JPH08133289A - カップ状容器 - Google Patents

カップ状容器

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JPH08133289A
JPH08133289A JP6272387A JP27238794A JPH08133289A JP H08133289 A JPH08133289 A JP H08133289A JP 6272387 A JP6272387 A JP 6272387A JP 27238794 A JP27238794 A JP 27238794A JP H08133289 A JPH08133289 A JP H08133289A
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JP
Japan
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cup
layer
reinforcing member
container
thermoplastic resin
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Pending
Application number
JP6272387A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Toshio Mitsuma
敏夫 三津間
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】積み重ねられたときに抜け易く工夫したカップ
状容器を提供する。 【構成】少なくとも紙層と熱可塑性樹脂層とからなる積
層材料を、下方へ径が漸次細くなるように巻いた胴部
(110)と、この胴部(110)の下端を封鎖する底
部(120)と、胴部(110)の上端と接合するフラ
ンジ部を有する熱可塑性樹脂製筒状補強部材(130)
とからなるカップ状容器において、前記筒状補強部材
(130)の内壁に、一定の巾の間欠的な突条部(13
2)を、内壁に沿って複数箇設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁飲料、清酒、コー
ヒーなどに用いる容器で、紙カップの開口部にフランジ
部を有する熱可塑性樹脂製筒状補強部材を接合し、この
筒状補強部材のフランジ上面にシート状の蓋材を接合し
て密封するカップ状容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カップ状容器は、紙層を基材とし
て熱可塑性樹脂層や、必要に応じては、金属箔層や金属
蒸着フィルム層などを積層した積層材料からなる紙カッ
プの開口部に、例えば、特公昭63−24464号公報
に記載されているように、フランジ部を有する熱可塑性
樹脂製筒状補強部材を接合し、内容物を充填後、シート
状の蓋材を前記筒状補強部材のフランジ部上面に接合し
て、密封するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カップ
状容器に内容物を充填するときに、充填機にカップ状容
器を積み重ねて装填すると、カップ状容器の筒状補強部
材の内壁と積み重ねられたカップ状容器の胴部の外壁と
が接触し会い、積み重ねられたカップ状容器が抜き取り
にくい、いわゆるブロッキングという事故が、発生し易
かった。
【0004】本発明は、上述の従来のカップ状容器の充
填機上のブロッキングという事故を解決したものであ
り、積み重ねられたカップ状容器が抜け易く工夫したカ
ップ状容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも紙
層と熱可塑性樹脂層とからなる積層材料を、下方へ径が
漸次細くなるように巻いた胴部(110)と、この胴部
(110)の下端を封鎖する底部(120)と、胴部
(110)の上端と接合するフランジ部を有する熱可塑
性樹脂製筒状補強部材(130)とからなるカップ状容
器において、前記筒状補強部材(130)の内壁に、一
定の巾の間欠的な突条部(132)を、内壁に沿って複
数箇設けたことを特徴とするカップ状容器(100)で
ある。
【0006】上述の積層材料は、紙層を基材としてポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、エチレンビニルアルコール共重合体な
どの熱可塑性樹脂層や、必要に応じては、アルミニウム
箔などの金属箔層や、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材フィルムとした酸化ケイ素、アルミニウムな
