JPH08127900A - 電気めっき用電極 - Google Patents

電気めっき用電極

Info

Publication number
JPH08127900A
JPH08127900A JP26896894A JP26896894A JPH08127900A JP H08127900 A JPH08127900 A JP H08127900A JP 26896894 A JP26896894 A JP 26896894A JP 26896894 A JP26896894 A JP 26896894A JP H08127900 A JPH08127900 A JP H08127900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
electrode
electrodes
plating
protrusions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26896894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kageyama
正人 景山
Takehiko Miyagawa
武彦 宮川
Kenichi Takaguchi
賢一 高口
Shigeji Baba
重二 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP26896894A priority Critical patent/JPH08127900A/ja
Publication of JPH08127900A publication Critical patent/JPH08127900A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ストリップの連続電気めっき装置におい
て、ストリップを高速で通板することができ、しかも対
向する電極の間隔を狭めてもめっきむらが生じない電極
を提供することにより、生産性の向上と電解電力消費の
低減をともに実現する。 【構成】 ストリップを挟み両側に対向して配設される
電極であって、対向面に、突起を幅方向に分布させて設
けたことを特徴とする。該ストリップにめっき液を噴射
し静圧を発生させるノズルを設けたものであるのが好ま
しい。 【効果】 電極に設けた突起が、めっき液の流動抵抗と
なり、高速通板しても、めっき液随伴流の流速増大が抑
えられるため、ストリップ−電極間の距離変動が抑えら
れ、めっきむらや接触疵の発生を防止でき、目的が達成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップの連続
電気めっき装置において、ストリップの通板速度を高め
て生産性を向上するとともに、ストリップと電極の間を
近接させて電解電力を低減することのできる電極に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】金属ストリップの連続電気めっき装置に
おいて、生産性向上のニーズにより通板速度を高速化す
ることが検討され、さらに省電解電力のニーズにより、
対向する電極間の間隔を狭めてストリップと電極の間を
近接化し、めっき液によるオーム損を減少させることが
検討されている。高速通板を行うとストリップが振動し
て電極に接触しやすくなり、また電極間の間隔を狭める
と、ストリップの振動によるめっきむらの発生が敏感に
なるので、それらの対策について技術開発が行われてき
た。
【0003】その例として、特公昭58−32239号
公報に記載されている静圧支持タイプの電気めっき装置
がある。この装置は、ストリップを挟み両側に対向して
配設される電極の、ストリップに対する対称位置にノズ
ルを設け、該ノズルからストリップにめっき液を噴射す
ることで、ストリップの両側に静圧を発生させ、この静
圧でストリップを安定支持するものである。このような
静圧支持によれば、高速通板で生じるストリップの振動
を抑えるとともに、ストリップのC反りなどの形状不良
を矯正できるので、電極間を狭めかつ高速通板を行って
も、ストリップと電極の接触による疵発生などを防止す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
ような静圧支持タイプの電気めっき装置においても、通
板速度500mpm以上の高速化を図ろうとした場合に
問題が生じた。すなわち、ストリップを高速で通板する
