JPH08129597A - 光学読取装置 - Google Patents

光学読取装置

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JPH08129597A
JPH08129597A JP7226408A JP22640895A JPH08129597A JP H08129597 A JPH08129597 A JP H08129597A JP 7226408 A JP7226408 A JP 7226408A JP 22640895 A JP22640895 A JP 22640895A JP H08129597 A JPH08129597 A JP H08129597A
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JP
Japan
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signal
light
light projecting
unit
recording medium
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Withdrawn
Application number
JP7226408A
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English (en)
Inventor
Makoto Sugifuna
真 杉船
Tsutomu Sugano
勉 菅野
Tadashi Nabeya
端 鍋谷
Kenji Nomura
憲司 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正反射状態の発生があっても、直ちに、線状
記録媒体(バーコード)1の正確な読取りが行える光学
読取装置(バーコードリーダー)を提供する。 【構成】 線状記録媒体1を有する情報記録面1aに異
なる方向から所定のタイミングで間歇光を投光する複数
の投光部2−1、2−2と、情報記録面1aの反射光を
受光し、記録媒体読取信号を発生する受光部4と、記録
媒体読取信号を表示信号に処理変換する信号処理部5〜
7と、複数の投光部2−1、2−2を駆動する制御駆動
部9とを備える光学読取装置において、記録媒体読取信
号から正反射状態の発生を検出し、この検出時に得られ
た正反射検出信号を制御駆動部9に供給する正反射検出
部8を備え、制御駆動部9は、正反射検出信号が供給さ
れた際に、正反射検出信号が供給されないときと異なる
駆動態様で複数の投光部2−1、2−2を制御駆動し、
正反射状態の発生を除いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード等の線状記
録媒体を読み取り、表示信号に変換するバーコードリー
ダー等の光学読取装置に係わり、特に、線状記録媒体の
読み取り時に発生する正反射状態等の不所望な事態によ
り、線状記録媒体が読み取り不能になるのを回避したバ
ーコードリーダー等の光学読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バーコードを読み取り、この読み
取ったバーコードをデコード等の変換処理を行い、必要
な表示信号として出力するバーコードリーダーは、バー
コードが印刷されている情報記録面に光を投射する投光
部と、この情報記録面からの反射光を受光し、バーコー
ド読取信号を発生する受光部と、このバーコード読取信
号に対して増幅、2値化、デコード等の変換処理を行
い、必要な表示信号を出力させる信号処理部と、投光部
を駆動する駆動部とからなっている。
【0003】図13は、かかる既知のバーコードリーダ
ーの構成の一例を示すブロック構成図である。また、図
14(a)、(b)は、既知のバーコードリーダーにお
けるバーコード読取時の各部の信号状態を示す信号波形
図であり、図15は、既知のバーコードリーダーにおけ
る使用状態の一例を示す断面構成図である。
【0004】図13、図15に示されるように、バーコ
ード61は、情報記録面61a上に印刷されている。光
放射ダイオード(LED)等からなる投光部62は、バ
ーコードリーダーの読取部(先端部)に近接した位置に
配置され、ホトダイオードアレイ等からなる受光部63
は、同読取部(先端部)において投光部62のやや後側
に配置されるもので、投光部62から投射された光はバ
ーコード61を印刷した情報記録面61aで反射され、
レンズ63aで集光された後、ピンホール板63bを介
して受光部63に入射するように構成される。受光部6
3の出力は増幅器64の入力に接続され、増幅器64の
出力は2値化回路65の入力に接続される。2値化回路
65の出力はデコード回路66の入力に接続され、デコ
ード回路66の出力はバーコードリーダーの出力にな
る。この場合、増幅器64、2値化回路65、デコード
回路66は、信号処理部を構成している。駆動部67
は、投光部62を駆動させるための駆動電力を供給す
る。
【0005】前記構成に係わるバーコードリーダーの動
作を図14を用いて説明する。いま、ユーザーがバーコ
ードリーダーを手に持ち、バーコードリーダーの読取部
(先端部)をバーコード61を印刷した情報記録面61
aに対向させると、投光部62からバーコード61を印
刷した情報記録面61aに投射された光は、バーコード
61を印刷した情報記録面61aにおいて反射され、こ
の反射光が受光部63に供給される。受光部63は、こ
の反射光を受光してバーコード読取信号を発生させ、こ
のバーコード読取信号を増幅器64、2値化回路65、
デコード回路66からなる信号処理部に供給する。信号
処理部において、バーコード読取信号は、始めに、増幅
器64において所定レベルまで増幅され、次に、2値化
回路65において2値化信号に変換される。続いて、2
値化信号は、デコード回路66においてデコードされ、
このデコード信号が表示信号としてバーコードリーダー
から出力される。この場合、図14(a)に示されるよ
うに、図示のようなバーコード61のパターンが読取ら
れたとき、増幅器64の出力側に発生する増幅されたバ
ーコード読取信号波形Aは図示のようにバーコード61
に対応したパルス状のものになり、2値化回路65の出
力側に発生する2値化信号波形Bは図示のようにバーコ
ード61に対応した2値化信号になる。
【0006】なお、投光部62がバーコード61を印刷
した情報記録面61aに投射する光は、連続光であって
も、または、所定のタイミングを有する間歇光であって
もよい。
【0007】ところで、前記既知のバーコードリーダー
においては、バーコード61を印刷した情報記録面61
aの読取りを行う場合、投光部62からバーコード61
を印刷した情報記録面61aに投射した際の光の投射角
度、及び、バーコード61を印刷した情報記録面61a
から反射されて受光部63に入力される光の入射角度が
それぞれ特定の条件を満たすときに、バーコード61を
印刷した情報記録面61aに投射された光の大部分が反
射光となって受光部63に入射される状態が生じる、即
ち、受光部63の受光量がそれまでよりも異常に増大す
る状態が生じるようになる。かかる状態は、通常、正反
射状態と呼ばれている。そして、この正反射状態が発生
すると、受光部63に一度に多量の光が入射されること
により、受光部63から取り出されるバーコード読取信
号は、瞬間的に大振幅なものに変化し、次続の増幅器6
4は、この大振幅のバーコード読取信号の入力により飽
和し、図14(b)の信号波形Cに示されるように、バ
ーコード読取信号内のバーコード成分の少なくとも一部
が消滅するようになる。続いて、2値化回路65は、か
かるバーコード読取信号が入力されると、少なくとも1
部のバーコード成分の消滅により、バーコード読取信号
の中からバーコード成分を抽出することができなくな
り、図14(b)の信号波形Dに示されるように、バー
コード成分に対応した2値化信号を発生させることがで
きなくなる。さらに、デコード回路66は、2値化回路
65から供給される2値化信号の中に、バーコード成分
に対応した2値化信号の少なくとも一部がなくなるた
め、バーコード成分に対応したデコード信号を発生させ
ることができず、バーコードリーダーから所要の表示信
号を出力させることができなくなる。
