JPH08133067A - ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置 - Google Patents
ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置Info
- Publication number
- JPH08133067A JPH08133067A JP27923694A JP27923694A JPH08133067A JP H08133067 A JPH08133067 A JP H08133067A JP 27923694 A JP27923694 A JP 27923694A JP 27923694 A JP27923694 A JP 27923694A JP H08133067 A JPH08133067 A JP H08133067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- pressure
- negative pressure
- deceleration
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Abstract
検出し、さらに、該検出されたブレーキ圧力を用いて、
ブレーキ系の異常を精度良く検出する。 【構成】 ブレーキペダル1にはV/B(バキューム式
ブースタ)2が接続され、同V/B2に連結されたM/
C(マスタシリンダ)3には、ブレーキアクチュエータ
6を経て各車輪のW/C(ホイールシリンダ)10FL〜
10RRが接続されている。V/B2に導入される吸気負
圧は吸気管負圧センサ16により検出される。ブレーキ
操作時にはV/B2に導入される負圧レベルが一時的に
変化することを利用して、ECU40は、吸気負圧の積
分値からM/C油圧を推定する。また、ECU40は、
車両の実減速後を算出すると共にM/C油圧の推定値に
基づき車両の推定減速度を算出し、車両の実減速度と推
定減速度との差に応じてブレーキ系異常としてのV/B
異常の発生の有無を判定する。
Description
を導入して該負圧と大気圧との差に応じてブレーキ操作
力を倍力するバキューム式ブースタを備えるブレーキ装
置に用いられるものであり、ブレーキ圧力検出装置とそ
れを用いたブレーキ系異常検出装置に関するものであ
る。
者によるブレーキ操作に従いマスタシリンダからブレー
キ油が圧送され、このブレーキ油により各車輪のホイー
ルシリンダにブレーキ力が付与される。また、近年で
は、マスタシリンダからホイールシリンダに付与される
ブレーキ圧力を検出し、この検出結果を用いて例えばブ
レーキ圧力制御状態やブレーキ系の異常状態を把握する
技術が要望されている。
あるものの、実際にはブレーキ圧力を検出する新規な技
術として具体的且つ有効的な技術は乏しく、主にはマス
タシリンダとホイールシリンダとを結ぶ油圧経路に配設
された圧力センサを用い、該センサの検出結果によりブ
レーキ圧力が検出されていた。
され、その目的は以下に示す通りである。すなわち、本
発明では、バキューム式ブースタを用いたブレーキ装置
を対象として、新規な構成を有し且つ簡易的にブレーキ
圧力を検出できるブレーキ圧力検出装置を提供すること
を第1の目的とし、該ブレーキ圧力検出装置により検出
されたブレーキ圧力を用いて、ブレーキ系の異常を精度
良く検出できるブレーキ系異常検出装置を提供すること
を第2の目的とする。
に、本発明では、運転者によるブレーキ操作力を倍力す
るためのバキューム式ブースタの特性を利用して、その
特性からブレーキ圧力を検出するように構成している。
つまり、本発明のバキューム式ブースタは、エンジンの
吸気負圧を導入して該負圧と大気圧との差に応じてブレ
ーキ操作力を倍力するものであり、ブレーキ操作時には
同ブースタに導入される負圧レベルが一時的に変化す
る。
出装置では、前記バキューム式ブースタに導入される負
圧を検出する負圧検出手段と、前記負圧検出手段により
検出された負圧に応じてブレーキ圧力を推定するブレー
キ圧力推定手段とを備えたことを要旨としている。
は、請求項1に記載の発明において、前記負圧検出手段
は、エンジンの吸気管に配設された吸気管負圧センサで
あることを特徴としている。
のブレーキ圧力検出装置を用いたブレーキ系異常検出装
置であって、車両の実際の減速度を検出する実減速度検
出手段と、前記ブレーキ圧力推定手段により推定された
ブレーキ圧力を基に、車両の推定減速度を算出する推定
減速度算出手段と、前記実減速度と前記推定減速度との
