JPH08128942A - 粒度分布測定装置 - Google Patents
粒度分布測定装置Info
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- JPH08128942A JPH08128942A JP6267657A JP26765794A JPH08128942A JP H08128942 A JPH08128942 A JP H08128942A JP 6267657 A JP6267657 A JP 6267657A JP 26765794 A JP26765794 A JP 26765794A JP H08128942 A JPH08128942 A JP H08128942A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の装置に比してより低濃度の試料でも十
分に測定可能なレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を
提供する。 【構成】 被測定粒子群の存在していない状態での光強
度分布データを各角度ごとに記憶する記憶手段10a
と、その各記憶内容をアナログ化して、それぞれ該当の
光センサ5a〜5nの出力からアンプ7a〜7nの前段
で減算する回路手段11a〜11n、12a〜12nを
設け、アンプ7a〜7nに被測定粒子群による純粋な回
折/散乱光の強度信号を供給するように構成する。
分に測定可能なレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を
提供する。 【構成】 被測定粒子群の存在していない状態での光強
度分布データを各角度ごとに記憶する記憶手段10a
と、その各記憶内容をアナログ化して、それぞれ該当の
光センサ5a〜5nの出力からアンプ7a〜7nの前段
で減算する回路手段11a〜11n、12a〜12nを
設け、アンプ7a〜7nに被測定粒子群による純粋な回
折/散乱光の強度信号を供給するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ回折/散乱式の粒
度分布測定装置に関する。
度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ回折/散乱式の粒度分布測定装置
においては、一般に、分散飛翔状態の被測定粒子群に平
行なレーザ光を照射することによって得られる回折/散
乱光を、複数の回折/散乱角の位置に置かれた光センサ
群によって受光することによって、回折/散乱光の空間
強度分布を測定し、その光強度分布データを、ミーの散
乱理論ないしはフラウンホーファ回折理論に基づく演算
によって、被測定粒子群の粒度分布分布に換算する。
においては、一般に、分散飛翔状態の被測定粒子群に平
行なレーザ光を照射することによって得られる回折/散
乱光を、複数の回折/散乱角の位置に置かれた光センサ
群によって受光することによって、回折/散乱光の空間
強度分布を測定し、その光強度分布データを、ミーの散
乱理論ないしはフラウンホーファ回折理論に基づく演算
によって、被測定粒子群の粒度分布分布に換算する。
【0003】このような粒度分布測定装置においては、
各光センサからの出力は、通常、各センサに対応して設
けられたプリアンプおよびアンプで増幅された後、マル
チプレクサを介してA−D変換器に導入され、光強度分
布データとしてコンピュータに取り込まれる。
各光センサからの出力は、通常、各センサに対応して設
けられたプリアンプおよびアンプで増幅された後、マル
チプレクサを介してA−D変換器に導入され、光強度分
布データとしてコンピュータに取り込まれる。
【0004】ここで、被測定粒子群の測定中において各
光センサに入力する光は、被測定粒子群による回折/散
乱光ばかりでなく、測定光学系の各種光学要素からでる
迷光(散乱光)が含まれているとともに、各アンプの出
力信号には、自らのオフセット値や光センサのオフセッ
ト値等が含まれている。従って、コンピュータに取り込
まれる光強度分布データは、被測定粒子群による純粋な
回折/散乱光強度分布データとはならない。そこで、こ
れらを除去して純粋な回折/散乱光の強度分布の信号成
分のみを取り出すため、従来、実際の測定に先立ち、被
測定粒子群を供給しない状態における光強度分布デー
タ、いわゆるブランク値データを測定して記憶してお
き、被測定粒子群の供給状態での光強度分布データから
そのブランク値データをソフト的に減算し、粒度分布の
