JPH08135895A - 天然ガス充填装置 - Google Patents

天然ガス充填装置

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JPH08135895A
JPH08135895A JP29910294A JP29910294A JPH08135895A JP H08135895 A JPH08135895 A JP H08135895A JP 29910294 A JP29910294 A JP 29910294A JP 29910294 A JP29910294 A JP 29910294A JP H08135895 A JPH08135895 A JP H08135895A
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弘 西川
Yoshihito Mizuno
善仁 水野
Atsunori Sugihara
篤典 杉原
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
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Osaka Gas Co Ltd
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管構成および設置工事が簡単な天然ガス充
填装置を提供する。 【構成】 非通電時には入口から出口に向かって常時連
通し、出口から入口側には所定の圧力を越えると連通が
遮断され、通電時には連通が遮断され、通電時の連通遮
断時に入口側圧力が所定圧力を越えて上昇すると連通す
る一対のガス出入口を備えた電磁弁8Aの、ガス入口2
1を圧縮機7の吐出側に接続し、ガス出口22を圧縮機
7の吸入側に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば低圧の元タンク
などから供給を受けた天然ガスを、自動車などに積載し
たガスボンベなどの小型容器に圧縮して充填する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、クリーンなエネルギーであるとし
て消費が伸びている天然ガスは、大気汚染の緩和が期待
できるとして自動車の燃料としても注目を浴びるように
なってきた。天然ガスを自動車用燃料として使用するた
めには、元タンクなどに多量に貯蔵している天然ガスを
小型の容器に充填する必要があるが、メタンを主成分と
する天然ガスはプロパンガスと違って容易には液化しな
いため、十分な量のガスを充填するためにはプロパンガ
スより遥かに高い圧力で充填する必要がある。
【0003】このため、この種の天然ガス充填装置とし
ては、例えば図4に示したように多量の天然ガスを貯蔵
した低圧のガスタンク50をブローダウンタンク6を介
して圧縮機7の吸入側に接続し、この圧縮機で圧縮した
天然ガスを自動車60に積載したガスボンベ61などに
所定の圧力、例えば20MPaで充填できるように構成
すると共に、20MPaと云った高圧充填完了時のまま
で充填装置側のカップリング2と自動車側のカップリン
グ64を切り離すと危険であるため、圧縮機7の吸入側
と吐出側とが電磁弁8を開放することで連通するように
構成し、所要時に吐出側の高圧ガスを吸入側の低圧のブ
ローダウンタンク6に流入させて吐出側圧力を下げ、カ
ップリング2・64を切り離し易くしている。
【0004】また、ガスボンベ61にガスを圧縮充填し
ている時に、何らかの異常が生じて吐出側の圧力が高く
なり過ぎると、電磁弁8と並列に設けたリリーフ弁10
が開放され、高圧ガスがブローダウンタンク6に流入し
て吐出側圧力を低下させる安全装置をも備えるように構
成されている。
【0005】なお、図中1と52はカップリング、3は
電磁弁、4はストレーナ、5は逆止弁、9はリリーフ
弁、11と12は圧力センサ、13は圧力スイッチ、1
4は圧力ゲージ、62は逆止弁、63は手動式の開閉弁
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の従
来の天然ガス充填装置においては、安全を確保するため
に電磁弁8とリリーフ弁10とを並列に配管接続する必
要があり、配管構成が複雑となって施工が煩雑になると
