JP2004178366A - 光学的読取装置、音楽再生システム及び光学的読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる光学的読取装置を提供する。
【解決手段】光学的読取装置1は、レーザ光を発光する発光部2と、発光部2が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コード20と、特定コード20で反射したレーザ光を受光する受光部5と、受光部5からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知する制御部9とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】光学的読取装置1は、レーザ光を発光する発光部2と、発光部2が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コード20と、特定コード20で反射したレーザ光を受光する受光部5と、受光部5からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知する制御部9とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的読取装置、音楽再生システム及び光学的読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バーコードを読取るバーコードリーダが知られている。このようなバーコードリーダにおいて、情報端末機器に内蔵されている場合には、バーコードリーダは、読取範囲内に存在する読取可能なバーコードだけに反応するため、それ以外の物体がバーコードの読取経路の障害となっている場合や、バーコードの位置、角度、表面が不適切な状態である場合には、バーコードを読取位置にかざしても読取りが行われない。
【0003】
このような問題点を解消するための物体検知方法として、特許文献1記載のバーコードリーダが提案されている。図9は、特許文献1に記載のバーコードリーダを説明するための図である。図9に示すように、51は複数の赤色ダイオード(LED)により構成された照明光源、52は照明光源51より照射された照射光を2次元バーコードが印刷されたバーコードラベル58上に拡散する拡散板、53はバーコードラベル58からの反射光を集光し結像させる集光レンズ、54は集光レンズ53により集光された結像を電気信号に変換する2次元イメージセンサ、55はバーコードラベル58との距離を測定する近接センサ、56は主回路、57は本体を構成するケース、59は読み取りが成功したことを知らせるブザー、62はケース57の照射口、63はブザー59と同じく読み取りが成功したことを知らせるランプである。この構成により、バーコードリーダにバーコードラベル58を斜めに当てた場合には近接センサ55の働きにより、バーコードリーダは、読み取りを行わない。一方、バーコードリーダにバーコードラベルを正確にかざした場合には、バーコードリーダは読み取りを行うというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−202810号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のバーコードリーダでは、バーコードラベル58との距離を測定するための近接センサ55が必要となり、この近接センサ55のようなセンサを追加することは製品のコストアップとなるという問題がある。
【0005】
また、特許文献1記載のバーコードリーダでは、近接センサ55の働きにより、使用者は、照射口62にバーコードラベル58を斜めに当てた場合にはバーコードラベル56の読み取が行われていないということを、ブザー59やランプ63により知ることができるが、使用者はバーコードが読み取られていない原因については知ることができないため、その後の対応に困るという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知できる光学的読取装置、音楽再生システム及び光学的読取方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の光学的読取装置は、レーザ光を発光する発光部と、該発光部が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードと、該特定コードで反射したレーザ光を受光する受光部と、該受光部からの受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の光学的読取装置によれば、制御部は、受光部からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知するので、レーザ光の照射範囲に、例えば、障害物である有色物体が入り、読取りの障害となった場合には、制御部は、特定コードの情報の全部又は一部を取得することができなくなる。このため、レーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。これにより、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。また、ハード的に光学的読取装置と特定バーコードのみで実現可能であるため、物体感知用のセンサが不要になりパフォーマンスに優れる。
【0009】
また、請求項2記載の光学的読取装置は、請求項1記載の光学的読取装置において、更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の画像を表示する表示手段を有することを特徴とする。請求項2記載の光学的読取装置によれば、表示手段により、制御部が検知した結果に応じて、所定の画像を表示するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れないような場合に、適切なタイミングで表示手段から画像によるガイダンスを出すことができる。
【0010】