演算に供している。
光センサに入力する光は、被測定粒子群による回折/散
乱光ばかりでなく、測定光学系の各種光学要素からでる
迷光(散乱光)が含まれているとともに、各アンプの出
力信号には、自らのオフセット値や光センサのオフセッ
ト値等が含まれている。従って、コンピュータに取り込
まれる光強度分布データは、被測定粒子群による純粋な
回折/散乱光強度分布データとはならない。そこで、こ
れらを除去して純粋な回折/散乱光の強度分布の信号成
分のみを取り出すため、従来、実際の測定に先立ち、被
測定粒子群を供給しない状態における光強度分布デー
タ、いわゆるブランク値データを測定して記憶してお
き、被測定粒子群の供給状態での光強度分布データから
そのブランク値データをソフト的に減算し、粒度分布の
演算に供している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブランク値
は前記したように光センサやアンプのオフセット値と、
各種光学要素からでる迷光によるものの合計値である
が、試料濃度、つまり分散媒中における被測定粒子群の
濃度が、例えばppmオーダー等のように低くなると、
各光センサに入射する回折/散乱光の強度は迷光より小
さくなってしまう。このような微弱な回折/散乱光しか
得られない状況において、十分な信号レベルを得るため
には、照射レーザ光強度を上げるか、アンプのゲインを
上げるという対策が考えられるが、これらはいずれも、
A−D変換器にはその入力レンジに制約があるために採
用することはできない。従って、この種の粒度分布測定
装置では、従来、試料濃度がある濃度より低くなると測
定が不可能になるという問題があった。
は前記したように光センサやアンプのオフセット値と、
各種光学要素からでる迷光によるものの合計値である
が、試料濃度、つまり分散媒中における被測定粒子群の
濃度が、例えばppmオーダー等のように低くなると、
各光センサに入射する回折/散乱光の強度は迷光より小
さくなってしまう。このような微弱な回折/散乱光しか
得られない状況において、十分な信号レベルを得るため
には、照射レーザ光強度を上げるか、アンプのゲインを
上げるという対策が考えられるが、これらはいずれも、
A−D変換器にはその入力レンジに制約があるために採
用することはできない。従って、この種の粒度分布測定
装置では、従来、試料濃度がある濃度より低くなると測
定が不可能になるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、従来の装置に比してより
低濃度の試料でも十分に測定が可能なレーザ回折/散乱
式粒度分布測定装置を提供することにある。
低濃度の試料でも十分に測定が可能なレーザ回折/散乱
式粒度分布測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明の粒度分布測定装置は、分散状態の被測定
粒子群に平行レーザ光を照射することによって得られる
回折/散乱光を、複数の回折/散乱角の位置にそれぞれ
配置された光センサ5a〜5nによって受光し、その各
光センサ5a〜5nの出力をそれぞれプリアンプ6a〜
6nおよびアンプ7a〜7nを介して増幅した後、デジ
タル化(A−D変換器9)して演算部10に取り込み、
その回折/散乱光強度分布データを用いて被測定粒子群
の粒度分布を算出する装置において、被測定試料の存在
していない状態での各角度ごとの光強度データを個別に
記憶する記憶手段10aと、その各記憶内容をアナログ
化して、それぞれ該当の光センサの出力からアンプの前
段で減算する回路手段11a〜11n、12a〜12n
を備えていることによって特徴づけられる。
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明の粒度分布測定装置は、分散状態の被測定
粒子群に平行レーザ光を照射することによって得られる
回折/散乱光を、複数の回折/散乱角の位置にそれぞれ
配置された光センサ5a〜5nによって受光し、その各
光センサ5a〜5nの出力をそれぞれプリアンプ6a〜
6nおよびアンプ7a〜7nを介して増幅した後、デジ
タル化(A−D変換器9)して演算部10に取り込み、
その回折/散乱光強度分布データを用いて被測定粒子群
の粒度分布を算出する装置において、被測定試料の存在
していない状態での各角度ごとの光強度データを個別に
記憶する記憶手段10aと、その各記憶内容をアナログ
化して、それぞれ該当の光センサの出力からアンプの前
段で減算する回路手段11a〜11n、12a〜12n
を備えていることによって特徴づけられる。
【0008】
【作用】被測定粒子群からの回折/散乱光を受光した状
態での各光センサ5a〜5nからの出力信号は、記憶手
段10aに記憶されているそれぞれのブランク値を減算
された後、各アンプ7a〜7nによって増幅される。す
なわち、各アンプ7a〜7nは被測定粒子群による回折
/散乱光強度の信号成分のみを増幅することになり、A
−D変換器9の入力レンジに応じてアンプゲインを適宜
に設定することによって、微弱な回折/散乱光しか得ら
れない状態でも高分解能のもとに回折/散乱光強度分布
データを得ることが可能となる。
態での各光センサ5a〜5nからの出力信号は、記憶手
段10aに記憶されているそれぞれのブランク値を減算
された後、各アンプ7a〜7nによって増幅される。す
なわち、各アンプ7a〜7nは被測定粒子群による回折
/散乱光強度の信号成分のみを増幅することになり、A
−D変換器9の入力レンジに応じてアンプゲインを適宜
に設定することによって、微弱な回折/散乱光しか得ら
れない状態でも高分解能のもとに回折/散乱光強度分布
データを得ることが可能となる。
【0009】ここで、レーザ回折/散乱式粒度分布測定
に際して粒度分布の算出に必要なのは、各回折/散乱角
における光強度の分布、つまり各角度ごとの相対的な光
強度情報であり、光強度の絶対値は必要ではない。よっ
て本発明のように純粋な光強度信号のみを増幅する場合
には、アンプゲインを必要に応じて任意に変化させても
何ら問題はない。
に際して粒度分布の算出に必要なのは、各回折/散乱角
における光強度の分布、つまり各角度ごとの相対的な光
強度情報であり、光強度の絶対値は必要ではない。よっ
て本発明のように純粋な光強度信号のみを増幅する場合
には、アンプゲインを必要に応じて任意に変化させても
何ら問題はない。
【0010】
【実施例】図1は本発明実施例の全体構成図で、湿式測
定に適用した場合の例を示している。
定に適用した場合の例を示している。
【0011】被測定粒子群は媒液中に均一に分散されて
懸濁液の状態で試料セル1内を流される。試料セル1は
透明材料によって形成されたセルであって、このセル1
を介して、流動状態の被測定粒子群の懸濁液に平行レー
ザビームが照射される。この平行レーザビームは、半導
体レーザ2からの出力ビームをレンズ3a、スリット3
bおよびコリメータレンズ3cからなるビーム成形光学
系3を通過させることによって作られる。
懸濁液の状態で試料セル1内を流される。試料セル1は
透明材料によって形成されたセルであって、このセル1
を介して、流動状態の被測定粒子群の懸濁液に平行レー
ザビームが照射される。この平行レーザビームは、半導
体レーザ2からの出力ビームをレンズ3a、スリット3
bおよびコリメータレンズ3cからなるビーム成形光学
系3を通過させることによって作られる。
【0012】試料セル1を挟んでビーム成形光学系3と
反対側には集光レンズ4を介してリングデテクタ5が配
設されており、試料懸濁液に平行レーザビームを照射す
ることによって得られる回折/散乱光は、集光レンズ4
によってリングデテクタ5の受光面上に集光され、そこ
に回折/散乱像を結ぶ。
反対側には集光レンズ4を介してリングデテクタ5が配
設されており、試料懸濁液に平行レーザビームを照射す
ることによって得られる回折/散乱光は、集光レンズ4
によってリングデテクタ5の受光面上に集光され、そこ
に回折/散乱像を結ぶ。
【0013】リングデテクタ5は、集光レンズ4の光軸
上の一点を中心として、互いに半径の異なる複数のリン
グ状ないしは半リング状の受光面を持つ複数のフォトダ
イオード5a〜5nが同心円状に配設された公知のもの
で、その各フォトダイオード5a〜5nの出力から被測
定粒子群による回折/散乱光の空間強度分布を知ること
ができる。
上の一点を中心として、互いに半径の異なる複数のリン
グ状ないしは半リング状の受光面を持つ複数のフォトダ
イオード5a〜5nが同心円状に配設された公知のもの
で、その各フォトダイオード5a〜5nの出力から被測
定粒子群による回折/散乱光の空間強度分布を知ること
ができる。
【0014】各フォトダイオード5a〜5nの出力は、
それぞれに対応して設けられたプリアンプ6a〜6nを
介してアンプ7a〜7nに入力されて増幅された後、マ
ルチプレクサ8を介して順次A−D変換器9に供給さ
れ、デジタル化された後にコンピュータ10に取り込ま
れる。各アンプ7a〜7nはゲイン可変のアンプであっ
て、これらの各ゲインはコンピュータ10からの制御信
