説明する。ここで、分割され
た画面をA画面、B画面とした例について説明する。
【0011】この場合、A画面とB画面を合成するに
は、これは一般的には多値のデータとして与えられる入
力された画像データが、そのデータの状態で合成され、
その後に誤差拡散処理が行われる。すると、最終的に必
要となる画面サイズに相当するだけの大容量のメモリを
持たなければならなくなる。したがって、回路規模が大
きくなるという課題を有している。
【0012】そのため、少しでもメモリの容量を減らす
ために、合成されるA画面及びB画面それぞれについ
て、個別に誤差拡散処理を行って合成するという方法も
考えられる。しかしながら、このときに発生する別の課
題として、A画面とB画面の繋ぎ目の部分に不自然な筋
状のパターンが発生してしまうということがあった。こ
れは、A画面とB画面の繋ぎ目の部分で、使用される誤
差データが異なるということが大きな要因となってい
る。
【0013】この筋状のパターンの発生について、図1
1を参照して説明する。図11(a)及び(b)に於い
て、中央部の縦の筋2が、画面Aと画面Bの丁度境界部
分を表しているものとする。
【0014】本来ならば、同図(b)に示された通り、
画面Aと画面Bを多値の画像データで記憶しておき、同
図右方向に誤差拡散処理を行えば、その繋ぎ目の部分
(マーク1が付された画素)に対して左側の斜線が施さ
れた部分は、画面Aの画像に基いた誤差データが生成さ
れる。また、上記繋ぎ目の右側の部分は、画面Aの部分
で生成された誤差データと画面Bの部分で生成された誤
差データの両方を使用して、誤差拡散の処理を行うこと
ができるので、画面A及びBの誤差拡散結果も、不自然
な継ぎ目が現れることはない。
【0015】しかしながら、個別に誤差拡散処理を行う
とすると、誤差拡散処理で画面Aの誤差データの代わり
に境界領域に対して左側に相当する6画素分の誤差デー
タについては、画面Bの情報を誤差拡散処理した誤差デ
ータを用いることになる。このため、図11(a)、
(b)に於いて、斜線部分の誤差データが異なることに
なる。
【0016】したがって、この境界部分に於いて異なる
データを用いた演算を行い、結果も異なってしまうため
に、上述した不自然な筋が発生することになる。この発
明は、大規模な回路を必要とせず、且つ画面の繋ぎ目の
部分に不自然な筋状のパターンが発生することのない画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、画
面を重複部分を有するようにして複数に分割して取り込
み、これら複数の画面を繋ぎ合わせることにより1枚の
高精細な画像を生成する画像処理装置に於いて、上記各
画面の画像を2値の画像データに変換する2値化手段
と、上記2値化手段で2値化された上記各画面の少なく
とも重複部分の画像データを記憶する記憶手段と、上記
記憶手段に記憶された2値の画像データに基いて上記各
画面の相対的な位置関係を算出する算出手段と、上記算
出手段で算出された上記位置関係に基いて上記繋ぎ合わ
せるべき各画面の誤差拡散画像の処理を行う誤差拡散画
像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
【作用】この発明は、画面を重複部分を有するようにし
て複数に分割して取り込み、これら複数の画面を繋ぎ合
わせることにより1枚の高精細な画像を生成する画像処
理装置に於いて、上記各画面の画像が、2値化手段で2
値の画像データに変換される。そして、上記2値化手段
で2値化された上記各画面の少なくとも重複部分の画像
データが記憶手段に記憶され、上記記憶手段に記憶され
た2値の画像データに基いて、上記各画面の相対的な位
置関係が算出手段で算出される。上記算出手段で算出さ
れた上記位置関係に基いて、誤差拡散画像処理手段にて
上記繋ぎ合わせるべき各画面の誤差拡散画像の処理が行
われる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の第1の実施例を示すもの
で、画像処理装置が適用されたカメラシステムの主要な
ブロック構成図である。
【0020】図1に於いて、ミラースキャン11よっ
て、分割する画面毎に鏡が少しずつ振られることで各分
割画面の情報が取込まれる。このミラースキャン11に
よって反射された光学像は、2板光学系12に入力さ
れ、相対的に上方向を撮影しているイメージセンサと、
下方向を撮影しているイメージセンサにそれぞれ光学像
が入射される。この2板光学系12は、露出の条件を合
わせたり、ピントを合わせたりするために絞りやシャッ
タ、或いはオートフォーカス(AF)の制御信号が、メ
インCPU13より与えられる。
【0021】そして、これら2板光学系12が有してい
るイメージセンサは、例えばインターレース方式のもの
であり、2板光学系12から2系統出力される。このう
ち、一方が相対的に上方向を撮影しているイメージセン
サの出力、もう一方が相対的に下方向を撮影しているイ
メージセンサの出力に相当する。2板光学系12から出
力された信号は、上方向及び下方向を撮影しているイメ
ージセンサのそれぞれの出力の信号処理を行うプロセス
処理回路14a及び14bに供給される。それぞれのプ
ロセスに対しては、上下のイメージセンサの出力に感度
