JPH08134280A - 防水シート - Google Patents

防水シート

Info

Publication number
JPH08134280A
JPH08134280A JP27784994A JP27784994A JPH08134280A JP H08134280 A JPH08134280 A JP H08134280A JP 27784994 A JP27784994 A JP 27784994A JP 27784994 A JP27784994 A JP 27784994A JP H08134280 A JPH08134280 A JP H08134280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
olefin
poly
waterproof sheet
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27784994A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideho Tanaka
秀穂 田中
Fumio Adachi
文夫 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP27784994A priority Critical patent/JPH08134280A/ja
Publication of JPH08134280A publication Critical patent/JPH08134280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた現場施工性および物性を有し、かつ無
公害で作業環境良好なシート状防水材を提供することで
ある。 【構成】 (1)軟化点が100〜170℃であり、か
つ、190℃における溶融粘度が10-1〜10パスカル
・秒である非晶性ポリα−オレフィン50〜100重量
部と、(2)結晶性ポリα−オレフィン50〜0重量
部、および(3)カーボンブラック1〜5重量部(ただ
し、非晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα−オレフ
ィンとは合計100重量部)からなるポリα−オレフィ
ン組成物からなることを特徴とする防水シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シートに関するも
のである。本発明によって提供される防水シートは、高
伸度・高衝撃性であり、また、毒性のある水溶性物質や
揮発性成分などを含有していないものであり、これらの
特性に起因して、無公害で良好な作業環境性、可撓性
(柔軟性)や接合性などの優れた現場施工性、そして、
良好な耐水性および耐薬品性など、多くの利点を有する
ものである。
【0002】そのために、本発明によって提供される防
水シートは、屋上防水用など通常の建築用防水シートの
他に、廃棄物埋立地遮水用、池の漏水防止用、農工業用
排水路遮水用、護岸・河川堤防の漏水防止用など遮水シ
ートやトンネル用防水シートなどのいわゆる土木用防水
シートとして使用できる。
【0003】
【従来の技術およびその問題点】防水材(特に建築用)
としては、従来、直接現場で流し込んで施工する熱アス
ファルトが主流であったが、耐候性や作業性などを改良
する目的で高分子を用いたシート防水材や塗膜防水材
(「建築施工ハンドブック」建設産業調査会発行(昭和
49年)や「建築施工ハンドブック第3版,第770〜
775頁」朝倉書店発行(昭和49年)など参照)など
が近年多く使用されるようになってきた。
【0004】この内、特に、シート防水材は、ゴム入ア
スファルト、合成ゴム、ポリ塩化ビニル、高密度ポリエ
チレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体など主として熱
可塑性ポリマーやゴムからなるシート状をした防水材で
あり、主としてウレタン、不飽和ポリエステル、エポキ
シなどの熱硬化性ポリマーを用いる塗膜タイプの防水材
と比べて、取扱いやすく、工期が短く、作業環境が良好
であるなどの長所をもっているため、多用されている。
しかし、これらの防水材シートは、強度が低い(ゴム入
アスファルト、合成ゴムなど)、水溶性の可塑剤が溶出
するなどの公害問題の発生(ポリ塩化ビニルなど)、剛
直で取扱いにくく、かつ、現場での接合が容易でない
(高密度ポリエチレンなど)など、それぞれ、重要な問
題を抱え、必ずしも満足のいく防水材ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記のような従来技術が保有していた欠点を改
良した、すなわち、優れた現場での施工性および物性を
持ち、かつ、無公害で作業環境良好なシート状防水材を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者達は、
上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特
定の性状を有するポリα−オレフィン組成物を溶融シー
ト加工して得られる防水シートを提供することによっ
て、その目的が達成できることを見つけ、本発明を完成
するに至ったのである。
