JPH08135946A - 二次燃焼装置 - Google Patents

二次燃焼装置

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JPH08135946A
JPH08135946A JP27904094A JP27904094A JPH08135946A JP H08135946 A JPH08135946 A JP H08135946A JP 27904094 A JP27904094 A JP 27904094A JP 27904094 A JP27904094 A JP 27904094A JP H08135946 A JPH08135946 A JP H08135946A
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secondary combustion
combustion device
side wall
gas
granular material
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JP27904094A
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English (en)
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Makoto Shimizu
信 清水
Yoshio Takeuchi
良雄 武内
Minoru Asai
稔 浅井
Buichi Kondo
武一 近藤
Hiroshi Aramaki
博 荒巻
Masanobu Naito
雅信 内藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般的な燃焼装置に取付けて、より完全な燃
焼状態を得させると共に脱硝、脱硫などの排ガス無害化
処理を行うものである。 【構成】 外部で発生した未反応ガス37をガス入口部
38から内部接線方向へ向けて導くことにより、円筒形
の側壁を有する二次燃焼装置本体34の内部に未反応ガ
ス37の旋回上昇流を発生させるようにし、又、粉粒体
循環装置46を駆動することにより、二次燃焼装置用粉
粒体循環流路45を介して二次燃焼装置本体34の下端
と、二次燃焼装置本体34の側壁におけるガス入口部3
8の接続位置42よりも上方の位置との間で、粉粒体4
4を循環させるようにする。更に二次燃焼装置本体34
の中に薬剤注入用ノズル52を配設し、完全燃焼ゾーン
49と薬剤反応ゾーン50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次燃焼装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば廃棄物焼却炉などの燃焼
装置は、都市ゴミその他の廃棄物を燃焼室へ投入して燃
焼させるものであり、燃焼室の内部では、廃棄物の熱分
解と、熱分解によって発生した可燃ガスの燃焼という2
つの段階を経て、廃棄物が燃焼されるようになってい
る。
【0003】ところが、従来の燃焼装置では、廃棄物の
熱分解と可燃ガスの燃焼とを一つの燃焼室内で同時に行
わせていたので、廃棄物の熱分解も、可燃ガスの燃焼も
共に十分に行われない傾向にあった。例えば、廃棄物の
熱分解については、可燃ガスの燃焼の影響による温度変
化を受けて、熱分解速度が一定に行われなくなったりす
る。又、可燃ガスの燃焼については、燃焼室内における
可燃ガスと、空気との混合が不十分となって不完全燃焼
を起こし、このとき有害物質が発生してそのまま大気へ
排出されてしまうおそれがあった。
【0004】そこで近年、既存の燃焼室に二次燃焼室を
付設して、一次燃焼室で廃棄物を熱分解し、熱分解によ
って発生した可燃ガスを二次燃焼室へ導いて、二次燃焼
室で完全に燃焼させるようにした燃焼装置が提案されて
いる。
【0005】図7は、現在提案されている二次燃焼室を
有する燃焼装置を示すものである。
