JPH08132263A - 異形穴レーザー加工方法 - Google Patents
異形穴レーザー加工方法Info
- Publication number
- JPH08132263A JPH08132263A JP6273499A JP27349994A JPH08132263A JP H08132263 A JPH08132263 A JP H08132263A JP 6273499 A JP6273499 A JP 6273499A JP 27349994 A JP27349994 A JP 27349994A JP H08132263 A JPH08132263 A JP H08132263A
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- JP
- Japan
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- hole
- laser beam
- shaped hole
- electrode
- laser
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- Withdrawn
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P2700/00—Indexing scheme relating to the articles being treated, e.g. manufactured, repaired, assembled, connected or other operations covered in the subgroups
- B23P2700/06—Cooling passages of turbine components, e.g. unblocking or preventing blocking of cooling passages of turbine components
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極の製作や調整に労力を要することがな
く、高精度の加工が可能な加工方法を実現する。 【構成】 被加工物1に穴加工を施し、その穴にPTF
E製部材2を挿着した後、被加工物1の加工部分に上記
部材2に向けたレーザービーム4を照射することによっ
て、異形穴に合せた形状の電極を用いる必要がなく、ま
た、被加工物1の電気伝導性の有無にかゝわらず、異形
穴を高速かつ高精度で加工することができる加工方法を
実現する。
く、高精度の加工が可能な加工方法を実現する。 【構成】 被加工物1に穴加工を施し、その穴にPTF
E製部材2を挿着した後、被加工物1の加工部分に上記
部材2に向けたレーザービーム4を照射することによっ
て、異形穴に合せた形状の電極を用いる必要がなく、ま
た、被加工物1の電気伝導性の有無にかゝわらず、異形
穴を高速かつ高精度で加工することができる加工方法を
実現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン動静翼の異形
冷却穴加工等に適用される異形穴レーザー加工方法に関
する。
冷却穴加工等に適用される異形穴レーザー加工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の異形穴加工においては、図4
(a)に示すように異形電極5を使用して放電加工を行
うか、図4(b)に示すように丸棒状の電極6を使用し
て1つの冷却穴に対し複数回の放電加工を行うことによ
り異形穴を形成していた。
(a)に示すように異形電極5を使用して放電加工を行
うか、図4(b)に示すように丸棒状の電極6を使用し
て1つの冷却穴に対し複数回の放電加工を行うことによ
り異形穴を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工方法におい
て、異形電極を使用する場合は、加工中の電極摩耗によ
る形状変化が著しく、加工精度の低下があり、また、異
形電極の製作に多大の労力を要していた。
て、異形電極を使用する場合は、加工中の電極摩耗によ
る形状変化が著しく、加工精度の低下があり、また、異
形電極の製作に多大の労力を要していた。
【0004】また、丸状棒電極を使用する場合も、電極
先端の摩耗による形状変化が著しく、加工精度の低下が
あり、また、複数回の加工を行うために電極位置の調整
に多大の労力を要していた。
先端の摩耗による形状変化が著しく、加工精度の低下が
あり、また、複数回の加工を行うために電極位置の調整
に多大の労力を要していた。
【0005】更に、被加工物であるタービン動静翼に異
形穴を形成する場合、その表面には非電導性のコーティ
ング(例えばセラミックスの、またはセラミックスを主
材とする皮膜)が施工されることが多いため、放電加工
を適用することができなかった。本発明は上記の課題を
解決しようとするものである。
形穴を形成する場合、その表面には非電導性のコーティ
ング(例えばセラミックスの、またはセラミックスを主
材とする皮膜)が施工されることが多いため、放電加工
を適用することができなかった。本発明は上記の課題を
解決しようとするものである。
【0006】
(1)本発明の異形穴レーザー加工方法は、被加工物に
対し穴を形成し、同穴にポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEとする)製部材を挿着した後、上記穴
と異なる角度で上記部材に向けてレーザービームを照射
して異形穴を形成することを特徴としている。
