JPH0813353A - 塩ビ製スエード調シート状物の製造方法 - Google Patents

塩ビ製スエード調シート状物の製造方法

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JPH0813353A
JPH0813353A JP15235894A JP15235894A JPH0813353A JP H0813353 A JPH0813353 A JP H0813353A JP 15235894 A JP15235894 A JP 15235894A JP 15235894 A JP15235894 A JP 15235894A JP H0813353 A JPH0813353 A JP H0813353A
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JP
Japan
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vinyl chloride
sueded
layer
transparent
sheetlike material
Prior art date
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Pending
Application number
JP15235894A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Kitazawa
章伯 北澤
Youichi Teranagane
陽一 寺長根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Leather Cloth Co Ltd
Original Assignee
Kanto Leather Cloth Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanto Leather Cloth Co Ltd filed Critical Kanto Leather Cloth Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面強度が一般レザー並みであるスエード調
シート状物を比較的簡単に製造できる方法を提供するこ
とにある。 【構成】 基材1の表面に発泡剤配合の塩ビシート層2
を形成し、その上に発泡促進剤含有インキ3で適宜模様
を印刷し、更にその上に厚みが100〜150μの透明
塩ビフイルム層4を積層し、これを加熱することで発泡
させて、その気泡群を透明塩ビフイルム層4によって封
じ込める。これにより上記印刷箇所に当たる発泡部の透
明シート部分上面は気泡群により凹凸状となり、また、
該気泡群による白濁状地色部分中に、細かい地色部分が
混在する如く該透明シートを通して観察され、スエード
調に発現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩ビ製の表面がスエー
ド調をなすシート状物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩化ビニル製品である壁紙やレザ
ーをスエード調に仕上げる方法としては、マイクロカ
プセル型発泡剤を使用することで微細高密度集合体樹脂
層を形成させる方法、例えばアクリルビーズやウレタ
ンビーズといったビーズを混合した表面処理剤でオーバ
ーコートしてスエード調に仕上げる方法、スライスし
た面をバフ処理して毛羽立たせてスエード感を出す方法
などが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したマイクロカプ
セルやビーズを使用する方法によると、微細粒子が表面
層に含有されるため、表面強度が劣って塩ビレザーとし
ては使用に耐えないという致命的欠陥があった。また、
スライス面をバフ処理する方法では、新たに設備を新設
し、スライス工程やバフ処理工程が余分に増えることに
なった。
【0004】本発明の目的は、マイクロカプセルやビー
ズを使用しなくとも、それに勝るとも劣らないスエード
調を発現でき、その表面強度も一般レザー並みにできる
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面に
発泡剤配合の塩ビシート層を形成し、その上に発泡促進
剤含有インキで適宜模様を印刷し、更にその上に0.1
0〜0.15mm厚の透明塩ビフイルム層を積層し、これ
を加熱発泡させて、該透明塩ビフイルム層により封じ込
められた気泡群によって該透明塩ビフイルム層上面部分
を凹凸状となすと共に、該気泡群によって地色を白濁状
に褪色させると共に、その地色褪色部分中に本来の地色
を呈する微細な着色箇所が混在するようにしたものであ
る。
【0006】
【作用】発泡剤配合の塩ビシート層に発泡促進剤含有イ
ンキにより適宜柄付け後、加熱発泡させると、発泡促進
剤含有インキで印刷した部分のガス化作用によって生じ
た気泡群は表面層である透明塩ビフイルム層の下に封じ
込められる。この気泡群によって、該透明塩ビフイルム
層部分の上面は凹凸状となり、また、地色は白濁状に褪
色させられ、その地色褪色部分中に本来の地色を呈する
微細な着色箇所が混在する状態となる。したがって、看
者には恰もビロードのような毛羽を生じているかのよう
に見え、これによってスエード調を発現させることがで
きる。
【0007】このシート状物の表面強度は、最上層であ
る0.10〜0.15mm厚の透明塩ビフイルム層によっ
て一般レザー並みの表面強度が得られるが、若し0.1
0mmより薄いと、所望の表面強度にすることができな
い。0.15mmより厚いと、気泡群によって表面層を凹
凸状にすることが抑えられて平らな表面となるため、ス
エード調の感じを出すのが困難になる。尚、透明塩ビフ
イルム層は無色透明でも着色透明でもよい。
【0008】
【実施例】図1において、基材1には綾織生地を使用
し、この基材1の表面に、下記配合組成からなる厚さ
0.35mm程度の発泡剤含有塩化ビニル樹脂層2をカレ
ンダーで貼り合わせた。
