JPH08128850A - 軌条走行車両の位置検出方法 - Google Patents

軌条走行車両の位置検出方法

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JPH08128850A
JPH08128850A JP7112761A JP11276195A JPH08128850A JP H08128850 A JPH08128850 A JP H08128850A JP 7112761 A JP7112761 A JP 7112761A JP 11276195 A JP11276195 A JP 11276195A JP H08128850 A JPH08128850 A JP H08128850A
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JP
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vehicle
detection
detection piece
detecting
type sensor
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Application number
JP7112761A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Wada
正義 和田
Shunji Mori
俊二 森
Akira Takagi
昭 高木
Shinji Takamizawa
真司 高見澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌条走行車両の位置検出を、高精度かつな低
コストに実現し得るようにする。 【構成】 軌条(レール)1の上の基準点となる位置
に、複数の検出片5をそれぞれ設置する一方、車両2に
はこの検出片5を検出するセンサ4を設け、このセンサ
4からの出力もとづき、車両2においてその位置を正確
に把握し得るようにする。なお、車両の回転数からその
位置を検出する検出手段を併用することにより、様々な
要求への対応や誤検出の防止などもできるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軌条(レール)上を
走行する軌条走行車両の位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の方式として、以下のよう
な方式が知られている。 イ)車両走行車輪を駆動するモータ軸に取り付けられた
モータ制御用の角度検出器(エンコーダなど)から、車
両走行車輪の回転数を求めて車両位置を検出するもの。 ロ)車両の走行距離検出用の車輪を設置し、その回転数
から車両位置を検出するもの。 ハ)軌条にリニアスケールを貼り、車両にカウンタを設
置して車両位置を検出するもの。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
イ),ロ)の方式では、軌条と車輪間のすべりによる検
出誤差が生じ、また、ハ)の方式ではコスト高になるだ
けでなく、軌条の合流,分岐への対応が困難である、な
どの問題がある。したがって、この発明の課題は軌条と
車輪間のすべりによる検出誤差の更正,誤検出の防止を
することができる、安価で高精度の車両位置検出方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、請求項1の発明では、軌条上に所定の間隔をも
って複数の検出片を配置する一方、車両にはこの検出片
を検出するスイッチ式センサと、このスイッチ式センサ
出力を入力され前記車両を制御する制御装置とを設置
し、この制御装置により走行中のスイッチ式センサ情報
から車両の位置を検出することを特徴としている。
【0005】請求項2の発明では、軌条上に所定の間隔
をもって複数の検出片を配置する一方、車両にはこの検
出片を検出するスイッチ式センサと、このスイッチ式セ
ンサにて検出される各検出片の位置データを記憶する第
1記憶手段と、前記車両の回転数から車両位置を検出す
る回転数検出手段と、この回転数検出手段の出力を記憶
する第2記憶手段とからなり車両の制御を行なう制御装
置を設け、この制御装置により、走行に応じて検出され
る前記スイッチ式センサの情報から、前記第1記憶手段
を参照して位置データを読み出し、このデータにもとづ
き前記第2記憶手段における車両位置データを更正可能
