JPH0813712A - 屋根パネル及び屋根構造 - Google Patents

屋根パネル及び屋根構造

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JPH0813712A
JPH0813712A JP14200294A JP14200294A JPH0813712A JP H0813712 A JPH0813712 A JP H0813712A JP 14200294 A JP14200294 A JP 14200294A JP 14200294 A JP14200294 A JP 14200294A JP H0813712 A JPH0813712 A JP H0813712A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない部品点数で屋根上面の融雪を効果的に
行なう。屋根上面の外観を高める。施工性の向上を図
る。 【構成】 パネル本体5の表側の金属外皮3をパネル本
体5の幅方向Cに断続的に突曲させて、表側の金属外皮
3と断熱材2の表面との間にパネル本体5の長さ方向に
沿って延びる通路21を形成して屋根パネル1を構成す
る。複数の屋根パネル1をその長さ方向が軒棟方向に沿
うように屋根下地材上に固定する。隣接する屋根パネル
1の幅方向Cの両側端部を互いに接続する。各屋根パネ
ル1の通路21を棟部の換気口と軒部の排気口とに夫々
連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の屋根を構成する
屋根パネル及び屋根構造に関し、詳しくは屋根上面を加
熱又は冷却することができる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図8に示すように、降
雪地帯の建物の屋根上面3aに融雪ヒータ45を設け、
降雪があると融雪ヒータ45に通電して屋根の雪を融雪
するようにした構造が知られている。また、融雪ヒータ
45の動作を降雪に応じて自動的に行なう場合は、降雪
を検知するための降雪センサを設け、降雪の検知時に融
雪ヒータ45に通電し、降雪を検知しなくなったときに
融雪ヒータ45に通電しないようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の融雪
屋根構造は、屋根上面3aに融雪ヒータ45を配線して
いるため、屋根上面3aの融雪は効果的に行なわれる
が、しかしながら、屋根上面3aの電気配線が断線した
り、或いは融雪ヒータ45等が屋根の外観を低下させる
などの問題がある。さらに、融雪ヒータ45の動作を降
雪に応じて自動的に行なう場合にあっては、降雪センサ
が別途必要となり、このため、部品コストが高くなり、
そのうえ、融雪ヒータ45の施工及びメンテナンスに夫
々手間がかかるという問題もある。尚、上記融雪ヒータ
45を屋根下面に配線することも考えられるが、この場
合、屋根上面3aに効果的な伝熱が行なわれ難くなり、
融雪を効果的に行なうことができなくなるという別の問
題が生じる。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、少ない部品点数で
屋根上面の加熱又は冷却を効果的に行なうことができ、
しかも、屋根上面の外観を高めることができると共に、
施工性の向上を図ることができる屋根パネル及び屋根構
造を提供するにあり、別の目的とするところは、断熱材
の断熱効果を長期間に亘って維持できるようにした屋根
パネルを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る屋根パネルは、二枚の金属外皮3,4
間に断熱材2が充填されたパネル本体5の表側の金属外
皮3をパネル本体5の幅方向Cに断続的に突曲させて、
表側の金属外皮3と断熱材2の表面2aとの間にパネル
本体5の長さ方向に沿って延びる通路21を形成したこ
とに特徴を有している。
【0006】ここで、上記通路21の断熱材2側の面に
遮蔽材25を取付けて成るのが好ましい。また、本発明
に係る屋根構造は、二枚の金属外皮3,4間に断熱材2
が充填されたパネル本体5の表側の金属外皮3をパネル
本体5の幅方向Cに断続的に突曲させて、表側の金属外
皮3と断熱材2の表面2aとの間にパネル本体5の長さ
方向に沿って延びる通路21を形成して屋根パネル1を
