JPH08134928A - 型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた基礎の施工方法 - Google Patents

型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた基礎の施工方法

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JPH08134928A
JPH08134928A JP28095194A JP28095194A JPH08134928A JP H08134928 A JPH08134928 A JP H08134928A JP 28095194 A JP28095194 A JP 28095194A JP 28095194 A JP28095194 A JP 28095194A JP H08134928 A JPH08134928 A JP H08134928A
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JP
Japan
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heat insulating
foundation
insulating panel
insulating panels
panels
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JP28095194A
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English (en)
Inventor
Yoshio Matsumura
村 良 夫 松
Keizo Okada
田 桂 三 岡
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な作業で断熱材を備えた型枠を形成するこ
とができ、しかも、地球資源の使用の削減およびコスト
低減にも寄与することができる型枠兼用断熱パネルおよ
びそれを用いた基礎施工方法を提供する。 【構成】型枠兼用断熱パネルは、板状の発泡合成樹脂か
らなる複数の断熱パネル20と、一対の断熱パネル2
0、20間に差し渡され、厚み方向の間隔を一定に維持
する長さ調整自在な複数の第1の締め付け具30と、突
き合わされた断熱パネル20の厚み方向へのづれを不可
能に規制し、一対の断熱パネル20、20間を一定に維
持させる第2の締め付け具40とを具備している。ま
た、基礎の施工方法は、前記型枠兼用断熱パネル20を
フーチング13などの上に互いに対向させて、布基礎1
4を構築するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型枠兼用断熱パネルおよ
びそれを用いた基礎の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の一般木造建築物では、屋内の断熱
効果を高めるため、また、寒暖差による躯体の歪を防止
するため、コンクリートの基礎にも断熱材を配設する場
合がある。
【0003】木造建築物の基礎としては、例えば図5に
示したように、ランマで突き固められた割りぐり石1の
上に捨てコンクリート2を打設し、さらにフーチング3
を打設し、さらにフーチング3上に布基礎4を立設さ
せ、この布基礎4に挿通されたアンカーボルト5で土台
6を固定するようにしたものが知られている。
【0004】このようなコンクリートの基礎に断熱材を
配設する場合には、従来はコンパネなどからなる木製の
コンクリート型枠の一方に、断熱パネルを仮止めし、こ
の一方の型枠と他方のコンクリート型枠とでコンクリー
トの打設空間を形成するようにしていた。
【0005】そして、コンクリートの硬化後、コンパネ
などからなる一対のコンクリート型枠を除去し、これに
より、コンクリート打設時に断熱パネルをコンクリート
に一体に取り付けるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
型枠で基礎を施工する場合には、コンクリートを流し込
む作業中であっても型枠が外方に開くことがないよう
に、型枠の周囲は複数のバタにより押さえることが必要
になっている。
【0007】このバタは、一般にパイプあるいは木材な
どからなっているが、これらを配設する作業は煩雑であ
り、労を要するものである。とりわけ、今日では、型枠
工など熟練した技能工の不足が深刻化しており、手間を
要することは、工期を長引かせ、コストアップになる原
因ともなっている。また、今日では木製のバタなど、限
りある地球資源の使用の削減がもとめられている。
【0008】本発明はこのような実情に鑑み、簡単な作
業で断熱材を備えた型枠を形成することができ、しか
も、地球資源の使用の削減およびコスト低減にも寄与す
ることができる型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた
基礎施工方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めの本発明に係る型枠兼用断熱パネルは、互いに対向し
て配置される板状の発泡合成樹脂からなる複数の断熱パ
ネルと、互いに対向して配置される一対の断熱パネル間
に差し渡され、これらパネルの厚み方向の間隔を一定に
維持する長さ調整自在な複数の第1の締め付け具と、幅