【0006】図中、1は上部に廃棄物供給口2を形成さ
れ下部にホッパ部3を形成された一次燃焼室、4は一次
燃焼室1に設けられた散気管、5は散気管4上に流動砂
などの流動媒体で形成された流動層、6は一次燃焼室1
の中間部に流動層5へ向けて取付けられたバーナであ
る。
【0007】7はホッパ部3下端に設けられた流動媒体
出口、8は一次燃焼室1の中間部に形成された流動媒体
入口、9は流動媒体出口7と流動媒体入口8との間を接
続するバケットコンベヤなどの流動媒体循環路、10は
流動媒体循環路9の途中に設けられた流動媒体コンベ
ヤ、11は流動媒体循環路9の流動媒体コンベヤ10出
側に設けられた篩装置である。
【0008】又、12は一次燃焼室1の上方に配設され
て、上端に燃焼ガス排出口13を有し、下端にホッパ部
14を有するほぼ円筒状の二次燃焼室、15は一次燃焼
室1で発生された、固形未燃分16を含む可燃ガス、1
7はホッパ部14下端に形成された灰出口である。
【0009】そして、18は一次燃焼室1からの可燃ガ
ス15を二次燃焼室12へ送るための搾流通路、19は
二次燃焼室12の側壁下部に対し接線方向へ向けて接続
された接線方向接続部である。
【0010】20は外部の通風機21に接続された空気
供給路、22は空気供給路20から分岐され散気管4へ
空気を供給する一次空気供給路、23,24は前記空気
供給路20から分岐され搾流通路18の数箇所の位置へ
空気を供給し得るようにした二次空気供給路、25,2
6,27はそれぞれ一次空気供給路22及び二次空気供
給路23,24の途中に設けられた弁である。
【0011】そして、通風機21を作動して、空気供給
路20、一次空気供給路22を介し、一次燃焼室1の散
気管4へ空気を供給することにより、流動層5を流動さ
せると共に、バーナ6によって一次燃焼室1内の流動層
5を予熱し、この状態で、廃棄物供給口2から一次燃焼
室1内へ廃棄物を投入する。
【0012】すると、一次燃焼室1内へ投入された廃棄
物は、予熱された流動層5内で熱分解され、熱分解によ
り可燃ガス15やチャー(炭)などの固形未燃分16な
どが発生される。
【0013】そして、散気管4から一次燃焼室1へ供給
された空気によってチャーなどの固形未燃分16が燃焼
され、この燃焼熱によって廃棄物の熱分解が促進され
る。
【0014】廃棄物の熱分解によって発生された可燃ガ
ス15は、搾流通路18及び接線方向接続部19を通し
て、二次燃焼室12へ逃されるので、一次燃焼室1では
可燃ガス15の燃焼の影響を受けずに廃棄物を一定の速
度で熱分解させることができる。
【0015】一方、搾流通路18及び接線方向接続部1
9を通って、二次燃焼室12へと送られる可燃ガス15
と一部の固形未燃分16は、途中、搾流通路18で、二
次空気供給路23,24からの空気を供給され、ある程
度混合された後、ほぼ円筒状の二次燃焼室12へ接線方
向に導入される。
【0016】すると、二次燃焼室12内では、空気を混
合された可燃ガス15による旋回流が形成され、該旋回
流によって可燃ガス15と空気との混合が更に促進され
る。従って、旋回により二次燃焼室12内部における可
燃ガス15の燃焼に必要な実質的な滞留時間が十分に確
保されることとなるので、その間に可燃ガス15が完全
燃焼され、不完全燃焼による有害物質の発生などが抑制
される。
【0017】そして、燃焼により生成された燃焼ガス
は、二次燃焼室12上端の燃焼ガス排出口13から排出
される。
【0018】又、上記とは別に、一次燃焼室1では、流
動層5を構成する流動媒体の一部が、ホッパ部3下端の
流動媒体出口7から流動媒体コンベヤ10を介して篩装
置11へと送られ、篩装置11で不燃物を除去された後
に、流動媒体循環路9を介して流動媒体入口8から一次
燃焼室1へと循環される。
【0019】更に、可燃ガス15に同伴されて搾流通路
18を上昇した固形未燃分16は、二次燃焼室12で旋
回流によって遠心分離され、灰分として二次燃焼室12
のホッパ部14下端の灰出口17から排出される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記燃