差が所定値を超える場合、前記バキューム式ブースタに
異常が発生したと判定するブースタ異常検出手段とを備
えたことを要旨としている。
のブレーキ圧力検出装置を用いたブレーキ系異常検出装
置であって、運転者によるブレーキ操作の有無を検出す
るブレーキセンサと、前記ブレーキ圧力推定手段により
推定されたブレーキ圧力が所定値に達しても、前記ブレ
ーキセンサによるブレーキ操作が検出されない場合、該
ブレーキセンサに異常が発生したと判定するセンサ異常
検出手段とを備えたことを要旨としている。
ば、負圧検出手段は、バキューム式ブースタに導入され
る負圧を検出する。ブレーキ圧力推定手段は、負圧検出
手段により検出された負圧に応じてブレーキ圧力を推定
する。すなわち、上述したように、バキューム式ブース
タは、ブレーキ操作時において、導入される負圧レベル
が変化するため、上記構成によれば簡易的にブレーキ圧
力が検出される。
よれば、バキューム式ブースタに導入される負圧を吸気
管負圧センサにより検出することで、新たに負圧センサ
を設ける必要がない。
によれば、実減速度検出手段は、車両の実際の減速度を
検出する。推定減速度検出手段は、ブレーキ圧力推定手
段により推定されたブレーキ圧力を基に、車両の推定減
速度を算出する。ブースタ異常検出手段は、前記実減速
度と前記推定減速度との差が所定値を超える場合、バキ
ューム式ブースタに異常が発生したと判定する。つま
り、バキューム式ブースタに異常が発生し、ブレーキ操
作にもかかわらず負圧が変化しない場合、ブレーキ圧力
の値から求められる車両の推定減速度は、車両の実減速
度に相応しなくなる。従って、上記推定減速度と実減速
度との差からバキューム式ブースタの異常が容易に検出
される。
によれば、ブレーキセンサは、運転者によるブレーキ操
作の有無を検出する。センサ異常検出手段は、ブレーキ
圧力推定手段により推定されたブレーキ圧力が所定値に
達しても、ブレーキセンサによるブレーキ操作が検出さ
れない場合、該ブレーキセンサに異常が発生したと判定
する。つまり、ブレーキ操作時には負圧の一時的な変化
に従いブレーキ圧力が検出されるが、このブレーキ圧力
データを用いればブレーキセンサの異常が容易に検出さ
れる。
用の制動制御装置に具体化した第1実施例について、図
面に従い説明する。
装置の概略を示す構成図である。図1に示すように、ブ
レーキペダル1には、同ペダル1の踏み込み力を倍力す
るためのバキューム式ブースタ(以下、V/Bという)
2が接続され、同V/B2にはタンデム型のマスタシリ
ンダ(以下、M/Cという)3が連結されている。M/
C3に設けられた2系統の油圧経路4,5には、ブレー
キアクチュエータ6が接続され、該ブレーキアクチュエ
ータ6には油圧ポンプ7が付設されている。ブレーキア
クチュエータ6は、少なくとも増圧状態と減圧状態とを
切り替え可能な各種電磁弁を有する公知の油圧回路にて
構成されている。ブレーキアクチュエータ6及び油圧ポ
ンプ7は電子制御装置(以下、ECUという)40から
の制御指令に応じて駆動される。そして、M/C3又は
油圧ポンプ7にて供給されるブレーキ油は、ブレーキア
クチュエータ6、油圧経路8,9を経て各車輪FL,F
R,RL,RRのホイールシリンダ(以下、W/Cとい
う)10FL,10FR,10RL,10RRに給送される。
検出する車輪速度センサ11FL,11FR,11RL,11
RRがそれぞれ設けられている。これら車輪速度センサ1
1FL〜11RRとしては電磁ピックアップ式或いは光電変
換式等のセンサが用いられる。各車輪速度センサ11FL
〜11RRからの検出信号はECU40に入力され、EC
U40は、各車輪の回転速度情報に基づいて車両制動時
に発生した車輪ロックを抑制するアンチスキッド制御
(以下、ABS制御という)、及び車両加速時に発生し
た車輪の加速スリップを抑制するトラクション制御(以
下、TRC制御という)を実行する。
られたサージタンク15には、吸気管負圧を検出するた
めの吸気管負圧センサ16が設けられている。吸気管負
圧センサ16の検出信号はECU40に入力される。本
実施例では、吸気管負圧センサ16により負圧検出手段
が構成されている。
サ11FL〜11RRからの検出信号以外に、ブレーキペダ
ル1の操作の有無を検出するブレーキセンサ17や、図
示しないアクセルペダルの操作量を検出するためのアク
セルセンサ18等からの検出信号を受けて動作する。な
お、ECU40は、CPU,ROM,RAM等を中心に
構成されたマイクロコンピュータからなり、センサの検