【0007】すなわち、本発明は、(1)軟化点が10
0〜170℃であり、かつ、190℃における溶融粘度
が10-1〜10パスカル・秒である非晶性ポリα−オレ
フィン50〜100重量部と、(2)結晶性ポリα−オ
レフィン50〜0重量部、および(3)カーボンブラッ
ク1〜5重量部(ただし、非晶性ポリα−オレフィンと
結晶性ポリα−オレフィンとは合計100重量部)から
なるポリα−オレフィン組成物からなることを特徴とす
る防水シートを提供することによって、その目的が達成
できるのである。
【0008】以下に、本発明を詳しく説明する。本発明
に述べる非晶性ポリα−オレフィンとは、α−オレフィ
ン類の単独重合体あるいはそれらの共重合体(例えば、
プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合
体、プロピレン・ブテン−1共重合体など)およびこれ
らの混合物で、比較的低分子量、しかも非晶性のものを
いう。さらに、これらが不飽和カルボン酸やそれらのエ
ステルなどよく知られた化合物によって変性されたもの
も含まれる。
【0009】そして、本発明においては、それらの軟化
点(環球法によって測定される値)および溶融粘度(円
錐/円板型レオメーターによって190℃において測定
される値)は、特定の範囲に含まれることが必要であ
る。すなわち、軟化点は、100〜170℃の範囲でな
ければならない。軟化点が100℃より低いと、防水シ
ート表面がベタつき取扱いにくいし、170℃より高い
と、タック性が発現しにくいのでいずれも好ましくな
い。なお、防水シート表面のベタつきの防止およびタッ
ク性の発現を確実なものとするためには、前記非晶性ポ
リα−オレフィンの軟化点は、105〜155℃の範囲
であることがより好ましい。また、溶融粘度は、10-1
〜10パスカル・秒(以下「Pa・S」と略記)の範
囲、好ましくは1〜8Pa・Sの範囲であることが求め
られる。溶融粘度が1Pa・Sより低粘度になると、得
られる防水シートの物性の低下が見られるようになり、
特に10 -1Pa・Sより低粘度になると、得られる防水
シートの物性は、著しく低下する。そして、溶融粘度が
8Pa・Sより高粘度では、防水シートの可撓性や接合
性が悪くなる傾向が見られ、特に10Pa・Sより高粘
度になると、それらに悪影響を及ぼす。
【0010】本発明に使用する結晶性ポリα−オレフィ
ンとは、α−オレフィン類の単独重合体あるいはそれら
の共重合体、さらにはこれらの不飽和カルボン酸やそれ
らのエステルなどよく知られた化合物による変性体であ
り、かつ、明確な融点が存在するなどの結晶性を呈する
ものをいう。もちろん、これらの二種以上の混合物であ
ってもよい。具体例を挙げれば、高密度ポリエチレン、
アイソタクチックポリプロピレン、結晶性エチレン・プ
ロピレン共重合体(結晶性エチレン・プロピレンランダ
ム共重合体、結晶性エチレン・プロピレンブロック共重
合体など)などである。なお、これら結晶性ポリα−オ
レフィンの分子量や化学組成、溶融粘度などに関して
は、特別な限定はなく、使用される前記非晶性ポリα−
オレフィンの性状や両者の混合割合などに応じて適宜選
択されるべきである。
【0011】本発明では、α−オレフィンとして、前記
非晶性ポリα−オレフィンと前記結晶性ポリα−オレフ
ィンとの二種(ただし、結晶性ポリα−オレフィンは含
まれていなくてもよい)を使用する。両者の選択に際し
ては、特に制限はないが、一般的には、相溶性を有する
組み合わせが均一なマトリックスを形成しやすいので好
ましい。例示すれば、非晶性ポリプロピレン/結晶性ポ
リプロピレン、非晶性プロピレン・エチレン共重合体/
結晶性エチレン・プロピレン共重合体、非晶性ポリプロ
ピレン/結晶性エチレン・プロピレン共重合体、非晶性
プロピレン・ブテン−1共重合体/結晶性エチレン・プ
ロピレン共重合体、非晶性プロピレン・ブテン−1共重
合体/結晶性ポリプロピレンなどである。
【0012】また、本発明に用いるカーボンブラックと
しては、チャネルブラック、ファーネスブラック、サー
マルブラック、アセチレンブラック、ランプブラックな
ど通常よく知られているものが挙げられる。これらの中
でも、チャネルブラックやファーネスブラックが好適で
ある。カーボンブラックの粒径としては、10〜30n
m程度のものが特に好ましい。
【0013】次に、本発明の重要な構成要件の一つは、
これら三者の配合割合である。すなわち、本発明におけ
るポリα−オレフィン組成物は、非晶性ポリα−オレフ
ィンが50〜100重量部、好ましくは50〜80重量
部、特に好ましくは50〜70重量部と、結晶性ポリα
−オレフィンが50〜0重量部、好ましくは50〜20
重量部、特に好ましくは50〜30重量部(ただし、非
晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα−オレフィンと
は合計100重量部)と、カーボンブラックが1〜5重
量部、好ましくは1〜3重量部とから構成されることを
必要とする。もし、非晶性ポリα−オレフィンの配合割
合が50重量部より少ないと、本発明の目的である防水
シートの伸びと施工性(柔軟性、タック性、接合性な
ど)とのバランスが十分期待できず、実用に供し得な
い。また、カーボンブラックの量が1重量部より少ない
と耐候性や着色性が劣るので好ましくないし、5重量部
