JPH08134827A - タイヤ加温構造 - Google Patents

タイヤ加温構造

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JPH08134827A
JPH08134827A JP27623294A JP27623294A JPH08134827A JP H08134827 A JPH08134827 A JP H08134827A JP 27623294 A JP27623294 A JP 27623294A JP 27623294 A JP27623294 A JP 27623294A JP H08134827 A JPH08134827 A JP H08134827A
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tire
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exhaust
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Hiroshi Fujikawa
洋 藤川
Kazufumi Nakagawa
和史 中川
Takeshi Hirayama
毅 平山
Hiroshi Nishikawa
浩史 西川
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気温が低い場合にもタイヤの接地面にアス
ファルトの付着を防止するタイヤローラ等の締固め機械
のタイヤ加温構造を提供することを目的とする。 【構成】 タイヤ5を具備した締固め機械のタイヤ加温
構造において、該タイヤ5の接地面5aに向けてエンジ
ン1からの排気管4の排気口(出口)4Aを設け、エン
ジン1から排気風によってタイヤ接地面5aを加温する
よう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、タイヤロ
ーラ等のタイヤを具備した締固め機械の該タイヤの接地
面を加温する加温構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】タイヤ
を具備した締固め機械、例えば、タイヤローラの場合、
道路のアスファルト舗装をする際、アスファルトの温度
が高い変形可能な状態で該アスファルト上を走行しその
表面の仕上げ処理をおこなう。
【0003】アスファルト舗装工事を気温が高くない時
期、例えば冬季におこなう場合、タイヤの接地面の温度
が気温に比例して低くなっていることに起因して、温度
の高いアスファルトがタイヤに付着し易くなる。
【0004】かかる場合には、アスファルト舗装の仕上
面の状態が悪くなるとともに、作業性が低下する。
【0005】このような状況に鑑み、北欧,ドイツ等の
長期間にわたって気温が低くなる地域では、タイヤロー
ラのタイヤの周囲をシートで覆って外気温の影響でタイ
ヤの接地面の温度が極端に低下しないような工夫がこら
されている。
【0006】我が国では、上記北欧,ドイツほど気温が
低くなる期間が長くないことから、タイヤの周囲をシー
トで覆う等の処置はしていないが、気温が低くなると上
述した如く表面の仕上げ状態が悪くなるとともに作業性
が低下することに変わりはない。
【0007】本発明は、このような状況に鑑みおこなわ
れたもので、外気温が低い場合にもタイヤの接地面にア
スファルトが付着することを防止するタイヤローラ等の
締固め機械のタイヤ加温構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明に
かかるタイヤ加温構造は、タイヤを具備した締固め機械
のタイヤ加温構造において、該タイヤの接地面に向けて
エンジンからの排気管の出口(排気口)を設け、エンジ
ンからの排気ガスによってタイヤ接地面を加温するよう
構成したことを特徴とする。
【0009】そして、上記請求項1記載のタイヤ加温構
造において、排気管が出口(排気口)側で分岐されるこ
とによって複数の出口が形成され、各出口がそれぞれ別
のタイヤの接地面を加温するよう構成すると、各タイヤ
を均等に加温することができる。
【0010】また、本請求項3記載の発明にかかるタイ
ヤ加温構造は、タイヤを具備した締固め機械のタイヤ加
温構造において、該タイヤの接地面に向けて基端がエン
ジンルームに連通する排風口を設け、ラジエータからの
温風によってタイヤ接地面を加温するよう構成したこと
を特徴とする。
【0011】そして、上記請求項1又は3記載のタイヤ
加温構造において、排気管の出口(排気口)又は排風口
が非駆動輪であるタイヤの接地面に向けて設けられてい
ると、アスファルトの付着し易い非駆動輪であるタイヤ
の接地面への付着が防止できる。
【0012】また、タイヤを具備した締固め機械のタイ
ヤ加温構造において、該タイヤの接地面に向けて、エン
ジンからの排気管の出口と、基端がエンジンルームに連
通する排風口を設け、排気ガスとラジエータからの温風
とが同一のタイヤの接地面を加温するよう構成したこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】しかして、本請求項1及び請求項3記載の発明
にかかるタイヤ加温構造によれば、タイヤの接地面が温
度の高いエンジンの排気ガス、あるいはラジエータから
の大量の温風によって、有効に加温することができる。
この結果、加温されたタイヤの接地面にはアスファルト
が付着し難くなる。
【0014】特に、請求項5記載の発明にかかるタイヤ
加温構造によれば、一つのタイヤをエンジンからの排気
ガスとラジエータからの温風の両方で加温することがで
きるため、高い加温性能が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本願発明にかかるタイヤ加温構造を、
