JPH08127194A - 複合筆記具 - Google Patents

複合筆記具

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Publication number
JPH08127194A
JPH08127194A JP6301389A JP30138994A JPH08127194A JP H08127194 A JPH08127194 A JP H08127194A JP 6301389 A JP6301389 A JP 6301389A JP 30138994 A JP30138994 A JP 30138994A JP H08127194 A JPH08127194 A JP H08127194A
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JP
Japan
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shaft
writing
case
pressing
core
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Pending
Application number
JP6301389A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokiyoshi Yoshino
時義 吉野
Yoshihide Mitsuya
良英 光谷
Shoji Anzai
昭二 安西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CROWN FUANSHII GUTSUZU KK
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
CROWN FUANSHII GUTSUZU KK
Kotobuki and Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/508,528 priority patent/US5713680A/en
Priority to EP95112735A priority patent/EP0711674B1/en
Priority to DE69502685T priority patent/DE69502685T2/de
Priority to CN95115728.0A priority patent/CN1128217A/zh
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片手のみの操作で、容易に、且つ機構の信頼
性が高く、小型に構成できる複合筆記具を得る。 【構成】 筒状ケース1と、該ケース1内の上端からコ
イルばね8の弾性により突出する押圧体3と、該ケース
1内に設けられ該ケース1の下端の小孔1eから交互に
突出可能な複数の筆記芯軸6、7と、該ケース1内に設
けられ前記押圧体3の押圧に応じてこれら筆記芯軸6、
7の下端を前記小孔1eから交互に突出させたり或いは
没入させるカム体4とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペン及びシャープ
ペン等の兼用複合筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複合筆記具として、例えば選択し
ようとする筆記軸体を下側にしてノック部をノック操作
することにより筆記軸体を選択使用する方式のもの(実
公平5−3352号公報)、又は筆記種の異なる複数本
のペン軸がそれぞれ軸方向へ摺動自在に挿入された外筒
内にその軸方向に沿って後退方向に付勢されたノック軸
を摺動可能に挿入し、このノック軸の定位置に軸方向の
移動が規制されて前記各ペン軸における外筒内下位のペ
ン軸後端に対し自重降下により選択的に係合するセレク
トリングを設け、ノック軸をノックするだけの簡単な操
作によりそのセレクトリングで前記複数本のペン軸のお
ける外筒内の下位にあるペン軸のみを選択して確実に繰
り出す方式のもの(特開昭62−117797号公報)
