JPH08130640A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08130640A
JPH08130640A JP6265284A JP26528494A JPH08130640A JP H08130640 A JPH08130640 A JP H08130640A JP 6265284 A JP6265284 A JP 6265284A JP 26528494 A JP26528494 A JP 26528494A JP H08130640 A JPH08130640 A JP H08130640A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2値化誤差拡散およびディザ誤差拡散処理を
行なう画像処理装置において、高速動作が可能でかつロ
ーコストでありかつ高画質化を可能にする。 【構成】 画像処理回路10は8ビットの入力画像デー
タf1を4ビットのディザ画像処理に変換する多値ディ
ザ回路11と、ディザ画像データf2に対して誤差拡散
のための誤差補正を行なう誤差補正部12と、2値化部
13と、2値化誤差算出部14と、2値化誤差拡散部1
5と、2値化平均誤差拡散部16と、ディザ画像データ
f2を受けてそれに基づいて局所領域の最大値/最小値
から画像の分散状態を判別する属性判別部17とを含
む。属性判別部17の判別結果に応じて誤差拡散のため
の誤差補正データを調整部18によって調整するため、
画像の属性に応じた誤差拡散が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像処理装置に関し、
特に誤差拡散2値化方式を用いた画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理装置の階調性と解像度を
両立させる2値化方式として誤差拡散方式がある。誤差
拡散方式においては、誤差補正された多値画像をしきい
値で2値化し、そのときに発生した2値化誤差を周辺へ
伝搬させることで面積階調保存を行なう。この方式はR.
Floyd らによって提案されたものである。
【0003】図6は従来の画像処理装置に採用された一
般的な誤差拡散法を実現する画像処理回路31の構成を
示すブロック図である。図6を参照して、従来の画像処
理回路は8ビットで表わされた画像データを入力して誤
差補正を行なう誤差補正部22と、誤差補正された入力
画像データを所定のしきい値Thで2値化する2値化部
23と、2値化出力データと誤差補正された入力画像デ
ータとの誤差を算出する2値化誤差算出部24と、2値
化誤差を拡散するための補正データを準備する2値化誤
差拡散部25とを含み、2値化誤差拡散部25で準備さ
れた補正データを用いて入力画像データに対して誤差補
正が行なわれる。
【0004】2値化誤差算出部24は2値化された出力
画像データと、低および高の2つの基準値を入力し、2
値出力画像データに基づいていずれかの基準値を出力す
るセレクタ241と、セレクタ241から出力されたデ
ータと誤差補正された入力画像データとから2値化誤差
を算出する2値化誤差算出器242とを含む。2値化誤
差拡散部25は、2値化誤差算出部24から出力された
データを2ライン分ストアするためのファーストインフ
ァーストアウト形式の誤差格納ラインメモリ251と、
誤差格納ラインメモリ251に接続され、注目画素に近
いほど大きな重み付けを行なう誤差重み付けフィルタ2
52とを含む。
【0005】次に動作について説明する。入力多値画像
の濃度をf(x,y)(0≦f(x,y)≦1)とし、
出力画像濃度をg(x,y)(=0or1)とすると、
2値化誤差Exyは次の式(1)で表わされる。
【0006】 Exy=f(x,y)−g(x,y)…(1) 誤差拡散法は、このExyを平均して小さくしようとす
るもので、入力多値画像に対して周辺画像の重み付け平
均値で補正を行なう。重み付け平均値をEavexyとす
れば、重み付け平均値Eavexyは以下の式(2)で表
わされる。
【0007】
【数1】
【0008】一般に重み付け係数mk,n は注目画素に近
いほど大きく、主走査方向のマトリックスサイズkは5
画素、副走査方向のサイズnは2〜3ラインとする場合
が多い。このような誤差重み付けフィルタ252の具体
的な例は図6に示すとおりである。
【0009】図6を参照して従来の画像処理装置は2値
化誤差を拡散するためにフィードバックループを構成す
る。フィードバックループを持つため、特に画像先端あ
るいは後端の条件(初期化や有効画像領域設定)に注意
が必要である。また、一連の処理をパイプライン化でき
ないため、基本的に高速化が困難な方式といえる。
【0010】ここで、たとえば手書きの鉛筆原稿のよう
に下地の白い低濃度細線では、2値化誤差の発生量は小
さくかつ線画の幅が狭いので、誤差の伝搬が間に合ず、
画像の途切れが生じ、同時にゴーストエラーが発生す
る。このゴーストエラーが蓄積され、線画領域を外れた
ところで2値化しきい値を超えてしまうと、線画の歪が
発生する。この低濃度細線の途切れと歪は、誤差拡散法
の原理に起因する最大の欠点である。濃度が低濃度から
高濃度(あるいはその逆)へ急激に変化する境界領域で
の方向性問題も同様の原因で発生する。下地がある程度
被っていると、これらの現象は発生しにくい。
【0011】またベタ領域では、不規則なテクスチャが
発生する(この誤差重み付けフィルタの形状と密接に関
連している)。特に低濃度部では、そのテクスチャが目
立ちやすく、見慣れていないと奇異に感じることもあ
る。さらに中間濃度部では高周波テクスチャ成分が印字
の際に潰れやすく、黒シミとなる場合がある。
【0012】図6に示した従来の画像処理回路で処理し
た画像の例を図7〜図9に示す。図7を参照して低濃度
細線では、途切れとガタツキが発生している(図7の矢
印部分、しきい値:128/255で2値化しているの
で、これを50程度まで下げれば若干の改善は可能であ
る)。図8を参照して、低濃度部に不規則なテクスチャ
が目立つ。また、黒シミも存在する。図9を参照して黒
色画像と白色画像の境界には黒かぶりや白ヌケのような
方向性も顕著にみられる。
【0013】なお、ここでテクスチャとは縞模様のこと
をいう。
【0014】
【関連の技術】図10は従来の一般的な誤差拡散法の問
題点を解消する2値化平均濃度誤差拡散法を実現する画
像処理回路の構成を示すブロック図である。図10を参
照して2値化濃度誤差拡散法を実現する画像処理回路3
2においては、図6に示した誤差を拡散させる第1のフ
ィードバックループに加えて出力2値画像の平均濃度と
原画像との誤差を拡散させる第2のループを持つことが
大きな特徴である。すなわち、図10を参照して、画像
処理回路32は、画像処理回路31に加えて、2値化誤
差算出部24からの出力データに対して出力2値画像の
平均濃度と原画像との誤差を拡散させる2値化平均誤差
拡散部26と、2値化平均誤差拡散部26からの2値化
平均誤差データを入力画像データから減算する減算部2
9とを含み、減算された画像データも考慮して誤差補正
部22で入力画像データの補正が行なわれる。2値化平
均誤差拡散部26は、2値化画像データを2ライン分格
納する出力2値画像格納ラインメモリ261と、出力2
値画像格納ラインメモリ261に接続され、出力2値画
像に対して所定の重み付けを行なう2値化平均濃度重み
付けフィルタ262とを含む。
【0015】2値化平均濃度誤差拡散法において2値平
均値をBavexyとすれば、次の式(3)で2値化平均
値Bavexyが表わされる。
【0016】
【数2】
【0017】この2値平均値Bavexyと原画像f
(x,y)の差をEBavexyとすれば、式(4)で2
値化平均誤差が表わされる。これを入力多値画像濃度f
(x,y)に対して補正する。
【0018】 EBavexy=f(x,y)−Bavex,y … (4) 第2のループに誤差が発生するのは、以下に示すように
原画像と2値出力平均濃度との差が生じた場合であるか
ら、第1のループで以下の現象が発生したときに、第2
のループはそれを補正する方向に働く。
【0019】(i) 低濃度細線などで2値出力に途切
れ/歪が生じた。 (ii) 方向性が発生した。
【0020】(iii) 極端に低周波のテクスチャが
発生した。 つまり、第1の誤差拡散ループにおいて、誤差拡散の原
理的不具合いが発生したとき、第2のループによってそ
の処理エラーが吸収/拡散され、高画質化が達成され
る。
【0021】この方式による処理サンプルを図11〜図
13に示す。図11を参照して低濃度細線では、前述の
第2ループの補正効果により途切れ/歪が大幅に改善さ
れている。図12を参照して黒シミに対しては改善効果
は少ない。図13を参照して方向性に関してはかなりの
改善効果がみられる。
【0022】したがって本方式は、ほとんどの画像属性
において、一般的な誤差拡散法よりも画質的に同等か優
れる。ただし、ハード的にはフィードバックループが増
えるため、動作速度が遅くなる。
【0023】次に従来の一般的な誤差拡散法を改良する
他の方法としてディザ誤差拡散法について説明する。図
14はディザ誤差拡散法を実現するための画像処理回路
の構成を示すブロック図である。図14を参照して、デ
ィザ誤差拡散法を実現する画像処理回路33は、従来の
画像処理回路31に対して8ビットの入力画像データに
対して4×4のディザマトリックスを用いて4ビットの
画像データが出力され、その出力画像データに対して誤
差補正が行なわれる。
【0024】図14を参照して多値ディザ部21は、8
ビットの入力画像データの上位4ビットと“1”を入力
し、その和を出力する加算器211と、ラスタスキャン
における水平/垂直同期信号を図示のないカウンタによ
りカウントし、図示のないデコーダにより4×4ディザ
マトリックスの4ビットのしきい値を出力するディザマ
トリックス212と、ディザマトリックス212から出
力される4ビットのしきい値Txyと8ビットの入力画
像データの下位4ビットとを比較して1ビットのデータ
を出力する比較器213と、8ビットの入力画像データ
の上位4ビットと、加算器211からの加算データを入
力し、比較器213からの信号に応じていずれかのデー
タを選択的に出力するセレクタ214とを含む。
【0025】ディザ誤差拡散法においては、誤差拡散法
をハード化することによって、動作速度の大幅な向上と
コストダウンが可能である。
【0026】ところで、8ビットの入力画像データに対
して従来の256階調を実現するためには、フィードバ
ック部の基本演算データ幅を8ビットにする必要があっ
た。8ビットだと、誤差重み付け演算時には、係数16
で最大12ビットの加算演算が必要になる。しかしなが
ら、この方式を用いれば、256階調を実現するために
基本演算データ幅は4ビットで十分であり、前述の最大
加算演算は8ビットですむ。これにより、動作速度の大
幅な向上が実現できる。また、誤差格納メモリも従来の
半分ですむ。さらに、画質的には、コンピュータグラフ
ィック画像等で不規則なテクスチャの発生がディザ成分
により抑えられる。
【0027】この場合の処理サンプルを図15〜図17
に示す。図11〜図13と比較して、不規則なテクスチ
ャの発生が抑えられている状態がわかる。
【0028】図18は図6に示した2値化平均濃度誤差
拡散法と図14に示したディザ誤差拡散法とを単純に組
合せた画像処理回路34の構成を示すブロック図であ
る。図18を参照して、2値化平均誤差拡散法とディザ
誤差拡散法とを組合せた画像処理回路34の構成はそれ
ぞれ先に述べた構成を組合せたものであるため、同一箇
所に同一符号を付してその説明は省略する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】図19〜図21は2値
化平均誤差拡散法とディザ誤差拡散法とを単純に組合せ
た画像処理回路34により得られたサンプル画像を示す
図である。図19を参照して、この構成に係る画像処理
回路34においては、画質的にはディザ誤差拡散法単体
の場合である図14の画像処理回路33よりも低濃度細
線の再現性が大幅に向上する。しかしながら、コンピュ
ータグラフィックス画像等の分散の小さな画像において
は、2値化平均誤差を補正した影響により、再び誤差拡
散特有の不規則な縞模様(テクスチャ)が発生してい
る。この影響により黒シミも再発生している。
【0030】ところで、2値化平均誤差拡散法とディザ
誤差拡散法とを組合せれば、高画質で高速な誤差拡散法
が構成できるはずである。しかしながら、単純な組合せ
では、両者の持つ画像的長所が互いのアルゴリズムによ
って打消される現象が発生する場合がある。
【0031】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、2値化平均誤差拡散法およびデ
ィザ誤差拡散法を組合せた場合でも、コンピュータグラ
フィックス等で縞模様が発生することがなく、かつ高速
の誤差拡散が可能な画像処理装置を提供することを目的
とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像処理
装置は、N1値で表わされた入力画像データをN1値よ
りも小さいN2値のディザ画像データに変換するディザ
変換手段と、N2値で表わされたディザ画像データをN
2値よりも小さいN3値データに変換するN3値変換手
段と、N3値変換時の誤差を拡散するデータを準備する
第1誤差拡散データ準備手段と、N3値変換時の平均画
像濃度とディザ画像データとの誤差を拡散するデータを
準備する第2誤差拡散準備手段と、ディザ画像データを
もとに入力画像データの属性を判別する手段と、属性判
別手段の判別結果に応じて第2誤差拡散データを調整す
る手段と、第1誤差拡散データと調整された第2誤差拡
散データとを用いてディザ画像データを補正する手段と
を含む。
【0033】
【作用】入力されたN1値の画像データをN2値のディ
ザ画像データに変換し、N2値のディザ画像データに基
づいてその画像の属性が判別される。そしてその判別結
果に基づいて平均画像濃度とディザ画像データの誤差を
拡散する第2誤差拡散手段の拡散量が制御される。画像
の属性に応じてN3値化平均誤差の補正量が制御される
ため、画像の属性に応じたN3値化処理が行なわれる。
【0034】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1はこの発明に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。図1を参照して、この発明に係る画
像処理装置は、8ビットの画像データを入力してそれを
4ビットのディザ画像データに変換する多値ディザ回路
11と、多値ディザ回路11から出力された4ビットの
ディザ画像データを後に説明する2値化に伴なう誤差デ
ータで誤差拡散するための誤差補正部12と、誤差補正
部12に接続され、所定のしきい値Thで誤差補正され
たディザ画像データを2値化する2値化部13と、2値
化部13に入力される誤差補正されたディザ画像データ
と2値化出力画像データとの差を算出する2値化誤差算
出部14と、算出された2値化誤差に対して誤差拡散す
るための2値化誤差拡散部15と、2値化された出力画
像データの2値化平均濃度と原画像データとの誤差を出
力するための2値化平均誤差拡散部16と、2値化平均
誤差拡散部16と、多値ディザ回路11から出力された
4ビット4×4ディザマトリックスの画像データをもと
にその画像の属性を判定する属性判定部17と、属性判
定部17からの判定結果に応じて2値化平均濃度誤差を
調整する調整部18とを含む。
【0035】次に動作について説明する。入力された画
像データf1は多値ディザ回路11でディザ画像データ
f2に変換され、誤差補正部12で誤差補正されて誤差
補正データf3となる。誤差補正データf3は2値化部
13で2値出力画像g1として出力される。2値出力画
像データg1はその値に応じたいずれかの基準値に2値
化誤差算出部141で変換され、変換された2値化誤差
データg2は2値化誤差拡散部15へ入力され、2値化
誤差拡散データh1として誤差補正部12へ出力され
る。変換された2値化誤差データg2は2値化平均誤差
拡散部16にも入力される。2値化平均誤差拡散部16
からの2値化平均誤差濃度データh2は後に説明する調
整部18で処理され、誤差補正データh4として誤差補
正部12へ送られる。
【0036】属性判別部17は、ディザマトリックス画
像データを5ライン分ファーストインファーストアウト
形式で記憶するディザ格納ラインメモリ171を含む。
このディザ格納ラインメモリ171で5×5の局所ウィ
ンドウが生成される。5×5局所ウィンドウ内の最大値
と最小値が最大/最小値検出フィルタ172によって検
出され、その差に応じて最大/最小値検出フィルタ17
2に接続された利得制御回路173によって画像の属性
が判定される。具体的には、最大値と最小値との差が小
さいと画像データは非分散属性であると判断され、大き
いと分散属性と判定される。
【0037】図2は利得制御回路173の具体的動作を
説明するための図である。図2を参照して、最大/最小
値検出フィルタ172で検出された最大値と最小値との
差に応じて利得が決定される。すなわち、利得制御回路
173は、最大値と最小値の差を3分割するための利得
変換しきい値Th1およびTh2とを含み、このしきい
値に応じて画像の属性に応じた利得が決定される。具体
的には、最大値と最小値との差がしきい値Th1よりも
小さいときは利得は0となり、その差がしきい値Th1
とTh2との間であるときは0.5とされ、その差しき
い値Th2よりも大きいときは1とされる。
【0038】次に再び図1を参照して、調整部18は多
値ディザ回路11から出力されるディザ画像データf2
と2値化平均誤差拡散部16から出力される出力2値画
像の平均濃度h2との誤差を算出する減算回路181と
減算の結果得られた誤差データh3に対して利得制御回
路173で得られた画像の属性に応じた利得を乗算する
ための乗算回路182とを含む。このようにして調整さ
れた誤差拡散データh4が誤差補正部12へ出力され、
ディザ画像データf2に対して誤差拡散が行なわれる。
【0039】図1に示したこの発明に係る画像処理回路
においては、画像の局所領域の最大値/最小値を検出
し、その値に応じて画像の属性を判別している。たとえ
ばコンピュータグラフィックス画像等では、濃度の分散
が極めて小さいため局所領域の最大値と最小値の差は極
めて小さくなる。この最大、最小値の差が小さいほど2
値化平均誤差のフィードバック量が小さくなるよう制御
される。すなわち、分散が極めて少ない場合には2値化
平均濃度誤差の補正をキャンセルすることにより、ディ
ザ誤差拡散のみを行なわせる。その結果、コンピュータ
グラフィックス等の分散が極めて小さな画像における独
特の縞模様の発生が防止できる。
【0040】図3〜図5はこの発明に係る画像処理回路
において画像処理をした場合の出力画像の例を示す図で
ある。図3〜図5を参照して画像の領域判別をおこなっ
ているため、コンピュータグラフィックス画像における
縞模様の発生が抑えられ、かつ低濃度細線の再現性がよ
く、さらに黒シミの発生も抑えられているのがわかる。
【0041】上記実施例においては、画像の属性を局所
領域の最大値と最小値を検出して行なったが、これに限
らず、画像のエッジや分散値を検出してもよい。画像の
エッジ検出時においては、その検出量が小さいときは調
整部18において誤差補正量を減少させてもよい。
【0042】また、画像の属性判別を分散値を用いて検
出したときは、分散値が小さいときは調整部において誤
差補正量を減少させてもよい。
【0043】また、上記実施例において最大/最小値検
出を行なった場合にその差が小さいときは調整部18に
おいて誤差補正量を減少させてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、入力さ
れたN1値の画像データをN2値のディザ画像データに
変換し、その画像の属性を判別してその判別結果に基づ
いて平均画像濃度とディザ画像データの誤差を拡散す
る。画像の属性に応じて誤差拡散が制御されるため、デ
ィザ誤差拡散と2値化平均濃度誤差拡散の両者の持つ画
像処理の長所が活かされた画像処理が行なわれる。この
結果、高速動作可能でかつローコストでありながら、従
来の誤差拡散法にあった低濃度細線の途切れ/型付の発
生が少なく、かつコンピュータグラフィックス画像のよ
うな分散の少ない画像データでの特有の縞模様の発生も
低く押えることができ、高画質化も併わせて可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像処理回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】利得制御回路内で行なわれる内容を説明するた
めの図である。
【図3】この発明に係る画像処理回路で画像を処理した
場合の出力例を示す図である。
【図4】この発明に係る画像処理回路で画像を処理した
場合の出力例を示す図である。
【図5】この発明に係る画像処理回路で画像を処理した
場合の出力例を示す図である。
【図6】従来の一般的な誤差拡散法を実現する画像処理
回路の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の一般的な誤差拡散法によって得られる出
力画像の例を示す図である。
【図8】従来の一般的な誤差拡散法によって得られる出
力画像の例を示す図である。
【図9】従来の一般的な誤差拡散法によって得られる出
力画像の例を示す図である。
【図10】2値化平均濃度誤差拡散法を実現する画像処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図11】2値化平均濃度誤差拡散法による出力画像の
例を示す図である。
【図12】2値化平均濃度誤差拡散法による出力画像の
例を示す図である。
【図13】2値化平均濃度誤差拡散法による出力画像の
例を示す図である。
【図14】ディザ誤差拡散法を実現する画像処理回路の
構成を示すブロック図である。
【図15】ディザ誤差拡散法で出力した場合の出力例を
示す図である。
【図16】ディザ誤差拡散法で出力した場合の出力例を
示す図である。
【図17】ディザ誤差拡散法で出力した場合の出力例を
示す図である。
【図18】2値化平均誤差拡散法とディザ誤差拡散法を
単純に組合せた場合の画像処理回路を示すブロック図で
ある。
【図19】2値化平均誤差拡散法とディザ誤差拡散法を
単純に組合せた場合の出力画像の例を示す図である。
【図20】2値化平均誤差拡散法とディザ誤差拡散法を
単純に組合せた場合の出力画像の例を示す図である。
【図21】2値化平均誤差拡散法とディザ誤差拡散法を
単純に組合せた場合の出力画像の例を示す図である。
【符号の説明】
10 画像処理回路 11 多値ディザ回路 12 誤差補正部 13 2値化部 14 2値化誤差算出部 15 2値化誤差拡散部 16 2値化平均誤差拡散部 17 属性判別部 18 調整部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N1値で表わされた入力画像データを前
    記N1値より小さいN2値のディザ画像データに変換す
    るディザ変換手段と、 前記N2値で表わされたディザ画像データを前記N2値
    より小さいN3値データに変換するN3値変換手段と、 前記N3値変換時の誤差を拡散するデータを準備する第
    1誤差拡散データ準備手段と、 前記N3値変換時の平均画像濃度と前記ディザ画像デー
    タとの誤差を拡散するデータを準備する第2誤差拡散デ
    ータ準備手段と、 前記ディザ画像データをもとに前記入力画像データの属
    性を判別する手段と、 前記属性判別手段の判別結果に応じて前記第2誤差拡散
    データを調整する手段と、 前記第1誤差拡散データと前記調整された第2誤差拡散
    データとを用いて前記ディザ画像データを補正する手段
    とを含む、画像処理装置。
JP26528494A 1994-10-20 1994-10-28 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3374551B2 (ja)

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