JPH0813731B2 - 平茸の成長促進剤及び成長促進法 - Google Patents

平茸の成長促進剤及び成長促進法

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JPH0813731B2
JPH0813731B2 JP62272520A JP27252087A JPH0813731B2 JP H0813731 B2 JPH0813731 B2 JP H0813731B2 JP 62272520 A JP62272520 A JP 62272520A JP 27252087 A JP27252087 A JP 27252087A JP H0813731 B2 JPH0813731 B2 JP H0813731B2
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JP
Japan
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growth
flat
euglena
hot water
mushrooms
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JP62272520A
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知広 佐藤
信次 山西
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、平茸の成長促進剤及び成長促進法に関す
る。
従来の技術とその問題点 現在、平茸はガラスあるいは樹脂製容器(以下ポリビ
ンと記す)に、米ヌカまたは麦ヌカを主要栄養素源とす
る培地を入れ、種菌を接種し、温度、湿度、光などの外
的環境条件を制御して大量に生産されている。しかしな
がら、上記従来の方法で収穫される平茸の子実体は、そ
の形状及び大きさが不揃いとなり、商品化する場合に生
育の著しく悪い子実体は全て選別して取り除かれる。そ
の量は全体の8〜15%にも達する。従って、得られる商
品平茸の量が極端に低下するという問題点がある。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究
を重ねた結果、原生動物ユーグレナの熱水抽出物が優れ
た平茸成長促進効果を有し、これを従来の平茸栽培用培
地に添加する場合には、ほぼ一定の形状及び大きさを有
し、商品価値の高い平茸の子実体を従来よりも多量に生
産できることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、ユーグレナ細胞の熱水抽出物を有効成
分とする平茸の成長促進剤及び平茸を栽培するに当り、
平茸栽培用培地にユーグレナ細胞の熱水抽出物を添加す
ることを特徴とする平茸の成長促進法に係る。
本発明で使用する原生動物ユーグレナは、その細胞内
に葉緑体を保持し、通常、河川、湖沼等の淡水に生息
し、炭酸ガスを炭素源とした光合成機能を有する独立栄
養及び外部環境に存在する有機物質を炭素源とした従属
栄養による生活ステージを有している。ユーグレナの具
体例としては、ユーグレナ・グラシリス、ユーグレナ・
ビリデ、ユーグレナ・インタミデイア等のユーグレノイ
ド、河川、湖沼等で生息する野生株及びそれらの変異株
等のユーグレナ属の全ての種が挙げられる。またその培
地及び培養形態についても一切制限は無く、暗黒下で従
属栄養的に培養されたもの、太陽光又は人工光照射下に
光合成条件下に培養されたもの等の全てのものが使用可
能である。勿論培地や培養条件を変えることにより、ユ
ーグレナ細胞内の成分は多少変化するが、本発明の目的
を達成するには何らの支障もない。
上記の方法で培養したユーグレナ細胞の熱水抽出物
は、例えば以下のようにして製造できる。
まず上記方法で培養したユーグレナ細胞を、例えば遠
心分離、過分離等の公知の微生物菌体回収方法に従っ
て培養液中から回収する。次いで回収されたユーグレナ
細胞を、必要に応じて例えば水道水、純水、イオン交換
水等で洗浄した後、乾燥する。乾燥方法としては公知の
方法が採用でき、例えば凍結乾燥、熱風乾燥、自然乾燥
等を例示できる。このようにして得られるユーグレナ細
胞の乾燥物(以下乾燥細胞という)を下記の熱水処理に
供する。尚、回収されたユーグレナ細胞及び水洗後のユ
ーグレナ細胞(以下これらを湿潤細胞という)も熱水処
理の原料として使用できる。
熱水処理は、乾燥細胞又は湿潤細胞の水懸濁液を、必
要に応じて加圧下に、加熱することにより行なわれる。
水懸濁液中の乾燥細胞又は湿潤細胞の量は特に制限され
ないが、通常重量比率(細胞/水)が1/20〜1/2程度と
なるようにすればよい。加熱温度及び時間は特に制限さ
れないが、通常加熱温度は60〜120℃程度、加熱時間は
5〜120分程度とすればよい。尚本発明では、60〜120℃
程度の温度の水を熱水とする。熱水処理された乾燥細胞
又は湿潤細胞の水懸濁液を室温に冷却後、該水懸濁液中
の固形分を、例えば遠心分離、過等の公知の分離方法
によって除去し、ユーグレナの熱水抽出物溶液を得る。
本発明では、上記で得られるユーグレナの熱水抽出物
溶液をそのまま若しくは希釈して又は濃縮して平茸の培
地に添加してもよく、或いは公知の方法に従って乾燥物
としてから添加してもよいが、熱水抽出の際の細胞と水
との使用比率が上記比率(1/20〜1/2)である場合は、
得られる熱水抽出液を水で10〜10000倍程度に希釈して
使用するのが好ましい。
本発明のユーグレナ熱水抽出物を用いて平茸を栽培す
るに際しては、公知の方法に従い、例えば以下のように
して行えばよい。
平茸栽培用培地の原料としては従来より用いられてい
