JPH08133707A - オゾン発生方法と装置及びその使用方法 - Google Patents

オゾン発生方法と装置及びその使用方法

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JPH08133707A
JPH08133707A JP6299092A JP29909294A JPH08133707A JP H08133707 A JPH08133707 A JP H08133707A JP 6299092 A JP6299092 A JP 6299092A JP 29909294 A JP29909294 A JP 29909294A JP H08133707 A JPH08133707 A JP H08133707A
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ozone
gas
oxygen
oxide film
carbon dioxide
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Minoru Harada
稔 原田
Ryoichi Shinjo
良一 新荘
Manabu Tsujimura
学 辻村
Shigehiko Kaji
成彦 梶
Yutaka Nakano
裕 中野
Renpei Nakada
錬平 中田
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Ebara Corp
Toshiba Corp
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Ebara Corp
Toshiba Corp
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾンガス送出配管としてステンレス鋼管を
用いても発生するオゾンガス中のCr化合物を大巾に低
減できるオゾン発生方法と装置を提供する。 【構成】 原料ガスを供給する原料ガス供給口8と高電
圧を印加する手段16と発生するオゾンの排出口10と
を有するオゾン発生セル9及び発生したオゾンを送出す
るオゾン送出路11、12を具備するオゾン発生装置7
において、原料ガスとして酸素1に二酸化炭素及び/又
は一酸化炭素2を10〜20vol%添加したガスを用
いることとしたものであり、このようにして製造したオ
ゾンは金属酸化物、特にシリコン酸化物の形成に好適に
用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン発生方法に係
り、特に半導体製造プロセス等に使用する高純度で高濃
度のオゾンガスを製造するオゾン発生方法及び装置とそ
の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高純度、高濃度のオゾンガスを製
造するオゾン発生装置においては、オゾンガスと接触す
る部分の材料にステンレス鋼が用いられ、また、微粒子
や発生ガスの排出を嫌う半導体製造プロセスではその表
面に電解研摩処理を施したものを使用していた。また、
高濃度のオゾンを得るために原料ガスとして酸素ガスに
窒素ガスを添加したものが使用されていた。上記のよう
に、オゾンガス接触部の材料にステンレス鋼材を用い、
原料ガスとして酸素ガスに窒素ガスを添加したものを用
いると、オゾンガスに微量のクロム(Cr)化合物が含
まれることになる。Cr化合物の発生原因としては、窒
素ガスがオゾン発生セル内でNOxを生成し、該NOx
とステンレス鋼の表面にごく微量に吸着されている水分
とが反応し、硝酸となり、該硝酸がステンレス鋼と反応
してCr化合物を発生させるものと推測される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、半導体製造プロ
セスにおいては、使用するオゾンガスが微量なCr化合
物で汚染されていても特に問題とならなかった。しかし
ながら、最近、オゾンガスの用途が広まるにつれて、半
導体製造プロセスに用いるオゾンガス中のCr化合物が
問題となる場合がでてきたが、この問題に対処する有効
な手段は今までになかった。本発明は、上記の点に鑑み
てなされたもので、発生するオゾンガス中のCr化合物
を大巾に低減できるオゾン発生方法と装置、及びその使
用方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、酸素を含む原料ガスに高電圧を印加して