【0008】このため、前記既知のバーコードリーダー
においては、かかる正反射状態が発生したとき、バーコ
ード成分の読み取りが行われるまで、即ち、バーコード
リーダーから所要の表示信号が出力されるまで、バーコ
ード61を印刷した情報記録面61aの読み取りを繰返
し行うようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
知のバーコードリーダーは、正反射状態が発生した場合
に、バーコードリーダーから所要の表示信号が出力され
るまで、バーコード61を印刷した情報記録面61aの
読み取りを繰返し行う必要があるため、正確なバーコー
ド61の読み取りに多くの時間を要することがあるとい
う問題があり、特に、バーコードリーダーのユーザーが
比較的正反射状態を発生し易い状態で、バーコード61
の読取り操作を行うような性癖があるときには、正確に
バーコード61の読み取りを行うために、さらに、多く
の時間を要するようになるという問題がある。
【0010】本発明は、前記問題点を除去するもので、
その目的は、正反射状態の発生があったとしても、直ち
に、線状記録媒体の正確な読取りを行うことが可能な光
学読取装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、線状記録媒体を有する情報記録面に異な
る方向から所定のタイミングで間歇光あるいは連続光を
投光する複数の投光部と、前記情報記録面からの反射光
を受光し、記録媒体読取信号を発生する受光部と、前記
記録媒体読取信号を表示信号に処理変換する信号処理部
と、前記複数の投光部を駆動する制御駆動部とを備える
光学読取装置において、前記記録媒体読取信号から正反
射状態の発生を検出し、この検出時に得られた正反射検
出信号を前記制御駆動部に供給する正反射検出部を備
え、前記制御駆動部は、前記正反射検出信号が供給され
た際に、前記正反射検出信号が供給されないときと異な
る駆動態様で前記複数の投光部を制御駆動し、前記正反
射状態の発生を除くようにした第1の手段を備える。
【0012】また、前記目的を達成するために、本発明
は、線状記録媒体を有する情報記録面に異なる方向から
所定のタイミングで間歇光を投光する複数の投光部と、
前記情報記録面からの反射光を受光し、記録媒体読取信
号を発生する受光部と、前記記録媒体読取信号を表示信
号に変換する信号処理部と、前記複数の投光部を駆動す
る制御駆動部とを備える光学読取装置において、前記複
数の投光部は、それぞれ異なるタイミングで間歇光を投
光するように制御駆動され、前記信号処理部は、前記複
数の投光部毎に得られる複数の記録媒体読取信号を個別
に変換処理する複数の変換処理経路を有しており、これ
ら複数の変換処理経路で変換処理された前記記録媒体読
取信号の中の良好な状態の表示信号を選択的に抽出出力
させている第2の手段を備える。
【0013】
【作用】前記第1の手段において、正反射検出部は、記
録媒体読取信号から正反射状態の発生を検出し、この正
反射状態の検出時に得られる正反射検出信号を制御駆動
部に供給するようにし、また、制御駆動部は、正反射検
出信号が供給された際に、正反射検出信号が供給されな
いときと異なる駆動態様で複数の投光部を制御駆動し、
正反射状態の発生を除くようにしている。具体的には、
正反射検出信号が供給されないとき、複数の投光部の中
の1つの投光部のみを駆動させ、正反射検出信号が供給
されたとき、この1つの投光部と異なる他の1つの投光
部を駆動させて正反射状態の発生を除くようにしてい
る、または、正反射検出信号が供給されないとき、複数
の投光部の全部を駆動させ、正反射検出信号が供給され
たとき、正反射状態の発生の検出がなくなるまで、複数
の投光部を1つづつ順番に駆動停止させて正反射状態の
発生を除くようにしている、もしくは、正反射検出信号
が供給されないとき、複数の投光部をそれぞれ異なるタ
イミングで間歇駆動させ、正反射検出信号が供給された
とき、正反射状態を発生させている投光部を直ちに駆動
停止させて正反射状態の発生を除くようにしているもの
である。
【0014】このように、前記第1の手段によれば、正
反射検出部で正反射状態の発生が検出されると、制御駆
動部はこの正反射状態の発生を除くように複数の投光部
を適宜駆動させるようにしているので、正反射状態の発
生の有無に係わらず、線状記録媒体を読取って表示信号
を発生させることが不能になることはなく、直ちに、線
状記録媒体の正確な読取りを行うことが可能な光学読取
装置が得られる。
【0015】また、前記第2の手段において、複数の投
光部は、それぞれ異なるタイミングで間歇光を投光する
ように制御駆動するようにし、信号処理部は、複数の投
光部毎に得られる複数の記録媒体読取信号を個別に変換
処理する複数の変換処理経路を有し、これら複数の変換
処理経路で変換処理された記録媒体読取信号の中の良好
な状態の表示信号を選択的に抽出出力させるようにして
いる。具体的には、複数の記録媒体読取信号をデコード
処理した際に、正規にデコード処理が行われた記録媒体
読取信号の中の1つの表示信号を選択的に抽出出力させ
るようにしている、または、複数の録媒体読取信号の正
反射状態の発生を検出し、正反射状態の発生が検出され
ない記録媒体読取信号の中の1つの表示信号を選択的に
抽出出力させるようにしているものである。
【0016】このように、前記第2の手段によれば、複
数の記録媒体読取信号の中の良好な状態の表示信号を選
択的に抽出出力させるようにしているので、正反射状態
の発生の有無にも係わらず、線状記録媒体を読取って表
示信号を発生させることが不能になることはなく、直ち
に、線状記録媒体の正確な読取りを行うことが可能な光
学読取装置が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0018】図1は、本発明に係わる光学読取装置の第
1の実施例を示す構成図であって、光学読取装置として
バーコードリーダーの例を示すものである。また、図2
は、本発明に係わるバーコードリーダーにおける使用状
態の一例を示す断面構成図である。
【0019】図1、図2に示されるように、バーコード
1は、既知のバーコードと同様に情報記録面1a上に印
刷されている。光放射ダイオード(LED)等からなる
第1及び第2の投光部2−1、2−2は、バーコードリ
ーダーの読取部(先端部)に比較的近い位置に配置さ
れ、第1及び第2の投光部2−1、2−2と読取部(先
端部)との間にそれぞれグラスファイバ等の光伝導路3
−1、3−2が介在配置される。ホトダイオードアレイ
等からなる受光部4は、第1及び第2の投光部2−1、
2−2と並ぶように配置されており、第1及び第2の投
光部2−1、2−2から得られた光は、光伝導路3−
1、3−2を介して外部に投射され、バーコード1を印
刷した情報記録面1aで反射される。この反射光は、レ
ンズ4aで集光された後、ピンホール板4bを介して受
光部4に入射される。受光部4の出力は増幅器5の入力
に接続され、増幅器5の出力は2値化回路6の入力に接
続される。2値化回路6の出力はデコード回路7の入力
に接続され、デコード回路7の出力はバーコードリーダ
ーの出力端子8に接続される。一方、増幅器5の出力は
正反射検出回路8の入力に接続され、正反射検出回路8
の出力は制御駆動回路9の入力に接続される。制御駆動
回路9の出力はそれぞれ第1及び第2の投光部2−1、
2−2に接続される。この場合に、増幅器5、2値化回
路6、デコード回路7は、信号処理部を構成している。
【0020】続く、図3は、第1の実施例のバーコード
リーダーにおいて、バーコード読取時における各部の信
号状態を示す信号波形図であって、(a)は読取られる
バーコードパターンの一例、(b)は正反射状態が発生
ない場合の増幅されたバーコード読取信号波形、(c)
は正反射状態が発生した場合の増幅されたバーコード読
取信号波形、(d)は2値化信号波形である。
【0021】ここで、図3を併用し、第1の実施例のバ
ーコードリーダードの動作について説明する。
【0022】まず、第1及び第2の投光部2−1、2−
2は、制御駆動回路9の駆動によって、一方の投光部だ
けが常時動作状態にあるもので、例えば、第1の投光部
2−1だけが動作状態にあるとき、第1の投光部2−1
は、所定のタイミングで間歇光あるいは連続光を発生す
る。第1の投光部2−1が発生した光は、光伝導路3−