構成し、複数の屋根パネル1をその長さ方向が軒棟方向
Bに沿うように屋根下地材上に固定すると共に、隣合う
屋根パネル1の幅方向Cの両側端部を互いに接続し、各
屋根パネル1の通路21を棟部60の換気口61と軒部
62の排気口23とに夫々連通させたことに特徴を有し
ている。
【0007】
【作用】本発明によれば、表側の金属外皮3をパネル本
体5の幅方向Cに断続的に突曲させて、表側の金属外皮
3と断熱材2の表面2aとの間にパネル本体5の長さ方
向に沿う通路21を形成したから、この通路21に温風
等を供給することにより、屋根パネル1の表面全体を容
易に加熱することができ、しかも、通路21は屋根上面
3aを構成する金属外皮3の裏面に沿って形成されてい
るので、通路21内の熱がロスなく屋根上面3aに伝達
され、結果として、従来のような融雪ヒータを用いるこ
となく、屋根上面3aの融雪を効果的に行なえるように
なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例に用いられる屋根パネル1は、図1
(a)に示すように、断熱材2の表裏面に上下二枚の金
属外皮3,4を被覆して成るパネル本体5の両端部に嵌
合凸部6と嵌合凹部7とが夫々形成されている。断熱材
2の表面は平坦状に形成されており、一方、表側の金属
外皮3には、比較的低い高さの断面山形状の浮き上がり
部20が屋根パネル1の幅方向Cに沿って断続的に突曲
されており、これにより、断熱材2の表面と表側の金属
外皮3の浮き上がり部20との間に、パネル本体5の長
さ方向(図1に紙面に対して垂直方向)に沿って延びる
通路21が形成されている。
【0009】断熱材2としては、中間部分を一定の厚み
に予め形が整えられたロックウール等の無機繊維材で構
成し、両端部分を押出成形などで保形された珪酸カルシ
ウム等の無機硬質材で構成したものを用ることができ
る。尚、無機質材以外に、図2(a)に示すように、例
えばウレタンフォーム、イソシアヌレートフォーム、フ
ェノールフォーム等の樹脂発泡材にて断熱材2を構成す
るようにしてもよい。この樹脂発泡材の場合には、金属
外皮3,4の端部に形成された折り曲げ片40を断熱材
2の端部より埋入させることが可能となり、これによ
り、金属外皮3,4の折り曲げ片40,40間の隙間G
によって金属外皮3,4間における熱伝導を阻止でき、
且つ、折り曲げ片40によって金属外皮3,4の端部が
断熱材2の端部に夫々係止されて、断熱材2からの金属
外皮3,4の剥離防止を図ることができるものである。
【0010】図1(c)は通路21のロックウール(断
熱材)側の面2aに遮蔽材25を取付けた構造を示し、
また図2(b)は通路21の樹脂発泡材(断熱材)側の
面2aに遮蔽材25を取付けた構造を示している。この
場合、温水或いは冷水を通路21内に供給する場合にお
いて断熱材2内への水の浸入を遮蔽材25によって防止
できるようになるので、断熱材2が水分を含む心配がな
く、断熱材2の断熱効果を長期間に亘って維持できるよ
うになる。この遮蔽材25は例えば金属製或いはプラス
チック製等から成り、この遮蔽材25によって通路21
内への樹脂発泡材の流入防止と、樹脂発泡材内への水の
浸入防止とが図られるものである。
【0011】次に、屋根パネル1の製造方法の一例を説
明する。先ず、供給装置から供給される上下二枚の金属
外皮3,4を成形機に送って金属外皮3,4の両端部を
夫々成形し、さらに下側の金属外皮3のみに複数の浮き
上がり部20を断続的に突曲させた後、金属外皮3,4
間に断熱材2を充填する。ここで、断熱材2が無機質材
の場合には、上側の金属外皮4を下降させる前に、接着
剤塗布装置にて金属外皮3,4に接着剤を夫々塗布し、
予め成形された珪酸カルシウムを下側の金属外皮3の幅
方向の両端部の内側に夫々に挿入し、次いで予め成形さ
れたロックウールを珪酸カルシウムの間に挿入する。ま
た、下側の金属外皮3の浮き上がり部20の上面側に遮
蔽材25を配置しておくのが好ましい。その後、上側の
金属外皮4を下降させてロックウール等の表裏面を金属
外皮3,4にて被覆することにより、図1に示す上側の
金属外皮4と無機質材(断熱材2)との間に複数の通路
21が形成された断熱屋根パネルを製造することができ
る。この場合、遮蔽材25は省略することができるが、
屋根パネル1の施工後に通路21内に温水又は冷水を供
給する場合に、無機質材への水の浸入を防止する観点か