オゾンを発生させる方法において、原料ガスとして酸素
に、二酸化炭素及び/又は一酸化炭素を10〜20vo
l%添加したガスを使用することとしたものである。ま
た、本発明では、原料ガスを供給する原料ガス供給口
と、高電圧を印加する手段と、発生するオゾンの排出口
とを有するオゾン発生セル、及び発生したオゾンを送出
するオゾン送出路を具備するオゾン発生装置において、
原料ガスとして酸素に、二酸化炭素及び/又は一酸化炭
素を10〜20vol%添加したガスを用いることとし
たものである。上記の二酸化炭素及び一酸化炭素には、
公知の窒素ガスと同様に発生するオゾン濃度を高める効
果がある。
【0005】さらに、本発明では、金属、或いは、金属
化合物とオゾンの反応を用いて金属酸化膜を形成する方
法において、上記オゾンとして、一酸化炭素及び/又は
二酸化炭素を含む酸素を原料ガスにして高電圧を印加し
て作ったオゾンを用いることとしたものであり、前記金
属又は金属化合物としては、シリコン又は有機シラン化
合物を用いることができる。また、本発明では、有機化
合物をオゾンを用いて燃焼除去する方法において、上記
オゾンとして、一酸化炭素及び/又は二酸化炭素を含む
酸素を原料ガスにして高電圧を印加して作ったオゾンを
用いることとしたものである。
【0006】
【作用】本発明は、上記原料ガスを採用することによ
り、オゾン発生装置のオゾン発生セル以降でオゾンガス
送出路の少なくともオゾンガスと接する部分に、従来通
りステンレス鋼を使用しても、オゾン発生セル以降のオ
ゾンガス送出路でCr化合物が発生することはなく、オ
ゾン発生セルで製造された高純度、高濃度のオゾンガス
がCr化合物に汚染されることはない。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1は、本発明のオゾン発生装置の一例を示す概略構成
図である。図1において、1は酸素ガス源、2は二酸化
炭素及び/又は一酸化炭素ガス源を示し、ガス源から出
たガスは、レギュレーター3、4で調圧され、マスフロ
ーコントローラ5、6で流量を一定にし、オゾン発生装
置7へ原料ガスとして供給される。ガス源には、予かじ
め酸素ガスと二酸化炭素又は一酸化炭素ガスを混合した
ものを用いてもよい。
【0008】オゾン発生セル9は図示は省略するが内部
に1から複数個のセルを有し、各セルと圧力調整弁13
は管10で接続され、圧力調整弁13とガスフィルタ1
4は管11で接続され、ガスフィルタ14とオゾンガス
出口15は管12で接続される。管10、圧力調整弁1
3、管11、ガスフィルタ14及び管12は、オゾン発
生セル9からオゾンガスを送出するオゾンガス送出路を
形成し、該オゾンガス送出路のオゾンガスと接する部分
の材料を後述するように、ステンレス鋼材で構成する。
高周波高電圧電源16は制御部17の制御によりオゾン
発生セル9の電極に高周波の高電圧を印加する電源であ
る。圧力調整弁13は制御部17の制御によりオゾン発
生セル9の内部圧力を所定の値に調整する弁である。ガ
スフィルタ14はオゾン発生セル9から送られてくるオ
ゾンガスに含まれる微粒子等を除去するフィルタであ
る。
【0009】チラーユニット18はオゾン発生セル9へ
冷却用の脱イオン水を循環させるもので、冷却水が冷却
水入口19から流入し冷却水出口20から流出するよう
になっており、該冷却水によりオゾン発生セル9からの
脱イオン水を冷却してオゾン発生セル9に送るようにな
っている。これによりオゾン発生セル9内で発生する無
声放電等の放電により発生する熱を冷却している。上記
構成のオゾン発生装置において、制御部17の制御によ
りオゾン発生セル9に高周波高電圧電源16より所定の
高周波高電圧を印加し、ガス源1、2から原料ガスを供
給することにより、オゾン発生セル9で発生したオゾン
ガスは管10を通って、圧力調整弁13を通ってガスフ
ィルタ14に流入する。該ガスフィルタ14でオゾンガ
スに含まれる微粒子等を除去し、管12、オゾンガス出
口15を通って、次のプロセス、例えば半導体製造プロ
セスへと送られる。
【0010】オゾン発生セル9の仕様及び装置運転条件
は以下の通りである。 (仕様) 電極形状 : トレンチ型 電極材質 : 高圧側−サファイア誘電板 グランド側−誘電体被覆純アルミ 冷却方法 : 脱イオン水による両電極水冷 放電電圧 : 9.5kVP-P 放電周波数 : 12kHz (運転条件) 原料ガス圧力 : 1.0kgf/cm2 G 原料ガス流量 : 7.5Nl/min 冷却水(脱イオン水)流量 : 20リットル/m
