JPH08130445A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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Publication number
JPH08130445A
JPH08130445A JP26535094A JP26535094A JPH08130445A JP H08130445 A JPH08130445 A JP H08130445A JP 26535094 A JP26535094 A JP 26535094A JP 26535094 A JP26535094 A JP 26535094A JP H08130445 A JPH08130445 A JP H08130445A
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circuit
voltage
signal
clock
oscillation
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JP26535094A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Adachi
満 足立
Sachihiro Shimizu
祥弘 清水
Hiroaki Tosa
博昭 土佐
Kanji Kamioka
寛司 上岡
Toshisato Koyama
俊聡 小山
Hiroyuki Tomomatsu
宏行 友松
Takashi Harada
尚 原田
Hirotsugu Matsumoto
博次 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積回路を動作させる源クロック信号を発振
する発振回路において、発振の立上りを迅速に安定して
行なうようにすることを目的とする。 【構成】 シュミット回路50はクロック発生回路7か
らのクロック出力信号12を整形する。降圧レギュレー
タ回路2において、VCC1を降圧してRGVCC6の
降圧電圧をクロック発生回路7のNANDゲート3の駆
動電力とし、一方VCC1の電圧をシュミット回路50
の駆動電圧とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワンチップマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコンと称す)等の源クロックを
発生させるために用いられる発振回路に関し、特に降圧
レギュレータを搭載した発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のワンチップマイコンにお
ける降圧レギュレータを内臓した発振回路を示す回路図
である。図において、1は電源(以下、VCCと称す)
で、この場合5Vの電圧を出力する。2は降圧レギュレ
ータ回路、3は発振回路用NANDゲート、4はシュミ
ット回路、5は発振停止、開始を制御する発振制御信号
で、「H」状態で5Vの電圧を出力する。6は降圧レギ
ュレータ回路2より出力される電源(以下RGVCCと
称す)、7はクロック発生信号を生成するクロック発生
回路(図中点線で囲んだ部分)、8は発振回路用帰還抵
抗、9は発振用水晶振動子、10A,10Bは発振回路
用コンデンサ、11は接地(以下、VSSと称す)、1
2はクロック発生回路がクロックを出力するクロック出
力信号、13はシュミット回路4に入力されたクロック
出力信号12を矩形整形し、マイコン等集積回路を作動
させるクロック信号(以下、源クロック信号と称す)、
14はクロック入力信号、15はマイコン内部と外部と
の境界である。
【0003】降圧レギュレータ回路2はVCC1を入力
し、VCC1の電源電圧より低い降圧電圧をRGVCC
6として出力し、かつこの降圧電圧を一定に保持するよ
うに構成されている。さらにクロック発生回路7のNA
NDゲート3、そしてシュミット回路4はこのRGVC
C6を駆動電源として用いる。
【0004】クロック発生回路7において、NANDゲ
ート3の入力には発振制御信号5とクロック入力信号1
4が接続され、出力にはクロック出力信号12が接続さ
れている。クロック入力信号12はマイコン外部で発振
回路用帰還抵抗8、発振用水晶振動子9およびコンデン
サ10Aの一端子と接続し、クロック出力信号14は同
じくマイコン外部で発振回路用帰還抵抗8、発振用水晶
振動子9の他方の端子と、コンデンサ10Bの一端子と
接続する。さらにコンデンサ10A、10BはVSS1
1と接続し、クロック発生信号7は通常のクロック発振
動作を行なう。
【0005】図15はNANDゲート3の回路構成図で
ある。図において、30、31はPチャネルエンハンス
メントトランジシタ(以下、Pトランジスタと称す)、
32、33はNチャネルエンハンスメントトランジシタ
(以下、Nトランジスタと称す)である。クロック入力
信号14はPトランジスタ30、Nトランジスタ33の
ゲート電極に接続し、発振制御信号5はPトランジスタ
31、Nトランジスタ32のゲート電極に接続する。発
振制御信号5の接続するPトランジスタ31にはVCC
1電源を接続し、クロックを発振させるクロック入力信
号14の接続するPトランジスタ30にはRGVCC6
電源を接続する。
【0006】上記構成の発振回路の動作を説明する。発
振制御信号5が0V(L状態)のときはNANDゲート
3出力は常に5V(H状態)を出力する(発振停止状
態)。このときシュミット回路4の出力はOV(L)で
ある。一方、発振制御信号5が5V(H状態)のとき
は、クロック発生回路7は発振動作を開始する(発振動
作状態)。図13は発振動作状態時のクロック出力信号
12と源クロック信号13の出力波形図を示すもので、
横軸に時間、縦軸の電圧値をとり、クロック発生開始時
からの発振の成長を示す。クロック発生回路7はRGV
CC6を電源電圧として図13のようにRGVCC6の
出力電圧の1/2の電位より成長を開始し、振幅が最大
RGVCC電位、最小0Vの安定した正弦波となる。
【0007】図14はシュミット回路5の一回路例を示
したものである。図において、34、35はインバー
タ、36、37はNORゲート、38は複合ゲートであ
る。クロック出力信号12はインバータ34、35に入
力され、それぞれの出力はNORゲート36、複合ゲー
ト38の双方に入力される。NORゲート37の一方の
入力にはNORゲート36の出力が接続され、他方の入
力には複合ゲート38の出力が接続される。また、複合
ゲート38の残る入力(複合ゲート38のNORゲート
部分への入力)にはNORゲート37の出力が接続され
る。また、インバータ34のしきい値はRGVCC6の
電位の1/2より数百mV程度高く(V1とする)、イ
ンバータ35のしきい値はRGVCC6の電位の1/2
よりも数百mV程度低い(V2とする)ものとする。
【0008】図12において、降圧レギュレータ回路2
の生成するRGVCC6は2.8Vであるとする。発振
制御信号5により発振動作を開始させるとクロック出力
信号12はおよそ1.4Vから発振を始める。このとき
シュミット回路5の出力は0Vにセットされているとす
る。クロック出力信号12がインバータ35のしきい値
電位V2とインバータ34のしきい値V1との間の電位
で振動している間はインバータ34は2.8Vを出力
し、一方インバータ35は0Vを出力する。このときN
ORゲート36は0VとなるがNORゲート37、複合
ゲート38の出力は変化しない。
【0009】クロック出力信号12は、図13に示すA
点で初めてインバータ35のしきい値V2を下回る。こ
のときインバータ35の出力は2.8Vへと変化し、さ
らにNORゲート36の出力は0V、複合ゲート38は
0Vに変化するため、NORゲート37を2.8Vを出
力し、従って源クロック13はA点で「H」(2.8
V)となる。
【0010】クロック出力信号12の電位はA点でV2
を下回った後に、今度は上昇し始め、再びしきい値V2
を越える。このときインバータ35の出力は2.8Vか
ら0Vとなるが、NORゲート36、37および複合ゲ
ート38の出力電位は変化しない。さらにクロック出力
信号12の電位は上昇し、B点でインバータ35のしき
い値V1を越える。このときインバータ34の出力は
2.8Vから0Vに変化する。従ってNORゲート3
6、複合ゲート38の出力は0Vに変化するため、NO
Rゲート37の出力は0Vに変化し、B点で源クロック
信号13の電位は0Vに変化する。以下クロック出力信
号12の発振成長とともにシュミット回路5は上記と同
一の動作により図13にような矩形状パルス(源クロッ
ク)を発生させる。
【0011】また、図16は図12における降圧レギュ
レータ回路2の詳細な回路構成図である。図において、
16は基準電圧発生回路、17はオペアンプ、18はP
トランジスタ、19、20および21はNトランジス
タ、22、23および24はインバータ、25はトラン
スミッションゲート、26は基準電圧発生回路16、オ
ペアンプ17、Pトランジスタ18で用いられる電源
(以下、SIGと称す)、27、28は基準電圧発生回
路16より発生されるそれぞれ基準電圧A信号、基準電
圧B信号である。29は降圧レギュレータ2の2種類の
降圧電圧を出力させるためのモード切り換え信号であ
る。
【0012】Pトランジスタ18、インバータ22は5
V時にオン抵抗が数百Ω程度、Nトランジスタ19、2
0は5V時にオン抵抗が数十kΩ程度でPトランジスタ
18のオン抵抗に比べて十分大きいものとする。トラン
スミッションゲート25のオン抵抗はNトランジスタ1
9、20に比べて十分小さいものとし、Nトランジスタ
21のオン抵抗は数百Ω程度とする。モード切り換え信
号29はマイコンのリセット後、およびストップ状態か
ら復帰してクロック発振するときにはVCC1の電位に
固定され、発振が安定した後にマイコンに内臓されてい
るソフトウェアにより0Vへの変化が可能であるものと
する。
【0013】インバータ22の入力にはインバータ23
により発振制御信号5の反転された信号が入力され、イ
ンバータ22の出力はSIG26と接続される。オペア
ンプ17において、その非反転入力には基準電圧A信号
27が入力され、反転入力にはNトランジスタ19のソ
ース、Nトランジスタ20のドレイン、およびトランス
ミッションゲート25のドレインが接続される。またオ
ペアンプ17の出力はPトランジスタ18のゲートに接
続されている。Pトランジスタ18のソースはSIG2
6に、ドレインはRGVCC6にそれぞれ接続される。
Nトランジスタ19のゲートとドレインはRGVCC6
に接続される。Nトランジスタ20のゲートは基準電圧
B信号28に、ソースはVSS11にそれぞれ接続され
る。Nトランジスタ21のゲートはインバータ23によ
る発振制御信号5の反転信号が入力され、ソースはVS
S11、ドレインはRGVCC6に接続される。トラン
スミッションゲート25を構成するPトランジスタのゲ
ートはモード切り換え信号29に接続され、トランスミ
ッションゲート25を構成するNトランジスタのゲート
は、インバータ24を介してモード切り換え信号29の
反転信号が接続される。さらにNトランジスタ21のゲ
ートはインバータ23を介して発振制御信号5の反転信
号が入力され、ソースはVSS11、ドレインはRGV
CC6にそれぞれ接続される。
【0014】次いで図16の降圧レギュレータ回路2の
動作について説明する。発振制御信号5が0Vである場
合、同じくSIG26は0Vとなり、オペアンプ17、
基準電圧発生回路16およびPトランジスタ18には0
Vが供給され、それぞれ駆動しない。さらにNトランジ
スタ21のゲートにはインバータ23の出力5Vが印加
され、Nトランジスタ21はオン状態となり、RGVC
C6は0Vに固定される。
【0015】発振制御信号5が5V、モード切り換え信
号29が5Vである場合、Nトランジスタ21、トラン
スミッションゲート25はハイインピーダンス状態にな
りOFFとなる。一方SIG26は5Vとなり、基準電
圧発生回路16は基準電圧A信号として1.8Vの電位
を出力する。オペアンプ17の非反転入力には1.8V
が、反転入力にはRGVCC6電圧よりNトランジスタ
19のしきい値電圧1.0Vだけ降下した電圧が印加さ
れる。オペアンプ17は両者の電位差を比較し、その差
に応じた電位をPトランジスタ18のゲートに入力し、
オペアンプ17へ入力される電位がほぼ一致するように
Pトランジスタ18のソース・ドレイン間の電圧を調整
する。したがって両者の電位が一致した場合、すなわち
RGVCC6が2.8V(=基準電圧A信号1.8V+
Nトランジスタ19のしきい値電圧1.0V)の電位と
なるように一定保持する。RGVCC6が外部の影響よ
り2.8Vより下がった場合でも、この降下した電位は
Nトランジスタ19を介してオペアンプ17の反転入力
に入力され、基準電圧発生回路16からの基準電圧A信
号と比較されることにより、オペアンプ17、Pトラン
ジスタ18がRGVCC6が降圧した電位だけ引き上げ
ようとする。この2.8VのRGVCC6は駆動電源と
してクロック発振を開始させ、源クロックを立ち上げ
る。
【0016】源クロックの発振が安定になった時点で、
モード切り換え信号29は5Vから0Vに変化する。こ
のときトランスミッションゲート25はオン状態とな
り、RGVCC6の電位がオペアンプ17に入力される
ようになる。したがってオペアンプ6の非反転入力の基
準電圧A信号27の1.8VとRGVCC6の電位がほ
ぼ同一となるようにオペアンプ17、Pトランジスタ1
8が作用し、RGVCC6は1.8Vの電位を保持す
る。クロック出力信号12がクロック発振開始から発振
安定になったとき(例えば定常な振幅動作を行なうよう
になったとき)、RGVCC6の電圧を下げることによ
りクロック発生回路7、シュミット回路4の消費電流を
抑えることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の発振
回路において、クロック発振時にNANDゲート3とシ
ュミット回路4の動作の際、NANDゲート3、シュミ
ット回路4の駆動電圧として入力されるRGVCC6か
ら接地に電流(貫通電流)が流れる場合がある。例えば
図15において、入力14が0V〜RGVCCに変化す
るときに、RGVCC×(1/2)付近でPトランジス
タ30、Nトランジスタ33が両方ともONし、RGV
CC6からPトランジスタ30、Nトランジスタ32、
33を介してVSS11まで貫通電流が流れる。この貫
通電流によりRGVCC6の電位を降下させる。
【0018】さらに、シュミット回路4のインバータ3
4、35に入力される電位がこれらのインバータのしき
い値を越えたときも、NANDゲート3と同様に貫通電
流が生じ、RGVCC6の電位を降下させる。この結
果、降圧レギュレータ回路2はRGVCC6電位の降下
を回復するに十分な反応ができなくなり、クロック発生
回路5の図13に示すクロック出力信号12の発振成長
は大きく妨げられ、、源クロック信号13の発振できな
くなってしまうという問題点が生じていた。特に、図1
6のような降圧レギュレータ回路2では、Nトランジス
タ19がシュミット回路4の貫通電流による電位変動に
対して瞬時に対応できないため、源クロック信号13の
発振が妨げられる。
【0019】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、安定した発振の立上りを可能にする発振
回路を得ることを目的としたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る発振回路は、クロック信号を発生させるクロック発生
回路、このクロック信号を整形することにより、集積回
路を動作させるための源クロックを生成するシュミット
回路、電源より供給される電源電圧を降圧してクロック
発生回路に降圧電圧を供給して駆動させる降圧レギュレ
ータ回路を備え、シュミット回路は常時上記電源電圧で
駆動させるようにしたものである。
【0021】また、請求項2に係る発振回路は、クロッ
ク信号の発振開始時には電源電圧を、クロック信号の発
振安定時には降圧レギュレータ回路からの降圧電圧をそ
れぞれ駆動電圧としてシュミット回路に供給するように
した電源切替手段を備えたものである。
【0022】また、請求項3に係る発振回路は、クロッ
ク信号の発振開始時にはシュミット回路の出力を変化さ
せない電圧信号を、クロック信号の発振安定時にはその
クロック信号をシュミット回路に入力するようにした入
力切替手段を備えたものである。
【0023】特に、請求項4においてシュミット回路の
出力を変化させない電圧信号としてグランド信号を用い
たものである。
【0024】また、請求項5に係る発振回路は、電源よ
り供給される電源電圧を降圧し、クロック発生回路に第
1の降圧電圧を供給して駆動させる第1の降圧レギュレ
ータ回路、電源より供給される電源電圧を降圧し、シュ
ミット回路に第2の降圧電圧を供給して駆動させる第2
の降圧レギュレータ回路を備えたものである。
【0025】また、請求項6に係る発振回路は、上記の
第1および第2の降圧レギュレータ回路において基準電
圧発生回路を共用するようにしたものである。
【0026】また、請求項7に係る発振回路は、基準電
圧信号を生成する基準電圧発生回路、降圧電圧と基準電
圧信号とを入力し、降圧電圧の変化量を出力するコンパ
レータを備え、降圧電圧が変化した場合にコンパレータ
の出力する変化量を回復させることにより降圧電圧を保
持するようにした降圧レギュレータ回路において、基準
電圧発生回路はクロック信号の発振開始時には第1の基
準電圧信号を生成し、クロック信号の発振安定時には第
1の基準電圧信号の電圧より低い電圧である第2の基準
電圧信号を生成するようにしたものである。
【0027】
【作用】この発明に係る発振回路によると、クロック発
生回路は降圧レギュレータ回路からの降圧電圧を、シュ
ミット回路は常時電源電圧で駆動させるようにしたの
で、降圧レギュレータ回路はシュミット回路の貫通電流
による電圧降下は生じない。
