JPH08139539A - 無線通信装置における自動音量調整装置 - Google Patents

無線通信装置における自動音量調整装置

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JPH08139539A
JPH08139539A JP30425194A JP30425194A JPH08139539A JP H08139539 A JPH08139539 A JP H08139539A JP 30425194 A JP30425194 A JP 30425194A JP 30425194 A JP30425194 A JP 30425194A JP H08139539 A JPH08139539 A JP H08139539A
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JP
Japan
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signal
coefficient
level
gain
audio signal
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JP30425194A
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Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩 松本
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲインを徐々に増減するように制御し、聴感
上の違和感を減少させることができる無線通信装置にお
ける自動音量調整装置を提供する。 【構成】 信号レベル判定部28は、基準電圧作成部2
9から供給される基準電圧V1,V2,V3に基づい
て、受信した音声信号のレベルがどの領域にあるかを判
定する。次いで、レベル変換信号作成部30は、上記判
定結果に従って、レベル変換信号S2をデジタル信号処
理部22へ供給する。デジタル信号処理部22は、上記
レベル変換信号S2に応じて、受信した音声信号のレベ
ルが標準値を境に増減すると、テーブルに格納されてい
る係数列を所定の時間間隔で順次読み出し、音声信号に
順次乗算して音声信号のレベルを徐々に増減させる。し
たがって、受信した音声信号のレベルが標準レベルを境
に増減し、音量が小さくなったり、大きくなった場合で
も、ゲインを徐々に増減するように制御することによっ
て、聴感上の違和感を減少させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PHS等の無線通信装
置に係り、受信信号レベルの増減に応じて自動的に音量
を調整する無線通信装置における自動音量調整装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、PHS等の無線通信装置で
は、受信信号レベルの増減に応じて、スピーカの前段に
おける増幅器のゲインを自動的に制御し、スピーカの音
量を適切な値となるようにしていた。図8は従来の自動
音量調整装置(アクティブボリューム)の構成を示すブ
ロック図である。従来の自動音量調整装置では、図に示
すように、アナログ受話音声出力部1から供給されるア
ナログ音声信号は、整流回路2によって直流に変換され
た後、ピークホールド回路3へ供給される。ピークホー
ルド回路3では、所定の時間間隔で、上記直流電圧のレ
ベルを保持する。このピークホールド回路3は、前のレ
ベルより次のレベルが大きいときには保持レベルを更新
し、次のレベルが小さいときには更新しない。したがっ
て、音声信号の最大レベルが保持されることになる。こ
の保持レベルは信号レベル判定部4へ供給される。
【0003】信号レベル判定部4では、上記音声信号の
レベル(保持レベル)と、基準電圧作成部5で作成され
た基準電圧とを比較し、音声信号のレベルが基準電圧に
よって規定されている領域(複数)のどの位置にあるか
を判定する。例えば、図10に示すように、入力電圧
(横軸)に対して、判定レベルの基準電圧として点A、
点Bを設定する。すなわち、基準電圧作成部5では、点
A,Bで示される基準電圧が生成される。信号レベル判
定部4では、音声信号のレベルが図10に示す点Aより
小であるか、あるいは点Aと点Bの間にあるか、または
点Bより大であるかを判定し、この判定結果をレベル変
換信号作成部6へ供給する。レベル変換信号作成部6で
は、上記判定結果に基づいて、音声信号のレベルが図1
0に示す点Aと点Bの間にある場合にはレベル変換信号
S1を増幅器7へ供給する。
【0004】増幅器7では、上述したアナログ受話音声
出力部1から供給される音声信号を増幅し、受信スピー
カ8により出力する。ここで、図9は、増幅器7の略構
成を示す回路図である。増幅器7は、オペアンプOP
と、ゲインを規定する抵抗とから構成されており、オペ
アンプOPの出力端子から反転入力端には、負帰還用と
して、直列接続された2つの抵抗R1,R2が接続され
ており、抵抗R2には、アナログスイッチSWが並列接
続されている。このアナログスイッチSWには、上述し
たレベル変換信号S1が供給されるようになっており、
レベル変換信号S1が供給されると、オン状態(導通状
態)となる。したがって、図10に示すように、レベル
変換信号S1が供給されると、すなわち、音声信号が点
Aと点Bとの間にある場合には、十分な音量が得られな
いので、アナログスイッチSWがオン状態とし、増幅器
7のゲインが大(6dB)とする。また、音声信号が点
B以上である場合には、十分な音量が得られるので、レ
ベル変換信号S1を供給せず、増幅器7のゲインを小
(0dB)とする。また、音声信号が点A以下である場
合には、無音状態であると判定し、増幅器7のゲインを
小(0dB)とする。また、信号レベル判定部4におけ
る判定結果が図10に示す点B以下になると、リセット
回路9によりピークホールド回路3にリセットをかけ、
次の音声信号のレベルに応じたゲイン制御を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た自動音量調整装置では、増幅器7のゲインは、アナロ
グスイッチSWをオン状態、オフ状態にすることで制御
されるので、図10に示すように、点A,Bにおいて急
激に変化する。したがって、通話中に、受信信号のレベ
ルが増減すると、増幅器7のゲインが急激に変化するの
で、聴感上、違和感が生じ、聞き難くなるという問題が
あった。
【0006】そこで本発明は、受信した音声信号のレベ
ルが標準レベルより小さくなった場合でも、ゲインを徐
々に増減するように制御することによって、聴感上の違