in 冷却水(脱イオン水)温度 : 20℃
【0011】また、図2にCO2 の含有率とオゾン濃度
の関係をグラフで示す。原料ガスとして酸素(O2 )と
二酸化炭素(CO2 )又は一酸化炭素(CO)を用いる
ことにより、オゾン発生セル9で発生するオゾンガスが
NOxを含まないオゾンガスとなり、上記のようにオゾ
ン発生セル9以降のオゾンガス送出路、即ち、管10、
圧力調整弁13、管11、ガスフィルタ14及び管12
からなるガス流路のオゾンガス接触部にステンレス鋼材
を用いてもオゾンガス出口15からはCr化合物を含ま
ない、即ちCr化合物による汚染の無いオゾンガスを次
のプロセスに送出できる。
【0012】図3はCr汚染量を検査するための装置の
概略構成図である。図3において、7はオゾン発生装
置、9はオゾン発生セルである。電極に高周波高電圧が
印加されているオゾン発生セル9に酸素(O2 )ガス用
のマスフローコントローラ5から一定流量の酸素ガス
(O2 )をオゾン発生セル9に供給し、マスフローコン
トローラ6からは一定流量の二酸化炭素ガス(CO2
又は窒素ガスを添加ガスとしてオゾン発生セル9に供給
している。該オゾン発生セル9で発生したオゾンガスは
テフロン製の管21、ステンレス鋼管22及びテフロン
製の管21を通して、テフロン製のチャンバー23内に
吹き付け、チャンバー23からのオゾンガスをテフロン
製の管21及びオゾン分解塔25を通して排出する。
【0013】チャンバー23内にはシリコンウエハ24
が収容されており、該シリコンウエハ24の表面に付着
したCrを全反射蛍光X線分析器(図示せず)で分析し
てCrの汚染量を調べる。上記の図3の装置を用いてテ
ストしたテスト条件及びテスト結果を下記に示す。 (テスト条件) オゾンガス濃度 : 8vol% 原料ガス流量 : 10Nl/min オゾン発生セル内圧力 : 大気圧 原料ガス純度 : 酸素(O2 )及び窒素(N2 )共
に99.9995% 二酸化炭素(CO2 )は99.999% オゾンガス吹き付け時間 : 10min シリコンウエハ24の径 : 6インチ
【0014】(テスト結果) 原料ガスとして酸素ガス(O2 )に窒素ガス
(N2 )を0.8vol%添加した場合のCr汚染量
: 1×1012〜1×1013atms/cm2 、 原料ガスとして酸素ガス(O2 )に二酸化炭素ガス
(CO2 )を12vol%添加した場合のCr汚染量
: 1×1010atms/cm2 以下(全反射蛍光X
線分析器の測定限界以下)。 このように、本発明のオゾン発生装置では、オゾンガス
出口15から該オゾン発生装置で発生するオゾンガスを
使用するプロセスまでのオゾンガス流路の少なくともオ
ゾンガスと接する部分の材料に、ステンレス鋼材を使用
してもCr化合物で汚染されないオゾンガスを上記プロ
セスに送ることができる。上記の実施例では二酸化炭素
ガスを添加した例で説明したが、一酸化炭素を添加して
も同様な効果が得られた。
【0015】実施例2 図4に本発明の金属酸化物の形成に用いた実験装置を示
す。装置の構成は、ロードロック室31、搬送室32、
酸化室33からなる枚葉式酸化装置で、酸化室33に
は、オゾナイザー9が接続してある。オゾナイザー9で
は、純化装置で露点90℃以下にした純度99.999
(5N)%以上の酸素ガス1と、純度99.999(5
N)%以上の窒素ガス、二酸化炭素ガス、或いは一酸化
炭素ガスの中から選ばれた一つのガス26を混合して原
料ガスとして用い、電極に高電圧を印加してオゾンを発
生させる。オゾナイザー9で発生したオゾンは、SUS
配管(SUS316L)を用いて酸化室33に供給す
る。酸化室33には、Si基板27を1000℃まで加
熱できるヒーターが設置してある。さらに、ロードロッ
ク室31にはドライポンプ28が、搬送室32にはター
ボ分子ポンプ29とドライポンプ28が、酸化室33に
は、コンダクタンスバルブ30を介してターボ分子ポン
プ29とドライポンプ28が接続され、各部屋はそれぞ
れ、大気圧から10-1Pa、10-4Pa、500から1
-4Paの範囲で圧力が調整出来るようになっている。
また、各部屋は、ゲートバルブ34、35、36により
仕切られている。
【0016】次に、本装置を用いて酸化膜を形成する方
法について説明する。Si基板27をロードロック室3
1のカセットに設置した後、ロードロック室31を0.