焼装置における二次燃焼室には、以下のような問題があ
った。
【0021】即ち、廃棄物の熱分解を一次燃焼室1で、
又、可燃ガス15の燃焼を二次燃焼室12でそれぞれ専
用に行わせるようにした場合、かなり完全燃焼に近い状
態で廃棄物を燃焼させることができるようになるが、二
次燃焼室12上端の燃焼ガス排出口13から排出される
燃焼ガス中には一酸化炭素がまだ数ppm(9ppm)
程度含まれている。この原因は、固形未燃分16が二次
燃焼室12内で燃焼し切れないためであり、更に二次燃
焼室12における燃焼状態を改善する余地がある。
【0022】本発明は、上述の実情に鑑み、一般的な燃
焼装置に取付けた場合に、より完全な燃焼状態が得られ
るようにした二次燃焼装置を提供することを目的とする
ものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では以下の手段を用いた。
【0024】第一の手段は、円筒形の側壁を有する二次
燃焼装置本体の側壁下部に、未反応ガスを内部接線方向
へ向けて導くためのガス入口部を形成し、二次燃焼装置
本体の下端と、二次燃焼装置本体の側壁におけるガス入
口部の接続位置よりも上方の位置との間に、粉粒体を循
環させるための二次燃焼装置用粉粒体循環流路を接続
し、二次燃焼装置用粉粒体循環流路に粉粒体循環装置を
設けたことを特徴とする二次燃焼装置にかかるものであ
る。
【0025】第二の手段は、円筒形の側壁を有する二次
燃焼装置本体の側壁下部に、未反応ガスを内部接線方向
へ向けて導くためのガス入口部を形成し、二次燃焼装置
本体の下端と、二次燃焼装置本体の側壁におけるガス入
口部の接続位置よりも上方の位置との間に、粉粒体を循
環させるための二次燃焼装置用粉粒体循環流路を接続
し、二次燃焼装置用粉粒体循環流路に粉粒体循環装置を
設け、二次燃焼装置本体の側壁下方に形成される完全燃
焼ゾーンと、二次燃焼装置本体の側壁上方に形成される
薬剤反応ゾーンとの境界位置に、薬剤を噴射供給可能な
薬剤注入用ノズルを取付けたことを特徴とする二次燃焼
装置にかかるものである。
【0026】この場合において、薬剤注入用ノズルから
噴射される薬剤を脱硝剤としても良い。
【0027】又、薬剤注入用ノズルから噴射される薬剤
を脱硫剤としても良い。
【0028】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0029】第一の手段によれば、外部で発生した未反
応ガスをガス入口部から内部接線方向へ向けて導くこと
により、円筒形の側壁を有する二次燃焼装置本体の内部
に未反応ガスの旋回上昇流が発生される。
【0030】又、粉粒体循環装置を駆動することによ
り、二次燃焼装置用粉粒体循環流路を介して、二次燃焼
装置本体の下端と、二次燃焼装置本体の側壁におけるガ
ス入口部の接続位置よりも上方の位置との間で、粉粒体
が循環され、二次燃焼装置本体の下部がクリーニングさ
れる。
【0031】そして、二次燃焼室へ吹込まれる可燃ガス
中には、細粒未燃分と粗粒未燃分が含まれているが、ガ
ス入口部から二次燃焼室内接線方向へ吹込まれることで
生じる未反応ガスの旋回上昇流の旋回力により、細粒未
燃分と粗粒未燃分は遠心分離されることになる。
【0032】二次燃焼室で分離された細粒未燃分は、粉
粒体の一部と共に、二次燃焼室内で生じている未反応ガ
スの旋回流に同伴されて上昇し、旋回流の流速が低下し
たところで下降し、再び流速が高くなった旋回上昇流に
同伴されるという具合に循環し、二次燃焼室内に細粒未
燃分の内部循環流が形成される。
【0033】これによって、細粒未燃分の炉内滞留時間
が長くなるため、細粒未燃分の燃焼状態が改善される。
【0034】更に、旋回上昇流の遠心力により、燃焼室
壁に沿って形成される細粒未燃分の高濃度粒子群中で、
細粒未燃分は粉粒体により表面が剥離されて常に新生面
が現われた状態となるので、細粒未燃分の燃焼が促進さ
れる。
【0035】二次燃焼室で分離された粗粒未燃分は、二