和感を減少させることができる無線通信装置における自
動音量調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による無線通信装置における自動音量
調整装置は、受信した音声信号のレベルが標準値以上で
あるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による
判別結果に基づいて、前記音声信号のレベルが前記標準
値より小さくなると、前記音声信号が伝達される信号系
のゲインを徐々に増加させるゲイン制御手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として、前記判別手段
は、例えば請求項2記載のように、前記音声信号を直流
に変換する整流手段と、前記整流手段によって変換され
た直流信号のピーク値を保持するピーク値保持手段と、
前記標準値を規定する基準電圧を生成する基準電圧生成
手段と、前記ピーク値保持手段によって保持されたピー
ク値と、前記基準電圧生成手段によって生成された基準
電圧とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較
結果に基づいて、前記ピーク値が前記基準電圧より小さ
くなると、ゲインを増加させるための指示信号を前記ゲ
イン制御手段に供給する指示信号生成手段とを具備する
ようにしてもよい。
【0009】また、好ましい態様として、前記ゲイン制
御手段は、例えば請求項3記載のように、所定の間隔で
増加する係数列が格納された係数格納手段と、前記判別
手段による判別結果に基づいて、前記音声信号のレベル
が前記標準値より小さくなると、前記係数格納手段に格
納された係数列を所定の時間間隔で順次読み出す係数読
出手段と、前記音声信号に前記係数読出手段によって読
み出された係数を順次乗算して前記音声信号のレベルを
増加させる乗算手段とを具備するようにしてもよい。ま
た、好ましい態様として、例えば請求項4記載のよう
に、前記係数読出手段が前記係数格納手段から係数列を
読み出す際の前記所定の時間間隔を規定するパルス信号
を生成するタイマ手段を具備するようにしてもよい。
【0010】また、好ましい態様として、前記ゲイン制
御手段は、例えば請求項5記載のように、所定の間隔で
増加する係数列が格納された係数格納手段と、前記判別
手段による判別結果に基づいて、前記音声信号のレベル
が前記標準値より小さくなると、前記係数格納手段に格
納された係数列を所定の時間間隔で順次読み出す係数読
出手段と、受信したデジタル形式の音声信号を統計的信
号モデルに基づくPCM方式の一つである圧伸PCM方
式により圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段によって圧
縮されたデジタルデータをパラレルデータに変換するシ
リアルパラレル変換手段と、前記シリアルパラレル変換
手段が出力するパラレルデータに前記係数読出手段によ
って読み出された係数を順次乗算して前記パラレルデー
タの値を増大させる乗算手段と、前記乗算手段が出力す
るパラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル
シリアル変換手段と、前記パラレルシリアル変換手段が
出力するシリアルデータを統計的信号モデルに基づくP
CM方式の一つである圧伸PCM方式により伸長して出
力する伸長手段とを具備するようにしてもよい。
【0011】また、好ましい態様として、前記ゲイン制
御手段は、例えば請求項6記載のように、前記音声信号
のレベルが前記標準値以上になると、前記信号系のゲイ
ンを所定値から標準のゲインまで徐々に減少させるよう
にしてもよい。また、好ましい態様として、前記ゲイン
制御手段は、例えば請求項7記載のように、所定の間隔
で増加する係数列が格納された係数格納手段と、前記判
別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号のレベ
ルが前記標準値より小さくなると、前記係数格納手段に
格納されている係数列を所定の時間間隔で順次読み出す
一方、前記音声信号のレベルが前記標準値以上になる
と、前記係数格納手段に格納されている係数列を所定の
時間間隔で逆順で読み出す係数読出手段と、前記音声信
号に前記係数読出手段によって読み出された係数を順次
乗算して前記音声信号のレベルを増減させる乗算手段と
を具備するようにしてもよい。また、好ましい態様とし
て、前記ゲイン制御手段は、例えば請求項8記載のよう
に、前記音声信号のレベルが前記標準値以上になると、
前記音声信号をそのまま後段の回路へ供給するスルー手
段を具備するようにしてもよい。
【0012】また、請求項9記載の発明による無線通信
装置における自動音量調整装置は、音声信号のレベルが
第1の標準値以上であるか否か、および前記第1の標準
値より大である第2の標準値以上であるか否かを判別す
る判別手段と、前記判別手段による判別結果に基づい
て、前記音声信号のレベルが前記第1の標準値を境に増
減すると、前記音声信号が伝達される信号系のゲインを
第1のゲインと第2のゲインとの間で徐々に増減させ、
前記音声信号のレベルが前記第2の標準値を境に増減す
ると、前記音声信号が伝達される信号系のゲインを前記
第2のゲインと該第2のゲインより小である第3のゲイ
ンとの間で増減させるゲイン制御手段とを具備すること
を特徴とする。
【0013】また、請求項10記載の発明による無線通
信装置における自動音量調整装置は、受信したデジタル
形式の音声信号を統計的信号モデルに基づくPCM方式
の一つである圧伸PCM方式により圧縮する圧縮手段
と、前記圧縮手段によって圧縮されたデジタルデータを
パラレルデータに変換するシリアルパラレル変換手段
と、前記シリアルパラレル変換手段が出力するパラレル
データのピーク値を検出する検出手段と、前記検出手段
によって検出されたピーク値が予め設定されている標準
値以上であるか否かを判別する判別手段と、所定の間隔
で増加する係数列が格納された係数格納手段と、前記判
別手段による判別結果に基づいて、前記ピーク値が前記
標準値より小さくなると、前記係数格納手段に格納され
た係数列を所定の時間間隔で順次読み出す係数読出手段
と、前記シリアルパラレル変換手段が出力するパラレル
データに前記係数読出手段によって読み出された係数を
順次乗算する乗算手段と、前記乗算手段が出力するパラ
レルデータをシリアルデータに変換するパラレルシリア
ル変換手段と、前記パラレルシリアル変換手段が出力す
るシリアルデータを統計的信号モデルに基づくPCM方
式の一つである圧伸PCM方式により伸長して出力する
伸長手段とを具備することを特徴とする。
【0014】また、好ましい態様として、前記係数読出