また、請求項3記載の光学的読取装置は、請求項1又は2記載の光学的読取装置において、更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力するオーディオ出力部を有することを特徴とする。請求項3記載の光学的読取装置によれば、オーディオ出力部により、制御部が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れないような場合に、適切なタイミングでオーディオ出力部から音声によるガイダンスを出すことができる。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学的読取装置において、前記特定コードを、バーコード又は二次元コードとしている。
【0012】
また、請求項5記載の音楽再生システムは、音楽情報を格納するサーバと、該サーバにネットワークを介して接続された光学的読取装置とを有し、該光学的読取装置は、請求項1ないし4のいずれか一項に記載された光学的読取装置であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の光学的読取方法は、発光部によって、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードにレーザ光を発光する第1の段階と、受光部により前記特定コードで反射したレーザ光を受光する第2の段階と、該第2の段階により受光した受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する第3の段階と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の光学的読取方法によれば、第1の段階により、発光部によって、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードにレーザ光を発光し、第2の段階により、受光部により前記特定コードで反射したレーザ光を受光し、第3の段階により、第2の段階により受光した受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知するようにしたので、レーザ光の照射範囲に、例えば、障害物である有色物体が入り、読取りの障害となった場合には、特定コードの情報の全部又は一部を取得することができなくなる。このため、レーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。これにより、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。
【0015】
また、請求項7記載のように、請求項6記載の光学的読取方法において、前記第3の段階は、前記第2の段階により受光した受光信号を破棄する段階を含むことを特徴とする。請求項7記載の光学的読取方法によれば、第2の段階により受光した受光信号を破棄するようにしたので、特定コードからの受光信号を保存しないようにして、レーザ光の照射範囲を常時監視することを可能にする。
【0016】
また、請求項8記載の光学的読取方法は、請求項6又は7記載の光学的読取方法において、更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、所定の画像を表示する第4の段階を有することを特徴とする。請求項8記載の光学的読取方法によれば、第4の段階により、第3の段階によって検知した結果に応じて、所定の画像を表示すようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングで画像によるガイダンスを出すことができる。
【0017】
また、請求項9記載の光学的読取方法は、請求項6から8のいずれか一項に記載の光学的読取方法において、更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、外部に所定の音声信号を出力する第5の段階を有することを特徴とする。請求項9記載の光学的読取方法によれば、第5の段階により、第3の段階によって検知した結果に応じて、外部に所定の音声信号を出力するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングで音声によるガイダンスを出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、光学的読取装置を音楽再生システムと組み合わせたものについて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学的読取装置のブロック図を示している。また、図2は、本実施の形態に係る光学的読取装置の外観斜視図を示している。
【0019】
図1に示すように、光学的読取装置1は、発光部2と、駆動部3と、光走査部4と、受光部5と、電流/電圧変換部6と、2値化処理部7と、デコーダ8と、制御部9と、表示手段10と、オーディオ出力部11と、キー入力部12と、記憶部13と、特定バーコード20とを有する。また、制御部9は、音楽情報を格納し、音楽の試聴を管理するサーバ14にネットワークを介して接続されている。
【0020】
発光部2は、レーザ光を発光し、例えば半導体レーザ素子などの発光素子で構成される。この駆動部3からの駆動電流により発光する。駆動部3は、発光部2に駆動電流を供給する。光走査部4は、発光部2から出射された光ビームを反射する。例えばポリゴンミラーなどで構成される。この光走査部4で反射された光ビームは、後述する照射窓15から外部へ出射され、バーコード上を走査する。受光部5は、バーコードで反射した光を受光する。この受光部5は、例えばフォトダイオードなどの受光素子で構成される。
【0021】
電流/電圧変換部6は、受光部5に流れる電流をアナログ電圧信号に変換する。2値化処理部7は、電流/電圧変換部6により変換されたアナログ電圧信号をデジタル信号に変換する。デコーダ8は、2値化処理部7より出力される2値化信号を解読してバーコードを復号する。
【0022】
制御部9は、光学読取装置1全体を制御し、受光部5からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知する。また、制御部9は、読取条件に応じたメッセージを表示手段10又はオーディオ出力部11から出力できるように、記憶部13に記憶された情報を参照し、各部を制御する。