出データや制御データを送受信する通信装置を備えてい
る。本実施例では、ECU40により負圧検出手段、ブ
レーキ圧力推定手段、実減速度検出手段、推定減速度算
出手段、ブースタ異常検出手段及びセンサ異常検出手段
が構成されている。
図2を用いて説明する。図2において、V/B2は第1
のパワーシリンダ21a及び第2のパワーシリンダ21
bを有しており、各パワーシリンダ21a,21b内
は、ダイアフラム22a,22bにて定圧室23a及び
変圧室24a,定圧室23b及び変圧室24bにそれぞ
れ区画されている。ダイアフラム22a,22bの外周
はV/B2の外壁に固着されている。定圧室23a,2
3bには、負圧ポート25を介してエンジン13の吸気
負圧が導入され、変圧室24a,24bにはフィルタ2
6を介して大気圧が導入される。なお、負圧ポート25
とエンジン13の吸気管14とを結ぶ負圧配管(図示し
ない)にはチェック弁が設けられており、定圧室23
a,23bの気密が保持されるようになっている。バル
ブオペレーティングロッド27は、ブレーキペダル1が
踏み込み操作に従い図の左右方向に移動し、ブースタピ
ストンロッド28は、該V/B2にて倍力されたペダル
操作量をV/B出力としてM/C3に伝達する。
キペダル1が踏み込まれると、バルブオペレーティング
ロッド27がエアバルブ29を押しながら図の左方へ進
み、コントロールバルブスプリング31でエアバルブ2
9に押し付けられているコントロールバルブ30も同時
に左方へ進む。やがてコントロールバルブ30がバキュ
ームバルブ32と接触して通路Aと通路Bとの導通が断
たれると、定圧室23a,23bと変圧室24a,24
bとの導通も遮断される。
アバルブ29とコントロールバルブ30とが離れ、大気
が通路Bを通って変圧室24a,24bに流入する。こ
のとき、変圧室24a,24bと定圧室23a,23b
とに圧力差が発生してダイアフラム22a,22bは左
方へ移動する。そして、このときに発生する力がリアク
ションディスク33を介してブースタピストンロッド2
8に伝達され、これがV/B2の出力となる。このよう
に、ブレーキペダル1の踏み込み操作時には、ダイアフ
ラム22a,22bが図の左方へ移動して定圧室23
a,23bの容積が縮小されるため、当該定圧室23
a,23b内の負圧が一時的に減少する。なお、本記載
では、大気圧を基準として圧力の低下分を「負圧」とし
ており、負圧が減少することは大気圧に近づくことを意
味する。
少すると、リアクションディスク33とエアバルブ29
とのバランスが崩れてエアバルブ29は右方へ押し戻さ
れる。そして、エアバルブ29はコントロールバルブ3
0に接触し、変圧室24a,24bと大気とを遮断する
と同時にコントロールバルブ30を押し戻してバキュー
ムバルブ32を開放する。このため、通路A及び通路B
が導通して変圧室24a,24bの空気が定圧室23
a,23bに流れ込み、両室の圧力差が解消される。そ
して、ダイアフラム22a,22bはブースタリターン
スプリング34により非作動状態の位置に戻される。こ
のように、ブレーキペダル1の踏み込み操作が解除され
る際には、ダイアフラム22a,22bが図の右方へ移
動して定圧室23a,23bの容積が拡大されると共に
同定圧室23a,23bに大気が流入するため、当該定
圧室23a,23b内の負圧が一時的に減少する。
欠損が生じ、定圧室23a,23bと変圧室24a,2
4bとが共に大気圧になった場合にも、ブレーキペダル
1の踏み込みに従いM/C3を作動させ、ブレーキ動作
を確保することができる。すなわち、ブレーキペダル1
を踏み込むとバルブオペレーティングロッド27がエア
バルブ29を押して図の左方へ進み、リアクションディ
スク33に当接する。このとき、ブースタリターンスプ
リング34の付勢力に抗してブースタピストンロッド2
8が左方へ押し出され、M/C3にペダル踏み込み力が
伝達される。この場合、V/B2の倍力作用を得ること
はできないが、ペダル踏み込み操作に応じたブレーキ力
が得られる。
を、図3〜図5を用いて説明する。ここで、図3は、E
CU40により実行されるV/B異常判定ルーチンを示
すフローチャートであり、以下、同フローを用いてV/
B2の異常判定の具体的な内容について説明する。
ECU40は、先ずステップ100で吸気管負圧センサ
16の検出結果を基に算出された吸気負圧を入力する。
また、ECU40は、続くステップ101で吸気負圧の
変化が少ない状態(アクセルオフの定常状態)からの吸
気負圧を積分して、その時のM/C油圧を推定する。