にしたことを特徴としている。
【0006】上記請求項2の発明においては、前記車両
を予め微小な速度で軌条上を実際に走行させ、前記スイ
ッチ式センサが検出片を検出したときの位置を前記回転
数検出手段により求めて、前記第1記憶手段の位置デー
タを予め作成可能にすることができ(請求項3の発
明)、または、前記車両が検出片を検出すべき位置まで
移動したにも関わらず検出片を検出できないときは、次
に検出できた検出片に対応する位置データにより、車両
位置の更正を行なうことができる(請求項4の発明)。
【0007】また、上記請求項2の発明においては、前
記車両が検出片を検出すべき位置まで移動していないに
も関わらず、前記スイッチ式センサが反応したときは、
車両位置の更正は行なわずに無視することができ(請求
項5の発明)、或いは、前記検出片を検出し前記スイッ
チ式センサの信号が立ち上がった後、次に立ち下がると
きのタイミングで車両の位置補正を行なうに当たり、前
記スイッチ式センサの信号が立ち上がっている時間を計
測してこれが所定範囲内かどうかを判断し、所定範囲外
のときは検出片を検出したことによる信号とは認識しな
いようにすることができる(請求項6の発明)。
【0008】さらに、上記請求項2の発明においては、
前記第1記憶手段に、軌条上の特定位置をその直前の検
出片番号とそこからの相対位置を以て記憶しておき、前
記車両に対して特定位置が指示されたときは、その直前
の検出片までは検出片の位置を検出しつつ走行させ、そ
の後は特定位置に向けて走行させることで、特定位置に
位置決め可能にすることができる(請求項7の発明)。
上記請求項1または2の発明においては、前記複数の検
出片を互いに異なる間隔で設置しておき、前記車両の現
在位置データが消失したときは、車両を前後に移動させ
て車両の前後の検出片を検出し、その間隔を測定して車
両位置を復元可能にすることができる(請求項8の発
明)。
【0009】上記請求項1ないし8の発明においては、
前記検出片のスイッチ式センサによる検出時の車両の速
度をv、スイッチ式センサが検出片を検出してから前記
第1記憶装置の車両位置データが書き換えられるまでの
むだ時間をΔtとして、このむだ時間中に車両が移動す
る距離Δx(=v・Δt)を求め、この分を車両位置デ
ータに加えて位置補正を可能にすることができる(請求
項9の発明)。
【0010】
【作用】位置が既知の複数の基準点を設け、これら基準
点ごとに車両の位置を検出すること、または、その検出
位置を基準点ごとに更正可能にして位置検出誤差の累積
を防ぐことなどにより、低コスト化を図りつつ或る程度
の精度を確保する。車両を微小な速度で軌条上を実際に
移動させ、センサが基準点に設置された検出片を検出し
たときの位置を、別途設けられた走行車輪の回転数から
求められるようにし、自動的に位置データテーブルの作
成を可能とする。これによって、人間が計測困難な悪環
境下でも検出可能で、省力化に有効なテーブルを作成し
得るようにする。
【0011】検出片位置データテーブルから検出片の間
隔を求めるとき、車両が検出片を検出すべき位置を通過
したにも関わらずセンサからの信号がない場合は、検出
ミスが発生したと判断し、車両位置更正用データの読み
出しを飛ばす(アドレスを+1する)ことで、位置デー
タのずれを防ぐ。検出片位置データテーブルから検出片
の間隔を求めるとき、車両が検出片を検出すべき位置に
いるとき以外のセンサからの信号を無視する、またはセ
ンサからの信号の反応の長さが或る範囲以外であるもの
を無視することで、位置データのずれを防ぐ。
【0012】停止点などの特定位置に対し最大でも同数
の基準点を設け、特定位置をその直前の基準点からの相
対位置として記憶させておくことにより、基準点数を少
なくして基準テーブル作成等の負担を軽減し、車両の位
置決め精度を向上させる。基準点を互いに異なる間隔で
設置しておき、車両の絶対位置データが消失したら車両
を前後に移動させ、車両を挟む2つの基準点の間隔を検
出片を利用して測定し、車両の絶対位置を復元可能とす
る。
【0013】センサが検出片位置に到達してから、記憶
装置における車両の位置データが書き換えられるまでの
むだ時間を予め求めておき、センサが検出片を検出した
時点の車両の速度に上記むだ時間を乗じて車両が移動し
た距離を計算し、これを補正値として加えることにより
精度の向上を図る。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の基本概念を説明するための