手段は、例えば請求項11記載のように、前記判別手段
による判別結果に基づいて、前記ピーク値が前記標準値
より小さくなると、前記係数格納手段に格納されている
係数列を所定の時間間隔で順次読み出す一方、前記ピー
ク値が前記標準値以上になると、前記係数格納手段に格
納されている係数列を所定の時間間隔で逆順で読み出す
ようにしてもよい。また、好ましい態様として、前記係
数読出手段は、例えば請求項12記載のように、前記判
別手段による判別結果に基づいて、前記ピーク値が前記
標準値以上になると、受信したデジタル形式の音声信号
をそのまま後段の回路へ供給するスルー手段を具備する
ようにしてもよい。
【0015】
【作用】本発明では、判別手段によって、受信した音声
信号のレベルが標準値以上であるか否かを判別する。次
いで、音声信号のレベルが標準値より小さくなると、ゲ
イン制御手段によって、上記判別手段による判別結果に
基づいて、音声信号が伝達される信号系のゲインを徐々
に増加させる。したがって、受信した音声信号のレベル
が標準レベルより小さくなった場合でも、ゲインを徐々
に増加するように制御することによって、聴感上の違和
感を減少させることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。本実施例では、PHS端末に適用した例に
ついて説明する。 A.実施例の構成 A−1.PHS端末の構成 図1は本発明の実施例によるPHS端末の構成を示すブ
ロック図である。図において、11は送受信部であり、
受信部および送信部からなる周波数変換部と、受信部お
よび送信部からなるモデムとから構成されている。周波
数変換部の受信部は、送信/受信を振り分けるアンテナ
スイッチを介して入力される、アンテナANTで受信し
た信号を、PLLシンセサイザから出力される所定周波
数の局部発振信号と混合することにより、1.9GHz
帯から1MHz帯付近のIF(中間周波)信号に周波数
変換する。また、周波数変換部の送信部は、後述するモ
デムから供給されるπ/4シフトQPSKの変調波をP
LLシンセサイザから出力される所定周波数の局部発振
信号と混合することにより、1.9GHz帯に周波数変
換し、アンテナスイッチを介してアンテナANTから輻
射する。次に、上述したモデムの受信部は、周波数変換
部からのIF信号を復調し、IQデータに分離してデー
タ列とし、通信制御部12へ送出する。また、モデムの
送信部では、通信制御部12から供給されるデータから
IQデータを作成して、π/4シフトQPSKの変調を
して、送受信部11の周波数変換部へ送出する。
【0017】次に、通信制御部12は、送信部および受
信部から構成されており、フレーム同期およびスロット
のデータフォーマット処理を行う。上記受信部は、送受
信部11のモデムから供給される受信データから所定の
タイミングで1スロット分のデータを取り出し、このデ
ータの中からユニークワード(同期信号)を抽出してフ
レーム同期信号を生成し、かつ、制御データ部および音
声データ部のスクランブル等を解除した後、制御データ
を制御部17へ送出し、音声データを音声処理部13へ
送出する。また、上記送信部は、音声処理部13から供
給される音声データに制御データ等を付加するととも
に、スクランブル等を付与した後にユニークワード等を
付加して、1スロット分の送信データを作成し、所定タ
イミングでフレーム内の所定スロットに挿入して送受信
部11のモデムに送出する。
【0018】次に、上述した音声処理部13は、スピー
チコーディックおよびPCMコーディックで構成されて
いる。上記スピーチコーディックは、デジタルデータの
圧縮/伸張処理を行うものであり、受信部および送信部
から構成されている。受信部は、通信制御部12から供
給されるADPCM音声信号(4ビット×8KHz=3
2Kbps)をPCM音声信号(8ビット×8KHz=
64Kbps)に復号化することにより伸張してPCM
コーディックに出力する。送信部は、PCMコーディッ
クから供給されるPCM音声信号をADPCM音声信号
に符号化することにより圧縮して通信制御部12へ送出
する。上述したPCMコーディックは、アナログ/デジ
タル変換処理を行うものであり、受信部は、スピーチコ
ーディックから供給されるPCM音声信号をD/A変換
によりアナログ音声信号へ変換し、増幅器AMP1によ
って増幅した後、スピーカ14から発音させ、送信部は
マイク15から入力され、増幅器AMP2によって増幅
されたアナログ音声信号をA/D変換によりPCM信号
に変換し、スピーチコーディックに送出する。
【0019】次に、キー入力部16は、相手先の電話番
号を入力する数値キーや、オンフック/オフフックを行
うスイッチ、音声出力を変えるボリュームスイッチ等か
ら構成される。これらキーやスイッチの状態は制御部1
7に供給される。次に、制御部17は、所定のプログラ
ムに従って装置全体を制御する。ROM18には上記制
御部17で実行されるプログラムや、種々のパラメータ
等が格納されている。また、RAM19は、上記制御部
17の制御に伴って生成されるデータが格納されたり、
ワーキングエリアとして用いられる。次に、表示部20
は、動作モードや、各種データ等を表示する液晶表示器
や、スイッチ等のオン/オフ等を示すLEDから構成さ
れており、上記制御部の制御の下、各種データを表示す
る。
【0020】B.第1の実施例による自動音量調整装置
のブロック構成 次に、図2は上述した音声処理部13の一部、増幅器A
MP1およびスピーカ14の回路構成を示すブロック図
である。図において、21はADPCM復号部であり、
音声受信デジタル信号(ADPCM)を8ビットのμ−
lawPCM信号に復号し、デジタル信号処理部22へ
供給する。デジタル信号処理部22は、後述するレベル
変換信号S2に従って、PCMリニア信号のレベルを調
整した後、これをPCM復号部23へ供給する。なお、
このデジタル信号処理部22の詳細については後述す
る。次に、PCM復号部23は、さらに、PCMリニア
信号を復号し、これをローパスフィルタ24へ供給す
る。ローパスフィルタ24は、高周波ノイズを除去し、
これをアナログ出力部25へ供給する。アナログ出力部
25は、ローパスフィルタ24からのアナログ信号を、
音声信号として整流回路26および増幅器AMP1へ供
給する。
【0021】整流回路26は、上記音声信号を直流信号
に整流した後、これをピークホールド回路27へ供給す
る。ピークホールド回路27は、前のレベルより次のレ
ベルが大きいときには保持レベルを更新し、次のレベル
が小さいときには更新しない。したがって、音声信号の
最大レベルが保持されることになる。この保持レベルは
信号レベル判定部28へ供給される。信号レベル判定部
28では、上記音声信号のレベル(保持レベル)と、基
