JPH08131032A - 魚釣り用糸通し具 - Google Patents

魚釣り用糸通し具

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JPH08131032A
JPH08131032A JP27810994A JP27810994A JPH08131032A JP H08131032 A JPH08131032 A JP H08131032A JP 27810994 A JP27810994 A JP 27810994A JP 27810994 A JP27810994 A JP 27810994A JP H08131032 A JPH08131032 A JP H08131032A
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rod
fishing line
fishing
shaped body
thread
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JP27810994A
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Yutaka Harada
豊 原田
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MANSHIYOU SHOJI KK
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MANSHIYOU SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣竿などの釣具に設けられる糸通し孔に容易
かつ円滑に釣糸を挿通することができる糸通し具を提供
する。 【構成】 可撓性を有する棒状本体2の長手方向両端部
に一対の糸挟持部材5a,5bを設け、各糸挟持部材5
a,5bには環状の操作部材10a,10bを装着し、
各糸挟持部材5a,5bに釣糸11を挿通した状態で、
各操作部材10a,10bを各糸挟持部材5a,5bの
基端部6a,6bから遊端部7a,7bに向けて移動さ
せることによって、各糸挟持部材5a,5bの遊端部7
a,7bの両側に連なる部分で釣糸11を挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿に設けられる複数
の糸ガイド環に釣糸を挿通するためなどに好適に実施す
ることができる魚釣り用糸通し具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、竹竿に代えてグラスファイバから
成るグラスロッドと呼ばれる釣竿が多用されており、こ
の釣竿には道糸を挿通するための複数の糸ガイド環が設
けられる。このガイド環に道糸を挿通するにあたって
は、手指で道糸の先端部を把持して各糸ガイド環に順次
的に挿通しているため、このような挿通作業は極めて面
倒であり、手間を要する。特に夜釣りの場合には、暗闇
で道糸の先端部を見付けることが困難であり、しかも、
その道糸はリールに巻回されているために巻き癖を有
し、前記複数の糸ガイド環に円滑に道糸を挿通すること
ができないという問題がある。
【0003】このような問題を解決するために従来で
は、先端に前記道糸を挿通するためのループ状部分を有
する糸通し用ワイヤが用いられている。この糸通し用ワ
イヤは、前記ループ状部分が円環状であるため、釣竿の
穂先に設けられる最も細い内径1.5mm程度の糸ガイ
ド環に、道糸が挿通されたループ状部分を円滑に挿通す
ることができず、糸通し作業の効率が悪いという問題を
有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、釣糸が挿通されべき釣具の糸ガイド環などの小さ
くかつ複数の糸挿通孔に、円滑にかつ迅速に釣糸を挿通
することができる魚釣り用糸通し具を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性を有す
る材料から成り、釣糸が挿通されるべき釣具の糸挿通孔
よりも小径の棒状体と、この棒状体の長手方向両端部の
うち少なくとも一方に設けられ、可撓性および弾発性を
有する材料から成る一対の挟持部が形成される糸挟持部
材と、糸挟持部材の棒状体に固定される基端部から遊端