より多く加えても効果の向上は望めない。そして、これ
らの好ましくない現象の発現を確実に抑えるには、非晶
性ポリα−オレフィン、結晶性ポリα−オレフィンおよ
びカーボンブラックの量は、前記の好ましい範囲、さら
には特に好ましい範囲にすべきである。なお、本発明で
は、その効果を損なわない程度において上記三種の成分
以外に、公知の各種添加剤、改質剤、充填剤などを加え
ても差しつかえない。特に耐候性を要求される場合は、
紫外線吸収剤や光安定剤あるいはそれらと酸化防止剤と
を併用して配合することが望ましい。この場合、用いる
紫外線吸収剤、光安定剤や酸化防止剤としては、通常ポ
リオレフィンに使用される公知のものが好適である。
【0014】前記非晶性ポリα−オレフィン、前記結晶
性ポリα−オレフィンおよび前記カーボンブラックから
なるポリα−オレフィン組成物は、公知の装置を用いて
製造される。すなわち、バンバリーミキサー、スーパー
ミキサー、ミキシングロール、二軸連続ミキサー、ブラ
ベンダープラストグラフ、ニーダー、単軸押出機、二軸
押出機などの装置を使用し、三者を溶融混練することに
よって達成できる。この場合、混練方法に関しては特に
制限はないが、微小なカーボンブラックの分散性を向上
させるために、カーボンブラックのマスターバッチを作
製して用いる方法が一般的である。また、上記溶融混練
は、150〜250℃、好ましくは170〜230℃の
温度で行われる。溶融混練温度が150℃よりも低い
と、混練装置内で、非晶性ポリα−オレフィンおよび結
晶性ポリα−オレフィンの溶融粘度が高くなりすぎると
ともに、これらポリα−オレフィンの一部が固化するな
どして、これらポリα−オレフィンおよびカーボンブラ
ックの混練が十分に行われない。また、250℃よりも
高いと、これらポリα−オレフィンの熱分解や熱劣化が
起こり、着色や物性の低下をもたらすので好ましくな
い。なお、これらの好ましくない現象の発生を確実に防
止するためには、溶融混練温度は前述の好ましい範囲と
すべきである。
【0015】ところで、本発明の防水シートは、前記ポ
リα−オレフィン組成物からなることを特徴とするも
の、すなわち、前記ポリα−オレフィン組成物を溶融シ
ート加工することによって製造されるものである。溶融
シート加工法としては、例えば、ダイ押出成形、カレン
ダリング成形、プレス成形など一般によく知られた成形
方法が適用できる。中でも、ダイ押出成形やカレンダリ
ング成形などの連続プロセスが好適である。
【0016】このようにして製造される防水シートは、
接合したり、基材へ貼付けしたりする際のハンドリング
の容易性や可撓性、機械的強度などを考慮に入れると、
幅が200〜1000mmおよび厚みが1〜4mm程度
の形状が代表的なものとして挙げられる。
【0017】以上述べたように、本発明で得られる防水
シートは、前述したようなポリα−オレフィン組成物の
溶融粘度が低いために、短時間でしかも特別大きな力
(圧力)を加えなくても防水シート同士を接合したり、
下地に貼付けして一体化したりすることが簡単にでき
る。さらに本発明の防水シートは、前記ポリα−オレフ
ィン組成物の溶融開始温度以下の低い温度でも接合可能
である。
【0018】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて本発明
をより具体的に説明するが、これらは本発明を何ら限定
するものではない。
【0019】以下の実施例および比較例において、使用
するポリα−オレフィン組成物の諸物性は、次の方法に
よって測定した。 (1)非晶性ポリα−オレフィンの軟化点 環球式軟化点試験器を使用し、ASTM E28に従っ
て測定した。
【0020】(2)非晶性ポリα−オレフィンの溶融粘
度 円錐/円板型レオメーター(レオメトリクス社製、メカ
ニカルスペクトロメーター)を使用し、ASTM D3
236に従って、190℃で測定した。
【0021】(3)結晶性ポリα−オレフィンのメルト
フローインデックス メルトインデクサーを使用し、ASTM D1238に
従って測定した。
【0022】また、これら実施例および比較例の中で採
用した防水シートの評価方法は、次の通りである。 (a)タック性 23℃、相対湿度50%の状態で防水シート同士をロー
ラーで軽く押さえて貼合わせ、得られた積層物の接着状
態で判定した。
【0023】(b)柔軟性 23℃、相対湿度50%の状態における防水シートの屈
曲性で判定した。
【0024】(c)引張り伸び 23℃、相対湿度50%の状態において、JIS K6
301に従って測定した。ただし、引張り速度は200
mm/分とした。
【0025】(d)接合性 JIS A6008に従い、接合状態を評価し、サンプ
ルの破壊が接合部、被着材部のいずれで生じるかで判定
した。ただし、接合操作は、プレスを用いて圧力一定
(0.1MPa(ゲージ圧))で加圧する方法によって
行った。
【0026】実施例1 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体(宇部レキセン
(株)製、商品名:UBETAC APAO UT27
15、軟化点:107℃、溶融粘度:1.5Pa・S)
50重量部、結晶性ポリプロピレン(宇部興産(株)
製、商品名:UBEポリプロJ130G、メルトフロー