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のいず
れのものも、一旦筆記具を横向きに持って所望の筆記具
が下側に位置するようにしてからノックし、その後該筆
記具を持ち換えて筆記の使用に供しており、その操作が
面倒である問題点を有していた。
【0004】本発明は上記の問題点を解決し、片手のみ
の操作で十分であって操作が簡単になると共に、機構の
信頼性が高く、小型に構成できる複合筆記具を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、筒状ケースと、該ケース内の上端からばね
の弾性により突出する押圧体と、該ケース内に設けられ
該ケースの下端の小孔から交互に突出可能な複数の筆記
芯軸と、該ケース内に設けられ前記押圧体の押圧に応じ
てこれら筆記芯軸の下端を前記小孔から交互に突出させ
たり或いは没入させるカム体とからなることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】請求項1の複合筆記具において、押圧体を指で
押圧して離すのに応じて、カム体を介して一方の筆記芯
軸例えばボールペンが筒状ケースの小孔より突出したり
或いは他方の筆記芯軸例えばシャープペンが前記小孔か
ら突出したり、又は両筆記芯軸がそれぞれ前記ケースの
小孔内に没入する。
【0007】請求項2の複合筆記具において、筆記芯軸
の組合せとして、シャープペンとボールペン及びサイン
ペンだけでなく、別の異なるインクの色の複数のボール
ペンの組合せにすることができる。
【0008】請求項3の複合筆記具において、押圧体の
下端にV字状凹部を形成したことにより、カム体を回転
させることができ、更に該押圧体の外周面に、筒状ケー
スの内面の軸方向の溝部に摺動自在に係合する突起部を
突設したことにより、押圧体が回転せずに押圧できる。
【0009】請求項4の複合筆記具において、カム体に
台形状突起を突設することにより、押圧体の押圧力を前
記V字状凹部と該台形状突起との摺動係合でカム体を回
転方向に変えることができ、半月状の押圧面で一方の筆
記芯軸の下端部を前記小孔から突出すことができる。
【0010】請求項5の複合筆記具において、筒状ケー
スの内周面に2山の鋸歯状の突部を形成したことによ
り、押圧体の押圧を解除しても前記台形状突起が該突部
の1方の山の傾斜面を摺動してカム体を所定角度回動さ
せると共に該台形状突起を2山間の谷に係止して一方の
筆記芯軸の下端部を前記小孔から突出した状態を保持す
る。
【0011】請求項6の複合筆記具において、筒状ケー
スの内周面の前記鋸歯状の突部間に溝部を形成したの
で、押圧体を再度押圧することにより台形状突起が前記
鋸歯状突部の2山間の谷からの係止を解除し、次に前記
押圧を解除することにより前記突起が該突部の他方の山
の傾斜面を摺動してカム体を所定角度回動させてから該
突起が前記溝部内を移動して前記筆記芯軸の下端部を前
記小孔内に没入する。
【0012】請求項7の複合筆記具において、半月状の
押圧面が鋸歯状突部の巾に略等しくしたことにより、台
形状突起と該鋸歯状突部の山との係合が筆記芯軸の下端
部の前記小孔からの突出に対応できる。
【0013】請求項8の複合筆記具において、筆記芯軸
の下端部の肩部を前記小孔の内縁に係止したことによ
り、シャープペンの芯出しができる。
【0014】請求項9の複合筆記具において、2山間の
谷の深さを変えたことにより、ボールペンでは押圧体の
操作ストロークを小さく、シャープペンにおいては芯出
しのため操作ストロークを大きくすることができる。
【0015】請求項10の複合筆記具において、芯出し
軸を2段に形成し、戻しバネの弾性を強弱にしたことに
より、押圧体を弱く押すと芯出しができ、強く押すと前
記筆記芯軸の下端部を前記小孔内へ没入して他の筆記芯
軸の下端部を該小孔から突出可能な状態にする。
【0016】請求項11の複合筆記具において、弱い弾
性の戻しバネを当初より予圧した状態で嵌装したことに
より弱いバネでも筆記芯軸は戻され、押圧体を弱く押す
と芯出しができ、強く押すと前記筆記芯軸の下端部を前
記小孔内へ没入して他の筆記芯軸の下端部を該小孔から