概要図である。同図において、1は軌条、2は車両、3
は走行車輪、4はセンサ、5は検出片である。すなわ
ち、車両2は走行車輪3により軌条1上を移動する。軌
条1には、検出片5が一定の間隔を置いて設置される一
方、車両2にはこの検出片5を検出する例えばオン,オ
フ式のセンサ(以下、単にセンサという)4が設置され
ている。これは、車両2の移動に伴って検出片5を検出
する都度、センサ4がオン(またはオフ)となるように
しておけば、このオンとなった回数をカウントする簡単
な構成で、車両2の位置を検出することが可能となるか
らである。
【0015】図2はこの発明の他の基本概念を説明する
ための概要図である。同図において、1は軌条、2は車
両、3は走行車輪、4はセンサ、5は検出片、6は駆動
モータ、7は角度検出器、8は制御装置である。すなわ
ち、車両2には駆動モータ6、角度検出器7および制御
装置8を設け、制御装置8にセンサ4からの信号と角度
検出器7からの信号とを導入するようにした点が特徴
で、その他は図1と同様である。
【0016】図3はこの発明の第1実施例を説明するた
めのフローチャート、図4,図5はそのときの制御装置
の動作を説明するための内部構成図である。いま、シス
テムが起動されると、車両2は原点復帰動作により原点
位置に着く(図3ステップS1参照)。車両位置検出処
理は、この直後から定周期処理としてシステムが終了す
るまで、連続的に続けられる。
【0017】ステップS2では、センサ4から立ち上が
りまたは立ち下がりの入力信号がないかどうかを判断
し、ない場合はステップS3へ進んで角度検出を行な
う。このときの様子を示すのが図4で、角度検出器7か
らの信号が角度検出回路84に入り、ここで1周期にモ
ータ6の回転した角度に変換される。次のステップS4
において、この角度データは記憶装置82に前以て格納
されている車両現在位置データに加えられ、これが新た
な車両現在位置データの更新値として記憶装置82に格
納される。
【0018】一方、ステップS2において、センサ4か
ら立ち上がりまたは立ち下がりの入力信号があったとき
はステップS5へ進み、センサ4からの入力信号を検出
片カウンタ83にてその入力回数をカウントし、その入
力回数(=検出片番号)に対応したアドレスの位置デー
タを記憶装置81から読み出し(図3ステップS6参
照)、記憶装置82の車両現在位置データのアドレスに
書き込むことにより、車両位置を補正する(図3ステッ
プS7参照)。このときの様子を図5に示す。なお、補
正終了後は図3のステップS2に戻り、上記の動作を繰
り返す。
【0019】図6はこの発明の第2実施例を説明するた
めのフローチャート、図7はそのときの動作を説明する
ための制御装置の内部構成図である。なお、ステップS
5までの動作は図3と同じなので、ここではステップS
8〜S10の動作について説明する。また、ここでは車
両2の移動は、通常のそれと比較して微小速度で前もっ
て行なっておくこととする。ステップS8では、車両現
在位置として記憶装置82に格納されているデータを読
み出し、これをステップS5で検出した検出片番号に対
応する記憶装置81のアドレスに、図7の如く格納する
(図6ステップS9参照)。その後、ステップS10で
検出片5を全て検出したかどうかを判断し、全て検出し
ていれば作業を終了し、検出していなければ図6のステ
ップS2に戻る。
【0020】図8はこの発明の第3実施例を説明するた
めのフローチャートで、図9,図10はそのときの動作
を説明するための制御装置の内部構成図である。これ
は、図3の変形例を示すもので、S0の部分が図3との
相違点である。以下、この相違点を主に説明する。すな
わち、ステップS2でセンサ入力信号無しと判断された
とき、ステップS01へ進むが、ここでは車両2の走行
車輪3の回転数から求めた前検出片からの移動距離を、
記憶装置81より求めた検出片の間隔と図9に示す比較
器87で比較し、車両が検出片のあるべき位置に到達し
たかどうかを判断し、到達していない場合はステップS
3の処理を行なう方向に進む。
【0021】このときの制御装置の内部の様子を示すの
が図9で、角度検出器7からの信号は角度検出回路84
に入り、1周期間にモータ6の回転した角度に変換され
る(図8ステップS3)。次に、その角度データを記憶
装置82に格納されている車両現在位置データに加え、
これを新たな車両現在位置データ更新値として記憶装置
82に格納する(図8ステップS4)。一方、ステップ
S01の処理で、車両が検出片のあるべき位置に到達し