【0023】
表示手段10及びオーディオ出力部11は、バーコードの読取状態を使用者に指示するものであり、読取状態が適切な場合には、バーコードが読取られたことを知らせ、バーコードの読取状態が不適切である場合には、読取状態が適切になるように使用者に指示を出すものである。表示手段10は、制御部9が検知した結果に応じて、所定の画像を表示する。表示手段10は、例えば、ディスプレイなどで構成される。
【0024】
オーディオ出力部11は、制御部9が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力する。図示は省略するが、このオーディオ出力部11には、ヘッドホン端子やスピーカ端子が接続される。キー入力部12は、図2に示すような多数ボタンで構成され、この各ボタンを押下することにより、所定の入力を行うことができるようになっている。記憶部13は、制御部9が実行する制御プログラムなど記憶する。
【0025】
特定バーコード20は、発光部2が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するためのものである。本実施の形態では、特定コードは、バーコードを例にとって説明するが、図8に示すような二次元コードを用いることも可能である。なお、特定バーコード20が特定コードに対応する。
【0026】
また、図2において、1は光学的読取装置、10は表示手段、12はキー入力部、15は照射窓、16は筐体、20は特定バーコードを示している。図2に示すように、使用者は照射窓15と特定バーコードとの間の空間、すなわち、レーザ光の照射範囲に光学的読取装置1に読取らせたいバーコードをかざすことにより、光学的読取装置1にバーコードを読取らせることができる。
【0027】
次に、図3から図6を用いて、本実施の形態に係る光学的読取装置1をさらに説明する。図3は、図2に示した光学的読取装置1の一部破断図である。図3において、Lはレーザ、Mはレーザの照射範囲、20は特定バーコードを示している。図3に示すように、本実施の形態では、レーザ光の照射範囲M全体を検知できるように、特定バーコード20がレーザ光の照射範囲Mと同一の幅となるように設けられている。
【0028】
図4は、図3に示した光学的読取装置のA−A断面図である。図4において、Lはレーザ光、5は受光部、20特定バーコードを示している。また、図4では、レーザ光Lと、特定バーコード20との間には、障害物となる有色物体は存在しない例を示している。ここで、障害物を有色物体に限定するのは、無色物体であれば、レーザ光が通り抜けるからである。
【0029】
図5は、読取経路に障害物を入れた状態の一部破断図である。図6は、図5に示した光学的読取装置のB−B断面図である。図5及び図6において、Lはレーザ光、Mはレーザ光の照射範囲、5は受光部、20は特定バーコード、30は障害物である有色物体を示している。図5及び図6の例では、レーザ光の照射範囲Mには、障害物30である有色物体が存在するため、受光部5は、特定バーコード20の一部の情報だけを読み、これにより、制御部9は、レーザ光の照射範囲Mの状態を検知する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る光学的読取装置1の動作について説明する。図7は、光学読取装置1の動作フローチャートを示している。ステップ101において、光学的読取装置1は、バーコードの読取を開始する。すなわち、発光部2は、駆動部3からの駆動電流により発光し、光走査部4は、発光部2から出射された光ビームを反射して、照射窓15から外部へ出射することによりバーコード上を走査する。
【0031】
ここで、図2に示す光学的読取装置1の照射窓15からレーザが出射する。照射窓15と特定バーコード20との間に、読取対象となるバーコードが存在しない場合には、光学的読取装置1の受光部5は、特定バーコード20で反射したレーザ光を受光する。一方、照射窓15と特定バーコード20との間に、読取対象となるバーコードが存在する場合には、受光部5は、読取対象となるバーコードで反射したレーザ光を受光する。また、照射窓15と特定バーコード20との間に、障害物となる有色物体が存在する場合には、受光部5は、特定バーコード20及び有色物体30で反射したレーザ光を受光する。
【0032】
上述のように、受光部5は、レーザ光の照射範囲で反射した光を受光し、電流/電圧変換部6は、受光部5に流れる電流をアナログ電圧信号に変換し、2値化処理部7は、電流/電圧変換部6により変換されたアナログ電圧信号をデジタル信号に変換し、デコーダ8は、2値化処理部7より出力される2値化信号を解読してバーコードを復号する。そして、復号されたデータが制御部9に入力される。
【0033】
ステップ102において、制御部9は、入力されたデータ(受光信号)に基づき、バーコードの存在を検知する。ステップ102において、制御部9は、バーコードを検知したと判断した場合には、ステップ103に進む。
【0034】
一方、ステップ102において、制御部9は、バーコードを検知していないと判断した場合には、ステップ113に進む。ここで、特定バーコード20の情報を読取っている場合、又は特定バーコード20以外のバーコードの情報を読取っている場合に、制御部9は、バーコードを検知したと判断する。一方、受光部5と、特定バーコード20との間に、障害物である有色物体が存在し、バーコードの情報が入力されない場合には、制御部9は、バーコードを検知しないと判断する。
【0035】
ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコードかどうかを判断する。ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコード20であると判断した場合には、ステップ101に戻り、光学的読取装置1はバーコードの読取を開始する。ステップ103で、制御部9は、読取ったバーコードが特定バーコード20である場合には、読取ったバーコードの情報をソフト的に破棄する。
【0036】
一方、ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコード20でないと判断した場合には、ステップ104に進む。ステップ104において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードがCD−ROMなどの商品に付された試聴用のバーコードであるかどうかを判断する。ステップ104において、制御部9は、読取対象となるバーコードである試聴用バーコードであると判断した場合には、ステップ105に進む。一方、ステップ104において、制御部9は、試聴用バーコードでないと判断した場合には、ステップ101に戻る。
【0037】
ステップ105において、制御部9は、読取ったバーコード情報をサーバ14に送信し、ステップ106に進む。ステップ106において、制御部9は、表示手段10であるディスプレイに所定の情報を出力し、ステップ107に進む。ここで、表示手段10であるディスプレイから、「バーコードが読取れました」等の文字が表示される。また、オーディオ出力部11から、「バーコードが読取られました」等の音声信号が図示しないヘッドホン又はスピーカに出力される。ステップ107において、ユーザは、サーバ14から供給される音楽を図示しないヘッドホンから試聴することができる。
【0038】
ステップ113において、制御部9は、バーコードを一定期間連続して検知しないと判断した場合には、ステップ114に進む。一方、制御部9は、一定期間経過後にバーコードを検知したと判断した場合には、ステップ101に戻る。ステップ114において、制御部9は、特定バーコードを遮蔽する遮蔽物が存在すると認識する。このとき、制御部9は、光学的読取装置1の受光部5と特定バーコード20との間に有色物体が入り、特定バーコード20の情報を読取れないと判断した場合には、ソフト的に障害物が存在していることを示す信号を出力する。
【0039】
ステップ115において、制御部9は、遮蔽物が存在することを表示手段10であるディスプレイに表示する。詳細には、読取対象となるバーコードを正確に読取れるような画像を表示手段10からガイダンスとして流す。ステップ116において、制御部9は、オーディオ出力部11を介して、図示しないスピーカ又はヘッドホンから「バーコードを正しい状態でかざしてください」との音声を出力する。
【0040】
以上本実施の形態によれば、バーコードの読取経路に、有色物体が入り、読取りの障害となった場合に光学的読取装置1を搭載する機器が反応し、使い手もしくは管理者に任意の情報を使えることが可能となる。また、バーコード以外の既存のセンサ類を使用せずにバーコード以外の物体の感知が可能となる。また、光学的読取装置のレーザ照射窓の防塵シャッター等、バーコード読取の障害の有無を光学的読取装置から比較的離れた位置からでも容易に確認できる。バーコードの位置・角度・表面が不適切な状態であることにより、ユーザがバーコードを光学的読取装置にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングでガイダンスを出すことができる。ハード的に光学的読取装置と特定バーコードのみで実現可能であり、物体感知用のセンサが不要になりパフォーマンスに優れる。
【0041】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。なお、本実施の形態では、1次元バーコードに適用したが、二次元バーコードに本実施の形態に係る光学的読取装置を適用することもできる。また、表示手段10は、液晶、プラズマ、CRT、LED等の周知の表示パネルを用いることができる。また、本実施の形態では、表示手段10及びオーディオ出力部11を介して使用者にバーコードの読取状態を説明するようにしているが、表示手段10又はオーディオ出力部11のいずれか一方のみを用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る光学的読取装置のブロック図を示している。
【図2】本実施の形態に係る光学的読取装置の外観斜視図を示している。
【図3】図2に示した光学的読取装置の一部破断図である。
【図4】図3に示した光学的読取装置のA−A断面図である。
【図5】読取経路に障害物を入れた状態の一部破断図である。
【図6】図5に示した光学的読取装置のB−B断面図である。
【図7】光学読取装置の動作フローチャートを示している。
【図8】二次元コードを示す図である。
【図9】従来のバーコードリーダを説明するための図である。
【符号の説明】
1 光学的読取装置 9 制御部
2 発光部 10 表示手段
3 駆動部 11 オーディオ出力部
4 光走査部 12 キー入力部
5 受光部 13 記憶部
6 電流電圧変換部 14 サーバ
7 2値化処理部 20特定バーコード
8 デコーダ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的読取装置、音楽再生システム及び光学的読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バーコードを読取るバーコードリーダが知られている。このようなバーコードリーダにおいて、情報端末機器に内蔵されている場合には、バーコードリーダは、読取範囲内に存在する読取可能なバーコードだけに反応するため、それ以外の物体がバーコードの読取経路の障害となっている場合や、バーコードの位置、角度、表面が不適切な状態である場合には、バーコードを読取位置にかざしても読取りが行われない。
【0003】