1Paまで排気した後、ゲートバルブ35、36を開け
て、基板27を酸化室33に搬送する。その後、ゲート
バルブ36を閉じて、酸化室33の圧力を10-4Paに
保ちながら基板27を850℃まで加熱する。基板27
が所望の温度になったならば8vol%のオゾンを流
し、コンダクタンスバルブ30により酸化室33の圧力
を400Paに調整して、Si基板27を酸化して8n
mのシリコン酸化膜を形成する。この時の酸化速度は、
0.5nm/minであった。N2 を混合して作ったオ
ゾンを用いた場合、酸化速度のばらつきが見られた。こ
のように形成した堆積膜の不純物分析を原子吸光分析、
及びSIMS分析で調べた結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 * N.D.:検出限界以下
【0018】表1より、従来技術である酸素ガス1に窒
素ガス26を0.8vol%混合して作ったオゾンをS
US配管を用いて供給しSi基板を酸化した場合、シリ
コン酸化膜中にはCrが含有される事が分かる。これ
は、先に述べたようにSUS配管内面のCr酸化物と、
オゾン中に含まれるNOxとSUS配管内面に吸着して
いるH2 Oが反応してCr酸化物をエッチングしてCr
汚染を引き起こしているためであると考えられる。しか
し、本発明の酸素ガス1に二酸化炭素ガス26を12v
ol%混合して作ったオゾンをSUS配管を用いて供給
しSi基板を酸化した場合、シリコン酸化膜中にはCr
が含有されないことが分かる。これは、オゾン中にNO
xが含まれていないのでCr酸化物がエッチングされな
いためであると考えられる。また、CO2 を12vol
%混入しているにもかかわらずCなどの有機物の汚染が
ない事が分かる。これは、オゾンの酸化力が強い影響で
あると考えられる。したがって、本発明の方法でシリコ
ン酸化膜を作れば、ホットウォールタイプの酸化炉を用
いてO2 ガスでSi基板を酸化して作ったシリコン酸化
膜と同等に不純物が非常に少ないシリコン酸化膜が得ら
れる。
【0019】次に、p型Si基板(面方位:100、比
抵抗:10Ω・cm)を上記方法により酸化して100
nmのシリコン酸化膜を形成した。その上に面積が0.