云った問題点があり、この点の解決が課題となってい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
課題を解決するための具体的手段として、非通電時に入
口から出口に向かって常時連通し、出口から入口方向に
は所定の圧力を越えると不通になり、通電時の通常時は
不通で通電時の不通時に入口側圧力が所定圧力を越えて
上昇すると入口から出口方向に連通する一対の出入口を
備えた電磁弁の入口側を、被充填容器に接続する圧縮機
の吐出側に接続し、前記電磁弁の出口側を、ブローダウ
ンタンクを介して低圧のガス供給源に接続する前記圧縮
機の吸入側に接続した第1の構成の天然ガス充填装置
と、
【0008】非通電時の通常時は双方向に連通し、出口
側圧力−入口側圧力>第1の所定圧力のとき出口から入
口方向には不通となり、通電時の通常時は双方向に不通
で入口側圧力−出口側圧力>第2の所定圧力のとき、入
口から出口方向には連通する一対の出入口を備えた電磁
弁の入口側を、被充填容器に接続する並列設置された複
数の圧縮機の吐出側に接続し、前記電磁弁の出口側を、
ブローダウンタンクを介して低圧のガス供給源に接続す
る前記複数の圧縮機の吸入側に接続し、且つ前記複数の
圧縮機それぞれの吐出側に逆止弁を設けた第2の構成の
天然ガス充填装置と、を提供することにより、前記した
従来技術の課題を解決するものである。
【0009】
【作用】通電時に電磁弁の一対の出入口が不通になって
圧縮機の吸入側と吐出側とが遮断されるので、電磁弁に
通電して圧縮機を起動させると、圧縮機の吸入側に接続
した低圧のガスタンクなどに貯蔵した天然ガスが、圧縮
機の吐出側に接続した被充填容器に圧縮して充填され
る。
【0010】被充填容器に所定の圧力、例えば20MP
aで天然ガスが圧縮充填されると、被充填容器側の開閉
弁などを閉じ、電磁弁への通電を停止することにより、
一対の出入口が連通して圧縮機の吸入側と吐出側とが連
通し、吐出側に溜っていた高圧ガスが吸入側のスナッバ
タンクなどに流入するので、吐出側の圧力が低下し被充
填容器の切り離しが安全に行えるようになる。
【0011】また、電磁弁に通電し、一対の出入口を不
通にして行う天然ガスの充填時に、圧縮機の吐出側圧力
が所定の圧力を越えて上昇し、電磁弁の入口側圧力−出
口側圧力>第2の所定圧力となると電磁弁は入口から出
口方向に連通するので、吐出側の高圧ガスが吸入側のス
ナッバタンクなどに流入し、高圧側の圧力が低下して危
険防止が図られる。
【0012】また、電磁弁への非通電時に、出口側圧力
−入口側圧力>第1の所定圧力となると、連通していた
この部分が不通になるので、次回の充填に備えて待機し
ているときなどに、吐出側の圧力が急に下がって吸入側
と吐出側の間に大きな圧力差を生じても、ブローダウン
タンクなどに流入して蓄えた天然ガスが電磁弁・吐出側
配管を介して大気中に漏れ出ると云ったことが防止され
る。
【0013】また、複数の圧縮機それぞれの吐出側に逆
止弁が設置された天然ガス充填装置においては、任意の
圧縮機の保守点検などを行いながら、残りの圧縮機で天
然ガスの充填を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図3に基づいて本発明の一実施
例を詳細に説明する。なお、理解を容易にするため、こ
れらの図においても前記図4において説明した部分と同
様の機能を有する部分には、同一の符号を付した。
【0015】図1に例示した本発明の天然ガス充填装置
おいては、充填能率を上げるために2台の圧縮機7が並
列に設置され、それぞれの吐出側には逆止弁15が設け
られると共に、吸引側と前記逆止弁15より下流側の吐
出側とが、詳細を図2・図3に示す電磁弁8Aによって
連通可能に接続されている。
【0016】図2において、20は金属材料で成形され
た弁本体であり、この弁本体20はガス入口21および
ガス出口22を左右両端面にそれぞれ開口した入口側流
体通路23と出口側流体通路24とが形成され、この入
口側流体通路23の内端部に位置してこの入口側流体通
路23と交差する軸方向の弁孔25の一端が開口し、こ
の弁孔25の他端は前記出口側流体通路24に連通した
弁室26に開口している。また、この弁室26には前記
弁孔25の他端開口縁の環状の弁シート部27に接離し
て弁孔25を閉鎖または開放する球状部28を有する弁
体29が進退自在に嵌合されている。
【0017】また、前記弁本体20には前記弁孔25と