/C油圧の推定値に対する減速度(以下、推定減速度と
いう)GM/C を算出し、続くステップ103で実際の車
体減速度(以下、実減速度という)Gx を算出する。こ
こで、ステップ102の推定減速値GM/C は、図4のマ
ップを用いてその時のM/C油圧に応じて算出され、ス
テップ103の実減速度Gx は、車体速度変化や加速度
センサの検出結果から算出される。
異常判定フラグFの状態を基にV/B2が正常であるか
否か(F=0であるか否か)を判別し、異常発生してい
れば、すなわちF=1であれば、ステップ100に戻
り、正常であれば、すなわちF=0であればステップ1
05に進む。
体の推定減速度GM/C から実減速度Gx を減算した値
(=GM/C −Gx )がABS制御時における所定の判定
値ε以上であるか否かを判別する。つまり、ABS制御
時には減圧作用により実減速度Gx が低下するため、当
該実減速度Gx はM/C油圧の推定値から算出される推
定減速度GM/C よりも小さくなる(GM/C >Gx )。従
って、ABS制御時に「GM/C −Gx ≧ε」となること
は(ステップ105がYES)、推定減速度GM/C の値
(M/C油圧の推定値)が正しく、ブレーキ操作に伴い
V/B2の負圧変化が発生していることを意味する。ま
た、ABS制御時に「GM/C −Gx <ε」となることは
(ステップ105がNO)、推定減速度GM/C の値(M
/C油圧の推定値)が正しくなく、ブレーキ操作にかか
わらずV/B2の負圧変化が発生していないことを意味
する。
YESであればステップ106に進み、V/B2が正常
であるとして異常判定フラグFを「0」にリセットす
る。そして、ECU40は、続くステップ107で制動
制御の実行を許可して、ステップ100に戻る。また、
ECU40は、ステップ105がNOであればステップ
108に進み、V/B2が異常であるとして異常判定フ
ラグFに「1」にセットする。そして、ECU40は、
続くステップ109で制動制御の実行を禁止して、ステ
ップ100に戻る。
グチャートを用いてより具体的に説明する。なお、図5
(a)はV/B2が正常である時の動作を示し、図5
(b)はV/B2に異常(欠損による負圧漏れ等)が発
生した時の動作を示す。
込み開始時及び終了時(時間t1,t3)において吸気
負圧が一時的に変化し、この吸気負圧の変化からM/C
油圧が推定される。また、ABS制御中である時間t2
では、M/C油圧の推定値から求められた推定減速度G
M/C から実減速度Gx を減算した値(=GM/C −Gx)
が判定値ε以上となり、V/B2が正常であるとみなさ
れる。従って、図3のステップ105が肯定判別される
と共に異常判定フラグFが「0」に保持される。この場
合、V/B2はブレーキペダル1の踏み込み操作をアシ
ストして、そのアシスト力をM/C3に伝達する。
より、ブレーキペダル1の踏み込み開始時及び終了時
(時間t11,t13)における吸気負圧の変化が殆ど
なく、実際にはペダル踏み込み操作をV/B2がアシス
トすることができない。この場合、実際のM/C油圧
は、運転者によるペダル踏み込み力に相当した圧力であ
るが、吸気負圧から推定されるM/C油圧はそれよりも
かなり小さな値(ほぼ0)になる。
にもかかわらず、推定減速度GM/Cが小さな値となる。
従って、ABS制御中である時間t12において、推定
減速度GM/C から実減速度Gx を減算した値(=GM/C
−Gx )が判定値ε以上となることはなく、V/B2が
異常であるとみなされる。そして、この時間t12で
は、図3のステップ105が否定判別されると共に異常
判定フラグFに「1」がセットされる。
置では、V/B2に導入される吸気負圧を検出し、その
吸気負圧の積分値からM/C油圧を推定するようにした
(図3のステップ101)。また、車両の実減速後Gx
を算出すると共にM/C油圧の推定値に基づき車両の推
定減速度GM/C を算出し(図3のステップ102,10
3)、ABS制御時において推定減速度GM/C から実減
速度Gx を減算した値が所定の判定値ε未満の場合、V
/B異常(ブレーキ系異常)が発生したと判定するよう
にした(図3のステップ105)。
に導入される負圧レベルが変化するため、これを用いる
ことによりM/C油圧を精度良く且つ簡易的に検出する
ことができる。また、V/B2に異常が発生し、ブレー
キ操作にもかかわらず吸気負圧が変化しない場合、M/
C油圧の推定値から求められる車両の推定減速度GM/C
は、車両の実減速度Gx に相応しなくなる。従って、上