【0028】また、クロック信号の発振開始時には電源
電圧を、クロック信号の発振安定時には降圧レギュレー
タ回路からの降圧電圧をシュミット回路に供給するよう
にしたので、クロック信号が安定した後におけるシュミ
ット回路の消費電力は少なくなる。
【0029】また、クロック信号の発振開始時にはシュ
ミット回路の出力を変化させない電圧信号を、クロック
信号の発振安定時にはそのクロック信号をシュミット回
路に入力するようにしたので、クロック信号が安定に成
長するまでシュミット回路の貫通電流を生じさせない。
【0030】また、電源より供給される電源電圧を降圧
し、クロック発生回路に第1の降圧電圧を供給して駆動
させる第1の降圧レギュレータ回路、電源より供給され
る電源電圧を降圧し、シュミット回路に第2の降圧電圧
を供給して駆動させる第2の降圧レギュレータ回路を備
えたので、シュミット回路により生じる貫通電流はクロ
ック発生回路を駆動させる第2の降圧レギュレータ回路
に影響を及ぼさなくなる。
【0031】また、上記の第1および第2の降圧レギュ
レータ回路において基準電圧発生回路を共用するように
したので、回路の構成は小規模になる。
【0032】また、基準電圧信号を生成する基準電圧発
生回路、降圧電圧とこの基準電圧信号を入力し、降圧電
圧の変化量を出力するコンパレータを備え、この降圧電
圧が変化した場合に上記のコンパレータの出力する変化
量を回復させることにより降圧電圧を保持するようにし
た降圧レギュレータ回路において、この降圧レギュレー
タ回路内の基準電圧発生回路はクロック信号の発振開始
時には第1の基準電圧信号を生成し、クロック信号の発
振安定時には第1の基準電圧信号の電圧より低い電圧で
ある第2の基準電圧信号を生成するようにしたので、シ
ュミット回路の貫通電流が生じても、降圧レギュレータ
回路の出力電圧が安定に保持される。
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を示す。図1は本実
施例のよる発振回路を示す回路構成図である。50は本
実施例におけるシュミット回路、その他の符号は従来例
である図12と同一の符号を付してある。また、降圧レ
ギュレータ回路2は図16と同一構成をなしている。図
1において、クロック発生回路7の電源を降圧レギュレ
ータ回路2のRGVCC6の電圧から、シュミット回路
50の電源をVCC1電圧からそれぞれ供給するように
構成したものである。
【0034】図2は上記シュミット回路50の構成を示
す回路構成図である。51、52はVCC1を電源とす
るコンパレータ、53、54はVCC1を電源とするN
ANDゲート、55はRGVCC6を電源として基準電
位を発生される基準電位発生回路で、コンパレータ5
1、52にそれぞれ基準電位56、57を入力する(以
下、基準電位56、57をそれぞれVIH56、VIL
57と称す)。58はRGVCC6電位を降圧してVI
H56を生成するための抵抗、59はさらにVIH56
電位を降圧してVIL57を生成するための抵抗、60
はVIL57をVSS11に接続する抵抗である。この
VIH56はコンパレータ51の非反転入力に、VIL
57はコンパレータ52の反転入力にそれぞれ入力され
る。また、61、62は各々コンパレータ51、52の
出力である。
【0035】図3は、図1におけるクロック出力信号1
2およびシュミット回路50の出力である源クロック信
号13の波形図を示すもので、63はRGVCC6の電
位、64はVIH56の電位、65はVIL57の電
位、66はVSS11の電位、67はVCC1の電位を
それぞれ示す。これらの電位の大きさはVSS<VIL
<VIH<RGVCCの関係にある。
【0036】次に、本実施例の発振回路の動作を、図3
を用いて説明する。発振制御信号5を0Vから5.0V
に変化させることにより発振は開始する。クロック出力
信号12は図13に示すように成長し、図3のような正
弦波を出力しているとする。このクロック出力信号12
はコンパレータ51の反転入力とコンパレータ52の非
反転入力とにそれぞれ入力される。クロック出力信号1
2がVIH56電位より高い電位になった時、コンパレ
ータ51の出力61は「L」となり、一方コンパレータ
52の出力62は「H」となるので、NANDゲート5
3、54より構成されるフリップフロップの出力である
源クロック信号13は「L」となる。時刻T1よりクロ
ック出力信号12の電位がVIL57電位を下回る時刻
T2まで源クロック13は「L」を維持する。時刻T2
を越えるとコンパレータ51の出力61は「H」とな
り、一方、コンパレータ52の出力62は「L」となる
ので、NANDゲート53、54より構成されるフリッ
プフロップの出力である源クロック信号13は「H」と
なる。クロック出力信号12の電位が時刻T2より再び
VIH56電位を上回る時刻T3まで源クロック13は
「H」を維持する。この動作は時刻T3以降繰り返さ
れ、このシュミット回路50はVIH56とVIL57
の電位差がシュミット幅となる源クロック信号13を生
成する。
【0037】図1における降圧レギュレータ回路2は図
16と同一のものである。従来と同様、発振開始時には
RGVCC6の電位として2.8Vを選択し、発振安定
時には1.8Vを選択するようにモード切り換え信号2
9の「H」、「L」の切り換えがなされ、RGVCC6
は電源としてクロック発生回路7のNANDゲート3に
供給される。
【0038】この実施例によると、発振回路用NAND
ゲート3には降圧レギュレータ回路2を、シュミット回
路にはVCC1をそれぞれ電源として供給した。このよ
うに発振回路用NANDゲート3とシュミット回路4の
電源を分離することにより、降圧レギュレータ回路2は
シュミット回路50の貫通電流による影響を受けず、N
ANDゲート3は電源ラインの電位変動による影響を防
ぐことができる。従って、従来問題となっていたNAN
Dゲート3の電源変動に起因した発振不良を回避するこ
とができる。
【0039】実施例2.図4はこの発明の別の実施例に
よる発振回路を示す回路構成図である。図において70
はVCC1もしくは降圧レギュレータ回路2のRGVC
C6のいずれかをシュミット回路50の電源として選択
するスイッチ回路、71はシュミット回路50からの源
クロック信号13のクロックパルス数をカウントするカ
ウンタ、72はカウンタ71の所定カウント数を越えた
ときフラグを発生させるオーバーフローフラグ、その他
の符号は図1と同一のものを付してある。
【0040】また図5は図4の発振回路において発振開
始時からのクロック出力信号12の波形、および源クロ
ック信号13とオーバーフローフラグ72の出力波形を
示すタイムチャート図である。
【0041】以下図5を用いて本実施例の発振回路の動
作を説明する。まず、発振開始前は発振制御信号5は0
Vの状態で、5Vに変化するとともに発振が開始され
る。クロック出力信号12は図5のように成長する。ク
ロック出力信号12の振幅がVIL56を下回る時点A
でシュミット回路50は初めてクロック波形を出力す
る。その後、クロック出力信号12は振幅がRGVCC
6電位×(1/2)となるまで成長し、その都度源クロ
ック信号13のパルスを出力する。
【0042】カウンタ71は源クロック信号13のパル
ス数をカウントする。さらにカウントされた信号はオー
バーフローフラグ72に入力される。オーバーフローフ
ラグ72は発振開始時には0を示し、カウンタ71の所
定のカウント数を越えたら1を示すように構成されてい
る。本実施例ではその所定カウント数を5に設定する。
スイッチ回路70はオーバーフローフラグ72が0のと
きVCC1を選択し、1のとき降圧レギュレータ回路2
からのRGVCC6を選択するように構成されている。
すなわちシュミット回路50は、源クロック信号13パ
ルスが最初に4つだけ出力されるまで電源にVCC1を
選択し、5番目のパルスが出力される(図の時点B)と
同時にスイッチ回路が動作し、5番目以降の電源として
RGVCC6を選択する。
【0043】このスイッチ回路は、例えば図6のように
オーバーフローフラグ72からの出力をPチャネルトラ
ンジスタ73bのゲートへ、およびインバータ74を介
してPチャネルトランジスタ73aへ接続する。さらに
VCC1をPチャネルトランジスタ73bのソース側
へ、RGVCC6をPチャネルトランジスタ73aのソ
ースへそれぞれ接続し、両トランジスタのドレインをシ
ュミット回路50に接続する。
【0044】なお、図示しないがオーバーフローフラグ
72が0のとき降圧レギュレータ回路2のモード切り換
え信号29に5Vが印加され、1のとき0Vが印加され
るようにハードウェアを構成してもよい。
【0045】以上のように、発振開始時にはシュミット
回路50の電源にVCC1を選択し、源クロック信号1
3のパルスが所定の数だけ出力されることによりクロッ
ク出力信号12の出力が安定したと判断し、電源をRG
VCC6に切り換えることにより、発振回路は安定なク
ロックの発振動作を行なうとともに、クロック発振安定
後の消費電力を大幅に低減することができる。
【0046】実施例3.図7はこの発明の別の実施例に
よる発振回路を示す回路構成図である。図において、8
0はシュミット回路4に入力される信号をVSS11か
もしくはNANDゲート3からのクロック出力信号12
かを選択する第1のスイッチ回路、81は発振回路の出
力をクロック出力回路12か、もしくは源クロック信号
13かを選択する第2のスイッチ回路、その他の符号は
図12と同一の符号を付してある。またシュミット回路
4は図14と同一のものである。
【0047】次に、動作について説明する。発振開始時
には第1のスイッチ回路80はVSS11を選択し、第
2のスイッチ回路81はクロック出力信号12を選択す
る。これを発振開始モードとする。またクロック出力信
号12が安定した後、第1のスイッチ回路80はクロッ
ク出力信号12を選択し、第2のスイッチ回路81は源
クロック信号13を選択する。これを定常モードとす
る。すなわち発振開始モードとは発振開始から発振が安
定するまでの期間使用されるモードであり、定常モード
は発振が安定した後に使用されるモードのことである。
【0048】この発振開始モードではシュミット回路4
の入力にはVSS1の一定電圧が印加される。これによ
りシュミット回路4の状態は一定に保たれ、例えば図1
4のインバータ34、35への入力電位の変化は生じな
いので貫通電流は発生しなくなる。よって発振開始時に
この貫通電流による降圧レギュレータ回路2への影響を
防止し、発振の立ち上げの安定を図ることができる。さ
らに定常モードにおいては従来の図12の発振回路と同
様の動作を行ない、特に定常モード時に同時に切り換え
るモード切り換え信号29によりRGVCC6電位は
2.8Vから1.8Vへ変化し、発振安定後の消費電流
の低減を図ることができる。
【0049】なお、この発振開始モードと定常モードと
の切り換え手段は、図示しないが実施例2と同様のカウ
ンタ71、オーバーフローフラグ72を備えることで十
分である。源クロック信号13をカウンタ71に入力
し、カウンタ71のカウント信号をオーバーフローフラ
グ72に入力する。このオーバーフローフラグ72が0
のとき発振開始モードになり、1のとき定常モードとな
るように第1のスイッチ回路80、第2のスイッチ回路
81を構成すればよい。また、モード切り換え信号29
の切り換えも実施例2と同様の構成でよい。
【0050】実施例4.図8はこの発明の別の実施例に
よる発振回路を示す回路構成図である。図において、2
aはNANDゲート3へ電源を供給する第1降圧レギュ
レータ回路、2bはシュミット回路4ヘ電源を供給する
第2降圧レギュレータ回路で、ともに図16と同一の構
成をなしている。その他の符号は図12と同一のものを
付し、同一の構造をなしている。
【0051】この実施例のよると、発振用NANDゲー
ト3とシュミット回路4の電源を分離し、第1および第
2降圧レギュレータ回路2a、2bを備えたことによ
り、NANDゲート3がシュミット回路4による電源ラ
インの電位変動の影響を受けないようにすることがで
き、従来問題となった発振回路NANDゲート3の電源
の変動に起因した発振不良を回避することができる。
【0052】実施例5.なお、実施例4の第1降圧レギ
ュレータ回路6a、第2降圧レギュレータ回路6bは併
せて図9のように構成してもよい。図9はこの2つの降
圧レギュレータ回路において図16に示す降圧レギュレ
ータ回路の基準電圧発生回路16、インバータ22、2
3、24を共用するように構成したものである。オペア
ンプ17に対しては第1降圧レギュレータ回路6a用に
オペアンプ17a、第2降圧レギュレータ回路6a用に
オペアンプ17bを設け、基準電圧A信号27はオペア
ンプ17a、17bの双方に入力される。その他の素
子、Pトランジスタ18、Nトランジスタ19〜21、
トランスミッションゲート25も同様に第1降圧レギュ
レータ回路6a用と第2降圧レギュレータ回路6b用と
の2つずつ設ける。各素子の回路構成は図16のものと
同一である。このように基準電圧発生回路16、インバ
ータ22、23、24等を共用することにより、発振不
良を回避することができるとともに実施例4の降圧レギ
ュレータ回路に比べて回路構成の縮小を図ることができ
る。
【0053】実施例6.図10はこの発明の別の実施例
による降圧レギュレータ回路の一例を示す回路構成図で
ある。図において付された符号は図16と同一のもので
ある。この降圧レギュレータ回路では、図16のNトラ
ンジスタ19、インバータ24、トランスミッションゲ
ート25が削除されている。またオペアンプ17の非反
転入力には基準電圧発生回路16からの基準信号A信号
27が入力され、反転入力にはPトランジスタ18、N
トランジスタ20、21のドレインが接続されると共
に、RGVCC6出力としてNANDゲート3、シュミ
ット回路4へと接続される。その他の回路構成は図16
と同一である。
【0054】図11はこの降圧レギュレータ回路におけ
る基準電圧発生回路16の一例を示す回路構成図であ
る。図において、90〜93はPチャネルエンハンスメ
ントトランジスタ(以下、Pトランジスタ)、94はP
トランジスタ90〜93に比べてしきい値が低いPチャ
ネルエンハンスメントトランジスタ(以下、LPトラン
ジスタと称す)、95、96はNチャネルエンハンスメ
ントトランジスタ(以下、Nトランジスタ)である。ま
たPトランジスタ90はオン抵抗が5V時に数MΩ程度
であるものとし、図における他のトランジスタよりON
抵抗が十分大きいものとする。また97は基準電圧A信
号27において2種類の基準電圧を選択して生成するた
めの切り換え回路である。
【0055】SIG26はPトランジスタ90、91の
それぞれソースおよびバックゲートに、並びにLPトラ
ンジスタ94のバックゲートに接続されている。Pトラ
ンジスタ90のドレインはLPトランジスタ94のソー
スへ、ゲートはVSS11へそれぞれ接続されている。
Pトランジスタ91のゲートとドレインとは導通される
と共に、これらはLPトランジスタ94のゲート、Nト
ランジスタ96のドレインに接続されている。Pトラン
ジスタ92のソースとゲートは導通され、かつこれらは
LPトランジスタ94のドレイン、Pトランジスタ93
のバックゲートへ導通され、基準電圧A信号27を生成
する。またPトランジスタ92のドレインはPトランジ
スタ93のソースと接続する。Pトランジスタ93のド
レインとゲートは導通しており、さらにこれらはNトラ
ンジスタ95のドレインおよびゲート、Nトランジスタ
96のゲートに導通され、基準電圧B信号28を生成す
る。Nトランジスタ95、96のソースは接地されてい
る。さらに、切り換え回路97はPトランジスタ92の
ソースとドレインを導通もしくは短絡させるものであ
る。
【0056】この基準電圧発生回路16の動作につい
て、切り換え回路97が導通状態にある場合を説明す
る。Pトランジスタ91とLPトランジスタ94とでカ
レントミラー回路が形成されており、Pトランジスタ9
0、LPトランジスタ94、Pトランジスタ93および
Nトランジスタ95に流れる電流(I1とする)と、P
トランジスタ91およびNトランジスタ96に流れる電
流(I2とする)とは等しくなる。また、Pトランジス
タ90のON抵抗が他のトランジスタに比べて十分大き
いためI1=I2=一定になる。さらにPトランジスタ
93とNトランジスタ95はダイオード接続されている
ので、基準電圧A信号27の電位はPトランジスタ93
とNトランジスタ95のしきい値を加えた電位になり
(この電位をE1とする)、一方基準電圧B信号28の
電位はNトランジスタ95のしきい値と同電位となる。
【0057】上記のように、Pトランジスタ91とLP
トランジスタ94で構成したカレントミラー回路、およ
びPトランジスタ90を備えたことによりにより回路に
流れる電流を安定化することができ、基準電圧A信号2
7および基準電圧B信号28の電位もPトランジスタ9
3、Nトランジスタ95のダイオード接続により安定し
た電位とすることができる。
【0058】次に切り換え回路97が非導通状態にある
場合について説明する。この切り換え回路97によりL
Pトランジスタ94のドレインとPトランジスタ93の
ソースとが短絡する。したがってPトランジスタ92は
ダイオード特性を示すようになり、基準電圧A信号27
の電位はPトランジスタ92と93さらにNトランジス
タ95の各しきい値を加えた値となる(この電位値をE
2とする)。一方、基準信号B信号28の電位は切り換
え回路97の導通状態と場合と同じ値と示す。従って、
切り換え回路97の切り換え動作により基準電圧A信号
17は2種類の電位値E1、E2を出力し、かつE1<
E2となる。この場合E1=1.8V、E2=2.8V
となるように各トランジスタのしきい値を設定してお
く。
【0059】このような基準電圧発生回路16を備えた
図10の降圧レギュレータ回路2において、基準電圧A
信号27としてオペアンプ17の非反転入力へ入力され
る電位値は切り換え回路97によりE1もしくはE2の
いづれかであり、一方オペアンプ17の反転入力へはR
GVCC6が入力されているので、RGVCC6に出力