1cm2 のn多結晶Si電極を形成してMOSキャパシ
タを作成して、C−V特性を評価した。結果を図5
(a)、(b)に示す。図5(a)に示すように、従来
技術である酸素ガス1に窒素ガス26を0.8vol%
混合して作ったオゾンを用いてSi基板を酸化して作っ
たシリコン酸化膜を用いたMOSキャパシタでは、フラ
ットバンド電圧(ΔVFB)に約−1Vの変化が見られ
る。この理由は明らかでないが、先に述べたように堆積
膜中に含まれるCrにより表面準位が形成された影響で
あると考えられる。しかし、図5(b)に示すように、
ホットウォールタイプの酸化炉を用いてO2 ガスでSi
基板を酸化して作ったシリコン酸化膜と本発明の酸素ガ
ス1に二酸化炭素ガス26を12vol%混合して作っ
たオゾンを用いてSi基板を酸化して作ったシリコン酸
化膜を用いたMOSキャパシタでは、ΔVFBの変化は見
られない。
【0020】また、上記方法により作成したシリコン酸
化膜の耐圧を評価した結果、酸素ガス1に窒素ガス26
を0.8vol%混合して作ったオゾン、或いは本発明
の酸素ガス1に二酸化炭素ガス26を12vol%混合
して作ったオゾンを用いてSi基板を酸化して作ったシ
リコン酸化膜では、90%以上(測定:20ポイント)
が10MV/cm以上の耐圧を示したが、ホットウォー
ルタイプの酸化炉を用いてO2 ガスでSi基板を酸化し
て作ったシリコン酸化膜では、10MV/cm以上の耐
圧を示す割合が50%しか無かった。この理由は明らか
でないが、オゾンの酸化力により基板表面の有機物が除
去された効果であると考えられる。上記実施例では、O
2 に12vol%のCO2 を混合して作った8vol%
のオゾンを用いてシリコン酸化膜を形成する方法につい
て述べたが、O2 に10〜20vol%のCO2 、或い
は10〜20vol%のCOを混合して作ったオゾンを
用いても同様の効果が得られた。また、オゾン濃度を3
〜10vol%まで変化させても同様の結果が得られ
た。更に、基板上に塗布された有機膜(レジスト)を除
去するのに、本発明の方法で作ったオゾンを用いること
により、基板のCr汚染を防止することができる。
【0021】実施例3 本発明を化学的気相成長法(CVD)に適用した場合に
用いた成膜装置の概略を図6に示す。図6において、3
9はCVDチャンバーで、41のTEOS供給器と40
のO3 発生器からソースガスが供給され、43のシャワ
ーヘッドからソースガスがウエハに吹き出される。CV
Dチャンバーは41の排気口から排気されている。以
下、有機シランとしてテトラエトキシシラン(TEO
S)を用いる例を示す。シリコン酸化膜を堆積するとき
には図6の装置において、先ず400℃に設定されたヒ
ーター37の上にウエハ38をセットし、O3 発生器9
に5Nl/minのO2 と750Ncc/minのCO
2 を流してO3 を発生させ、CVDチャンバー39にO
3 を供給する。
【0022】このとき発生するO3 濃度は0.8%N2
を添加した場合と同等の8vol%のO3 が得られた。
CVDチャンバーにO3 を流した状態で圧力を53kP
aに保ち、更に流量4Nl/minのキャリアN2 に乗
せた20Ncc/minのTEOSを流して成膜を行
う。この酸化膜は所望の半導体装置形成のために必要な
絶縁膜として要する厚さとする。この成膜条件において
開口幅0.35μm、アスペクト比3の溝をボイド無く
埋め込む事が出来た。また、従来見られたようなCrに
よる汚染も見られず、しかもその他の性質においても表
2の通り従来技術による成膜との差はみられなかった。
膜中のC濃度も、SIMS分析では検出限界以下であ
り、CO2 あるいはCOを添加したことによる影響は見
られなかった。
【0023】
【表2】 CO2 あるいはCOを添加して生成したオゾンを用いて
形成したシリコン酸化膜は、N2 を添加した場合に比
べ、耐圧の高い酸化膜が得られた。また、反応メカニズ
ムは不明であるが、膜の表面が、より平滑になる効果が
見られた。O3 の濃度が、本実施例より低い場合、適
宜、CO2 、COの濃度を下げても差しつかえない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ゾン発生装置の原料ガスとして酸素ガス(O2 )に二酸
化炭素ガス(CO2 )及び/又は一酸化炭素ガス(C
O)を用いればオゾン発生装置のオゾン発生セル以降の
オゾンガス送出路の少なくともオゾンガスと接する部分
をステンレス鋼材で構成してもオゾン発生セル以降のオ
ゾンガス送出路でCr化合物の発生することがなく、C
r化合物で汚染されないオゾンガスを製造することがで
きる。そして、このようにして製造されたオゾンを用い
て金属酸化膜、特にシリコン酸化膜を製造するとCr等