のばらつき等があるので、ゲインを制御してそれぞれの
出力が同一になるような調整を行っている。尚、このプ
ロセス処理回路14a、14bには、メインCPU13
からゲインの制御信号が供給される。
【0022】上記プロセス処理回路14a、14bから
出力された信号は、通常のビデオ信号という形態をとっ
て、フレームバッファ15に入力される。このフレーム
バッファ15に於いては、それぞれのイメージセンサか
ら出力された信号をフレームバッファに書込むと共に、
ミラースキャン11で反転された画像を正規の画像に戻
したり、更には2板光学系12で反転された画像を正規
な画像に戻すという意味のミラー反転機能を有してい
る。更に、イメージセンサの(インターレース方式の)
信号出力に対して、その信号をノンインターレース方式
の信号に変換する。加えて、上記2板光学系12のイメ
ージセンサの相対的な位置関係は、機械的に充分な精度
で取付けられているものとは限らないので、その精度を
電気的に補正するために上下の画像データに対して移動
や回転の補正を行う機能をも有している。
【0023】そして、このフレームバッファ15のそれ
ぞれの機能は、メインCPU13からの司令を基に、第
1メモリコントローラ16によって制御される。上記ミ
ラースキャン11に於いてスキャンされた画像は、多少
その位置がずれたり回転が起こったりしても、フレーム
バッファ15で移動や回転の処理が施されるため、画素
よりも細かい精度で位置を合わせることができる。但
し、その際に画素間の位置に相当する画像情報について
は、補間処理によって新たに生成する必要がある。その
ため、上記フレームバッファ15に取込まれた信号につ
いては2値化処理が施される前に、補間回路17に出力
される。
【0024】こうして補間処理された信号は、AF,A
E部18、像域分離部19、ガンマ補正回路20及びエ
ッジ強調回路21に、夫々画像情報として出力される。
上記AF,AE部18は、補間された画像情報から、A
Fや自動露出制御(AE)のためのデータを得るための
ものである。これによって、上述した2板光学系12の
ピント、絞り、シャッタの制御がなされる。更に、A
F,AE部18のAEという情報をとる部分に於いて
は、画像の明るさの情報を得ることができ、それの情報
に基いてメインCPU13で、先ず2板光学系12の絞
りや、シャッタスピードを制御したり、更にはプロセス
処理回路14a、14bに於いて、上下のイメージセン
サの感度を合わせるためのAGC(自動利得制御)出力
が作成される。
【0025】また、像域分離部19は、補間された信号
を基に、処理すべき画像が2値化の処理を行うべきもの
か、或いは疑似中間調処理を行うに適したものであるか
が、メインCPU13の制御によって判定するための回
路である。この判定結果に応じて、後述するスイッチ2
4aの制御が行われる。
【0026】上記ガンマ補正回路20では、補間回路1
7からの補間画像データの明るさの特性が変化される。
その後、ガンマ補正回路20の出力は、特に誤差拡散等
の処理が行われる疑似中間調処理回路22に入力され
る。この疑似中間調処理回路22の出力は、スイッチ
(SW)24aの一方の入力端子に供給される。
【0027】補間回路17の出力はまた、エッジ強調回
路21によって高周波の成分が強調された後、2値化回
路23に入力されて2値の画像情報に変換される。この
2値化回路23の出力は、上記スイッチ24aの他方の
入力端子に供給される。
【0028】このスイッチ24aでは、疑似中間調処理
回路22により疑似中間調処理された画像と、2値化回
路23により2値化処理された画像とが選択的に切換え
られる。そしてスイッチ24aの出力は、データの圧縮
回路26を介して、記録媒体へのインターフェース部で
あるカードI/F27経由し、メモリカードや磁気ディ
スク等の記録媒体に記録されるという構成になってい
る。尚、上記圧縮回路26及びカードI/F27は、サ
ブCPU28により制御される。
【0029】上記2値化回路23の出力は、また、スイ
ッチ24bの一方の入力端子にも供給されている。この
スイッチ24bの他方の入力端子には、疑似中間調処理
回路22から遅延回路25を経た出力が供給される。そ
して、スイッチ24bの出力は、境界バッファ29と称
される小容量のメモリに入力される。
【0030】尚、上記スイッチ24a及び24bは、共
にメインCPU13からの制御により入力端子が切換え
られるようになっている。これによって、境界バッファ
29には、2値化回路23で2値化処理された信号か、
或いは疑似中間調処理回路22で発生された誤差データ
または誤差拡散処理された結果の2値データが、選択さ
れて書込まれる。
【0031】上記境界バッファ29は、ミラースキャン
11の動作が行われる前と行われた後の画像の、丁度重
複部分の2値の画像のデータがそれぞれ記憶される構成
になっている。この境界バッファ29の機能は、メイン
CPU13からの司令を基に、第2メモリコントローラ
30によって制御される。
【0032】上記境界バッファ29によって蓄えられた
境界の重複部分の画像データについては、相関検出及び
動きベクトル検出回路31に出力されて、画像のずれ度
合いが検出される。そして、それに基いてミラースキャ
ン11の動作前と後によって、画像がどれだけずれてい