突出可能な状態にする。
【0017】請求項12の複合筆記具において、コイル
バネを当初より予圧した状態で嵌装したことにより筆記
芯軸は戻され、リング状弾性体は芯出しに要する長さの
間隔をあけたことにより、押圧体を弱く押すと該リング
状弾性体は圧縮せずコイルバネだけ圧縮して芯出しがで
き、強く押すとリング状弾性体も圧縮して前記筆記芯軸
の下端部を前記小孔内へ没入して他の筆記芯軸の下端部
を該小孔から突出可能な状態にする。
【0018】請求項13の複合筆記具において、芯先に
近い軸の戻しバネを当初より予圧した状態で嵌装したこ
とにより筆記芯軸は戻され、芯先より遠い軸の戻しバネ
を芯出しに要する長さの間隔をあけたことにより、押圧
体を弱く押すと該芯先より遠い軸の戻しバネは圧縮せず
芯先に近い軸の戻しバネだけ圧縮して芯出しができ、強
く押すと芯先より遠い軸の戻しバネも圧縮して前記筆記
芯軸の下端部を前記小孔内へ没入して他の筆記芯軸の下
端部を該小孔から突出可能な状態にする。
【0019】更に、芯先より遠い軸の戻しバネの上端部
は芯軸に係止していることにより、筆記具の使用時及び
携帯時にも戻しバネが躍らすに異音を発しない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の複合筆記具の第1実施例を図
面により説明する。
【0021】1はケースを示し、該ケース1は筒状に形
成された上部ケース1aと下部ケース1bとからなり、
該上部ケース1aと下部ケース1bとは螺条1cにより
係脱自在に係止され、該上部ケース1aの上部には透孔
1dが形成され、又図3乃至図6の如く上部ケース1a
の上部内面に第1突条2aとその側方の浅い第1溝部2
bとその側方の第2突条2cの2山の鋸歯状突部2が互
に間隔を存して形成され、該第1突条2aとこれに連る
第1溝部2bの下端面を連続した第1傾斜面2dに形成
すると共に前記第2突条2cの下端面とその中間の側方
に形成の肩部の下端面をそれぞれ第2第3傾斜面2e、
2fに形成し、第1第2突条2a、2c間の前記間隔を
前記内面と同一面の深い第2溝部2gに形成した。
【0022】ここでシャープペンは芯出しのため後述の
押圧体3の操作ストロークを大きく、ボールペンは芯出
しが不必要で操作ストロークが小さくてよいので、後述
の如く、シャープペンの筆記芯軸6を作動させる方の前
記突部2の第1傾斜面2dの谷の深さを深く、又ボール
ペンの筆記芯軸7を作動させる方の前記突部2の第1傾
斜面2d′の谷の深さを浅くした。
【0023】又前記下部ケース1bの下端に小孔1e
が、及び上部ケース1aと下部ケース1bとの合せ目に
段差1fが形成されている。
【0024】3は押圧体を示し、該押圧体3は、図7乃
至図9の如く指で押圧することが容易になるように上面
が閉じた円筒状体3aに形成され、該円筒状体3aの下
端面には4個のV字状凹部3bが形成されていると共に
該円筒状体3aの下部外周に突起部3cが突設され、該
円筒状体3aを前記ケース1の前記透孔1dに挿通し、
各突起部3cを図10の如く該ケース1の第1第2溝部
2b、2gにそれぞれ摺動自在に係合し、前記押圧体3
が該ケース1の上端透孔1dから回転することなく進退
自在に形成した。
【0025】4はカム体を示し、該カム体4は図11乃
至図13の如く、上半部が円筒部4aよりなり、該円筒
部4aにおいて前記押圧体3の中心孔3dに回動自在且
つ摺動自在に嵌合し、該円筒部4aの周面の下端部の1
側には台形状の突起4bが設けられていると共に、他側
には段差のある台形状の突起4b′が設けられている。
【0026】更に該円筒部4aの下端より断面が半月状
の押圧杆4cが突設され、その下面を押圧面4dに形成
した。
【0027】5はホルダーを示し、該ホルダー5は図2
の如く外側面に後述の筆記芯軸6、7を保持する保持溝
5a、5a及び段部5bを有し、該段部5bに筆記芯軸
6、7が挿通する小孔5c、5cが設けられており、段
部5bの下端は前記押圧体3の押圧に対して前記ケース
1の段差1fに係止されて該ホルダー5は該ケース1内
で固定される。
【0028】又該ホルダー5の上面に軸5dを突設し、
該軸5dを前記カム体4の押圧杆4cに沿わせて円筒部