号によって設定されるようになっている。
それぞれに対応して設けられたプリアンプ6a〜6nを
介してアンプ7a〜7nに入力されて増幅された後、マ
ルチプレクサ8を介して順次A−D変換器9に供給さ
れ、デジタル化された後にコンピュータ10に取り込ま
れる。各アンプ7a〜7nはゲイン可変のアンプであっ
て、これらの各ゲインはコンピュータ10からの制御信
号によって設定されるようになっている。
【0015】コンピュータ10は以上のようにして取り
込んだ各フォトダイオード5a〜5nからの出力に基づ
く回折/散乱光強度分布データを用いて、ミー散乱理論
ないしはフラウンフォーファ回折理論に基づく公知のア
ルゴリズムによって、被測定粒子群の粒度分布を算出す
るが、このコンピュータ10のメモリ10aには、後述
するブランク値データを各角度成分ごとに記憶するエリ
アが設定されている。
込んだ各フォトダイオード5a〜5nからの出力に基づ
く回折/散乱光強度分布データを用いて、ミー散乱理論
ないしはフラウンフォーファ回折理論に基づく公知のア
ルゴリズムによって、被測定粒子群の粒度分布を算出す
るが、このコンピュータ10のメモリ10aには、後述
するブランク値データを各角度成分ごとに記憶するエリ
アが設定されている。
【0016】前記した各アンプ7a〜7nに対応して、
それぞれD−A変換器11a〜11nが配設されてお
り、この各D−A変換器11a〜11nからのアナログ
出力は、それぞれ各アンプ7a〜7nの入力段に設けら
れた信号加算点12a〜12nに供給され、後述するよ
うに、各アンプ7a〜7nの入力からブランク値が減算
される。そして、各D−A変換器11a〜11nへのデ
ジタル入力は、コンピュータ10からから供給される。
それぞれD−A変換器11a〜11nが配設されてお
り、この各D−A変換器11a〜11nからのアナログ
出力は、それぞれ各アンプ7a〜7nの入力段に設けら
れた信号加算点12a〜12nに供給され、後述するよ
うに、各アンプ7a〜7nの入力からブランク値が減算
される。そして、各D−A変換器11a〜11nへのデ
ジタル入力は、コンピュータ10からから供給される。
【0017】図2はコンピュータ10に書き込まれたプ
ログラムの内容に基づく本発明実施例の動作手順を表す
フローチャートで、以下、この図を参照しつつ本発明実
施例の作用を述べるまず、実際の測定に先立ち、各D−
A変換器11a〜11nへの入力を全て0とするととも
に、試料セル1内に媒液のみを流し、その状態でA−D
変換器9からの各角度ごとのデータを読み込む。このデ
ータは、各角度ごとのブランク値を表すことになる。こ
の各角度ごとのブランク値は、前記したメモリ10aに
個別に記憶される。
ログラムの内容に基づく本発明実施例の動作手順を表す
フローチャートで、以下、この図を参照しつつ本発明実
施例の作用を述べるまず、実際の測定に先立ち、各D−
A変換器11a〜11nへの入力を全て0とするととも
に、試料セル1内に媒液のみを流し、その状態でA−D
変換器9からの各角度ごとのデータを読み込む。このデ
ータは、各角度ごとのブランク値を表すことになる。こ
の各角度ごとのブランク値は、前記したメモリ10aに
個別に記憶される。
【0018】コンピュータ10は、このようにして記憶
した各角度ごとのブランク値データに、それぞれ一定の
係数を乗じた値を、各角度に対応するD−A変換器11
a〜11nのデジタル入力に供給して、各信号加算点1
2a〜12nにそれぞれのブランク値に比例したアナロ
グ信号を供給する。これにより、各アンプ7a〜7nの
入力から、それぞれのブランク値に比例した大きさ信号
が減算されることになる。
した各角度ごとのブランク値データに、それぞれ一定の
係数を乗じた値を、各角度に対応するD−A変換器11
a〜11nのデジタル入力に供給して、各信号加算点1
2a〜12nにそれぞれのブランク値に比例したアナロ
グ信号を供給する。これにより、各アンプ7a〜7nの
入力から、それぞれのブランク値に比例した大きさ信号
が減算されることになる。
【0019】その状態でA−D変換器9からの各角度ご
とのデータを読み込み、全てのデータが0になっている
か否かを判別して、0でないものがある場合には、D−
A変換器11a〜11nのうち該当のもののみ、ブラン
ク値データに乗ずる係数を変更してデジタル入力を再設
定する。この動作は全ての角度のA−D変換データが0
になるまで繰り返される。試料セル1内に媒液のみを流
した状態での全角度のA−D変換データが0になれば、