隔離して前記弁室26に前記弁体29に対向して複数の
押圧作動孔30の内端が開口し、この各押圧作動孔30
の外端は弁本体20の上面に開口している。
【0018】また、31は電磁装置であり、この電磁装
置31は電磁コイル32とこの電磁コイル32の中心位
置に配設された固定鉄心33とで構成され、この電磁コ
イル32への通電による励磁により固定鉄心33に引き
寄せられるプランジャー34が配設され、このプランジ
ャー34の先端部に前記各押圧作動孔30にそれぞれ進
退自在に挿通される作動杆部35が突設されている。
【0019】さらに、プランジャー34の上端部と固定
鉄心33の下端部との間にこのプランジャー34を前記
固定鉄心33から離反し、前記作動杆部35を押圧作動
孔30から突出して弁体29を図面下方に押圧する力を
付与するコイル状の第1のスプリング36が配設されて
いる。
【0020】また、前記弁室26には弁体29と弁室2
6に螺合されたスプリング受け37との間に前記弁体2
9が弁孔25を閉塞する方向に弁体29を付勢するコイ
ル状の第2のスプリング38が配設されている。
【0021】なお、前記第1のスプリング36が与える
付勢力は、前記電磁装置31による引き寄せ力よりは弱
く、前記第2のスプリング38の付勢力よりは大きくな
るように選定される。そして、この第2のスプリング3
8の付勢力がリリーフ圧力に関係し、前記弁体29の弁
孔25径に対応する断面積と、一次側となる入口側流体
通路23のガス圧力(高圧側圧力)および二次側となる
出口側流体通路24のガス圧力(低圧側圧力)の圧力差
と、安全係数との積で得られるものであるが、この場合
は前記圧力差が例えば22MPa以上で弁体29が図面
下方向に押圧され、弁孔25を開放するように構成され
ている。
【0022】また、前記電磁装置31に対する通電がな
く、したがってガス入口21とガス出口22とが双方向
に連通している状態で、出口側流体通路24のガス圧力
が入口側流体通路23のガス圧力より上昇し、ガス出口
22からガス入口21の方向にガスが多量に流れ始める
と、流速が増して圧力低下する弁孔25の部分に弁体2
9が吸引されて弁孔25が封鎖され、ガス出口22から
ガス入口21方向には不通となるように前記第1および
第2のスプリングが構成されている。
【0023】そして、前記電磁装置31のプランジャー
34を引き寄せる固定鉄心33の下部に、前記プランジ
ャー34を案内するガイドチューブ40の上端部が螺合
固着されている。また、前記ガイドチューブ40に嵌合
したナット41がこのガイドチューブ40の下端部に形
成したフランジ部42に係合され、このナット41を前
記弁体20に螺合して弁本体20に電磁装置31が固定
されている。そして、この状態で前記弁本体20と前記
ガイドチューブ40のフランジ部42との接合部にOリ
ング44を介在させて気密性を確保している。
【0024】なお、前記電磁コイル32の上下部にはフ
ラックスプレート45,46が当接され、この電磁コイ
ル32はハウジングカバー47にて被覆され、このカバ
ー47は前記固定鉄心33に螺合したねじ48にて固定
されている。
【0025】したがって、上記構成の電磁弁8Aは、図
2および図3(a)に示すように、電源がオフで通電の
ない電磁装置31の非励磁時には、第1のスプリング3
6の付勢力でプランジャー34は固定鉄心33から離反
する図面下方に押圧移動されて、このプランジャー34
の作動杆部35が押圧作動孔30から弁室26に突出
し、作動杆部35が弁体29を第2のスプリング38に
抗して下方に押圧して弁孔25を開き、ガス入口21と
ガス出口22とが弁室26を介して連通する。
【0026】一方、電磁装置31に通電して電磁コイル
32を励磁すると、図3(b)に示すようにプランジャ
ー34は第1のスプリング36の付勢力に抗して固定鉄
心33に引き寄せられ、プランジャー34の作動杆部3
5の先端が弁室26から後退し弁体29の図面下向きの
押圧が解かれるので、弁体29が第2のスプリング38
の付勢力により図面上方に押圧されて弁孔25を塞ぎ、
ガス入口21とガス出口22とが不通になる。
【0027】但し、電源がオフで通電のない電磁装置3
1の非励磁時でガス入口21とガス出口22とが連通し
ているときに、出口側流体通路24の圧力が入口側流体
通路23の圧力より高くなると、弁体29が弁孔25を