方向に突き合わされた断熱パネルの小口端面間に配置さ
れ、小口端面相互の厚み方向へのづれを不可能に規制す
るとともに、互いに対向して配置される一対の断熱パネ
ル間を一定に維持させる第2の締め付け具とを具備した
ことを特徴としている。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明に
係る基礎の施工方法は、前記型枠兼用断熱パネルをフー
チングなどの上に互いに対向させてコンクリート打設空
間を形成するとともに、前記第1の締め付け具により、
これら断熱パネルの厚み方向の間隔を所定間隔に調整
し、前記第2の締め付け具により、幅方向に突き合わさ
れた断熱パネル間を合致させ、前記コンクリート打設空
間にコンクリートを打設して布基礎を構築するようにし
たことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成による型枠兼用断熱パネルによれば、
第1の締め付け具で互いに対向する断熱パネル間の距離
が複数箇所で一定間隔に調整されるので、コンクリート
が打設されてもその間隔が乱されることはない。また、
寸法がづれ易い幅方向に突き合わされるパネル相互間で
も、予め第2の締め付け具で厚み方向のづれが不可能に
規制され、しかも、この位置でも対向するパネル間の距
離が一定間隔に維持されるので、パネル接続部で寸法お
よび型枠が崩れることはない。
【0012】また、本発明に係る型枠兼用断熱パネルを
用いた基礎の施工方法によれば、縦横のバタが必要でな
くなるので、このバタを配設する作業が不要となり、そ
の分の労力が少なくなる。また、バタを使用しなくて良
いので、木材の使用量が少なくなり、地球資源を保護す
ることができる。さらに、型枠自体が断熱パネルで形成
されているため、従来のように木材に断熱材を取り付け
るという別途の作業が不要となる。したがって、基礎を
施工する場合に、簡単な作業で断熱効果を発揮させるこ
とができ、かつ、これに加えて熟練した作業者の手間が
少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る型枠兼用断熱パネルおよ
びそれを用いた基礎施工方法について図面を参照しなが
ら説明する。
【0014】図1は本発明の実施例により形成される型
枠兼用断熱パネルを用いた一般住宅の基礎の施工要領を
概念的に示したもので、図2はその断面図である。木造
建築では、宅地の周囲に掘られた溝内に割りぐり11を
幅450mm程に敷き、充分にランマにより突き固めら
れる。その後、割りぐり11上に捨てコンクリート12
を60mm程打設することで上面を平坦にし、さらに、
その上にフーチング13と布基礎14、あるいは布基礎
14が直接、捨てコンクリート12上に立設されてい
る。
【0015】このような住宅の基礎を施工する場合、コ
ンクリート打ちを一回で済ます場合もあるが、通常は2
回に分け、先ず捨てコンクリート12の上部にフーチン
グ13が形成される。
【0016】このフーチング13用の型枠17として
は、従来通りコンパネなどから形成してもよく、また、
後述する断熱パネルから形成してもよい。なお、地盤が
軟弱な場合には、図2に示すようにフーチング13に鉄
筋15を配筋し、この鉄筋15に布基礎14の縦方向の
鉄筋16が連結される。
【0017】フーチング用の型枠17、17を配置した
後、この打設空間内にコンクリートを打設し、フーチン
グ13が形成される。養生がすんだ後、今度は布基礎用
の配筋がなされ、上記縦筋16に横筋18を結束線で連
結する。この布基礎用の型枠20としては、打込み用の
型枠兼用断熱パネルが採用される。
【0018】この型枠兼用断熱パネルは、例えば、発泡
押出ポリスチレンなどを芯材とし、その両面に柔軟な面
材が貼着されているもので、具体的には鐘淵化学工業
(株)からKパネルの名称で市販されている。
【0019】このような板状の断熱パネルが型枠20と
して、互いに対向してフーチング13の上部に配置され
る。この型枠20、20間は、コンクリートの打設時で
あっても、所定の間隔を維持しておく必要が生じるが、
このパネルを所定間隔に維持させるには、以下のように
すれば良い。
【0020】すなわち、互いに対向する型枠20、20
間には、複数個の第1の締め付け具30が、例えば上下
部に所定間隔ごとに設置される。この第1の締め付け具
30は、パネル間に挿通される棒状部材21と、パネル
の外方に配置される板状部材31、31と、パネルの内
側でパネルの移動を規制するコーン32、32と、パネ
ルの外側で板状部材31の抜けを防止するナット部材3
3、33(図2のみ図示)とからなっている。
【0021】このような第1の締め付け具30は、型枠
20、20間に挿通し、コーン32、ナット部材33な
どで型枠20を締め付ければ、型枠20、20間を一定
寸法に固定することができる。また対向する一対の型枠
20、20間の距離に合わせて、寸法を伸ばしたり短く
したり自由に調整することができる。
【0022】また、幅方向に突き合わされる型枠20、
20間には、図1および図3に示したように第2の締め
付け具40が介在される。第2の締め付け具40は、図
3に拡大して示したように、断面コ字状の板材41、4
1を2つ背を向けて抱き合わせたものを2組対向させて
組つけたもので、中間部が棒状部材42で連結されてい
る。
【0023】このような第2の締め付け具40は、金物
あるいは樹脂から形成される。棒状部材42は、板状で
