JPH08131798A - 混練装置への水溶性剤と難水溶性剤の供給方法とその装置 - Google Patents

混練装置への水溶性剤と難水溶性剤の供給方法とその装置

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JPH08131798A
JPH08131798A JP29798494A JP29798494A JPH08131798A JP H08131798 A JPH08131798 A JP H08131798A JP 29798494 A JP29798494 A JP 29798494A JP 29798494 A JP29798494 A JP 29798494A JP H08131798 A JPH08131798 A JP H08131798A
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Masao Ogawa
正夫 小河
Kotaro Mori
浩太郎 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混練装置内の硬化剤の洗浄除去を容易にする
こと。 【構成】 主剤供給管20の逆止弁25付勢用バネ24
の張力を硬化剤供給管40の逆止弁45付勢用バネ44
のそれよりも弱く設定し、混練室15へ供給する主剤の
タイミングを硬化剤より早くして、供給口16の内壁面
と混練室15の供給部近傍i内壁面を主剤により被覆し
て、使用後の水洗いを容易にかつ確実に行なわすように
したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二液混合型水溶性接着
剤等に用いられる水溶性剤と難水溶性剤を混練する際の
これら2剤の供給方法と、この方法に使用される装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤の規制に伴って、例えば自動車
のインストルメントパネルの基材と装飾被覆材とを接着
するために、近年、水溶性の接着剤が使用されるように
なってきた。
【0003】この種の接着剤は、使用する時点で水溶性
の主剤と難水溶性の硬化剤を攪拌混合して生成するよう
にしており、このために図3に示したような混合機が用
いられてきている。
【0004】すなわち、この混合機は、主剤を主剤供給
管bを介して混練室a内へ供給する一方、硬化剤を硬化
剤供給管cから導通細管dを介して混練室aの下手側に
供給した上、これら両剤を混練室a内に配設した混練用
スクリュ−eにより混練し、生成された水溶性接着剤を
混練室a先端の吐出口jより吐出するように構成されて
いる。
【0005】ところが、この種の混合機は、図3(a)
に見られるように、駆動軸gと混練用スクリュ−eとの
結合部が両剤の供給部近傍iに設けられていて、混練の
ための羽根fと混練棒hがその下手側に設けられている
問題上、接着作業の中止に伴ってこれら2剤の供給を停
止すると、すでに供給された主剤と硬化剤は混練室aの
供給部近傍iに未混練状態で停滞し、その結果、主剤供
給管側から供給した洗浄水によってこの部分に停滞した
2剤を洗い流すようにしても、供給部近傍iの内壁面に
付着した難水溶性の硬化剤を除去することはできず、や
むなく、この主の硬化剤の処理に、問題のある有機溶剤
を使用しなければならなくなるといった不都合を有して
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
難水溶性硬化剤の洗浄除去を容易に行うことのできる新
たな水溶性剤と難水溶性剤の供給方法とこの方法に使用
する装置について提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するための混練装置への水溶性剤と難
水溶性剤の供給方法として、少くとも混練部位の内壁に
上記水溶性剤の被膜が形成される程度のタイミングをも
って、難水溶性剤よりも早く水溶性剤を混練部位へ供給
するようにしたものであり、またこのための装置とし
て、混練室への共通の連通口に、逆止弁を備えた水溶性
剤供給管路と、難水溶性剤供給管路と、洗浄水供給管路
をそれぞれ連設するとともに、水溶性剤供給管路に配設
される逆止弁付勢部材の張力を、難水溶性剤供給管路に
配設される逆止弁付勢部材の張力よりも弱く設定するよ
うにしたものである。
【0008】
【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明す