るかが、ずれ量算出回路32で算出される。その結果を
もって、第1メモリコントローラ16によって合成すべ
き位置からフレームバッファ15の画像を読出すこと
で、ミラースキャンによる画像のずれ等が補正され、1
枚の画像として繋がった高精細画像が合成される。
【0033】ここで、図2を参照して、2つの画面の境
界部の処理について説明する。図2(a)及び(b)に
於いて、境界2に対して左側が画面A、右側が画面Bと
する。そして、図2(a)に示されるように、画面Bの
左端の部分の画像の処理をする場合については、マーク
1で記された部分がこれから処理したい画像を示してい
る。それに対して、この画像の処理を行うに必要な誤差
データのエリアは、図示した通りの枠内の情報になって
いる。
【0034】そして、図の斜線部については、画面Aの
画像の誤差拡散処理によって得られた誤差データが使用
される。更に、斜線が施されていな部分については画面
Bの画像の誤差拡散処理により得られた誤差データが使
用される。
【0035】また、図2(b)に示されるように、画面
Bの左から2番目の列の画素を処理する際には、同様に
斜線部については画面Aの部分で得られた誤差データが
使用され、斜線が施されていない部分については、画面
Bの部分で得られた誤差データが使用される。
【0036】更に、図示されないが、画面Bの左から3
番目の列の画素についても、画面Aの部分の誤差データ
を特に利用しなくても問題はないので、画面Bの部分で
得られた誤差データのみが使用される。
【0037】このようにすることで、従来問題となって
いた画面Aの部分の右端の、図2に於いて斜線部が施さ
れた部分の誤差データを、そのまま利用することがで
き、不自然な筋状のパターンの発生を抑えることができ
る。
【0038】上述した誤差拡散処理については、以下に
詳細に説明する。図3は、図1の疑似中間調処理回路の
詳細を示したブロック構成図である。図3に於いて、γ
補正回路20の出力信号が、入力画像データという形で
加算器35に入力される。この加算器35の出力は、2
値化回路36を介して誤差拡散出力としてスイッチ24
aに出力されると共に、2値化処理された結果と2値化
処理する前に対してその差を誤差として演算する誤差演
算回路37に出力される。
【0039】この誤差演算回路37の出力は、誤差デー
タとして遅延回路25へ供給されると共に、この疑似中
間調処理回路の誤差拡散処理部内の誤差メモリ38に記
憶される。誤差メモリ38には、また、メインCPU1
3からの制御信号に基いて作成されるコントロール信号
が、誤差拡散メモリコントローラ39を介して入力され
る。
【0040】また、誤差拡散メモリコントローラ39か
らの制御信号は、誤差セレクタ40と、誤差レジスタ4
1に供給される。上記誤差レジスタ41では、境界バッ
ファ29から戻ってきた誤差データが誤差レジスタ41
に蓄えられた後に、誤差セレクタ40の一方の入力端子
に出力される。この誤差セレクタ40の他方の入力端子
には、上記誤差メモリ38の出力が供給される。
【0041】誤差セレクタ40からの出力は、誤差重み
係数回路42の出力と共に累積誤差演算回路43に供給
されて掛合わされる。そして、累積誤差演算回路43に
て、荷重平均が求められて、入力画像データに加える累
積誤差が計算される。これが加算器35に供給されるこ
とになる。
【0042】このように構成された疑似中間調処理回路
22では、入力された画像データに対して、その周辺の
画像の誤差を累積したものの演算結果が加算されるよう
になっている。
【0043】ところで、上述した図2の説明に於いて、
画面Bの左端画素及び画面Bの左から2列目の画素の処
理をする際には、画面Aの部分の誤差データが必要とな
る。したがって、Bの画面の左端と左から2列目の画素
の処理を行う際には、図3に示された誤差セレクタ40
の切換端子が、下側(L)の誤差レジスタ41の出力側
に接続される。これにより、図2の斜線部分の誤差デー
タが、累積誤差演算回路43に入力されることになる。
また、斜線の施されていない部分の誤差データについて
は、誤差セレクタ40が上側(H)に選択されるように
なって、誤差演算の誤差メモリ38からの出力に切換え
られる。
【0044】更に、画面Bの左から3番目以降の画素の
処理については、誤差メモリ38からの出力がそのまま
累積誤差演算回路43の出力として供給されるので、誤
差セレクタ40の切換端子は、Hに接続された状態が続
くことになる。
【0045】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。この第2の実施例は、図2の画面Aの画像の誤
差データを使用する部分と、画面Bの画像の誤差データ
を使用する部分に於いて、画面Aの画像の誤差データを
そのまま入力するのではなく、画面Aの誤差拡散の処理
を行った後の2値データを入力することで新たに誤差デ
ータを生成し直して誤差演算処理を行うことが特徴であ
る。例えば、誤差拡散処理がなされたデータが“0”で
あった時は、誤差データとしては−nW 、また誤差拡散
処理がなされたデータが“1”であれば、誤差データと
しては+nB という誤差データを生成し直して、誤差拡
散処理を行うものである。
【0046】図4は、第2の実施例に従った図1の疑似