対し穴を形成し、同穴にポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEとする)製部材を挿着した後、上記穴
と異なる角度で上記部材に向けてレーザービームを照射
して異形穴を形成することを特徴としている。
【0007】(2)本発明の異形穴レーザー加工方法
は、中空タービン翼の表面に貫通穴を形成し、同貫通穴
にPTFE棒を挿着した後、上記貫通穴と異なる角度で
上記棒に向けてレーザービームを照射して異形穴を形成
することを特徴としている。
は、中空タービン翼の表面に貫通穴を形成し、同貫通穴
にPTFE棒を挿着した後、上記貫通穴と異なる角度で
上記棒に向けてレーザービームを照射して異形穴を形成
することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記発明(1)においては、被加工物に穴加工
を行い、その穴にPTFE製部材を挿着した後、被加工
物の加工を行う部分に対し、上記部材に向けたレーザー
ビームを照射することにより穴加工を行う。
を行い、その穴にPTFE製部材を挿着した後、被加工
物の加工を行う部分に対し、上記部材に向けたレーザー
ビームを照射することにより穴加工を行う。
【0009】加工を行わない他の部分については、レー
ザービームの直接の照射は行わず、また、上記の加工部
分に照射されたレーザービームは上記部材により吸収・
散乱されるため、元の形状が保たれる。
ザービームの直接の照射は行わず、また、上記の加工部
分に照射されたレーザービームは上記部材により吸収・
散乱されるため、元の形状が保たれる。
【0010】そのため、異形穴に合せた形状の電極を用
いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導性の有無に
かゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工することが
可能となる。
いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導性の有無に
かゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工することが
可能となる。
【0011】上記発明(2)においては、中空タービン
翼について上記発明(1)と同様の加工を施すため、上
記発明(1)と同様に中空タービン翼に対して高速かつ
高精度の異形穴加工が可能となる。
翼について上記発明(1)と同様の加工を施すため、上
記発明(1)と同様に中空タービン翼に対して高速かつ
高精度の異形穴加工が可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例の異形穴レーザー加工方法
について、図1及び図2により説明する。
について、図1及び図2により説明する。
【0013】図1及び図2に示す本実施例の加工方法に
おいては、まず、レーザービーム4により被加工物1に
貫通丸穴1aを加工する。次に、この貫通丸穴1aと同
じ直径のPTFE製の丸棒2を貫通丸穴1aに挿入し、
固定する。
おいては、まず、レーザービーム4により被加工物1に
貫通丸穴1aを加工する。次に、この貫通丸穴1aと同
じ直径のPTFE製の丸棒2を貫通丸穴1aに挿入し、
固定する。
【0014】その後、所定の異形穴が形成されるように
駆動しながらレーザーノズル3からレーザービーム4を
上記丸棒2に向けて照射し、所定の異形穴を形成する。
なお上記レーザービームにはYAGレーザー等を用いる
ことができる。
駆動しながらレーザーノズル3からレーザービーム4を
上記丸棒2に向けて照射し、所定の異形穴を形成する。
なお上記レーザービームにはYAGレーザー等を用いる
ことができる。
【0015】上記において、貫通丸穴1aと異なる形状
を形成させる部分については、貫通丸穴1aの角度とは
異なる角度からレーザービーム4を照射することにより
加工を施し、加工しない部分については、PTFE製の
丸棒2に当ったレーザービーム4がこれにより吸収・散
乱されることにより貫通丸穴1aの形状が保たれる。
を形成させる部分については、貫通丸穴1aの角度とは
異なる角度からレーザービーム4を照射することにより
加工を施し、加工しない部分については、PTFE製の
丸棒2に当ったレーザービーム4がこれにより吸収・散
乱されることにより貫通丸穴1aの形状が保たれる。
【0016】上記により、異形穴に合せた形状の電極を
用いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導性の有無
にかゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工すること
が可能となった。
用いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導性の有無
にかゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工すること
が可能となった。
【0017】本実施例の加工方法においては、レーザー
照射角度、レーザー出力、アシストガスの種類・圧力、
レーザーノズルと被加工物との距離、レーザー照射時間
等を調整することにより、種々の材料や穴径状に適用す
ることが可能である。
照射角度、レーザー出力、アシストガスの種類・圧力、
レーザーノズルと被加工物との距離、レーザー照射時間
等を調整することにより、種々の材料や穴径状に適用す
ることが可能である。
【0018】また、加工に際しては、レーザービームで
はなく、被加工物を動かしても、また、レーザービーム
と被加工物の両方を動かしてもよく、図3に示すよう
に、予め異形穴形状に合せて複数のレーザービームを設