塞いでガス出口22とガス入口側21とが不通となり、
通電時の電磁装置31の励磁動作でガス入口21とガス
出口22とが不通になっているときに、入口側流体通路
23の圧力が入口側流体通路23の圧力より高く(この
場合は22MPa以上)なると、図3(c)に示すよう
に弁孔25から弁体29に作用する圧力で弁体29は第
2のスプリング38の付勢力に抗して図面下方向に押圧
され、弁孔25が開いてガス入口21とガス出口22と
が連通するようになっている。
【0028】すなわち、この電磁弁8Aは電源オフの非
通電時にガス入口21とガス出口22とを連通させ(但
し、出口側流体通路24の圧力が入口側流体通路23の
圧力より高くなると、ガス出口22からガス入口21方
向には不通とし)、電源オンの通電時にガス入口21と
ガス出口22とを不通にする機能を持つ物であり、さら
に、通電時の電磁装置31の励磁動作で第2のスプリン
グ38の付勢力により弁体29が弁孔25を塞ぎ、ガス
入口21とガス出口22とが遮断されているときに、ガ
ス入口21の側の圧力がガス出口22の側の圧力より所
定の圧力、この場合は22MPaを越えて上昇すると、
図3(c)に示すように、弁孔25から弁体29に作用
する圧力で弁体29は第2のスプリング38の付勢力に
抗して図面下方向に押圧され、弁孔25が開いてガス入
口21とガス出口22とが連通する。
【0029】16は、図示しないボタンスイッチなどを
操作することによって圧縮機7の起動/停止を行うため
の制御器であり、圧縮機7が起動する直前に電磁弁3を
開放し、且つ、電磁弁8Aに通電してガス入口21とガ
ス出口22とを遮断するようにも設けられている。ま
た、圧力センサ12が計測する吐出側配管、すなわち圧
縮機7の吐出側とカップリング2との間の圧力が所定
圧、例えば20MPaに達すると、運転中であった圧縮
機7を停止させると共に、電磁弁3を閉じ、さらに電磁
弁8Aへの通電を停止するようにも設けられている。
【0030】なお、圧縮機7の運転は、圧力スイッチ1
3が動作することによっても圧縮機7に供給する電源が
自動的に遮断され、自動停止するように設けられてい
る。また、圧力スイッチ13が動作する圧力は、通電時
の電磁弁8Aの弁体29が図面下方向に押圧されて弁孔
25が開放されるときの前記圧力差22MPaより、例
えば1MPaだけ低い21MPa程度にセットされる。
そして、圧力スイッチ13の動作によって圧縮機7が自
動停止したときにも、電磁弁3を閉じ、さらに電磁弁8
Aへの通電を停止するように前記制御器16は設けられ
ている。
【0031】上記機器構成になる本発明の天然ガス充填
装置を用いて、例えばガスタンク50に貯蔵されている
低圧(例えば、大気圧より僅かに高い程度)の天然ガス
を、自動車60に積載した小型ガス容器としてのガスボ
ンベ61に圧縮充填する要領を以下に説明する。
【0032】カップリング1は、ガスタンク50から配
管されたガス導入管51の先端に設けたカップリング5
2と一般には常時接続しておき、他方のカップリング2
を天然ガスの補充が必要になった自動車60のカップリ
ング64に接続する。
【0033】自動車60の開閉弁63を開ける前に、圧
力センサ12または圧力ゲージ14によって先ず吐出側
配管内の圧力変化を監視する。圧力センサ12と圧力ゲ
ージ14とは、前回のガス充填時に吐出側配管内に残留
した天然ガスの圧力を検出していたので、前記接続後に
圧力低下が確認されると、カップリング2と64との接
続部でガス漏れが生じているので、警報機17を動作し
てこれを報知する。
【0034】そして、例えば圧力センサ12が計測する
圧力の変化の速度と幅とが所定値以下であることを、制
御器16の図示しない比較演算部で確認したり、圧力ゲ
ージ14によって目視で確認されたとき、開閉弁63を
手動で開ける。
【0035】なお、カップリング2と64との接続部で
ガス漏れが起こっていることが確認されたときには、接
続し直したり、カップリング2・64の補修など、適宜
の処置を行って、以下の操作を行うことになる。
【0036】開閉弁63を開放し、カップリング2・6
4を接続したときと同様に吐出側配管内圧力の変化を監
視し、逆止弁62が正常に機能しているか否かを確認す
る。逆止弁62が不調でガス漏れがあれば、吐出側配管
内の圧力が上昇するので、この場合も警報機17を動作
してこれを報知し、充填操作を中断する。
