JPH08138576A - 補助偏向ヨークおよびその組立方法 - Google Patents

補助偏向ヨークおよびその組立方法

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JPH08138576A
JPH08138576A JP28233094A JP28233094A JPH08138576A JP H08138576 A JPH08138576 A JP H08138576A JP 28233094 A JP28233094 A JP 28233094A JP 28233094 A JP28233094 A JP 28233094A JP H08138576 A JPH08138576 A JP H08138576A
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道夫 小笠
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浩章 西野
Yuji Nakahara
裕治 中原
Nobuaki Miyake
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向ヨークの電子銃側の端部に設けられる補
助偏向コイルの磁気コアの構成において、従来構造では
巻線性、寸法精度また衝撃にたいする強度の点で問題あ
り、量産性を欠いている。そのため、生産性がよく、ま
た精度の高い補助偏向ヨークを提供する必要があった。 【構成】 磁気コアを磁極片13と周回磁路を形成する
リング状コア12とに分割し、磁極片13に補助コイル
8を巻回したものを放射状に配置してリング状コア12
と一体に接着するようにした。また、巻線後補助コイル
全体を曲げてリング状のコアにするなどの構成をとっ
た。 【効果】 磁極片13への補助コイル8の巻線が容易と
なり、補助偏向ヨークの精度と生産性が向上するととも
に、耐衝撃性が向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数対の磁極を有す
るリング状のコアの上記磁極に巻装された補助コイルを
具備した補助偏向ヨークの構造、およびその組立方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開平3−233841号公報
に示された偏向ヨークの側面図、図10はその補助偏向
ヨークの構成を示す正面図である。この補助偏向ヨーク
の電子銃側に近接して複数の磁極を有するリング状のコ
アを設け、このコアの磁極に巻装した補助コイルに、垂
直偏向電流の一部を分流させるように構成したものであ
る。図において、1は偏向ヨーク、2は水平偏向コイ
ル、3は垂直偏向コイルで、共にサドル型のコイルで構
成されている。4は磁気コア、5はセパレータ、6はフ
ェライト等の磁性体から成る磁気コア、7は磁気コア6
と一体に形成された磁極、8は磁極7に巻装された補助
コイルで、これらで補助偏向ヨーク9を構成している。
【0003】一般に、セルフコンバーゼンス型の偏向ヨ
ーク1は、水平偏向磁界分布をピンクッション型に、ま
た垂直偏向磁界分布をバレル型に設定すると共に、水平
偏向磁界と垂直偏向磁界の偏向ヨークの中心軸方向の偏
向中心位置を調節することにより実現される。しかしな
がら、水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルをサドル型
に構成した場合、水平偏向コイルの内側に位置する垂直
偏向コイルの偏向中心位置を調節することは極めて困難
であり、また垂直偏向磁界の電子銃側への広がりも少な
い。そこで、この従来例のように、偏向ヨークの電子銃
側に補助偏向ヨーク9を設け、補助コイル8に垂直偏向
電流を通電することで垂直偏向磁界の中心位置を調節す
ることが行われている。
【0004】図10は、この従来例の回路図で示した図
で、図9と同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、
10m、10sは可変抵抗器、11は垂直偏向出力回路
で、垂直偏向コイル3に直列に接続された補助コイル群
8に垂直偏向電流Ivが通電されると、図9中に示すよ
うな電子ビームを垂直方向に偏向する磁界を発生させる
ことができ、垂直偏向磁界の磁路の長さを実質的に長く
するとともに、一般にコマ収差と呼ばれる偏向収差の補
正も同時に行うことができる。
【0005】また、更に図11(a),(b)および
(c)に示すように8極の磁極7を選択的に励磁発生さ
せることができ、これによってダイナミックコンバーゼ
ンス補正も可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以下、従来例の補助偏
向ヨークの問題点について説明する。 (1)磁気コア6の外径は60mmから100mm程度
であり、また、厚さは3mmから10mm程度である。
この磁気コア6をフェライト材で製造すると、特に焼成
工程において磁極部分の垂れや、リング状コア部分の真
円度の低下などの形状の変形が発生し易く、製造時の歩
留まりを悪化させる要因となっている。 (2)磁気コア6と磁極7の付け根付近が振動や落下に
よる衝撃に対して弱く、亀裂やヒビ割れが発生し易い。 (3)磁気コア6から中心方向に突出した磁極7に、補
助コイル8をトロイダル状に巻線することが極めて困難
である。この問題は、寸法精度が比較的高いケイ素鋼板
によって構成された磁芯の場合も同様である。 (4)上記のような問題点を解消するため、別工程で成
形品等の巻枠に補助コイル8を巻線した巻枠を磁極7に
挿入し、さらに各補助コイル8の端末を配線することが
行われるが、配結線の数が多くなると非常に作業性の悪
いものとなる。以上のように、従来例の補助偏向ヨーク
は、機能的には幾つかの利点を有するが、強度の点およ
び製造時の作業性に幾多の問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、耐衝撃性および作業性がよ
く、さらに寸法精度の高いものが得られる補助偏向ヨー
クの構造、およびその組立方法を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る補助偏向
ヨークは、磁気コアを、リング状の部分と各磁極の部分
とに分離したリング状コアと磁極とで構成し、各磁極に
補助コイルを装着したものとリング状コアを一体に組み
立てる構造としたものである。
【0009】この発明に係る補助偏向ヨークの組立方法
は、磁気コアを、リング状の部分の一部と磁極とを含む
部分コアに分割し、各部分コアの磁極に補助コイルを巻
線した後、それらを環状に組み立てるようにしたもので
ある。
【0010】また、磁気コアを、可撓性を有する連結部
で連結した展開型のコアに形成し、各磁極に補助コイル
を巻線した後、環状に整形するようにしたものである。
【0011】また、磁極線管のネック部が挿通される通
し孔が形成されているハブ部に複数の巻枠が放射状に形
成されたホルダを備え、このホルダの巻枠内に磁極片を
挿入するとともに、巻枠に補助コイルを巻線したのち、
リング状コア内に嵌め込み、接着剤で固着するようにし
たものである。
【0012】また、ホルダを外囲部で連結するととも
に、ハブ部を分割した展開型ホルダに形成し、各巻枠内
に磁極片を挿入するとともに各巻枠に補助コイルを巻線
したのち環状に整形し、リング状コア内に嵌め込んで接
着剤で固着するようにしたものである。
【0013】また、ホルダの成形時に、各巻枠に磁極片
をインサートして成形したものである。
【0014】
【作用】この発明によれば、磁気コアを磁極片と周回磁
路を構成するリング状コアとに分割したので、磁極片へ
の補助コイルの巻線が容易に行えるとともに、一体型の
磁気コアに較べて形状が簡単化されるため、フェライト
材で形成した場合の製造歩留まり、および生産性が向上
する。
【0015】また、磁気コアをリング状コアの一部と一
つの磁極で構成された部分コアに分割したので、上記同
様に巻線が容易にできるとともに、フェライト材で形成
した場合には比較的小型でかつ単純形状のものを生産す
るため、製造歩留まり、および生産性が向上する。
【0016】また、所定数の部分コアを可撓性のある連
結部で連結した展開型コアに構成したので、上記同様に
巻線が容易となり、生産性が向上する。
【0017】また、ハブ部に巻枠を放射状に設けたホル
ダを備え、このホルダの巻枠内に磁極片を挿入するとと
もに各巻枠に補助コイルを巻回するようにしたので、磁
極片の位置決め精度が高くなり、また巻線も容易にコア
の突起部の付け根に当たる側より行えるので、生産性が
向上する。
【0018】また、ホルダを各巻枠ごとに分割して外囲
部で連結した連結型ホルダに形成したので、各巻枠間の
距離を一定に設定して巻線を行なうことができるので、
巻線が迅速かつ容易に行えるため生産性が向上する。
【0019】また、ホルダの成形時に、磁極片を巻枠内
にインサートして成形したので、磁極片が巻枠内に位置
精度よく固着できる。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1について説
明する。図において、12はリング状コア、13は磁極
片、14は巻枠で、補助コイル8は巻枠14に巻回され
て磁極片13に装着される。
【0021】この補助偏向ヨーク9の組立手順は、ま
ず、プラスチック等の成形品で作られた巻枠14にウレ
タン電線等のワイヤーを所定のターン数だけ巻線を施
し、フェライト材等で形成された磁極片13を挿入す
る。次に、この磁極片13を図1(b)に示すように図
示していないプリント基板等の基体上に配置して接着剤
等で固着したのち所定の配結線を行い、次に、周回磁路
を形成する図1(c)に示すリング状コア12の内囲面
が放射状に配置された磁極片13の外端面に内接するよ
うに嵌め込んで基体に接着剤等で固着する。
【0022】この実施例1によれば、補助コイル8の巻
線は、巻枠14が分離独立しているため容易に行える。
また、磁気コアを形成する磁極片13およびリング状コ
ア12のいずれも形状が単純であるため、フェライト材
等の焼成工程を経る磁芯であっても精度よく製造するこ
とができる。また、更に、リング状コア12と磁極片1
3とは別体であるため、補助偏向ヨーク9に衝撃が加わ
っても、リング状コア12と磁極片13の接続部分が破
損することがない。
【0023】実施例2.図2はこの発明の実施例2を示
す図で、図2(a)は正面図、図2(b)はその一つの
ユニットを示す図である。図において図1と同一符号は
それぞれ同一または相当部分を示しており、15はT字
型に分割された部分コア、16は本実施例2の補助偏向
ヨーク9を構成するユニットで、図9に示した磁気コア
6を磁極7の間でT字型となるように分割した部分コア
15の磁極7に、補助コイル8を巻回した巻枠14を装
着したものである。
【0024】このユニット16を図2(a)に示すよう
に図示していないプリント基板の上に環状に配置して接
着剤で固着し、所定の結配線を行うことで補助偏向ヨー
ク9が得られる。
【0025】このユニット16は、部分コア15の磁極
7に直接補助コイル8を巻線してもよい。
【0026】また、これらのユニット16の組立は、各
部分コア15の端部同士を接着剤で固定するか、または
8個のユニット16が精度良く固定できる形枠成形品の
中に嵌め込むようにしてもよい。
【0027】また、この実施例2では、部分コア15を
磁極数に応じた数に分割したが、巻線が可能な範囲また
は補助コイル8を巻回した巻枠14が挿入できる範囲内
で分割数を少なくしてもよい。
【0028】実施例3.図3は、実施例2の変形例を示
す図で、図2と同一符号はそれぞれ同一または相当部分
を示している。この実施例2はリング状コアの分割位置
を、磁極7の付け根の部分とし、部分コア15の形状を
略Lの字型としたものであって、巻線および組立の手順
等は、上記実施例2と同様であるので説明を省略する。
【0029】この実施例2および3によれば、部分コア
をつくるための金型が一種類で済み、製造面でのトータ
ルコストが低減できる利点がある。また、部分コアは単
純形状であるため、フェライト材等で製造した場合でも
寸法精度的に安定した生産が可能である。更にまた、補
助偏向ヨークの磁気コアが分割されて構成されているた
め、振動や落下等に対する耐衝撃特性が向上する。
【0030】実施例4.図4はこの発明の実施例4を示
す図で、図4(a)は正面図、図4(b)はその組立途
中の展開図で、図2と同一符号はそれぞれ同一または相
当部分を示している。図において部分コア15は、ケイ
素鋼板等の積層化磁芯で構成され、隣接する部分コア1
5は、狭いブリッジ状に形成された連結部18で連結さ
れて、8個の部分コア15が図4(b)に示すように連
結された展開型コア19に形成されている。
【0031】この展開型コア19の所定の磁極7に、補
助コイル8を巻回した巻枠14を装着したのち、図4
(a)に示すように環状に整形し、接着剤で固着するこ