次燃焼装置本体を落下して粉粒体と共に循環するように
なり、粉粒体によって砕かれ表面が剥離し、細粒未燃分
となり、前記細粒未燃分と同様に、未反応ガスの旋回流
に同伴されるようになる。
【0036】以上により、粗粒未燃分の炉内滞留時間が
長くなるため、粗粒未燃分の燃焼状態が改善される。
【0037】従って、未燃分が難燃性であっても、より
完全な燃焼状態が達成される。
【0038】第二の手段によれば、上記に加え、二次燃
焼装置本体の側壁下方に形成される完全燃焼ゾーンと、
二次燃焼装置本体の側壁上方に形成される薬剤反応ゾー
ンとの境界位置に取付けた薬剤注入用ノズルから、二次
燃焼装置本体内部に、脱硝剤や脱硫剤などの薬剤を噴射
供給して、脱硝や脱硫などの反応を起こさせることがで
きる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0040】図1〜図6は、本発明の一実施例である。
【0041】図中、28は一次燃焼装置、29は一次燃
焼装置28へ供給される燃料である。一次燃焼装置28
は、図7に示すような流動床式燃焼炉に限らず、又、ス
トーカ式燃焼炉やボイラや大型ディーゼル機関や、その
他、燃焼ガスを発生する燃焼装置一般が広く適用可能で
ある。
【0042】30は外部の通風機31からの空気を供給
するための空気供給路、32は空気供給路30から分岐
された、一次燃焼装置28へ空気を供給するための一次
空気供給路、33は一次空気供給路32の途中に設けら
れた弁である。
【0043】そして、一次燃焼装置28の上方或いは側
方に、図2に示すような、円筒形の側壁を有する独立し
た二次燃焼装置本体34を並設し、該二次燃焼装置本体
34の上端軸心位置に燃焼ガス排出口35を形成し、二
次燃焼装置本体34の下部にホッパ部36を形成する。
【0044】更に、前記一次燃焼装置28の上部と二次
燃焼装置本体34の側壁下部との間に、一次燃焼装置2
8で発生した未反応ガス37(二次燃焼装置本体34に
おける反応を経ていないガス)を二次燃焼装置本体34
の接線方向へ向けて導くためのガス入口部38を接続す
る。
【0045】尚、39は空気供給路30から分岐され
た、ガス入口部38へ空気を供給するための二次空気供
給路、40は二次空気供給路39の途中に設けられた弁
である。
【0046】又、二次燃焼装置本体34のホッパ部36
下端に形成した粉粒体出口41と、二次燃焼装置本体3
4の側壁におけるガス入口部38の接続位置42よりも
上方の位置(下流側の位置)に形成した粉粒体入口43
との間に、粉粒体44を循環させるための二次燃焼装置
用粉粒体循環流路45を接続し、二次燃焼装置用粉粒体
循環流路45に空気式搬送機やバケットコンベヤなどの
粉粒体循環装置46を設ける。なお、一次燃焼装置28
が流動層式の場合は、二次燃焼装置用粉粒体循環流路4
5の途中に一次燃焼装置28への分岐流路45’を設け
て粗粒未燃分の減少を図ることもできる。
【0047】尚、47は粉粒体循環装置46を空気式搬
送機とした場合に、空気供給路30からの空気を空気式
搬送機へ供給するために設けられる搬送用空気供給路、
48は搬送用空気供給路30の途中に設けられた弁であ
り、空気式搬送機は、空気供給路30からの空気の力に
よって、二次燃焼装置用粉粒体循環流路45内の粉粒体
を入口43まで吹上げるようにしたものである。
【0048】又、二次燃焼装置本体34の側壁における
下方に完全燃焼ゾーン49を形成し、上方に薬剤反応ゾ
ーン50を形成する。尚、本実施例では、未反応ガス3
7は、二次燃焼装置本体34内をほぼ2秒かけて通過す
るように設定されており、うち、最初のほぼ1.5秒ま
での範囲が完全燃焼ゾーン49で、残りの0.5秒の範
囲が薬剤反応ゾーン50となる。
【0049】そして、二次燃焼装置本体34の側壁にお
ける下方の完全燃焼ゾーン49と上方の薬剤反応ゾーン
50との境界位置に、脱硝剤や脱硫剤などの薬剤51を
二次燃焼装置本体34の軸心位置へ向けて噴射供給可能
な薬剤注入用ノズル52を取付け、薬剤注入用ノズル5
2に脱硝剤タンク53や、脱硫剤タンク54を接続す