と、めっき液がその粘性によりストリップに随伴して流
動し、電極との間を流れるめっき液の流速が高速になる
ので、電極面やストリップ面の凹凸により生じるめっき
液の流速変動や、ノズルから噴射されためっき液のため
に生じる流速変動が、ストリップに対する大きな圧力変
化をもたらす。この圧力変化は、ストリップ面上の位置
により異なり、かつストリップの表裏でも異なっている
のが普通である。圧力の小さい部位では、ストリップは
電極に近付くので、電極との距離が、ストリップ面内お
よび表裏で不均一となり、めっきむらを生じたり、著し
い場合は接触疵を生じることになる。
【0005】本発明は、金属ストリップの連続電気めっ
き装置において、ストリップを高速で通板することがで
き、しかも対向する電極の間隔を狭めてもめっきむらが
生じない電極を提供することにより、生産性の向上と電
解電力消費の低減をともに実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、金属ストリップの連続電気めっき装置にお
いて、該ストリップを挟み両側に対向して配設される電
極であって、対向面に、突起を幅方向に分布させて設け
たことを特徴とする電気めっき用電極である。そして、
ストリップにめっき液を噴射し静圧を発生させるノズル
を設けたものであるのが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の電極を具体的な適用例により説明す
る。図1は、縦型浸漬タイプの連続電気めっき装置に適
用した例である。電解槽10の中に、電極1および2が
対向して縦に2対、めっき液9に浸漬され配設されてい
る。ストリップ7は上部のコンダクターロール8を経て
下方に通板される間、および槽内のコンダクターロール
8で方向転換して上方に通板される間、電極1および2
の間をとおり、電気めっきされる。電極1および2の対
向面には、突起5が、図2のような斜めの格子状に、ス
トリップ7の幅方向に分布させて設けてある。
【0008】図3は、横型浸漬タイプの連続電気めっき
装置に適用した例である。電解槽10の中に、電極1お
よび2が対向して横に1対(数対あるが図示省略してあ
る)、めっき液9に浸漬され配設されている。ストリッ
プ7は槽内にてコンダクターロール8に挟持され、横方
向に通板される間、電極1および2の間を通って電気め
っきされる。電極1および2の対向面には、突起5が、
図4のような斜めの格子状に、ストリップ7の幅方向に
分布させて設けてある。
【0009】図5は、縦型静圧支持タイプの連続電気め
っき装置に適用した例である。電極1および2は図1の
例と同様に配設され、ストリップ7は同様に通板され電
気めっきされる。両電極1および2には、突起5が図2
の例と同様に設けてある。そして、ノズル6が電極1お
よび2に設けてある。ノズル6の位置は、図5のよう
に、両電極1および2の対向面の、ストリップ7に対す
る対称位置であり、形状は、例えば図6のように長方形
とし、ストリップ7にめっき液9を噴射し静圧を発生さ
せるようにしてある。
【0010】図7は、横型静圧支持タイプの連続電気め
っき装置に適用した例である。電極1および2は図3の
例と同様に配設され、ストリップ7は同様に通板され電
気めっきされる。両電極1および2には、突起5が図4
の例と同様に設けてある。そして、ノズル6が電極1お
よび2に設けてある。ノズル6の位置は、図7のよう
に、両電極1および2の対向面の、ストリップ7に対す
る対称位置であり、形状は、例えば図8のように長方形
とし、ストリップ7にめっき液9を噴射し静圧を発生さ
せるようにしてある。
【0011】図9は、湾曲型静圧支持タイプの連続電気
めっき装置に適用した例である。円弧状に湾曲した内側
電極3および外側電極4が対向して配設されており、ス
トリップ7は2つのコンダクターロール8の間でループ
を作って、両電極3および4の間をとおり、電気めっき
される。両電極3および4の対向面には、突起5が設け
てある。突起5は、図10に内側電極3の例を示すよう
に、ストリップ7の幅方向に分布させて設けてあり、そ
の形状は、例えば図10のような斜めの格子状とするこ
とができる。外側電極4にも、同様に突起5が設けてあ
る。
【0012】そして、両電極3および4には、ノズル6
が設けてある。ノズル6は、内側電極3ではストリップ
7の入側および出側の2ケ所に、また外側電極4ではス
トリップ7の出側に、それぞれ、ストリップ7にめっき