全ての角度のデータから正確にブランク値が減算されて
いることを意味し、その状態における各D−A変換器1
1a〜11nへのデジタル入力値を保持したまま、実際
の回折/散乱光の強度分布測定に移行する。
とのデータを読み込み、全てのデータが0になっている
か否かを判別して、0でないものがある場合には、D−
A変換器11a〜11nのうち該当のもののみ、ブラン
ク値データに乗ずる係数を変更してデジタル入力を再設
定する。この動作は全ての角度のA−D変換データが0
になるまで繰り返される。試料セル1内に媒液のみを流
した状態での全角度のA−D変換データが0になれば、
全ての角度のデータから正確にブランク値が減算されて
いることを意味し、その状態における各D−A変換器1
1a〜11nへのデジタル入力値を保持したまま、実際
の回折/散乱光の強度分布測定に移行する。
【0020】実際の回折/散乱光の強度分布測定に際し
ては、媒液中に被測定粒子群を分散させた懸濁液を試料
セル1内に流した状態で、A−D変換器9から各角度ご
とのデータを読み込む。そして、そのデータが、A−D
変換器9への入力信号の大きさが、十分な分解能を得る
のに適した大きさとなるよう、アンプ7a〜7nのゲイ
ンを調整すべく制御信号を供給する。ここで、この状態
でアンプ7a〜7nによって増幅される信号は、被測定
粒子群による純粋な回折/散乱光の検出信号となってい
るから、この各アンプ7a〜7nのゲイン調整は、全て
のアンプ7a〜7nが同一のゲインを維持した状態で行
われる限り、A−D変換器9の入力レンジに最も適した
大きさとなるように自由に行うことができる。
ては、媒液中に被測定粒子群を分散させた懸濁液を試料
セル1内に流した状態で、A−D変換器9から各角度ご
とのデータを読み込む。そして、そのデータが、A−D
変換器9への入力信号の大きさが、十分な分解能を得る
のに適した大きさとなるよう、アンプ7a〜7nのゲイ
ンを調整すべく制御信号を供給する。ここで、この状態
でアンプ7a〜7nによって増幅される信号は、被測定
粒子群による純粋な回折/散乱光の検出信号となってい
るから、この各アンプ7a〜7nのゲイン調整は、全て
のアンプ7a〜7nが同一のゲインを維持した状態で行
われる限り、A−D変換器9の入力レンジに最も適した
大きさとなるように自由に行うことができる。
【0021】なお、以上の実施例では、回折/散乱光強
度を測定するための光センサ群として、リングデテクタ
5のみによって行ったが、リングデテクタ5に加えて側
方散乱光ないしは後方散乱光強度を測定するための光セ
ンサを追加してもよいし、あるいはリングデテクタ5に
代えて、各角度ごとに他の形態の光センサ群を設けても
よいことは勿論である。
度を測定するための光センサ群として、リングデテクタ
5のみによって行ったが、リングデテクタ5に加えて側
方散乱光ないしは後方散乱光強度を測定するための光セ
ンサを追加してもよいし、あるいはリングデテクタ5に
代えて、各角度ごとに他の形態の光センサ群を設けても
よいことは勿論である。
【0022】また、以上の実施例では、各アンプ7a〜
7nのゲインをコンピュータ10からの指令によって自
動的に変化させる例を示したが、本発明はこれに限定さ
れることなく、アンプゲインについては回折/散乱光デ
ータの大きさに基づいて人為的に変化させるように構成
することも可能であり、更には、特にある種の低濃度試
料を専用的に測定する粒度分布測定装置にあっては、ア
ンプゲインをその試料の測定に適する程度の値に固定し
たものとすることとも可能である。
7nのゲインをコンピュータ10からの指令によって自
動的に変化させる例を示したが、本発明はこれに限定さ
れることなく、アンプゲインについては回折/散乱光デ
ータの大きさに基づいて人為的に変化させるように構成
することも可能であり、更には、特にある種の低濃度試
料を専用的に測定する粒度分布測定装置にあっては、ア
ンプゲインをその試料の測定に適する程度の値に固定し
たものとすることとも可能である。
【0023】更に、本発明は上記したような湿式測定の
ほかに、被測定粒子群の分散媒として空気等の気体を用
いる、いわゆる乾式測定にも同様に適用し得ることは言
うまでもない。
ほかに、被測定粒子群の分散媒として空気等の気体を用
いる、いわゆる乾式測定にも同様に適用し得ることは言
うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各角度ごとのブランク値を記憶しておくとともに、実際
の回折/散乱光強度の測定に際しては、各アンプの前段