記推定減速度GM/C と実減速度Gx との値を用いること
でV/B2の異常を容易に検出することができる。
管14に設けられた吸気管負圧センサ16にて、V/B
2に導入される負圧を検出するように構成したため、別
の負圧センサを設ける必要がなく、構成の簡略化を図る
ことができる。
ける「GM/C −Gx 」の値を用いて異常判定を行った
が、通常ブレーキ時(非ABS制御時)における推定減
速度GM/C と実減速度Gx との差の絶対値(=|GM/C
−Gx |)を算出し、当該算出値が所定値以上のとき異
常発生と判定するようにすることもできる。 (第2実施例)次に、第2実施例の車両用制動制御装置
について、第1実施例との相違点を中心に説明する。上
記第1実施例では、M/C油圧の推定値を用いたV/B
2の異常検出によりブレーキ系の異常検出処理を説明し
たが、本第2実施例では、同じくブレーキ系の異常検出
処理として、M/C油圧の推定値を用いたブレーキセン
サ17の異常検出処理を説明する。図6は、ECU40
により実行されるセンサ異常判定ルーチンを示すフロー
チャートである。
ECU40は、先ずステップ200で吸気負圧を入力
し、続くステップ201で吸気負圧を積分してその時の
M/C油圧を推定する。また、ECU40は、ステップ
202でブレーキセンサ17が正常であるか否かを判別
し、異常発生していればステップ200に戻り、正常で
あればステップ203に進む。ステップ202では、例
えば異常判定時にセットされる異常判定フラグのセット
状態から異常状態を判別する。
上記M/C油圧の推定値の変化量が所定の判定レベルよ
りも大きいか否かを判別する。この場合、ブレーキペダ
ル1の踏み込み操作がなければ、ステップ203が否定
判別され、ECU40はステップ200に戻る。踏み込
み操作があれば、ステップ203が肯定判別され、EC
U40はステップ204に進む。
むと、ブレーキセンサ17の検出信号がオン・オフ切り
替えされたか否かを判別する。この場合、ステップ20
4が肯定されば、ECU40は、前記ステップ203の
ペダル踏み込み操作がブレーキセンサ17にて正常に検
出されたとみなし、ステップ205でセンサ正常である
と判定する。その後、ECU40は、ステップ206で
制動制御を許可して、ステップ200に戻る。
は、ECU40は、前記ステップ203のペダル踏み込
み操作がブレーキセンサ17にて検出されなかったとみ
なし、ステップ207でセンサ異常であると判定する。
その後、ECU40は、ステップ208で制動制御を禁
止して、ステップ200に戻る。
の推定値の変化量を用いることにより、ブレーキセンサ
17の異常を容易に検出することができる。また、本第
2実施例では、M/C油圧の推定値が大きい時にブレー
キセンサ17がオンとなっていない場合、同センサ17
が異常であると判定することもできる。
態にて具体化することができる。 (1)上記各実施例では、吸気管負圧センサ16による
検出結果からV/B2に導入される負圧を求めたが、こ
れを変更してもよい。例えば、V/B2の負圧ポート2
5付近にブースタ負圧センサを設け、ブースタ負圧を直
接検出するようにしてもよい。この場合、吸気管負圧セ
ンサ16とは別の負圧センサを要するが、その検出結果
を用いれば上記実施例と同様にM/C油圧を精度良く推
定することができる。
される吸気負圧の積分からM/C油圧を推定したが、吸
気負圧の変化率を微分にて算出し、該変化率からM/C
油圧を推定するようにしてもよい。
される吸気負圧によりブレーキ圧力を検出する一例とし
て、M/C油圧を検出する処理について説明したが、同
じくV/B2の吸気負圧を用い、ブレーキ圧力として各
車輪のW/C油圧を検出することもできる。
の推定値を用いてブレーキ系の異常を判定したが、この
M/C油圧情報を制動制御における他の処理に利用する
こともできる。例えば、M/C油圧を車両の減速要求
(制動要求)とし、この要求をABS制御又はTRC制
御の実行又は終了条件として用いることもできる。
圧力検出装置をABS制御及びTRC制御を有する制動
制御装置に具体化したが、これらの制御を行わないブレ
ーキ装置に具体化することも可能である。この場合、ブ
レーキ圧力情報を他の車両運動制御に用いることができ
る。
によれば、ブレーキ操作時において、バキューム式ブー
スタの導入負圧レベルが一時的に変化することを利用す
ることにより、新規な構成を用い且つ簡易的にブレーキ
圧力を検出することができる。
よれば、新たに負圧センサを設ける必要がなく構成の簡
略化を図ることができる。請求項3に記載のブレーキ系