ていると判断されたときは、検出片カウンタ83に格納
されている検出片番号を「1」だけ増加させ(図8ステ
ップS02)、ステップS3の処理を行なう方向に合流
する。
【0022】また、ステップS2でセンサ入力信号有り
と判断されたときは、図3で説明したと同様の車両位置
の補正作業が行なわれる。すなわち、このときの制御装
置の内部の様子を示すのが図10で、センサ4からの入
力信号は検出片カウンタ83にてその入力回数が数えら
れ(図8ステップS5)、その入力回数(検出片番号)
に対応したアドレスの位置データを記憶装置81から読
み出し(図8ステップS6)、記憶装置82の車両現在
位置データの場所に書き込んで、車両位置の補正作業を
終了する(図8ステップS7)。
【0023】図11はこの発明の第4実施例を説明する
ためのフローチャートである。これも図3の変形例を示
すもので、S10の部分が図3との相違点である。以
下、この相違点を主に説明する。すなわち、ステップS
2でセンサ入力信号有りと判断されたにも関わらず、ス
テップ10で検出片位置に到達しないと判断された場合
は、ステップS3の方に進む(無視する)ことにより、
障害物等による誤検出を回避するもので、その他は図
3,図8の場合と同様であり、そのときの動作を説明す
るための制御装置の内部構成図も図9,図10と同様で
ある。
【0024】図12はこの発明の第5実施例を説明する
ためのフローチャートである。そのときの動作を説明す
るための制御装置の内部構成図を図13,図14に示
す。これも図3の変形例を示すもので、S10の部分が
図3との相違点である。以下、この相違点を主に説明す
る。すなわち、ステップS2においてセンサ4からの立
ち上がりの入力信号があると、図13に示すタイマ88
では入力信号の立ち上がり時間の計測を開始する(この
ときの計測は多周期にわたり実行しても良い)。この計
測値tsが検出片幅と車両速度より計算されるセンサ4
の立ち上がりの理論値t0と、許容時間幅εとを考慮し
てt0−ε≦tst0+εの条件を満たすかどうかをス
テップS20で判断する。
【0025】その結果、上記条件を満たさないときは検
出片5による入力信号ではなかったと認識してこれを無
視し、図12のステップS3の処理を行なう方向に進
む。つまり、図13に示す記憶装置81内の位置データ
を使用しての現在位置データの更正は行なわれず、引き
続き角度検出(図12ステップS3)と車両現在位置デ
ータの更新が行なわれる(図12ステップS4)。一
方、上記条件を満たしたときは、センサ4からの信号を
検出片5を検出したことによる入力信号であったと認識
し、図12のステップS5の処理を行なう方向に進む。
つまり、図14にも示すように、検出片5に対応する記
憶装置81内の位置データにより、車両現在位置データ
更新の一連の作業が行なわれる(図12ステップS5〜
S7)。
【0026】図15はこの発明の第6実施例を説明する
ためのフローチャート、図16,図17はそのときの動
作を説明するための制御装置の内部構成図である。い
ま、車両2が指定の停止点に向かって移動しているとす
る。制御装置8はステップS11で、センサ4からの立
ち上がりまたは立ち下がりの入力信号があるか否かを判
断し、ない場合は図16に示すコマンド生成ブロック8
6により、モータ駆動回路85に定速移動指令を与える
(図15のステップS14参照)。
【0027】これに対し、センサ4からの入力信号があ
った場合は、ステップS12において検出片カウンタ8
3により検出片番号を数え、この検出片番号を比較器8
7で記憶装置81に格納されている指定停止点に対応す
る検出片番号と比較する。その結果、一致しないとき
は、上記と同じくコマンド生成ブロック86により、モ
ータ駆動回路85に定速移動指令を与え(図15のステ
ップS14参照)、一致したときはステップS15へと
進む。
【0028】この一致したときの動作を示すのが図17
で、比較器87により検出片番号の一致が検出される
と、ステップS15で記憶装置82に格納されている車
両2の現在位置データをリセットし、記憶装置81に格
納されている指定停止点に対応する相対位置データを読
み出し(図15のステップS16参照)、この相対位置
データを目標位置として、コマンド生成ブロック86は
モータ駆動回路85により、モータ6のフィードバック
制御を行なう(図15のステップS17参照)。その
後、車両2が目標位置に停止したら、位置決め動作を終
了する(図15のステップS18参照)。