らは遮蔽材25を用いる方が好ましい。
【0012】一方、断熱材2が樹脂発泡材の場合には、
上側の金属外皮4を下降させる前に、浮き上がり部20
が形成されている下側の金属外皮3の浮き上がり部20
の上面側に遮蔽材25を配置しておく。これにより、金
属外皮3,4間に樹脂発泡材を注入する際に、遮蔽材2
5による樹脂発泡材の流入防止を図ることができ、この
ようにして、図2に示す上側の金属外皮4の浮き上がり
部20と樹脂発泡材(断熱材2)との間に複数の通路2
1が形成された屋根パネル1を製造することができる。
【0013】次に、上記製造した屋根パネル1を施工す
るにあたっては、図3に示すように、複数の屋根パネル
1をその長さ方向が軒棟方向Bに沿うように屋根下地材
上に固定すると共に、隣合う屋根パネル1の幅方向Cの
両側端部を互いに接続する。そして、各屋根パネル1の
通路21の入口21aを建物の棟部61に設けた換気口
60を介して天井裏空間22に連通させ、さらに通路2
1の出口21bを建物の軒部62に設けた中空ダクト2
3の排気口63に連通させる。これにより、降雪時にお
いては、棟部60の換気口60に設けたファン(図示せ
ず)を作動させることによって、建物の1階から2階を
暖める温風Eを天井裏空間22から棟部60の換気口6
0を介して図4に示す各屋根パネル1の通路21内に夫
々排気させることができ、さらにこの温風を図7に示す
軒部62の中空ダクト23から屋外に排気させることが
できる。
【0014】しかして、降雪時においては建物内の空調
用の温風Eを屋根パネル1内の通路21に供給すること
によって、屋根パネル1の表面全体を容易に暖めること
ができ、しかも、この通路21は屋根上面3aを構成す
る一枚の金属外皮3の裏面に沿って形成されているの
で、通路21内の熱がロスなく屋根上面3aに伝達さ
れ、従って、従来のような融雪ヒータを用いることな
く、少ない部品点数で、屋根上面3aの融雪を効果的に
行なえるようになる。しかも、上記通路21は金属外皮
3,4にて被覆されているので、通路21が屋根の外観
を低下させる心配もなく、屋根上面3aの外観を良好に
保てるようになる。さらに、屋根パネル1の施工と同時
に通路21を施工できるので、省施工化が図られると共
に、従来のような電気配線や降雪センサが不要であるの
で、メンテナンスも不要となる。
【0015】また、遮蔽材25を図1(c)に示す通路
21のロックウール(断熱材)側の面2a、或いは図2
(b)に示す通路21の樹脂発泡材(断熱材)側の面2
aに取付けたことにより、温水或いは冷水を通路21内
に供給する場合において断熱材2内への水の浸入を遮蔽
材25によって未然に防止できるので、断熱材2が水分
を含む心配がなく、断熱材2の断熱効果を長期間に亘っ
て維持することができる。特に断熱材2が樹脂発泡材の
場合には、遮蔽材25は樹脂発泡材内への水の浸入防止
効果に加えて、樹脂発泡材の成形時において通路21内
への樹脂発泡材の流入を防止する効果を発揮する点でそ
の役割は大きいものである。
【0016】一方、夏場においては、建物内の空調用の
冷風を屋根パネル1内の通路21に排気させることによ
って、屋根パネル1を効果的に冷却でき、建物内部の温
度上昇を防止することができ、結果として一枚の屋根パ
ネル1で季節に応じた使い方ができるという利点があ
る。本発明のさらに他の実施例として、図5に示すよう
に、断熱材2が無機質材より成る屋根パネル1の接合部
に樋部11を設け、該樋部11を加熱通路或いは冷却通
路として兼用するようにしてもよい。つまり、隣合う一
方の屋根パネル1の端部2bに形成された嵌合凹部7の
上部に、隣合う屋根パネル1の端部2bに形成された嵌
合凸部6の上面を覆うカバー部10を形成すると共に、
嵌合凹部7の下部に断面U字状の樋部11を形成し、こ
の樋部11の内側方を嵌合凸部6と嵌合凹部7の隙間1
2に連通させ、且つこの隙間12にパッキン16aを介
挿したものであり、このパッキン16aから雨水が万一
露出した場合には、その雨水は樋部11で受けられて外
部に排水され、建物内部への雨水の浸入を確実に防がれ
るようになっている。また、樋部11の外側方には嵌合
凸部6の先端が載置される載置部13が形成され、この
載置部13の外側方には、載置部13よりも低くなった
釘打ち部14が形成され、上下に貫通する釘15によっ
て釘打ち部14は屋根下地材90に固定されるものであ