このような問題点を解消するための物体検知方法として、特許文献1記載のバーコードリーダが提案されている。図9は、特許文献1に記載のバーコードリーダを説明するための図である。図9に示すように、51は複数の赤色ダイオード(LED)により構成された照明光源、52は照明光源51より照射された照射光を2次元バーコードが印刷されたバーコードラベル58上に拡散する拡散板、53はバーコードラベル58からの反射光を集光し結像させる集光レンズ、54は集光レンズ53により集光された結像を電気信号に変換する2次元イメージセンサ、55はバーコードラベル58との距離を測定する近接センサ、56は主回路、57は本体を構成するケース、59は読み取りが成功したことを知らせるブザー、62はケース57の照射口、63はブザー59と同じく読み取りが成功したことを知らせるランプである。この構成により、バーコードリーダにバーコードラベル58を斜めに当てた場合には近接センサ55の働きにより、バーコードリーダは、読み取りを行わない。一方、バーコードリーダにバーコードラベルを正確にかざした場合には、バーコードリーダは読み取りを行うというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−202810号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載のバーコードリーダでは、バーコードラベル58との距離を測定するための近接センサ55が必要となり、この近接センサ55のようなセンサを追加することは製品のコストアップとなるという問題がある。
【0005】
また、特許文献1記載のバーコードリーダでは、近接センサ55の働きにより、使用者は、照射口62にバーコードラベル58を斜めに当てた場合にはバーコードラベル56の読み取が行われていないということを、ブザー59やランプ63により知ることができるが、使用者はバーコードが読み取られていない原因については知ることができないため、その後の対応に困るという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記従来技術の問題点を解決し、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知できる光学的読取装置、音楽再生システム及び光学的読取方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の光学的読取装置は、レーザ光を発光する発光部と、該発光部が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードと、該特定コードで反射したレーザ光を受光する受光部と、該受光部からの受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の光学的読取装置によれば、制御部は、受光部からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知するので、レーザ光の照射範囲に、例えば、障害物である有色物体が入り、読取りの障害となった場合には、制御部は、特定コードの情報の全部又は一部を取得することができなくなる。このため、レーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。これにより、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。また、ハード的に光学的読取装置と特定バーコードのみで実現可能であるため、物体感知用のセンサが不要になりパフォーマンスに優れる。
【0009】
また、請求項2記載の光学的読取装置は、請求項1記載の光学的読取装置において、更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の画像を表示する表示手段を有することを特徴とする。請求項2記載の光学的読取装置によれば、表示手段により、制御部が検知した結果に応じて、所定の画像を表示するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れないような場合に、適切なタイミングで表示手段から画像によるガイダンスを出すことができる。
【0010】
また、請求項3記載の光学的読取装置は、請求項1又は2記載の光学的読取装置において、更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力するオーディオ出力部を有することを特徴とする。請求項3記載の光学的読取装置によれば、オーディオ出力部により、制御部が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れないような場合に、適切なタイミングでオーディオ出力部から音声によるガイダンスを出すことができる。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学的読取装置において、前記特定コードを、バーコード又は二次元コードとしている。
【0012】
また、請求項5記載の音楽再生システムは、音楽情報を格納するサーバと、該サーバにネットワークを介して接続された光学的読取装置とを有し、該光学的読取装置は、請求項1ないし4のいずれか一項に記載された光学的読取装置であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の光学的読取方法は、発光部によって、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードにレーザ光を発光する第1の段階と、受光部により前記特定コードで反射したレーザ光を受光する第2の段階と、該第2の段階により受光した受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する第3の段階と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の光学的読取方法によれば、第1の段階により、発光部によって、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードにレーザ光を発光し、第2の段階により、受光部により前記特定コードで反射したレーザ光を受光し、第3の段階により、第2の段階により受光した受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知するようにしたので、レーザ光の照射範囲に、例えば、障害物である有色物体が入り、読取りの障害となった場合には、特定コードの情報の全部又は一部を取得することができなくなる。このため、レーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。これにより、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。