の汚染の無い膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン発生装置の一例を示す概略構成
図。
【図2】CO2 含有率とオゾン濃度との関係を示すグラ
フ。
【図3】Cr汚染量を検査するための装置の概略構成
図。
【図4】本発明の金属酸化物の形成に用いた装置の概略
構成図。
【図5】シリコン酸化膜のC−V特性を示す特性図。
【図6】本発明をCVD法に適用した装置の概略構成
図。
【符号の説明】
1:酸素ガス源、2:二酸化炭素又は一酸化炭素ガス
源、3、4:レギュレーター、5、6:マスフローコン
トローラ、7:オゾン発生装置、8:原料ガス供給管、
9:オゾン発生セル、10、11、12:オゾン送出
管、13:圧力調整弁、14:ガスフィルタ、15:オ
ゾンガス出口、16:高周波高電圧電源、17:制御
部、18:チラーユニット、19、20:冷水出入口、
21:テフロン管、22:ステンレス鋼管、23:チャ
ンバー、24:シリコンウエハ、25:オゾン分解塔、
26:ガス供給管、27:Si基板、28:ドライポン
プ、29:ターボ分子ポンプ、30:コンダクタンスバ
ルブ、31:ロードロック室、32:搬送室、33:酸
化室、34、35、36:ゲートバルブ、37:ヒータ
ー、38:ウエハ、39:チャンバー、40:TEOS
供給器、41:排気装置、42:圧力調節装置、43:
シャワーヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻村 学 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 梶 成彦 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川工場内 (72)発明者 中野 裕 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝堀川工場内 (72)発明者 中田 錬平 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を含む原料ガスに高電圧を印加して
    オゾンを発生させる方法において、原料ガスとして酸素
    に、二酸化炭素及び/又は一酸化炭素を10〜20vo
    l%添加したガスを使用することを特徴とするオゾン発
    生方法。
  2. 【請求項2】 原料ガスを供給する原料ガス供給口と、
    高電圧を印加する手段と、発生するオゾンの排出口とを
    有するオゾン発生セル、及び発生したオゾンを送出する
    オゾン送出路を具備するオゾン発生装置において、原料
    ガスとして酸素に、二酸化炭素及び/又は一酸化炭素を
    10〜20vol%添加したガスを用いることを特徴と
    するオゾン発生装置。
  3. 【請求項3】 金属、或いは、金属化合物とオゾンの反
    応を用いて金属酸化膜を形成する方法において、上記オ
    ゾンとして、一酸化炭素及び/又は二酸化炭素を含む酸
    素を原料ガスにして高電圧を印加して作ったオゾンを用
    いることを特徴とする金属酸化膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記金属は、シリコンであることを特徴
    とする請求項3記載の金属酸化膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記金属化合物は、有機シラン化合物で
    あることを特徴とする請求項3記載の金属酸化膜の形成
    方法。
  6. 【請求項6】 有機化合物をオゾンを用いて燃焼除去す
    る方法において、上記オゾンとして、一酸化炭素及び/
    又は二酸化炭素を含む酸素を原料ガスにして高電圧を印
    加して作ったオゾンを用いることを特徴とする有機化合
    物の除去方法。
JP6299092A 1994-08-24 1994-11-09 オゾン発生方法と装置及びその使用方法 Pending JPH08133707A (ja)

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US08/518,418 US5632868A (en) 1994-08-24 1995-08-23 Method and apparatus for generating ozone and methods of its use
DE69535054T DE69535054T2 (de) 1994-08-24 1995-08-23 Verfahren zur Ozonerzeugung und Methoden zur Benutzung der Vorrichtung
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