【0037】吐出側配管内の圧力変化が正常範囲内にあ
ることを確認したのち、制御器16を操作して圧縮機7
を起動させる。なお、ガスボンベ61の容積が大きいと
きには圧縮機7を2台同時に起動し、ガスボンベ61の
容積が小さいときには任意の一方の圧縮機7のみを起動
させる。
【0038】圧縮機7が起動すると、ガスタンク50に
貯蔵されている天然ガスが、ガス導入管51、圧縮機7
の起動に先立って開放された電磁弁3、ブローダウンタ
ンク6などを介して圧縮機7に流入し、ここで圧縮され
てカップリング2・64・開閉弁63・逆止弁62を通
ってガスボンベ61に圧縮充填される。
【0039】ガスボンベ61に充填された天然ガスの量
が増えるに伴って、圧力センサ12が計測する圧力が上
昇し、所定の圧力、この場合は20MPaに達すると、
制御器16が送信する制御信号によって圧縮機7の運転
が自動的に停止され、電磁弁3が閉じられる。なお、圧
縮充填中の吐出側配管内の圧力は、圧力ゲージ14によ
って目視で確認することができる。
【0040】圧縮機7の運転が停止すると、制御器16
が送信する制御信号に基づいて電磁弁8Aへの通電を停
止し、ガス入口21とガス出口22とを連通させて、吐
出側配管内に20MPaに圧縮されて残留している高圧
の天然ガスをブローダウンタンク6に流入させ、高圧側
配管の圧力を下げる。
【0041】ブローダウンタンク6は、吐出側配管の内
容積に比べて十分大きく、例えば6リットル程度の内容
積に形成してあるので、逆止弁5と62との間の圧力、
すなわち圧力センサ11・12が計測する圧力は300
kPa程度に低下する。
【0042】そして、電磁弁8Aに再度通電し、ガス入
口21とガス出口22とを遮断した状態で圧力センサ1
1・12が計測する圧力の変化を暫く監視し、変化の速
度と幅とが共に所定値以下であることを確認し、その後
開閉弁63を手動で閉じる。吐出側配管内の圧力変化
は、圧力ゲージ14によって目視で確認しても良い。
【0043】なお、ガス入口21とガス出口22とを不
通にした状態で、吐出側配管内で圧力の上昇が確認され
たときには、充填前にガス漏れが検知されていなくて
も、高圧充填後に逆止弁62にガス漏れが起こっている
ので、この場合も警報機17を動作してこれを報知し、
運転手に伝えて逆止弁62の速やかな修理を促す。
【0044】そして、最後にカップリング2と64とを
切り離し、一連の天然ガス充填操作を終了する。カップ
リング2と64との切り離しは、吐出側配管内の圧力が
前記したように300kPa程度にまで低下しているの
で、危険は全くない。
【0045】なお、上記天然ガスの充填作業が終了し、
次の充填に備えて待機しているときに何らかの異常で吐
出側配管内の圧力が急に下がって出口側流体通路24と
入口側流体通路23との間で大きな圧力差が生じても、
電磁弁8Aはガス出口22からガス入口21の方向には
不通となるので、圧縮充填後にブローダウンタンク6な
どに戻した天然ガスが電磁弁8Aを通って漏れ出ること
はない。
【0046】また、電磁弁8Aに通電してガス入口21
とガス出口22とを遮断し、圧縮機7を起動して天然ガ
スの圧縮充填を行っているときに、圧力センサ12・圧
力スイッチ13などが不調で吐出側配管内の圧力が吸入
側配管内よりも所定圧力(この場合は22MPa)を越
えて上昇し始めると、弁体29が図面下方に押圧されて
弁孔25が開孔し、ガス入口21とガス出口22とが連
通するので吐出側の異常な圧力上昇が防止される。
【0047】ところで、逆止弁62が不調でガス漏れが
あるとガス充填の前に確認されたときには、逆止弁62
を修理したり、正常なものに取り替えたのち充填するの
が望ましいが、電磁弁8Aへの通電が手動で停止できる
ように制御器16をセットして充填するようにすれば、
圧縮機7が所定の20MPaに達して自動停止したあ
と、開閉弁63を先に閉じ、次に電磁弁8Aへの通電を
停止してガス入口21とガス出口22とを連通させるこ
とができるので、圧縮機7の吐出側と開閉弁63との間
の吐出側配管内に残っている高圧の天然ガスをブローダ
ウンタンク6に流入させることが可能であり、ガスボン
ベ61からの逆流を防止して、吐出側配管内の圧力を安
全に低下させることができる。
【0048】また、リリーフ弁9は電磁弁8Aを介して
圧縮機7の吐出側から吸入側に流入した天然ガスによっ
て、耐圧構造となっていないブローダウンタンク6内の