【0009】 塩化ビニルストレート樹脂 100重量部 可 塑 剤 70 〃 充 填 剤 20 〃 発 泡 剤 5 〃 安 定 剤(A) 3 〃 安 定 剤(B) 2 〃 助 剤(a) 5 〃 助 剤(b) 10 〃 但し、塩化ビニルストレート樹脂…東亜合成化学工業株
式会社「TS−1100」、可塑剤…三菱ガス化学株式
会社「DOP」、充填剤…白石カルシウム株式会社「ホ
ワイトインSB」、発泡剤…大塚化学株式会社「AZ−
H」、安定剤(A)…大協化成工業株式会社「LFX−
350K」、安定剤(B)…大日本インキ化学工業株式
会社「W−100EL」、助剤(a)…三菱レイヨン株
式会社「L−1000」、助剤(b)…日本合成化学株
式会社「ソアブレンCI」 つぎに、この発泡剤含有塩ビシート層2の上面に、発泡
促進剤含有インキ(特殊色料工業株式会社のメジューム
「VL−0345」に大協化成工業株式会社のキッカー
剤「LZ−019」を15%含有させたもの)を使っ
て、適宜図柄の印刷を施した。符号3は発泡促進剤含有
インキの塗着層である。
【0010】更にこの上に、下記配合組成からなる厚さ
0.10〜0.15mmの透明塩ビシート層4を上貼りし
た。
【0011】 塩化ビニルストレート樹脂 100重量部 可 塑 剤 64 〃 安 定 剤(B) 2 〃 安 定 剤(C) 2.5 〃 但し、安定剤(C)…昭島化学工業株式会社「LT−7
00R」 そして、上記したシート状物を加熱発泡させることで、
表面に印刷模様を凹凸模様として表現した。このときの
加熱温度は225℃、加熱時間は60秒とした。
【0012】図2は、その発泡品の断面図であって、2
aは発泡層、5は透明塩ビフイルム層4によって封じ込
めた気泡群である。気泡群5を閉じ込めた透明塩ビフイ
ルム層4部分上面は凹凸状となっていた。
【0013】図3は、上記発泡促進剤含有のインキを碁
盤縞状に塗布したときの製品の平面図である。上記イン
キが塗布され気泡群5が閉じ込められた箇所イは発泡に
よってよく隆起している箇所であり、箇所ロは上記イン
キが塗布されていないため余り隆起していない箇所であ
る。箇所ロは地色を呈したのに対し、箇所イでは地色を
白濁状とした褪色部分となっていて、その地色褪色部分
中に本来の地色を呈する微細な着色箇所が混在して見
え、それが恰も毛羽を生じているかのように観察され、
良好なスエード調を呈していた。
【0014】尚、発泡促進剤含有インキを全面ベタ印刷
して、前面スエード調の感じを出すようにもできた。
【0015】上記した透明塩ビシート層4に関し、その
厚さを種々変えて試験してみた。その結果、厚さが0.
10mmより薄いと、本発明の目的である一般レザー並み
の表面強度にすることができない点で、また、厚さが
0.15mmより厚くなると、気泡によって表面層を凹凸
状にすることが抑えられて平らな凸表面となり、所望す
るスエード調とはいえなくなる点で、いずれも不可であ
った。
【0016】また、スエード調の感じを出すうえで塩ビ
製品特有の光沢を緩和喪失させることは有効な手法であ
るが、そのための前処理剤としてはアクリル系表面処理
剤(大日精化工業株式会社のLM−2001)が好適で
あった。また、表面に触れたときの感触がスエード調の
感じと酷似のしっとりした感触のものに仕上げるために
使用される後処理剤としては、ウレタン系表面処理剤
(セイコー化成株式会社のU−957)が好適であっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明になる凹凸模様を有するスエード
調シート状物の製造方法は、逆ケミカルエンボス法を応
用した発泡技術と、その最上層に特定の厚みを有する透
明塩ビフイルム層を積層するという比較的簡単な構成に
よって、良好なスエード調を発現させ、且つ製品表面強
度を一般のレザーと同程度にすることができる点で甚だ
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法になる発泡前の状態を示す断面図
である。
【図2】図1の発泡後の状態を示す断面図である。
【図3】図1の発泡後の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…基材 2…発泡剤配合の塩ビシート層 3…発泡促進剤含有インキ 4…透明塩ビフイルム層 5…気泡群 イ…発泡によってよく隆起した箇所 ロ…余り隆起していない箇所
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 7148−4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に発泡剤配合の塩ビシート
    層を形成し、その上に発泡促進剤含有インキで適宜模様
    を印刷し、更にその上に0.10〜0.15mm厚の透明
    塩ビフイルム層を積層し、これを加熱発泡させて、該透
    明塩ビフイルム層により封じ込められた気泡群によって
    該透明塩ビフイルム層上面部分を凹凸状となすと共に、
    該気泡群によって地色を白濁状に褪色させると共に、そ
    の地色褪色部分中に本来の地色を呈する微細な着色箇所
    が混在するようにしたことを特徴とする塩ビ製スエード
    調シート状物の製造方法。
JP15235894A 1994-07-04 1994-07-04 塩ビ製スエード調シート状物の製造方法 Pending JPH0813353A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10329297A (ja) * 1997-05-30 1998-12-15 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 装飾シート及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10329297A (ja) * 1997-05-30 1998-12-15 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 装飾シート及びその製造方法

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