【0015】
また、請求項7記載のように、請求項6記載の光学的読取方法において、前記第3の段階は、前記第2の段階により受光した受光信号を破棄する段階を含むことを特徴とする。請求項7記載の光学的読取方法によれば、第2の段階により受光した受光信号を破棄するようにしたので、特定コードからの受光信号を保存しないようにして、レーザ光の照射範囲を常時監視することを可能にする。
【0016】
また、請求項8記載の光学的読取方法は、請求項6又は7記載の光学的読取方法において、更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、所定の画像を表示する第4の段階を有することを特徴とする。請求項8記載の光学的読取方法によれば、第4の段階により、第3の段階によって検知した結果に応じて、所定の画像を表示すようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングで画像によるガイダンスを出すことができる。
【0017】
また、請求項9記載の光学的読取方法は、請求項6から8のいずれか一項に記載の光学的読取方法において、更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、外部に所定の音声信号を出力する第5の段階を有することを特徴とする。請求項9記載の光学的読取方法によれば、第5の段階により、第3の段階によって検知した結果に応じて、外部に所定の音声信号を出力するようにしたので、読取対象物の位置・角度・表面が不適切な状態であることによって、使用者が読取対象物をレーザ光の照射範囲にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングで音声によるガイダンスを出すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、光学的読取装置を音楽再生システムと組み合わせたものについて説明する。図1は、本実施の形態に係る光学的読取装置のブロック図を示している。また、図2は、本実施の形態に係る光学的読取装置の外観斜視図を示している。
【0019】
図1に示すように、光学的読取装置1は、発光部2と、駆動部3と、光走査部4と、受光部5と、電流/電圧変換部6と、2値化処理部7と、デコーダ8と、制御部9と、表示手段10と、オーディオ出力部11と、キー入力部12と、記憶部13と、特定バーコード20とを有する。また、制御部9は、音楽情報を格納し、音楽の試聴を管理するサーバ14にネットワークを介して接続されている。
【0020】
発光部2は、レーザ光を発光し、例えば半導体レーザ素子などの発光素子で構成される。この駆動部3からの駆動電流により発光する。駆動部3は、発光部2に駆動電流を供給する。光走査部4は、発光部2から出射された光ビームを反射する。例えばポリゴンミラーなどで構成される。この光走査部4で反射された光ビームは、後述する照射窓15から外部へ出射され、バーコード上を走査する。受光部5は、バーコードで反射した光を受光する。この受光部5は、例えばフォトダイオードなどの受光素子で構成される。
【0021】
電流/電圧変換部6は、受光部5に流れる電流をアナログ電圧信号に変換する。2値化処理部7は、電流/電圧変換部6により変換されたアナログ電圧信号をデジタル信号に変換する。デコーダ8は、2値化処理部7より出力される2値化信号を解読してバーコードを復号する。
【0022】
制御部9は、光学読取装置1全体を制御し、受光部5からの受光信号に基づいて、レーザ光の照射範囲の状態を検知する。また、制御部9は、読取条件に応じたメッセージを表示手段10又はオーディオ出力部11から出力できるように、記憶部13に記憶された情報を参照し、各部を制御する。
【0023】
表示手段10及びオーディオ出力部11は、バーコードの読取状態を使用者に指示するものであり、読取状態が適切な場合には、バーコードが読取られたことを知らせ、バーコードの読取状態が不適切である場合には、読取状態が適切になるように使用者に指示を出すものである。表示手段10は、制御部9が検知した結果に応じて、所定の画像を表示する。表示手段10は、例えば、ディスプレイなどで構成される。
【0024】
オーディオ出力部11は、制御部9が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力する。図示は省略するが、このオーディオ出力部11には、ヘッドホン端子やスピーカ端子が接続される。キー入力部12は、図2に示すような多数ボタンで構成され、この各ボタンを押下することにより、所定の入力を行うことができるようになっている。記憶部13は、制御部9が実行する制御プログラムなど記憶する。
【0025】
特定バーコード20は、発光部2が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するためのものである。本実施の形態では、特定コードは、バーコードを例にとって説明するが、図8に示すような二次元コードを用いることも可能である。なお、特定バーコード20が特定コードに対応する。
【0026】
また、図2において、1は光学的読取装置、10は表示手段、12はキー入力部、15は照射窓、16は筐体、20は特定バーコードを示している。図2に示すように、使用者は照射窓15と特定バーコードとの間の空間、すなわち、レーザ光の照射範囲に光学的読取装置1に読取らせたいバーコードをかざすことにより、光学的読取装置1にバーコードを読取らせることができる。
【0027】
次に、図3から図6を用いて、本実施の形態に係る光学的読取装置1をさらに説明する。図3は、図2に示した光学的読取装置1の一部破断図である。図3において、Lはレーザ、Mはレーザの照射範囲、20は特定バーコードを示している。図3に示すように、本実施の形態では、レーザ光の照射範囲M全体を検知できるように、特定バーコード20がレーザ光の照射範囲Mと同一の幅となるように設けられている。
【0028】
