JPH08130438A - 弾性表面波フィルタ装置 - Google Patents

弾性表面波フィルタ装置

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JPH08130438A
JPH08130438A JP26722194A JP26722194A JPH08130438A JP H08130438 A JPH08130438 A JP H08130438A JP 26722194 A JP26722194 A JP 26722194A JP 26722194 A JP26722194 A JP 26722194A JP H08130438 A JPH08130438 A JP H08130438A
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JP
Japan
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signal output
signal input
terminal
terminals
signal
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Withdrawn
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JP26722194A
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English (en)
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Masahiko Sugiyama
雅彦 杉山
Yasubumi Horio
保文 堀尾
Kenji Suzuki
健司 鈴木
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性表面波フィルタ装置の入出力間の電磁結
合を防止するとともに素子の使い勝手を良くする。 【構成】 信号入力端子14及び信号出力端子16を、
信号入力端子14及びグランド端子15並びに信号出力
端子16及びグランド端子17の4個の端子が成す四辺
形において対角方向に配置することにより入出力間の距
離を適切にとるとともに、信号入力端子14とグランド
端子15との間及び信号出力端子16とグランド端子1
7との間にグランド端子32及び33を設けることによ
り、入出力間の電磁結合を一層低減するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波フィルタ装
置、特に帯域外減衰特性を一層改善した弾性表面波フィ
ルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電性基板上に入力側変換器及び出力側
変換器が形成されるとともに、これら変換器に並んで反
射器が形成され、入力側変換器と出力側変換器との間で
定在波を形成して所定の周波数帯域の信号を取り出すよ
うに構成された共振器型の弾性表面波フィルタ装置が近
年実用化されている。
【0003】このような共振器型の弾性表面波フィルタ
装置は、変換器が形成されている圧電性基板がパッケー
ジ本体内に収納支持され、パッケージ本体の外壁部に形
成した2個の信号入力端子から入力側変換器に濾波され
るべき信号が供給され、出力側変換器からの出力信号は
パッケージ本体に形成した2個の信号出力端子から取り
出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】弾性表面波フィルタ装
置を通信システム用のフィルタ装置として用いる場合、
妨害波の侵入を防止するためイメージ減衰量を安定に確
保すなわちイメージ周波数域において60dB以上の減
衰特性を有することが要求されている。しかしながら、
現在実用化されているフィルタ装置は、性能試験の段階
では60dBを十分に超える減衰特性を得ることができ
るが、プリント基板上に実装して実際に使用すると、6
0dB以上の減衰特性が得られにくいのが実情である。
このために、プリント配線基板上に実装して使用する場
合、パッケージをシールドプレートのようなシールド手
段で包囲して使用している。
【0005】本発明の目的は、実装時において別のシー
ルド手段を用いることなく十分に実用化できる帯域外特
性を有する弾性表面波フィルタ装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段並びに作用】本発明による
弾性表面波フィルタ装置は、共振器型の変換器構造の入
力側変換器及び出力側変換器がそれぞれ形成されている
圧電性基板と、この圧電性基板を収納する基板収納空間
を有し、ほぼ矩形のパッケージ本体と、導電性材料から
成るキャップ部材とを具え、前記パッケージ本体が、パ
ッケージ本体の弾性表面波の伝播方向に沿う中心軸線に
平行な第1の側壁部に形成した第1の信号入力端子及び
第2の信号出力端子と、前記第1の側壁部と対向する第
2の側壁部に形成され、前記第1の信号入力端子及び第
2の信号出力端子にそれぞれ対向する第2の信号入力端
子及び第1の信号出力端子と、第1のパッド形成面に設
けた第1の信号入力パッド及び第2の信号出力パッド
と、第2のパッド形成面に設けた第2の信号入力パッド
及び第1の信号出力パッドと、前記基板収納空間の底面
に形成され、一部が側壁部を経てパッケージ本体の外側
面まで延在する第1の導体層と、前記第1及び第2のパ
ッド形成面にそれぞれ形成され、側壁部を経て外側面ま
で延在して前記第1及び第2の信号入力パッド並びに第
1及び第2の信号出力パッドをそれぞれ前記第1及び第
2の信号入力端子並びに第1及び第2の信号出力端子に
接続する第2の導体層と、パッケージ本体の上端面に形
成した第3の導体層とを有し、前記圧電性基板の第1及
び第2の信号入力電極並びに第1及び第2の信号出力電
極をそれぞれ、前記第1及び第2の信号入力パッド並び
に第1及び第2の信号出力パッドに接続し、前記第1及
び第2の側壁部に、前記第1の信号入力端子と第2の信
号出力端子との間並びに第1の信号出力端子と第2の信
号入力端子との間に第1及び第2のグランド端子をそれ
ぞれ設け、これらのグランド端子を前記第1及び第3の
導体層に接続したことを特徴とするものである。
【0007】本発明者が帯域外減衰特性について種々の
実験及び解析を行った結果、パッケージにおける入出力
間の電磁結合が帯域外減衰特性に強く影響していること
が判明した。すなわち、パッケージ本体の側壁部に形成
した信号入力端子と信号出力端子とが近接するとこれら
の端子間に電磁結合が生じてしまい、帯域外減衰特性が
悪化するという不都合が生じてしまう。
【0008】このために本発明による弾性表面波フィル
タ装置では、信号入力端子と信号出力端子との間に接地
されるべきグランド端子を配置し、これらのグランド端
子により端子間に電磁結合が生ずるのを防止する。この
場合、信号入力端子と信号出力端子との間にグランド端
子を単に配置しただけではパッケージ全体の電磁結合を
十分防止することができない。したがって本発明では、
互いに対向する側壁部に形成した信号入力端子及び信号
出力端子との間にグランド端子を配置し、これらのグラ
ンド端子を圧電性基板の下側に位置する第1の導体層及
び圧電性基板の上側に位置するキャップ部材の両方に電
気的に接続する。このようにグランド端子を形成するこ
とにより、圧電性基板の下側に位置する第1の導体層及
び基板の上側に位置するキャップ部材も2個のグランド
端子によって入出力間が電気的に分離され、したがって
圧電性基板を収納するパッケージ全体が2個のグランド
端子により入力側と出力側とにほぼ完全に分離され、パ
ッケージにおける電磁結合が大幅に減少し、帯域外減衰
特性を大幅に改善することができる。
【0009】また、本発明による弾性表面波フィルタ装
置の他の実施例は、前記第2の信号入力端子及び第2の
信号出力端子を、前記第1の導体層及び第3の導体層か
ら電気的に切り離したことを特徴とするものである。
【0010】本発明者が帯域外減衰特性についてさらに
実験及び解析を進めた結果、第1及び第2の信号入力端
子並びに第1及び第2の信号出力端子間のバランスが大
きく影響していることが判明した。すなわち、第1の信
号入力端子及び信号出力端子をホットラインに接続する
とともに第2の信号入力端子及び信号出力端子をアース
ラインに接続する場合、第2の信号入力端子及び第2の
信号出力端子はパッケージの導体層に接続され、この導
体層を介して外部接地ラインに接続される。しかしなが
ら、このような接続方法では、基板の信号入力電極から
信号端子までの抵抗成分、容量成分及びリアクタンス成
分が、第1の信号入力端子の経路と第2の信号入力端子
の経路において互いに相違してしてしまい、この結果基
板の入力信号電極から見た電気的特性がバランスしなく
なってしまう。これは信号出力側においても同様であ
る。
【0011】したがって、高周波信号を処理する弾性表
面波フィルタ装置では、帯域外特性を改善するためには
端子の配置形態についてもバランスさせることが好まし
く、本発明による弾性表面波フィルタ装置では、第1及
び第2の信号入力端子並びに第1及び第2の信号出力端
子を上述したように対称に配置するとともに、第1及び
第2の信号入力端子並びに第1及び第2の信号出力端子
を第1の導体層及び第3の導体層から電気的に切り離
す。このようにパッケージ本体の端子をバランスするよ
うに配置することにより、圧電性基板の各電極からパッ
ケージ本体の各信号端子までの各信号経路の距離及び電
気的特性をそれぞれ等しく設定することができるので、
2個の信号入力ライン間及び2個の信号出力ライン間の
電気的特性が互いに等しくなり、入力側と出力側との間
のインピーダンスを厳格に一致させることができる。す
なわち、電磁結合とインピーダンス整合の両方の効果を
同時に達成することができる。したがって、適切なバラ
ンス性能が確保され、帯域外減衰特性を大幅に改善する
ことができる。
【0012】また、本発明による弾性表面波フィルタ装
置の他の実施例は、前記第1及び第2の信号入力端子、
前記第1及び第2の信号出力端子並びに前記第1及び第
2のグランド端子を、前記パッケージ本体の弾性表面波
の伝播方向に沿う中心軸線及び弾性表面波の伝播方向と
直交する方向に沿う中心軸線に対してそれぞれ対称とな
るように形成したことを特徴とするものである。
【0013】このように対称な構成にすることにより、
パッケージ本体の信号量のバランスを良好にすることが
できる。
【0014】
【実施例】本発明による弾性表面波フィルタ装置の実施
例を図面を参照して詳細に説明する。図1〜4は本発明
による共振器型の弾性表面波フィルタ装置の一例の構成
を示すものであり、図1はキャップ部材を除いてパッケ
ージの内部を示す平面図、図2は端子の配置形態を示す
斜視図、図3はパッケージ本体の構成を示す分解斜視
図、図4は外観構成を示す斜視図である。図1に示すよ
うに、水晶、LiNbO3のような圧電性材料の圧電性基板1
上に入力側変換器2及び出力側変換器3をこれらの共振
器間で定在波が形成されるように配置する。入力側変換
器2と隣接するように第1の反射器4を形成し、出力側
変換器3と隣接するように第2の反射器5を形成する。
入力側変換器2の正電極のバスバーをボンディングワイ
ヤ6を介して信号入力パッド7に接続し、かつ、負電極
のバスバーをボンディングワイヤ8を介してグランドパ
ッド9に接続する。
【0015】同様に、出力側変換器3の正電極のバスバ
ーをボンディングワイヤ10を介して信号出力パッド1
1に接続し、かつ、負電極のバスバーをボンディングワ
イヤ12を介してグランドパッド13に接続する。
【0016】第1の信号入力パッド7を、導体層を介し
て第1の信号入力端子14に接続し、第2の信号入力パ
ッド9を、導体層を介して第2の信号入力端子15に接
続する。同様に、第1の信号出力パッド11を、導体層
を介して第1の信号出力端子16に接続し、第2の信号
出力パッド13を、導体層を介して第2の信号出力端子
17に接続する。
【0017】ここで信号入力端子及び信号出力端子の配
置について、図2を参照して説明する。共振器型の弾性
表面波フィルタ装置の場合、基板側においては入力側変
換器と出力側変換器との間の電磁結合を利用して定在波
を発生させるため、基板側で電磁結合が素子性能に悪影
響を及ぼすことはない。しかしながら、パッケージ側に
おいて、信号入力系と信号出力系との間で電磁結合が生
ずると帯域外減衰特性が大幅に悪化する。
【0018】従来の共振器型の弾性表面波フィルタ装置
では、矢印A(図4)で示す弾性表面波の伝播方向と平
行な側面18及び19上に存在する端子20及び21を
入力端子及び出力端子として使用する場合が多い。しか
しながらこの場合には入出力間の距離が短いために、入
出力間のアイソレーションが悪化する。このような不都
合をなくすために入出力間の距離を長くすることが考え
られ、すなわち入力端子及び出力端子を側面22及び2
3上に取ることが考えられる。この場合には入力端子及
び出力端子として端子24及び25又は端子26及び2
7を使用することが考えられる。しかしながらこの場合
には側面18及び19沿いにボンディングパッドを設け
る必要があるので、パッケージ寸法が図4の矢印A方向
に大きくなり、装置の小型化の観点から好ましくない。
【0019】したがって本例では、第1の信号入力端子
及び信号出力端子として端子28及び29を、第2の信
号入力端子及び信号出力端子として端子30及び31を
使用する。これにより、入出力間の距離を適切に取るこ
とができるので、入出力間の電磁結合が一層低減され、
帯域外特性を改善することができる。この結果、プリン
ト基板に実装した場合、シールドプレートなどの外部シ
ールド手段を用いることなくイメージ周波数域において
60dB以上の減衰特性が得られる。
【0020】また本例では、第1の信号入力端子14と
第2の信号出力端子17との間及び第2の信号入力端子
15と第1の信号出力端子16との間に第1及び第2の
グランド端子32及び33をそれぞれ設け、これらのグ
ランド端子32及び33を後に図3を用いて詳細に説明
する第1及び第3の導体層に接続する。
【0021】本例では、第1の信号入力端子14と第2
の信号出力端子17との間及び第2の信号入力端子15
と第1の信号出力端子16との間に接地されるべき第1
及び第2のグランド端子32及び33を配置し、これら
のグランド端子32及び33により、第1の信号入力端
子14と第2の信号出力端子17との間及び第2の信号
入力端子15と第1の信号出力端子16との間に電磁結
合が生ずるのを防止する。この場合、第1の信号入力端
子14と第2の信号出力端子17との間及び第2の信号
入力端子15と第1の信号出力端子16との間に第1及
び第2のグランド端子32及び33を単に配置しただけ
ではパッケージ全体の電磁結合を十分防止することがで
きない。したがって本例では、互いに対向する側面に形
成した第1の信号入力端子14と第2の信号出力端子1
7との間及び第2の信号入力端子15と第1の信号出力
端子16との間に第1及び第2のグランド端子32及び
33を配置し、これらのグランド端子32及び33を圧
電性基板1の下側に位置する第1の導体層及び圧電性基
板1の上側に位置するキャップ部材の両方に電気的に接
続する。このように第1及び第2のグランド端子32及
び33を形成することにより、圧電性基板1の下側に位
置する第1の導体層及び基板の上側に位置するキャップ
部材も2個のグランド端子によって入出力間が電気的に
分離され、したがって圧電性基板1を収納するパッケー
ジ全体が2個のグランド端子32及び32により入力側
と出力側とにほぼ完全に分離され、パッケージにおける
電磁結合が大幅に減少し、帯域外減衰特性を大幅に改善
することができる。
【0022】また本例では、第1の信号入力端子14及
び第2の信号入力端子15、第1の信号出力端子16及
び第2の信号出力端子17並びに第1及び第2のグラン
ド端子32及び33を、矢印Aで示したパッケージ本体
の弾性表面波の伝播方向に沿う中心軸線及び弾性表面波
の伝播方向と直交する方向に沿う中心軸線に対してそれ
ぞれ対称となるように形成しているので、パッケージ本
体の信号量のバランスを良好にすることができる。
【0023】図3に示すようにパッケージ本体40は、
底部層41、ロの字状の中間層42及びロの字状の最上
層43で構成された3層構造体とし、アルミナのような
電気的絶縁材料で構成する。なお、図3及び4において
導体層を黒点で表示した領域で示す。底部層41には、
図1及び2に示す第1の信号入力端子14及び第1の信
号出力端子16が形成される部分及びその近傍の部分を
除いて第1の導体層44を形成する。中間層42はパッ
ド形成部を形成するものであり、各ボンディングパッド
を信号入力端子、信号出力端子及びグランド端子に接続
するための第2の導体層45a〜45jを形成する。こ
れら第2の導体層45b〜45e及び45g〜45jは
外側面まで延在し、後述する第3の導体層46と電気的
に接続する。最上層43には、その上端面の全面に亘っ
て第3の導体層46を形成する。底部層41、中間層4
2及び最上層43を焼成して一体物とし、パッケージ本
体40の上側にコバールリング47及び導電性のキャッ
プ部材48を配置し、溶接によりパッケージ本体40に
接合する。
【0024】底部層41の互いに対向する二つの側面4
9a及び49bには端子を形成するための3個の溝(片
側の部分のみに符号を付す)を一定のピッチで形成し、
これらの溝内に端子を形成する導体層50a〜50cを
形成する。なお、第1の信号入力端子14(図1)を形
成する導体層50aだけは第1の導体層41と接続せ
ず、側面49bの導体層50aの対角線上に存在する導
体層とともに、これら2個の溝以外の全ての溝内の導体
層は第1の導体層44と電気的に接続する。また、中間
層42の互いに対向する二つの側面51a及び51bに
も同様に端子を形成するため3個の溝を同一ピッチで形
成し、これらの溝内に端子を形成する導体層52a〜5
2cを形成する。さらに最上層43の二つの側面53a
及び53bにも同様に端子を形成するため溝を同一のピ
ッチで形成する。ただし、信号入力端子及び信号出力端
子を形成する部分には溝を形成せずに間引くようにす
る。さらに、溝内に端子を構成する導体層54a及び5
4bを形成する。これらの導体層54a及び54bは第
3の導体層43及びコバールリング47を介してキャッ
プ部材48に電気的に接続する。さらに、底部層41の
別の二つの側面49c及び49dにもグランド端子形成
用の溝及び導体層を形成する。同様に、中間層42の別
の側面51c及び51dにもグランド端子形成用の溝及
び導体層を形成し、最上層43の別の側面53c及び5
3dにもグランド端子形成用の溝及び導体層を形成す
る。
【0025】図4はパッケージ本体40(図3)の外側
面に形成される端子の配置形態を示す。矢印Aで示す弾
性表面波の伝播方向と平行な側面60aに沿って一定の
ピッチで3個の端子が形成され、これらの端子のうち端
子61aを第1の信号入力端子とし、端子61bをグラ
ンド端子とし、端子61cをグランド端子とする。ま
た、側面60bにもグランド端子として端子62a及び
62bを形成する。なお、パッケージ本体の側面60a
と基板を挟んで対向する側面60cにも側面60aと同
一のピッチ及び配置形態で第2の信号入力端子、グラン
ド端子及び第1の信号出力端子を形成する。また同様
に、側面60bとこれに対向する側面60dにも2個の
グランド端子をそれぞれ形成する。
【0026】本例では、変換器2を入力側変換器とし、
変換器3を出力側変換器としたが、変換器2を出力側変
換器とし、変換器3を入力側変換器とすることもでき
る。
【0027】図5は、本発明を別の共振器型の弾性表面
波フィルタ装置に適用した例を示したものである。本例
では、圧電性基板70上に入力側変換器71及び出力側
変換器72を弾性表面波の伝播方向と直交する方向に配
置する。これら入力側変換器71及び出力側変換器72
の両側に第1及び第2の反射器73及び74をそれぞれ
配置する。入力側変換器71の正電極のバスバー71a
をボンディングワイヤを介して第2の信号出力パッド7
5に接続するとともに、出力側変換器72の正電極のバ
スバー72aをボンディングワイヤを介して第1の信号
入力パッド76に接続する。入力側変換器71の負電極
のバスバーと出力側変換器72の負電極のバスバーは共
用するものとし、このバスバーをボンディングワイヤを
介して第2の信号入力パッド77及び第2の信号出力パ
ッド78にそれぞれ接続する。
【0028】これら第1の信号入力パッド76、第2の
信号出力パッド78、第2の信号入力パッド78及び第
1の信号出力パッド75は、前述した実施例と同様にパ
ッケージ本体の外側面に形成した第1の信号入力端子7
9、第2の信号出力端子80、第2の信号入力端子81
及び第1の信号出力端子82にそれぞれ接続する。さら
に、第1の信号入力端子79と第2の信号出力端子80
との間に第1のグランド端子83を、第2の信号入力端
子81と第1の信号出力端子82との間に第2のグラン
ド端子84をそれぞれ形成し、これらのグランド端子8
3及び84を前述した実施例と同様に第1及び第3の導
体層に直接接続する。
【0029】本例でも、第1の信号入力端子79及び第
2の信号出力端子80並びに第2の信号入力端子81及
び第1の信号出力端子82の4個の端子が成す四辺形に
おいて対角方向となるように配置して入出力間の距離を
適切に取ることができ、したがって入出力間の電磁結合
が一層低減され、帯域外特性を改善することができ、プ
リント基板に実装した場合、シールドプレートなどの外
部シールド手段を用いることなくイメージ周波数域にお
いて60dB以上の減衰特性が得られる。他の構成及び
動作は上述した実施例と同様である。
【0030】図6〜8は本発明による共振器型の弾性表
面波フィルタ装置の他の例の構成を示すものであり、図
6は端子の配置形態を示す斜視図、図7はパッケージ本
体の構成を示す分解斜視図、図8は外観構成を示す斜視
図である。なお、図6〜8において図2〜4の対応する
部分には同一の番号を付す。
【0031】本例では図6及び8に示すように、第1及
び第2の信号入力端子並びに第1及び第2の信号出力端
子を、第1の導体層及び第3の導体層から電気的に切り
離している。図7においては、底部層41には、第1及
び第2の信号入力端子並びに第1及び第2の信号出力端
子が形成される部分及びその近傍の部分を除いて第1の
導体層44を形成する。最上層43の二つの側面53a
及び53bに端子を形成するため溝を同一のピッチで形
成するが、本例では第1及び第2の信号入力端子並びに
第1及び第2の信号出力端子を形成する部分には溝を形
成せずに間引くようにし、溝内に端子を構成する導体層
54aのみを形成する。
【0032】上述したように帯域外減衰特性には、信号
入力端子及び信号出力端子間のバランスが大きく影響し
ている。したがって、高周波信号を処理する弾性表面波
フィルタ装置では、帯域外特性を改善するためには端子
の配置形態についてもバランスさせることが好ましく、
本例のように構成することにより、圧電性基板1の各電
極からパッケージ本体の各信号端子までの各信号経路の
距離及び電気的特性をそれぞれ等しく設定することがで
きるので、2個の信号入力ライン間及び2個の信号出力
ライン間の電気的特性が互いに等しくなり、入力側と出
力側との間のインピーダンスを厳格に一致させることが
できる。すなわち、電磁結合とインピーダンス整合の両
方の効果を同時に達成することができる。したがって、
適切なバランス性能が確保され、帯域外減衰特性を大幅
に改善することができる。
【0033】本例では、変換器71を入力側変換器と
し、変換器72を出力側変換器としたが、変換器71を
出力側変換器とし、変換器72を入力側変換器とするこ
ともできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による弾性
表面波フィルタ装置によれば、圧電性基板の下側に位置
する第1の導体層及び基板の上側に位置するキャップ部
材も2個のグランド端子によって入出力間が電気的に分
離され、したがって圧電性基板を収納するパッケージ全
体が2個のグランド端子により入力側と出力側とにほぼ
完全に分離され、パッケージにおける電磁結合が大幅に
減少し、帯域外減衰特性を大幅に改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による共振器型の弾性表面波フィルタ装
置のキャップ部材を除いてパッケージの内部を示す平面
図である。
【図2】本発明による共振器型の弾性表面波フィルタ装
置の端子の配置形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による共振器型の弾性表面波フィルタ装
置のパッケージ本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明による共振器型の弾性表面波フィルタ装
置の外観構成を示す斜視図である。
【図5】本発明を別の共振器型の弾性表面波フィルタ装
置に適用した例を示したものである。
【図6】本発明による他の共振器型の弾性表面波フィル
タ装置の端子の配置形態を示す斜視図である。
【図7】本発明による他の共振器型の弾性表面波フィル
タ装置のパッケージ本体の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図8】本発明による他の共振器型の弾性表面波フィル
タ装置の外観構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,70 圧電性基板、2,71 入力側変換器、3,
72 出力側変換器、4,73 第1の反射器、5,7
4 第2の反射器、6,8,10,12 ボンディング
ワイヤ、7,75 信号入力パッド、11,76 信号
出力パッド、14,79 信号入力端子、16,81
信号出力端子、18,19,22,23,49a,49
b,49c,49d,51a,51b,51c,51
d,53a,53b,53c,53d,60a,60
b,60c,60d 側面、9,13,15,17,2
4,25,26,27,28,29,30,31,61
c,77,78,80,82 端子、20,21,3
2,33,61a,61b,83,84 グランド端
子、40 パッケージ本体、41 底部層、42 中間