4a内に遊嵌し、該軸5dを囲繞するコイルばね8の下
端を前記ホルダー5の上面に当接すると共に上端を前記
円筒部4a内の上端縁部の下面4eに当接し、該コイル
ばね8の弾発により前記カム体4を介して前記押圧体3
を上方に突出させるようにしている。
【0029】又、筆記芯軸6、7は公知の形状を有する
例えばシャープペン及びボールペンの芯軸であり、これ
ら芯軸6、7の上端部にレフィール受6a、7aを嵌挿
し、ホルダー5の段部5bとレフィール受6a、7aと
の間にコイルばね6b、7bがそれぞれ介在すると共に
これらレフィール受6a、7aの下端のハブ6c、7c
を前記ホルダー5の保持溝5a、5aの上端に突出のス
トッパー5eに係止させることにより、前記芯軸6、7
がホルダー5より抜け出すのを防止するようにしてい
る。
【0030】次に上記実施例の筆記具の動作を図14乃
至図19により説明する。
【0031】例えば、シャープペンの芯軸6とボールペ
ンの芯軸7がケース1内に没入している状態において、
押圧体3をコイルばね8の弾性に抗して下方へ停止する
所迄押圧すると図14において、該押圧体3の下端面の
V字状凹部3bが実線図示の位置から点線図示の位置ま
で下動し、これに伴ってカム体4の台形状突起4bも図
17及び図15のAの状態で且つ図14のAの位置から
Jの矢印の如く下動する。
【0032】この時該カム体4の下方の押圧面4dは図
16のA位置で前記筆記芯軸6であるシャープペンの上
端上に位置しており、前述の該カム体4の下動によりコ
イルばね6bの弾発に抗して該筆記芯軸6を押圧しなが
ら下動し、下部ケース1bの小孔1eより該筆記芯軸6
の下端部を突出させる。
【0033】そして前記突起4bの上端が上部ケース1
aの上部内面の第1突条2aの下端より下方の位置を過
ぎると該第1突条2aによる回動の規制がなくなって前
記V字状凹部3bの傾斜面に当接しながら矢印Kの如く
少許回動して該V字状凹部3bの谷のBに位置まで移動
する。
【0034】そして該Bの位置で押圧体3の押圧を解除
すると、コイルばね8の弾発により該押圧体3のV字状
凹部3bが点線図示の位置から実線図示の位置まで上動
し、これに伴ってカム体4と共に台形状突起4bはBの
位置より矢印Lの如く上動して点線図示の如く上部ケー
ス1aの深い谷の第1傾斜面2dに当接して該第1傾斜
面2dに矢印Mの如く摺動しながら回動して図14及び
図15の如く浅い溝部2bの個所の鋸歯状突部2の谷の
Cの位置で停止する。
【0035】このときは図18に示す状態であり、この
ように台形状突起4bがAの位置からCの位置に至るこ
とによりカム体4が90°回動し、この回動範囲内にお
いて図16のCの位置の如く半月状の押圧面4dが筆記
芯軸6を相変わらず下方に押圧してその先端部が前記小
孔1eより突出した状態にある。
【0036】この状態において、台形状突起4bの上端
が上部ケース1aの上部内面の第2突条2eの下端より
下方の位置にならない範囲内で押圧体3を軽く押圧する
ことを繰り返すと、V字状凹部3bにより台形状突起4
bを図14のNの矢印の如く往復運動させてカム体4も
往復動させ、このとき該カム体4の押圧面4dと係合し
た前記シャープペンの筆記芯軸6の下端部の肩部6dが
図19の破線で示す如く、前記下部ケース1bの小孔1
eの周縁部内壁に当接しながら従来のシャープペンと同
様の作動により該筆記芯軸6からシャープペンの芯がノ
ックされて進出する。
【0037】次に、前記押圧体3を下方へ停止するまで
押圧し、V字状凹部3bにより台形状突起4bを矢印O
の如く下動させその上端が第2突条2cの下端より下方
の位置に至ると、該台形状突起4bが図14の点線図示
のV字状凹部3bに矢印Pの如く係合摺動して図14の
Dの位置になり、押圧体3の押圧を解除すると、台形状
突起4bはコイルばね8の弾発により第2傾斜面2eに
矢印Qの如く当接摺動して少許回動し、このとき筆記芯
軸6はカム体4の半月状の押圧面4dに係止したままコ
イルばね6bの弾発により上動して該筆記芯軸6の先端
部が小孔1eより没入する。
【0038】その後台形状突起4bはコイルばね8の弾
発により前記第2傾斜面2fから外れてカム体4と共に
矢印Rの如く上動し、次に第3傾斜面2fに当接摺動し