図4は、図3に示した光学的読取装置のA−A断面図である。図4において、Lはレーザ光、5は受光部、20特定バーコードを示している。また、図4では、レーザ光Lと、特定バーコード20との間には、障害物となる有色物体は存在しない例を示している。ここで、障害物を有色物体に限定するのは、無色物体であれば、レーザ光が通り抜けるからである。
【0029】
図5は、読取経路に障害物を入れた状態の一部破断図である。図6は、図5に示した光学的読取装置のB−B断面図である。図5及び図6において、Lはレーザ光、Mはレーザ光の照射範囲、5は受光部、20は特定バーコード、30は障害物である有色物体を示している。図5及び図6の例では、レーザ光の照射範囲Mには、障害物30である有色物体が存在するため、受光部5は、特定バーコード20の一部の情報だけを読み、これにより、制御部9は、レーザ光の照射範囲Mの状態を検知する。
【0030】
次に、本実施の形態に係る光学的読取装置1の動作について説明する。図7は、光学読取装置1の動作フローチャートを示している。ステップ101において、光学的読取装置1は、バーコードの読取を開始する。すなわち、発光部2は、駆動部3からの駆動電流により発光し、光走査部4は、発光部2から出射された光ビームを反射して、照射窓15から外部へ出射することによりバーコード上を走査する。
【0031】
ここで、図2に示す光学的読取装置1の照射窓15からレーザが出射する。照射窓15と特定バーコード20との間に、読取対象となるバーコードが存在しない場合には、光学的読取装置1の受光部5は、特定バーコード20で反射したレーザ光を受光する。一方、照射窓15と特定バーコード20との間に、読取対象となるバーコードが存在する場合には、受光部5は、読取対象となるバーコードで反射したレーザ光を受光する。また、照射窓15と特定バーコード20との間に、障害物となる有色物体が存在する場合には、受光部5は、特定バーコード20及び有色物体30で反射したレーザ光を受光する。
【0032】
上述のように、受光部5は、レーザ光の照射範囲で反射した光を受光し、電流/電圧変換部6は、受光部5に流れる電流をアナログ電圧信号に変換し、2値化処理部7は、電流/電圧変換部6により変換されたアナログ電圧信号をデジタル信号に変換し、デコーダ8は、2値化処理部7より出力される2値化信号を解読してバーコードを復号する。そして、復号されたデータが制御部9に入力される。
【0033】
ステップ102において、制御部9は、入力されたデータ(受光信号)に基づき、バーコードの存在を検知する。ステップ102において、制御部9は、バーコードを検知したと判断した場合には、ステップ103に進む。
【0034】
一方、ステップ102において、制御部9は、バーコードを検知していないと判断した場合には、ステップ113に進む。ここで、特定バーコード20の情報を読取っている場合、又は特定バーコード20以外のバーコードの情報を読取っている場合に、制御部9は、バーコードを検知したと判断する。一方、受光部5と、特定バーコード20との間に、障害物である有色物体が存在し、バーコードの情報が入力されない場合には、制御部9は、バーコードを検知しないと判断する。
【0035】
ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコードかどうかを判断する。ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコード20であると判断した場合には、ステップ101に戻り、光学的読取装置1はバーコードの読取を開始する。ステップ103で、制御部9は、読取ったバーコードが特定バーコード20である場合には、読取ったバーコードの情報をソフト的に破棄する。
【0036】
一方、ステップ103において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードが特定バーコード20でないと判断した場合には、ステップ104に進む。ステップ104において、制御部9は、ステップ102で検知したバーコードがCD−ROMなどの商品に付された試聴用のバーコードであるかどうかを判断する。ステップ104において、制御部9は、読取対象となるバーコードである試聴用バーコードであると判断した場合には、ステップ105に進む。一方、ステップ104において、制御部9は、試聴用バーコードでないと判断した場合には、ステップ101に戻る。
【0037】
ステップ105において、制御部9は、読取ったバーコード情報をサーバ14に送信し、ステップ106に進む。ステップ106において、制御部9は、表示手段10であるディスプレイに所定の情報を出力し、ステップ107に進む。ここで、表示手段10であるディスプレイから、「バーコードが読取れました」等の文字が表示される。また、オーディオ出力部11から、「バーコードが読取られました」等の音声信号が図示しないヘッドホン又はスピーカに出力される。ステップ107において、ユーザは、サーバ14から供給される音楽を図示しないヘッドホンから試聴することができる。
【0038】
ステップ113において、制御部9は、バーコードを一定期間連続して検知しないと判断した場合には、ステップ114に進む。一方、制御部9は、一定期間経過後にバーコードを検知したと判断した場合には、ステップ101に戻る。ステップ114において、制御部9は、特定バーコードを遮蔽する遮蔽物が存在すると認識する。このとき、制御部9は、光学的読取装置1の受光部5と特定バーコード20との間に有色物体が入り、特定バーコード20の情報を読取れないと判断した場合には、ソフト的に障害物が存在していることを示す信号を出力する。
【0039】
ステップ115において、制御部9は、遮蔽物が存在することを表示手段10であるディスプレイに表示する。詳細には、読取対象となるバーコードを正確に読取れるような画像を表示手段10からガイダンスとして流す。ステップ116において、制御部9は、オーディオ出力部11を介して、図示しないスピーカ又はヘッドホンから「バーコードを正しい状態でかざしてください」との音声を出力する。
【0040】