1を介してバーコードリーダーの読取部(先端部)に導
かれる。このとき、ユーザーがバーコードリーダーを手
に持ち、バーコードリーダーの読取部(先端部)をバー
コード1(このバーコード1は、例えば、図3(a)に
示すようなパターンを有するものである)を印刷した情
報記録面1aに対向させると、第1の投光部2−1から
読取部(先端部)に導かれた光は、バーコード1を印刷
した情報記録面1aに投射され、続いて、バーコード1
を印刷した情報記録面1aにおいて反射される。この反
射光は、レンズ4aで集光された後、ピンホール板4b
のピンホールを通して受光部4に供給される。この動作
時に、ピンホール板4bは、受光部4に対してピンホー
ルのスキャンを行うので、受光部4にはバーコード1を
印刷した情報記録面1aを、バーコード1形成部に沿っ
てスキャンを行ったと等価な反射光が入射されるように
なる。受光部4は、反射光を受光すると、反射光の光量
に応じた振幅を持つバーコード読取信号を発生させ、こ
のバーコード読取信号を次続の増幅器5、2値化回路
6、デコード回路7からなる信号処理部に供給する。信
号処理部において、バーコード読取信号は、始めに、増
幅器5において所定レベルにまで増幅され、図3(b)
に示されるような波形のバーコード読取信号が得られ
る。次に、このバーコード読取信号は、2値化回路6に
おいて2値化され、図3(d)に示されるような波形の
2値化信号に変換される。続いて、この2値化信号は、
デコード回路7においてデコードされ、このデコード信
号が表示信号としてバーコードリーダーから出力され
る。
【0023】また、増幅器5の出力側に得られたバーコ
ード読取信号は、正反射検出回路8に供給され、このバ
ーコード読取信号が正反射状態の発生を示すか否かの検
出を行っている。そして、正反射検出回路8は、入力さ
れたバーコード読取信号が、例えば、図3(b)に示さ
れるように、正反射状態の発生がないことを検出する
と、その検出の行われている間中、制御駆動回路9に正
反射非検出信号を供給する。制御駆動回路9は、この正
反射非検出信号の供給により、それまで駆動している側
の投光部、ここでは第1の投光部2−1の駆動を続行さ
せ、第1の投光部2−1は所定のタイミングの間歇光の
発生を継続する。一方、正反射検出回路8は、入力され
たバーコード読取信号について、例えば、図3(c)に
示されるように、最初の部分で、基準レベルが負方向に
大きく変動したことを検出する、即ち、正反射状態の発
生があったことを検出すると、直ちに、制御駆動回路9
に対し正反射検出信号を供給する。制御駆動回路9は、
この正反射検出を受けると、正反射状態の発生原因を除
くため、それまで駆動していた投光部、ここでは第1の
投光部2−1の駆動を停止させ、同時に、第2の投光部
2−2の駆動を開始させて投光部の切替を行う。この投
光部の切替により、第1の投光部2−1の間歇光あるい
は連続光の発生が停止され、代わりに、第2の投光部2
−2が所定のタイミングの間歇光あるいは連続光を発生
するようになって、バーコード読取信号に発生した正反
射状態は、図3(c)に示されるように、直ちに消去さ
れ、基準レベルが変動しないバーコード読取信号が得ら
れる。そして、このバーコード読取信号は、2値化回路
6において2値化され、図3(d)に示されるような2
値化信号に変換された後、デコード回路7においてデコ
ードされ、表示信号としてバーコードリーダーから出力
されるものである。
【0024】続く、図4は、第1の実施例のバーコード
リーダーにおいて、正反射状態の発生の検出及び投光部
の切替の各動作をまとめて示したフローチャートであ
る。
【0025】このフローチャートを用い、第1の実施例
のバーコードリーダーの主要な動作について再度説明す
る。
【0026】まず、ステップS1において、制御駆動回
路9の制御により、一方の投光部、例えば、第1の投光
部2−1だけが駆動され、第1の投光部2−1から所定
のタイミングの間歇光が発生される。この光は、バーコ
ード1を印刷した情報記録面1aにおいて反射された
後、受光部4に供給される。
【0027】次に、ステップS2において、受光部4に
対するスキャンが開始され、受光部4は、バーコード1
を印刷した情報記録面1aをスキャンした光が入射さ
れ、この入射光の光量に対応した振幅を持つバーコード
読取信号を発生し、このバーコード読取信号を信号処理
部に供給する。
【0028】続く、ステップS3において、正反射検出
回路8は、増幅されたバーコード読取信号が正反射検知
レベルを超えているか否かを判断する。この結果、バー
コード読取信号が正反射検知レベルを超えていない
(N)と判断したときは、正反射非検出信号を出力して
次のステップS4に移行し、一方、バーコード読取信号
が正反射検知レベルを超えている(Y)と判断したとき
は、正反射検出信号を出力して他のステップS5に移行
する。
【0029】次いで、ステップS4において、制御駆動
回路9は、正反射非検出信号を受けると、第1の投光部
2−1の駆動を続行する。
【0030】また、ステップS5において、制御駆動回
路9は、正反射検出信号を受けると、第1の投光部2−
1の駆動を停止させ、代わりに、第2の投光部2−2の
駆動を開始する。
【0031】続く、ステップS6において、受光部4に
対するスキャンを停止させる。
【0032】最後に、ステップS7において、デコード
回路7は、2値化信号のデコードを行い、表示信号を発
生させる。
【0033】このように、第1の実施例によれば、使用
中の一方の投光部、例えば、第1の投光部2−1に正反
射状態が発生したとき、正反射検出回路8がこの正反射
状態の発生を検出し、他方の投光部、例えば、第2の投
光部2−2を使用するように切替えるようにしているの
で、正反射状態は直ちに解消され、常時、正反射状態の
発生のない正常な状態においてバーコード読取信号の処
理を行うことができ、正反射状態の発生によって、何回
もバーコードの読取りを行う必要もない。
【0034】なお、前記第1の実施例においては、投光
部として、第1及び第2の投光部2−1、2−2を用い
た例を挙げて説明したが、本実施例において使用可能な
投光部の数は2つのものに限られず、3つまたはそれ以
上の数の投光部を用いるようにしてもよい。
【0035】この場合、3つの投光部、例えば、第1、
第2、第3の投光部を用いる場合には、常時、1つの投
光部、例えば、第1の投光部だけを使用しており、この
第1の投光部の使用時に正反射状態が発生が検出される
と、第1の投光部の使用に代えて、第2の投光部または
第3の投光部を使用するように切替えるものであり、4
つの投光部またはそれ以上の数の投光部を用いる場合も
全く同様である。
【0036】ところで、第1の実施例に用いられるバー
コードリーダーのように、投光部として、第1及び第2
の投光部2−1、2−2の中のいずれか一方の投光部の
みを切替えて使用している場合、バーコードの読取り時
に、バーコードリーダーを必要以上に傾けた状態で用
い、そのときに使用している側の投光部が偶然に下側方
向に位置していたとすれば、使用中の投光部からの投射
光がバーコードに当たって反射されたとき、その反射光
がバーコードリーダーに入射されなくなる。このため、
第1の実施例においては、稀に、バーコードリーダーか
ら正常なバーコード読取信号を発生させることができ
ず、デコード回路7において2値化信号のデコードがで
きないという不測の事態を生じることもある。
【0037】図5は、かかる不測の事態の発生を防ぐ手
段を設けた本発明に係わる光学読取装置の第2の実施例
を示す構成図であって、光学読取装置としてバーコード
リーダーの例を示すものであり、図5においては、図1
に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号
を付けている。
【0038】第2の実施例と第1の実施例との構成の違
いは、第2の実施例がデコード回路7の出力側に未処理
信号発生回路8−1を、正反射検出回路8の出力側と制
御駆動回路9の入力側との間にOR回路8−2をそれぞ
れ設けているのに対して、第1の実施例が未処理信号発
生回路8−1やOR回路8−2を具備していない点だけ
であって、その他に、第2の実施例と第1の実施例との
間に構成上の違いはない。
【0039】第2の実施例の未処理信号発生回路8−1
は、入力がデコード回路7の出力に、出力がOR回路8