異常検出装置によれば、バキューム式ブースタの負圧変
化から同ブースタの異常を容易に且つ精度良く検出する
ことができる。
によれば、バキューム式ブースタの負圧変化からブレー
キセンサの異常を容易に且つ精度良く検出することがで
きる。
ト。
ート。
ト。
ンダ(M/C)、10FL〜10RR…ホイールシリンダ
(W/C)、13…エンジン、14…吸気管、16…負
圧検出手段としての吸気管負圧センサ、17…ブレーキ
センサ、40…負圧検出手段,ブレーキ圧力推定手段,
実減速度検出手段,推定減速度算出手段,ブースタ異常
検出手段,センサ異常検出手段としての電子制御装置
(ECU)、FL…左前輪、FR…右前輪、RL…左後
輪、RR…右後輪。
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンの吸気負圧を導入して該負圧と
大気圧との差に応じてブレーキ操作力を倍力するバキュ
ーム式ブースタを備え、該ブースタを介して操作された
マスタシリンダのブレーキ圧力を各車輪のホイールシリ
ンダに伝達するブレーキ装置に用いられるものであっ
て、 前記バキューム式ブースタに導入される負圧を検出する
負圧検出手段と、 前記負圧検出手段により検出された負圧に応じてブレー
キ圧力を推定するブレーキ圧力推定手段とを備えたこと
を特徴とするブレーキ圧力検出装置。 - 【請求項2】 前記負圧検出手段は、エンジンの吸気管
に配設された吸気管負圧センサである請求項1に記載の
ブレーキ圧力検出装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のブレーキ圧力検出装置
を用いたブレーキ系異常検出装置であって、 車両の実際の減速度を検出する実減速度検出手段と、 前記ブレーキ圧力推定手段により推定されたブレーキ圧
力を基に、車両の推定減速度を算出する推定減速度算出
手段と、 前記実減速度と前記推定減速度との差が所定値を超える
場合、前記バキューム式ブースタに異常が発生したと判
定するブースタ異常検出手段とを備えたことを特徴とす
るブレーキ系異常検出装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のブレーキ圧力検出装置
を用いたブレーキ系異常検出装置であって、 運転者によるブレーキ操作の有無を検出するブレーキセ
ンサと、 前記ブレーキ圧力推定手段により推定されたブレーキ圧
力が所定値に達しても、前記ブレーキセンサによるブレ
ーキ操作が検出されない場合、該ブレーキセンサに異常
が発生したと判定するセンサ異常検出手段とを備えたこ
とを特徴とするブレーキ系異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27923694A JP3713728B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27923694A JP3713728B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133067A true JPH08133067A (ja) | 1996-05-28 |
JP3713728B2 JP3713728B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=17608340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27923694A Expired - Lifetime JP3713728B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713728B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003160046A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-06-03 | Nissan Motor Co Ltd | ブレーキ液圧検出装置の異常判断装置 |
CN104973041A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-10-14 | 大陆汽车系统公司 | 真空助力器泄漏到大气中或助力器止回球故障的检测 |