とで補助偏向ヨーク9を得ることができる。
【0032】なお、実施例4では磁極7に補助コイル8
が巻回された巻枠14を挿入するようにしたが、展開型
コア19が略直線状である図4(b)の状態で、磁極7
に直接補助コイル8を巻線してもよく、また巻枠14を
挿入したのち巻線を施すようにしてもよい。
【0033】実施例4によれば、垂直偏向系等比較的周
波数の低い補助偏向電流を流す必要のある補助偏向ヨー
クの磁気コアおよび補助コイルの製造に有利であり、略
直線状に一定間隔で並んでいる磁極に連続巻線が可能と
なるので生産性が向上する。また、補助コイルの巻線が
連続的に、かつ、各対となる補助コイルの巻線を連続し
て行えるので、巻線および結線作業の簡略化が図れる。
【0034】実施例5.図5はこの発明の実施例5を示
す図で、図5(a)は正面図、図5(b)は巻枠と磁極
を一体に組み立てた部分の構造を示す断面図である。図
において、図1と同一符号はそれぞれ同一または相当部
分を示しており、20はハブ部で陰極線管のネック部が
挿通される透孔21と8つの巻枠14が放射状に形成さ
れ、各巻枠14内に磁極片13の挿入孔が形成されてい
る。22は巻枠14に形成された端子ピンの挿入孔で、
ハブ部20と巻枠14でホルダ23を構成している。
【0035】この実施例5の組立手順は、巻枠14の挿
入孔内に磁極片13を挿入したのち、巻枠14のハブ部
20に近いところから補助コイル8を巻回してゆき、端
末は挿入孔22に挿入した端子ピンに接続する。次に、
リング状コア12を外周に嵌め込んで接着剤で固着す
る。このリング状コア12の組立は、ホルダ23の中心
軸に対して同一方向に挿入するので容易に行うことがで
きる。このとき磁極片13の外端部にシリコン系または
ゴム系の比較的粘性のある接着剤を塗布しておくと、リ
ング状コア12を滑らかに挿入することができるととも
に、リング状コア12の固定も行える。
【0036】実施例5によれば、ハブ部19で一体化し
た巻枠14内に磁極片13を挿入するようにしたので、
磁極片13の位置精度が向上するとともに、放射状に広
がる巻枠14に補助コイルに連続的に巻線することがで
きるので、複数の補助コイルを巻線するのに有利であ
る。また、リング状コアおよび磁極片の形状が単純にな
るので、生産性が向上するとともに、磁性材をフェライ
ト材で構成した場合は、寸法精度が向上する。
【0037】また、この実施例5では、磁極片13をホ
ルダの成形時に金型内にインサートしてホルダ23と一
体に成形してもよく、このようにすると、磁極片13の
組立手間が省けるとともに、磁極片13の位置精度が向
上し、さらに磁極片13がホルダ23内に固着されるた
め、補助コイル8が発生する磁界によって引き起こされ
る磁極片13の振動による騒音が生じない。
【0038】また、巻枠14に設けられた端子ピン挿入
孔22に端子ピンを装着したので、補助コイル8の巻線
端末の処理、および基板等への配線用に用いることがで
きるので、配結線の作業性が向上する。
【0039】実施例6.図6はこの発明の実施例6を示
す図で、図6(a)は正面図、図6(b)は展開型ホル
ダの展開図である。図において図5と同一符号はそれぞ
れ同一または相当部分を示しており、24は展開型ホル
ダで、分割されたハブ部25、巻枠14、巻枠14の外
端に形成された外囲部26および外囲部26の連結部2
7で構成されており、巻枠14内に磁極片13が装着さ
れる。28は補助コイル8の渡り線である。
【0040】この実施例6の組立手順は、展開した状態
のホルダ23の各巻枠14に補助コイル8を順次巻回
し、各巻枠14内に磁極片13を挿入したのち、図6
(a)に示すように環状に整形し、磁極片13の外端面
に内接するようにリング状コア12を嵌着して接着剤で
固着して補助偏向ヨーク9が得られる。
【0041】実施例7.図7は実施例6の変形例を示す
図で、図6と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を
示している。この実施例7は渡り線28を外囲部26に
沿わして引きまわすようにしたものである。このように
渡り線28を処理すると、補助コイル8のプリント基板
への配線処理が容易になる。
【0042】実施例6および7によれば、ホルダ24を
展開した状態では、巻枠14が図7(b)に示すように
直線上に配列されるので連続的に巻線を施すことが容易
となり、さらに、各補助コイル8間の配線の引き回しも
容易となる。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、磁極片が分離独立し
ているため、巻線が容易である。また、磁気コアを構成
する磁極片およびリング状コアのいずれも形状が単純で
あるため、フェライト等の焼成工程を経る磁気コアであ
っても精度よく製造することができる。また更に、リン
グ状コアと磁極片とは別体に構成されているため、補助
偏向ヨークに衝撃が加わってもその接続部分で衝撃が緩
和されるので、従来のように磁気コアが破損するといっ
た不具合の発生も少なくなる。
【0044】また、磁気コアをリング状コアの部分で分
割した部分コアで構成したので、部分コアを作るための
金型が一種類で済み、製造面でのトータルコスト的な利
点がある。また、部分コアは単純形状なためフェライト
材等で製造した場合でも寸法精度が向上する。更にま
た、磁気コアが部分コアに分割されているため、振動や
落下等の衝撃に対しても強くなる。
【0045】また、磁気コアを連結型コアに形成したの
で、略直線状に一定間隔で並んだ磁極に巻線できるので
生産性が向上する。また、巻線が連続的に行えるため、
各対となる補助コイル群の巻線が連続的に行えるので、
配結線の簡略化が図れる。
【0046】また、磁極片を収容する巻枠をハブ部に放
射状に設けたホルダを用いたので、各磁極片の位置精度
が向上するとともに、放射状に配置された巻枠に補助コ
イルを連続的に巻線することができるので、複数の補助
コイルを巻線する必要のあるこの種の補助偏向ヨークを
構成するのに有利である。また、前記同様に磁気コアの
形状が単純形状になるため、コア自体の生産性が向上す
ると同時に焼き物であるコアの寸法精度も向上する利点
がある。
【0047】また、ホルダを巻枠ごとに分割した展開形
に構成したので、巻線が容易になるとともに、各補助コ
イル間の渡り線の引き回しも容易にできる利点がある。
また、各巻枠への巻線は、略直線状に展開した状態で実
施できるため各巻線部分の間隔が十分保つことが可能で
複雑な補助コイルの巻線が容易となる。
【0048】また、ホルダの各巻枠内に磁極片をインサ
ート成形するようにしたので、磁極片の位置精度が向上
するとともに、巻枠に一体に固定できるため、補助コイ
ルが発生する磁界によって引き起こされる磁極片の振動
による騒音の発生を防止できる。また、磁極片の挿入は
ホルダの成形段階で行われるため、ホルダに磁極片を挿
入する工程が組立段階で省略でき、また組立段階ではホ
ルダと磁極片が一体化しているため取扱が容易で、生産
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す正面図および部分
図である。
【図2】 この発明の実施例2を示す正面図および部分
図である。
【図3】 この発明の実施例3を示す正面図および部分
図である。
【図4】 この発明の実施例4を示す正面図および展開
図である。
【図5】 この発明の実施例5を示す正面図および断面
図である。
【図6】 この発明の実施例6を示す正面図および展開
図である。
【図7】 この発明の実施例7を示す正面図および展開
図である。
【図8】 従来の補助偏向ヨークを備えた偏向ヨークの
側面図である。
【図9】 従来の補助偏向ヨークの正面図である。
【図10】 従来例の補助偏向ヨークの補助コイルと垂
直偏向コイルの結線関係を示した回路図である。
【図11】 従来例で発生する2、4および6極磁界を
示した図である。
【符号の説明】
1 偏向ヨーク、2 水平偏向コイル、3 垂直偏向コ
イル、4,6 磁気コア、7 磁極、8 補助コイル、
9 補助偏向ヨーク、12 リング状コア、13 磁極
片、14 巻枠、15 丁字型の部分コア、16 補助
偏向ヨークユニット、17 L字型の部分コア、18
連結部、19 展開型コア、20 ハブ部、21 透
孔、22 端子ピン挿入孔、23 ホルダ、24 展開
型ホルダ、25 分割ハブ部、26 外囲部、27 連
結部、28 渡り線。
フロントページの続き (72)発明者 三宅 展明 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術センター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サドル型の水平および垂直偏向ヨークの