−2の一方の入力にそれぞれ接続され、OR回路8−2
は、他方の入力が正反射検出回路8の出力に、出力が制
御駆動回路9の入力にそれぞれ接続されている。
【0040】第2の実施例において、未処理信号発生回
路8−1は、デコード回路7において2値化信号のデコ
ードができないとき、即ち、バーコードの読取り時に、
バーコードリーダーを必要以上に傾けた状態で用いてい
るため、バーコードリーダーで正常なバーコード読取信
号を得ることができないときに未処理信号を発生するも
ので、未処理信号は制御駆動回路9に供給される。そし
て、制御駆動回路9は、未処理信号が供給されると、使
用中の一方の投光部、例えば、第1の投光部2−1の駆
動に代えて、他方の投光部、例えば、第2の投光部2−
2を駆動するように切替えるので、バーコードリーダー
から正常なバーコード読取信号を発生させることができ
るようになって、デコード回路7において2値化信号の
デコードを行うことができるようになる。
【0041】第2の実施例によれば、バーコードリーダ
ーによるバーコード1の読取りをもう1回行う必要があ
るが、2回目のバーコード1の読取り時には、バーコー
ドリーダーを必要以上に傾けた状態で用いたとしても、
バーコードリーダーから正常なバーコード読取信号を発
生させることができ、デコード回路7からデコード出力
を発生させることができる。
【0042】この第2の実施例は、バーコードリーダー
によるバーコード1の読取りを2回行っているものであ
るが、バーコード1の読取りを2回も行うことなく、最
初(第1回目)のバーコード1の読取り時に、バーコー
ド1の読取りに適した方の投光部を選択的に駆動できる
ことが望ましい。
【0043】そこで、図6は、最初(第1回目)のバー
コードの読取り時に、読取りに適した投光部を選択的に
駆動するようにした本発明に係わる光学読取装置の第3
の実施例を示す構成図であって、光学読取装置としてバ
ーコードリーダーの例を示すものであり、図6において
も、図1に示された構成要素と同じ構成要素については
同じ符号を付けている。
【0044】第3の実施例と第1の実施例との構成の違
いは、第3の実施例が受光部4の出力側と制御駆動回路
9の入力側との間に光量判定回路4−1を設けているの
に対して、第1の実施例が光量判定回路4−1を具備し
ていない点だけであって、その他に第3の実施例と第1
の実施例との間に構成上の違いはない。
【0045】第3の実施例における光量判定回路4−1
は、入力が受光部4の出力に、出力が制御駆動回路9の
入力にそれぞれ接続されている。
【0046】第3の実施例の光量判定回路4−1は、受
光部4が出力するバーコード読取信号の振幅に基づき、
受光部4で受光された光量(受光量)が規定値以上であ
ることを検出して光量判定信号を発生するもので、光量
判定信号は制御駆動回路9に供給される。そして、バー
コードリーダーによるバーコードの読取り時に、バーコ
ードリーダーの先端をバーコード1に接触させた後、読
取り開始スイッチ(図示なし)を押し、バーコード1の
最初(第1回目)のスキャンを開始した時点に、制御駆
動回路9は、光量判定信号が未供給であることを検出す
ると、使用中の投光部、例えば、第1の投光部2−1の
駆動に代えて、バーコードリーダーから正常なバーコー
ド読取信号を発生させることができる方の投光部、例え
ば、第2の投光部2−2の駆動に切り替える。この場合
は、最初(第1回目)のスキャン時に、バーコードリー
ダーが必要以上に傾けた状態で用いられていたとして
も、最初(第1回目)のスキャンを始めてから間もな
く、バーコードリーダーから正常なバーコード読取信号
を発生させることができ、デコード回路7からデコード
出力を発生させることができる。
【0047】また、第3の実施例において、制御駆動回
路9は、光量判定信号が未供給であることを検出したと
き、使用中の投光部、例えば、第1の投光部2−1の駆
動に代えて、第1の投光部2−1及び第2の投光部2−
2をそれぞれ異なるタイミングで間歇駆動させるように
切り替えてもよい。この場合は、最初(第1回目)のス
キャン時に、バーコードリーダーの先端をバーコード1
に接触させてスキャンを開始した直後に、バーコードリ
ーダーから正常なバーコード読取信号を発生させること
ができ、デコード回路7からデコード出力を発生させる
ことができる。
【0048】このように、第3の実施例によれば、バー
コードリーダーによる最初(第1回目)のスキャンが行
われた直後に、バーコードの読取りに適した投光部が選
択駆動されるので、2回目のスキャンを行うことなく、
バーコードリーダーから正常なバーコード読取信号を発
生させることができ、デコード回路7からデコード出力
を発生させることができる。
【0049】続く、図7は、第3の実施例において、デ
コード回路7からのデコード出力の発生頻度を上昇させ
た本発明に係わる光学読取装置の第4の実施例を示す構
成図であって、光学読取装置としてバーコードリーダー
の例を示すものであり、図7においても、図1に示され
た構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けて
いる。
【0050】第4の実施例と第3の実施例との構成の違
いは、第4の実施例が受光部4の出力側と制御駆動回路
9の入力側との間に光量判定回路4−1に並列に受光量
保持回路4−2を設けているのに対し、第3の実施例が
かかる受光量保持回路4−2を備えていない点だけであ
って、その他に第4の実施例と第3の実施例との間に構
成上の違いはない。
【0051】第4の実施例の受光量保持回路4−2は、
入力が受光部4の出力に、出力が制御駆動回路9の入力
にそれぞれ接続されている。
【0052】第4の実施例の受光量保持回路4−2は、
受光部4が出力するバーコード読取信号の振幅に基づい
て、受光部4で受光された複数の投光部、例えば、第1
の投光部2−1及び第2の投光部2−2からの光量(受
光量)を個別に保持受光量として保持しているもので、
それぞれの保持受光量は制御駆動回路9に供給される。
そして、制御駆動回路9は、光量判定回路4−1から光
量判定信号が供給されたとき、使用中の投光部、例え
ば、第1の投光部2−1の駆動に代えて、正反射検出回
路8から正反射検出信号が供給されず、しかも、最も大
きな保持受光量を有する投光部、例えば、第2の投光部
2−2を選択駆動するように切り替えるので、バーコー
ドリーダーから正常で最適なバーコード読取信号を発生
させ、デコード回路7において最適な状態で2値化信号
のデコードを行うことができて、デコード回路7からの
デコード出力の発生頻度を上昇させることが可能にな
る。
【0053】次に、図8は、本発明に係わる光学読取装
置の第5の実施例を示す構成図であって、光学読取装置
としてバーコードリーダーの例を示すものである。図8
においても、図1に示された構成要素と同じ構成要素に
ついては同じ符号を付けている。
【0054】第5の実施例と第1の実施例との構成上の
違いは、第5の実施例が入射される2つの反射光にそれ
ぞれ対応した2つのバーコード読取信号を導出している
のに対し、第1の実施例が受光部4で1つのバーコード
読取信号を導出している点、第5の実施例が受光部4と
増幅器5との間に加算回路10を接続しているのに対
し、第1の実施例が受光部4と増幅器5とを直結してい
る点、第5の実施例が常時第1乃至第2の投光部2−1
乃至2−2を同時駆動しているのに対し、第1の実施例
が制御駆動回路9によりいずれか1つの投光部を駆動し
ている点だけであって、その他に、第5の実施例と第1
の実施例との間に構成上の違いはない。
【0055】そして、第5の実施例においては、増幅器
5、2値化回路6、デコード回路7、加算回路10が信
号処理部を構成している。
【0056】かかる構成を有する第5の実施例は、次の
ように動作する。
【0057】始めに、制御駆動回路9の制御により、第
1乃至第2の投光部2−1乃至2−2は、同時駆動さ
れ、第1乃至第3の投光部2−1乃至2−2から所定の
タイミングで間歇光が同時に発生される。これらの光
は、バーコード1を印刷した情報記録面1aに投射され
た後、バーコード1を印刷した情報記録面1aからそれ
ぞれ反射され、2つの反射光として各別に受光部4に入
射される。このとき、受光部4は、入射された2つの反
射光にそれぞれ対応して2つのバーコード読取信号を発