中間調処理回路22の詳細を示すブロック構成図であ
る。図4に於いて、2値化回路36の出力は、誤差拡散
出力信号として、スイッチ24aの入力端子及び遅延回
路25へ供給される。
【0047】また、境界バッファ29から戻ってくる誤
差拡散データは、誤差レジスタ41から、誤差拡散デー
タを変換するデータ変換回路44を経て、誤差セレクタ
40に入力される。このデータ変換回路44は、上述し
たように、誤差拡散データが“0”であるか“1”であ
るかに応じて、ある所定の誤差データに変える機能を有
しているものである。
【0048】上記誤差セレクタ40の動作については、
上述した第1の実施例と同様である。すなわち、画面B
の左端の画素と左から2列目の画素の処理を行う時に、
誤差セレクタ40はデータ変換回路44の出力側に接続
されて、画面Aの誤差情報を使用することになる。そし
て、画面Bの左から3画素目以降については、誤差セレ
クタ40は誤差メモリ38の出力をそのまま通すように
構成されている。
【0049】その他の部分の構成及び動作は、図3に示
された回路と同じであるので、同一の構成要素に同一の
参照番号を付して説明は省略するものとする。次に、図
5を参照して、使用する画面と境界バッファ29の使用
領域について説明する。
【0050】図5(a)は、取込まれる画像の範囲を示
している。図中、A、Bと記された画像の、丁度斜線部
の部分が重なるような形でミラースキャンされて入力さ
れることになる。更に、画面AとBの画像から最終的
に、メモリカード等の記録媒体への記録領域という形
で、実際に取込まれた画像に対して左右、両端が少し削
られた形の領域が、それぞれの記録領域となっている。
【0051】ここに於いて、画面Aの画像の記録領域の
右端の2列が、この発明に於ける誤差データとして記憶
しておかなければならない部分である。また、斜線が施
された部分については、画面AとBの相対的な位置関係
が検出されるために、境界バッファ29に画像データと
して書込まれなければならない領域である。
【0052】図5(b)は、境界バッファ29の使用空
間の例を説明する図である。これは、境界バッファ29
を1つのメモリで賄う場合についてのものである。図5
(a)に示されている画面Aという領域の右の斜線部分
が施された部分が、この境界バッファ29上では“A
右”と記された部分に記録される。更に、同図の画面B
という画像領域に対して、左側に斜線が施された部分
は、境界バッファ29上では“B左”と記された領域に
画像情報が書込まれる。
【0053】また、画面Bの画像に於いて、画面Aとの
誤差拡散の画像の繋ぎ合わせのために必要となる画面A
の記憶領域の右端の2列の情報については、境界バッフ
ァ29の例えば右端の2画素分に相当することになる。
【0054】こうすることで、境界バッファ29を、画
面Aの右端の画像情報と、画面Bの左端の画像情報と、
画面Aの記録領域の右端の誤差データという形で使い分
けることができる。
【0055】次に、この境界バッファ29の制御タイミ
ングについて説明する。図6は、境界バッファ29の制
御タイミングについて説明するタイミングチャートであ
る。
【0056】図6(a)は、画面Aと画面Bが取込まれ
る部分について示されている。同図に於いて、“RVB
LK”という信号は、図1のフレームバッファ15の画
像情報を読み出すタイミングを表した信号である。ま
た、“WVD”という信号は、イメージセンサから出力
される画像信号の同期信号を表しており、この同期毎に
インターレースの1枚分の画像が出力される。すなわ
ち、このタイミングチャートに於いては、同期信号WV
Dを基にタイミングをとり、1番目のフィールド、2番
目のフィールド、3番目のフィールドという形態でフィ
ールドに番号を付して説明する。
【0057】先ず、画面Aのタイミングから説明する。
1番目のフィールドと2番目のフィールドに渡って、画
面Aの全情報がイメージセンサから出力される。この出
力に対して、フレームバッファ15に於いて同時にライ
ト動作が行われる。こうして、一旦、画面Aの部分の画
像情報がフレームバッファ15に、「1」と「2」とい
うフィールドで記録される。
【0058】次いで、4番目のフィールドからは、フレ
ームバッファ15に書込まれた画像情報が実際に読出さ
れる。このときの画像の量としては上下のイメージセン
サの出力があるので、1フィールドの4倍の時間がリー
ドに要する時間になる。4番目以降のフィールドから
は、上下のイメージセンサの位置ずれ等も補正された状
態で画像情報が出力される。そして、この出力される画
像情報は、補間回路17を介し、2値化回路23等を経
て、記録媒体(例えばメモリカード)に記録される。こ
れらの動作が、4〜7番目のフィールドで行われる。
【0059】このシステムでは、画面A及びBという画
像について相関検出を行う必要があるので、Aの画像の
右端の領域が予め記憶されて、境界バッファ29に記憶
される必要がある。したがって、フレームバッファ15
からデータを読出すと同時に、境界バッファ29にその
データから必要な部分だけをライトするという動作が必
要になる。これにより、フィールドの番号にして1〜7
に於いて、画面Aに対して必要な処理が一通り施され
る。
【0060】続いて、画面Bのタイミングを説明する。