る。但し、薬剤注入用ノズル52は、脱硝剤や脱硫剤に
対し個別に設けても良く、更に、上記以外の薬剤を注入
可能としても良い。
【0050】尚、図中、56は一次燃焼装置28で発生
した未反応ガス37に含まれるチャーなどの細粒未燃
分、57は一次燃焼装置28で発生した未反応ガス37
に含まれるチャーなどの粗粒未燃分である。
【0051】又、58は燃焼ガス排出口35に接続され
た排ガスダクト、59は排ガスダクト58の途中に設け
られた熱回収装置、60は熱回収装置59の下流側に必
要に応じて設けられる集塵機、61は集塵機60の出側
に設けられた、排ガス62を大気へ放出するための煙突
である。
【0052】次に、作動について説明する。
【0053】一次燃焼装置28に空気供給路30及び一
次空気供給路32を介して通風機31からの空気を供給
し、燃料29を燃焼させる。
【0054】一次燃焼装置28で燃焼を行った結果発生
した不完全燃焼状態の未反応ガス37は、ガス入口部3
8を介しほぼ円筒状の二次燃焼装置本体34へ接線方向
に送られ、途中、空気供給路30及び二次空気供給路3
9を介して送給される通風機31からの空気を混合され
る。
【0055】一次燃焼装置28で発生した未反応ガス3
7の成分は、一次燃焼装置28の種類、例えば、流動床
式燃焼炉やストーカ式燃焼炉やボイラや大型ディーゼル
機関や、その他の燃焼装置などによってそれぞれ異な
る。
【0056】そして、未反応ガス37は、接線方向へ送
られることにより、二次燃焼装置本体34内部で、図3
のグラフに示すように、二次燃焼装置本体34の側壁に
沿った旋回上昇流となる。該旋回上昇流によって、未反
応ガス37と空気との混合が更に促進され、旋回するこ
とにより二次燃焼装置本体34内部における未反応ガス
37の燃焼に必要な実質的な滞留時間が十分に確保され
ることと、壁に沿って形成される、粉粒体44の内部循
環により、粉粒体中の固形未燃分16の滞留時間が十分
に確保されるので、その間に未反応ガス37及び固形未
燃分16が完全燃焼され、不完全燃焼によるダイオキシ
ンなどの有害物質の発生などが抑制される。尚、未反応
ガス37が二次燃焼装置本体34内部内部を通過する時
間はほぼ2秒に設定されており、最初の約1.5秒の完
全燃焼ゾーン49で完全燃焼が完了する。
【0057】そして、完全燃焼ゾーン49で燃焼により
生成された燃焼ガスは、次に、ほぼ0.5秒をかけて薬
剤反応ゾーン50を通過する。このとき、二次燃焼装置
本体34側壁における下部の完全燃焼ゾーン49と上部
の薬剤反応ゾーン50との境界位置に設けられた薬剤注
入用ノズル52から、脱硝剤タンク53内の脱硝剤や、
脱硫剤タンク54内の脱硫剤その他の薬剤51を軸心位
置へ向けて噴射供給するようにする。これにより、旋回
流を利用して燃焼の終了した燃焼ガスへの薬剤51の混
合が促進され、無触媒状態で燃焼ガスの脱硝や脱硫やダ
イオキシンの分解などが行われる。尚、図4のグラフに
示すように、薬剤51は、旋回流に乗って二次燃焼装置
本体34の側壁部分に集中して流れ、燃焼ガスと効率良
く混合されることになる。
【0058】ここで、脱硝剤としては例えば尿素など
が、又、脱硫剤としては例えば炭酸カルシウムなどが用
いられ、これらは、水溶液の状態で噴射したり、粉末の
状態で噴射供給したりするようにする。
【0059】尚、薬剤51の噴射位置を完全燃焼ゾーン
49と薬剤反応ゾーン50との境界位置としたのは、完
全燃焼ゾーン49に設けると、未反応ガス37と薬剤5
1とが反応し、目的に反して有害物質が生成されるおそ
れがあるからである。又、薬剤反応ゾーン50の出側寄
りにすると、燃焼ガスへの薬剤51の混合性が十分に確
保できなくなるからであり、且つ、噴射位置における燃
焼ガスの温度が脱硝反応などに最適な850〜950℃
の範囲から外れるので、反応が効果的に行われなくなる
からである。
【0060】図5は、脱硝剤として尿素水を噴射した場
合の実験データであり、線イに示すように、尿素水の供
給量を、約200ml/minから0ml/minに落