生し、加算回路10の2つの入力に供給する。加算回路
10は、これら2つのバーコード読取信号を単純加算
し、1つの加算バーコード読取信号を発生させる。次い
て、加算バーコード読取信号は、2値化回路6で2値化
信号に変換された後、デコード回路7でデコードされ、
表示信号としてバーコードリーダーから出力される。ま
た、加算バーコード読取信号は、正反射検出回路8にも
供給され、加算バーコード読取信号に正反射状態が発生
しているか否かを検出する。正反射検出回路8は、加算
バーコード読取信号に正反射状態が発生していないこと
を検出すると、制御駆動回路9に正反射非検出信号を供
給し、一方、加算バーコード読取信号に正反射状態が発
生していることを検出すると、制御駆動回路9に正反射
検出信号を供給する。制御駆動回路9は、正反射非検出
信号が供給されると、それまでと同様に第1乃至第2の
投光部2−1乃至2−2を同時に駆動するようにし、一
方、正反射検出信号が供給されると、第1乃至第2の投
光部2−1乃至2−2を1つづつ順番に駆動を停止させ
るようにする。この場合、第1の投光部2−1の駆動を
停止させたとき、加算バーコード読取信号の正反射状態
が解消したときには、一定の期間、例えば、このバーコ
ードの読取りが行われている間中、第1の投光部2−1
の駆動を停止させる。また、第1の投光部2−1の駆動
を停止させても、加算バーコード読取信号の正反射状態
が解消しないときは、第1の投光部2−1の駆動を再開
させ、代わりに第2の投光部2−2の駆動を停止させ
る。この第2の投光部2−2の駆動の停止により、加算
バーコード読取信号の正反射状態が解消すれば、前と同
様に、一定の期間、例えば、このバーコードの読取りが
行われている間中、第2の投光部2−2の駆動を停止さ
せ、加算バーコード読取信号の正反射状態を比較的短時
間の間に解消させるようにしている。
【0058】なお、第5の実施例においては、投光部と
して、第1乃至第2の投光部2−1乃至2−2を用いた
例を挙げて説明したが、本実施例において使用可能な投
光部の数は2つのものに限られず、3つまたはそれ以上
の数の投光部を用いるようにしてもよい。
【0059】また、第5の実施例において、複数の投光
部の中の1つの投光部の駆動が停止されたとき、残りの
投光部の駆動電圧を僅かに上昇させ、前記1つの投光部
の駆動の停止前と停止後において、加算バーコード読取
信号の振幅が略一定になるように制御するようにしても
よい。
【0060】このように、第5の実施例によれば、複数
の投光部2−1乃至2−2の全部を使用しているとき、
その中の1つの投光部に正反射状態が発生したとき、正
反射検出回路8は、加算バーコード読取信号から正反射
状態の発生を検出し、この1つの投光部の駆動が停止さ
れ、加算バーコード読取信号の正反射状態が解消される
まで、複数の投光部2−1乃至2−2を1つづつ順番に
駆動停止させるようにしているので、発生した正反射状
態は比較的短時間内に解消され、常時、正反射状態が発
生しない正常な状態でバーコード読取信号の処理を行う
ことができるもので、正反射状態の発生によって、何回
もバーコードの読取りを行う必要がないものである。
【0061】また、この第5の実施例によれば、複数の
投光部2−1乃至2−2からの同時投射に基づき、受光
部4が複数のバーコード読取信号を発生し、これらのバ
ーコード読取信号を加算した加算バーコード読取信号を
用い、2値化信号の発生や正反射状態の検出等の信号処
理が行われるので、これらの信号処理を高感度で行うこ
とができる。
【0062】続いて、図9は、本発明に係わる光学読取
装置の第6の実施例を示す構成図であって、同じく光学
読取装置としてバーコードリーダーの例を示すものであ
る。ここでも、図9においては、図1に示された構成要
素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0063】第6の実施例と第1の実施例との構成の違
いは、第6の実施例が増幅器5の出力側に第1及び第2
のサンプルホールド回路12、13を接続し、これら第
1及び第2のサンプルホールド回路12、13の各出力
側にそれぞれ第1及び第2の2値化回路14、15を接
続し、かつ、第1及び第2の2値化回路14、15の出
力とデコード回路との間にデコード信号を選択する選択
回路16を設けているに対し、第1の実施例が増幅器5
の出力側に2値化回路6を設けている点、第6の実施例
が正反射検出回路8の入力を増幅器5の2つの出力(第
1のサンプルホールド回路12及び第2のサンプルホー
ルド回路13の各入力)に接続しているのに対し、第1
の実施例が増幅器5の1つの出力に接続している点、第
6の実施例が制御駆動回路9によって常時第1及び第2
の投光部2−1乃至2−2を同時駆動し、しかも、第1
の投光部2−1と第2の投光部2−2とが異なるタイミ
ングで間歇光を発生するように駆動しているのに対し、
第1の実施例がいずれか1つの投光部を駆動している点
だけであって、その他に、第6の実施例と第1の実施例
との間に構成上の違いはない。
【0064】ここで、第6の実施例においては、増幅器
5、デコード回路7、第1及び第2のサンプルホールド
回路12、13、第1及び第2の2値化回路14、1
5、選択回路16が信号処理部を構成している。
【0065】また、図10は、第6の実施例のバーコー
ドリーダーにおいて、バーコード読取時における各部の
信号状態の一部を示す信号波形図であって、(a)は読
取られるバーコードパターンの一例、(b)は第1の投
光部2−1が発生する間歇光の出力波形、(c)は第2
の投光部2−2が発生する間歇光の出力波形、(d)は
増幅器5の出力信号波形、(e)は第1のサンプルホー
ルド回路12の出力波形、(f)は第2のサンプルホー
ルド回路13の出力波形、(g)は第1の2値化回路1
4の2値化信号波形、(h)は第2の2値化回路15の
2値化信号波形である。この場合、図10においては、
2つの点線で示す期間(時間t1からt2までの期間)
内に第2の投光部2−2側に正反射状態が発生した様子
を示している。
【0066】図10を用いて、第6の実施例のバーコー
ドリーダードの動作について説明する。
【0067】まず、制御駆動回路9の制御によって、第
1及び第2の投光部2−1、2−2は、同時駆動され、
図10(b)、(c)に示されるように、第1及び第2
の投光部2−1、2−2から所定の異なるタイミングで
間歇光が発生され、それぞれバーコード1を印刷した情
報記録面1aに投射される。これらの投射光は、バーコ
ード1を印刷した情報記録面1aにおいてそれぞれ反射
され、受光部4に入射される。受光部4は、入射された
反射光に対応してバーコード読取信号を発生し、このバ
ーコード読取信号は、増幅器5に供給され、所要のレベ
ルまで増幅される。この場合、バーコード読取信号は、
図10(d)に示されるように、第1及び第2の投光部
2−1、2−2から発生される間歇光の反射光が時間的
に交互に組み合わされた形のものである。増幅されたバ
ーコード読取信号は、第1及び第2のサンプルホールド
回路12、13に供給され、第1及び第2の投光部2−
1、2−2からの間歇光の発生タイミングに対応してサ
ンプルホールドされ、図10(e)、(f)に示される
ように、第1及び第2のサンプルホールド信号に変換さ
れる。次いで、第1及び第2のサンプルホールド信号
は、各別に第1及び第2の2値化回路14、15に供給
され、それぞれ、図10(g)、(h)に示されるよう
に、第1及び第2の2値化信号に変換される。続いて、
第1及び第2の2値化信号は、選択回路16に供給さ
れ、第1及び第2の2値化信号の中の一方の2値化信号
が選択される。そして、この選択された2値化信号は、
デコード回路7に供給されてデコードされ、表示信号と
してバーコードリーダーから出力される。
【0068】この場合、第1及び第2のサンプルホール
ド回路12、13の出力側に得られたバーコード読取信
号は、正反射検出回路8にも供給され、正反射検出回路
8において正反射状態が発生しているか否かの検出が行
われる。正反射検出回路8は、図10に図示の時間t1
以前または時間t2以後のように、バーコード読取信号
に正反射状態が発生していないことを検出すると、制御
駆動回路9及び選択回路16に正反射非検出信号を供給
し、一方、図10に図示の時間t1と時間t2の間のよ