される電位値はE1またはE2である。ここで、発振開
始時に切り換え回路97を非導通状態にすることにより
RGVCC6の電位E2=2.8Vとなり、クロック発
振回路7のクロック出力を成長させる。発振が安定した
時点で切り換え回路97を導通状態にすることでRGV
CC6の電位E1=1.8Vとして消費電流の低減を図
る。かつシュミット回路4の貫通電流の影響により動作
が遅延したトランジスタをなくし、この貫通電流の影響
による影響を受けず、安定した2種類の基準電圧を生成
することができる。よって安定したクロック発振を行な
うことができる。
【0060】なお、切り換え回路97の切り換え手段は
実施例2と同一の構成でよい。ここでは図示しないが実
施例2のカウンタ71、オーバーフローフラグ72を備
えることで十分である。図12において源クロック信号
13をカウンタ71に入力し、カウンタ71のカウント
信号をオーバーフローフラグ72に入力する。このオー
バーフローフラグ72が0のときは切り換え回路97を
非導通状態とし、一方1のときは導通状態とするように
切り換え回路97のハードウェア構成を行なえばよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る発振
回路によれば、クロック信号を発生させるクロック発生
回路、クロック信号を整形することにより集積回路を動
作させるための源クロックを生成するシュミット回路、
電源より供給される電源電圧を降圧し、クロック発生回
路に降圧電圧を供給して駆動させる降圧レギュレータ回
路を備え、シュミット回路は常時電源電圧で駆動させる
ようにしたので、クロック信号は貫通電流の影響を受け
ずに安定したクロック発振を行なうことができるという
効果を奏する。
【0062】また、この発明に係る発振回路によれば、
クロック信号の発振開始時には電源電圧を、クロック信
号の発振安定時には降圧レギュレータ回路による降圧電
圧をそれぞれ駆動電圧としてシュミット回路に供給する
ようにした電源切替手段を備えたので、クロック信号の
安定時の消費電力の低減を図ることができるという効果
を奏する。
【0063】また、この発明に係る発振回路によれば、
電源より供給される電源電圧を降圧し、クロック発生回
路およびシュミット回路に降圧電圧を供給して駆動させ
る降圧レギュレータ回路、クロック信号の発振開始時に
はシュミット回路の出力を変化させない電圧信号を、ク
ロック信号の発振安定時にはクロック信号をシュミット
回路に入力するようにした入力切替手段を備えたので、
クロック信号が安定するまでシュミット回路の貫通電流
を生じさせない。したがって、クロック信号の成長を妨
げることなく安定したクロック発振を行なうことができ
るという効果を奏する。
【0064】また、この発明に係る発振回路によれば、
電源より供給される電源電圧を降圧し、クロック発生回
路に第1の降圧電圧を供給して駆動させる第1の降圧レ
ギュレータ回路、電源より供給される電源電圧を降圧
し、シュミット回路に第2の降圧電圧を供給して駆動さ
せる第2の降圧レギュレータ回路を備えたので、シュミ
ット回路により生じる貫通電流は第2の降圧レギュレー
タ回路に影響を及ぼさない。よって第2の降圧レギュレ
ータ回路により駆動されるクロック発生回路のクロック
信号発振を安定に行なうという効果を奏する。
【0065】また、第1および第2の降圧レギュレータ
回路は基準電圧発生回路を共用するようにしたので、回
路構成が簡単になるという効果を奏する。
【0066】さらに、この発明に係る発振回路によれ
ば、基準電圧信号を生成する基準電圧発生回路、降圧電
圧とこの基準電圧信号を入力し、降圧電圧の変化量を出
力するコンパレータを備え、この降圧電圧が変化した場
合にコンパレータの出力する変化量を回復させることに
より降圧電圧を保持するようにした降圧レギュレータ回
路を備え、この基準電圧発生回路はクロック信号の発振
開始時には第1の基準電圧信号を生成し、クロック信号
の発振安定時には上記第1の基準電圧信号の電圧より低
い電圧である第2の基準電圧信号を生成するようにした
ので、降圧レギュレータ回路はシュミット回路による貫
通電流の影響を受けることなく、安定したクロック発振
および消費電力の低減を達成できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に示す発振回路の構成図
である。
【図2】 実施例1の発振回路におけるシュミット回路
の回路構成図である。
【図3】 実施例1の発振回路におけるクロック発生回
路およびシュミット回路の出力のタイミングチャート図
である。
【図4】 この発明の実施例2に示す発振回路の構成図
である。
【図5】 実施例2の発振回路におけるクロック発生回
路およびシュミット回路の出力のタイミングチャート図
である。
【図6】 実施例2のスイッチ回路の回路構成図であ
る。
【図7】 この発明の実施例3に示す発振回路の構成図
である。
【図8】 この発明の実施例4に示す発振回路の構成図
である。
【図9】 この発明の実施例5に示す発振回路の構成図
である。
【図10】 この発明の実施例6に示す発振回路の構成
図である。
【図11】 実施例6における降圧レギュレータ回路内
の基準電圧発生回路の回路構成図である。
【図12】 従来技術による発振回路の回路構成図であ
る。
【図13】 図12の発振回路におけるクロック発生回
路およびシュミット回路の出力のタイミングチャート図
である。
【図14】 図12の発振回路におけるシュミット回路
の回路構成図である。
【図15】 一般のNANDゲートの回路構成図であ
る。
【図16】 図12の発振回路における降圧レギュレー
タ回路の回路構成図である。
【符号の説明】
1…電源(VCC)、2…降圧レギュレータ回路、3…
発振回路用NANDゲート、4…シュミット回路、5…
発振制御信号、6…RGVCC、7…クロック発生回
路、8…発振回路用帰還抵抗、9…発振用水晶振動子、
10A、10B…発振回路用コンデンサ、11…接地
(VSS)、12…クロック出力信号、13…源クロッ
