JPH0813258A - 繊維ウエブ製造装置 - Google Patents

繊維ウエブ製造装置

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JPH0813258A
JPH0813258A JP18912794A JP18912794A JPH0813258A JP H0813258 A JPH0813258 A JP H0813258A JP 18912794 A JP18912794 A JP 18912794A JP 18912794 A JP18912794 A JP 18912794A JP H0813258 A JPH0813258 A JP H0813258A
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cylinder
air flow
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fiber web
roll
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Kazumi Tagawa
和美 田川
Tatsuro Nakamura
達郎 中村
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダの遠心力により繊維を放出し、集積
しても、層間剥離を生じにくい繊維ウエブの製造装置を
提供すること。 【構成】 遠心力により繊維を放出するシリンダに隣接
し、逆回転する空気流発生ロールと、この空気流発生ロ
ールのこのシリンダとの隣接部側の、少なくとも、上部
を覆うハウジングとを設置した繊維ウエブ製造装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式法による繊維ウエブ
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乾式法により方向性のない繊
維ウエブを製造する装置としては、ワイヤーを取付けた
シリンダとウォーカ及びストリッパーを用いて繊維を開
繊した後に、エアーにより吹き飛ばしたり、吸引したり
するのが一般的であったが、近年、シリンダを高速で回
転させることにより繊維を開繊したり、開繊した繊維を
シリンダの遠心力により放出し、集積して、繊維ウエブ
を形成する装置が提案されている。
【0003】しかしながら、この繊維ウエブ製造装置は
繊維の分散性が悪くなりやすいため、繊維にエアシャワ
ーを作用させて、繊維の分散性を向上させるという手段
が提案されているが、エアシャワーが全ての繊維に対し
て、十分に作用しないため、繊維の一部が浮遊してしま
い、集積して得られる繊維ウエブは層間剥離しやすいも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はシリンダの遠
心力により繊維を放出し、集積しても、層間剥離を生じ
にくい繊維ウエブの製造装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維ウエブ製造
装置は、遠心力により繊維を放出するシリンダ(以下、
単に「シリンダ」ということがある)に隣接し、逆回転
する空気流発生ロールと、この空気流発生ロールのこの
シリンダとの隣接部側の、少なくとも、上部を覆うハウ
ジングとを設置したものである。
【0006】
【作用】本発明の繊維ウエブ製造装置は、シリンダに隣
接し、逆回転する空気流発生ロールを有し、しかもこの
空気流発生ロールのこのシリンダとの隣接部側の、少な
くとも、上部を覆うハウジングとを設置しているため、
シリンダから放出された全ての繊維に対して、十分に空
気流を作用させることができ、浮遊する繊維を生じるこ
となく集積できるため、層間剥離の生じ難い繊維ウエブ
が得られる。つまり、空気流の十分に作用していない繊
維は浮遊し、二次元的に集積するために、層間剥離を生
じやすい繊維ウエブとなるのに対して、本発明の製造装
置によれば、浮遊する繊維がなく、しかも繊維を集積す
る支持体との衝突により、繊維が三次元的に集積しやす
いため、層間剥離の生じにくい繊維ウエブが得られる。
【0007】このように、空気流発生ロールは空気流が
全ての繊維に対して、十分に作用できるように、シリン
ダと隣接し、逆回転する必要がある。この空気流発生ロ
ールとシリンダとの隣接間隔は0.1〜30mmであるの
が好ましい。0.1mm未満であると、繊維に作用できる
空気流が少なくなり、30mmを越えると、空気流が遅く
て弱くなり、浮遊する繊維が生じやすいためである。よ
り好ましい隣接間隔は1〜10mmである。
【0008】なお、空気流発生ロールにメタリックワイ
ヤーを巻きつける場合、シリンダとの間で、繊維に梳り
作用が働き、繊維が損傷したり、空気流発生ロールに繊
維が引き取られたりしないように、メタリックワイヤー
は空気流発生ロールの回転方向と逆方向に傾けて巻きつ
けるのが好ましい。
【0009】また、空気流発生ロールから発生する空気
流が強すぎると、繊維は空気流発生ロール側に引き寄せ
られ、逆に、空気流が弱すぎると、シリンダ側に引き寄
せられるため、好ましくは、空気流発生ロールにより、
シリンダにより生じる空気流と同等の空気流を発生さ
せ、支持体に対して、ほぼ直角に繊維を放出し、支持体
との衝突により、繊維を三次元的に集積させて、層間剥
離の生じにくい繊維ウエブとする。この空気流発生ロー
ルにより発生する空気流の調整は、回転速度や、空気流
発生ロールとハウジングとの距離などによって行なうこ
とができる。
【0010】一般に、シリンダの遠心力により繊維を放
出する場合、シリンダを高速で回転させるため、強い空
気流が発生する。そのため、このシリンダによる空気流
に対抗できる空気流を空気流発生ロールにより発生でき
るように、本発明においては、空気流発生ロールのシリ
ンダとの隣接部側の、少なくとも、上部を覆うハウジン
グを設置している。このハウジングは、図2に示すよう
に、空気流発生ロールを完全に覆っている必要はない
が、シリンダとの隣接部の上部からシリンダと反対方向
にかけて、空気流発生ロールの円周の12分の1以上覆
っているのが好ましく、6分の1以上覆っているのがよ
り好ましい。
【0011】なお、空気流発生ロールのシリンダとの隣
接部側の下部にハウジングを設置すると、シリンダから
放出された繊維が衝突し、不均一な繊維ウエブとなりや