でその記憶値をアナログ信号の形で光強度検出信号から
減算するから、各アンプは被測定粒子群による純粋な回
折/散乱光の信号成分のみを増幅することになり、各ア
ンプゲインを適宜に調整することによって、微弱な回折
/散乱光しか発生しないような低濃度試料でも十分な分
解能のもとに回折/散乱光強度分布データを採取するこ
とができる。その結果、従来の装置に比してより広い濃
度範囲での測定が可能となり、特に、試料濃度を調整で
きないような試料や、被測定粒子量が少ない場合に極め
て有効である。また、広い濃度範囲での測定が可能とな
るということは、自動化装置において使用する場合、試
料の前処理(濃度調整)が容易になるという効果にも繋
がる。
各角度ごとのブランク値を記憶しておくとともに、実際
の回折/散乱光強度の測定に際しては、各アンプの前段
でその記憶値をアナログ信号の形で光強度検出信号から
減算するから、各アンプは被測定粒子群による純粋な回
折/散乱光の信号成分のみを増幅することになり、各ア
ンプゲインを適宜に調整することによって、微弱な回折
/散乱光しか発生しないような低濃度試料でも十分な分
解能のもとに回折/散乱光強度分布データを採取するこ
とができる。その結果、従来の装置に比してより広い濃
度範囲での測定が可能となり、特に、試料濃度を調整で
きないような試料や、被測定粒子量が少ない場合に極め
て有効である。また、広い濃度範囲での測定が可能とな
るということは、自動化装置において使用する場合、試
料の前処理(濃度調整)が容易になるという効果にも繋
がる。
【図1】本発明実施例の全体構成図
【図2】そのコンピュータ10に書き込まれたプログラ
ムの内容に基づく、本発明実施例の動作手順を示すフロ
ーチャート
ムの内容に基づく、本発明実施例の動作手順を示すフロ
ーチャート
1 試料セル 2 半導体レーザ 3 ビーム成形光学系 4 集光レンズ 5 リングデテクタ 6a〜6n プリアンプ 7a〜7n アンプ 8 マルチプレクサ 9 A−D変換器 10 コンピュータ 11a〜11n D−A変換器 12a〜12n 信号加算点
Claims (1)
- 【請求項1】 分散状態の被測定粒子群に平行レーザ光
を照射することによって得られる回折/散乱光を、複数
の回折/散乱角の位置にそれぞれ配置された光センサに
よって受光し、その各光センサの出力をそれぞれプリア
ンプおよびアンプを介して増幅した後、デジタル化して
演算部に取り込み、その回折/散乱光強度分布データを
用いて被測定粒子群の粒度分布を算出する装置におい
て、被測定試料の存在していない状態での各角度ごとの
光強度データを個別に記憶する記憶手段と、その各記憶
内容をアナログ化して、それぞれ該当の光センサの出力
からアンプの前段で減算する回路手段を備えていること
を特徴とする粒度分布測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267657A JPH08128942A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粒度分布測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267657A JPH08128942A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粒度分布測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128942A true JPH08128942A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17447729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6267657A Pending JPH08128942A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 粒度分布測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128942A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-10-31 JP JP6267657A patent/JPH08128942A/ja active Pending
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