タイヤローラに適用した場合の実施例について、図面を
参照しながら具体的に説明する。
【0016】図1は本願発明の実施例にかかるタイヤ加
温構造を示す該タイヤ加温構造を備えたタイヤローラの
全体平面図、図2は同側面図である。
【0017】図1,図2において、1はエンジン、2は
ラジエータ、3は消音器、4は排気管、5は前輪のタイ
ヤである。
【0018】図1あるいは図2に図示するように、エン
ジン1の図示しない排気マニーホルドは途中に消音器3
を有する排気管4によって前輪のタイヤ5近傍まで延設
され、該排気管4の排気口4Aが上記タイヤ5の接地面
5aに向くよう配設されている。具体的には、エンジン
の排気マニーホルドは、排気管4によってエンジン1の
右側部から下方の消音器3に接続され、さらにこの消音
器3から車体A底部まで排気管4によって導かれ、該車
体A底部からさらに車体Aの右側部から車体A左側部ま
で延設され、各タイヤ5A,5B,5Cに向けた排気口
4A,4B,4Cが開口する。
【0019】そして、この排気口4A,4B,4Cか
ら、エンジン1で発生した高温の燃焼ガス(排気ガス)
が、各タイヤ5A,5B,5Cの接地面5aに矢印Zで
示すように噴射される。
【0020】また、上記エンジン1の後方(運転席前
方)に配設されているラジエータ2には、運転席Bの下
方に設けられた吸入口から矢印Xで示すように外気が吸
入される。この外気は、ラジエータ2でエンジン1の冷
却液の熱を有効に吸収して温度の高い空気となって、エ
ンジン1の周囲に配設されている隔壁6に沿ってエンジ
ンルームEを経て、該エンジンルームEの下方前面に形
成されている図示しない排風口からタイヤ5C,5B,
5Aに向けて、矢印Yで示すように噴出する。つまり、
ラジエータ2を通過することによって加温された空気
が、さらにエンジンルームEを通過する際に中央のエン
ジン等で加温されて、上記タイヤ5C,5B,5Aに向
けて、図示しない排風口から、大量に噴出するよう構成
されている。
【0021】この結果、タイヤローラの前輪5の接地面
5aの温度は、アスファルトが付着しない程度に加温さ
れることになる。
【0022】なお、後輪に関しては、駆動輪であること
から、アスファルトとの接地の状態が引きずる状態でな
く所謂「転がり状態」で接地するため、温度が低くとも
比較的付着し難いため、この実施例ではタイヤ加温構造
が配設されていない。
【0023】しかし、必要に応じて前輪の場合と同様に
タイヤ加温構造を配設してもよい。
【0024】また、上記実施例では、前輪のタイヤ5
に、エンジンからの排気ガスとラジエータ2からの温風
を両方噴出(噴射)するよう構成しているが、排気ガス
とラジエータ2からの温風のいずれか一方を噴出(噴
射)するよう構成してもよいし、残りの一方で後輪のタ
イヤを加温するよう構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】本願発明にかかるタイヤ加温構造によれ
ば、厄介なシート等でタイヤの周囲を覆うことなく、外
気が低いときにもタイヤの接地面にアスファルトが付着
することなくアスファルトの仕上げ処理をおこなうこと
ができる。
【0026】しかも、このために必要な熱エネルギー
は、従来単に大気に放出していたエンジンの排気ガスと
ラジエータの温風であるため、極めて経済的に実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例にかかるタイヤ加温構造を
備えたタイヤローラの全体平面図である。
【図2】 本願発明の実施例にかかるタイヤ加温構造を
備えたタイヤローラの全体側面図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…ラジエータ 4…排気管 4A…排気口 5…タイヤ 5a…タイヤの接地面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 毅 兵庫県加古郡稲美町岡2680番地 川崎重工 業株式会社播州工場内 (72)発明者 西川 浩史 兵庫県加古郡稲美町岡2680番地 川崎重工 業株式会社播州工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤを具備した締固め機械のタイヤ加
    温構造において、該タイヤの接地面に向けてエンジンか
    らの排気管の出口を設け、エンジンからの排気ガスによ
    ってタイヤ接地面を加温するよう構成したことを特徴と
    するタイヤ加温構造。
  2. 【請求項2】 前記排気管が出口側で分岐されることに
    よって複数の出口が形成され、各出口がそれぞれ別のタ
    イヤの接地面を加温するよう構成したことを特徴とする
    請求項1記載のタイヤ加温構造。
  3. 【請求項3】 タイヤを具備した締固め機械のタイヤ加
    温構造において、該タイヤの接地面に向けて基端がエン
    ジンルームに連通する排風口を設け、ラジエータからの
    温風によってタイヤ接地面を加温するよう構成したこと
    を特徴とするタイヤ加温構造。
  4. 【請求項4】 前記排気管の出口又は前記排風口が非駆
    動輪であるタイヤの接地面に向けて設けられていること
    を特徴とする請求項1又は3記載のタイヤ加温構造。
  5. 【請求項5】 タイヤを具備した締固め機械のタイヤ加
    温構造において、該タイヤの接地面に向けて、エンジン
    からの排気管の出口と、基端がエンジンルームに連通す
    る排風口を設け、排気ガスとラジエータからの温風とが
    同一のタイヤの接地面を加温するよう構成したことを特
    徴とするタイヤ加温構造。
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