インデックス:30g/10分)50重量部およびカー
ボンブラック(三菱化学(株)製、商品名:三菱カーボ
ンブラックMA600、粒子径:18nm)2重量部
を、二軸押出機を使用して200℃で溶融混練し、ペレ
ットを作製した。ただし、カーボンブラックは、前記結
晶性ポリプロピレンのマスターバッチペレット(カーボ
ンブラック含量:10重量%)を用いた。次に、このペ
レットを用いて、190℃、2MPa(ゲージ圧)で1
分間プレス成形して1mm厚み(ダイアルゲージマイク
ロメーターにて測定。以下において同じ)の防水シート
を得た。この防水シートの評価結果を表1に示す。
【0027】実施例2 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体(宇部レキセン
(株)製、商品名:UBETAC APAO UT27
15、軟化点:107℃、溶融粘度:1.5Pa・S)
の代わりに、非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体
(宇部レキセン(株)製、商品名:UBETAC AP
AO UT2780、軟化点:110℃、溶融粘度:8
Pa・S)を使用したこと以外は、実施例1と全く同様
に処理し、得られた防水シートの評価結果を表1に示
す。
【0028】実施例3 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体と結晶性ポリプ
ロピレンとの割合を50重量部:50重量部に変えて、
70重量部:30重量部としたこと以外は、実施例1と
全く同様に処理した。得られた防水シートの評価結果を
表1および表2に示す。
【0029】実施例4 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体(宇部レキセン
(株)製、商品名:UBETAC APAO UT27
15、軟化点:107℃、溶融粘度:1.5Pa・S)
の代わりに、非晶性プロピレン・エチレン共重合体(宇
部レキセン(株)製、商品名:UBETAC APAO
UT2535、軟化点:129℃、溶融粘度:3.5
Pa・S)を使用したこと以外は、実施例3と全く同様
に処理した。得られた防水シートの評価結果を表1およ
び表2に示す。
【0030】比較例1 非晶性プロピレン・ブテン−1共重合体を使用しなかっ
たこと以外は、実施例1と全く同様に処理して得られた
防水シートの評価結果を表1および表2に示す。
【0031】比較例2 非晶性プロピレン・エチレン共重合体と結晶性ポリプロ
ピレンとの割合を70重量部:30重量部に変えて、3
0重量部:70重量部としたこと以外は、実施例4と全
く同様に処理して得られた防水シートの評価結果を表1
に示す。
【0032】比較例3 結晶性ポリプロピレン(宇部興産(株)製、商品名:U
BEポリプロJ130G、メルトフローインデックス:
30g/10分)の代わりに、結晶性高密度ポリエチレ
ン(三井石油化学工業(株)製、商品名:ハイゼックス
5202B、メルトフローインデックス:0.3g/1
0分)を使用したこと、および、200℃に変えて16
0℃で溶融混練を行ったこと以外は、比較例1と全く同
様に処理してペレットを作製した。次に、このペレット
を用いて、170℃、2MPa(ゲージ圧)で1分間プ
レス成形して1mm厚みの防水シートを得た。この防水
シートの評価結果を表1および表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】以上述べた、実施例および比較例からも
明確なように、本発明によって提供される防水シート
は、引張り伸びが大きく、タック性や柔軟性があるため
に取り扱いやすく、かつ、接合性に優れるなど物性と施
工性のバランスのとれた材料である。さらに、ポリα−
オレフィンのマトリックスから構成されているため、本
質的に耐水性、耐薬品性が良好である。したがって、建
築用だけでなく、土木用途にも対応可能なシート状防水
材として使用できる。
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シートに関するも
のである。本発明によって提供される防水シートは、高
伸度であり、かつ、衝撃強度が高く、また、毒性のある
水溶性物質や揮発性成分などを含有していないものであ
り、これらの特性に起因して、無公害で良好な作業環境
性、可撓性(柔軟性)や接合性などの優れた現場施工
性、そして、良好な耐水性および耐薬品性など、多くの
利点を有するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術およびその問題点】防水材(特に建築用)
としては、従来、直接現場で流し込んで施工する熱アス
ファルトが主流であったが、耐候性や作業性などを改良
する目的で高分子を用いたシート防水材や塗膜防水材
(「建築防水ハンドブック」建築産業調査会発行(昭和
49年)や「建築施工ハンドブック第3版,第770〜
775頁」朝倉書店発行(昭和49年)など参照)など
が近年多く使用されるようになってきた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)軟化点が100〜170℃であり、
    かつ、190℃における溶融粘度が10-1〜10パスカ
    ル・秒である非晶性ポリα−オレフィン50〜100重