どの金属蒸着フィルム層などを積層したものである。な
お、積層材料の容器における最内層は、筒状補強部材と
熱融着が可能な熱可塑性樹脂層で形成するものである。
【0007】また、筒状補強部材は、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可
塑性樹脂により射出成形法で成形されるものであり、胴
部の上端に接合する方法は、超音波シール法、ヒートシ
ール法、インパルスシール法などの熱融着法を用いる。
なお、筒状補強部材は、シート状の蓋で容器を密封する
ときに障害となる、図1に示された胴部の上端の積層材
の貼り合わせによる段差(111)を覆う働きと、容器
に剛性を付与する働きとがある。
【0008】また、筒状補強部材の突条部の形状は、容
器の目的に沿って、図2(c)及び図4(a)から
(c)に示すような各種の断面形状や、図2(c)、図
5(a)及び(b)示すような各種の両端形状をとるこ
とができる。
【0009】
【作用】本発明のカップ状容器は、胴部の上端と接合す
るフランジ部を有する熱可塑性樹脂製筒状補強部材の内
壁に、一定の巾の間欠的な突条部を、内壁に沿って複数
箇設けてあるため、カップ状容器を積み重ねるときは、
筒状補強部材の内壁に設けられた突条部と突条部との間
隙から容器間の空気が抜け易く、積み重ねが容易とな
り、積み重ねられた容器を抜くときは、前述の筒状補強
部材の内壁に設けられた突条部と突条部との間隙から、
空気が容器間に入り易く、容器の抜けが容易となる。
【0010】
【実施例】
<実施例1>まず、ラミネート加工法によって、〔容器
外側〕ポリエチレン層(20μm)/印刷層/紙層(3
00 g/m2 )/接着剤層/アルミニウム箔層(9μm)
/ポリエチレンテレフタレート層(12μm)/接着剤
層/ポリエチレン系接着性樹脂層(60μm)〔容器外
側〕構成の胴部用積層材料を作製した。これとは別途
に、〔容器外側〕ポリエチレン層(20μm)/紙層
(280 g/m2 )/接着剤層/アルミニウム箔層(7μ
m)/接着剤層/ポリエチレンテレフタレート層(12
μm)/接着剤層/ポリエチレン系接着樹脂層(60μ
m)〔容器外側〕構成の底部用積層材料と、〔上側〕ニ
ス層/印刷層/接着剤層/アルミニウム箔(35μm)
/ポリエチレン(20μm)/多層フィルム(45μ
m,ポリエチレン層/ポリ塩化ビニリデン/ポリエチレ
ン構成)〔下側〕構成のシート状の蓋材用積層材料を作
製し、シート状の蓋材を打抜き加工した。次に、図2
(a)、(b)及び(c)に示すフランジ部(131)
を有する筒状補強部材(130)を、高密度ポリエチレ
ンを用いて射出成形法により作製した。この筒状補強部
材(130)の高さは、5.9mmで、内径は、Φ6
7.8mmで、上端のフランジ部(131)の外径がΦ
74.9mmで、厚みが1.0mmで、内壁の下方に
は、0.3mmの巾(D)の間欠的な突条部(132)
を、内壁に沿って内周の1/6の長さで、内周の1/1
2の間隔で4個設けたものである。
【0011】次に、作製した胴部及び底部用積層材料を
用い、PMC(Pachaginng Machinery Corp.)社製カッ
プ成形機で、図1に示すように、胴部(110)の内側
の積層材料の貼合わせ端部(図示せず)の断面と、底板
(120)の積層材料の端部の断面とが、内容物に接し
ないように作製した胴部(110)の上端外縁に口部周
縁巻込みをもつ容量が240mlの紙カップを作製し
た。この紙カップの内径は、Φ68mmで、底部外径
は、Φ49.2mmで、胴部(110)の内側の積層材
料の貼合わせ端部は、スカイブ・ヘミング加工によっ
て、スカイブ面を折り返して接着して、内容物と接触し
ないように積層材料の最内層のポリエチレン層で覆っ
た。次に、紙カップの口部周縁巻込み部の上面を平面状
に押圧したのち、胴部(110)の上端開口部に、前述
したフランジ部を有する筒状補強部材(130)を嵌入
して、胴部(110)の上部内側と口部周縁巻込み部の
上面とに、超音波シール法で熱融着して固着し、本実施
例のカップ状容器(100)を作製した。
【0012】次に、作製した本実施例のカップ状容器を
積み重ねて液体用充填機に装填し、水を充填したのち、
筒状補強部材のフランジ部上面に、前述のシート状の蓋
材をヒートシール法で熱融着して容器を密封した。この
充填工程においては、本実施例のカップ状容器は積み重
ね易く、しかも、積み重ねられた容器の抜けがよいた
め、充填機上でブロッキングなどの事故の発生は全くな
かった。なお、本実施例のカップ状容器を積み重ねたと
きの状態は、図3に示すように、積み重ねた容器の上部
が21.3mmだけ飛び出していた。この飛び出し高さ
(H)は、筒状補強部材(130)の内壁に設けられる