うに、バーコード読取信号に正反射状態が発生している
ことを検出すると、制御駆動回路9及び選択回路16に
正反射検出信号を供給する。
【0069】制御駆動回路9は、正反射非検出信号が供
給されると、それまでと同様に第1及び第2の投光部2
−1、2−2を同時に駆動するようにし、一方、正反射
検出信号が供給されると、正反射状態が発生したときの
タイミングから第1及び第2の投光部2−1、2−2の
いずれの側に正反射状態が発生したかを判断し、正反射
状態が発生している側の投光部、図10に図示の例で
は、第2の投光部2−2の駆動を直ちに停止させ、一定
の期間、例えば、このバーコードの読取りが行われてい
る間中、第2の投光部2−2の駆動を停止させて、正反
射状態の発生を解消する。選択回路16は、正反射非検
出信号が供給されると、それまでと同様に第1及び第2
の2値化信号の中の一方の2値化信号をデコード回路7
に供給し続ける。これに対して、正反射検出信号が供給
されると、正反射状態が発生している側の投光部からの
間歇光によって得られた2値化信号の選択の停止、図1
0に図示の例では、第2の投光部2−2からの間歇光に
よって得られた第2の2値化信号の選択を停止させる。
即ち、選択回路16は、それまで第1の2値化信号を選
択していた場合、第1の2値化信号の選択を続行して、
第1の2値化信号をデコード回路7に供給し、一方、そ
れまで第2の2値化信号を選択していた場合、第2の2
値化信号の選択を停止し、新たに第1の2値化信号を選
択して、第1の2値化信号をデコード回路7に供給す
る。
【0070】なお、第6の実施例においては、投光部と
して、第1及び第2の投光部2−1、2−2を用いた例
を挙げて説明したが、本実施例において使用可能な投光
部の数は2つのものに限られず、それぞれ異なるタイミ
ングで間歇光を発生する3つまたはそれ以上の数の投光
部を用いるようにしてもよい。
【0071】また、第6の実施例において、複数の投光
部の中の1つの投光部の駆動が停止されたとき、残りの
投光部の駆動電圧を僅かに上昇させるような制御を行っ
てもよい。
【0072】このように、第6の実施例によれば、それ
ぞれ異なるタイミングで間歇光を発生する複数の投光部
2−1、2−2を使用し、その中の1つの投光部に正反
射状態が発生したとき、正反射検出回路8は、バーコー
ド読取信号から正反射状態の発生を検出し、制御駆動回
路9は、正反射状態の発生タイミングから正反射状態の
発生原因となる投光部の駆動を直ちに停止させるととも
に、正反射状態の影響を受けていない2値化信号をデコ
ードするようにしているので、発生した正反射状態の検
出が極めて短時間内に行われ、常時、正反射状態が発生
しない正常な状態でバーコード読取信号の処理を行うこ
とができ、正反射状態の発生によって、何回もバーコー
ドの読取りを行う必要がない。
【0073】続く、図11は、本発明に係わる光学読取
装置の第7の実施例を示す構成図であって、同じく光学
読取装置としてバーコードリーダーの例を示すものであ
る。図11において、図9に示された構成要素と同じ構
成要素については同じ符号を付けている。
【0074】第7の実施例と第6の実施例との構成の違
いは、第7の実施例が第1及び第2の2値化回路14、
15の出力側に直接デコード回路7を接続しているのに
対して、第6の実施例が第1及び第2の2値化回路1
4、15の出力側に選択回路16を介してデコード回路
7を接続している点、第7の実施例がデコード回路7に
2値化信号のデコード時に正確にデコードが達成された
か否かを判断する機能を持たせているのに対し、第6の
実施例がデコード回路7に単に2値化信号のデコードを
行う機能を持たせている点だけであって、その他に、第
7の実施例と第6の実施例との間に構成上の違いはな
い。
【0075】この場合、第7の実施例においては、増幅
器5、デコード回路7、第1及び第2のサンプルホール
ド回路12、13、第1及び第2の2値化回路14、1
5が信号処理部を構成している。
【0076】第7の実施例と第6の実施例の動作上の違
いについて、第6の実施例は、第1及び第2の2値化回
路14、15で得られた第1及び第2の2値化信号の中
の1つの2値化信号を選択回路16において選択し、こ
の選択した2値化信号をデコード回路7でデコードし、
表示信号として出力させているのに対し、第7の実施例
は、第1及び第2の2値化回路14、15で得られた第
1及び第2の2値化信号をデコード回路7で個別にデコ
ードするとともに、デコード回路7はこれらの2値化信
号の中から正確にデコードされた1つの信号を選択し、
表示信号として出力させている点が異なっているだけ
で、その他の動作は、既に述べた第6の実施例の動作と
殆んど同じである。このため、第7の実施例における動
作については、以下に述べるデコード回路7の動作の点
を除いて、説明を省略する。
【0077】ところで、第7の実施例のデコード回路7
の動作について、さらに詳しく述べると、デコード回路
7は、順次入力される第1、第2の2値化信号をそれぞ
れデコードする際に、デコードした2値化信号を一旦内
部メモリに収納させ、一方の2値化信号、例えば、第2
の2値化信号が正反射状態の発生によって正確なデコー
ドを行うことができなかったことを検出すると、内部メ
モリに収納してあるデコードした第1の2値化信号を読
み出し、これを表示信号として出力させるようにする
か、もしくは、順次入力される第1、第2の2値化信号
をそれぞれ高速度でデコードし、これらデコードした2
値化信号の中の1つの2値化信号、例えば、第2の2値
化信号が正反射状態の発生によって正確なデコードを行
うことができなかったことを検出すると、正確なデコー
ドが行われた第1の2値化信号を抽出し、これを表示信
号として出力させるようにしているものである。
【0078】なお、第7の実施例においては、投光部と
して、第1及び第2の投光部2−1、2−2を用い、こ
れに対応してサンプルホールド回路及び2値化回路とし
て、それぞれ、第1及び第2のサンプルホールド回路1
2、13及び第1及び第2の2値化回路14、15を用
いた例を挙げて説明したが、本実施例において使用可能
な投光部の数、サンプルホールド回路及び2値化回路の
数は、それぞれ、2つのものに限られず、それぞれ異な
るタイミングで間歇光を発生する3つまたはそれ以上の
数の投光部、それに対応して同じく3つまたはそれ以上
の数のサンプルホールド回路及び2値化回路を用いるよ
うにしてもよい。
【0079】このように、第7の実施例によれば、複数
の投光部の配置に対応して得られた複数の2値化信号を
デコード回路7で順次デコードし、これらデコードした
2値化信号の中から正確なデコードを行うことができた
2値化信号を表示信号として選択出力するようにしてい
るので、複数の投光部の中のいずれかに正反射状態が発
生したとしても、必ず、正確なデコードを行うことがで
きた2値化信号の1つが表示信号として選択出力される
ようになり、正反射状態の発生によって、何回もバーコ
ードの読取りを行う必要がないものである。
【0080】次いで、図12は、本発明に係わる光学読
取装置の第8の実施例を示す構成図であって、同じく光
学読取装置としてバーコードリーダーの例を示すもので
ある。ここでも、図12において、図9に示された構成
要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0081】第8の実施例と第6の実施例との構成の違
いは、第8の実施例が第1及び第2の2値化回路14、
15の出力側に直接選択回路16を接続しているのに対
し、第6の実施例が第1及び第2のサンプルホールド回
路12、13の出力側にそれぞれ2値化回路14、15
を介して選択回路16を接続している点、第8の実施例
が正反射検出回路8の出力を選択回路16の制御端だけ
に接続しているのに対し、第6の実施例が正反射検出回
路8の出力を制御駆動回路9の入力と選択回路16の制
御端にそれぞれ接続している点だけであって、その他
に、第8の実施例と第6の実施例との間に構成上の違い
はない。
【0082】この場合、第8の実施例においては、増幅
器5、2値化回路6、デコード回路7、第1及び第2の
サンプルホールド回路12、13が信号処理部を構成し
ている。
【0083】かかる構成を有する第8の実施例は、次の
ような動作を行う。
【0084】制御駆動回路9の制御により、第1及び第