    量部と、(2)結晶性ポリα−オレフィン50〜0重量
    部、および(3)カーボンブラック1〜5重量部(ただ
    し、非晶性ポリα−オレフィンと結晶性ポリα−オレフ
    ィンとは合計100重量部)からなるポリα−オレフィ
    ン組成物からなることを特徴とする防水シート。
JP27784994A 1994-11-11 1994-11-11 防水シート Pending JPH08134280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27784994A JPH08134280A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 防水シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27784994A JPH08134280A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 防水シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08134280A true JPH08134280A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17589135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27784994A Pending JPH08134280A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 防水シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08134280A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5076988A (en) Process for the extrusion of low density polyethylene
US4774277A (en) Blends of polyolefin plastics with elastomeric plasticizers
EP0116783B1 (en) Thermoplastic blend of polyolefin, isobutylene-backbone elastomer and ethylene copolymer
US5266626A (en) Thermoplastic elastomer based on an ethylene/α-olefin copolymer and on polynorbornene
US4889888A (en) Elastoplastic compositions and process for preparing them
CA1107885A (en) Compositions comprising polybytene, epom and polyolefin
DE69822193T2 (de) Modifikation thermoplastischer vulkanisate mit einem thermoplastischen statistischen copolymer des äthylens
EP0308088A2 (en) Terblends and films of LLDPE, LMW-HDPE and HMW-HDPE
EP0910606B1 (en) Elastomers, processes for their manufacture, and articles made from these elastomers
JP2016501972A (ja) 組成物、組成物から生産された熱可塑性加硫物および組成物から生産された物
US6031009A (en) Polyolefin blends containing ground vulcanized rubber
JP2001115791A (ja) トンネル用防水シート
KR100843610B1 (ko) 캘린더 가공성이 우수한 올레핀계 열가소성 수지 조성물
JPH08134280A (ja) 防水シート
JPH05222214A (ja) 防水シート
JP3196453B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2009173927A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法および成形体
JPS59221347A (ja) 熱可塑性エラストマーの射出融着方法
JP2006265367A (ja) 防水シート
JP2843290B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPS60231748A (ja) 防水シ−ト
JPS5851121A (ja) 熱収縮性のフイルム乃至シ−ト
JP2822865B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPS5918741A (ja) 防水シ−ト
JPH08170408A (ja) 防水シート