突条部(132)の巾(D)によって異なるものであ
る。
【0013】<実施例2>まず、ラミネート加工法によ
って、実施例1と同様にして、〔容器外側〕ポリエチレ
ン層(20μm)/印刷層/紙層(300 g/m2 )/接
着剤層/アルミニウム箔層(7μm)/接着剤層/ポリ
エチレンテレフタレート層(12μm)/接着剤層/ポ
リエチレン系接着性樹脂(60μm)〔容器外側〕構成
の胴部用積層材料を作製した。これとは別途に、〔容器
外側〕ポリエチレン層(20μm)/紙層(280 g/m
2 )/接着剤層/アルミニウム箔層(7μm)/接着剤
層/ポリエチレンテレフタレート層(12μm)/接着
剤層/ポリエチレン系接着樹脂層(60μm)〔容器外
側〕構成の底部用積層材料と、〔上側〕ニス層/印刷層
/接着剤層/アルミニウム箔(40μm)/ポリエチレ
ン(20μm)/多層フィルム(45μm,ポリエチレ
ン層/ポリ塩化ビニリデン/ポリエチレン構成)〔下
側〕構成のシート状の蓋材用積層材料を作製し、シート
状の蓋材を打抜き加工した。次に、突条部(132)の
断面形状が、図4(a)に示す形状で、両端の形状が、
図5(a)に示す形状以外は、実施例1と同様な筒状補
強部材(130)を、高密度ポリエチレンを用いて射出
成形法により作製した。
【0014】次に、作製した胴部及び底部用積層材料を
用い、PMC社製カップ成形機で、実施例1と同様にし
て紙カップを作製し、この紙カップの上端開口部に、実
施例1と同様にして、作製した筒状補強部材を嵌入及び
熱融着して、本実施例のカップ状容器を作製した。
【0015】次に、作製した本実施例のカップ状容器
を、実施例1と同様にして、液体用充填機で水を充填し
たのち、蓋材を熱融着して容器を密封した。この充填工
程においては、本実施例のカップ状容器は、積み重ね易
く、しかも、積み重ねられた容器の抜けがよいため、実
施例1と同様に、充填機上でブロッキングなどの事故の
発生は全くなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明のカップ状容器を使用すると、胴
部の上端と接合する筒状補強部材の内壁に、一定の巾の
間欠的な突条部が、内壁に沿って複数箇設けられている
ため、充填機上で積み重ねられたカップ状容器が抜け易
く、ブロッキングなどの事故が極めて発生しにくい。ま
た、積み重ねも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の実施例1のカップ状容器の一部
を切欠いた正面図である。
【図2】実施例1で用いた筒状補強部材の説明図で、
(a)は、底面図であり、(b)は、断面図であり、
(c)は、A部分の拡大断面図である。
【図3】本発明のカップ状容器を積み重ねたときの状態
を示す説明図である。
【図4】(a)は、実施例2で用いた筒状補強部材のA
部分の拡大断面図で、突条部の断面形状を示し、(b)
及び(c)は、他の形状例である。
【図5】(a)は、実施例2で用いた筒状補強部材のB
部分の拡大断面図で、突条部の両端の形状を示し、
(b)は、他の形状例である。
【符号の説明】
100……カップ状容器 110……胴部 111……段差 120……底部 130……筒状補強部材 131……フランジ部 132……突条部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも紙層と熱可塑性樹脂層とからな
    る積層材料を、下方へ径が漸次細くなるように巻いた胴
    部(110)と、この胴部(110)の下端を封鎖する
    底部(120)と、胴部(110)の上端と接合するフ
    ランジ部を有する熱可塑性樹脂製筒状補強部材(13
    0)とからなるカップ状容器において、前記筒状補強部
    材(130)の内壁に、一定の巾の間欠的な突条部(1
    32)を、内壁に沿って複数箇設けたことを特徴とする
    カップ状容器。
JP6272387A 1994-11-07 1994-11-07 カップ状容器 Pending JPH08133289A (ja)

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JP6272387A JPH08133289A (ja) 1994-11-07 1994-11-07 カップ状容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468369Y1 (ko) * 2010-11-19 2013-08-08 파워 소스 앤 어소시에이츠 코포레이션 단열구조의 종이컵

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050524