すいため、シリンダとの隣接部の下部からシリンダと反
対方向にかけて、空気流発生ロールの円周の8分の1以
上はハウジングで覆われていないのが好ましく、6分の
1以上覆われないようにするのが、より好ましい。他
方、空気流発生ロールの回転によって、集積した繊維ウ
エブを乱さないように、空気流発生ロールのシリンダと
の隣接部と正反対部分から下方にかけて、空気流発生ロ
ールの円周の8分の1以上、より好ましくは6分の1以
上をハウジングで覆う。
【0012】また、図1のように、空気流発生ロールを
全体的にハウジングで覆う場合、シリンダで発生する空
気流に対抗できる強い空気流を発生できるように、空気
取入れ部5を形成し、空気を取り込みやすくするのが好
ましい。この空気取入れ部は空気を吹き出しにくく、か
つ、取り込みやすいように、空気流発生ロールの回転方
向に対して、接線方向に形成するのが好ましい。なお、
空気取入れ部は1箇所である必要はない。
【0013】更に、強い空気流を発生できるように、空
気流発生ロールを覆うハウジングの内壁は平滑であるの
が好ましい。
【0014】この空気流発生ロールとハウジングとの間
隙が0.1mm未満であると、繊維に作用できる空気流の
絶対量が少なくなるため、繊維がシリンダ側に引き寄せ
られやすく、10mmを越えると、繊維に作用できる空気
流速度が遅くなり、繊維がシリンダ側に引き寄せられや
すくなるので、間隙は0.1〜10mmが好ましく、より
好ましくは1〜5mmである。
【0015】以下に、本発明の繊維ウエブ製造装置を用
いて繊維ウエブを形成した一実施例を、図1をもとにし
て記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0016】
【実施例】
(実施例)炭素繊維(繊維径13μm、繊維長10mm)
80重量%と、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂
からなるサイドバイサイド型複合繊維(繊度2デニー
ル、繊維長5mm)20重量%とを、図1に示すような製
造装置のフィーダー1から供給し、シリンダ21、22
3、24により開繊した後、シリンダ24から放出する
と同時に、空気流発生ロール4の回転による空気流を作
用させた繊維を、コンベア6で受け止めて、繊維ウエブ
を得た。この製造装置では、図1上で、フィーダー1と
シリンダ21、23を時計と同方向に、シリンダ22、24
を時計と逆方向に回転させた。また、シリンダ21
2、23、24の回転方向と同方向に傾けて取り付けた
メタリックワイヤーの頂点と、内面が平滑なハウジング
3との間隙を1.5mmとし、シリンダ21、22、23、2
4の半径はいずれも5cmで、シリンダ21、22、23、2
4の回転数は順に、2,500回/分、3,000回/
分、3,300回/分、3,600回/分とした。
【0017】他方、半径5cmの空気流発生ロール4を、
隣接間隔5mmで設置し、時計と同じ方向に、4,500
回/分で回転させた。なお、空気流発生ロール4表面に
は回転方向と反対方向に傾けてメタリックワイヤーを取
り付けた。また、内面が平滑なハウジング3’を、空気
流発生ロール4の上部全体、及び空気流発生ロール4の
シリンダとの隣接部と正反対部分から下方にかけて、空
気流発生ロール4の円周の約4分の1を覆うように、メ
タリックワイヤーの頂点と2.0mmの間隙を設けて設置
した。なお、ハウジング3’には空気流発生ロール4の
回転方向に対して、接線方向に、空気取入れ部5を空気
流発生ロール4のシリンダとの隣接部と正反対部分に形
成した。更に、シリンダ24の中心とコンベア6との最
短距離は20cmとした。このようにして得られた繊維ウ
エブは層間剥離が生じにくく、取り扱いやすいものであ
った。
【0018】
【発明の効果】本発明の繊維ウエブ製造装置は、シリン
ダに隣接し、逆回転する空気流発生ロールを有し、しか
もこの空気流発生ロールのこのシリンダとの隣接部側
の、少なくとも、上部を覆うハウジングとを設置してい
るため、シリンダから放出された全ての繊維に対して、
十分に空気流を作用させることができ、浮遊する繊維を
生じることなく集積できるため、層間剥離の生じ難い繊
維ウエブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の繊維ウエブ製造装置の一実施例の断
面図
【図2】 本発明の繊維ウエブ製造装置の他の実施例の
断面図
【符号の説明】
1 フィーダー 21 シリンダ 22 シリンダ 23 シリンダ 24 シリンダ 3 ハウジング 3’ ハウジング 4 空気流発生ロール 5 空気取り入れ部 6 コンベア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するシリンダの遠心力により、放出
    した繊維を集積する繊維ウエブ製造装置において、該シ
    リンダに隣接し、逆回転する空気流発生ロールと、該空
    気流発生ロールの該シリンダとの隣接部側の、少なくと
    も、上部を覆うハウジングとを設置したことを特徴とす
    る繊維ウエブ製造装置。
JP18912794A 1994-06-22 1994-06-22 繊維ウエブ製造装置 Expired - Fee Related JP3386584B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2780144A1 (fr) 1998-06-23 1999-12-24 Valeo Climatisation Procede de sechage d'un evaporateur et installation de chauffage-climatisation mettant en oeuvre ce procede

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2780144A1 (fr) 1998-06-23 1999-12-24 Valeo Climatisation Procede de sechage d'un evaporateur et installation de chauffage-climatisation mettant en oeuvre ce procede

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