【0029】図18はこの発明の第7実施例を説明する
ためのフローチャートで、図19,図20はそのときの
動作を説明するための制御装置の内部構成図である。す
なわち、車両位置データが消失すると、車両2は前進指
令を受けて前進を続ける(図18のステップS21参
照)。この間、制御装置8はセンサ4からの立ち上がり
信号入力があるかどうかを監視し(図18のステップS
22参照)、入力があればステップS23へ進む。
【0030】このときの様子を説明するのが図19で、
制御装置8がセンサ4から入力を受けると、ステップS
23で記憶装置82の車両位置データが零にリセットさ
れ、次のステップS24でコマンド生成ブロック86か
ら車両2に後進命令が与えられる。その後進中に、車両
が移動した距離を角度検出器7および角度検出回路84
によって検出し、記憶装置82に車両位置データとして
格納する。なお、この動作は、センサ4から立ち下がり
信号が入力されるまで、繰り返される(図18のステッ
プS25,S26,S27参照)。
【0031】センサ4から入力信号を受け取るとステッ
プS28へ進み、ここで車両2に対し停止命令が与えら
れる。このときの動作は図20に示すように、記憶装置
82の車両現在位置データには、車両位置データが消失
したときの車両2の前後の検出片5の間隔情報が格納さ
れていることになる。そこで、制御装置8は記憶装置8
1に格納されている検出片位置データの差から各検出片
5の間隔を求め、記憶装置82に記憶されている車両現
在位置データと一致するものを検索する(図18のステ
ップS29参照)。一致する検出片間隔が見つかれば、
その2つの検出片の位置データの検出片番号の小さい方
の位置データを記憶装置81から読み出し、これを記憶
装置82の車両位置データとして書き込む(図18のス
テップS30参照)。これにより、消失した車両位置デ
ータが復元される。
【0032】図21はこの発明の第8実施例を説明する
ためのフローチャート、図22はその動作を説明するた
めの概要図である。いま、図21に点線で示す位置(2
a)で、センサ4が検出片5を検出したとし、そのとき
の車両の移動速度をvとする。また、センサ4が検出片
5を検出した瞬間から、記憶装置81の車両現在位置デ
ータを書き換えるのがΔt時間後、つまり図21で実線
で示す位置(2a)であったとする。
【0033】上記のような場合に、従来はセンサ4が検
出片5を検出してからΔt時間後に検出片5の位置デー
タLiを、記憶装置81に車両現在位置データとして書
き込むことになる。よって、このΔt時間の間に車両2
が移動する距離Δxが、誤差ということになる。そこ
で、この実施例では図21のステップS31において、
センサ4が検出片5を検出したとき、その時点の車両2
の速度vを求める。次のステップS32では、検出した
速度vと予め求めたΔt時間とから、車両2のむだ時間
Δtによる移動距離Δx(=v・Δt)を計算する。そ
して、この値を検出片位置Liに加算し、結果の“Li
+Δx”を記憶装置82に車両現在位置データとして書
き込み(図21のステップS34参照)、センサ検出位
置補正処理を終了する。なお、この補正処理は以上説明
した各発明に対し、共通に適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、(イ)〜(チ)のよ
うな効果を期待することができる。 (イ)軌条上に適当な間隔を以て複数の検出片を設置す
る一方、車両にはセンサを設置してこの検出片を検出し
て車両の位置を検出するようにしたので、走行中に車輪
のスリップなどがあっても、位置検出誤差が累積せず所
定の精度を確保することができる。 (ロ)車両の走行車輪から求めた車両の位置を、検出片
による位置データによって補正し得るようにしたので、
軌条の長さに依存することなく軌条全域に渡って、或る
精度を確保した高分解能の位置検出が可能となる。
【0035】(ハ)車両を微小な速度で軌条上を実際に
移動させ、各基準点に設置された検出片の位置から、位
置データテーブルを前以て作成しておくことができるよ
うにしたので、作業員の安全性が確保され省力化も可能
となる。 (ニ)軌道上に設置した検出片の数個がよごれ,きず,
変形などによりセンサによる検出が不能となった場合で
も、検出片の位置データテーブルを参照することによ
り、検出片の検出ミスを知り位置更正のずれを無くし、
信頼性を向上させる。
【0036】(ホ)軌道上に障害物などが存在し、セン
サに誤入力が混入する場合でも、検出片の位置データテ