以上本実施の形態によれば、バーコードの読取経路に、有色物体が入り、読取りの障害となった場合に光学的読取装置1を搭載する機器が反応し、使い手もしくは管理者に任意の情報を使えることが可能となる。また、バーコード以外の既存のセンサ類を使用せずにバーコード以外の物体の感知が可能となる。また、光学的読取装置のレーザ照射窓の防塵シャッター等、バーコード読取の障害の有無を光学的読取装置から比較的離れた位置からでも容易に確認できる。バーコードの位置・角度・表面が不適切な状態であることにより、ユーザがバーコードを光学的読取装置にかざしても読取れない場合に、適切なタイミングでガイダンスを出すことができる。ハード的に光学的読取装置と特定バーコードのみで実現可能であり、物体感知用のセンサが不要になりパフォーマンスに優れる。
【0041】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。なお、本実施の形態では、1次元バーコードに適用したが、二次元バーコードに本実施の形態に係る光学的読取装置を適用することもできる。また、表示手段10は、液晶、プラズマ、CRT、LED等の周知の表示パネルを用いることができる。また、本実施の形態では、表示手段10及びオーディオ出力部11を介して使用者にバーコードの読取状態を説明するようにしているが、表示手段10又はオーディオ出力部11のいずれか一方のみを用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、特定コード以外の既存のセンサ類を使用せずにレーザ光の照射範囲の状態を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る光学的読取装置のブロック図を示している。
【図2】本実施の形態に係る光学的読取装置の外観斜視図を示している。
【図3】図2に示した光学的読取装置の一部破断図である。
【図4】図3に示した光学的読取装置のA−A断面図である。
【図5】読取経路に障害物を入れた状態の一部破断図である。
【図6】図5に示した光学的読取装置のB−B断面図である。
【図7】光学読取装置の動作フローチャートを示している。
【図8】二次元コードを示す図である。
【図9】従来のバーコードリーダを説明するための図である。
【符号の説明】
1 光学的読取装置 9 制御部
2 発光部 10 表示手段
3 駆動部 11 オーディオ出力部
4 光走査部 12 キー入力部
5 受光部 13 記憶部
6 電流電圧変換部 14 サーバ
7 2値化処理部 20特定バーコード
8 デコーダ
Claims (9)
- レーザ光を発光する発光部と、
該発光部が発光するレーザ光の照射範囲に設けられ、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードと、
該特定コードで反射したレーザ光を受光する受光部と、
該受光部からの受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する制御部と、を有することを特徴とする光学的読取装置。 - 前記光学的読取装置は更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の画像を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1記載の光学的読取装置。
- 前記光学的読取装置は更に、前記制御部が検知した結果に応じて、所定の音声信号を外部に出力するオーディオ出力部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光学的読取装置。
- 前記特定コードは、バーコード又は二次元コードであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学的読取装置。
- 音楽情報を格納するサーバと、該サーバにネットワークを介して接続された光学的読取装置とを有し、該光学的読取装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載された光学的読取装置であることを特徴とする音楽再生システム。
- 発光部によって、レーザ光の照射範囲の状態を特定するための特定コードにレーザ光を発光する第1の段階と、
受光部により前記特定コードで反射したレーザ光を受光する第2の段階と、
該第2の段階により受光した受光信号に基づいて、前記レーザ光の照射範囲の状態を検知する第3の段階と、を有することを特徴とする光学的読取方法。 - 前記第3の段階は、前記第2の段階により受光した受光信号を破棄する段階を含むことを特徴とする請求項6記載の光学的読取方法。
- 前記光学的読取方法は更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、所定の画像を表示する第4の段階を有することを特徴とする請求項6又は7記載の光学的読取方法。
- 前記光学的読取方法は更に、前記第3の段階により検知した結果に応じて、外部に所定の音声信号を出力する第5の段階を有することを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の光学的読取方法。
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JP2010033595A (ja) * | 2009-11-02 | 2010-02-12 | Toshiba Tec Corp | 商品登録システム及びその方法 |
JP2010123142A (ja) * | 2010-02-10 | 2010-06-03 | Toshiba Tec Corp | 商品登録システム及びその方法 |
JP2010211508A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Oki Electric Ind Co Ltd | 読取制御装置および読取制御方法 |
-
2002
- 2002-11-28 JP JP2002345229A patent/JP2004178366A/ja not_active Withdrawn
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