8番目及び9番目のフィールドに於いて、画面Bの情報
がイメージセンサから出力される。7番目のフィールド
で、フレームバッファ15は画面Aのために使用される
必要がなくなり、画面Bのために使用される状態になっ
ている。したがって、8番目のフィールドから出力され
たイメージセンサの出力について、同じフレームバッフ
ァ15にライト動作が行われる。これによって、画面B
が8及び9番目のフィールドのタイミングでフレームバ
ッファ15に記録される。
【0061】そして、10番目のフィールドでは、画面
Aと画面Bの相対的な位置関係を検出する時間に当てら
れる。10番目のフィールドに於いて、画面Bの左端、
すなわち画面Aと重複している領域のデータが、フレー
ムバッファ15から読出される。補間及び2値化処理が
施されると同時に、その情報が境界バッファ29に書込
まれる。したがって、10番目のフィールドのタイミン
グで、初めて、上述した図5に於ける画面Aの右の情報
と画面Bの左の情報が、境界バッファ29に入ったこと
になる。
【0062】その後、境界バッファ29に対してリード
動作が行われ、画面Aの右側と画面Bの左側が、どのよ
うな位置ずれ関係を有しているかという相関検出が行わ
れる。そのためのリード動作が、10〜11番目のフィ
ールドにかけて行われる。
【0063】これによって、画面Aと画面Bの相対的な
位置ずれが分かるので、その結果を利用して画面Bの画
像情報の入ったフレームバッファ15の画像データを読
出すことになる。
【0064】以下、スキャン毎に同様な動作が繰返され
ることで、例えばA、B、C、Dの複数の画像を繋ぎ合
わせていくことができる。ところで、この発明に於いて
は、特に画面の繋ぎ目の処理を行う必要がある。この繋
ぎ目の処理としては、上述した図5に示した通り、画面
Aの記録領域に対して丁度右端2列について、誤差デー
タ、或いは誤差拡散処理されたデータを記憶しておく必
要がある。
【0065】したがって、そのデータが実際に発生する
タイミングに対しては、図6(a)のタイムチャートで
は、4〜7番目のフィールドに於いて記録領域の右端の
誤差データが発生することになる。
【0066】図6(b)及び(c)は、これらの部分に
ついて時間軸を拡大したものである。図6(b)は、ラ
イトの1H(1水平走査期間)、4〜7番目のフィール
ドに渡る時間が拡大されて示されている。図中RHBL
Kという信号は、水平方向の読出しのタイミング信号を
示したものであり、このRHBLK信号がハイレベルの
期間が、実際の画面Aの画像の水平方向を読込んでいる
期間に相当する。
【0067】したがって、境界バッファ29としては、
RHBLK信号がハイレベルからローレベルに変化する
直前、すなわち図5(a)で画面Aの斜線部分に相当す
るところで、先ず境界バッファ29の画面Aの右の情報
がライトされる。その後、記憶領域の右端の2画素の情
報(誤差データ若しくは誤差拡散後の2値データ)も同
時に出力されるので、2画素の情報については遅延回路
25で画面Aの右の斜線部分のライト期間分だけ遅延さ
せる。その後、誤差、或いは誤差拡散処理分のデータの
ライトの期間に移行する。
【0068】以下、これを各ライン毎に繰返す操作に移
行する。これがライトの1H、すなわち4〜7番目のフ
ィールドに相当する時間の境界バッファ29のライト動
作となる。
【0069】続いて2枚目以降、例えば画面Bのリード
期間、つまり図6(a)12、13、14及び15番目
のフィールドに相当する期間については、更に別な処理
になって誤差拡散処理の繋ぎ目の処理という動作が加わ
る。ここでのRHBLK信号と境界バッファ29の動作
については、上述したライト動作と同様である。
【0070】ところで、この画面Bのリード期間に於い
ては、画面Bの誤差拡散処理をするために、上述した記
憶された画面Aの右端の誤差データを読出す必要があ
る。図6(c)は、リードの期間で画面Aの右端の誤差
データを読出す期間の拡大図である。
【0071】以下、画面Bのフレームバッファ15のリ
ード期間に於ける境界バッファ29のライト期間の動作
について説明する。境界バッファ29としては、画面B
の部分の右側の重複部分及び右端の誤差データをライト
するというタイミングについては、上述した画面Aと全
く同様のタイミングで行われる。そして、画面Bの処理
に於いては、更に画面Aの右端の誤差データを使用して
画面Bの誤差拡散処理を行う必要がある。したがって、
画面Aの右端の誤差データを境界バッファ29から読出
す必要がある。それが、同図のタイムチャートに於ける
RHBLK信号の立上がり付近にあるリード時間に相当
する。
【0072】RHBLK信号が立上ったところで、画面
Bのライン方向の処理が開始される。ここで、先ず、画
面Aの右端の誤差データがリードされる。そして、この
誤差データが用いられて画面Bの左端2列の誤差拡散処
理が行われる。3列目以降は、画面Bの画像情報が使用
されて、ラインの誤差拡散処理が進む。画面Bの右端に
存在する画面C(図示せず)との重複領域のライト動作
が始まると同時に、画面Bの記録領域の右端に相当する
誤差データのライト動作が行われる。
【0073】以下、その繰返しによって、画面Bの各ラ
インの処理が続けられると共に、画面Aと画面Bの部分
の繋ぎ目の誤差拡散処理も同時に進められる。ここで、