    電子銃側に配設され、リング状コアから中心軸方向に延
    在する対をなす複数の磁極を有する磁気コアの磁極に補
    助コイルが巻回されてなる補助偏向ヨークにおいて、 上記磁気コアを、リング状コアと、複数の磁極とに分離
    した構成としたことを特徴とする補助偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 複数の磁極に各別に補助コイルを巻回し
    て基体に放射状に取り付ける工程、各磁極の外端面に内
    接するようにリング状コアを嵌め込んで上記基体に取り
    付ける工程を含むことを特徴とする補助偏向ヨークの組
    立方法。
  3. 【請求項3】 サドル型の水平および垂直偏向ヨークの
    電子銃側に配設され、リング状コアから中心軸方向に延
    在する対をなす複数の磁極を有する磁気コアの磁極に補
    助コイルが巻回されてなる補助偏向ヨークにおいて、 上記磁気コアを、磁極とリング状コアの一部とを含む同
    一形状に分離された部分コアを環状に配置して構成した
    ことを特徴とする補助偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 磁極とリング状コアの一部とを含む同一
    形状に分離された部分コアの各磁極に補助コイルを巻回
    する工程、各磁極に補助コイルが巻回された部分コアを
    環状に配置して一体に固着する工程を含むことを特徴と
    する補助偏向ヨークの組立方法。
  5. 【請求項5】 部分コアの間に可撓性を有する連結部を
    形成して所定数の部分コアを連結してなることを特徴と
    する請求項3記載の補助偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 連結部によって互いに連結された部分コ
    アの磁極に補助コイルを巻回する工程、磁極に補助コイ
    ルが巻回された部分コアを環状に整形して一体に固着す
    る工程を含むことを特徴とする補助偏向ヨークの組立方
    法。
  7. 【請求項7】 サドル型の水平および垂直偏向ヨークの
    電子銃側に配設され、リング状コアから中心軸方向に延
    在する対をなす複数の磁極を有する磁気コアの磁極に補
    助コイルが巻回されてなる補助偏向ヨークにおいて、 陰極線管のネック部が挿通される透孔が形成されたハブ
    部に放射状に配設され、磁極片の収容孔が形成された複
    数の巻枠を有するホルダと、このホルダの収容孔内に挿
    入された複数の磁極片と、これらの磁極片の外端面に接
    するように嵌着されたリング状コアとによって磁気コア
    を構成したことを特徴とする補助偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】 陰極線管のネック部が挿通される透孔が
    形成されたハブ部に放射状に配設された複数の巻枠に補
    助コイルを巻回する工程、上記巻枠内に磁極片を装着
    し、これらの磁極片の外端面に内接するようにリング状
    コアを嵌着して一体に固着する工程を含むことを特徴と
    する補助偏向ヨークの組立方法。
  9. 【請求項9】 ホルダのハブ部を巻枠の間で分割すると
    共に、各巻枠の外端部に連結部によって連結された外囲
    部を設けたことを特徴とする請求項7記載の補助偏向ヨ
    ーク。
  10. 【請求項10】 分割されたハブ部と、互いに連結部で
    連結された外囲部とに取付けられた巻枠に補助コイルを
    巻回する工程、上記巻枠に磁極片を装着し、上記連結部
    を曲げて環状に整形すると共に各磁極片の外端面に内接
    するようにリング状コアを嵌着して一体に固着する工程
    を含むことを特徴とする補助偏向ヨークの組立方法。
  11. 【請求項11】 請求項7または請求項9において、ホ
    ルダが成形用金型内に磁極をインサートして一体に成形
    されたものであることを特徴とする補助偏向ヨーク。
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