るものがいずれも使用でき、例えば、オガクズ、ヌカ
類、稲ワラ、モミガラ等を例示できる。特に米ヌカ、麦
ヌカ等のヌカ類は、平茸が必要とする全ての栄養素を含
んでいるのでより好ましく使用できるが、保存によって
変質している場合があるので、できるだけ新しいものを
使用するのがよい。
平茸栽培用培地は、上記原料の1種又は2種以上及び
ユーグレナ細胞の熱水抽出物を均一に混合し、これに水
を添加することにより調製できる。ユーグレナの熱水抽
出物の添加量は特に制限されないが、通常乾燥重量換算
で、平茸培地500g当り1mg〜1g程度とするのが好まし
い。1mg未満では添加効果が不充分となる傾向がある。
一方1gを越えると平茸の生育が却って低下する傾向があ
り、しかもコスト高となって好ましくない。水の添加量
は培地全量の60〜70重量%程度とするのがよい。60重量
%未満では平茸の成長が悪化する。一方70重量%を越え
ると、酸素の供給が低下し、雑菌の繁殖が助長される。
尚、ユーグレナの熱水抽出物の溶液又はその希釈液若し
くは濃縮液等を使用する場合は、培地中の全水分量が上
記所定の範囲となるように、添加する水の量を適宜調整
すればよい。また、上記した原料の2種以上を用いて培
地を調整する場合は、その混合割合は適宜選択すればよ
いが、例えばオガクズとヌカとを併用すると、重量比で
後者1に対して前者を3〜4程度使用すればよい。
かくして得られる平茸栽培用培地を、適当な容量のガ
ラスビン若しくはポリビンに適量充填し、これを殺菌し
て冷却し、更に平茸の種菌を接種して培養すればよい。
殺菌方法、接種方法及び培養条件は、従来法と同様にし
て行なえばよい。
発明の効果 本発明におけるユーグレナの熱水抽出物は優れた平茸
成長促進効果を有し、これを平茸栽培用培地に添加した
場合には、ほぼ一定の形状及び大きさを有し、商品価値
の高い平茸の子実体を従来よりも多量に生産できる。例
えば培養条件を従来の栽培と同一にして比較すると、本
発明促進剤を添加した場合には、商品となる可食部分の
収穫量は従来法に比べて5〜15%増量し、しかも商品ロ
ス比率は著しく低下して1〜2%となる。
実 施 例 以下に実施例を挙げ、本発明をより一層明瞭なものと
する。
実施例1 ユーグレナの乾燥物500gを水道水3と混合し、加熱
温度100℃で30分熱水抽出した。冷却後、遠心分離(100
00×G)で固形分を除去して抽出原液を得た。得られた
抽出原液と水道水とを1:500の割合で混合し、平茸の成
長促進剤とした。
20本の800ml容ポリビンに、ポリビン1本につき、夫
々杉オガクズ110g、米ヌカ45g及びフスマ45gの混合物
に、上記で得た平茸の成長促進剤20g(固形分換算8.7m
g)と水300gとを添加した平茸栽培用培地を充填した。
これを120℃で30分スチーム殺菌した。室温(20〜25
℃)まで冷却後、平茸の種菌を接種した。温度18〜19
℃、湿度40〜80%で27日間培養した後、子実体形成のた
めの菌掻作業を行ない、温度12〜15℃、湿度80〜90%に
制御された発芽室で8日間芽出しを行なった。更に子実
体を充実させるため、温度10〜14℃、湿度90〜95%、白
色光900ルックスの照射下の条件で9日間培養した。種
菌を接種後45日目に生育した平茸を収穫した。得られた
平茸の中から重量の少ないもの及び子実体の形状、生育
の悪いものを除去した結果、重量平均値は110.2gであっ
た。また収穫量に対する商品ロス比率は1.2%であっ
た。
比較例1 平茸の成長促進剤を用いない以外は実施例1と同様に
して平茸を栽培した。得られた平茸の中から重量の少な
いもの及び子実体の形状、生育の悪いものを除去した結
果、重量平均値は96.0gであった。また収穫量に対する
商品ロス比率は9.2%であった。
実施例2 平茸栽培用培地として、実施例1で得られたユーグレ
ナの熱水抽出物の乾燥物5mg、杉オガクズ110g、米ヌカ4
5g及びフスマ45gの均一混合物に水320gを加えたものを
使用する以外は、実施例1と同様にして平茸を栽培し
た。
得られた平茸の中から重量の少ないもの及び子実体の
形状、生育の悪いものを除去した結果、重量平均値は10
8.5gであった。また収穫量に対する商品ロス比率は2.0
%であった。
比較例2 ユーグレナの熱水抽出物の乾燥物を用いない以外は実
施例2と同様にして平茸を栽培した。得られた平茸の中
から重量の少ないもの及び子実体の形状、生育の悪いも
のを除去した結果、重量平均値は97.0gであった。また
収穫量に対する商品ロスは8.5%であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーグレナ細胞の熱水抽出物を有効成分と
    する平茸の成長促進剤。
  2. 【請求項2】平茸を栽培するに当たり、平茸栽培用培地
    にユーグレナ細胞の熱水抽出物を添加することを特徴と
    する平茸の成長促進法。
JP62272520A 1987-10-27 1987-10-27 平茸の成長促進剤及び成長促進法 Expired - Lifetime JPH0813731B2 (ja)

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JP6201075B1 (ja) * 2017-02-28 2017-09-20 株式会社ユーグレナ PPARγ発現抑制剤、C/EBPα発現抑制剤、PPARγ発現抑制用食品組成物、C/EBPα発現抑制用食品組成物、PPARγ発現抑制用化粧料組成物、C/EBPα発現抑制用化粧料組成物、PPARγ発現抑制剤の製造方法及びC/EBPα発現抑制剤の製造方法

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