2の投光部2−1、2−2は、同時駆動され、第1及び
第2の投光部2−1、2−2から所定の異なるタイミン
グで間歇光が発生され、それぞれバーコード1を印刷し
た情報記録面1aに投射される。これら投射光は、バー
コード1を印刷した情報記録面1aで反射され、受光部
4に入射される。受光部4は入射された反射光に対応し
てバーコード読取信号を発生し、このバーコード読取信
号は増幅器5に供給されて所要のレベルまで増幅され
る。増幅されたバーコード読取信号は、第1及び第2の
サンプルホールド回路12、13に供給され、第1及び
第2の投光部2−1、2−2からの間歇光の発生タイミ
ングに対応してサンプルホールドされ、第1及び第2の
サンプルホールド信号に変換される。次いで、第1及び
第2のサンプルホールド信号は、選択回路16に供給さ
れ、それらの中の1つの信号が選択された後、2値化回
路6に供給され、2値化信号に変換される。続いて、こ
の2値化信号は、デコード回路7に供給されてデコード
され、表示信号としてバーコードリーダーから出力され
る。
【0085】この場合、第1及び第2のサンプルホール
ド回路12、13の出力側に得られた第1及び第2のサ
ンプルホールド信号は、正反射検出回路8に供給され、
正反射検出回路8において正反射状態が発生しているか
否かの検出が行われる。正反射検出回路8は、第1及び
第2のサンプルホールド信号に正反射状態が発生してい
ないことを検出すると、選択回路16に正反射非検出信
号を供給し、一方、第1及び第2の信号に正反射状態が
発生していることを検出すると、選択回路16に正反射
検出信号を供給する。選択回路16は、正反射非検出信
号が供給されると、それまでと同様に第1及び第2のサ
ンプルホールド信号の中の一方の信号を2値化回路6に
供給し続ける。これに対して、第1及び第2のサンプル
ホールド信号の中の一方の信号、例えば、第2のサンプ
ルホールド信号に正反射検出信号が供給されると、それ
まで第1のサンプルホールド信号を選択していた場合、
第1のサンプルホールド信号の選択を続行して、第1の
サンプルホールド信号を2値化回路6に供給し、また、
それまで第2のサンプルホールド信号を選択していた場
合、第2のサンプルホールド信号の選択を停止し、新た
に第1のサンプルホールド信号を選択し、次続の2値化
回路6に供給する。
【0086】なお、第5の実施例においては、投光部と
して、第1及び第2の投光部2−1、2−2を用い、そ
れに対応して第1及び第2のサンプルホールド回路1
2、13を用いた例を挙げて説明したが、本実施例にお
いて使用可能な投光部の数、それに対応するサンプルホ
ールド回路の数は2つのものに限られず、それぞれ異な
るタイミングで間歇光を発生する3つまたはそれ以上の
数の投光部、及び、3つまたはそれ以上の数のサンプル
ホールド回路を用いるようにしてもよい。
【0087】このように、第5の実施例によれば、それ
ぞれ異なるタイミングで間歇光を発生する複数の投光部
2−1、2−2を使用し、その中の1つの投光部に正反
射状態が発生したとき、正反射検出回路8は、第1及び
第2のサンプルホールド信号から正反射状態の発生を検
出し、正反射状態の影響を受けていないサンプルホール
ド信号を2値化、それに続くデコードを行うようにして
いるので、常時、発生した正反射状態の影響を受けず
に、所要の表示信号を導出させることができる。また、
第5の実施例によれば、バーコードの読取りの途中にお
いて、正反射状態の発生が検出されると、再度、バーコ
ードの読取りを行う必要があるが、このバーコードの再
読取りも単に1回行うだけで足り、何回もバーコードの
読取りを行う必要がない。
【0088】以上の各実施例においては、光学読取装置
がバーコードリーダーである場合を例に挙げて説明した
が、本発明による光学読取装置はバーコードリーダーで
ある場合に限られるものではなく、バーコードのように
線状記録媒体を読取るものであれば、他の類似の装置に
も適用できることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至9に
記載の発明においては、正反射検出部8は、正反射状態
の発生の検出時に得られる正反射検出信号を制御駆動部
9に供給し、制御駆動部9は、正反射検出信号の供給時
と非供給時とにおいて異なる駆動態様で複数の投光部2
−1、2−2を制御駆動し、正反射状態の発生を除いて
いる。そして、具体的には、正反射検出信号の非供給時
に、複数の投光部2−1、2−2の中の1つの投光部の
みを駆動させ、正反射検出信号の供給時に、この1つの
投光部と異なる他の1つの投光部を駆動させて正反射状
態の発生を除いている、または、正反射検出信号の非供
給時に、複数の投光部2−1、2−2の全部を駆動さ
せ、正反射検出信号の供給時に、正反射状態の発生の検
出がなくなるまで、複数の投光部2−1、2−2を1つ
づつ順番に駆動停止させ、正反射状態の発生を除いてい
る、もしくは、正反射検出信号の非供給時に、複数の投
光部2−1、2−2をそれぞれ異なるタイミングで間歇
駆動させ、正反射検出信号の供給時に、正反射状態を発
生原因となっている投光部を直ちに駆動停止させ、正反
射状態の発生を除いている。
【0090】このように、請求項1乃至9に記載の発明
によれば、正反射検出部8で正反射状態の発生が検出さ
れると、制御駆動部9はこの正反射状態の発生を除くよ
うに複数の投光部2−1、2−2を適宜駆動しているの
で、正反射状態の発生の有無に係わらず、線状記録媒体
を読取って表示信号を発生させることが不能になること
はなく、直ちに、線状記録媒体の正確な読取りを行うこ
とが可能になるという効果がある。
【0091】この場合、請求項3に記載の発明によれ
ば、バーコードリーダーを必要以上に傾けた状態で用
い、1回目のスキャンでバーコードの読取りができなか
ったとしても、2回目のスキャンでバーコードリーダー
から正常なバーコード読取信号を発生させ、デコード回
路7からデコード出力を発生できるという効果があり、
請求項4乃至5に記載の発明によれば、第1回目のスキ
ャン時に、バーコードリーダーが必要以上に傾けた状態
で用いたとしても、バーコードリーダーから正常なバー
コード読取信号を発生させ、デコード回路7からデコー
ド出力を発生できるという効果があり、請求項6に記載
の発明によれば、バーコードリーダーから正常で最適な
バーコード読取信号を発生させ、デコード回路7におい
て最適な状態で2値化信号のデコードを行うことがで
き、デコード回路7からのデコード出力の発生頻度を上
昇させることができるという効果がある。
【0092】また、請求項10乃至12に記載の発明に
おいては、複数の投光部2−1、2−2は、それぞれ異
なるタイミングで間歇光を投射し、信号処理部5乃至
7、11乃至16は、複数の投光部毎に得られる複数の
記録媒体読取信号を個別に変換処理する複数の変換処理
経路を有し、これら複数の変換処理経路で変換処理され
た記録媒体読取信号の中の良好な状態の表示信号を選択
的に抽出出力している。そして、具体的には、複数の記
録媒体読取信号をデコード処理した際に、正規にデコー
ド処理が行われた記録媒体読取信号の中の1つの表示信
号を選択的に抽出出力している、または、複数の録媒体
読取信号の正反射状態の発生を検出し、正反射状態の発
生が検出されない記録媒体読取信号の中の1つの表示信
号を選択的に抽出出力している。
【0093】このように、請求項10乃至12に記載の
発明によれば、複数の記録媒体読取信号の中の良好な状
態の表示信号を選択的に抽出出力しているので、正反射
状態の発生の有無にも係わらず、線状記録媒体を読取っ
て表示信号を発生させることが不能になることはなく、
直ちに、線状記録媒体の正確な読取りを行うことが可能
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光学読取装置の第1の実施例を
示す構成図である。
【図2】本発明に係わるバーコードリーダーにおける使
用状態の一例を示す断面構成図である。
【図3】図1に図示の第1の実施例において、バーコー
ド読取時における各部の信号状態を示す信号波形図であ
る。
【図4】図1に図示の第1の実施例において、正反射状
態の発生の検出及び投光部の切替の各動作をまとめて示
したフローチャートである。
【図5】本発明に係わる光学読取装置の第2の実施例を