る。尚、図5中、16bは樋部11の下方の隙間12b
に介挿されるパッキン、16cは嵌合凸部6と嵌合凹部
7との嵌合部の表面側の目地部12cに介挿されるパッ
キン、30は先端が肉厚D5 となった嵌合凸部6の下面
に形成される引掛け凹所である。
【0017】ここで、複数の屋根パネル1を施工する際
に、樋部11の長さ方向の一端側を図3に示す建物の棟
部61に設けた換気口60を介して天井裏空間22に連
通させ、さらに樋部11の他端側を軒部62に設けた中
空ダクト23の排気口63に連通させることによって、
樋部11を加熱通路又は冷却通路として兼用できるよう
になる。つまり、降雪時においては、空調用の温風E又
は温水を天井裏空間22から棟部60の換気口60を介
して樋部11内に排気させることにより、樋部11が加
熱されて、屋根パネル1の接合部全体が容易に暖めら
れ、従来のような融雪ヒータを用いることなく、屋根上
面3aの融雪を効果的に行なえるようになる。一方、夏
場においては、空調用の冷風或いは冷水を樋部11に供
給することにより、樋部11は冷却されて建物内部の温
度上昇を効果的に防止できるようになり、図1の実施例
と同様、一枚の屋根パネル1で季節に応じた使い方がで
きるものである。しかも、上記樋部11はカバー部10
等によって上方から被覆されているので、樋部11が屋
根の外観を低下させる心配もなく、屋根上面3aの外観
を良好に保つことができ、さらに、樋部11は屋根パネ
ル1と一体形成されているので、屋根パネル1の施工と
同時に樋部11を施工でき、樋部11の省施工化を図る
ことができると共に、従来のような電気配線や降雪セン
サが不要であるので、メンテナンスも不要となるという
利点がある。
【0018】また、この実施例では、嵌合凸部6が嵌合
凹部7内の載置部13で支持されているため、屋根パネ
ル1の接合部の上から風圧力や積雪荷重等が加わった場
合でも、嵌合凸部6の支持力が高められ、接合部の強度
を向上させることができ、しかも、嵌合凸部6と嵌合凹
部7との嵌合部の表面側の目地部12cに中空状の目地
用パッキン16cを介挿してあるので、この目地用パッ
キン16cによって目地部12aからの雨水の浸入を確
実に防止でき、接合部の水密性をより高めることができ
るものである。さらに、嵌合凸部6の下面に引掛け凹所
30を形成したことにより、屋根パネル1の載置部13
に隣合う屋根パネル1の嵌合凸部6の引掛け凹所30を
引掛けるだけで、嵌合凸部6を嵌合凹部7内に仮固定で
き、屋根パネル1の嵌合凹部7を屋根下地材90に固定
する際に、この屋根パネル1を手で押さえたりする必要
がなくなり、結果として屋根パネル1,1の固定作業を
容易に行なうことができるものである。しかも、嵌合凸
部6を引掛け凹所30に引掛けた状態でパッキン16
a,16b,16cを圧縮させる構造としてもよく、こ
の場合、パッキン16a,16b,16cによる水密性
向上に加えて、パッキン16a,16b,16cからの
反力で嵌合凸部6と引掛け凹所30との係合力が高めら
れるので、屋根パネル1の仮固定をより確実にすること
ができ、屋根パネル1の固定作業を一層楽に行なえると
いう利点がある。
【0019】図6は、断熱材2が樹脂発泡材の場合の屋
根パネル1の接合部を示しており、金属外皮3,4の端
部に形成された折り曲げ片40が断熱材2の端部より埋
入されており、これにより、金属外皮3,4の折り曲げ
片40,40間の隙間Gによって金属外皮3,4間にお
ける熱伝導を阻止できると共に、折り曲げ片40によっ
て金属外皮3,4の端部が断熱材2の端部に夫々係止さ
れて、断熱材2からの金属外皮3,4の剥離防止が図ら
れるようになっている。他の構成は図5の実施例と同様
である。
【0020】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明によれ
ば、二枚の金属外皮間に断熱材が充填されたパネル本体
の表側の金属外皮をパネル本体の幅方向に断続的に突曲
させて、表側の金属外皮と断熱材の表面との間にパネル
本体の長さ方向に沿って延びる通路を形成したことによ
り、屋根パネルの上記通路に温風或いは温水を供給する
ことにより、屋根パネルの表面全体の加熱を容易に行な
うことができ、一方、通路内に冷風或いは冷水を供給す
ることによって、屋根パネルの表面全体の冷却もまた容
易に行なうことができ、従来のような融雪ヒータ等を用