CN111923893A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-13 | 赛格威科技有限公司 | 一种制动系统故障检测系统及方法、车辆、存储介质 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27923694A patent/JP3713728B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003160046A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-06-03 | Nissan Motor Co Ltd | ブレーキ液圧検出装置の異常判断装置 |
CN104973041A (zh) * | 2013-12-12 | 2015-10-14 | 大陆汽车系统公司 | 真空助力器泄漏到大气中或助力器止回球故障的检测 |
CN111923893A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-13 | 赛格威科技有限公司 | 一种制动系统故障检测系统及方法、车辆、存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3713728B2 (ja) | 2005-11-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7168769B2 (en) | Vehicular brake system and method of controlling same brake system | |
JP2002356156A (ja) | 車輌用制動制御装置 | |
WO2018100832A1 (ja) | 負圧センサの故障診断装置、負圧センサの故障診断方法およびブレーキ装置 | |
JP4749529B2 (ja) | 自動車用ブレーキ圧力制御装置およびその油圧式ブレーキ力増幅の制御方法 | |
US6280003B1 (en) | Method of braking force distribution control for a vehicle hydraulic device | |
US6089682A (en) | Antilock brake control system for vehicle | |
JPH11301463A (ja) | 車輌の制動力制御装置の異常判定装置 | |
JP4576643B2 (ja) | 制動力配分制御装置 | |
US6246946B1 (en) | Automotive brake control system with skid control unit | |
JPH0986377A (ja) | 液圧制御装置 | |
EP0182374B1 (en) | Vehicular drive control system | |
US6145939A (en) | Electro-hydraulic braking system having cold temperature detection and compensation | |
JP3713728B2 (ja) | ブレーキ圧力検出装置及びそれを用いたブレーキ系異常検出装置 | |
JP3248272B2 (ja) | 制動力配分制御装置 | |
JPH0995228A (ja) | 車両の制動力制御装置 | |
JP2707805B2 (ja) | アンチスキッドブレーキ制御方法 | |
JP2002104155A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP3887852B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP3620071B2 (ja) | 自動車用アンチスキッド装置 | |
US5461565A (en) | Anti-skid apparatus for automotive vehicle | |
JPS62166153A (ja) | アンチスキツド制御装置 | |
JP2002067910A (ja) | 車両用制動制御装置 | |
JP4449117B2 (ja) | 制動力配分制御装置 | |
JP2002356158A (ja) | 車輌用制動制御装置 | |
JP3473072B2 (ja) | アンチスキッド制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050815 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |