JPH0812759A - 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド - Google Patents

新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド

Info

Publication number
JPH0812759A
JPH0812759A JP10409895A JP10409895A JPH0812759A JP H0812759 A JPH0812759 A JP H0812759A JP 10409895 A JP10409895 A JP 10409895A JP 10409895 A JP10409895 A JP 10409895A JP H0812759 A JPH0812759 A JP H0812759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyimide
ring
mmol
derivative
diaminobenzene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10409895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3430705B2 (ja
Inventor
Takayasu Nihei
貴康 仁平
Sadao Miyamoto
禎夫 宮本
Hideyuki Endo
秀幸 遠藤
Toyohiko Abe
豊彦 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP10409895A priority Critical patent/JP3430705B2/ja
Publication of JPH0812759A publication Critical patent/JPH0812759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3430705B2 publication Critical patent/JP3430705B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式[I] 【化1】 (式中、P、Qは単結合または、−O−,−COO−,
−CONH−より選ばれる2価の有機基であり、P、Q
は互いに同一であっても異なっていても構わない、R1
は、炭素数が2以上22以下の直鎖状アルキレン基であ
り、R2 は芳香族環、脂肪族環、複素環及びそれらの置
換体より選ばれる環状置換基である。)で表されるジア
ミノベンゼン誘導体。また、前記誘導体を少なくとも1
モル%以上含有するジアミンとテトラカルボン酸および
その誘導体とを反応させ、還元粘度が0.05〜5.0
dl/g(温度30℃のN−メチルピロリドン中、濃度
0.5g/dl)のポリイミド前駆体とし、これを閉環
させたポリイミド。 【効果】 一般式〔I〕のジアミノベンゼン誘導体は合
成が容易であり、これを原料の1つとして液晶分子類似
構造を有するポリイミドを合成することにより、撥水性
などのポリイミドの表面特性を改質することができ、更
に、液晶表示素子の配向膜用のポリイミドの場合には、
液晶を均一に配向させ、チルト角を高めることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジアミノベンゼ
ン誘導体および該化合物を原料の1つとして合成される
ポリイミドに関するものであり、更に詳しくは工業的に
製造容易な液晶分子類似置換基を有するジアミンおよ
び、該化合物を原料の1つとして合成される液晶分子類
似置換基を有するポリイミドに関するものである。本発
明のジアミンを用いて合成されたポリイミドは、液晶表
示素子の配向膜用として用いるのに特に有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリイミドはその特徴である高い
機械的強度、耐熱性、耐溶剤性のために、電気・電子分
野における保護材料、絶縁材料として広く用いられてい
る。しかし、近年の電気・電子分野の発展は目覚まし
く、それに対応して、用いられる材料に対しても益々高
度な特性が要求されるようになっている。中でも液晶表
示素子の配向膜用途においては、塗膜表面の均質性と耐
久性ゆえに、従来よりポリイミドがもっぱら用いられて
きた。しかし、表示素子の高密度化、高性能化が図られ
る中で、ポリイミド塗膜の表面特性が特に重視され、従
来のポリイミドにはない新たな特性の付与が必要になっ
てきている。
【0003】液晶表示素子は、液晶の電気光学的変化を
利用した表示素子であり、装置的に小型軽量であり、消
費電力が小さい等の特性が注目され、近年、各種ディス
プレー用の表示装置として目覚ましい発展を遂げてい
る。なかでも正の誘電異方性を有するネマティック液晶
を用い、相対向する一対の電極基板のそれぞれの界面で
液晶分子を基板に対し平行に配列させ、かつ、液晶分子
の配向方向が互いに直交するように両基板を組み合わせ
た、ツィステッドネマティック型(TN型)の電界効果
型液晶表示素子は、その代表的なものである。
【0004】このようなTN型の液晶表示素子において
は、液晶分子の長軸方向を基板表面に均一に平行に配向
させること、更に、液晶分子を基板に対して一定の傾斜
配向角(以下、チルト角という)をもって配向させるこ
とが重要である。この様に液晶分子を配向させる代表的
な方法としては、従来より2つの方法が知られている。
【0005】第1の方法は、酸化けい素等の無機物を基
板に対し斜めから蒸着することにより基板上に無機膜を
形成し、蒸着方向に液晶分子を配向させる方法である。
この方法では、一定のチルト角を有する安定した配向は
得られるものの工業的には効率的ではない。第2の方法
は、基板表面に有機被膜を設け、その表面を綿、ナイロ
ン、ポリエステル等の布で一定方向にラビングし、ラビ
ング方向に液晶分子を配向させる方法である。この方法
は、比較的容易に安定した配向が得られるため、工業的
には専らこの方法が採用されている。有機膜としては、
ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、ポリアミ
ド、ポリイミド等が挙げられるが、化学的安定性、熱的
安定性等の点からポリイミドが最も一般的に使用されて
いる。しかし、ポリイミドのラビングによって得られる
チルト角は通常1〜3°程度であり、それ以上の高いチ
ルト角を得るのは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液晶配向膜の分野にお
いては、これまでポリイミドなどの有機膜をラビングす
る方法では、高いチルト角を安定に得ることは困難であ
った。これを解決する手段として、特開昭62−297
819号公報には、長鎖アルキルアミンとポリイミド前
駆体の反応物よりなる液晶配向処理剤が提案されてい
る。また、特開平1−262527号公報、特開平1−
262528号公報には、長鎖アルキル化合物とポリイ
ミド前駆体の混合物よりなる液晶配向剤が提案されてい
る。更に、特開昭64−25126号公報には、アルキ
ル基を有するジアミンを原料としたポリイミドよりなる
液晶配向処理剤が提案されている。この様に、ポリイミ
ド中にアルキル基を導入して液晶のチルト角を高めよう
とする試みは数多くなされ、ある程度チルト角を高める
ことは可能となった。しかし、一方でポリイミド中にア
ルキル基を導入すると、ポリイミド表面が撥水性とな
り、ポリイミド表面に対する液晶の濡れ性が低下すると
いう問題を生じた。チルト角を高めるために、ポリイミ
ド中に過剰にアルキル基を導入量することは、液晶の濡
れ性を低下させ、ひどい場合には液晶の配向不良を引き
起こし、結果的に液晶表示素子の表示性能を低下させる
ことともなった。
【0007】この様に、ラビングにより高いチルト角が
得られ、しかも、液晶との濡れ性が高く、配向性の良好
な配向膜用のポリイミドの開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】液晶はその分子の配列状
態により、ネマティック、スメクティック、コレステリ
ックなどに分類されるが、全てに共通している点は、構
成分子の長軸が互いに平行配列している事である。この
ような規則的な分子配列から、ある化合物が液晶性を示
すのに必要な要件として、(1)分子構造が平行配列に
適した幾何学的形状をしていること、(2)平行配列を
維持するのに十分な分子間引力が保持されていることの
2点が挙げられる。この2つの要件から、液晶性を示す
化合物は棒状、ないし板状の分子形状を持ち、さらに永
久双極子や分極されやすい化学結合基(官能基)を有す
ることが必要となる。さらに、液晶相の種類は、この棒
状分子の末端間と側面間の適度な分子間引力のバランス
によって決まるといわれている(「液晶の最新技術」
松本正一、角田市良 著 p62 1983年工業調査
会)。
【0009】本発明者は、液晶配向膜による液晶の配向
性をより向上させるべく鋭意検討した結果、これら液晶
分子間に作用する分子間引力に相当する作用を、配向膜
用ポリイミドと液晶分子の間にも保持しうる構造をポリ
イミドの分子構造中に導入することにより、液晶の配向
性が著しく向上することを見出だし、本発明を完成する
に至った。
【0010】即ち、本発明は、一般式[I]
【0011】
【化2】
【0012】(式中、P、Qは単結合または、−O−,
−COO−,−CONH−より選ばれる2価の有機基で
あり、P、Qは互いに同一であっても異なっていても構
わない、R1 は、炭素数が2以上22以下の直鎖状アル
キレン基であり、R2 は芳香族環、脂肪族環、複素環及
びそれらの置換体より選ばれる環状置換基である)で表
されるジアミノベンゼン誘導体に関する。
【0013】更に、本発明は前記の一般式[I]で表さ
れるジアミノベンゼン誘導体を少なくとも1モル%以上
含有するジアミンとテトラカルボン酸およびその誘導体
とを反応させ、還元粘度が0.05〜5.0dl/g
(温度30℃のN−メチルピロリドン中、濃度0.5g
/dl)のポリイミド前駆体とし、これを閉環させたポ
リイミドに関する。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ジアミノベンゼン誘導体は合成が容易であり、ポリイミ
ド、ポリアミドなどの原料として有用である。更に、こ
れを原料の1つとして用い、側鎖に液晶分子類似置換基
を有するポリイミドが得らる。このポリイミドは、特
に、液晶表示素子の配向膜用途用に用いることが有用で
あり、液晶の配向性が良好で、しかも、高いチルト角を
得ることができる。
【0015】液晶分子は、ディスコティックなものを除
くと、ほとんど全て棒状の化学構造であり、かなりの程
度の剛直性をもつ“コア”と呼ばれる極性基で置換され
た環状置換基と線状のアルキル基より構成されている
(「液晶 基礎編」 岡野光治・小林駿介 共編 p1
79 1985年 培風館 )。本発明の一般式[I]
で表されるジアミノベンゼン誘導体
【0016】
【化3】
【0017】は、この液晶分子と類似構造を有するジア
ミンであって、ジアミン部
【0018】
【化4】
【0019】スペーサー部R1 、環状置換基R2 、及び
それらの連結部P,Qより構成され、その合成方法は、
特に限定されるものではないが、例えば、以下に述べる
方法により合成することができる。ジアミンの合成に於
いては、対応する一般式[II]で示す
【0020】
【化5】
【0021】ジニトロ体を合成し、更に、通常の方法で
ニトロ基を還元してアミノ基に変換することが一般的で
ある。ジニトロ部
【0022】
【化6】
【0023】とスペーサー部R1 を連結部Pを介して結
合させ、その後、環状置換基R2 を連結部Qを介して結
合させる方法、また、あらかじめ環状置換基R2 とスペ
ーサー部R1 を連結部Qを介して結合させ、その後、ジ
ニトロ部を連結部Pを介して結合させる方法をとるのが
一般的である。連結部P及び/またはQは、単結合、エ
ーテル結合−O−、エステル結合−COO−、アミド結
合−CONH−などの結合基であり、これらの結合基
は、通常の有機合成的手法で形成させることができる。
例えば、エーテル結合では対応するハロゲン誘導体と水
酸基置換誘導体をアルカリ存在下で反応させたり、エス
テル結合では対応する酸クロリドと水酸基置換誘導体を
アルカリ存在下で反応させたり、アミド結合では対応す
る酸クロリドとアミノ基置換誘導体をアルカリ存在下で
反応させたりする方法が一般的である。
【0024】ジニトロ部形成のための原料の具体例とし
ては、結合部P形成のための置換基、例えばハロゲン原
子、ヒドロキシル基、ハロゲン化アシル基で置換された
ジニトロベンゼンであり、これらで置換されたジニトロ
ベンゼンの具体例は、2,3−ジニトロベンゼン、2,
4−ジニトロベンゼン、2,5−ジニトロベンゼン、
2,6−ジニトロベンゼン、3,4−ジニトロベンゼ
ン、3,5−ジニトロベンゼンなどが挙げられるが、原
料の入手性、ポリイミド重合の際の反応性の点から、
2,4−ジニトロクロロベンゼン、2,4−ジニトロフ
ェノール、2,4−ジニトロ安息香酸クロリドが最も一
般的である。
【0025】スペーサー部R1 は、液晶分子の棒状構造
を形成する線状のアルキル基と類似する構造の直鎖状ア
ルキレン基である。スペーサー部R1 形成のための原料
の具体例としては、結合部P及びQ形成のための置換
基、例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、ハロゲン化
アシル基、アミノ基などで両端を置換された直鎖状アル
キルであり、その炭素数は液晶分子の線状アルキル基に
対応して、適宜選択することが好ましい。原料の入手
性、合成反応のし易さなどから、実質的には炭素数2以
上22以下の直鎖状アルキレンジオール、ジハロゲン化
物、ジアシルハライド、ジアミン、ハロゲン化アルコー
ル、アミノアルコール、ハロゲン化カルボン酸、ヒドロ
キシカルボン酸、アミノカルボン酸などが、最も一般的
である。
【0026】環状置換基R2 は、液晶分子の“コア”部
を形成する環状化合物と類似の構造を有する環状置換基
である。この“コア”部を形成する環状化合物とは、例
えば複数の六員環が直結しているか、またはこれらが連
結基を介して結合しているもので、六員環はベンゼン
環、複素環、シクロヘキサン環がその主要なものであ
る。更にその具体例を挙げれば、ビフェニル環、ターフ
ェニル環、ビシクロヘシル環、ターシクロヘキシル環、
フェニルシクロヘキシル環、フェニルピリジン環、シク
ロヘキシルピリジン環、フェニルジオキサン環、フェニ
ルピリミジン環、シクロヘキシルピリミジン環、フェニ
ルピラジン環、シクロヘキシルピラジン環、更に、これ
らの環状化合物をエチレン、アセチレン、エステル、オ
キシメチレン、アゾ、アゾキシ、アゾメチンなどの連結
基を介して結合したものなどが知られている。本発明の
環状置換基R2 は、これらの環状化合物及びその類似体
が用いられるが、特に、原料の入手性、合成反応のし易
さなどから、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ビフェニ
ル環、ビシクロヘキシル環、フェニルシクロヘキサン環
を用いるのが好ましい。
【0027】更に液晶分子の“コア”部を形成する環状
化合物は種々の末端基により置換されているのが通常で
ある。末端置換基としてはメチル基、エチル基、その他
アルキル基、ハロゲン原子、メトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アゾ基、
ホルミル基、アセチル基、アセトキシ基などが知られて
いる。本発明の環状置換基R2 は、これらの置換基によ
り置換することができる。特に、原料の入手性、合成反
応のし易さなどから、ハロゲン原子、メトキシ基、トリ
フルオロメトキシ基、シアノ基、アルキル基より選ばれ
る置換基により置換された環状置換基であることが好ま
しい。
【0028】本発明の環状置換基R2 形成のための原料
は、上記環状化合物または上記末端置換基で置換された
上記環状化合物に結合部Q形成のための置換基、例えば
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ハロゲン化アシル基を
有する環状化合物である。以上述べたような製造方法に
より得られる前記一般式[I]で表される本発明のジア
ミノベンゼン誘導体は、テトラカルボン酸、テトラカル
ボン酸ジハライド、テトラカルボン酸2無水物などのテ
トラカルボン酸及びその誘導体との重縮合を行うことに
より、側鎖に液晶分子類似置換基を有するポリイミドを
合成することができる。
【0029】本発明のポリイミドを得る方法は特に限定
されない。具体的にはテトラカルボン酸及びその誘導体
と一級ジアミンを反応、重合させてポリイミド前駆体と
し、閉環イミド化して得ることができる。本発明のポリ
イミドを得るために使用されるテトラカルボン酸及びそ
の誘導体は、特に限定されない。
【0030】その具体例を挙げると、ピロメリット酸、
2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、2,3,6,7
−アントラセンテトラカルボン酸、1,2,5,6−ア
ントラセンテトラカルボン酸、3,3/ ,4,4/ −ビ
フェニルテトラカルボン酸、2,3,3/ ,4,−ビフ
ェニルテトラカルボン酸,ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)エーテル、3,3/ ,4,4/ −ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)メタン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジメ
チルシラン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジ
フェニルシラン、2,3,4,5−ピリジンテトラカル
ボン酸、2,6−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)ピリジンなどの芳香族テトラカルボン酸及びこれら
の二無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化
物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、
1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸、
1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸、
2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸、3,
4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1
−ナフタレンコハク酸などの脂環式テトラカルボン酸及
びこれらの二無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハ
ロゲン化物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
などの脂肪族テトラカルボン酸及びこれらの二無水物並
びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物などが挙げ
られる。
【0031】特に、配向膜用途としては、塗膜の透明性
の点から脂環式テトラカルボン酸及びこれらの二無水物
並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物が好まし
く、更に、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボ
ン酸二無水物が好ましい。又、これらのテトラカルボン
酸及びその誘導体の1種又は2種以上を混合して使用す
ることもできる。
【0032】本発明は、テトラカルボン酸およびその誘
導体と一般式[I]で表されるジアミノベンゼン誘導体
(以下、ジアミン[I]と略す)とそれ以外の一般のジ
アミン(以下、一般ジアミンと略す)を共重合すること
により、側鎖に液晶分子類似置換基を有するポリイミド
とする。従って、本発明のポリイミドを得るために使用
されるジアミンは、ジアミン[I]を必須成分とする。
【0033】ジアミン[I]以外の一般ジアミンは、一
般にポリイミド合成に使用される一級ジアミンであっ
て、特に限定されるものではない。あえてその具体例を
挙げれば、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジ
アミン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノ
トルエン、4,4/ −ジアミノビフェニル、3,3/
ジメチル−4,4/ −ジアミノビフェニル、3,3/
ジメトキシ−4,4/ −ジアミノビフェニル、ジアミノ
ジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル、2,
/ −ジアミノジフェニルプロパン、ビス(3,5−ジ
エチル−4−アミノフェニル)メタン、ジアミノジフェ
ニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、ジアミノナフ
タレン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、
9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,
/ −ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホ
ン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル] ヘキサフルオロプロパン等
の芳香族ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)
メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ル)メタン等の脂環式ジアミン及びテトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、更
には
【0034】
【化7】
【0035】(式中、nは1から10の整数を表す)等
のジアミノシロキサン等が挙げられる。又、これらのジ
アミンの1種又は2種以上を混合して使用することもで
きる。本発明のポリイミドを重合する際に、使用するジ
アミンの総モル数に対するジアミン[I]のモル数の割
合を調節することにより、撥水性などのポリイミドの表
面特性を改質でき、更に液晶配向膜として用いる場合に
は、液晶との塗れ性、更には、液晶のチルト角を高める
ことが可能である。この際、使用するジアミンの総モル
数に対するジアミン[I]のモル数の割合は1モル%以
上であり、好ましくは、5モル%以上である。
【0036】テトラカルボン酸及びその誘導体とジアミ
ン[I]及び一般ジアミンとを反応、重合させポリイミ
ド前駆体とした後、これを閉環イミド化するが、この際
用いるテトラカルボン酸及びその誘導体としてはテトラ
カルボン酸二無水物を用いるのが一般的である。テトラ
カルボン酸二無水物のモル数とジアミン[I]と一般ジ
アミンの総モル数との比は0.8から1.2であること
が好ましい。通常の重縮合反応同様、このモル比が1に
近いほど生成する重合体の重合度は大きくなる。
【0037】重合度が小さすぎると配向膜として使用す
る際にポリイミド膜の強度が不十分で、液晶の配向が不
安定となる。又、重合度が大きすぎるとポリイミド膜形
成時の作業性が悪くなる場合がある。従って本反応にお
ける生成物の重合度は、ポリイミド前駆体溶液の還元粘
度換算で0.05〜5.0dl/g(温度30℃のN−
メチルピロリドン中、濃度0.5g/dl)とするのが
好ましい。
【0038】テトラカルボン酸二無水物と一級ジアミン
とを反応、重合させる方法は、特に限定されるものでは
なく、一般にはN−メチルピロリドン、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等の有
機極性溶媒中に一級ジアミンを溶解し、その溶液中にテ
トラカルボン酸二無水物を添加、反応させてポリイミド
前駆体を合成した後、脱水閉環イミド化する方法がとら
れる。
【0039】テトラカルボン酸二無水物と一級ジアミン
とを反応させポリイミド前駆体とする際の反応温度は−
20から150℃、好ましくは−5から100℃の任意
の温度を選択することができる。更に、このポリイミド
前駆体を100〜400℃で加熱脱水するか、又は通常
用いられているトリエチルアミン/無水酢酸などのイミ
ド化触媒を用いて化学的イミド化を行うことにより、ポ
リイミドとすることができる。
【0040】本発明のポリイミドを電気・電子素子の絶
縁膜、保護膜更には液晶表示素子の配向膜として使用す
るに際しては、基板上に均一膜厚のポリイミド塗膜を形
成する必要がある。このポリイミド塗膜を形成するには
通常はポリイミド前駆体溶液をそのまま基板に塗布し、
基板上で加熱イミド化してポリイミド塗膜を形成するこ
とができる。この際用いるポリイミド前駆体溶液は、上
記重合溶液をそのまま用いても良く、又、生成したポリ
イミド前駆体を大過剰の水、メタノールのごとき貧溶媒
中に投入し、沈殿回収した後、溶媒に再溶解して用いて
もよい。上記ポリイミド前駆体溶液の希釈溶媒及び/又
は沈殿回収したポリイミド前駆体の再溶解溶媒は、ポリ
イミド前駆体を溶解するものであれば特に限定されな
い。
【0041】それらの溶媒の具体例としては、N−メチ
ルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。これ
らは、単独でも混合して使用してもよい。更に、単独で
は均一溶液が得られない溶媒であっても、均一溶液が得
られる範囲でその溶媒を加えて使用してもよい。
【0042】又、基板上で加熱イミド化させる温度は1
00〜400℃の任意の温度を採用できるが、特に15
0〜350℃の範囲が好ましい。一方、本発明のポリイ
ミドが溶媒に溶解する場合には、テトラカルボン酸二無
水物と一級ジアミンを反応して得られたポリイミド前駆
体を溶液中でイミド化し、ポリイミド溶液とすることが
できる。溶液中でポリイミド前駆体をポリイミドに転化
する場合には、通常は加熱により脱水閉環させる方法が
採用される。この加熱脱水による閉環温度は、150〜
350℃、好ましくは120から250℃の任意の温度
を選択できる。
【0043】又、ポリイミド前駆体をポリイミドに転化
する他の方法としては、公知の脱水閉環触媒を使用して
化学的に閉環することもできる。このようにして得られ
たポリイミド溶液はそのまま使用することもでき、又メ
タノール、エタノール等の貧溶媒に沈殿させ単離した
後、適当な溶媒に再溶解させて使用することもできる。
再溶解させる溶媒は、得られたポリイミドを溶解させる
ものであれば特に限定されないが、その例としては2−
ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリ
ドン、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラ
クトン等が挙げられる。
【0044】その他、単独ではこのポリイミドを溶解さ
せない溶媒であっても溶解性を損なわない範囲であれば
上記溶媒に加えても構わない。その例としてはエチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブ
チルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、エ
チレングリコール等が挙げられる。又、ポリイミド膜と
基板の密着性を更に向上させる目的で、得られたポリイ
ミド溶液にカップリング剤等の添加剤を加えることはも
ちろん好ましい。
【0045】この溶液を基板上に塗布し、溶媒を蒸発さ
せることにより基板上にポリイミド被膜を形成させるこ
とができる。この際の温度は溶媒が蒸発すれば充分であ
り、通常は80から150℃で充分である。更に、この
ようにして透明電極の付いたガラス又はプラッスチック
フィルム等の透明基板上に膜厚200から3000Åの
ポリイミド膜を形成し、次いでポリイミド層をラビング
処理することにより液晶配向膜とすることができる。
【0046】以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に
説明するがこれに限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
実施例1 4−〔3−(4−ビフェニルオキシ)プロポキシ〕−
1,3−ジアミノベンゼンの合成。
【0048】
【化8】
【0049】200mlフラスコに4−ヒドロキシビフ
ェニル7. 82g(41. 1mmol)、エタノール8
3ml、3−ブロモ−1−プロパノール6g(43. 2
mmol)、NaOH水溶液(NaOH1. 73g(4
3. 2mmol)/水6ml)を順次加えた後、6. 5
時間加熱還流した。反応液に水50mlを加え、析出し
た結晶をろ別後、エタノールで再結晶すると、無色粉末
として4−(3−ヒドロプロポキシ)ビフェニル(1)
4. 0g(収率=43%)が得られた。
【0050】200mlフラスコ中で得られた4−(3
−ヒドロプロポキシ)ビフェニル(1)3g(13. 1
mmol)をTHF47mlに溶解し、NaOH578
mg(14. 5mmol)を加え2時間加熱還流した。
反応混合物を室温に戻し、これに2,4−ジニトロクロ
ロベンゼン2. 53g(12. 5mmol)のTHF溶
液(15ml)を滴下後、終夜攪拌した。反応混合物を
水にあけ、クロロホルム300mlで抽出した。クロロ
ホルム層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。更に溶媒を減圧留去し、残渣(4.
43g)をシリカゲルカラムにより精製後、黄色粉末
3. 93gが得られた。これをアセトニトリルにより再
結晶し、黄色結晶2. 55g(収率=49%)が得られ
た。IR、NMR、MASSスペクトルにより、この結
晶は、目的とするジアミンの前駆体ジニトロ化物4−
〔3−(4−ビフェニルオキシ)プロポキシ〕−1,3
−ジニトロベンゼン(2)であることが確認された。
【0051】50mlフラスコ中に得られたジニトロ化
物(2)2g(5. 1mmol)、イソプロピルアルコ
ール27mlを加え、反応系を窒素置換した後、5%P
d−C粉末170mg(10. 1mmol)を加え、つ
いで98%ヒドラジン水溶液1. 7mlを加え、40℃
で終夜攪拌した。反応混合物にクロロホルム250ml
を加え、Pd−C粉末をろ別後、ろ液を水、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去すると淡黄色粉末1. 67gが得られた。これ
をベンゼンで再結晶し、淡黄色結晶1. 42g(収率=
84%)が得られた。
【0052】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミン4−〔3−(4−
ビフェニルオキシ)プロポキシ〕−1,3−ジアミノベ
ンゼン(3)であることが確認された。分析結果を以下
に示す。 融点:144℃ マススペクトル(m/e):334(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):2. 30(2H
,dd,CH2 )、3. 60(4H,bs,N
2 )、4. 10(2H,t,OCH2 )、4. 20
(2H,t,OCH2 )、6. 10(1H,d,
arom)、6. 20(1H,s,Harom)、6. 80
(1H,d,Harom)、7. 00(2H,d,
arom)、7. 32〜7. 60(7H,m,Harom) IR(KBr,cm -1 ):3438(NH2)、33
53(NH2)、2959(CH2)、2938(C
2 )、2882(CH2
【0053】実施例2 4−〔8−(4−ビフェニルオキシ)オクチルオキシ〕
−1,3−ジアミノベンゼン(6)の合成
【0054】
【化9】
【0055】100mlフラスコに2,4−ジニトロク
ロロベンゼン4. 36g(21. 5mmol)、8−ブ
ロモオクタノール5. 0g(23. 9mmol)、ジメ
チルアセトアミド14ml、トリエチルアミン483m
g(4. 8mmol)、NaOH1. 05g(26. 3
mmol)を加え、40℃で2. 5時間攪拌した。反応
混合物を水にあけ、クロロホルム300mlで抽出し
た。
【0056】クロロホルム層を水、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。更に溶媒を減圧
留去し、残渣をシリカゲルカラムにより精製後、黄色オ
イル状物4─(8−ブロモオクチルオキシ)−1,3−
ジニトロベンゼン(4)3.90g(収率=59%)が
得られた。200mlフラスコ中にジニトロ化合物
(4)3. 90g(10. 4mmol)、4−ヒドロキ
シビフェニル1. 98g(10. 4mmol)、無水炭
酸カリウム2. 87g(20. 8mmol)を加え、1
5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、反応混合物を
水にあけ、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。更に溶媒を減圧留去し、残渣(4. 43g)を
シリカゲルカラムにより精製後、黄色粉末2. 4gが得
られた。これをアセトニトリルにより再結晶し、黄色結
晶2. 33g(収率=48%)が得られた。IR、NM
R、MASSスペクトルにより、この結晶は、目的とす
るジアミンの前駆体ジニトロ化物4−〔8−(4−ビフ
ェニルオキシ)オクチルオキシ〕−1,3−ジニトロベ
ンゼン(5)であることが確認された。
【0057】得られたジニトロ化物(5)2g(4. 3
mmol)、5%Pd−C粉末152mg(9mmo
l)、イソプロパノール24ml、98%ヒドラジン水
溶液1. 7mlを加え実施例と同様に処理し、淡黄色粉
末1. 72gが得られた。これをベンゼン/ヘキサンで
再結晶し、暗黄色結晶1. 56g(収率=90%)が得
られた。IR、NMR、MASSスペクトルにより、こ
の結晶は、目的とするジアミン4−〔8−(4−ビフェ
ニルオキシ)オクチルオキシ〕−1,3−ジアミノベン
ゼン(6)であることが確認された。分析結果を以下に
示す。
【0058】融点:111 ℃ マススペクトル(m/e):405(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):1. 30〜1.
90(12H,m,CH2 )、3. 60(4H,b
s,NH2 )、4. 10(2H,t,OCH2 )、4.
20(2H,t,OCH2 )、6. 10(1H,d,H
arom)、6. 20(1H,s,Harom)、6. 80(1
H,d,Harom)、7. 05(2H,d,Harom)、
7. 30〜7. 60(7H,m,Harom) IR(KBr,cm -1 ):3466(NH2)、33
74(NH2)、2931(CH2)、2861(C
2
【0059】実施例3 4−〔3−(4−シアノビフェニル−4/ −オキシ)プ
ロポキシ〕−1,3−ジアミノベゼン(9)の合成。
【0060】
【化10】
【0061】300mlフラスコに4−シアノ−4/
ヒドロキシビフェニル20g(102. 4mmol)、
エタノール140ml、NaOH水溶液(NaOH7.
48g(132. 2mmol)/水 40ml)を加え
た。80℃10分間攪拌後、3−クロロ−1−プロパノ
ール10. 66g(112. 8mmol)を滴下して1
8時間加熱還流した。エタノールを留去後、反応液に水
300mlを加え、塩酸で中和し、析出した結晶をろ別
後、トルエン1200mlを加え、トルエン層を水、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。
【0062】更に溶媒を減圧留去し、エタノールにより
再結晶し、4−シアノ−4/ −(3−ヒドロキシプロポ
キシ)ビフェニル(7)の無色結晶5. 34g(収率=
21%)が得られた。4−シアノ−4/ −(3−ヒドロ
キシプロポキシ)ビフェニル(7)3. 2g(12. 6
mmol)、THF40ml、NaOH850mg(1
5. 2mmol)、2,4−ジニトロクロロベンゼン
2. 47g(12. 6mmol)を用い、以下実施例1
と同様の合成処理を行い、黄色粉末2. 76gが得られ
た。これをクロロホルム−ヘキサンにより再結晶し、淡
黄色結晶2. 14g(収率=40%)が得られた。I
R、NMR、MASSスペクトルにより、この結晶は、
目的とするジアミンの前駆体ジニトロ化物4−〔3−
(4−シアノビフェニル−4 /−オキシ)プロポキシ〕
−1,3−ジニトロベンゼン(8)であることが確認さ
れた。
【0063】ジニトロ化物(8)1. 6g(3. 8mm
ol)、イソプロピルアルコール21ml、5%Pd−
C粉末128mg(7. 6mmol)、98%ヒドラジ
ン水溶液1. 1mlを用い、以下実施例1と同様の合成
処理を行い、淡黄色粉末が得られた。これを塩化メチレ
ンに溶解し、n−ヘキサンで沈殿精製を行い、黄色粉末
1. 25g(収率=91%)が得られた。IR、NM
R、MASSスペクトルにより、この結晶は、目的とす
るジアミン4−〔3−(4−シアノビフェニル−4/
オキシ)プロポキシ〕−1,3−ジアミノベゼン(9)
であることが確認された。分析結果を以下に示す。
【0064】融点:126 ℃ マススペクトル(m/e):359(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):2. 28(2
H,dd,CH2 )、3. 60(4H,bs,N
2 )、4. 13(2H,t,OCH2 )、4. 23
(2H,t,OCH2 )、6. 04(1H,d,
arom)、6. 13(1H,s,Harom)、6. 66
(1H,d,Harom)、7. 02(2H,d,
arom)、7. 52(2H,d,Harom)、7. 64
(2H,d,Harom)、7. 69(2H,d,Harom) IR(KBr,cm -1 ):3438(NH2)、33
60(NH2)、2940(CH2)、2875(C
2)、2221(CN)
【0065】実施例4 4−〔12−(4−シアノビフェニル−4 /−オキシ)
ドデシルオキシ〕−1,3− ジアミノベンゼン(1
2)の合成
【0066】
【化11】
【0067】2,4−ジニトロクロロベンゼン3. 82
g(18. 9mmol)、12−ブロモドデカノール5
g(18. 9mmol)、ジメチルアセトアミド12m
l、トリエチルアミン382mg(3. 8mmol)、
NaOH905mg(22.6mmol)を用い、実施
例2と同様に合成処理を行った。得られた黄色粉末をア
セトニトリル−水で再結晶を行い、無色粉末として4−
〔12−ブロモドデシルオキシ〕−1,3−ジニトロベ
ンゼン(10)4. 91g(収率=60%)が得られ
た。
【0068】ジニトロ化合物(10)4. 9g(11.
4mmol)、4−シアノ−4/ −ヒドロキシビフェニ
ル2. 2g(11. 4mmol)、無水炭酸カリウム
3. 14g(22. 7mmol)、ヨウ化カリウム18
9mg(1. 1mmol)、アセトニトリル110ml
を用い、実施例2と同様の合成処理を行った。得られた
黄色粉末5. 0gをアセトニトリルにより再結晶し、淡
黄色結晶4.40g(収率=71%)が得られた。I
R、NMR、MASSスペクトルにより、この結晶は、
目的とするジアミンの前駆体ジニトロ化物4−〔12−
(4−シアノビフェニル−4/ −オキシ)ドデシルオキ
シ〕−1,3−ジニトロベンゼン(11)であることが
確認された。
【0069】得られたジニトロ化物(11)3g(5.
5mmol)、5%Pd−C粉末184mg(11mm
ol)、イソプロパノール29ml、98%ヒドラジン
水溶液1. 8mlを加え、実施例1と同様に処理し、無
色粉末2. 66gが得られた。これを塩化メチレンに溶
解し、n −ヘキサンで沈殿精製を行って、無色粉末1.
72g(収率=64%)が得られた。IR、NMR、M
ASSスペクトルにより、この結晶は、目的とするジア
ミン4−〔12−(4−シアノビフェニル−4 / −オキ
シ)ドデシルオキシ〕−1,3−ジアミノベンゼン(1
2)であることが確認された。分析結果を以下に示す。
【0070】融点:129 ℃ マススペクトル(m/e):486(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):1. 10〜1.
85(20H,m,CH2 )、3. 70(4H,b
s,NH2 )、3. 90(2H,t,OCH2 )、4.
00(2H,t,OCH2 )、6. 05(1H,d,H
arom)、6. 15(1H,s,Harom)、6. 60(1
H,d,Harom)、7. 00(2H,d,Harom)、
7. 53(2H,d,Harom)、7. 65(2H,d,
arom)、7. 70(2H,d,Harom) IR(KBr,cm -1 ):3473(NH2 )、34
52(NH2 )、3381(NH2 )、3360(NH
2 )、2931(CH2 )、2924(CH2)、28
54(CH2 )、2854(CH2 )、2221(C
N)
【0071】実施例5 4−〔6−(4−メトキシビフェニル−4 /−オキシ)
ヘキシルオキシ〕−1,3−ジアミノベンゼン(15)
の合成。
【0072】
【化12】
【0073】4−メトキシ−4/ −ヒドロキシビフェニ
ル5g(25mmol)、エタノール50ml、6−ブ
ロモ−1−ヘキサノール4. 52g(25mmol)、
NaOH水溶液(NaOH1. 05g(26. 2mmo
l)/水3ml)を用い、実施例1と同様に合成処理を
行った。得られた結晶をメタノールで再結晶すると、無
色結晶として4−メトキシ−4/ −(6−ヒドロキシヘ
キシルオキシ)ビフェニル(13)5. 71g(収率=
76%)が得られた。
【0074】得られた4−メトキシ−4/ −(6−ヒド
ロキシヘキシルオキシ)ビフェニル(13)5g(1
6. 6mmol)、THF80ml、NaOH1. 12
mg(20mmol)、2,4−ジニトロクロロベンゼ
ン3. 20g(15. 8mmol)を用いて、実施例1
と同様の合成処理を行った。得られた黄色粉末をアセト
ニトリル−水で再結晶すると淡黄色結晶2. 75g(収
率=35%)が得られた。
【0075】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミンの前駆体ジニトロ
化物4−〔6−(4−メトキシビフェニル−4 /−オキ
シ)ヘキシルオキシ〕−1,3−ジニトロベンゼン(1
4)であることが確認された。ジニトロ化物(14)
3. 5g(7. 5mmol)、イソプロピルアルコール
35ml、5%Pd−C粉末251mg(15. 1mm
ol)、98%ヒドラジン水溶液1. 5mlを用い、実
施例1と同様の合成処理を行った。得られた灰色粉末を
ベンゼンで再結晶し、無色結晶2. 5g(収率=82
%)が得られた。
【0076】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミン4−〔6−(4−
メトキシビフェニル−4 /−オキシ)ヘキシルオキシ〕
−1,3−ジアミノベンゼン(15)であることが確認
された。分析結果を以下に示す。 融点:133 ℃ マススペクトル(m/e):407(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):1. 53(4
H,m,CH2 )、1. 82(4H,m,CH2 )、
3. 55(4H,bs,NH2 )、3. 83(3H,
S,OCH3)、3. 90(2H,t,OCH2 )、4.
00(2H,t,OCH2 )、6. 04(1H,d,
arom)、6. 12(1H,s,Harom)、6. 60
(1H,d,Harom)、6. 93(2H,d,
arom)、6. 95(2H,d,Harom)、7. 45
(2H,d,Harom)、7. 47(2H,d,Har om) IR(KBr,cm -1 ):3445(NH2 )、34
09(NH2 )、3325(NH2 )、2931(CH
2 )、2854(CH2
【0077】実施例6 4−〔6−(4−メトキシビフェニル−4 /−オキシ)
ドデシルオキシ〕−1,3−ジアミノベンゼン(17)
の合成。
【0078】
【化13】
【0079】実施例4で得られたジニトロ化合物(1
0)5g(11. 6mmol)、4−メトキシ−4/
ヒドロキシビフェニル2. 32g(11. 6mmo
l)、無水炭酸カリウム3. 20g(23. 2mmo
l)、ヨウ化カリウム192mg(1. 2mmol)、
アセトニトリル116mlを用い、実施例2と同様の合
成処理を行った。得られた黄色結晶4. 92gを酢酸エ
チルにより再結晶し、淡黄色結晶3. 45g(収率=5
4%)が得られた。
【0080】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミンの前駆体ジニトロ
化物4−〔6−(4−メトキシビフェニル−4 /−オキ
シ)ドデシルオキシ〕−1,3−ジニトロベンゼン(1
6)であることが確認された。得られたジニトロ化物
(16)500mg(0. 9mmol)、5%Pd−C
粉末31mg(1. 82mmol)、イソプロパノール
7ml、98%ヒドラジン水溶液0. 2mlを加え、実
施例1と同様に処理し、無色粉末2. 66gが得られ
た。これをベンゼンから再結晶して、無色結晶400m
g(収率=93%)が得られた。
【0081】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミン4−〔6−(4−
メトキシビフェニル−4 /−オキシ)ドデシルオキシ〕
−1,3−ジアミノベンゼン(17)であることが確認
された。分析結果を以下に示す。 融点:129 ℃ マススペクトル(m/e):475(M+ 1 H−NMR(CDCl3 ,δppm):1. 19〜1.
84(20H,m,CH2 )、3. 54(4H,b
s,NH2 )、3. 84(3H,s,OCH3 )、3.
90(2H,t,OCH2 )、3. 99(2H,t,O
CH2 )、6. 04(1H,d,Harom)、6.13
(1H,s,Harom)、6.62(1H,d,
arom)、6.96(4H,m,Harom)、7.46
(4H,m,Harom) IR(KBr,cm -1):3465(NH2 )、33
74(NH2 )、2931(CH2 )、2917(CH
2 )、2847(CH2
【0082】実施例7 4−〔3−(4−フルオロビフェニル−4 /−オキシ)
プロポキシ〕−1,3−ジアミノベンゼン(20)の合
成。
【0083】
【化14】
【0084】4−フルオロ−4 /−ヒドロキシビフェニ
ル2.8g(14.9mmol)、アセトニトリル50
ml、3−ブロモプロパノール2.17g(15.6m
mol)、無水炭酸カリウム4.11g(30mmo
l)を用い、実施例2と同様に合成処理を行った。得ら
れた無色粉末をベンゼン−n−ヘキサンで再結晶する
と、無色粉末として4−フルオロ−4 /−(3−ヒドロ
オキシプロポキシ)ビフェニル(18)3.26g(収
率=89%)が得られた。
【0085】得られた4−フルオロ−4 /−(3−ヒド
ロオキシプロポキシ)ビフェニル(18)3g (12.
2mmol)、THF44ml、KOH820mg(1
4.6mmol)、2,4−ジニトロクロロベンゼン
2.47g(12.2mmol)を用いて、実施例1と
同様の合成処理を行った。得られた黄色粉末をアセトニ
トリルで再結晶すると黄色結晶1.40g(収率=28
%)が得られた。
【0086】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミンの前駆体ジニトロ
化物4−〔3−(4−フルオロビフェニル−4 /−オキ
シ)プロポキシ〕−1,3−ジニトロベンゼン(19)
であることが確認された。ジニトロ化物(19)850
mg(2.1mmol)、イソプロピルアルコール10
ml、5%Pd−C粉末75mg(4.1mmol)、
98%ヒドラジン水溶液0.8mlを用い、実施例1と
同様の合成処理を行った。得られた無色粉末をベンゼン
−n−ヘキサンで再結晶し、無色結晶660mg(収率
=91%)が得られた。
【0087】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、目的とするジアミン4−〔3−(4−
フルオロビフェニル−4 /−オキシ)プロポキシ〕−
1,3−ジアミノベンゼン(20)であることが確認さ
れた。分析結果を以下に示す。 l)、2,4−ジニトロクロロベンゼン2. 47g(1
2. 6mmol)を用い、以下実施例1と同様の合成処
理を行い、黄色粉末2. 76gが得られた。これをクロ
ロホルム−ヘキサンにより再結晶し、淡黄色結晶2. 1
4g(収率=40%)が得られた。IR、NMR、MA
SSスペクトルにより、この結晶は、目的とするジアミ
ンの前駆体ジニトロ化物4−〔3−(4−シアノビフェ
ニル−4 /−オキシ)プロポキシ〕−1,3−ジニトロ
ベンゼン(8)であることが確認された。
【0088】実施例8 4−〔3−(4−トリフルオロメトキシビフェニル−4
/−オキシ)プロポキシ〕−1,3−ジアミノベンゼン
(23)の合成
【0089】
【化15】
【0090】4−トリフルオロメトキシ−4 /−ヒドロ
キシビフェニル3.5g(13.8mmol)、アセト
ニトリル45ml、3−ブロモ−1−プロパノール2.
01g(14.5mmol)、無水炭酸カリウム3.8
1g(27.5mmol)を用い、実施例2と同様に合
成処理を行った。得られた灰色粉末をベンゼン−n −ヘ
キサンで再結晶すると、無色粉末として4−トリフルオ
ロメトキシ−4 /−(3−ヒドロキシプロポキシ)ビフ
ェニル(21)3.52g(収率=82%)が得られ
た。
【0091】得られた4−トリフルオロメトキシ−4 /
−(3−ヒドロキシプロポキシ)ビフェニル(21)3
g(9.6mmol)、THF35ml、KOH647
mg(11.5mmol)、2,4−ジニトロクロロベ
ンゼン1.95g(9.6mmol)を用いて、実施例
1と同様の合成処理を行った。得られた黄色粉末をアセ
トニトリル−水で再結晶すると無色粉末1.72g(収
率=37%)が得られた。IR、NMR、MASSスペ
クトルにより、この結晶は、目的とするジアミンの前駆
体ジニトロ化物4−〔3−(4−トリフルオメトキシビ
フェニル−4 /−オキシ)プロポキシ〕−1,3−ジニ
トロベンゼン(22)であることが確認された。
【0092】ジニトロ化物(22)1.4g(2.9m
mol)、イソプロピルアルコール14ml、5%Pd
−C粉末98mg(5.9mmol)、98%ヒドラジ
ン水溶液1.2mlを用い、実施例1と同様の合成処理
を行った。得られた無色粉末をベンゼン−n−ヘキサン
で再結晶し、無色結晶1.11g(収率=90%)が得
られた。IR、NMR、MASSスペクトルにより、こ
の結晶は、目的とするジアミン4−〔3−(4−トリフ
ルオロメトキシビフェニル−4 /−オキシ)プロポキ
シ〕−1,3−ジアミノベンゼン(23)であることが
確認された。
【0093】分析結果を以下に示す。 融点:117℃ マススペクトル(m/e):418(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm): 2.30(2
H,dd,CH2 )、3.55(4H,bs,N
2 )、4.15(2H,t,OCH2 )、4.25
(2H,t,OCH2 )、6.00(1H,d,
arom)、6.08(1H,s,Harom)、6.70
(1H,d,Harom)、6.90(2H,d,
arom)、7.06(2H,d,Harom)、7.35
(2H,d,Harom)、7.45(2H,d,Harom) IR(KBr,Cm -1):3466(NH2 )、33
95(NH2 )、3374(NH2 )、2960(CH
2 )、2938(CH2 )、2882(CH2)、13
00〜1166(OCF3
【0094】実施例9 5−〔6−(4−シアノビフェニル−4 /−オキシ)ヘ
キシル〕−1,3−ジアミノベンゾエイト(26)の合
成。
【0095】
【化16】
【0096】4−シアノ−4 /−ヒドロキシビフェニル
5g(25.6mmol)、アセトニトリル85ml、
6−ブロモヘキサノール4.63g(25.6mmo
l)、無水炭酸カリウム7.09g(51.2mmo
l)を用い、実施例2と同様に合成処理を行った。得ら
れた灰色粉末をメタノールで再結晶すると、無色粉末と
して4−シアノ−4 /−(6−ヒドロキシヘキシルオキ
シ)ビフェニル(24)3.6g(収率=48%)が得
られた。
【0097】100mlフラスコに、得られた4−シア
ノ−4 /−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)ビフェニ
ル(24)3g(10.2mmol)、塩化メチレン4
0ml、3,5−ジニトロ安息香酸1.96g(9.2
mmol)を加えた。これに4−ジメチルアミノピリジ
ン113mg(0.92mmol)、ジシクロヘキシル
カルボジイミド1.9g(9.2mmol)を加え、終
夜攪拌した。析出した結晶をろ別し、塩化メチレンに溶
解し、塩化メチレン層を水、飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。更に溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムにより精製後、黄色粉末
2.70gが得られた。これをアセトニトリルにより再
結晶し、黄色結晶 2.0g(収率=44%)が得られ
た。IR、NMR、MASSスペクトルにより、この結
晶は、目的とするジアミンの前駆体ジニトロ化物5−
〔6−(4−シアノビフェニル−4 /−オキシ)ヘキシ
ル〕−1,3−ジニトロベンゾエイト(25)であるこ
とが確認された。
【0098】ジニトロ化物(25)1.5g(3.1m
mol)、イソプロピルアルコール16ml、5%Pd
−C粉末102mg(6.1mmol)、98%ヒドラ
ジン水溶液1.0mlを用い、実施例1と同様の合成処
理を行った。得られた黄色粉末を塩化メチレンに溶解し
た後、n−ヘキサンで再沈精製し、黄色粉末790mg
(収率=60%)が得られた。IR、NMR、MASS
スペクトルにより、この結晶は、目的とするジアミン5
−〔6−(4−シアノビフェニル−4 /−オキシ)ヘキ
シル〕−1,3−ジアミノベンゾエイト(26)である
ことが確認された。分析結果を以下に示す。
【0099】融点:115 ℃ マススペクトル(m/e):430(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm): 1.40〜2.
20(8H,m,CH2)、3.60(4H,bs,N
2 )、4.30(2H,t,OCH2 )、4.50
(2H,t,OCH2 )、6.20(1H,s,
arom)、6.80(2H,s,Harom)、7.04
(2H,d,Harom)、7.52(2H,d,
arom)、7.66(2H,d,Harom)、7.72
(2H,d,Harom) IR(KBr,cm -1):3466(NH2 )、33
60(NH2 )、2930(CH2 )、2880(CH
2 )、2228(CN)
【0100】実施例10 p−トランス−4−ペンチルシクロヘキシルフェニル4
−〔6−(1,3−ジアミノフェニル−5−カルボニル
オキシ)ヘキシロキシ〕ベンゾエイト(30)の合成
【0101】
【化17】
【0102】文献( H.Ringsdorf Makromol.Chem.,
183,2311(1982))の記載に従い4−(6
−ヒドロキシヘキシロキシ)安息香酸(27)を合成し
た。即ち、4−ヒドロキシ安息香酸10g(19.3m
mol)をエタノール25ccと水11ccに加え、さ
らにKOH10.9g(19.3mmol)を加えた。
この溶液に6−ブロモヘキサノール14.4g(8.0
mmol)を加えたのち16時間加熱還流した。エタノ
ールを留去後、水100ccを加えエーテルで抽出洗浄
した。水相に1N塩酸を加え、析出した結晶をろ過し
た。乾燥後、エタノールから再結晶すると無色粉末とし
て4−(6−ヒドロキシヘキシロキシ)安息香酸(2
7)が15g(収率=87%)得られた。
【0103】得られた4−(6−ヒドロキシヘキシロキ
シ)安息香酸(27)2g(8.4mmol)、p−ト
ランス−4−ペンチルシクロヘキシルフェノール2.2
8g(9.2mmol)を塩化メチレン60ml中に懸
濁させ、4−ジメチルアミノピリジン102mg(0.
8mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.9
g(9.2mmol)を加え、終夜攪拌した。反応混合
物に塩化メチレン200mlを加え、不溶部をろ別後、
1N塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。更に溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムにより精製後、無色粉末が得られた。これをメ
タノールにより再結晶し、p−トランス−4−ペンチル
シクロヘキシルフェニル4−(6−ヒドロキシヘキシロ
キシ)安息香酸(28)2.26g(収率=58%)が
得られた。
【0104】得られたp−トランス−4−ペンチルシク
ロヘキシルフェニル4−(6−ヒドロキシヘキシロキ
シ)安息香酸(28)2g(4.3mmol)、3,5
−ジニトロ安息香酸826mg(3.9mmol)を塩
化メチレン15mlに懸濁させ、4−ジメチルアミノピ
リジン50mg(0.4mmol)、ジシクロヘキシル
カルボジイミド883mg(4.3mmol)加え、終
夜攪拌した。反応混合物に塩化メチレン100mlを加
え、不溶部をろ別後、1N塩酸、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。更に溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムにより精製後、無色粉末
が得られた。これをアセトニトリルにより再結晶し、無
色粉末1.45g(収率=56%)が得られた。
【0105】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、p−トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシルフェニル4−〔6−(1,3−ジニトロフェニル
−5−カルボニルオキシ)ヘキシロキシ〕安息香酸(2
9)であることが確認された。得られたジニトロ体(2
9)661mg(1mmol)を1,4−ジオキサン3
mlに溶解し、塩化スズ2水和物1.51g(6.7m
mol)、濃塩酸1.51gを加え、30℃で3時間攪
拌した。得られた反応物を水にあけ、50%NaOH水
で中和後、析出した結晶を濾過、水洗した。得られた無
色粉末をアセトニトリル−ベンゼンから再結晶すると、
無色粉末305mg(収率=51%)が得られた。
【0106】IR、NMR、MASSスペクトルによ
り、この結晶は、p−トランス−4−ペンチルシクロヘ
キシルフェニル4−〔6−(1,3−ジアミノフェニル
−5−カルボニルオキシ)ヘキシロキシ〕安息香酸(3
0)であることが確認された。分析結果を以下に示す。 融点:151℃ マススペクトル(m/e):601(M+ 1 H−NMR(CDCl3,δppm): 0.90〜2.
30(27H,CH2,CH3 )、2.50(2H,
t,Hax)、3.66(4H,bs,NH2)、4.2
0(2H,t,OCH2 )、4.50(2H,t,OC
2 )、6.20(1H,s,Harom)、6.78(2
H,s,Harom)、6.99(2H,d,Harom)、
7.12(2H,d,Harom)、7.25(2H,d,
arom)、8.12(2H,d,Harom) IR(KBr,cm -1):3423(NH2 )、33
53(NH2 )、2924(CH2 )、2854(CH
2 )、1722(CO)、1694(CO)
【0107】実施例11 実施例1で得られたジアミン(3)1g(3.0mmo
l)、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸
2無水物0.586g(0.3mo l)をN−メチルピ
ロリドン13.4gに溶解して、20℃で4時間攪拌し
重縮合反応を行い、ポリイミド前駆体溶液を調製した。
【0108】得られたポリイミド前駆体の還元粘度は、
0.58dl/g(濃度0.5g/dl、NMP中、3
0 ℃)であった。この溶液をガラス基板にコートし、2
50℃/1時間熱処理して、均一なポリイミド塗膜を形
成させた。得られた塗膜のIR測定を行い、ビフェニル
基を含有するポリイミドであることを確認した。
【0109】実施例12〜17 実施例2〜7で得られたジアミンを用い、実施例11と
同様にしてポリイミド前駆体溶液を調整した。得られた
ポリイミド前駆体の還元粘度(濃度0.5g/dl、N
MP中、30℃)は表−1のようになった。また、実施
例11と同様にしてIR測定を行い、各々のジアミンに
対応した環状置換基を有するポリイミドであることを確
認した。
【0110】実施例18 実施例8で得られたジアミンを用い、実施例11と同様
にしてポリイミド前駆体溶液を調整した。得られたポリ
イミド前駆体の還元粘度(濃度0.5g/dl、NMP
中、30℃)は表−1のようになった。この溶液2gに
N−メチルピロリドン4.66gを加え、無水酢酸0.
33g、ピリジン0.16gを加え、室温/1時間攪拌
した後、40℃/3時間攪拌した。得られた溶液をメタ
ノール250mlに投入し、析出した粉末をろ別、乾燥
した。
【0111】得られた粉末のIR測定を行い、トリフル
オロメトキシビフェニル基を含有するポリイミドである
ことを確認した。
【0112】実施例19〜20 実施例9〜10得られたジアミンを用い、実施例11と
同様にしてポリイミド前駆体溶液を調整した。得られた
ポリイミド前駆体の還元粘度(濃度0.5g/dl、N
MP中、30℃)は表−1のようになった。また、実施
例11と同様にしてIR測定を行い、各々のジアミンに
対応した環状置換基を有するポリイミドであることを確
認した。
【0113】
【表1】
【0114】(参考例)次に、実施例13,15で得ら
れたポリイミド前駆体溶液をガラス基板上にコートし、
所定の温度で熱処理してポリイミド塗膜を形成させ、以
下に示す方法によりポリイミド表面の撥水性と液晶配向
膜とした場合の液晶の配向性及びチルト角を測定した。
結果を表−2に示す。
【0115】撥水性の評価:ポリイミド前駆体溶液をN
−メチルピロリドンで希釈し、樹脂濃度6%の溶液と
し、ガラス基板に3500回転/分でスピンコートし、
80℃で10分、180℃で1時間熱処理して、均一な
ポリイミド塗膜を形成させ、この塗膜上の水とヨウ化メ
チレンの接触角を測定し、Fowkesの式よりポリイミドの
表面エネルギーを算出した。
【0116】チルト角の評価:ポリイミド前駆体溶液を
N−メチルピロリドンで希釈し、樹脂濃度6%の溶液と
し、透明電極付ガラス基板に3500回転/分でスピン
コートし、80℃で10分、250℃で1時間熱処理し
て、均一なポリイミド塗膜を形成させた。この塗膜を布
でラビングした後、23μmのスペーサーを挟んでラビ
ング方向を平行にして組み立て、液晶(メルク社製:Z
LI−2293)を注入してホモジニアス配向したセル
を作製した。
【0117】このセルについて、偏光顕微鏡下で液晶配
向の均一性を確認し、ついで磁場容量法でチルト角を測
定した。
【0118】
【表2】
【0119】いずれのセルも欠陥の全くない均一配向が
見られ、高いチルト角が得られた。
【0120】
【発明の効果】本発明のジアミノベンゼン誘導体は合成
が容易であり、これを原料の1つとして液晶分子類似構
造を有するポリイミドを合成することにより、撥水性な
どのポリイミドの表面特性を改質することができる。更
に、液晶表示素子の配向膜用のポリイミドの場合には、
液晶を均一に配向させ、チルト角を高めることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 229/40 7537−4H 229/54 7537−4H 237/20 9547−4H 237/32 9547−4H 237/34 9547−4H 237/36 9547−4H C09K 19/56 9279−4H G02F 1/1337 525 (72)発明者 阿部 豊彦 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、P、Qは単結合または、−O−,−COO−,
    −CONH−より選ばれる2価の有機基であり、P、Q
    は互いに同一であっても異なっていても構わない、R1
    は、炭素数が2以上22以下の直鎖状アルキレン基であ
    り、R2 は芳香族環、脂肪族環、複素環及びそれらの置
    換体より選ばれる環状置換基である。)で表されるジア
    ミノベンゼン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[I]中のR2 がベンゼン環、シ
    クロヘキサン環、ビフェニル環、ビシクロヘキシル環、
    フェニルシクロヘキサン環及びそれらの置換体より選ば
    れる環状置換基である請求項1記載のジアミノベンゼン
    誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式[I]中のR2 がハロゲン原子、
    メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、シアノ基及びア
    ルキル基より選ばれる置換基により置換された環状置換
    基である請求項1又は2記載のジアミノベンゼン誘導
    体。
  4. 【請求項4】 一般式[I]中のP及びQが−O−であ
    る請求項1乃至3記載のジアミノベンゼン誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式[I]で表されるジアミノベンゼ
    ン誘導体を少なくとも1モル%以上含有するジアミンと
    テトラカルボン酸およびその誘導体とを反応させ、還元
    粘度が0.05〜5.0dl/g(温度30℃のN−メ
    チルピロリドン中、濃度0.5g/dl)のポリイミド
    前駆体とし、これを閉環させたポリイミド。
  6. 【請求項6】 一般式[I]で表されるジアミノベンゼ
    ン誘導体を少なくとも5モル%以上含有する請求項5記
    載のポリイミド。
  7. 【請求項7】 テトラカルボン酸及びその誘導体が、脂
    環式テトラカルボン酸及びその誘導体である請求項5又
    は6記載のポリイミド。
  8. 【請求項8】 テトラカルボン酸及びその誘導体が、
    1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸2無水
    物である請求項5乃至7記載のポリイミド。
JP10409895A 1994-04-28 1995-04-27 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド Expired - Lifetime JP3430705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10409895A JP3430705B2 (ja) 1994-04-28 1995-04-27 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184594 1994-04-28
JP6-91845 1994-04-28
JP10409895A JP3430705B2 (ja) 1994-04-28 1995-04-27 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0812759A true JPH0812759A (ja) 1996-01-16
JP3430705B2 JP3430705B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=26433276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10409895A Expired - Lifetime JP3430705B2 (ja) 1994-04-28 1995-04-27 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3430705B2 (ja)

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997002233A1 (fr) * 1995-07-06 1997-01-23 Hitachi Chemical Company, Ltd. Nouveaux anhydrides de l'acide carboxylique, composes amines, resines polyimides, et leur procede de fabrication
WO1997030107A1 (fr) * 1996-02-15 1997-08-21 Nissan Chemical Industries, Ltd. Derives diaminobenzene, polyimides prepares a partir de ceux-ci, et film d'orientation pour cristaux liquides
WO1997033191A1 (fr) * 1996-03-05 1997-09-12 Nissan Chemical Industries, Ltd. Procede d'alignement de cristaux liquides
US5783656A (en) * 1996-02-06 1998-07-21 Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. Polyamic acid, polyimide and liquid crystal aligning agent
JP2001311080A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Jsr Corp 液晶配向剤
JP2003533497A (ja) * 2000-05-17 2003-11-11 シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト アニリン化合物の製造方法
US6853435B2 (en) 2000-10-23 2005-02-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Liquid crystal display and its manufacturing method
KR100521070B1 (ko) * 2000-11-29 2005-10-14 칫소가부시키가이샤 디아미노 화합물, 이를 사용한 중합체, 당해 중합체를사용한 액정 배향 막 및 액정 디스플레이 소자
WO2006043501A1 (ja) * 2004-10-20 2006-04-27 Central Glass Company, Limited 含フッ素重合性単量体及びそれを用いた高分子化合物
KR100595300B1 (ko) * 2000-10-28 2006-07-03 엘지.필립스 엘시디 주식회사 광배향성 물질 및 이를 이용한 액정표시소자
JP2006516757A (ja) * 2003-01-29 2006-07-06 キム、ヨン−バエ ノンラビング垂直配向材料用ポリイミド樹脂及びその製造方法
JP2006206879A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Central Glass Co Ltd 含フッ素ジアミンおよびそれを用いた重合体
KR100623273B1 (ko) * 2004-12-06 2006-09-19 한국화학연구원 극성 말단기를 함유한 알킬측쇄 방향족기를 갖는 폴리아믹산 수지, 이를 함유한 수직배향형 조성물 및 이를 이용한 액정 배향막과 액정 셀
JP2006321783A (ja) * 2004-10-05 2006-11-30 Jsr Corp 新規ジアミン化合物、ポリマーおよび液晶配向剤
JP2007003999A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Dainippon Ink & Chem Inc 光配向膜の製造方法
JP2008143877A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Chisso Corp 液晶類似構造を有するジアミン
JP2008197259A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Chisso Corp 側鎖にナフタレン環を有するポリアミック酸もしくはポリイミドを含有する液晶配向剤
JP2008266421A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶表示素子およびそのための重合体と原料ジアミン
WO2009093704A1 (ja) * 2008-01-25 2009-07-30 Nissan Chemical Industries, Ltd. ジアミン化合物、液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子
JP2011102963A (ja) * 2009-10-14 2011-05-26 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶表示素子及びポリオルガノシロキサン化合物
JP2012063792A (ja) * 2011-12-15 2012-03-29 Dic Corp 光配向膜の製造方法
JP2012208471A (ja) * 2011-03-17 2012-10-25 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
JP2014070111A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Nippon Zeon Co Ltd 絶縁体、絶縁膜、積層体および積層体の製造方法
WO2022190896A1 (ja) * 2021-03-09 2022-09-15 日産化学株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997002233A1 (fr) * 1995-07-06 1997-01-23 Hitachi Chemical Company, Ltd. Nouveaux anhydrides de l'acide carboxylique, composes amines, resines polyimides, et leur procede de fabrication
US5783656A (en) * 1996-02-06 1998-07-21 Japan Synthetic Rubber Co., Ltd. Polyamic acid, polyimide and liquid crystal aligning agent
WO1997030107A1 (fr) * 1996-02-15 1997-08-21 Nissan Chemical Industries, Ltd. Derives diaminobenzene, polyimides prepares a partir de ceux-ci, et film d'orientation pour cristaux liquides
US6111059A (en) * 1996-02-15 2000-08-29 Nissan Chemical Industries, Ltd. Diaminobenzene derivatives, polyimides prepared therefrom, and alignment film for liquid crystals
KR100500491B1 (ko) * 1996-02-15 2005-12-21 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 디아미노벤젠유도체및,이로부터제조된폴리이미드,및액정배향필름
WO1997033191A1 (fr) * 1996-03-05 1997-09-12 Nissan Chemical Industries, Ltd. Procede d'alignement de cristaux liquides
JP2001311080A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Jsr Corp 液晶配向剤
JP2003533497A (ja) * 2000-05-17 2003-11-11 シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト アニリン化合物の製造方法
US6853435B2 (en) 2000-10-23 2005-02-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Liquid crystal display and its manufacturing method
KR100595300B1 (ko) * 2000-10-28 2006-07-03 엘지.필립스 엘시디 주식회사 광배향성 물질 및 이를 이용한 액정표시소자
US7083833B2 (en) 2000-10-28 2006-08-01 Lg.Philips Lcd Co., Ltd. Photoalignment materials and liquid crystal display fabricated with such photoalignment materials
KR100521070B1 (ko) * 2000-11-29 2005-10-14 칫소가부시키가이샤 디아미노 화합물, 이를 사용한 중합체, 당해 중합체를사용한 액정 배향 막 및 액정 디스플레이 소자
JP2006516757A (ja) * 2003-01-29 2006-07-06 キム、ヨン−バエ ノンラビング垂直配向材料用ポリイミド樹脂及びその製造方法
JP2006321783A (ja) * 2004-10-05 2006-11-30 Jsr Corp 新規ジアミン化合物、ポリマーおよび液晶配向剤
WO2006043501A1 (ja) * 2004-10-20 2006-04-27 Central Glass Company, Limited 含フッ素重合性単量体及びそれを用いた高分子化合物
US7825280B2 (en) 2004-10-20 2010-11-02 Central Glass Company, Limited Fluorine-containing polymerizable monomer and polymer compound using same
US7932348B2 (en) 2004-10-20 2011-04-26 Central Glass Company, Limited Fluorine-containing polymerizable monomer and polymer compound using same
KR100623273B1 (ko) * 2004-12-06 2006-09-19 한국화학연구원 극성 말단기를 함유한 알킬측쇄 방향족기를 갖는 폴리아믹산 수지, 이를 함유한 수직배향형 조성물 및 이를 이용한 액정 배향막과 액정 셀
JP2006206879A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Central Glass Co Ltd 含フッ素ジアミンおよびそれを用いた重合体
JP4679357B2 (ja) * 2004-12-28 2011-04-27 セントラル硝子株式会社 含フッ素ジアミンおよびそれを用いた重合体
JP2007003999A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Dainippon Ink & Chem Inc 光配向膜の製造方法
JP2008143877A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Chisso Corp 液晶類似構造を有するジアミン
JP2008197259A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Chisso Corp 側鎖にナフタレン環を有するポリアミック酸もしくはポリイミドを含有する液晶配向剤
JP2008266421A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶表示素子およびそのための重合体と原料ジアミン
WO2009093704A1 (ja) * 2008-01-25 2009-07-30 Nissan Chemical Industries, Ltd. ジアミン化合物、液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子
JP5663876B2 (ja) * 2008-01-25 2015-02-04 日産化学工業株式会社 液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子
JP2011102963A (ja) * 2009-10-14 2011-05-26 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶表示素子及びポリオルガノシロキサン化合物
JP2012208471A (ja) * 2011-03-17 2012-10-25 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子
JP2012063792A (ja) * 2011-12-15 2012-03-29 Dic Corp 光配向膜の製造方法
JP2014070111A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Nippon Zeon Co Ltd 絶縁体、絶縁膜、積層体および積層体の製造方法
WO2022190896A1 (ja) * 2021-03-09 2022-09-15 日産化学株式会社 液晶配向剤、液晶配向膜及び液晶表示素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP3430705B2 (ja) 2003-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3430705B2 (ja) 新規なジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド
JP4085206B2 (ja) ジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド並びに液晶配向膜
EP0905167B1 (en) Diaminobenzene derivatives, polyimides prepared therefrom, and alignment film for liquid crystals
US5861534A (en) Diaminobenzene derivatives and polyimides prepared therefrom
EP1209185B1 (en) Diaminobenzene derivative, polyimide obtained therefrom, and liquid-crystal alignment film
JP5240207B2 (ja) 液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子
JP4288945B2 (ja) ジアミン化合物、それを用いたポリイミド前駆体およびポリイミド、並びに液晶配向処理剤
JP5663876B2 (ja) 液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子
US5608033A (en) Liquid crystal alignment film
JPWO2004052962A1 (ja) 新規なジアミノベンゼン誘導体、それを用いたポリイミド前駆体およびポリイミド、並びに液晶配向処理剤
JP5154453B2 (ja) 垂直配向モード液晶表示素子の配向材料及びその製造方法
US20040048004A1 (en) Diaminobenzene derivative, polyimide precursor and polyimide employing it and treating agent for liquid crystal alignment
US7307139B2 (en) Diamine compound having dendron side chain and liquid crystal alignment material produced using the same
JP2001072770A (ja) ジアミノベンゼン誘導体及びそれを用いたポリイミド並びに液晶配向膜
KR100704908B1 (ko) 테트라하이드로나프탈렌 구조의 측쇄를 가지는 디아민화합물 및 이를 이용한 액정 배향제
JP3731230B2 (ja) 新規ジアミン化合物およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term