ーブルを参照するか、または、センサ入力信号の立ち上
がり時間を計測することにより、誤入力であることを認
識して位置更正のずれを無くし、信頼性を向上させる。 (ヘ)停止点などの特定位置を、検出片の番号とそこか
らの相対位置をもって記憶するようにしたので、特定位
置の数だけのデータを記憶させれば良く、記憶装置を効
率的に使用でき、その作成も容易となる。
【0037】(ト)車両位置データが軌条のいかなる場
所で消失しても、車両をその前後の検出片の間を移動さ
せるだけで車両位置を認識できるため、原位置まで戻る
手間が省け、作業を効率良く行なうことができる。 (チ)検出片の検出遅れのむだ時間による誤差は車両の
通過速度に依存し、速度が大きい程誤差も大きくなる
が、この発明では、この誤差を補正するようにしたの
で、検出誤差を或る値以下に抑え、高精度な位置検出を
行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本概念を説明するための概要図で
ある。
【図2】この発明の他の基本概念を説明するための概要
図である。
【図3】この発明の第1実施例を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】図3での走行車輪による位置検出動作を説明す
るための説明図である。
【図5】図3でのセンサによる位置検出動作を説明する
ための説明図である。
【図6】この発明の第2実施例を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】図6のテーブル作成動作を説明するための説明
図である。
【図8】この発明の第3実施例を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】図8での動作を説明するための説明図である。
【図10】図8での動作を説明するための説明図であ
る。
【図11】この発明の第4実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図12】この発明の第5実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図13】図12の動作を説明するための説明図であ
る。
【図14】図12の動作を説明するための説明図であ
る。
【図15】この発明の第6実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図16】図15の定速移動動作を説明するための説明
図である。
【図17】図15の位置決め動作を説明するための説明
図である。
【図18】この発明の第7実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図19】図18の後進動作を説明するための説明図で
ある。
【図20】図18の車両位置復元動作を説明するための
説明図である。
【図21】この発明の第8実施例を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図22】図21のむだ時間による補正動作の概念を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1…軌条、2,2a,2b…車両、3…走行車輪、4…
センサ、5…検出片、6…駆動モータ、7…角度検出
器、8…制御装置、81,82…記憶装置、83…検出
片カウンタ、84…角度検出回路、85…モータ駆動回
路、86…コマンド生成ブロック、87…比較器、88
…タイマ。
フロントページの続き (72)発明者 高見澤 真司 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌条上に所定の間隔をもって複数の検出
    片を配置する一方、車両にはこの検出片を検出するスイ
    ッチ式センサと、このスイッチ式センサ出力を入力され
    前記車両を制御する制御装置とを設置し、この制御装置
    により走行中のスイッチ式センサ情報から車両の位置を
    検出することを特徴とする軌条走行車両の位置検出方
    法。
  2. 【請求項2】 軌条上に所定の間隔をもって複数の検出
    片を配置する一方、車両にはこの検出片を検出するスイ
    ッチ式センサと、このスイッチ式センサにて検出される
    各検出片の位置データを記憶する第1記憶手段と、前記
    車両の回転数から車両位置を検出する回転数検出手段
    と、この回転数検出手段の出力を記憶する第2記憶手段
    とからなり車両の制御を行なう制御装置を設け、この制
    御装置により、走行に応じて検出される前記スイッチ式
    センサの情報から、前記第1記憶手段を参照して位置デ
    ータを読み出し、このデータにもとづき前記第2記憶手
    段における車両位置データを更正可能にしたことを特徴
    とする軌条走行車両の位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記車両を予め微小な速度で軌条上を実
    際に走行させ、前記スイッチ式センサが検出片を検出し
    たときの位置を前記回転数検出手段により求めて、前記
    第1記憶手段の位置データを予め作成可能にしたことを
    特徴とする請求項2に記載の軌条走行車両の位置検出方
    法。
  4. 【請求項4】 前記車両が検出片を検出すべき位置まで
    移動したにも関わらず検出片を検出できないときは、次
    に検出できた検出片に対応する位置データにより、車両
    位置の更正を行なうことを特徴とする請求項2に記載の
    軌条走行車両の位置検出方法。
  5. 【請求項5】 前記車両が検出片を検出すべき位置まで
    移動していないにも関わらず、前記スイッチ式センサが
    反応したときは、車両位置の更正は行なわずに無視する
    ことを特徴とする請求項2に記載の軌条走行車両の位置
    検出方法。
  6. 【請求項6】 前記検出片を検出し前記スイッチ式セン
    サの信号が立ち上がった後、次に立ち下がるときのタイ
    ミングで車両の位置補正を行なうに当たり、前記スイッ
    チ式センサの信号が立ち上がっている時間を計測してこ
    れが所定範囲内かどうかを判断し、所定範囲外のときは
    検出片を検出したことによる信号とは認識しないことを
    特徴とする請求項2に記載の軌条走行車両の位置検出方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1記憶手段に、軌条上の特定位置
    をその直前の検出片番号とそこからの相対位置を以て記
    憶しておき、前記車両に対して特定位置が指示されたと
    きは、その直前の検出片までは検出片の位置を検出しつ
    つ走行させ、その後は特定位置に向けて走行させること
    で、特定位置に位置決め可能にしたことを特徴とする請
    求項2に記載の軌条走行車両の位置検出方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の検出片を互いに異なる間隔で
    設置しておき、前記車両の現在位置データが消失したと
    きは、車両を前後に移動させて車両の前後の検出片を検
    出し、その間隔を測定して車両位置を復元可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の軌
    条走行車両の位置検出方法。
  9. 【請求項9】 前記検出片のスイッチ式センサによる検
    出時の車両の速度をv、スイッチ式センサが検出片を検
    出してから前記第1記憶装置の車両位置データが書き換
    えられるまでのむだ時間をΔtとして、このむだ時間中
    に車両が移動する距離Δx(=v・Δt)を求め、この
    分を車両位置データに加えて位置補正を可能にしたこと
    を特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の軌条
    走行車両の位置検出方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004258989A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Hitachi Kiden Kogyo Ltd 無人搬送台車の走行制御方法
JP2008009930A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Secom Co Ltd 移動ロボット
JP2012165544A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Toyota Central R&D Labs Inc 駆動装置

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