液9を噴射するように設けてある。内側ノズル3に設け
たノズル6の形状は、例えば図10のようなスリット状
である。両電極3および4の幅は、図9(b)の断面図
に示すように、ストリップ7の幅より広く、両電極3お
よび4の側面は側板により連結され、閉塞されており、
上記のような3ケ所の各ノズル6からストリップ7に噴
射されためっき液9は、ストリップ7のエッジを回り込
み、ストリップ7に対し静圧を発生するようになってい
る。
【0013】なお、図9において、11は内側電極3お
よび外側電極4で形成される電解部の入側および出側に
連接されるタンクであり、電解部にめっき液9を充満さ
せるとともに、めっき液9の排出口が設けてある。12
はタンク11の天井部に設けたシールロールである。
【0014】本発明の電気めっき用電極は、ストリップ
を挟み両側に対向して配設される対向面に、突起5を幅
方向に分布させて設けているので、ストリップに随伴し
て流れるめっき液9に対して、突起5が抵抗となり、ス
トリップの通板速度を増大したとき、めっき液随伴流の
流速増大を抑える作用がある。その結果、ストリップと
電極の間の圧力変化が小さくなり、両者間の距離の変動
が抑えられるため、めっきむらや接触疵の発生を防止す
ることができる。この現象は理論的にも説明される。
【0015】すなわち、めっき液随伴流の流速vと、ス
トリップ−電極間の圧力Pとの間には、式(1)で示さ
れるベルヌーイの定理が近似的に成り立つ。ここでρは
流体の密度である。 1/2・v2 +P/ρ=一定 (1) ここで、めっき液随伴流の流速vが、電極面やストリッ
プ面の凹凸等によりΔvだけ変動した場合、圧力変動量
ΔPは式(1)を微分して得られる式(2)で示され
る。 ΔP=−ρv・Δv (2) 式(2)から、流速変動量Δvが同じ場合、流速vが大
きいときの方が、大きな圧力変動ΔPを生じることがわ
かる。逆に言えば、随伴流の流速vを小さくすれば、同
じ流速変動量Δvが生じたときの、ストリップ−電極間
の圧力変動量ΔPを小さくできることがわかる。
【0016】つぎに、このようなめっき液随伴流の抵抗
となる突起5について、その形状を図11〜14により
説明する。各図(d)の平面図に示すように、突起5は
各電極(図では電極1を示しているが、電極2、内側電
極3および外側電極4についても同様)の幅方向に分布
させて設けている。ストリップは、各図の矢印で示すよ
うに、電極1の縦方向に進行する。図11は上記各例で
示したような格子状突起であり、各格子の線を、ストリ
ップの進行方向に対し斜めにしてある。図12は谷型状
突起であり、ストリップの進行方向に対し、幅方向中央
部が谷となるように、直線を傾斜屈折させている。図1
3は平行状突起であり、ストリップの進行方向に直交す
る平行線状にしてある。図14は粒状突起であり、円形
の粒を、間隔を開けて稠密に配置してある。
【0017】突起5の断面形状は、(a)のような半円
形、(b)のような三角形、(c)のような四角形など
とすることができる。そして高さHは0.1mm〜2m
m、幅Dは0.5mm〜2mm、ピッチLは5mm〜5
0mmとするのが好ましい。高さHが0.1mmより低
いと随伴流の速度低減効果が小さく、2mmより高いと
突起5の下流の渦が大きくなり、気泡の滞留によるめっ
き不良が生じやすくなる。幅Dが0.5mmより狭いと
随伴流の速度低減効果が小さく、2mmより広いと、突
起5が非導電性の場合に、電極面を覆う面積が大きくな
り過ぎて電解電流が阻害され、めっき不良が生じやすく
なる。ピッチLが5mmより狭いと電極面を覆う面積が
大きくなり過ぎて、同様にめっき不良が生じやすくな
る。50mmより広いと随伴流の速度低減効果が小さく
なる。
【0018】また図12の谷型状突起においては、谷の
挟角θを60〜120°とするのが好ましい。この範囲
をはずれると、後述するような、この形状の特徴が発揮
され難くなる。図11〜14の各例のいずれについて
も、突起5は、電極と同一材質とすることができ、ま
た、テフロン樹脂などのめっき液に浸食されない材質と
し、電極に貼付けたものとすることもできる。このよう
な突起5の平面形状、断面形状、その寸法、および材質
は、めっき液の種類、めっき装置の種類、ストリップの
幅、通板速度などの操業条件に応じて適宜定める。
【0019】図11〜14に示す各種形状の突起5を電
極に設けることにより、ストリップの進行に伴うめっき
液随伴流の流速増大が幅方向一様に抑制され、ストリッ