圧力が所定圧、例えば600kPaに上昇したときに開
放され、ブローダウンタンク6側に溜った天然ガスを例
えば大気中に放出してこれを保護するものである。
【0049】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0050】例えば、第1のスプリング36の付勢力
は、電磁装置31による引き寄せ力より必ずしも弱くす
る必要はなく、電磁装置31による引き寄せ力と第2の
スプリング38の付勢力との合力(ベクトル的)より小
さければ良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来電磁弁とリリーフ弁とを並列に設置する必要があった
配管系を簡略化することが可能で、設置工事が容易とな
る。
【0052】また、複数の圧縮機それぞれの吐出側に逆
止弁が設置された天然ガス充填装置においては、同時に
全圧縮機を起動して天然ガスを効率良く充填できるし、
任意の圧縮機の保守点検などを行いながらも、残りの圧
縮機で天然ガスの充填を行うことができると云った利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明の一実施例に使用した電磁弁の縦断正
面図である。
【図3】 電磁弁における弁体の動作を示す縦断正面図
である。
【図4】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1・2 カップリング 3 電磁弁 4 ストレーナ 5 逆止弁 6 ブローダウンタンク 7 圧縮機 8A 電磁弁 9 リリーフ弁 11・12 圧力センサ 13 圧力スイッチ 14 圧力ゲージ 15 逆止弁 16 制御器 17 警報機 20 弁本体 21 ガス入口 22 ガス出口 23 入口側流体通路 24 出口側流体通路 25 弁孔 26 弁室 29 弁体 31 電磁装置 32 電磁コイル 33 固定鉄心 34 プランジャー 36 第1のスプリング 38 第2のスプリング 50 ガスタンク 51 ガス導入管 52 カップリング 60 自動車 61 ガスボンベ 62 逆止弁 63 開閉弁 64 カップリング
フロントページの続き (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 西川 弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 水野 善仁 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 杉原 篤典 東京都港区海岸1−5−20東京瓦斯株式会 社内 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県東海市新宝町507−2東邦瓦斯株式 会社総合技術研究所内 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非通電時の通常時は双方向に連通し、出
    口側圧力−入口側圧力>第1の所定圧力のとき出口から
    入口方向には不通となり、通電時の通常時は双方向に不
    通で入口側圧力−出口側圧力>第2の所定圧力のとき、
    入口から出口方向には連通する一対の出入口を備えた電
    磁弁の入口側を、被充填容器に接続する圧縮機の吐出側
    に接続し、前記電磁弁の出口側を、ブローダウンタンク
    を介して低圧のガス供給源に接続する前記圧縮機の吸入
    側に接続したことを特徴とする天然ガス充填装置。
  2. 【請求項2】 非通電時の通常時は双方向に連通し、出
    口側圧力−入口側圧力>第1の所定圧力のとき出口から
    入口方向には不通となり、通電時の通常時は双方向に不
    通で入口側圧力−出口側圧力>第2の所定圧力のとき、
    入口から出口方向には連通する一対の出入口を備えた電
    磁弁の入口側を、被充填容器に接続する並列設置された
    複数の圧縮機の吐出側に接続し、前記電磁弁の出口側
    を、ブローダウンタンクを介して低圧のガス供給源に接
    続する前記複数の圧縮機の吸入側に接続し、且つ前記複
    数の圧縮機それぞれの吐出側に逆止弁を設けたことを特
    徴とする天然ガス充填装置。
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