もよいが、コンクリートの抵抗を考慮すると、薄い方が
好ましい。
【0024】このようにコ字状に形成される板材41、
41の空間部Sは、型枠20の厚さよりやや狭くなって
いる。また、棒状部材41の長さ、すなわち、相対向す
る板材41、41の内々間隔Tは、布基礎14の厚さと
同一になっている。
【0025】このような第2の締め付け具40は、図1
に示したように、パネルの連結部で少なくとも上下に差
し込まれる。このような第1の締め付け具30と第2の
締め付け具40とにより組付けられた布基礎用の型枠2
0によれば、対向する型枠20、20間のみならず、型
枠20の幅方向の突き合わせ部であっても間隔が一定に
維持され、かつ撓みなども生じない。したがって、本実
施例によれば、周囲にバタを設置しなくとも、型枠とし
ての機能を充分はたすことができる。
【0026】しかも、コンクリートを打設し、硬化した
のちのは、型枠20が断熱材として機能するので、優れ
た断熱性を発揮し、これにより、室内の断熱性に寄与す
ることができる。
【0027】また、こうした型枠は、コンパネで形成す
る場合に比べて1/5程の重さであり、持ち運びが簡易
である。以上、本発明の実施例について説明したが、本
発明は上記実施例に限定されず、種々の改変が可能であ
る。
【0028】例えば、第1の締め付け具30を構成する
板状部材31はベニヤなどでもよく、合成樹脂製でもよ
い。また、第2の締め付け具40の材質および形状も特
に限定されない。
【0029】また、本実施例では、住宅の布基礎を施工
する例について説明したが、図2と同一要素を同一符号
で示す図4に示したように、フーチング13も断熱材か
らなる型枠20、20で施工することができる。
【0030】この場合には、フーチング部分にも上記の
第1の締め付け具30、第2の締め付け具40を介在さ
せる必要がある。また、上記実施例の型枠20では、ポ
リスチレンからなる芯材の両面に柔軟な面材を貼着して
いるが、この面材は必ずしも必要ではない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る型枠
兼用断熱パネルおよびそれを用いた基礎の施工方法によ
れば、第1の締め付け具で互いに対向する断熱パネル間
の距離が複数箇所で一定間隔に調整されるので、コンク
リートが打設されてもその間隔が乱されることはない。
また、寸法がづれ易い幅方向に突き合わされる型枠相互
間でも、予め第2の締め付け具で厚み方向のづれが不可
能に規制され、しかも、この位置でも対向する型枠間の
距離が一定間隔に維持されるので、型枠接続部で寸法お
よび型枠が崩れることはない。
【0032】また、本発明に係る型枠兼用断熱パネルを
用いた基礎の施工方法によれば、縦横のバタが必要でな
くなるので、このバタを配設する作業が不要となり、そ
の分の労力が少なくなる。また、バタを使用しなくて良
いので、木材の使用量が少なくなり、地球資源を保護す
ることができる。さらに、型枠自体が断熱パネルで形成
されているため、従来のように木材に断熱材を取り付け
るという別途の作業が不要となる。
【0033】したがって、基礎を施工した場合に、簡単
な作業で断熱効果を発揮させることができ、かつ、これ
に加えて熟練した作業者の手間を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例により形成される型枠
兼用断熱パネルを用いた一般住宅の基礎の施工要領を概
念的に示す斜視図である。
【図2】図2は同基礎の断面図である。
【図3】図3は同実施例で採用された第2の締め付け具
の斜視図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施例により形成される
基礎の断面図である。
【図5】図5は従来の住宅の基礎を示す斜視図である。
【符号の説明】
13 フーチング 20 型枠(断熱パネル) 30 第1の締め付け具 40 第2の締め付け具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して配置される板状の発泡合成
    樹脂からなる複数の断熱パネルと、 互いに対向して配置される一対の断熱パネル間に差し渡
    され、これらパネルの厚み方向の間隔を一定に維持する
    長さ調整自在な複数の第1の締め付け具と、 幅方向に突き合わされた断熱パネルの小口端面間に配置
    され、小口端面相互の厚み方向へのづれを不可能に規制
    するとともに、互いに対向して配置される一対の断熱パ
    ネル間を一定に維持させる第2の締め付け具とを具備し
    たことを特徴とする型枠兼用断熱パネル。
  2. 【請求項2】前記型枠兼用断熱パネルをフーチングなど
    の上に互いに対向させてコンクリート打設空間を形成す
    るとともに、前記第1の締め付け具により、これら断熱
    パネルの厚み方向の間隔を所定間隔に調整し、前記第2
    の締め付け具により、幅方向に突き合わされた断熱パネ
    ル間を合致させ、前記コンクリート打設空間にコンクリ
    ートを打設して布基礎を構築するようにしたことを特徴
    とする基礎の施工方法。
JP28095194A 1994-11-15 1994-11-15 型枠兼用断熱パネルおよびそれを用いた基礎の施工方法 Pending JPH08134928A (ja)

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