プ−電極間の圧力変動が抑制されるので、通板速度増大
に伴うめっきむらや接触疵の発生が防止できる。特に図
11のような格子状突起を設けた場合は、めっき液がよ
く撹拌され、十分な乱流状態となって、電解気泡が1ケ
所に滞留するようなことがなく、また、ストリップ幅方
向の流れも抑制されるので、最も好ましい。
【0020】図12のような谷型状突起を設けた場合
は、突起5の下流に発生する渦が、突起5に沿って下流
に流れやすい。したがって、例えば亜鉛合金めっきの場
合のように電解気泡が大量に発生する場合でも、気泡の
滞留によるめっき不良の発生が防止される。また、図1
1〜図13のような線状の突起は、テフロン樹脂のよう
な電極と異なる材質のものを貼付ける場合、製作および
取付け取外しといったメンテナンスが容易である。図1
4のような粒状突起でも、電極と同材質の場合、、ある
いは溶損や剥離され難い場合は何ら問題ない。
【0021】本発明の電極は、このような突起5を設け
ているので、図1および図3のような浸漬タイプのめっ
き装置において、電極幅Wを1200mmとし、めっき
むらや接触疵を発生させることなく、200mpmから
800mpmの高速でストリップを通板することができ
る。しかも、対向する電極の間隔hは、図1のような縦
型では20mm、図3のような横型でも20mm程度に
狭めることができる。また、ノズル6を設けた図5、図
7および図9のような静圧支持タイプの装置において
は、電極幅Wを1200mmとし、めっきむらや接触疵
を発生させることなく、200mpmから1000mp
mの高速でストリップを通板することができる。しか
も、対向する電極の間隔hは、図7のような横型では2
0mm、図5のような縦型および図9のような湾曲型で
は10〜20mm程度に狭めることができる。なお、電
極の長さLは1500mm程度、図9の湾曲型における
内側電極3の半径は500mm程度である。また、湾曲
型の場合、所要に応じて内側電極と外側電極とで、設け
る突起の形状を変えてもよい。
【0022】
【実施例】
(1)縦型浸漬タイプ 図1に示すめっき装置において、電極1および2の対向
面に図2のような格子状の突起5を設けた本発明例で、
電極の幅Wを1200mm、長さLを1500mm、間
隔hを20mm、突起5はテフロン製とし、断面形状は
図11(a)のような半円形で、高さHを1mm、幅D
を1mm、ピッチLを10mmとした。板幅1000m
m、板厚0.3mmの鋼板ストリップに錫めっきおよび
亜鉛めっきを行い、通板速度800mpmまで、めっき
むらなく、接触疵もなく良好なめっきを行うことができ
た。電極1および2に突起を設けず、他は同じとした従
来例では、通板速度が500mpmを超えると、めっき
むらが発生した。
【0023】(2)横型浸漬タイプ 図3に示すめっき装置において、電極1および2の対向
面に図4のような格子状の突起5を設けた本発明例で、
電極の幅Wを1200mm、長さLを1500mm、間
隔hを20mm、突起5はテフロン製とし、断面形状は
図11(a)のような半円形で、高さHを1mm、幅D
を1mm、ピッチLを10mmとした。板幅1000m
m、板厚0.3mmの鋼板ストリップに錫めっきおよび
亜鉛めっきを行い、通板速度800mpmまで、めっき
むらなく、接触疵もなく良好なめっきを行うことができ
た。電極1および2に突起を設けず、他は同じとした従
来例では、通板速度が100mpmを超えると、めっき
むらが発生した。
【0024】(3)縦型静圧支持タイプ 図5に示すめっき装置において、電極1および2の対向
面に図6のような格子状の突起5を設けた本発明例で、
電極の幅Wを1200mm、長さLを1500mm、間
隔hを10mm、突起5はテフロン製とし、断面形状は
図11(a)のような半円形で、高さHを1mm、幅D
を1mm、ピッチLを10mmとした。板幅1000m
m、板厚0.3mmの鋼板ストリップに錫めっきおよび
亜鉛めっきを行い、通板速度1000mpmまで、めっ
きむらなく、接触疵もなく良好なめっきを行うことがで
きた。電極1および2に突起を設けず、他は同じとした
従来例では、通板速度が500mpmを超えると、めっ
きむらが発生した。
【0025】(4)横型静圧支持タイプ 図7に示すめっき装置において、電極1および2の対向
面に図8のような格子状の突起5を設けた本発明例で、
電極の幅Wを1200mm、長さLを1500mm、間
隔hを20mm、突起5はテフロン製とし、断面形状は