し、次に約150ml/minに上げたところ、線ロで
示すように、発生した窒素酸化物(NOx)も20pp
mから約75ppmに上がり、次に25ppmに下がっ
たので、完全燃焼ゾーン49と薬剤反応ゾーン50との
境界位置からの薬剤51の噴射が効果的であることが実
際に確認された。
【0061】そして、薬剤反応ゾーン50で脱硝や脱硫
を行われた燃焼ガスは、その後、二次燃焼装置本体34
上端の燃焼ガス排出口35から排ガスダクト58へ排出
され、熱回収装置59で熱を回収された後、集塵機60
で集塵され、排ガス62として煙突61から大気に放出
される。
【0062】一方、通風機31からの空気を搬送用空気
供給路47を介して空気輸送機などの粉粒体循環装置4
6へ送ると、二次燃焼装置用粉粒体循環流路45内部の
粉粒体44が空気力によって粉粒体入口43から二次燃
焼装置本体34の側壁、特に、ガス入口部38の接続位
置42よりも上方の位置へと吹上げられ、二次燃焼装置
本体34内でホッパ部36を落下し、粉粒体出口41か
ら二次燃焼装置用粉粒体循環流路45へと取出され、以
後、同様に循環されることとなるが、これにより、粉粒
体44でホッパ部36のクリーニングが行われる。
【0063】ここで、一次燃焼装置28から二次燃焼装
置本体34へ吹込まれる未反応ガス37中には、チャー
などの細粒未燃分56や粗粒未燃分57などが含まれて
いるが、二次燃焼装置本体34内で発生する未反応ガス
37の旋回流によって、未反応ガス37から重い粗粒未
燃分57が遠心分離されることになる。
【0064】そして、二次燃焼装置本体34内で分離さ
れた重い粗粒未燃分57は、ホッパ部36を落下した
後、粉粒体出口41から粉粒体44と共に二次燃焼装置
用粉粒体循環流路45へ入り、二次燃焼装置用粉粒体循
環流路45を循環される。このとき、粗粒未燃分57
は、粉粒体44により砕かれて細粒未燃分56となる。
又、一部は分岐流路45’から一次燃焼装置28に導か
れるようにしても良い。
【0065】反対に、ガス入口部38から未反応ガス3
7と共に二次燃焼装置本体34へ入った軽い細粒未燃分
56は、未反応ガス37の旋回上昇流に同伴されて二次
燃焼装置本体34内部を上昇する。
【0066】加えて、粉粒体44を二次燃焼装置本体3
4の側壁、特に、ガス入口部38の接続位置42よりも
上方の位置(下流側)へ送らせるようにしているので、
二次燃焼装置本体34で粉粒体44により細分化された
細粒未燃分56も粉粒体44の一部と共に、未反応ガス
37の旋回流に同伴されて上昇することになる。
【0067】そして、未反応ガス37に同伴されて上昇
した細粒未燃分56や粉粒体44は、二次燃焼装置本体
34上部で未反応ガス37の旋回流の流速が低下した時
に未反応ガス37から分離され、自重で落下して、再び
上流側の流速の高い旋回流に同伴されて上昇するという
具合に、二次燃焼装置本体34内部で循環され、二次燃
焼装置本体34内に細粒未燃分56の内部循環流が形成
される。
【0068】この内部循環流によって、細粒未燃分56
の炉内滞留時間が充分に長くなるため、細粒未燃分56
の燃焼状態が改善される。
【0069】更に、旋回流の遠心力により、図4のグラ
フに示すように、細粒未燃分56が二次燃焼装置本体3
4の燃焼室壁に沿って集まり、こうして形成された細粒
未燃分56の高濃度粒子群の中で粉粒体44により、細
粒未燃分56の表面が剥離されて常に新生面が現われる
ようになるので、細粒未燃分56の燃焼が促進される。
【0070】以上により、細粒未燃分56や粗粒未燃分
57などの未燃分が難燃性であっても、より完全な(1
桁以上高い)燃焼状態が達成され、図7の従来の場合に
は、二次燃焼装置本体34上端の燃焼ガス排出口35か
ら排出される燃焼ガス中には、図6に線ハで示すよう
に、一酸化炭素がまだ数ppm(9ppm)程度含まれ
ているところ、本発明の場合には、線ニで示すように、
燃焼ガス中の一酸化炭素を0ppmのレベルにまで落と
すことが可能となる。
【0071】加えて、細粒未燃分56や粉粒体44は、
図4のグラフに示すように、遠心力によって二次燃焼装