示す構成図である。
【図6】本発明に係わる光学読取装置の第3の実施例を
示す構成図である。
【図7】本発明に係わる光学読取装置の第4の実施例を
示す構成図である。
【図8】本発明に係わる光学読取装置の第5の実施例を
示す構成図である。
【図9】本発明に係わる光学読取装置の第6の実施例を
示す構成図である。
【図10】図9に図示の第6の実施例において、バーコ
ード読取時における各部の信号状態の一部を示す信号波
形図である。
【図11】本発明に係わる光学読取装置の第7の実施例
を示す構成図である。
【図12】本発明に係わる光学読取装置の第8の実施例
を示す構成図である。
【図13】既知のバーコードリーダーの構成の一例を示
すブロック構成図である。
【図14】既知のバーコードリーダーにおけるバーコー
ド読取時の各部の信号状態を示す信号波形図である。
【図15】既知のバーコードリーダーにおける使用状態
の一例を示す断面構成図である。
【符号の説明】
1 バーコード 1a 情報記録面 2−1 第1の投光部 2−2 第2の投光部 3−1、3−2 光伝導路 4 受光部 4a レンズ 4b ピンホール板 4−1 光量判定回路 4−2 受光量保持回路 5 増幅器 6 2値化回路 7 デコード回路 8 正反射検出回路 8−1 未処理信号発生回路 8−2 OR回路 9 制御駆動回路 10 加算回路 12 第1のサンプルホールド回路 13 第2のサンプルホールド回路 14 第1の2値化回路 15 第2の2値化回路 16 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 憲司 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状記録媒体を有する情報記録面に異な
    る方向から所定のタイミングで間歇光あるいは連続光を
    投光する複数の投光部と、前記情報記録面からの反射光
    を受光し、記録媒体読取信号を発生する受光部と、前記
    記録媒体読取信号を表示信号に処理変換する信号処理部
    と、前記複数の投光部を駆動する制御駆動部と、前記記
    録媒体読取信号から正反射状態の発生を検出し、この検
    出時に得られた正反射検出信号を前記制御駆動部に供給
    する正反射検出部とを備え、前記制御駆動部は、前記正
    反射検出信号が供給された際に、前記正反射検出信号が
    供給されないときと異なる駆動態様で前記複数の投光部
    を制御駆動し、前記正反射状態の発生を除くようにした
    こと特徴とする光学読取装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の投光部に対する前記制御駆動
    部の異なる駆動態様は、前記正反射検出信号が供給され
    ないとき、前記複数の投光部の中の1つの投光部のみを
    駆動させ、前記正反射検出信号が供給されたとき、前記
    1つの投光部と異なる他の1つの投光部を駆動すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学読取装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理部において前記表示信号へ
    の処理変換ができない場合に未処理信号を前記制御駆動
    部に供給する未処理信号発生部を設け、前記制御駆動部
    は、前記未処理信号が供給されたとき、前記正反射検出
    信号が供給された場合と同様に、前記1つの投光部と異
    なる他の1つの投光部を駆動することを特徴とする請求
    項2に記載の光学読取装置。
  4. 【請求項4】 前記受光部が出力する前記記録媒体読取
    信号に基づき、前記受光部の受光量が規定値以上である
    場合に光量判定信号を前記制御駆動部に供給する光量判
    定部を設け、前記制御駆動部は、前記光量判定信号が供
    給されないとき、前記正反射検出信号が供給された場合
    と同様に、前記1つの投光部と異なる他の1つの投光部
    を駆動することを特徴とする請求項2に記載の光学読取
    装置。
  5. 【請求項5】 前記受光部が出力する前記記録媒体読取
    信号に基づき、前記受光部の受光量が規定値以上である
    場合に光量判定信号を前記制御駆動部に供給する光量判
    定部を設け、前記制御駆動部は、前記光量判定信号が供
    給されないとき、前記複数の投光部をそれぞれ異なるタ
    イミングで間歇駆動させることを特徴とする請求項2に
    記載の光学読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光量発生部に平行して前記複数の投
    光部別の受光量を保持する受光量保持部を設け、前記制
    御駆動部は、前記光量判定信号が供給されたとき、前記
    複数の投光部の中から前記正反射検出信号の発生がな
    く、かつ、前記受光量保持部の保持受光量が最も大きい
    投光部を選択駆動することを特徴とする請求項5に記載
    の光学読取装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の投光部に対する前記制御駆動
    部の異なる駆動態様は、前記正反射検出信号が供給され
    ないとき、前記複数の投光部の全部を駆動させ、前記正
    反射検出信号が供給されたとき、前記正反射状態の発生
    の検出がなくなるまで、前記複数の投光部を1つづつ順
    番に駆動停止させることを特徴とする請求項1に記載の
    光学読取装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の投光部に対する前記制御駆動
    部の異なる駆動態様は、前記正反射検出信号が供給され
    ないとき、前記複数の投光部をそれぞれ異なるタイミン
    グで間歇駆動させ、前記正反射検出信号が供給されたと
    き、正反射状態を発生させている投光部を直ちに駆動停
    止させることを特徴とする請求項1に記載の光学読取装
    置。
  9. 【請求項9】 前記正反射状態を発生させている投光部
    が駆動停止されたとき、前記制御駆動部は、残りの投光
    部の駆動電圧を増大させるように制御することを特徴と
    する請求項8に記載の光学読取装置。
  10. 【請求項10】 線状記録媒体を有する情報記録面に異
    なる方向から所定のタイミングで間歇光を投光する複数
    の投光部と、前記情報記録面からの反射光を受光し、記
    録媒体読取信号を発生する受光部と、前記記録媒体読取
    信号を表示信号に変換する信号処理部と、前記複数の投
    光部を駆動する制御駆動部とを備える光学読取装置にお
    いて、前記複数の投光部は、それぞれ異なるタイミング
    で間歇光を投光するように制御駆動され、前記信号処理
    部は、前記複数の投光部毎に得られる複数の記録媒体読
    取信号を個別に変換処理する複数の変換処理経路を有し
    ており、これら複数の変換処理経路で変換処理された前
    記記録媒体読取信号の中の良好な状態の表示信号を選択
    的に抽出出力させていることを特徴とする光学読取装
    置。
  11. 【請求項11】 前記信号処理部で抽出される良好な状
    態の表示信号は、前記複数の記録媒体読取信号をデコー
    ド処理した際に、正規にデコード処理が行われた記録媒
    体読取信号の中の1つであることを特徴とする請求項1
    0に記載の光学読取装置。
  12. 【請求項12】 前記信号処理部で抽出される良好な状
    態の表示信号は、前記複数の記録媒体読取信号の正反射
    状態の発生を検出し、正反射状態の発生が検出されない
    記録媒体読取信号の中の1つであることを特徴とする請
    求項10に記載の光学読取装置。
  13. 【請求項13】 前記線状記録媒体はバーコードであ
    り、前記光学読取装置はバーコードリーダーであること
    を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の光学
    読取装置。
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