図11(a)のような半円形で、高さHを1mm、幅D
を1mm、ピッチLを10mmとした。板幅1000m
m、板厚0.3mmの鋼板ストリップに錫めっきおよび
亜鉛めっきを行い、通板速度1000mpmまで、めっ
きむらなく、接触疵もなく良好なめっきを行うことがで
きた。電極1および2に突起を設けず、他は同じとした
従来例では、通板速度が200mpmを超えると、めっ
きむらが発生した。
【0026】(5)湾曲型静圧支持タイプ 図9に示すめっき装置において、内側電極3および外側
電極4の対向面に図10のような格子状の突起5を設け
た本発明例で、電極の幅Wを1200mm、内側電極の
半径Rを500mm、間隔hを10mm、突起5はテフ
ロン製とし、断面形状は図11(a)のような半円形
で、高さHを1mm、幅Dを1mm、ピッチLを10m
mとした。板幅1000mm、板厚0.3mmの鋼板ス
トリップに錫めっきおよび亜鉛めっきを行い、通板速度
1000mpmまで、めっきむらなく、接触疵もなく良
好なめっきを行うことができた。通板速度1000mp
mのときの電極間の圧力分布は、図15(a)のとおり
で、湾曲したストリップの内側および外側ともに、進行
方向でほぼ均一であり、電極間のストリップの位置は図
15(b)のとおり、進行方向いずれの位置でもほぼ中
央であった。
【0027】これに対して、図9に示すめっき装置にお
いて、電極1および2に突起を設けず、他は同じとした
従来例では、通板速度が200mpmでも、めっきむら
が発生した。通板速度200mpmのときの電極間の圧
力分布は、図15(c)のとおりで、ストリップの内側
の圧力変動が大きく、入側近くで圧力が特に低い部分が
あり、図15(d)のように、その部分でストリップが
内側電極に接近しているのが観察された。
【0028】
【発明の効果】本発明の電気めっき用電極は、金属スト
リップの連続電気めっき装置において、ストリップを挟
み両側に対向して配設される電極であって、対向面に、
突起を幅方向に分布させて設けているので、該突起が、
ストリップに随伴して流れるめっき液に対する抵抗とな
り、ストリップを高速で通板しても、随伴するめっき液
の流速増大を抑制できる。このため、ストリップと電極
の間の圧力変動が小さく抑えられ、その間の距離の変動
も抑えられて、めっきむらや接触疵の発生が防止され
る。したがって、高速通板による生産性の向上と、電極
間の近接化による電解電力の低減が実現できる。さら
に、本発明の好ましい態様にあっては、電極にノズルを
設けてストリップを静圧支持するので、より安定した通
板が可能であり、より一層の生産性向上や電解電力の低
減が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電極の適用例を示す縦断面図である。
【図2】本発明電極の適用例を示す斜視図である。
【図3】本発明電極の別の適用例を示す縦断面図であ
る。
【図4】本発明電極の別の適用例を示す斜視図である。
【図5】本発明電極の別の適用例を示す縦断面図であ
る。
【図6】本発明電極の別の適用例を示す斜視図である。
【図7】本発明電極の別の適用例を示す縦断面図であ
る。
【図8】本発明電極の別の適用例を示す斜視図である。
【図9】本発明電極の別の適用例を示す縦断面図であ
る。
【図10】本発明電極の別の例を示す斜視図である。
【図11】本発明電極の例を示す側面図および平面図で
ある。
【図12】本発明電極の別の例を示す側面図および平面
図である。
【図13】本発明電極の別の例を示す側面図および平面
図である。
【図14】本発明電極の別の例を示す側面図および平面
図である。
【図15】本発明電極および従来電極の実施例を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1,2…電極 3…内側電極 4…外側電極 5…突起 6…ノズル 7…ストリップ 8…コンダクターロール 9…めっき液 10…電解槽 11…タンク 12…シンクロール
フロントページの続き (72)発明者 馬場 重二 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップの連続電気めっき装置に
    おいて、該ストリップを挟み両側に対向して配設される
    電極であって、対向面に、突起を幅方向に分布させて設
    けたことを特徴とする電気めっき用電極。
  2. 【請求項2】 ストリップにめっき液を噴射し静圧を発