準電圧作成部29で作成された基準電圧V1,V2,V
3とを比較し、音声信号のレベルが基準電圧V1,V
2,V3によって規定されている領域(複数)のどの位
置にあるかを判定する。例えば、図5に示すように、音
声信号のレベル(横軸)に対して、判定レベルの基準電
圧V1,V2,V3として点A、点B、点Cを設定す
る。すなわち、基準電圧作成部29では、点A,B,C
で示される基準電圧V1,V2,V3が生成される。信
号レベル判定部28では、音声信号のレベルが図5に示
す点A(V1)より小であるか、あるいは点B(V2)
以上であるか、または点C(V3)以上であるかを判定
し、この判定結果をレベル変換信号作成部30へ供給す
る。
【0022】上記基準電圧作成部29は、上記基準電圧
V1,V2,V3を生成するわけであるが、このうち基
準電圧V2は、いわゆる音量の標準レベルを示してい
る。すなわち、0≦音声信号のレベル<V1が無音領域
でゲイン「0dB」、V1≦音声信号のレベル<V2が
低レベル領域でゲイン「6dB」、V2≦音声信号のレ
ベル<V3が標準レベル領域でゲイン「0dB」、そし
て、V3≦音声信号のレベルが高レベル領域でゲイン
「−6dB」となるように、音声信号のレベルを調整す
るようにしている。なお、図5において、領域A1,A
2,A3,A4は上述した各領域であり、点B、点Cで
の実線が低レベルから高レベルへ移行する際の軌跡であ
り、破線が高レベルから低レベルへ移行する際の軌跡で
ある。また、レベル変換信号作成部30は、上記判定結
果に応じて、すなわち、音声信号のレベルが存在する領
域A1,A2,A3,A4に応じて、「0」,「1」,
「2」,「3」のいずれかの値をとるレベル変換信号S
2を作成し、デジタル信号処理部22へ供給する。
【0023】B−1.デジタル信号処理部の回路構成 次に、図3は上述したデジタル信号処理部22の構成を
示すブロック図である。図において、μ−lawリニア
変換部31は、統計的信号(音声信号など)モデルに基
づくPCM方式の一つである圧伸PCM方式により、A
DPCM復号部21からの8ビットのμ−lawPCM
信号を圧縮し、S/P変換部32へ供給する。S/P変
換部32は、シリアルデータをパラレルデータに変換
し、乗算器33へ供給する。乗算器33は、後述するテ
ーブル39から供給されるデータD(D0〜D4)を上
記パラレルデータに乗算し、その結果をP/S変換部3
4へ供給する。P/S変換部34は、データDが乗算さ
れたパラレルデータをシリアルデータに変換し、リニア
μ−law変換部35へ供給する。リニアμ−law変
換部35は、上記シリアルデータとして供給されるPC
M音声信号を伸長して、後段のPCM復号部23へ供給
する。また、スルー部36は、後述する演算スルー選択
部37からの選択信号S3に従ってオン状態となり、A
DPCM音声信号をそのまま後段のPCM復号部23へ
供給する。
【0024】テーブル・演算スルー選択部37は、前述
したレベル変換信号作成部30からのレベル変換信号S
2に応じて、スルー部36へ上記選択信号S3を供給
し、ADPCM音声信号を何の処理もせずにそのまま出
力するか、あるいは、テーブル39のデータDによって
ADPCM音声信号のレベル(音量)を制御するように
なっている。言い換えると、テーブル・演算スルー選択
部37は、レベル変換信号S2が「2」→「3」へ遷移
した場合、すなわち、音声信号のレベルが領域A2から
領域A3へ移行した場合には、テーブル39への出力指
示信号ASを「1」にするとともに、タイマ38へスタ
ート信号STを供給する。また、レベル変換信号S2が
「2」から「3」へ遷移した場合、すなわち、領域A3
から領域A4へ移行した場合には、テーブル39への出
力指示信号ASを「2」にするとともに、タイマ38へ
スタート信号STを供給する。また、レベル変換信号S
2が「3」から「2」へ遷移した場合、すなわち、領域
A4から領域A3へ移行した場合には、テーブル39へ
の出力指示信号ASを「3」にするとともに、タイマ3
8へスタート信号STを供給する。そして、レベル変換
信号S2が「2」から「1」へ遷移した場合、すなわ
ち、領域A3から領域A2へ移行した場合には、テーブ
ル39への出力指示信号ASを「4」にするとともに、
タイマ38へスタート信号STを供給する。
【0025】次に、テーブル39には、図4(a)に示
すように、タイマ38から供給されるクロックCLのク
ロック数に応じて、1.1から2.0まで0.1ずつ増
加するデータD1と、2.0から1.1まで0.1ずつ
減少するデータD2、および図4(b)に示すように、
タイマ38から供給されるクロックCLのクロック数に
応じて、0.1から1.1まで0.1ずつ増加するデー
タD3と、1.1から0.1まで0.1ずつ減少するデ
ータD4とが格納されている。テーブル39は、出力指
示信号ASの状態と、タイマ38から供給されるクロッ
ク数とに応じて、上記データD1〜D4のいずれかを出
力するようになっている。すなわち、出力指示信号AS
が「1」の場合には、データD2を順次出力し、出力指
示信号ASが「2」の場合には、データD4を順次出力
し、出力指示信号ASが「3」の場合には、データD3
を順次出力し、出力指示信号ASが「4」の場合には、
データD4を順次出力するようになっている。また、出
力指示信号ASが「0」の場合には、「2.0」となる
図示しないデータD0を出力する。
【0026】次に、タイマ38は、上記スタート信号S
Tが供給されると、所定の間隔でクロックCLをテーブ
ル39へ供給する。例えば、クロックCLの出力間隔を
500msecとすれば、データD1,D2は、5秒間
で、「1.1」〜「2.0」の間で増減する。したがっ
て、乗算器33には、5秒間かけて1.1〜2.0の間
で増減するデータD1,D2が供給されることになり、
徐々に音量信号のレベルが増減し、最終的にゲインが0
dB〜+6dBの間で変化することなる。また、データ
D3,D4は、5秒間で、「0.1」〜「1.0」の間
で増減する。したがって、乗算器33には、5秒間かけ
て0.1〜1.0の間で増減するデータD3,D4が供
給されることになり、徐々に音量信号のレベルが増減
し、最終的にゲインが0dB〜−6dBの間で変化する
ことなる。
【0027】C.第1の実施例による動作 次に、上述した第1の実施例による動作について説明す
る。まず、ADPCM復号部21により、音声受信デジ
タル信号(ADPCM)がμ−lawPCM信号に復号
され、デジタル信号処理部22へ供給され。デジタル信
号処理部22では、レベル変換信号S2に従って、PC
Mリニア信号のレベルが調整された後、PCM復号部2
3へ供給される。次に、PCM復号部23では、さら
に、PCMリニア信号が復号され、ローパスフィルタ2
4へ供給される。ローパスフィルタ24では、高周波ノ
イズが除去され、アナログ出力部25へ供給され、アナ
ログ信号が音声信号として整流回路26および増幅器A
MP1へ供給される。
【0028】整流回路26では、上記音声信号が直流信
号に整流された後、ピークホールド回路27へ供給さ
れ、最大レベルが保持される。この保持レベルは信号レ
ベル判定部28へ供給され、基準電圧作成部29で作成
された基準電圧V1,V2,V3と比較され、音声信号
のレベルがA1,A2,A3,A4のどの領域にあるか
否かが判定され、この判定結果がレベル変換信号作成部
30へ供給される。次に、レベル変換信号作成部30で
は、上記判定結果に基づいて、前述したレベル変換信号
S2がデジタル信号処理部22へ供給される。以下に、
デジタル信号処理部22における動作を説明する。
【0029】C−1.領域A1にある場合 ここで、音声信号のレベルが基準電圧V1より小である
場合、すなわち領域A1にある場合には、無音状態であ
るので、増幅器AMP1のゲインを増加させる必要がな
い。すなわち、この場合、テーブル・演算スルー選択部
37に供給されるレベル変換信号S2は「0」となり、
スルー部36へ選択信号S3が供給される。したがっ
て、増幅器AMP1のゲインは0dBとなる。ADPC
M復号部21から供給されるADPCM音声信号は、ス
ルー部36と通ってそのままPCM復号部23へ供給さ
れる。
【0030】C−2.領域A1から領域A2へ遷移した
場合 次に、音声信号のレベルが領域A1から基準電圧V1を
越えて領域A2へ遷移した場合には、標準レベル以下の
音量しか得られなくなるので、増幅器AMP1のゲイン
を増加させる必要がある。この場合、レベル変換信号作
成部30が出力するレベル変換信号S2が「0」から
「1」へ変化するので、テーブル・演算スルー選択部3
7は、「0」となる出力指示信号ASをテーブル39へ
供給する。この場合、テーブル39からは、クロック数
に関係なく、データD0として「2.0」が乗算器33
へ供給される。乗算器33では、上記データD0がS/
P変換部32からのパラレルデータに乗算された後、P
/S変換部34へ供給される。P/S変換部34では、
データD0が乗算されたパラレルデータがシリアルデー
タに変換され、リニアμ−law変換部35へ供給され
て伸長された後、後段のPCM復号部23へ供給され
る。したがって、音声信号のレベルが領域A1から領域
A2へ遷移した場合には、増幅器AMP1のゲインが+
6dBに変化し、音量信号のレベルが増加することな
る。
【0031】C−3.領域A2から領域A3へ遷移した
場合 次に、音声信号のレベルが基準電圧V2より大となった
場合には、標準レベル以上の音量が得られるので、増幅
器AMP1のゲインを増加させる必要がない。すなわ
ち、この場合、ゲインを+6dBから0dBへ徐々に減
少させ、最終的には0dBにする。まず、レベル変換信
号作成部30が出力するレベル変換信号S2が「1」か
ら「2」へ変化するので、テーブル・演算スルー選択部
37は、「1」となる出力指示信号ASをテーブル39
へ供給するとともに、スタート信号STをタイマ38へ
供給する。この場合、テーブル39からは、タイマ38
から供給されるクロックCLのクロック数に応じて、
2.0〜1.1へ0.1ずつ減少するデータD2が乗算
器33へ順次供給される。乗算器33では、上記データ
D2がS/P変換部32からのパラレルデータに乗算さ
れた後、P/S変換部34へ供給される。P/S変換部
34では、データD2が乗算されたパラレルデータがシ
リアルデータに変換され、リニアμ−law変換部35
へ供給されて伸長された後、後段のPCM復号部23へ
供給される。したがって、音声信号のレベルが領域A2
から領域A3へ遷移した場合には、図5に示す点Bにお
いて、増幅器AMP1のゲインが徐々に0dBに向かっ
て減衰し、音量信号のレベルが減少することなる。ゲイ
ンが0dBになると、テーブル・演算スルー選択部37
からスルー部36へ選択信号S3が供給される。したが
って、ゲインが0dBになった以降は、ADPCM復号
部21から供給されるADPCM音声信号はスルー部3
6を通ってそのままPCM復号部23へ供給される。
【0032】C−4.領域A3から領域A4へ遷移した
場合 次に、音声信号のレベルが基準電圧V3より大となった
場合には、標準レベル以上の音量が得られるので、増幅
器AMP1のゲインを減少させる必要がある。すなわ
ち、この場合、ゲインを0dBから−6dBへ徐々に減
少させ、最終的には−6dBにする。まず、レベル変換
信号作成部30が出力するレベル変換信号S2が「2」
から「3」へ変化するので、テーブル・演算スルー選択
部37は、「2」となる出力指示信号ASをテーブル3
9へ供給するとともに、スタート信号STをタイマ38
へ供給する。この場合、テーブル39からは、タイマ3
8から供給されるクロックCLのクロック数に応じて、
1.0〜0.1へ0.1ずつ減少するデータD4が乗算
器33へ順次供給される。乗算器33では、上記データ
D4がS/P変換部32からのパラレルデータに乗算さ
れた後、P/S変換部34へ供給される。P/S変換部
34では、データD4が乗算されたパラレルデータがシ
リアルデータに変換され、リニアμ−law変換部35
へ供給されて伸長された後、後段のPCM復号部23へ
供給される。したがって、音声信号のレベルが領域A3
から領域A4へ遷移した場合には、図5に示す点Cにお
いて、増幅器AMP1のゲインが徐々に−6dBに向か
って減衰し、音量信号のレベルが減少することとなる。
【0033】C−5.領域A4から領域A3へ遷移した
場合 次に、音声信号のレベルが基準電圧V3より小となった
場合には、標準レベルの音量が得られるので、増幅器A
MP1のゲインを増加させる必要がある。すなわち、こ
の場合、ゲインを−6dBから0dBへ徐々に増加さ
せ、最終的には0dBにする。まず、図5に示す点Cに
おいて、レベル変換信号作成部30が出力するレベル変
換信号S2が「3」から「2」へ変化するので、テーブ
ル・演算スルー選択部37は、「3」となる出力指示信
号ASをテーブル39へ供給するとともに、スタート信
号STをタイマ38へ供給する。この場合、テーブル3
9からは、タイマ38から供給されるクロックCLのク
ロック数に応じて、0.1〜1.0へ0.1ずつ増加す
るデータD3が乗算器33へ順次供給される。
【0034】乗算器33では、上記データD3がS/P
変換部32からのパラレルデータに乗算された後、P/
S変換部34へ供給される。P/S変換部34では、デ
ータD3が乗算されたパラレルデータがシリアルデータ
に変換され、リニアμ−law変換部35へ供給されて
伸長された後、後段のPCM復号部23へ供給される。
したがって、音声信号のレベルが領域A4から領域A3
へ遷移した場合には、図5に示す点Cにおいて、増幅器
AMP1のゲインが徐々に0dBに向かって増加し、音
量信号のレベルが増加することなる。ゲインが0dBに
なると、テーブル・演算スルー選択部37からスルー部
36へ選択信号S3が供給される。したがって、ゲイン
が0dBになった以降は、ADPCM復号部21から供
給されるADPCM音声信号はスルー部36を通ってそ
のままPCM復号部23へ供給される。
【0035】C−6.領域A3から領域A2へ遷移した
場合 次に、音声信号のレベルが、さらに、基準電圧V2より
小となった場合には、標準レベル以下の音量しか得られ
ないので、増幅器AMP1のゲインを増加させる必要が
ある。すなわち、この場合、ゲインを0dBから+6d
Bへ徐々に減少させ、最終的には+6dBにする。ま
ず、図5に示す点Bにおいて、レベル変換信号作成部3
0が出力するレベル変換信号S2が「2」から「1」へ
変化するので、テーブル・演算スルー選択部37は、
「4」となる出力指示信号ASをテーブル39へ供給す
るとともに、スタート信号STをタイマ38へ供給す
る。この場合、テーブル39からは、タイマ38から供
給されるクロックCLのクロック数に応じて、1.1〜
2.0へ0.1ずつ増加するデータD1が乗算器33へ
順次供給される。乗算器33では、上記データD1がS
/P変換部32からのパラレルデータに乗算された後、
P/S変換部34へ供給される。P/S変換部34で
は、データD1が乗算されたパラレルデータがシリアル
データに変換され、リニアμ−law変換部35へ供給
されて伸長された後、後段のPCM復号部23へ供給さ
れる。したがって、音声信号のレベルが領域A3から領
域A2へ遷移した場合には、図5に示す点Bにおいて、
増幅器AMP1のゲインが徐々に+6dBに向かって増
加し、音量信号のレベルが増加することなる。
【0036】C−7.領域A2から領域A1へ遷移した
場合 ここで、音声信号のレベルが、さらに減少し、基準電圧
V1より小となる場合には、無音状態であるので、増幅
器AMP1のゲインを増加させておく必要がない。すな
わち、この場合、図5に示す点Aにおいて、テーブル・
演算スルー選択部37に供給されるレベル変換信号S2
が「0」となり、スルー部36へ選択信号S3が供給さ
れる。したがって、増幅器AMP1のゲインは0dBと
なる。ADPCM復号部21から供給されるADPCM
音声信号は、スルー部36と通ってそのままPCM復号
部23へ供給される。
【0037】このように、本第1の実施例では、音声信
号のレベルに応じて自動的に音量を自動調整する際に、
デジタル信号処理部22の乗算器33において、音量信
号に徐々に増減するデータを乗算するようにしたので、
音量信号のレベルが徐々に変化するため、聴感上の違和
感を減少させることができる。
【0038】D.第2の実施例による自動音量調整装置
のブロック構成 次に、本発明の第2の実施例について説明する。上述し
た第1の実施例では、音声信号のレベルの検出をアナロ
グ回路で行ったが、本第2の実施例では、デジタル回路
を用いて行う。図6は第2の実施例による自動音量調整
装置の構成を示すブロック図である。なお、図2に対応
する部分については同一の符号を付けて説明を省略す
る。図において、デジタル信号処理部40は、その内部
において、デジタル処理によって、ADPCM復号部2
1から供給されるADPCM音声信号のピークを検出す
るとともに、そのレベルが前述した図5に示す領域A1
〜A4のどこにあるかを判定し、その領域に応じて音量
信号のレベルを調整するようになっている。
【0039】D−1.デジタル信号処理部のブロック構
成 次に、図7は上述したデジタル信号処理部40の構成を
示すブロック図である。なお、図3に対応する部分につ
いては同一の符号を付けて説明を省略する。図におい
て、41がピーク検出回路であり、S/P変換部32か
ら供給されるパラレルデータに基づいて、音声信号のピ
ークを検出し、これをレベル比較器42へ供給する。レ
ベル比較器42は、上記ピーク値と、予め設定されてい
る基準値(第1の実施例の基準電圧V1,V2,V3に
相当)とを比較し、音声信号が図5に示す領域A1〜A
4のどの領域にあるかを示すレベル変換信号S3をテー
ブル・演算スルー選択部37へ供給するようになってい
る。
【0040】E.第2の実施例の動作 次に、上述した第2の実施例による自動音量調整装置の
動作について説明する。まず、ADPCM復号部21に
より、音声受信デジタル信号(ADPCM)がμ−la
wPCM信号に復号され、デジタル信号処理部40へ供
給される。デジタル信号処理部40では、その内部にお
いて、デジタル処理によって、ADPCM復号部21か
ら供給されるADPCM音声信号のピークを検出すると
ともに、そのレベルが前述した図5に示す領域A1〜A
4のどこにあるかを判定し、その領域に応じて音量信号
のレベルを調整する。具体的には、ADPCM復号部2
1からの8ビットのμ−lawPCM信号は、μ−la
wリニア変換部31によって、圧伸PCM方式により圧
縮され、S/P変換部32へ供給される。S/P変換部
32では、パラレルデータに変換され、乗算器33およ
びピーク検出回路41へ供給される。
【0041】ピーク検出回路41では、S/P変換部3
2から供給されるパラレルデータに基づいて、音声信号
のピークが検出され、レベル比較器42へ供給される。
レベル比較器42では、上記ピーク値と、予め設定され
ている基準値とが比較され、音声信号が図5に示す領域
A1〜A4のどの領域にあるかを示すレベル変換信号S
3がテーブル・演算スルー選択部37へ供給される。テ
ーブル・演算スルー選択部37では、第1の実施例にお
けるレベル変換信号S2に対応するレベル変換信号S3
に応じて、スルー部36へ上記選択信号S3を供給し、
ADPCM音声信号を何の処理もせずにそのまま出力す
るか、あるいは、テーブル39のデータDによってAD
PCM音声信号のレベル(音量)を制御するようになっ
ている。このテーブル・演算スルー選択部37における
スルー部36、およびテーブル39に格納されているデ
ータD0〜D4による乗算部33でのレベル調整は、第
1の実施例と同一であるので説明を省略する。
【0042】乗算器33では、上記データD0〜D4の
いずれかがS/P変換部32からのパラレルデータに乗
算された後、P/S変換部34へ供給される。P/S変
換部34では、データD0〜D4のいずれかが乗算され
たパラレルデータがシリアルデータに変換され、リニア
μ−law変換部35へ供給されて伸長された後、後段
のPCM復号部23へ供給される。次に、PCM復号部
23では、さらに、PCMリニア信号が復号され、ロー
パスフィルタ24へ供給される。ローパスフィルタ24
では、高周波ノイズが除去され、アナログ出力部25へ
供給され、アナログ信号に変換されて音声信号として増
幅器AMP1へ供給される。増幅器AMP1では、所定
のゲインで音声信号が増幅され、スピーカ14で発音さ
れる。
【0043】このように、本第2の実施例では、音声信
号のレベルに応じて自動的に音量を自動調整する際に、
デジタル信号処理部22の乗算器33において、音量信
号に徐々に増減するデータを乗算し、音量信号のレベル
を徐々に変化させるという処理をデジタル処理によって
行うようにしたので、聴感上の違和感を減少させること
ができるとともに、回路を削減でき、かつ、実装面積を
削減することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、判別手段によって、受
信した音声信号のレベルが標準値以上であるか否かを判
別し、次いで、音声信号のレベルが標準値より小さくな
ると、ゲイン制御手段によって、上記判別手段による判
別結果に基づいて、音声信号が伝達される信号系のゲイ
ンを徐々に増加させるようにしたので、以下の効果が得
られる。 (a)ゲインを徐々に増減するように制御し、聴感上の違
和感を減少させることができるという利点が得られる。 (b)また、デジタル処理によりゲインの制御を行うよう
にすれば、聴感上の違和感を減少させることができると
ともに、回路を削減でき、実装面積を削減することがで
きるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による音声入力回路を適
用したPHS端末の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例による音声処理部の一部、増幅器
およびスピーカの回路構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例によるデジタル信号処理部の構成
を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例によるテーブルのデータ構成を示
す模式図である。
【図5】第1の実施例による増幅器のゲイン調整の動作
例を示す模式図である。
【図6】第2の実施例による自動音量調整装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】第2の実施例によるデジタル信号処理部の構成
を示すブロック図である。
【図8】従来の自動音量調整装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】従来の自動音量調整装置における増幅器の略構
成を示す回路図である。
【図10】従来の自動音量調整装置における増幅器のゲ
イン調整の動作例を示す模式図である。
【符号の説明】
11 送受信部 12 通信制御部 13 音声処理部 14 スピーカ 15 マイク 16 キー入力部 17 制御部 18 ROM 19 RAM 20 表示部 21 ADPCM復号部 22,40 デジタル信号処理部(ゲイン制御手段) 23 PCM復号部 24 ローパスフィルタ 25 アナログ出力部 26 整流回路部(整流手段) 27 ピークホールド回路(ピーク値保持手段) 28 信号レベル判定部(比較手段) 29 基準電圧作成部(基準電圧生成手段) 30 レベル変換信号作成部(指示信号生成手段) 31 μ−lawリニア変換部(圧縮手段) 32 S/P変換部(シリアルパラレル変換手段) 33 乗算器(乗算手段) 34 P/S変換部(パラレルシリアル変換手段) 35 リニアμ−law変換部(伸長手段) 36 スルー部(スルー手段) 37 テーブル・演算スルー選択部(係数読出手段) 38 タイマ(タイマ手段) 39 テーブル(係数格納手段) 41 ピーク検出回路(検出手段) 42 レベル比較器(判別手段) AMP1,AMP2 増幅器 D0〜D4 データ(係数) V1,V2,V3 基準電圧 26,27,28,29,30 判別手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した音声信号のレベルが標準値以上
    であるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号
    のレベルが前記標準値より小さくなると、前記音声信号
    が伝達される信号系のゲインを徐々に増加させるゲイン
    制御手段とを具備することを特徴とする無線通信装置に
    おける自動音量調整装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、 前記音声信号を直流に変換する整流手段と、 前記整流手段によって変換された直流信号のピーク値を
    保持するピーク値保持手段と、 前記標準値を規定する基準電圧を生成する基準電圧生成
    手段と、 前記ピーク値保持手段によって保持されたピーク値と、
    前記基準電圧生成手段によって生成された基準電圧とを
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記ピーク値
    が前記基準電圧より小さくなると、ゲインを増加させる
    ための指示信号を前記ゲイン制御手段に供給する指示信
    号生成手段とを具備することを特徴とする請求項1記載
    の無線通信装置における自動音量調整装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲイン制御手段は、 所定の間隔で増加する係数列が格納された係数格納手段
    と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号
    のレベルが前記標準値より小さくなると、前記係数格納
    手段に格納された係数列を所定の時間間隔で順次読み出
    す係数読出手段と、 前記音声信号に前記係数読出手段によって読み出された
    係数を順次乗算して前記音声信号のレベルを増加させる
    乗算手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の
    無線通信装置における自動音量調整装置。
  4. 【請求項4】 前記係数読出手段が前記係数格納手段か
    ら係数列を読み出す際の前記所定の時間間隔を規定する
    パルス信号を生成するタイマ手段を具備することを特徴
    とする請求項3記載の無線通信装置における自動音量調
    整装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲイン制御手段は、 所定の間隔で増加する係数列が格納された係数格納手段
    と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号