境界バッファ29のライト/リードのタイミングと、上
述した誤差拡散処理部に於ける誤差セレクタ40の制御
について説明する。
【0074】先ず、図6に於ける境界バッファ29のリ
ード期間は誤差データが入力されるので、誤差レジスタ
41に一旦このデータが蓄えられた後、誤差拡散処理の
ために図3の誤差セレクタ40は、“L”側に接続され
る。
【0075】画面Bに於いて、左の2画素の処理が終了
すると、前の画面、すなわち画面Aの誤差データは不要
となるので、誤差セレクタ40はリード動作が終了した
後に誤差メモリ38側に接続される。
【0076】以下、同様に繰返されて、誤差セレクタ4
0の制御が行われる。また、図1のスイッチ24bに於
いて、通常は2値化回路23の出力が接続されている
が、この誤差拡散処理によって発生される右端の画素の
誤差データが記録されるタイミングにて、誤差データが
セレクトされるスイッチ24bは、“H”側に切換わっ
て、誤差データが通るような形で制御される。
【0077】このようなタイミングで、全体のスイッチ
と誤差セレクタが制御される。次に、この発明の第3の
実施例を、図7及び図8を参照して、誤差拡散処理の方
向と合成する画像の方向について、処理方法を切換える
観点から説明する。
【0078】同実施例では、A、B、C及びDという4
つの画面をミラースキャンによって得ることができるよ
うな構成になっている。そして、個々の画面について
も、比較的画面の上側を撮像しているイメージセンサ
と、比較的下側の画面を撮像しているイメージセンサが
存在している。これに対して、それぞれイメージセンサ
の読出しの方向は、おおよそ図示M1a、M1bで示される
方向で進む。
【0079】したがって、画面Aについては誤差拡散の
方向は右方向に進んで処理が行われる。しかしながら、
上下のイメージセンサの合成については、その誤差拡散
の方向に対して垂直な方向に合成されることになる。
【0080】また、スキャン毎の(例えば、画面Aと画
面Bとの)合成については、誤差拡散処理の方向が右方
向であるのに対して、合成する画面の方向も右方向とい
うことになる。したがって、図7の画面Aに於いて、上
下のイメージセンサの処理が行われるときには、その繋
ぎ目部分に於いては多値の誤差データが使用された方法
により処理が行われる。そして、画面Aの中でも上側の
イメージャと下側のイメージャのデータが繋がれるとこ
ろで、上側のイメージャの誤差データを基に下側のイメ
ージャの誤差拡散処理が行われるような方法をとる。更
に、スキャン毎、例えば画面Aと画面Bの画像が合成さ
れる際には、画面Aの右端のデータが記録されて、誤差
拡散処理された後の1ビットデータが記憶されて、それ
を基に画面Bの処理が行われる構成になっている。
【0081】図9は、この発明の第3の実施例に従った
図1の疑似中間調処理回路22の詳細を示すブロック構
成図である。図9に於いて、2値化回路36の出力は、
誤差拡散出力信号としてスイッチ24aの入力端子へ供
給される。そして、遅延回路25に入力されるデータと
しては、誤差演算回路37からの出力が供給される。
【0082】更に、誤差拡散メモリコントローラ39の
制御のために、メインCPU13から制御信号と処理方
法に関する制御信号が供給される。これらの制御信号
は、誤差拡散のスキャン方向と画像の合成方向が同じで
あるか異なるかに応じた信号である。この制御信号は、
誤差拡散メモリコントローラ39の出力と共にオア回路
45にも入力され、このオア回路45を介して誤差セレ
クタ40の切換端子が制御されるようになっている。
【0083】上記誤差拡散のスキャン方向と画像の合成
方向が異なる場合、すなわち図7の画面Aの上と下を繋
ぐような場合に相当するが、その場合には、必ず誤差メ
モリ38の出力が累積誤差演算回路43に入力される構
成となるので、画面Aの上下の誤差拡散の繋ぎの処理が
実現される。
【0084】一方、誤差拡散のスキャン方向と画像の合
成方向が同じ場合、すなわち図7の画面Aと画面Bの合
成を行う場合は、誤差セレクタ40は通常の制御信号が
通るような状態になるので、誤差データが使用される場
合、画面Aの誤差レジスタ41からの誤差データが使用
される場合と誤差メモリ38からの誤差データが使用さ
れる場合とが選択される構成になる。
【0085】その他の部分の構成及び動作は、図3に示
された回路と同じであるので、同一の構成要素に同一の
参照番号を付して説明は省略するものとする。尚、この
発明の上記実施態様を包摂する技術思想は以下の如く要
約され得る。
【0086】(1) 画面を重複部分を有するようにし
て複数に分割して取り込み、これら複数の画面を繋ぎ合
わせることにより1枚の高精細な画像を生成する画像処
理装置に於いて、上記各画面の画像を2値の画像データ
に変換する2値化手段と、上記2値化手段で2値化され
た上記各画面の少なくとも重複部分の画像データを記憶
する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された2値の画像
データに基いて上記各画面の相対的な位置関係を算出す
る算出手段と、上記算出手段で算出された上記位置関係
に基いて上記繋ぎ合わせるべき各画面の誤差拡散画像の
処理を行う誤差拡散画像処理手段とを具備することを特
