JPH08129931A - スイッチ - Google Patents

スイッチ

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JPH08129931A
JPH08129931A JP26705294A JP26705294A JPH08129931A JP H08129931 A JPH08129931 A JP H08129931A JP 26705294 A JP26705294 A JP 26705294A JP 26705294 A JP26705294 A JP 26705294A JP H08129931 A JPH08129931 A JP H08129931A
Authority
JP
Japan
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side contact
contact piece
movable side
state
cam surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP26705294A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kikuchi
敏雄 菊地
Takuhiko Saomoto
卓彦 竿本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Hosiden Corp filed Critical Hosiden Corp
Priority to JP26705294A priority Critical patent/JPH08129931A/ja
Publication of JPH08129931A publication Critical patent/JPH08129931A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2223/00Casings
    • H01H2223/002Casings sealed
    • H01H2223/004Evacuation of penetrating liquid

Landscapes

  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定側接片や可動側接片などの金属部材を内
蔵したスイッチにおいて、ケース内に水が入った場合に
その水を速やかにケース外に排出させるようにして金属
部材の腐食や発錆を防ぐ。 【構成】 有底ベース1とカバーとで形成した中空ケー
スに固定側接片31,33や可動側接片32,34、板
ばね4などの金属部材を収容したスイッチにおいて、可
動側接片32,34がアクチュエータのカム面23の作
用で固定側接片31,33に対して離接するようにす
る。有底ベース1の底板11に水抜き孔15a,15
b,15cを設け、その底板11に水抜き孔15a,1
5b,15cに向かう下がり勾配を付与しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ、特に湿気の
多い場所で使用したり直接に水を取り扱ったりする家電
製品類に好適に用いられるスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】固定側接片に対し可動側接片が離接して
電路を開閉する方式のスイッチにおいて、結露や水滴の
付着に起因して固定側接片や可動側接片が発錆したり腐
食したりすると、両接片の接触信頼性が低下し、場合に
よっては通電がなされなくなる。そこで、従来は、洗濯
機や自動販売機といった水や雨水に晒される環境で使用
されることの多い家電製品類に装備される各種のスイッ
チとして、固定側接片や可動側接片を備える電路開閉機
構を密閉型ケースに内蔵し、外部からケース内に水が浸
入しないようにした防水型スイッチを用いることがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
水型スイッチのようにケース内への水の浸入を阻止して
固定側接片や可動側接片の発錆や腐食を防止するもので
は、ケース内に閉じ込められている空気中の水分が気温
の変化により結露し、水滴となって固定側接片や可動側
接片に付着してそれらを発錆させたり腐食させたりする
ことがある。
【0004】本発明は、この問題に鑑み、ケースを防水
するという従来の考え方とは異なる考え方、すなわちケ
ース内に水が入った場合にその水を速やかにケース外に
排出するという考え方に基づいてなされたものである。
【0005】したがって、本発明の目的は、ケースに電
路開閉機構が内蔵されたスイッチにおいて、電路開閉機
構の固定側接片や可動側接片が水分の付着に伴う発錆や
腐食を生じにくいスイッチを提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、洗濯機などの
モード選択スイッチにおいて、電路開閉機構の固定側接
片や可動側接片が水分の付着に伴う発錆や腐食を生じに
くいスイッチを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のス
イッチは、有底ベースとこの有底ベースに被着されたカ
バーとで形成される中空ケースに電路開閉機構が内蔵さ
れ、この電路開閉機構の開閉操作を行うためのアクチュ
エータが上記カバーの外方に突出されたスイッチにおい
て、有底ベースの底板に水抜き孔が開設されている、と
いうものであり、このようなスイッチにおいては、請求
項2に係る発明のように、有底ベースの底板表面に、水
抜き孔に向かう下がり勾配が付与されていることが望ま
しく、また、請求項3に係る発明のように、有底ベース
の底板がコーナ部を有する形状であってそのコーナ部に
水抜き孔が開設され、上記底板に上記水抜き孔に通じる
溝条が形成され、この溝条の底面に水抜き孔に向かう下
がり勾配が付与されていると共に、上記底板表面に上記
溝条に向かう下がり勾配が付与されていることが望まし
い。
【0008】請求項4に係る発明のスイッチは、請求項
1、請求項2、請求項3のいずれかに記載した構成のス
イッチにおいて、電路開閉機構が一対の固定側接片とそ
れらに各別に対応する一対の可動側接片とを備え、アク
チュエータが、有底ベースに回転自在に保持されたロー
タと、そのロータの外周部に設けられ一対の上記可動側
接片のそれぞれに具備された摺動部に接しかつ山形部が
等角度おきに無端状に連設されたカム面と、を備え、一
対の可動側接片のそれぞれに具備された上記摺動部が上
記カム面における山形部の異なる位相位置に対応されて
いて、上記ロータと共にカム面が回転したときにそのカ
ム面に接して摺動する各別の上記摺動部の変位により一
対の上記可動側接片がタイミングを異ならせてその相手
方固定側接片に離接されるように構成されている、とい
うものである。
【0009】請求項4に記載した構成のスイッチにおい
ては、請求項5に係る発明のように、ロータと共にカム
面が一方向に回転されたときに一対の上記可動側接片の
両方がそれぞれ相手方固定側接片に接触する双方オン状
態、一方の可動側接片がその相手方固定側接片に接触し
他方の可動側接片がその相手方固定側接片から離反する
第1選択オン状態、両方の可動側接片がそれぞれの相手
方固定側接片から離反する双方オフ状態、一方の可動側
接片がその相手方固定側接片から離反し他方の可動側接
片がその相手方固定側接片に接触する第2選択オン状態
の各状態にこの順に切り換わり、ロータと共にカム面が
他方向に回転されたときに、上記第2選択オン状態、上
記双方オフ状態、上記第1選択オン状態、上記双方オン
状態の各状態にこの順に切り換わるようにカム面におけ
る相隣接する山形部の開き角度が定められている、とい
う構成を採用することが可能である。
【0010】請求項4や請求項5に記載した構成のスイ
ッチにおいては、請求項6に係る発明のように、ロータ
に設けられた鍔部の外周面がカム面となされ、その鍔部
に水抜き孔が開設されていると共に、その鍔部と有底ベ
ースの底板表面との間に隙間が形成されている、という
構成を採用することが可能であり、また、請求項4、請
求項5または請求項6に記載した構成のスイッチにおい
ては、請求項7に係る発明のように、ロータの外周部に
設けられたカム面の相隣接する山形部の相互間の谷形部
に嵌脱可能でかつロータと共にカム面が回転されたとき
にカム面の山形部により弾性に抗して変位されながらそ
の山形部を乗り越える凸部を備えた板ばねが、有底ベー
スに保持されている、という構成を採用することが可能
である。
【0011】
【作用】請求項1に係る発明によれば、電路開閉機構を
内蔵した中空ケースに水が入ったとしても、その水が有
底ベースの底板に開設された水抜き孔から排出される。
また、水抜き孔が通気孔としても役立つので、中空ケー
スの内部に結露を生じにくい。そして、請求項2や請求
項3に係る発明においては、有底ベースの底板表面や水
抜き孔に通じる溝条の底面に付与されている下がり勾配
によって、中空ケースに入った水が溝条や水抜き孔に向
かって自然に流れて水の速やかな排出が可能になる。特
に、請求項3に係る発明では、水滴の滞留しやすい底板
のコーナ部に水抜き孔が開設されているので、速やかな
水の排出が促進される。
【0012】請求項4〜請求項7に係る各発明によれ
ば、上述したところと同様の水の排出作用や通気作用が
発揮されることのほか、次のような作用が発揮される。
すなわち、
【0013】請求項4に係る発明によれば、アクチュエ
ータを回転操作すると、電路開閉機構によってタイミン
グのずれたパルスを出力することができる。
【0014】請求項5に係る発明によれば、アクチュエ
ータの回転方向を変えることにより、双方オン状態、第
1選択オン状態、双方オフ状態、第2選択オン状態の各
状態間での切換り順序を2種類に変えることかできるの
で、そのことを利用して位相差パルスを出力させること
が可能になる。
【0015】請求項6に係る発明によれば、ロータに設
けられた鍔部に水滴が付着した場合に、その水滴が鍔部
の水抜き孔から中空ケース内に排出され、ケース内に排
出された水滴が上述したところと同様にケース外に排出
される。
【0016】請求項7に係る発明によれば、アクチュエ
ータを回転操作する場合において、カム面における相隣
接する山形部の開き角度だけアクチュエータを回転させ
るごとに板ばねの復帰変形に伴うクリック感が得られる
のみならず、板ばねの凸部がカム面の谷形部に嵌合した
位置でアクチュエータが位置決めされる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例によるスイッチの一部
を省略して説明的に示した平面図、図2は上記スイッチ
に用いられるアクチュエータの一部省略平面図、図3は
同実施例によるスイッチを原理的に示した縦断面図、図
4は図1のIV−IV線に沿う部分を説明的に示した端
面図、図5は図1のV−V線に沿う部分を説明的に示し
た端面図、図6は上記スイッチによって出力されるパル
スのチャート図である。
【0018】図1において、1は電気絶縁性と耐水性に
優れた合成樹脂で成形された有底ベースである。この有
底ベース1は、その底板11の外周囲から一体に側板1
2が立ち上げられており、また、底板11の中央部には
筒状の支持体13が突出されており、その支持体13の
周方向複数個所に係合爪14…(図3参照)が突設され
ている。有底ベース1の底板11は複数のコーナ部c…
を有している。また、有底ベース1の底板11において
は、上記支持体13の周囲の適所、支持体13で囲まれ
た部分の適所、ならびに所定のコーナ部c…にそれぞれ
水抜き孔15a…,15b…,15c…が貫通状に開設
されている。これらの水抜き孔15a…,15b…,1
5c…のうち、上記底板11の2つのコーナ部c,cに
開設されている水抜き孔15c,15cは、上記支持体
13の付近から底板11の辺部に沿って延びる溝条1
6,16の終端部に開設されており、また、他の2つの
コーナ部c,cに開設されている水抜き孔15c,15
cは、底板11の他の辺部に沿って延びる溝条17の両
端部にそれぞれ開設されている。そして、底板11の表
面には水抜き孔15cや溝条16,17に向かう下がり
勾配が付与されており、また、それぞれの溝条16,1
7の底面には水抜き孔15c…に向かう下がり勾配が付
与されている。図4には溝条17の底面17aに付与さ
れているところの、水抜き孔15c,15cに向かう下
がり勾配が示されており、図5には、底板11の表面1
1aに付与されているところの、水抜き孔15cに向か
う下がり勾配が示されている。また、図3に示すよう
に、底板11における支持体13で囲まれた部分の表面
11aにも、水抜き孔15b,15bに向かう下がり勾
配が付与されている。
【0019】図2に示したアクチュエータ2は、電気絶
縁性と耐水性に優れた合成樹脂で成形されている。この
アクチュエータ2は、筒状のロータ21とこのロータ2
1の端部に設けられた径大な鍔部22とを一体にかつ同
心状に備えており、鍔部22の外周面がカム面23とな
されていると共に、鍔部22の適所に水抜き孔24…が
開設されている。このアクチュエータ2は、図3のよう
に、ロータ21を有底ベース1の支持体13に回転自在
に外嵌合することにより有底ベース1に組み付けられて
いる。そして、実施例では、上記鍔部22の下面に円環
状の突条25を具備させ、この突条25を有底ベース1
における底板11の表面に摺動可能に載置することによ
って、鍔部22と底板表面11aとの間に隙間を確保し
てある。なお、アクチュエータ2のロータ21の内周部
には環状の段付部26が設けられており、この段付部2
6が上記係合爪14…に係止されて抜止めされている。
図2で判るように、上記カム面23は、多数の山形部2
7…が等角度おきに無端状に連設されたものであって、
相隣接する山形部27,27の相互間には谷形部28が
備わっている。
【0020】図1のように、有底ベース1には電路開閉
機構3が内蔵されている。電路開閉機構3は、対象配置
された一対の固定側接片31,33と、それらに各別に
対応して対象配置された一対の可動側接片32,34と
を備えている。それぞれの可動側接片32,34は摺動
部35,36を有している。これらの摺動部35,36
は先端が湾曲状に突き出た合成樹脂片で形成されてお
り、その先端部が上記アクチュエータ2のカム面23に
弾接されている。実施例では摺動部35,36を合成樹
脂片で形成して可動側接片32,34に固着してあるけ
れども、可動側接片32,34の中間部を湾曲させて摺
動部を構成してもよい。
【0021】ここで、一対の可動側接片32,34のそ
れぞれに具備された上記摺動部35,36は上記カム面
23の異なる山形部27,27における異なる位相位置
に対応されている。そのため、ロータ21と共にカム面
23が回転したときには、そのカム面23に接して摺動
する各別の上記摺動部35,36の変位により一対の上
記可動側接片32,34がタイミングを異ならせてその
相手方固定側接片31,33に離接される。
【0022】すなわち、図1の状態を基本として、図中
矢印Rで示した時計方向にロータ21と共にカム面23
を回転させた場合には、 (1)まず、一方の可動側接片32の摺動部35が山形
部27で押されてその可動側接片32が固定側接片31
に接触してオン状態となる。このとき、他方の可動側接
片34の摺動部36は谷形部28に対応してその可動側
接片34は固定側接片33から離れたオフ状態を維持し
ている。この状態は、一方の可動側接片32がその相手
方固定側接片31に接触し他方の可動側接片34がその
相手方固定側接片33から離反する第1選択オン状態で
ある。 (2)次に遅れて他方の可動側接片34の摺動部36に
当たった山形部27でその摺動部36が押されてその可
動側接片34が固定側接片33に接触してオン状態とな
る。このとき、一方の可動側接片32の摺動部35は固
定側接片31に接触したオン状態のままである。この状
態は、一対の上記可動側接片32,34の両方がそれぞ
れ相手方固定側接片31,33に接触する双方オン状態
である。 (3)次に、一方の可動側接片32の摺動部35が谷形
部28に差し掛かってその可動側接片32が固定側接片
31から離れてオフ状態になる。このとき、他方の可動
側接片34は固定側接片33に接触したオン状態のまま
である。この状態は、一方の可動側接片32がその相手
方固定側接片31から離反し他方の可動側接片34がそ
の相手方固定側接片33に接触する第2選択オン状態で
ある。 (4)次に、他方の可動側接片34の摺動部36が谷形
部28に差し掛かってその可動側接片34が固定側接片
33から離れてオフ状態となる。このとき、一方の可動
側接片32は固定側接片31から離れたオフ状態のまま
である。この状態は、双方の可動側接片32,34がそ
れぞれの相手方固定側接片31,33から離反する双方
オフ状態である。
【0023】上記(1)〜(4)を経緯を経て図1の状
態に戻る。
【0024】また、図1の状態を基本として、図中矢印
Lで示した反時計方向にロータ21と共にカム面23を
回転させた場合には、 (5)まず、他方の可動側接片34の摺動部36が山形
部27で押されてその可動側接片34が固定側接片33
に接触してオン状態となる。このとき、一方の可動側接
片32の摺動部35は谷形部28に対応してその可動側
接片32は固定側接片31から離れたオフ状態を維持し
ている。この状態は、一方の可動側接片32がその相手
方固定側接片31から離反し他方の可動側接片34がそ
の相手方固定側接片33に接触する第2選択オン状態で
ある。 (6)次に遅れて一方の可動側接片32の摺動部35に
当たった山形部27でその摺動部35が押されてその可
動側接片32が固定側接片31に接触してオン状態とな
る。このとき、他方の可動側接片34の摺動部36は固
定側接片33に接触したオン状態のままである。この状
態は、一対の上記可動側接片32,34の両方がそれぞ
れ相手方固定側接片31,33に接触する双方オン状態
である。 (7)次に、他方の可動側接片34の摺動部36が谷形
部28に差し掛かってその可動側接片34が固定側接片
33から離れてオフ状態になる。このとき、一方の可動
側接片32は固定側接片31に接触したオン状態のまま
である。この状態は、一方の可動側接片32がその相手
方固定側接片31に接触し他方の可動側接片34がその
相手方固定側接片33から離反する第1選択オン状態で
ある。 (8)次に、一方の可動側接片32の摺動部35が谷形
部28に差し掛かってその可動側接片32が固定側接片
31から離れてオフ状態となる。このとき、他方の可動
側接片34は固定側接片33から離れたオフ状態のまま
である。この状態は、双方の可動側接片32,34がそ
れぞれの相手方固定側接片31,33から離反する双方
オフ状態である。
【0025】上記(5)〜(8)を経緯を経て図1の状
態に戻る。
【0026】カム面23における相隣接する山形部2
7,27の開き角度は上記のような動作が行われるよう
に定められている。
【0027】図1において、4は板ばねである。この板
ばね4は、中央部に湾曲状に膨らみ出た凸部41を備
え、かつ両端部が有底ベース1の側板部12により突っ
張った状態で支持され、かつ、上記凸部41を挾む両側
部分が底板11から突設された支柱18,18によって
位置規制されている。そして、この板ばね4の凸部41
は、上記カム面23の谷形部28に嵌脱可能でかつロー
タ21と共にカム面23が回転されたときにカム面23
の山形部27により弾性に抗して変位されながらその山
形部27を乗り越えるようになっている。
【0028】図3において、5はカバーであり、中央に
円形の開口51を備えた上板52と、この上板52の外
周囲に設けられた周壁53とを備えており、周壁53を
上記有底ベース1の側板12に外嵌合することによって
有底ベース1に組み付けられ、有底ベース1と共働して
中空ケース10を構成する。そして、カバー5を有底ベ
ース1に組み付けて中空ケース10を形成した状態で
は、アクチュエータ2のロータ21がカバー5の開口5
1から外方に突出する。
【0029】以上説明した構成のスイッチは、たとえば
図3のように、洗濯機や自動販売機などの外パネルPに
装備され、外パネルPから突出したアクチュエータ2の
ロータ21に操作つまみ6が装備される。
【0030】次に作用を説明する。
【0031】図3に示すように、上記スイッチにおいて
は、カバー5の開口51の縁部とアクチュエータ2のロ
ータ21との間に隙間S1が存在するので、この隙間S
1を通して水や雨水が中空ケース10の内部に浸入する
ことがある。しかしながら、そのようにして中空ケース
10に水が入ったとしても、その水は有底ベース1の底
板11に開設された水抜き孔15a…,15b…,15
c…から排出される。その場合、有底ベース1の底板表
面11aや水抜き孔15c…に通じる溝条17の底面1
7aには下がり勾配が付与されているので、中空ケース
10に入った水がたとえば図3〜図5に矢印で示したよ
うに、溝条17や水抜き孔15a…,15b…,15c
…に向かって自然に流れて速やかに中空ケース10の外
に排出される。アクチュエータ2の鍔部22に付着した
水滴は、鍔部22の水抜き孔24から中空ケース10内
に排出され、上記したところと同様にして中空ケース1
0外に排出される。上記水抜き孔15a…,15b…,
15c…は通気孔としても役立つので、中空ケースの内
部が乾燥しやすく、結露を生じにくい環境に維持され
る。したがって、電路開閉機構3の可動側接片32,3
4や固定側接片31,33に水滴が付着したままになっ
てそれらが早期に発錆したり腐食したりするといった事
態が防止される。
【0032】次に、操作つまみ6を介してアクチュエー
タ2を回転操作すると、一対の可動側接片32,34の
摺動部35,36が時間的なタイミングをずらしてカム
面23の山形部27,27に乗り上がったり谷形部2
8,28に嵌まり込んだりするので、それぞれの可動側
接片32,34がその相手方固定側接片31,33に接
触するタイミングに時間的なずれが発生する。したがっ
て、タイミングのずれたパルスが出力される。この場
合、アクチュエータ2が時計方向Rに回転されたときと
反時計方向Lに回転されたときとでは、回転方向を変え
ることにより、第1選択オン状態、双方オン状態、第2
選択オン状態、双方オフ状態の各状態間での切換り順序
が2種類に変わるので位相差パルスが出力される。図6