部にわたって移動自在に装着され、糸挟持部材の基端部
から遊端部へ移動するにつれて前記一対の挟持部が相互
に近接する方向に各挟持部を押圧する筒状の操作部材と
を含むことを特徴とする魚釣り用糸通し具である。また
本発明は、操作部材には、各挟持部間の開口部を挿通し
て操作部材の一直径線方向に延びる抜止め片が形成され
ることを特徴とする。さらに本発明は、棒状体および操
作部材の各外周面には、発色塗料が塗布されることを特
徴とする。さらにまた本発明は、可撓性を有する材料か
ら成り、釣糸が挿通されるべき釣具の糸挿通孔よりも小
径の棒状本体と、棒状本体の長手方向両端部のうち少な
くとも一方に形成され、一半径線方向に開口する嵌合凹
所を有し、棒状本体よりも小径の糸嵌合片と、糸嵌合片
に、前記嵌合凹所よりも退避した退避位置と、嵌合凹所
を外囲する前進位置とにわたって移動自在に装着される
係止部材とを含むことを特徴とする魚釣り用糸通し具で
ある。また本発明は、棒状本体および係止部材の各外周
面には、発色塗料が塗布されることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に従えば、棒状体の長手方向両端部のう
ち少なくとも一方には、糸挟持部材が設けられ、この糸
挟持部材には操作部材が装着される。前記棒状体は、可
撓性を有する材料から成り、釣糸が挿通されるべき釣竿
などの釣具の糸挿通孔よりも小径とされ、自在に湾曲さ
せて、複数の糸挿通孔に挿通することが可能である。こ
のような棒状体の少なくとも一方の端部に設けられる糸
挟持部材は、可撓性および弾発性を有する一対の挟持部
によって構成されており、その形状はたとえば菱形ある
いはくちばし状とされる。この糸挟持部材には、操作部
材が装着される。この操作部材は、糸挟持部材の棒状体
に固定される基端部から遊端部にわたって移動自在であ
り、操作部材は糸挟持部材の基端部から遊端部に近接す
るにつれて、前記一対の挟持部が相互に近接する方向に
各挟持部を押圧するように構成される。これによって釣
糸を挟持することができる。このようにして糸挟持部材
によって釣糸を挟持した状態で、前記釣糸が挿通される
べき釣具の糸挿通孔に挿通することによって、釣糸を前
記糸挿通孔に容易かつ迅速に挿通することができる。
【0007】また本発明に従えば、前記操作部材には抜
止め片が形成される。この抜止め片は、各挟持部間の開
口を挿通して操作部材の一直径線方向に延びて形成され
る。これによって糸挟持部材に装着された操作部材を、
糸挟持部材の基端部から遊端部に向けて移動させたと
き、前記遊端部に抜止め片が当接し、操作部材が糸挟持
部材から抜出してしまうことが防がれる。
【0008】さらに本発明に従えば、棒状体および操作
部材の各外周面には発色塗料が塗布される。この発色塗
料は、発光塗料、蛍光塗料および反射塗料などを含む。
このような発色塗料が棒状体および操作部材の各外周面
に塗布されるので、暗所において容易に棒状体および操
作部材を認識することができる。
【0009】さらにまた本発明に従えば、棒状本体の長
手方向両端部のうち少なくとも一方には、嵌合凹所を有
する糸嵌合片が形成され、この糸嵌合片には前記嵌合凹
所よりも退避した退避位置と、嵌合凹所を外囲する前進
位置とにわたって移動自在な係止部材が装着される。し
たがって嵌合凹所内に、釣糸が嵌まり込んだ状態で係止
部材を退避位置から前進位置に移動させることによっ
て、前記嵌合凹所内の釣糸が糸嵌合片と係止部材とによ
って挟持される。このような状態で釣糸が挿通されるべ
き釣具の糸挿通孔に釣糸を容易かつ迅速に挿通すること
ができる。
【0010】また本発明に従えば、前記棒状本体および
係止部材の各外周面には発色塗料が塗布される。この発
色塗料は、発光塗料、蛍光塗料および反射塗料などを含
む。このような発色塗料を棒状本体および係止部材の各
外周面に塗布することによって、暗所で棒状本体および
係止部材を容易に認識することが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の糸通し具1の全
体の構成を示す正面図である。本実施例の糸通し具1
は、基本的に、可撓性を有する材料から成る棒状体2
と、この棒状体2の長手方向両端部3a,3bに設けら
れ、可撓性および弾発性を有する材料から成る線体4を
大略的に四辺形である菱形に屈曲して形成される一対の
糸挟持部材5a,5bと、各糸挟持部材5a,5bの前
記棒状体2に固定される基端部6a,6bから遊端部7
a,7bにわたって移動自在に装着され、各糸挟持部材
5a,5bの基端部6a,6bおよび遊端部7a,7b
間の2つの角部8a,9a;8b,9bに近接するにつ
れて前記2つの角部8a,9a;8b,9bが相互に近
接する方向に糸挟持部材5a,5bを押圧する直円筒状
の操作部材10a,10bとを含む。
【0012】このような糸通し具1を用いて、各挟持部
材5a,5bの一方または両方に釣糸11のU字状湾曲
部分12a,12bを挿通し、各操作部材10a,10
bを糸挟持部材5a,5bの遊端部7a,7bに向けて
移動させることによって、釣糸11の各湾曲部分12
a,12bを各一対の挟持部5a1,5a2;5b1,
5b2に挟持し、釣具であるたとえば釣竿の糸挿通孔と
しての糸ガイド環に釣糸11を挿通することができる。
【0013】図2は、糸挟持部材5bおよび操作部材1
0bの棒状体2の一端部3bの取付構造を示す一部の拡
大断面図であり、図3は図2の切断面線III−III
から見た拡大断面図である。前述したように棒状体2の
長手方向一端部3bには、糸挟持部材5bが固定され
る。棒状体2は、可撓性を有する材料である鋼鉄製のパ
イプから成り、その直径D1は、1.0〜7mmに選ば
れ、好ましくは2.5mmに選ばれる。このような棒状
体2の軸線方向長さは10〜30cmに選ばれ、好まし
くは20cmに選ばれる。
【0014】この棒状体2の一端部3bには、前記挟持
部材5bを構成する線体4bの長手方向両端部4b1,
4b2がほぼ平行に配置された状態で挿入され、これら
の両端部4b1,4b2によって前記基端部6bを構成
している。このような基端部6bは、半田15によって
棒状体2の一端部3bに固定される。
【0015】糸挟持部材5bは、棒状体2の一端部3b
から長さL1にわたって突出しており、この長さL1
は、1.5〜2.0cm程度に選ばれる。また糸挟持部
材5bの各角部8b,9b間の間隔L2は、1.0〜
1.5cm程度に選ばれる。このような糸挟持部材5b
は、棒状体2を合成樹脂製として一体成形するようにし
てもよい。糸挟持部材5bには前記操作部材10bが装
着される。この操作部材10bは棒状体2の直径D1と
同一の直径を有し、その軸線方向長さL3はたとえば
1.5〜2.0cm程度に選ばれ、ゴム、金属または合
成樹脂から成る。操作部材10bの遊端部7b側の軸線
方向一端部は糸挟持部材5bへの摺動抵抗を少なくし、
しかも釣具の糸挿通孔に円滑に挿通するために丸く湾曲
した端面16を有する。
【0016】線体4bは、直径φ0.1〜0.5mm、
好ましくはφ=0.2〜0.3mm程度の捩線または丸
線から成り、金属製である。この線体4bに捩線を用い
る場合は、たとえばナイロンから成る釣糸11を大きな
摩擦で挟持することができ、釣糸11を確実に挟持する
ことができる。また線体4bに丸線を用いた場合には、
釣糸11の滑りがよく、操作部材10bを基端部6b側
へ移動させて糸挟持部材5bを開放した状態で釣糸11
を損傷することなしに円滑に通過させることができる。
これによって糸切れの発生をなくすことができる。この
ような糸挟持部材5bは、金属に限らず、合成樹脂、た
とえば塩化ビニルから成ってもよい。
【0017】操作部材10bには、糸挟持部材5bによ
って囲まれた開口17を挿通して操作部材10bの一直
径線方向に延びる抜止め片18が形成される。このよう
な抜止め片18を操作部材10bに設けることによっ
て、操作部材10bを糸挟持部材5bの基端部6bから
遊端部7bに向けて移動させたときに、抜止め片18が
糸挟持部材5bの遊端部7bに当接し、操作部材10b
の抜落ちを防ぐことができる。
【0018】棒状体2の他端部3aに設けられるもう一
方の挟持部材5aおよび操作部材10aもまた、上述の
糸挟持部材5bおよび操作部材10bと同様な構成を有
する。
【0019】棒状体2および各操作部材10a,10b
の外周面には発色塗料が塗布され、塗膜19が形成され
る。ここに発色塗料は、発光塗料、蛍光塗料、反射塗料
および示温塗料を含む。発光塗料は、光線を受けたとき
にそのエネルギを吸収し、暗所でりん光を発する塗料を
いう。発光性顔料としては、硫化亜鉛、硫化カルシウ
ム、硫化ストロンチュームおよび硫化バリウムなどのり
ん光体が用いられる。またりん光体がりん光を現すため
の付活体としては、銅、マンガン、ビスマス、鉛および
銀などを用いることができる。発光持続時間を長くする
ために、ラジウム、ウラニウム、トリウムまたはメソト
リウムなどの放射性物質を極微量添加するようにしても
よい。また蛍光塗料は、紫外線を吸収して、これを可視
光線に代えて反射する塗料をいう。蛍光性顔料として
は、蛍光性有機顔料が用いられ、商業的に容易に入手可
能である。さらに反射塗料は、入射した光の方向に向か
って強く光を反射する塗料をいい、塗面の表面に散布固
着した無色透明のガラスまたは不溶性樹脂のたとえば直
径0.1〜0.2mm程度の微小な球体がレンズの働き
をして、光を一定の方向に反射するものである。この球
体はラッカーや合成樹脂エナメルなどの反射塗料用エナ
メルによって前記棒状体2および各操作部材10a,1
0bの各外表面に固着させることができる。さらに示温
塗料は、特定の温度で変色する顔料を用いた塗料であ
り、その変色現象を利用して表面温度を表示することが
できる。このような示温塗料を用いることによって、釣
場の気温、水温などを容易に把握することができ、利便
性を向上することができる。さらに、前記棒状体2の外
表面に長さを測定可能なように、1cmまたは1mm間
隔の目盛をたとえば印刷によって形成するようにしもよ
い。このような目盛を利用して、釣糸11に装着された
浮と釣針との間隔、すなわち浮下長さなどの確認を行う
ことができ、利便性を向上することができる。
【0020】図4は、糸挟持部材5bによって釣糸11
が挟持された状態を示す一部の正面図である。同図に示
されるように、釣糸11を前記糸挟持部材5bによって
挟持した状態では、操作部材10bが糸挟持部材5bの
遊端部7b寄りに移動されており、これによって糸挟持
部材5bの各角部8b,9bは相互に近接し、遊端部7
bに関して両側に連なる線体4bの挟持部5b1,5b
2はほぼ平行となって相互に接触している。このような
部分5b1,5b2によって、前記釣糸11の湾曲部分
12bが挟持される。このように釣糸11を略U字状に
湾曲して糸挟持部材5bの開口17内に挿通することに
よって、釣糸11のいずれか一方を引張ることによっ
て、その釣糸11を糸挟持部材5bから容易に離脱させ
て、抜取ることができる。
【0021】図5は、外通し竿21の穂先22を拡大し
て示す正面図である。外通し竿21の穂先22には、そ
の先端部23から手元側の他端部24にわたって長手方
向に等間隔をあけて複数(本実施例では5)の糸ガイド
環25a〜25eが設けられる。前記先端部23に設け
られる糸ガイド環25aの内径は、たとえば1.5mm
程度であり、また他端部24側の糸ガイド環25eの内
径はたとえば15mm程度である。各ガイド環25a,
25e間に配置される残余のガイド環25b,25c,
25dは、先端部23側の糸ガイド環25aから他端部
24側の糸ガイド環25eにわたって次第にその直径が
大きく形成されている。これらの糸ガイド環25a〜2
5eに、図4に示されるように釣糸11を挟持した糸通
し具1を他端部24側の糸ガイド環25eから先端部2
3側の糸ガイド環25aに向けて矢符A方向に挿通し、
糸通しを行うことができる。このようにして各糸ガイド
環25a〜25eに糸通し具1を挿通した後、この糸通
し具1の糸挟持部材5bによって挟持されている釣糸1
1の端部26を引張ることによって釣糸11を糸通し具
1から外し、その釣糸11に針や錘あるいは浮などの仕
掛けを取付けることができる。
【0022】図6は、中通し竿28の穂先29を拡大し
て示す正面図である。この中通し竿28の穂先29に
は、その長手方向中間部から一側方に臨んで開口する挿
入口31と、先端部32で開口する糸出し口32とにわ
たって連通する連通孔33が形成される。このような連
通孔33にもまた、前記釣糸11を挟持した糸通し具1
を挿通して、釣糸11の糸通しを行うことができる。
【0023】図7は、図5に示される外通し竿21の全
体を示す斜視図である。前述のようにして各糸ガイド環
25a〜25eに挿通された糸には、2つの挟持部材5
a,5bを用いて糸通し具1が垂下される。これによっ
て釣糸11が各糸ガイド環25a〜25eから抜出して
しまうことを防ぐことができる。しかも、糸通し具1の
棒状体2および各操作部材10a,10bの各外周面に
は、前述したように発色塗料が塗布されているので、暗
所であっても糸通し具1を容易に認識することができ、
したがって釣糸11の先端を容易に認識することができ
る。
【0024】図8は、本発明の各実施例の糸通し具41
を示す正面図である。本実施例の糸通し具41は、可撓
性を有する材料である合成樹脂から成る棒状本体42
と、棒状本体42の長手方向両端部43a,43bに形
成され、一半径線方向に開口する嵌合凹所44a,44
bを有し、棒状本体42よりも小径の一対の糸嵌合片4
5a,45bと、各糸嵌合片45a,45bに各嵌合凹
所44a,44bよりも棒状本体42寄りに退避した退
避位置(図8に示される状態)と、各嵌合凹所44a,
44bを外囲する前進位置とにわたって軸線方向に移動
自在に装着される一対の係止部材46a,46bとを含
む。これらの棒状本体42、各糸嵌合片45a,45b
および各係止部材46a,46bは、合成樹脂から成
る。またこの合成樹脂に代えて、前記棒状本体42、各
糸嵌合片45a,45bおよび各係止部材46a,46
bを金属、たとえばステンレス鋼、黄銅、アルミニウム
合金または鋼鉄から成ってもよい。
【0025】図9は、棒状本体42の一端部43b付近
を拡大して示す斜視図である。前記糸嵌合片45bは、
棒状本体42よりも小径の軸部48と、軸部48の一端
部に一体的に形成され、半球状の案内面49が形成され
る頭部50とを有する。前記軸部48の頭部50寄りに
は前記嵌合凹所44bが形成される。この嵌合凹所44
bには前述したように釣糸11の略U字状の湾曲部分1
2bが嵌まり込む。この状態で、係止部材46bを頭部
50側に移動させて前進位置に配置することによって、
釣糸11は軸部48の外周面と係止部材46bの内周面
との間で挟持されて抜止めされる。棒状本体42の他端
部43bに関してもまた、図9に示される構成と同様
に、係止部材46aが装着された糸嵌合片45aが形成
される。
【0026】棒状本体42および各糸嵌合片45a,4
5bの各外周面には、前述した発光塗料が塗布されてお
り、暗所において容易に糸通し具41を認識することが
できる。このような糸通し具41によってもまた、図5
に示されるように外通し竿21の穂先22に設けられる
複数の糸ガイド環25a〜25e、あるいは図6に示さ
れる中通し竿28の穂先29に形成される連通孔33に
糸通し具41を挿通して、釣糸11の糸通しを行うこと
ができる。
【0027】図10は、本発明のさらに他の実施例の糸
通し具51を示す斜視図である。本実施例の糸通し具5
1は、合成樹脂から成る棒状本体52と、棒状本体52
の長手方向一端部に一体的に連なって形成され、棒状本
体52よりも小径の糸嵌合片53と、糸嵌合片53にそ
の軸線方向に移動自在に装着される直円筒状の係止部材
54とを含む。糸嵌合片53には、その先端部寄りで2
つの切欠き嵌合凹所55a,55bが位置を違えて形成
される。これらの嵌合凹所55a,55bに、前記釣糸
11を嵌合させた状態で、係止部材54を糸嵌合片53
の先端部56側に移動することによって、その釣糸11
を挟持することができる。
【0028】このような糸通し具51においてもまた、
前記棒状本体52および係止部材54の各外周面に発色
塗料が塗布される。
【0029】図11は、本発明のさらに他の実施例の糸
通し具61を示す正面図である。本実施例の糸通し具6
1は、可撓性を有する材料である合成樹脂または金属か
ら成る棒状本体62と、棒状本体62の長手方向両端部
に設けられる一対の糸挟持部材63,64と、各挟持部
材63,64にその長手方向に移動自在に装着される一
対の操作部材65,66とを有する。各糸挟持部材6
3,64は、挟持部である一対の長手挟持片67a,6
7b;68a,68bを有し、各操作部材65,66を
糸挟持部材63,64の基端部69,70から遊端部7
1,72側へ移動することによって、各挟持片67a,
67b;68a,68bが相互に近接する方向に変位し
て、釣糸11を挟持することができる。各挟持片67
a,67b;68a,68bは、金属、合成樹脂または
竹から成る。また各操作部材65,66は、大略的に直
円筒状であって、金属、合成樹脂またはゴムから成る。
【0030】図11に示される実施例に類似の他の実施
例として、図12に示されるように、棒状本体62の一
端部側だけに糸挟持部材64、操作部材66が設けられ
る糸通し具74を用いるようにしてもよい。各挟持片6
8a,68bの相互に対向する表面は、粗面状に形成さ
れてもよい。これによって大きな摩擦で釣糸11を挟持
することができ、釣糸11の抜出しを防ぐことができ
る。
【0031】図13は、本発明のさらに他の実施例の糸
通し具76を示す正面図である。本実施例の糸通し具7
4は、合成樹脂または金属から成る棒状本体77と、棒
状本体77の長手方向両端部に一体的に形成され、釣糸
11が挿入される一直線状の切欠き78a,78bによ
って各一対の挟持部83a,83b;84a,84bが
形成される一対の糸挟持部材79a,79bと、各糸挟
持部材79a,79bに装着される一対の操作部材80
a,80bとを含む。各糸挟持部材79a,79bは、
金属または合成樹脂もしくは竹から成る。糸挟持部材7
9a,79bを竹によって形成する場合には、各先端部
には金属または合成樹脂製の補強リング81a,81b
が装着される。これによって亀裂の発生が防がれる。
【0032】このような糸通し具76を用いて糸通し作
業を行うにあたっては、各挟持部材79a,79bの先
端部を矢符C1,C2方向に押圧することによって、前
記切欠き78a,78bを挟む両側の挟持部83a,8
3b;84a,84bが相互に離反する方向に変形し
て、開口が形成され、この開口に図13の仮想線で示さ
れるように釣糸11の湾曲部分12a,12bを挿通し
た後、各糸挟持部材79a,79bの矢符C1,C2方
向への押圧状態を解除し、操作部材80a,80bを移
動させることによって、各湾曲部分12a,12bが大
きな挟圧力で挟持される。本実施例の糸通し具76にお
いては、棒状本体77と各糸挟持部材79a,79bと
を一体成形することができるので、生産性が良好であ
り、安価なコストで糸通し具を実現することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、棒状体の
長手方向両端部のうち少なくとも一方には、糸挟持部材
が設けられ、この糸挟持部材には操作部材が装着され
る。前記棒状体は、可撓性を有する材料から成り、釣糸
が挿通されるべき釣竿などの釣具の糸挿通孔よりも小径
とされ、自在に湾曲させて、複数の糸挿通孔に挿通する
ことが可能である。このような棒状体の少なくとも一方
の端部に設けられる糸挟持部材は、可撓性および弾発性
を有し、この糸挟持部材には操作部材が装着される。こ
の操作部材は、糸挟持部材の棒状体に固定される基端部
から遊端部にわたって移動自在であり、操作部材は糸挟
持部材の基端部から遊端部に近接するにつれて、各挟持
部が相互に近接する方向に各挟持部を押圧するように構
成される。これによって各挟持部によって挟まれた開口
が次第に縮小し、釣糸を挟持することができる。このよ
うにして糸挟持部材によって釣糸を挟持した状態で、前
記釣糸が挿通されるべき釣具の糸挿通孔に挿通すること
によって、釣糸を前記糸挿通孔に容易かつ迅速に挿通す
ることができる。
【0034】また本発明によれば、前記操作部材には抜
止め片が形成される。この抜止め片は、前記開口を挿通
して操作部材の一直径線方向に延びて形成される。これ
によって糸挟持部材に装着された操作部材を、糸挟持部
材の基端部から遊端部に向けて移動させたとき、前記遊
端部が抜止め片に当接し、操作部材が糸挟持部材から抜
出してしまうことが防がれる。
【0035】さらに本発明によれば、棒状体および操作
部材の各外周面には発色塗料が塗布される。この発色塗
料は、発光塗料、蛍光塗料および反射塗料などを含む。
このような発色塗料が棒状体および操作部材の各外周面
に塗布されるので、暗所において容易に棒状体および操
作部材を認識することができる。
【0036】さらにまた本発明によれば、棒状本体の長
手方向両端部のうち少なくとも一方には、嵌合凹所を有
する糸嵌合片が形成され、この糸嵌合片には前記嵌合凹
所よりも退避した退避位置と、嵌合凹所を外囲する前進
位置とにわたって移動自在な係止部材が装着される。し
たがって嵌合凹所内に、釣糸が嵌まり込んだ状態で係止
部材を退避位置から前進位置に移動させることによっ
て、前記嵌合凹所内の釣糸が糸嵌合片と係止部材とによ
って挟持される。このような状態で釣糸が挿通されるべ
き釣具の糸挿通孔に釣糸を容易かつ迅速に挿通すること
ができる。
【0037】また本発明によれば、前記棒状本体および
係止部材の各外周面には発色塗料が塗布される。この発
色塗料は、発光塗料、蛍光塗料および反射塗料などを含
む。このような発色塗料を棒状本体および係止部材の各
外周面に塗布することによって、暗所で棒状本体および
係止部材を容易に認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の糸通し具1を示す正面図で
ある。
【図2】図1に示される糸通し具1の一端部3bに設け
られる糸挟持部材5bおよび操作部材10bの取付状態
を示す拡大断面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た拡大断
面図である。
【図4】図1〜図3に示される実施例の糸通し具1の糸
挟持部材5bを用いて釣糸11を挟持した状態を示す一
部の正面図である。
【図5】糸通し具1によって外通し竿21に釣糸11を
挿通する動作を説明するための図である。
【図6】糸通し具1を用いて中通し竿28に釣糸11を
挿通する動作を説明するための図である。
【図7】外通し竿21の糸ガイド環25a,25bに挿
通された釣糸11に糸通し具1を装着した状態を示す斜
視図である。
【図8】本発明の他の実施例の糸通し具41を示す正面
図である。
【図9】図8に示される糸通し具41の一端部43b付
近を拡大して示す斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の糸通し具51を
示す斜視図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の糸通し具61を
示す正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の糸通し具74を
示す正面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の糸通し具76を
示す正面図である。
【符号の説明】
1,41,51,61,74,76 糸通し具 2 棒状体 3a,3b 両端部 4a,4b 線体 5a,5b;63,64;79a,79b 糸挟持部材 6a,6b 基端部 7a,7b 遊端部 8a,8b;9a,9b 角部 10a,10b;65,66;80a,80b 操作部
材 11 釣糸 21,28 竿 25a〜25e 糸ガイド環 33 連通孔 42,52,62,77 棒状本体 46a,46b;54 係止部材 44a,44b 嵌合凹所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する材料から成り、釣糸が挿
    通されるべき釣具の糸挿通孔よりも小径の棒状体と、 この棒状体の長手方向両端部のうち少なくとも一方に設
    けられ、可撓性および弾発性を有する材料から成る一対
    の挟持部が形成される糸挟持部材と、 糸挟持部材の棒状体に固定される基端部から遊端部にわ
    たって移動自在に装着され、糸挟持部材の基端部から遊
    端部へ移動するにつれて前記一対の挟持部が相互に近接
    する方向に各挟持部を押圧する筒状の操作部材とを含む
    ことを特徴とする魚釣り用糸通し具。
  2. 【請求項2】 操作部材には、各挟持部間の開口部を挿
    通して操作部材の一直径線方向に延びる抜止め片が形成
    されることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用糸通し
    具。
  3. 【請求項3】 棒状体および操作部材の各外周面には、
    発色塗料が塗布されることを特徴とする請求項1または
    2に記載の魚釣り用糸通し具。
  4. 【請求項4】 可撓性を有する材料から成り、釣糸が挿
    通されるべき釣具の糸挿通孔よりも小径の棒状本体と、 棒状本体の長手方向両端部のうち少なくとも一方に形成
    され、一半径線方向に開口する嵌合凹所を有し、棒状本
    体よりも小径の糸嵌合片と、 糸嵌合片に、前記嵌合凹所よりも退避した退避位置と、
    嵌合凹所を外囲する前進位置とにわたって移動自在に装
    着される係止部材とを含むことを特徴とする魚釣り用糸
    通し具。
  5. 【請求項5】 棒状本体および係止部材の各外周面に
    は、発色塗料が塗布されることを特徴とする請求項4記
    載の魚釣り用糸通し具。
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