る。図1、図2は本発明に係る二液混合型水溶性接着剤
の生成に使用される装置の一例を示したものである。
【0009】図において符号1で示した混合機は、従来
装置と同様に、混練筒10の内部に供給した水溶性の主
剤と難水溶性の硬化剤を駆動モ−タ11に駆動されて回
転する混練用のスクリュ−12によって混練するように
構成されている。
【0010】この混練筒10は、その上部に混練用スク
リュ−12の駆動軸13側を支える軸受14が設けられ
ていて、ここには、混練室15に対してその接線方面に
交わる連通口16が開設されており、さらにこの混練筒
10の下半部は、スクリュ−12の各羽根12a…を挟
むようにして四方から混練棒17を突出させた混練室1
5をなくして、ここで生成された水溶性接着剤は、混練
用スクリュ−12の軸端に設けた通孔12bを通して混
練室15の下端に設けた吐出口18から排出するように
構成されている。なお、図中符号19は混練用スクリュ
−12の下端を支える軸受を示している。
【0011】これに対して、図中符号20、30、40
は、主剤と洗浄液と硬化剤をそれぞれ供給する各供給管
で、これらは、図2(a)に示したように、上記した共
通の連通口16に各給液口21、31、41を連通させ
るよう三方から向かい合わせた上、これらの長手方向中
央部に設けた溝22、32、42に捩部材23、33、
43を挿通することによって、混練筒10に気密に取付
けられている。
【0012】これらの供給管20、30、40には、そ
れぞれ引張りバネ24、34、44に付勢された逆止弁
25、35、45が設けられていて、各供給口21、3
1、41を常時閉塞しておくように構成され、さらに、
主剤供給管20に設けた引張りバネ24の張力を、硬化
剤供給管40に設けた引張りバネ44の張力によりも若
干弱く設定し、これら両剤を同時に供給した場合に、主
剤の方が硬化剤よりも先に連通口16に流出させるよう
にして、ここから混練室15に至る流路の内壁面を主剤
によって被覆するように構成されている。
【0013】つぎに、このように構成された装置を用い
て、主剤と硬化剤を供給する方法について説明する。
【0014】いま、図示しない主剤及び硬化剤のタンク
から各供給管20、40に主剤と硬化剤を同時に送り込
むと、主剤供給管20に設けた引張りバネ24の張力の
方が硬化剤供給管40の引張りバネ44のそれよりも弱
く設定されている関係上、はじめに、主剤供給管20側
の逆止弁25が管路を開いて主剤を共通の連通口16に
吐出させ、連通口16の内壁と混練室15の供給部近傍
iの内壁面をこの主剤によって被覆する。
【0015】そしてつぎに、硬化剤供給管40の逆止弁
45が若干遅れたタイミングをもって管路を開くと、例
えば、主剤100に対して7程度に量が設定された硬化
剤は、主剤とともに連通口16から混練室15へと流入
し、ここで混練用スクリュ−12と混練棒17とにより
均一に混練されて水溶性接着剤とされた上、混練用スク
リュ−12の下端通孔12bから混練室15下端の吐出
口18を経て所要の部品接着部位に供給される。
【0016】一方、休日を明日にひかえて水溶性接着剤
の生成を停めるべく、各供給管20、40への主剤と硬
化剤の供給を断つと、連通口16と混練室15の供給部
近傍iに供給された主剤と硬化剤は、混練されることな
くこの部分に残留する。
【0017】ところが上述したように、これらの内壁面
は、主剤と硬化剤の定常的な供給に先立ってここに供給
された主剤により被覆されているため、この部分に残留
した難水溶性の硬化剤はコーティングされた主剤と接触
して直接内壁に付着することはない。
【0018】したがって、主剤と硬化剤の供給を停止さ
せたあとで、洗浄液供給管30から連通口16と混練室
15の内部にエア−を混合させた洗浄液を送り込むと、
内壁面に付着することなくこの部分に残留した硬化剤
は、主剤とともに確実に除去されて管路内の詰りを未然
に防止する。
【0019】ところで、以上は、硬化剤に先立って水溶
性主剤を混練室へ送り込む手段として、主剤供給管20
の内部に配設する逆止弁45の付勢バネ24を硬化剤供
給管40に配設する逆止弁45の付勢バネ44よりも弱
い張力となしたものであるが、制御装置内に配設したタ
イマ−によって、硬化剤の供給経路に配設する電磁弁の
開きのタイミングを主剤供給経路側の電磁弁よりも0.
5秒程度遅らせることにより、硬化剤に先立って主剤を
混練室15に送り込むように構成することもできる。
【0020】また以上は、二液混合型水溶性接着剤を生
成する混練装置の例によって本発明を説明したものであ
るが、水溶性剤と難水溶性剤を混練攪拌する他の装置に
も本発明に係る方法及び装置を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、少な
くとも混練部位の内壁面に水溶性剤の被膜が形成される
程度のタイミングをもって水溶性剤を難水溶性剤よりも
早く混練部位へ供給するようにしたので、難水溶性剤が
直接混練部位の内壁に付着するのを抑えて、洗浄水によ
る装置内部の洗浄を容易にかつ確実に行わすことができ
る。
【0022】しかも、水溶性剤の供給を難水溶性剤の供
給よりも早める手段として、水溶性剤供給管路に配設す
る弁付勢手段の張力を難水溶性剤供給管路に設ける弁付
勢手段のそれよりも弱く設定するようにしたので、何ら
の部品点数を増やすことなくこの種の操作を容易に、か
つ確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す混練装置の断面図であ
る。
【図2】(a)乃至(c)は、それぞれ図1のA−A
線、B−B線、C−C線の各断面図である。
【図3】(a)(b)は従来の混練装置の一例を示した
各断面図である。
【符号の説明】
10 混練筒 12 混練用スクリュ− 15 混練室 16 連通口 20 水溶性主剤の供給管 30 洗浄水の供給管 40 難水溶性硬化剤の供給管 24、34、44 引張りバネ 25、35、45 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/00 B 7415−4F 5/10 7415−4F 7/24 301 C 7415−4F P 7415−4F C09J 5/00 JHC // B29B 7/76 9350−4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性剤と難水溶性剤を混練装置へ供給
    する供給方法として、少くとも混練部位の内壁に上記水
    溶性剤の被膜が形成される程度のタイミングをもって、
    上記難水溶性剤よりも早く上記水溶性剤を上記混練部位
    へ供給するようにしたことを特徴とする混練装置への水
    溶性剤と難水溶性剤の供給方法。
  2. 【請求項2】 上記水溶性剤の供給タイミングを、上記
    難水溶性剤の供給タイミングよりも0.5秒程度早くし
    たことを特徴とする請求項1記載の混練装置への水溶性
    剤と難水溶性剤の供給方法。
  3. 【請求項3】 混練室への共通の連通口に、逆止弁を備
    えた水溶性剤供給管路と、難水溶性剤供給管路と、洗浄
    水供給管路をそれぞれ連設するとともに、上記水溶性剤
    供給管路に配設される逆止弁付勢部材の張力を、上記難
    水溶性剤供給管路に配設される逆止弁付勢部材の張力よ
    りも弱く設定するようにしたことを特徴とする水溶性剤
    と難水溶性剤の混練装置。
  4. 【請求項4】 上記難水溶性剤供給管路に、上記水溶性
    剤供給管路に設ける管路開放手段よりも遅いタイミング
    をもって作動する管路開放手段を配設したことを特徴と
    する請求項3記載の水溶性剤と難水溶性剤の混練装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226383A (ja) * 2007-06-18 2009-10-08 Asahi Sunac Corp 多液混合装置
CN116272802A (zh) * 2023-03-28 2023-06-23 江西福得利碳酸钙业有限责任公司 一种氢氧化钙制备设备

Cited By (3)

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JP2009226383A (ja) * 2007-06-18 2009-10-08 Asahi Sunac Corp 多液混合装置
CN116272802A (zh) * 2023-03-28 2023-06-23 江西福得利碳酸钙业有限责任公司 一种氢氧化钙制备设备
CN116272802B (zh) * 2023-03-28 2024-06-11 江西福得利碳酸钙业有限责任公司 一种氢氧化钙制备设备

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