けて加工を行なってもよい。
はなく、被加工物を動かしても、また、レーザービーム
と被加工物の両方を動かしてもよく、図3に示すよう
に、予め異形穴形状に合せて複数のレーザービームを設
けて加工を行なってもよい。
【0019】更に、異形穴にのみ適用されるのではな
く、例えば、まずレーザービームで穴ではなくスリット
を形成し、このスリットにPTFE板を挿入し、このP
TFE板に向けてレーザービームを照射して加工する等
の方法も本発明に含まれる。
く、例えば、まずレーザービームで穴ではなくスリット
を形成し、このスリットにPTFE板を挿入し、このP
TFE板に向けてレーザービームを照射して加工する等
の方法も本発明に含まれる。
【0020】
【発明の効果】本発明の異形穴レーザー加工方法は、被
加工物に穴加工を施し、その穴にPTFE製部材を挿着
した後、被加工物の加工部分に上記部材に向けたレーザ
ービームを照射することによって、異形穴に合せた形状
の電極を用いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導
性の有無にかゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工
することができる加工方法を実現する。
加工物に穴加工を施し、その穴にPTFE製部材を挿着
した後、被加工物の加工部分に上記部材に向けたレーザ
ービームを照射することによって、異形穴に合せた形状
の電極を用いる必要がなく、また、被加工物の電気伝導
性の有無にかゝわらず、異形穴を高速かつ高精度で加工
することができる加工方法を実現する。
【図1】本発明の一実施例に係る異形穴レーザー加工方
法の説明図である
法の説明図である
【図2】上記一実施例に係る被加工物の加工完了状態の
説明図で、(a)は側断面図、(b)は平面図である。
説明図で、(a)は側断面図、(b)は平面図である。
【図3】上記一実施例に係る加工方法においてレーザー
ノズルを3本用いた場合の説明図である。
ノズルを3本用いた場合の説明図である。
【図4】従来の加工方法の説明図で、(a)は異形電極
を使用した放電加工方法、(b)は丸棒電極を使用した
放電加工方法の説明図である。
を使用した放電加工方法、(b)は丸棒電極を使用した
放電加工方法の説明図である。
1 被加工物 1a 貫通丸穴 2 PTFE製丸棒 3 レーザーノズル 4 レーザービーム
Claims (2)
- 【請求項1】 被加工物に対し穴を形成し、同穴にポリ
テトラフルオロエチレン製部材を挿着した後、上記穴と
異なる角度で上記部材に向けてレーザービームを照射し
て異形穴を形成することを特徴とする異形穴レーザー加
工方法。 - 【請求項2】 中空タービン翼の表面に貫通穴を形成
し、同貫通穴にポリテトラフルオロエチレン製棒を挿着
した後、上記貫通穴と異なる角度で上記棒に向けてレー
ザービームを照射して異形穴を形成することを特徴とす
る異形穴レーザー加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273499A JPH08132263A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 異形穴レーザー加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273499A JPH08132263A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 異形穴レーザー加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08132263A true JPH08132263A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17528755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6273499A Withdrawn JPH08132263A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 異形穴レーザー加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08132263A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018858A1 (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 放電加工方法 |
JP2015140805A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | エーロフォイルに穴開けするための方法 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP6273499A patent/JPH08132263A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005018858A1 (ja) * | 2003-08-25 | 2005-03-03 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 放電加工方法 |
JP2015140805A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | エーロフォイルに穴開けするための方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |