JPH08128094A

JPH08128094A - 小便器自動洗浄方法

Info

Publication number: JPH08128094A
Application number: JP26883894A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Sakakibara; 茂榊原; Hiroshi Okuda; 広志奥田
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1994-11-01
Filing date: 1994-11-01
Publication date: 1996-05-21

Abstract

(57)【要約】【構成】小便器の使用者を感知センサ１０で感知し、
小便器の使用時間をタイマＴにて累積する。この累積時
間が設定時間Ｔ₁ に達した場合には電磁弁１２を開弁さ
せ、小便器の洗浄を行なう。【効果】少ない洗浄水量にて十分に小便器を洗浄する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は小便器の使用者を感知し
て自動的に洗浄水を小便器に流す小便器自動洗浄方法に
関する。

【０００２】

【従来の技術】小便器の使用者を感知し、使用者が立ち
去ると自動的に洗浄水を小便器に流す小便器自動洗浄方
法において、洗浄水量がなるべく少なくて済むように改
良することが検討されている。

【０００３】特公平２−２２１７３号公報には、小便器
の使用頻度が高いときには、小便器の使用者をカウント
し、使用者数が所定数に達した場合に洗浄水を流すよう
にし、使用頻度が小さいときには、使用者の立去り後、
所定時間が経過したときに洗浄水を流すようにする方法
が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】特公平２−２２１７３
号公報の方法においては、使用者の尿量を考慮しておら
ず、悪臭を防止しきれないことがある。即ち、尿量が多
いときにはそれに合わせて洗浄頻度を多くしないと、悪
臭が生じてしまう。尿量の多少にかかわらず悪臭を防止
するためには、１回の洗浄時の洗浄水量を多くすれば良
いのであるが、その場合には、尿量が少ないときに過剰
洗浄することになる。

【０００５】また、特公平２−２２１７３号公報の方法
においては、小便器の前を通過しただけの未使用者も計
数するおそれがあり、この場合も過度に洗浄回数が多く
なるという問題がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の小便器自動洗
浄方法は、小便器の使用者を感知装置で感知し、該感知
装置からの信号に基いて給水部を作動させる小便器自動
洗浄方法において、該小便器の使用者による使用時間を
計測して累積し、この累積時間が設定時間を超えた場合
に前記給水部を作動させることを特徴とするものであ
る。

【０００７】請求項２の小便器自動洗浄方法は、請求項
１において、各使用者ごとに給水部を短時間だけ作動さ
せて少量の洗浄水を小便器に供給し、前記累積時間が設
定時間を超えた場合に給水部をそれよりも長い時間作動
させることを特徴とするものである。

【０００８】請求項３の小便器自動洗浄方法は、請求項
１において、小便器使用者が不感知になった以後、所定
時間以上不感知が継続した場合に前記給水部を作動させ
ることを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】使用者による小便器使用時間と尿量との間には
ほぼ直線的な相関関係があるから、小便器使用時間を累
積することにより累積尿量も推算することができる。

【００１０】本発明はかかる知見に基づくものであり、
請求項１においては、使用者による小便器使用時間を累
積し、この累積時間が所定時間を超えると小便器を洗浄
する。これにより、小便器に放出される尿量がほぼ所定
量に達した場合に小便器に自動的に洗浄水が供給され
る。

【００１１】請求項２においては、小便器の１回の使用
の度ごとに少量の洗浄水を小便器に供給することによ
り、小便器への汚れの付着の少なくとも一部をその都度
洗い流すことができる。また、小便器の内面を水で濡ら
しておくことにより、汚れの付着防止を図ることもでき
る。

【００１２】請求項３においては、小便器が所定時間以
上使用されないと自動的に洗浄水が供給される。

【００１３】

【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は本発明の実施例に係る小便器自動洗浄方法
を示すフローチャート、第２図はこの実施例方法を実施
するための小便器自動洗浄装置の概略的なブロック図で
ある。

【００１４】第２図に示す如く、人体感知センサ１０の
感知信号が制御装置１１に入力され、この制御装置１１
から給水部の電磁弁１２に制御信号が出力される。この
感知センサ１０は、小便器の前方に立つ使用者を感知す
るためのものであり、例えば赤外線センサが採用され
る。電磁弁１２は小便器に洗浄水を供給するためのもの
であり、給水管１３の途中に設けられている。

【００１５】この制御装置１１はマイクロコンピュータ
を備えているが、アップカウンタなどを備えた制御回路
であっても良い。

【００１６】第１図は、この制御装置１１がマイクロコ
ンピュータを備えた場合において、このマイクロコンピ
ュータに搭載されたプログラムの作動を説明するフロー
チャートである。

【００１７】ステップ１において、この制御装置１１に
組み込まれたタイマＴがリセットされ、ステップ２にお
いて使用者の有無が判定される。感知センサ１０からの
感知信号入力がない場合には、この感知信号が入力され
るまで待機する。感知センサ１０から感知信号が入力さ
れると、ステップ２からステップ３に進み、タイマＴを
スタートさせ、ステップ４に移り再び使用者の有無を判
断する。感知センサ１０から感知信号が入力されている
間は、このステップ４にて待機する。

【００１８】使用者が立ち去ると、ステップ４からステ
ップ５に移り、タイマＴをストップした後、ステップ６
にてタイマＴによる計測時間が所定時間Ｔ₁ に達したか
どうか判定する。Ｔ₁ に達していないときには、ステッ
プ６からステップ２に戻る。このタイマＴはリセットさ
れない限りは計測時間を累積させるタイプのものであ
り、使用者が小便器の前方に立っている時間を累積す
る。

【００１９】この累積時間がＴ₁ よりも大きくなった場
合には、ステップ６からステップ７に移り、電磁弁１２
に開弁信号を送り、該電磁弁１２を所定時間だけ開弁さ
せる。本実施例では、小便器に４リットルの洗浄水を供
給するように電磁弁１２が開弁される。この４リットル
洗浄により、小便器が十分に洗浄される。ステップ７の
後、ステップ１に戻る。

【００２０】このように、小便器の使用者の使用時間を
累積し、この累積時間が設定時間を超えた場合に小便器
を洗浄することにより、洗浄水量が少なくて済むように
し、かつ小便器の汚れを十分に除去することが可能であ
る。

【００２１】第３図は請求項２の実施例方法を説明する
フローチャートである。この第３図のフローチャートに
おいては、ステップ５とステップ６との間に、２リット
ル洗浄を行なうためのステップ５ａが設けられている。
この２リットル洗浄は、小便器に少量の洗浄水を供給
し、小便器をごく簡単に洗浄するためのものである。

【００２２】この第３図のフローチャートにおいて、ス
テップ１から６までの作動は第１図のフローチャートと
同様である。ステップ６において、タイマＴがＴ₁ に達
していない場合にはステップ５ａにて電磁弁１２を短時
間だけ開弁させ、小便器に２リットルの洗浄水を供給
し、該小便器を簡単に洗浄した後、ステップ２に戻る。
ステップ６において、累積時間がＴ₁ よりも大きくなっ
た場合にはステップ７に移る。このステップ６及びステ
ップ７における作動は第１図のフローチャートと同様で
ある。

【００２３】本実施例においても、使用者の使用累積時
間がＴ₁ に達すると４リットル洗浄が行なわれ、小便器
が十分に洗浄される。また、本実施例においては、使用
者が小便器前方から立ち去る度に、小便器に少量の洗浄
水が供給され、これによって小便器が簡易に洗浄される
と共に、小便器の内面を濡らした状態としておき、次回
の使用者の放尿による汚れの付着を防止することが可能
とされる。

【００２４】本発明においては、小便器使用者の立ち去
り後の時間を計測する別のタイマを設けておき、使用者
が小便器から立ち去った後所定時間を経過しても次の使
用者が現われない場合には小便器を洗浄するようにして
も良い。

【００２５】第４図はその一例を示すフローチャートで
ある。

【００２６】この第４図の方法においては、前記タイマ
Ｔのほかに、使用者の立ち去りに伴ってスタートされる
タイマｔが用いられている。ステップ５では、タイマＴ
をストップさせると共にこのタイマｔをスタートさせて
いる。第１図では、ステップ６においてＮＯの場合にス
テップ２に戻っていたが、この第４図では、ステップ６
Ａ〜６Ｃを経てステップ３に戻るようにしている。

【００２７】即ち、使用者が小便器前方から立ち去ると
ステップ４からステップ５に移り、タイマＴをストップ
させると共に、タイマｔをスタートさせる、ステップ６
における判断がＮＯであるとき（即ち、小便器の累積使
用時間がＴ₁ に達してないとき）には、ステップ６から
ステップ６Ａに移り、ステップ６Ａ，６Ｂを循環するこ
とにより、次の使用者が現われるか、又はタイマｔが時
間ｔ₁ を計時するまで待機する。ｔ₁ 時間が経過するま
で使用者が現われないときには、ステップ６Ｂからステ
ップ７に移り、４リットル洗浄を行ない、ステップ１に
戻る。タイマｔはこのステップ１にてリセットされる。

【００２８】タイマｔが時間ｔ₁ を計時する前に次の使
用者が現われた場合には、タイマｔをリセットした後
（ステップ６Ｃ）、ステップ３に戻る。

【００２９】第４図のその他の制御内容は第１図と同じ
である。

【００３０】なお、上記の洗浄水量（４リットル、２リ
ットル）は一例であり、これ以外の水量としても良いこ
とは明らかである。

【００３１】

【発明の効果】以上の通り、本発明の小便器自動洗浄方
法によると、小便器の使用者による使用時間を累積し、
この累積時間が所定時間に達すると小便器を洗浄するよ
うにしているため、過剰に洗浄水を供給することなく小
便器を十分に洗浄することができる。

【００３２】なお、請求項２の方法によると、小便器の
使用の都度小便器を少量の洗浄水で洗浄するようにして
いるため、小便器への汚れの付着を確実に防止すること
ができる。請求項３の方法によると、小便器が使用者の
立去り後に所定時間以上使用されないときには自動的に
洗浄されるため、小便器を清浄に保つことが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例方法を説明するフローチャート
である。

【図２】小便器自動洗浄装置のブロック図である。

【図３】別の実施例方法を説明するフローチャートであ
る。

【図４】さらに別の実施例方法を説明するフローチャー
トである。

【符号の説明】

１０感知センサ１１制御装置１２電磁弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】小便器の使用者を感知装置で感知し、該
感知装置からの信号に基いて給水部を作動させる小便器
自動洗浄方法において、該小便器の使用者による使用時間を計測して累積し、こ
の累積時間が設定時間を超えた場合に前記給水部を作動
させることを特徴とする小便器自動洗浄方法。
【請求項２】請求項１において、各使用者ごとに給水
部を短時間だけ作動させて少量の洗浄水を小便器に供給
し、前記累積時間が設定時間を超えた場合に給水部をそ
れよりも長い時間作動させることを特徴とする小便器自
動洗浄方法。
【請求項３】請求項１において、小便器使用者が不感
知になった以後、所定時間以上不感知が継続した場合に
前記給水部を作動させることを特徴とする小便器自動洗
浄方法。