置本体34の側壁に沿って集中的に流れるので、これら
により、二次燃焼装置本体34内部がクリーニングされ
る効果も得られる。
【0072】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、未反応ガスの処理一般に使用し得る
こと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、一般的な燃焼装置に取付けて、より完全な燃焼
状態を得ることができるという優れた効果を奏し得る。
【0074】又、請求項2〜4の発明によれば、上記に
加えて、完全燃焼した燃焼ガスに薬剤を噴射供給するこ
とにより、脱硝や脱硫などの反応を効果的に行わせるこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略側断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】二次燃焼装置本体の径方向の位置と未反応ガス
流量の関係を示すグラフである。
【図4】二次燃焼装置本体の径方向の位置と細粒未燃分
の濃度及び薬剤の濃度の関係を示すグラフである。
【図5】時間の経過に伴う尿素水噴射量とNOxの量と
の関係を示すグラフである。
【図6】時間と二次燃焼装置本体から排出された燃焼ガ
ス中に含まれる一酸化炭素濃度との関係を示すグラフで
ある。
【図7】従来例の概略側断面図である。
【符号の説明】
34 二次燃焼装置本体 37 未反応ガス 38 ガス入口部 42 接続位置 44 粉粒体 45 二次燃焼装置用粉粒体循環流路 46 粉粒体循環装置 49 完全燃焼ゾーン 50 薬剤反応ゾーン 51 薬剤 52 薬剤注入用ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 武一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 荒巻 博 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 (72)発明者 内藤 雅信 東京都江東区豊洲二丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形の側壁を有する二次燃焼装置本体
    の側壁下部に、未反応ガスを内部接線方向へ向けて導く
    ためのガス入口部を形成し、二次燃焼装置本体の下端
    と、二次燃焼装置本体の側壁におけるガス入口部の接続
    位置よりも上方の位置との間に、粉粒体を循環させるた
    めの二次燃焼装置用粉粒体循環流路を接続し、二次燃焼
    装置用粉粒体循環流路に粉粒体循環装置を設けたことを
    特徴とする二次燃焼装置。
  2. 【請求項2】 円筒形の側壁を有する二次燃焼装置本体
    の側壁下部に、未反応ガスを内部接線方向へ向けて導く
    ためのガス入口部を形成し、二次燃焼装置本体の下端
    と、二次燃焼装置本体の側壁におけるガス入口部の接続
    位置よりも上方の位置との間に、粉粒体を循環させるた
    めの二次燃焼装置用粉粒体循環流路を接続し、二次燃焼
    装置用粉粒体循環流路に粉粒体循環装置を設け、二次燃
    焼装置本体の側壁下方に形成される完全燃焼ゾーンと、
    二次燃焼装置本体の側壁上方に形成される薬剤反応ゾー
    ンとの境界位置に、薬剤を噴射供給可能な薬剤注入用ノ
    ズルを取付けたことを特徴とする二次燃焼装置。
  3. 【請求項3】 薬剤注入用ノズルから噴射される薬剤が
    脱硝剤である請求項2記載の二次燃焼装置。
  4. 【請求項4】 薬剤注入用ノズルから噴射される薬剤が
    脱硫剤である請求項2記載の二次燃焼装置。
JP27904094A 1994-05-30 1994-11-14 二次燃焼装置 Pending JPH08135946A (ja)

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