    のレベルが前記標準値より小さくなると、前記係数格納
    手段に格納された係数列を所定の時間間隔で順次読み出
    す係数読出手段と、 受信したデジタル形式の音声信号を統計的信号モデルに
    基づくPCM方式の一つである圧伸PCM方式により圧
    縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって圧縮されたデジタルデータをパラ
    レルデータに変換するシリアルパラレル変換手段と、 前記シリアルパラレル変換手段が出力するパラレルデー
    タに前記係数読出手段によって読み出された係数を順次
    乗算して前記パラレルデータの値を増大させる乗算手段
    と、 前記乗算手段が出力するパラレルデータをシリアルデー
    タに変換するパラレルシリアル変換手段と、 前記パラレルシリアル変換手段が出力するシリアルデー
    タを統計的信号モデルに基づくPCM方式の一つである
    圧伸PCM方式により伸長して出力する伸長手段とを具
    備することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置に
    おける自動音量調整装置。
  6. 【請求項6】 前記ゲイン制御手段は、前記音声信号の
    レベルが前記標準値以上になると、前記信号系のゲイン
    を所定値から標準のゲインまで徐々に減少させることを
    特徴とする請求項1記載の無線通信装置における自動音
    量調整装置。
  7. 【請求項7】 前記ゲイン制御手段は、 所定の間隔で増加する係数列が格納された係数格納手段
    と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号
    のレベルが前記標準値より小さくなると、前記係数格納
    手段に格納されている係数列を所定の時間間隔で順次読
    み出す一方、前記音声信号のレベルが前記標準値以上に
    なると、前記係数格納手段に格納されている係数列を所
    定の時間間隔で逆順で読み出す係数読出手段と、 前記音声信号に前記係数読出手段によって読み出された
    係数を順次乗算して前記音声信号のレベルを増減させる
    乗算手段とを具備することを特徴とする請求項6記載の
    無線通信装置における自動音量調整装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲイン制御手段は、前記音声信号の
    レベルが前記標準値以上になると、前記音声信号をその
    まま後段の回路へ供給するスルー手段を具備することを
    特徴とする請求項1記載の無線通信装置における自動音
    量調整装置。
  9. 【請求項9】 音声信号のレベルが第1の標準値以上で
    あるか否か、および前記第1の標準値より大である第2
    の標準値以上であるか否かを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記音声信号
    のレベルが前記第1の標準値を境に増減すると、前記音
    声信号が伝達される信号系のゲインを第1のゲインと第
    2のゲインとの間で徐々に増減させ、前記音声信号のレ
    ベルが前記第2の標準値を境に増減すると、前記音声信
    号が伝達される信号系のゲインを前記第2のゲインと該
    第2のゲインより小である第3のゲインとの間で増減さ
    せるゲイン制御手段とを具備することを特徴とする無線
    通信装置における自動音量調整装置。
  10. 【請求項10】 受信したデジタル形式の音声信号を統
    計的信号モデルに基づくPCM方式の一つである圧伸P
    CM方式により圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段によって圧縮されたデジタルデータをパラ
    レルデータに変換するシリアルパラレル変換手段と、 前記シリアルパラレル変換手段が出力するパラレルデー
    タのピーク値を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出されたピーク値が予め設定さ
    れている標準値以上であるか否かを判別する判別手段
    と、 所定の間隔で増加する係数列が格納された係数格納手段
    と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記ピーク値
    が前記標準値より小さくなると、前記係数格納手段に格
    納された係数列を所定の時間間隔で順次読み出す係数読
    出手段と、 前記シリアルパラレル変換手段が出力するパラレルデー
    タに前記係数読出手段によって読み出された係数を順次
    乗算する乗算手段と前記乗算手段が出力するパラレルデ
    ータをシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換
    手段と、 前記パラレルシリアル変換手段が出力するシリアルデー
    タを統計的信号モデルに基づくPCM方式の一つである
    圧伸PCM方式により伸長して出力する伸長手段とを具
    備することを特徴とする無線通信装置における自動音量
    調整装置。
  11. 【請求項11】 前記係数読出手段は、前記判別手段に
    よる判別結果に基づいて、前記ピーク値が前記標準値よ
    り小さくなると、前記係数格納手段に格納されている係
    数列を所定の時間間隔で順次読み出す一方、前記ピーク
    値が前記標準値以上になると、前記係数格納手段に格納
    されている係数列を所定の時間間隔で逆順で読み出すこ
    とを特徴とする請求項10記載の無線通信装置における
    自動音量調整装置。
  12. 【請求項12】 前記係数読出手段は、前記判別手段に
    よる判別結果に基づいて、前記ピーク値が前記標準値以
    上になると、受信したデジタル形式の音声信号をそのま
    ま後段の回路へ供給するスルー手段を具備することを特
    徴とする請求項10記載の無線通信装置における自動音
    量調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005192067A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd オーディオ増幅器
JP2008252939A (ja) * 1997-11-04 2008-10-16 Nokia Corp 自動利得制御回路

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