ク信号、16…基準電圧発生回路、17…オペアンプ、
27…基準電圧A信号、28…基準電圧B信号、29…
モード切り換え信号、50…シュミット回路、70…ス
イッチ回路、71…カウンタ、72…オーバフローフラ
グ、80…第1のスイッチ回路、81…第2のスイッチ
回路、97…切り換え回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上岡 寛司 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 小山 俊聡 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 友松 宏行 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 原田 尚 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内 (72)発明者 松本 博次 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号を発生させるクロック発生
    回路、 上記クロック信号を整形することにより、集積回路を動
    作させるための源クロックを生成するシュミット回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記クロック発
    生回路に降圧電圧を供給して駆動させる降圧レギュレー
    タ回路を備え、 上記シュミット回路は、常時上記電源電圧で駆動させる
    ようにしたことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 クロック信号を発生させるクロック発生
    回路、 上記クロック信号を整形することにより、集積回路を動
    作させるための源クロックを生成するシュミット回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記クロック発
    生回路およびシュミット回路に降圧電圧を供給して駆動
    させる降圧レギュレータ回路、 上記クロック信号の発振開始時には上記電源電圧を、上
    記クロック信号の発振安定時には上記降圧電圧を駆動電
    圧として上記シュミット回路に供給するようにした電源
    切替手段を備えたことを特徴とする発振回路。
  3. 【請求項3】 クロック信号を発生させるクロック発生
    回路、 上記クロック信号を整形することにより、集積回路を動
    作させるための源クロックを生成するシュミット回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記クロック発
    生回路およびシュミット回路に降圧電圧を供給して駆動
    させる降圧レギュレータ回路、 上記クロック信号の発振開始時には上記シュミット回路
    の出力を変化させない電圧信号を、上記クロック信号の
    発振安定時には上記クロック信号を上記シュミット回路
    に入力するようにした入力切替手段を備えたことを特徴
    とする発振回路。
  4. 【請求項4】 電圧信号は、グランド信号であることを
    特徴とする請求項3記載の発振回路。
  5. 【請求項5】 クロック信号を発生させるクロック発生
    回路、 上記クロック信号を整形することにより、集積回路を動
    作させるための源クロックを生成するシュミット回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記クロック発
    生回路に第1の降圧電圧を供給して駆動させる第1の降
    圧レギュレータ回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記シュミット
    回路に第2の降圧電圧を供給して駆動させる第2の降圧
    レギュレータ回路を備えたことを特徴とする発振回路。
  6. 【請求項6】 第1および第2の降圧レギュレータ回路
    は、基準電圧信号を生成する基準電圧発生回路、上記基
    準電圧信号に基づいて降圧電圧の変化量を出力するコン
    パレータを備え、上記降圧電圧が変化した場合に上記コ
    ンパレータの出力する変化量を回復させることにより上
    記降圧電圧を保持するようにし、 上記第1および第2の降圧レギュレータ回路は上記基準
    電圧発生回路を共用するようにしたことを特徴とする請
    求項5記載の発振回路。
  7. 【請求項7】 クロック信号を発生させるクロック発生
    回路、 上記クロック信号を整形することにより、集積回路を動
    作させるための源クロックを生成するシュミット回路、 電源より供給される電源電圧を降圧し、上記クロック発
    生回路およびシュミット回路に降圧電圧を供給して駆動
    させる降圧レギュレータ回路を備え、 上記降圧レギュレータ回路は基準電圧信号を生成する基
    準電圧発生回路、上記降圧電圧と上記基準電圧信号とを
    入力し、上記降圧電圧の変化量を出力するコンパレータ
    を備え、上記降圧電圧が変化した場合に上記コンパレー
    タの出力する変化量を回復させることにより上記降圧電
    圧を保持するようにし、 上記基準電圧発生回路は上記クロック信号の発振開始時
    には第1の基準電圧信号を生成し、上記クロック信号の
    発振安定時には上記第1の基準電圧信号の電圧より低い
    電圧である第2の基準電圧信号を生成するようにしたこ
    とを特徴とする発振回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022118693A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 旺宏電子股▲ふん▼有限公司 高速、低歪み受信機回路

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