には、図1における左側の電路開閉機構2により形成さ
れる接点をa接点とし、右側の電路開閉機構2により形
成される接点をb接点とした場合の、a接点とb接点と
の切換わりタイミングを示してある。同図においてθ
1,θ2…は図1の基本状態からのアクチュエータ2の
時計方向Rでの回転角度を示しており、θ1とθ2との
間で上記した第1選択オン状態が維持され、θ2とθ3
との間で上記した双方オン状態が維持され、θ3とθ4
との間で上記した第2選択オン状態が維持され、θ4と
θ5との間で上記した双方オフ状態が維持され、θ1〜
θ5に至るまでアクチュエータ2が回転されたときに1
サイクルが終了する。アクチュエータ2を図1の基本状
態から反時計方向Lに回転させたときには第2選択オン
状態、双方オン状態、第1選択オン状態、双方オフ状態
の順序で各状態が切り換わる。なお、図6には、a接点
およびb接点により出力されるパルスを表す線にカム面
23の形状を表す線を一点鎖線100で重ね描きしてあ
る。
【0033】アクチュエータ2を回転操作するときに
は、その回転角度に応じて板ばね4の凸部41がカム面
23の山形部27を乗り越えた後に谷形部28に弾発的
に嵌まり込むので、その都度クリック感が得られ、しか
も、板ばね4の凸部41が上記谷形部28に嵌合した位
置でアクチュエータ2が位置決めされ、そのときには、
電路開閉機構3が上述した双方オフ状態を維持する。
【0034】上記板ばね4や、可動側接片32,34、
固定側接片31,33などの金属部材をステンレスなど
の発錆しにくい金属で製作しておくことは、それらの発
錆や腐食を防止してスイッチの耐用寿命を長くする上で
好ましいことである。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜請求項7に係る各発明のスイ
ッチは、電路開閉機構を内蔵した中空ケースに水が入っ
たとしても、その水が速やかにケースの外方に排出され
るので、電路開閉機構の金属部に水滴が付着したままに
なることがなく、また、有底ケースの底板に開設された
水抜き孔が通気孔としても役立つので、そのケース内の
乾燥が促進され、同時に気温の変化によるケース内の結
露を生じることもなくなる。そのため、風呂場や洗面所
などの湿気の多い場所で水を直接に取り扱う家電製品の
代表である洗濯機のモード切換え用スイッチとして用い
た場合であっても、その金属部分、たとえば電路開閉機
構の固定側接片や可動側接片に発錆や腐食が生じにくく
なり、それだけ耐用寿命が長くなるという効果が得られ
る。同様の効果は、風雨に晒される屋外に設置されるこ
との多い自動販売機のスイッチとして用いた場合にも発
揮される。
【0036】また、請求項4〜請求項7に係る各発明の
スイッチは、タイミングのずれたパルスを出力したり、
位相差パルスを出力させることが可能であるので、洗濯
機や電子レンジなどの様々なモードの切換えを行うこと
が要求される家電製品のモード切換えスイッチとしてき
わめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるスイッチの一部を省略し
て説明的に示した平面図である。
【図2】上記スイッチに用いられるアクチュエータの一
部省略平面図である。
【図3】上記スイッチを原理的に示した縦断面図であ
る。
【図4】図1のIV−IV線に沿う部分を説明的に示し
た端面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う部分を説明的に示した端
面図である。
【図6】上記スイッチによって出力されるパルスを示す
チャート図である。
【符号の説明】
1 有底ベース 2 アクチュエータ 3 電路開閉機構 4 板ばね 5 カバー 10 中空ケース 11 底板 11a 底板表面 15a,15b,15c 水抜き孔 16,17 溝条 17a 溝条の底面 21 ロータ 22 鍔部 23 カム面 24 水抜き孔 27 山形部 28 谷形部 31,33 固定側接片 32,34 可動側接片 35,36 摺動部 41 凸部 c コーナ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底ベースとこの有底ベースに被着され
    たカバーとで形成される中空ケースに電路開閉機構が内
    蔵され、この電路開閉機構の開閉操作を行うためのアク
    チュエータが上記カバーの外方に突出されたスイッチに
    おいて、 有底ベースの底板に水抜き孔が開設されていることを特
    徴とするスイッチ。
  2. 【請求項2】 有底ベースの底板表面に、水抜き孔に向
    かう下がり勾配が付与されている請求項1記載のスイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 有底ベースの底板がコーナ部を有する形
    状であってそのコーナ部に水抜き孔が開設され、上記底
    板に上記水抜き孔に通じる溝条が形成され、この溝条の
    底面に水抜き孔に向かう下がり勾配が付与されていると
    共に、上記底板表面に上記溝条に向かう下がり勾配が付
    与されている請求項1記載のスイッチ。
  4. 【請求項4】 電路開閉機構が一対の固定側接片とそれ
    らに各別に対応する一対の可動側接片とを備え、アクチ
    ュエータが、有底ベースに回転自在に保持されたロータ
    と、そのロータの外周部に設けられ一対の上記可動側接
    片のそれぞれに具備された摺動部に接しかつ山形部が等
    角度おきに無端状に連設されたカム面と、を備え、一対
    の可動側接片のそれぞれに具備された上記摺動部が上記
    カム面における山形部の異なる位相位置に対応されてい
    て、上記ロータと共にカム面が回転したときにそのカム
    面に接して摺動する各別の上記摺動部の変位により一対
    の上記可動側接片がタイミングを異ならせてその相手方
    固定側接片に離接されるように構成されている請求項
    1、請求項2、請求項3のいずれかに記載のスイッチ。
  5. 【請求項5】 ロータと共にカム面が一方向に回転され
    たときに一対の上記可動側接片の両方がそれぞれ相手方
    固定側接片に接触する双方オン状態、一方の可動側接片
    がその相手方固定側接片に接触し他方の可動側接片がそ
    の相手方固定側接片から離反する第1選択オン状態、両
    方の可動側接片がそれぞれの相手方固定側接片から離反
    する双方オフ状態、一方の可動側接片がその相手方固定
    側接片から離反し他方の可動側接片がその相手方固定側
    接片に接触する第2選択オン状態の各状態にこの順に切
    り換わり、ロータと共にカム面が他方向に回転されたと
    きに、上記第2選択オン状態、上記双方オフ状態、上記
    第1選択オン状態、上記双方オン状態の各状態にこの順
    に切り換わるようにカム面における相隣接する山形部の
    開き角度が定められている請求項4記載のスイッチ。
  6. 【請求項6】 ロータに設けられた鍔部の外周面がカム
    面となされ、その鍔部に水抜き孔が開設されていると共
    に、その鍔部と有底ベースの底板表面との間に隙間が形
    成されている請求項4または請求項5に記載のスイッ
    チ。
  7. 【請求項7】 ロータの外周部に設けられたカム面の相
    隣接する山形部の相互間の谷形部に嵌脱可能でかつロー
    タと共にカム面が回転されたときにカム面の山形部によ
    り弾性に抗して変位されながらその山形部を乗り越える
    凸部を備えた板ばねが、有底ベースに保持されている請
    求項4、請求項5、請求項6のいずれかに記載のスイッ
    チ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1750288A3 (en) * 2005-08-01 2008-03-19 Omron Corporation Switching device
CN101859652A (zh) * 2009-04-08 2010-10-13 深圳富泰宏精密工业有限公司 按键装置
CN105655184A (zh) * 2016-03-28 2016-06-08 朱德金 一种烘干箱推拉门单向控制开关
JP2016186737A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日本電気株式会社 電子機器の排水構造、電子機器、及びキーボード装置
US20190285281A1 (en) * 2018-03-16 2019-09-19 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Ignition switch assembly for a cooktop appliance

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