    生させるノズルを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の電気めっき用電極。
JP26896894A 1994-11-01 1994-11-01 電気めっき用電極 Withdrawn JPH08127900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26896894A JPH08127900A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 電気めっき用電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26896894A JPH08127900A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 電気めっき用電極

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08127900A true JPH08127900A (ja) 1996-05-21

Family

ID=17465814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26896894A Withdrawn JPH08127900A (ja) 1994-11-01 1994-11-01 電気めっき用電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08127900A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044270A1 (en) * 2002-11-11 2004-05-27 De Nora Elettrodi S.P.A. Anode for electrometallurgical applications

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044270A1 (en) * 2002-11-11 2004-05-27 De Nora Elettrodi S.P.A. Anode for electrometallurgical applications

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08127900A (ja) 電気めっき用電極
KR890003409B1 (ko) 수평전극을 사용하여 금속스트립을 연속적으로 전해처리하는 방법 및 장치
JPS6365757B2 (ja)
JPH0338352B2 (ja)
JP4759834B2 (ja) フィルムキャリア用電気めっき装置
JPH09273000A (ja) めっき装置
JP4720218B2 (ja) エッジオーバーコート防止装置
JP3402423B2 (ja) 電気めっき槽における金属ストリップの振動防止方法および振動防止装置
JP3178373B2 (ja) 連続電気めっき方法と装置
JPH06256991A (ja) 鋼ストリップの連続電気メッキ装置
JPS6216280B2 (ja)
US4601801A (en) Vertical type electro-galvanizing apparatus
JP3015651B2 (ja) 連続式電気めっき方法
JP3027118B2 (ja) 竪型電気めっき装置および電気クロムめっき方法
JP2005256055A (ja) 連続溶融金属メッキ方法及び装置
JPH08127895A (ja) ティンフリーめっき鋼板製造用の電気めっきセル
JPH06264288A (ja) 電解液噴流を用いる金属ストリップ用電気めっき装置
JP2010144189A (ja) 溶融金属めっき鋼帯製造装置
JP3258572B2 (ja) 電気めっき装置
JP2938358B2 (ja) 電解酸洗装置
JPS6122040B2 (ja)
JPS6141794A (ja) 鋼帯の高速連続電気めつき方法
JPH0397895A (ja) 堅型電解処理装置
KR970005685Y1 (ko) 전기도금조 내의 유속 균일화 장치
JPS62156295A (ja) 金属ストリツプの連続電気メツキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115