いる必要がなくなり、部品点数を削減できる。しかも、
上記通路は表側の金属外皮にて被覆されているので、屋
根パネルの外観が高められるという効果を奏する。
【0021】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の通路の断熱材側の面に遮蔽材を取付けたことに
より、請求項1の効果に加えて、通路内に温水或いは冷
水を供給する場合において、温水等が断熱材の表面から
浸入するのを遮蔽材によって防止でき、断熱材が水分を
含む心配がなくなるので、断熱材の断熱効果を長期間に
亘って維持できるという効果を奏する。
【0022】また請求項3記載の発明によれば、二枚の
金属外皮間に断熱材が充填されたパネル本体の表側の金
属外皮をパネル本体の幅方向に断続的に突曲させて、表
側の金属外皮と断熱材の表面との間にパネル本体の長さ
方向に沿って延びる通路を形成して屋根パネルを構成
し、複数の屋根パネルをその長さ方向が軒棟方向に沿う
ように屋根下地材上に固定すると共に、隣合う屋根パネ
ルの幅方向の両側端部を互いに接続し、各屋根パネルの
通路を棟部の換気口と軒部の排気口とに夫々連通させて
成るから、降雪時には、建物内部の空調用の温風或いは
冷風を各屋根パネルの上記通路に供給することにより、
屋根上面を構成する表側の金属外皮の表面全体を容易に
加熱することができ、しかも、通路内の熱は表側の金属
外皮にロスなく伝達されるので、降雪時においては従来
のような融雪ヒータを用いることなく屋根上面の雪の融
雪などを効果的に行なうことができる。一方、夏場にお
いては上記通路に冷風或いは冷水を供給することによ
り、屋根パネルの表面全体を容易に冷却して建物内部の
冷却効果を得ることができ、結果として、一枚の屋根パ
ネルで季節に応じた使い方ができるものである。さら
に、上記通路は表側の金属外皮にて被覆されているの
で、屋根パネルの外観を高めることができ、且つ、屋根
パネルの施工と同時に通路を施工できるので、省施工化
を図ることができると共に、従来のような電気配線や降
雪センサが不要であるので、メンテナンスも不要になる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に用いられる屋根パ
ネルの断面図、(b)は(a)の要部断面図、(c)は
(b)の通路に遮蔽板を取付けた場合の断面図である。
【図2】(a)は断熱材が樹脂発泡材より成る屋根パネ
ルの断面図、(b)は(a)の要部断面図である。
【図3】同上の屋根パネルに関連する建物内の温風の流
れを説明する概略破断斜視図である。
【図4】(a)は図3のA−A線に沿う一部断面図、
(b)は図3のD−D線に沿う一部断面図である。
【図5】図3のF−F線に沿う断面図である。
【図6】図5の変形例を示す断面図である。
【図7】同上の中空ダクト付近の概略断面図である。
【図8】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
2 断熱材 3,4 金属外皮 5 パネル本体 21 通路 25 遮蔽材 B 軒棟方向 C 幅方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の金属外皮間に断熱材が充填された
    パネル本体の表側の金属外皮をパネル本体の幅方向に断
    続的に突曲させて、表側の金属外皮と断熱材の表面との
    間にパネル本体の長さ方向に沿って延びる通路を形成し
    て成ることを特徴とする屋根パネル。
  2. 【請求項2】 通路の断熱材側の面に遮蔽材を取付けて
    成ることを特徴とする請求項1記載の屋根パネル。
  3. 【請求項3】 二枚の金属外皮間に断熱材が充填された
    パネル本体の表側の金属外皮をパネル本体の幅方向に断
    続的に突曲させて、表側の金属外皮と断熱材の表面との
    間にパネル本体の長さ方向に沿って延びる通路を形成し
    て屋根パネルを構成し、複数の屋根パネルをその長さ方
    向が軒棟方向に沿うように屋根下地材上に固定すると共
    に、隣合う屋根パネルの幅方向の両側端部を互いに接続
    し、各屋根パネルの通路を棟部の換気口と軒部の排気口
    とに夫々連通させて成ることを特徴とする屋根構造。
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