層、43 最上層、44 第1の導体層、45a,45
b,45c,45d,45e,45f,45g,45
h,45i,45j 第2の導体層、46 第3の導体
層、47 コバールリング、48 キャップ部材、50
a,50b,50c,52a,52b,52c,54
a,54b 側壁部導体層、71a,72a バスバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共振器型の変換器構造の入力側変換器及び
    出力側変換器がそれぞれ形成されている圧電性基板と、
    この圧電性基板を収納する基板収納空間を有し、ほぼ矩
    形のパッケージ本体と、導電性材料から成るキャップ部
    材とを具え、 前記パッケージ本体が、パッケージ本体の弾性表面波の
    伝播方向に沿う中心軸線に平行な第1の側壁部に形成し
    た第1の信号入力端子及び第2の信号出力端子と、前記
    第1の側壁部と対向する第2の側壁部に形成され、前記
    第1の信号入力端子及び第2の信号出力端子にそれぞれ
    対向する第2の信号入力端子及び第1の信号出力端子
    と、第1のパッド形成面に設けた第1の信号入力パッド
    及び第2の信号出力パッドと、第2のパッド形成面に設
    けた第2の信号入力パッド及び第1の信号出力パッド
    と、前記基板収納空間の底面に形成され、一部が側壁部
    を経てパッケージ本体の外側面まで延在する第1の導体
    層と、前記第1及び第2のパッド形成面にそれぞれ形成
    され、側壁部を経て外側面まで延在して前記第1及び第
    2の信号入力パッド並びに第1及び第2の信号出力パッ
    ドをそれぞれ前記第1及び第2の信号入力端子並びに第
    1及び第2の信号出力端子に接続する第2の導体層と、
    パッケージ本体の上端面に形成した第3の導体層とを有
    し、 前記圧電性基板の第1及び第2の信号入力電極並びに第
    1及び第2の信号出力電極をそれぞれ、前記第1及び第
    2の信号入力パッド並びに第1及び第2の信号出力パッ
    ドに接続し、 前記第1及び第2の側壁部に、前記第1の信号入力端子
    と第2の信号出力端子との間並びに第1の信号出力端子
    と第2の信号入力端子との間に第1及び第2のグランド
    端子をそれぞれ設け、これらのグランド端子を前記第1
    及び第3の導体層に接続したことを特徴とする弾性表面
    波フィルタ装置。
  2. 【請求項2】前記第2の信号入力端子及び第2の信号出
    力端子を、前記第1の導体層及び第3の導体層に接続し
    たことを特徴とする請求項1記載の弾性表面波フィルタ
    装置。
  3. 【請求項3】前記第2の信号入力端子及び第2の信号出
    力端子を、前記第1の導体層及び第3の導体層から電気
    的に切り離したことを特徴とする請求項1記載の弾性表
    面波フィルタ装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の信号入力端子、前記第
    1及び第2の信号出力端子並びに前記第1及び第2のグ
    ランド端子を、前記パッケージ本体の弾性表面波の伝播
    方向に沿う中心軸線及び弾性表面波の伝播方向と直交す
    る方向に沿う中心軸線に対してそれぞれ対称となるよう
    に形成したことを特徴とする請求項1から3のうちのい
    ずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置。
JP26722194A 1994-10-31 1994-10-31 弾性表面波フィルタ装置 Withdrawn JPH08130438A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002280871A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性表面波装置

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JP2002280871A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性表面波装置

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