徴とする画像処理装置。
【0087】(2) 上記誤差拡散画像処理手段は、分
割された各画面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差
データをも用いて、他方の誤差拡散処理を行うことを特
徴とする上記(1)に記載の画像処理装置。
【0088】(3) 上記誤差拡散画像処理手段は、分
割された各画面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差
拡散処理後の2値データをも用いて、他方の誤差拡散処
理を行うことを特徴とする上記(1)に記載の画像処理
装置。
【0089】(4) 上記誤差拡散画像処理手段は、上
記各画面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差拡散処
理後の2値データに基いて所定の値の誤差データを生成
して、他方の誤差拡散処理を行うことを特徴とする上記
(3)に記載の画像処理装置。
【0090】(5) 上記誤差拡散画像処理手段は、上
記各画面の隣接する部分の一方の画面の端部の誤差デー
タ若しくは端部の誤差拡散処理をされた結果の2値デー
タを記憶するメモリを備えることを特徴とする上記
(1)乃至(4)に記載の画像処理装置。
【0091】(6) 上記メモリは、分割された画面毎
の相対的な位置関係の検出用の重複部分の画像データを
も記憶することを特徴とする上記(5)に記載の画像処
理装置。
【0092】(7) 上記誤差拡散画像処理手段は、上
記相関検出の基準となる画像データと端部の誤差データ
を上記メモリに書き込むタイミングが重複しないように
処理する上記(6)に記載の画像処理装置。
【0093】(8) 上記誤差拡散画像処理手段は、上
記メモリに対して、上記分割された各画面の一方の画面
の端部の誤差データを読み出した後に、他方の画面の画
像データと誤差データを書き込むことを特徴とする上記
(6)に記載の画像処理装置。
【0094】(9) 上記誤差拡散画像処理手段は、誤
差拡散処理の方向と合成すべき画像の隣接する方向に応
じて処理動作を切換えることを特徴とする上記(1)乃
至(3)に記載の画像処理装置。
【0095】上記(1)の構成によれば、小さな回路規
模で繋ぎ合わせるべき画像の相対的な位置の補正が簡単
に行え、その結果高精細な誤差拡散処理を施した画像が
得られる。
【0096】上記(2)の構成によれば、小さな回路規
模で繋ぎ合わせるべき画像の相対的な位置の補正が簡単
に行えると共に、画面の繋ぎ目部分の筋状のパターン発
生を抑えることができる。
【0097】上記(3)の構成によれば、上記(2)の
構成に比べて扱うデータが多値から2値のデータとなる
ので、更に小規模な回路で上記筋状パターンの発生を抑
えることができる。
【0098】上記(4)の構成によれば、演算処理を極
力省略したので、より簡単なハード構成で筋状パターン
の発生を抑えることができる。上記(5)の構成によれ
ば、誤差データまたは誤差拡散処理後の2値データを記
憶するメモリを設けることにより、筋状パターンの発生
を抑えた誤差拡散処理が実現できる。
【0099】上記(6)の構成によれば、メモリの共用
化が図れることにより、回路素子を削減することがで
き、全体のシステムの小型化を図ることができ、同様に
画面の繋ぎ目部分の筋状のパターンの発生を抑えること
ができる。
【0100】上記(7)、(8)の構成によれば、メモ
リを共用時の各データの書き込みまたは読み出しのタイ
ミング制御が行える結果、全体システムの小型化と共に
筋状パターンの発生を抑えることができる。上記(9)
の構成によれば、X方向,Y方向の両方向の画像合成が
適応的に簡単なハード構成で可能になるので、より高精
細化ということが可能になる。
【0101】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、大規模
な回路を必要とせず、且つ画面の繋ぎ目の部分に不自然
な筋状のパターンが発生することのない画像処理装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すもので、画像処
理装置が適用されたカメラシステムの主要なブロック構
成図である。
【図2】隣接する2つの画面の境界部の処理について説
明する図である。
【図3】図1の疑似中間調処理回路22の詳細を示した
ブロック構成図である。
【図4】この発明の第2の実施例に従った図1の疑似中
間調処理回路22の詳細を示すブロック構成図である。
【図5】使用する画面と境界バッファ29の使用領域に
ついて説明する図である。
【図6】境界バッファ29の制御タイミングについて説
明するタイミングチャートである。
【図7】この発明の第3の実施例で、誤差拡散処理の方
向と合成する画像の方向について、処理方法を切換える
観点から説明する図である。
【図8】この発明の第3の実施例で、誤差拡散処理の方
向と合成する画像の方向について、処理方法を切換える
観点から説明する図である。
【図9】この発明の第3の実施例に従った図1の疑似中
間調処理回路22の詳細を示すブロック構成図である。
【図10】誤差拡散処理について説明する図である。
【図11】従来の誤差拡散処理により発生する筋状のパ
ターンを示した図である。
【符号の説明】
11…ミラースキャン、12…2板光学系、13…メイ
ンCPU、14a、14b…プロセス処理回路、15…
フレームバッファ、16…第1メモリコントローラ、1
7…補間回路、18…AF,AE部、19…像域分離
部、20…ガンマ補正回路、21…エッジ強調回路、2
2…疑似中間調処理回路、23、36…2値化回路、2
4a、24b…スイッチ、25…遅延回路、26…圧縮
回路、27…カードI/F、28…サブCPU、29…
境界バッファ、30…第2メモリコントローラ、31…
相関検出及び動きベクトル検出回路、32…ずれ量算出
回路、35…加算器、37…誤差演算回路、38…誤差
メモリ、39…誤差拡散メモリコントローラ、40…誤
差セレクタ、41…誤差レジスタ、42…誤差重み係数
回路、43…累積誤差演算回路、44…データ変換回
路、45…オア回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面を重複部分を有するようにして複数
    に分割して取り込み、これら複数の画面を繋ぎ合わせる
    ことにより1枚の高精細な画像を生成する画像処理装置
    に於いて、 上記各画面の画像を2値の画像データに変換する2値化
    手段と、 上記2値化手段で2値化された上記各画面の少なくとも
    重複部分の画像データを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された2値の画像データに基いて上
    記各画面の相対的な位置関係を算出する算出手段と、 上記算出手段で算出された上記位置関係に基いて上記繋
    ぎ合わせるべき各画面の誤差拡散画像の処理を行う誤差
    拡散画像処理手段とを具備することを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上記誤差拡散画像処理手段は、分割され
    た各画面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差データ
    をも用いて、他方の誤差拡散処理を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記誤差拡散画像処理手段は、分割され
    た各画面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差拡散処
    理後の2値データをも用いて、他方の誤差拡散処理を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記誤差拡散画像処理手段は、上記各画
    面の隣接する部分の一方の画面に係る誤差拡散処理後の
    2値データに基いて所定の値の誤差データを生成して、
    他方の誤差拡散処理を行うことを特徴とする請求項3に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記誤差拡散画像処理手段は、上記各画
    面の隣接する部分の一方の画面の端部の誤差データ若し
    くは端部の誤差拡散処理をされた結果の2値データを記
    憶するメモリを備えることを特徴とする請求項1乃至4
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記メモリは、分割された画面毎の相対
    的な位置関係の検出用の重複部分の画像データをも記憶
    することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記誤差拡散画像処理手段は、上記相関
    検出の基準となる画像データと端部の誤差データを上記
    メモリに書き込むタイミングが重複しないように処理す
    る請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記誤差拡散画像処理手段は、上記メモ
    リに対して、上記分割された各画面の一方の画面の端部
    の誤差データを読み出した後に、他方の画面の画像デー
    タと誤差データを書き込むことを特徴とする請求項6に
    記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記誤差拡散画像処理手段は、誤差拡散
    処理の方向と合成すべき画像の隣接する方向に応じて処
    理動作を切換えることを特徴とする請求項1乃至3に記
    載の画像処理装置。
JP6280299A 1994-11-15 1994-11-15 画像処理装置 Withdrawn JPH08140036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008011076A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 画像処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008011076A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 画像処理装置

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