て少許上動且つ回動する。
【0039】その後台形状突起4bはコイルばね8の弾
発により第3傾斜面2fから外れて更に矢印Sの如く上
動し図14及び図15のEの位置になる。
【0040】この結果カム体4は更に90°回動し、半
月状の押圧面4dが図16のEの位置になり、ボールペ
ンである筆記芯軸7を押圧可能な位置になる。
【0041】更に、筆記芯軸7が下部ケース1bの小孔
1e内に没入している状態より、前記押圧体3を前述と
同様に押圧してから押圧を解除すると、カム体4は90
°回動して図14及び図15のEの位置より浅い谷の第
1傾斜面2d′のFの位置を通りGの位置で停止すると
共に、半月状の押圧面4dが16図のGの位置になり、
前記筆記芯軸7であるボールペンを下部ケース1bの小
孔1eより突出させることにより筆記可能となる。
【0042】このとき、カム体4の他側面において突起
4d′は段差があってその外方の台形部4d″はその高
さを短く形成されているので、その下方傾斜面が前記深
い谷の第1傾斜面2dに当接せず、かくて前記突起4d
が浅い谷の第1傾斜面2d′にのみ当接して、ボールペ
ンの筆記芯軸7の進出ストロークを短くできる。
【0043】即ち、シャープペンの筆記芯軸6の場合は
芯出し作動を必要とするので、該筆記芯軸6の進出スト
ロークが大でなければならないが、ボールペンの筆記芯
軸7の場合は芯出し作動を必要としないので、該筆記芯
軸7の進出ストロークが短くてよいことの理由による。
【0044】次に更に押圧体3を停止するまで押圧し、
押圧を解除すると突起4bは前述同様に図14及び図1
5のGの位置からHを通り最初のAの位置に90°回動
して前記筆記芯軸7であるボールペンが没入する。
【0045】他の実施例として図示しないが、上部ケー
ス1aの上部内面の突条部、溝部は別部品で形成して、
上部ケースに接着などにより一体化してもよい。
【0046】更に、図20において他のシャープペンの
筆記芯軸の第2実施例を説明する。
【0047】9はシャープペンの筆記芯軸6のシャープ
芯、10は芯軸A、11は芯軸B、12は芯軸C、13
は芯軸Dを示し、14はチャック、15は押えリング、
16は弱い弾性の戻しバネA、17は強い弾性の戻しバ
ネB、18は芯ガイドを示す。
【0048】図19の様に従来の筆記芯軸においては芯
出しのための芯軸は芯軸C12の1段のみで、戻しバネ
として戻しバネA16のみであるが、この第2実施例に
おいては芯出しの芯軸は、芯軸C12、芯軸D13と2
段に形成され、しかも戻しバネは弱い弾性の戻しバネA
16と強い弾性の戻しバネB17が追加されている。
【0049】かくて芯出しを行うときには、前記押圧体
3を弱めに押圧すると強い戻しバネB17は圧縮しない
で弱い戻しバネA16のみが圧縮して、芯軸C12はチ
ャック14を押し、押えリング15より該チャック14
がはずれる迄芯9を保持して芯出しを行う。芯出し量が
少ない時には何回か同様に弱めに押圧して必要な長さの
芯を出す。
【0050】シャープペンの筆記芯軸6をケース1内に
収納するか、又はボールペンの筆記芯軸7に切換えたい
時には、前記押圧体3を強く押圧すると、弱い戻しバネ
A16は当然圧縮状態となり、強い戻しバネB17も圧
縮して突起4bを前記図14のC位置よりD位置に移動
し、押圧を解除するとE位置に上動する。
【0051】即ち、強弱の戻しバネを設けたことによ
り、弱く押圧するか強く押圧するかにより芯出しか又は
切換えを行うことができる。
【0052】図21において、シャープペンの筆記芯軸
の第3実施例を示す。
【0053】9はシャープペンの筆記芯軸6のシャープ
芯、10は芯軸A、11は芯軸B、13は芯軸Dを示
し、14はチャック、15は押えリング、18は芯ガイ
ド、19は弱い弾性の戻しバネC、20は強い戻しバネ
Dを示す。
【0054】図20と異なるのは、芯軸C12が省略さ
れて構造が簡単になっていることと、又弱い弾性の戻し
バネC19が当初より予圧を付与して嵌装されているの
で、弱いバネであっても筆記芯軸は戻り、強い弾性の戻
しバネD20は圧縮しないで嵌装されていることであ
る。
【0055】かくて芯出しを行うときには、前記押圧体
3を弱めに押圧すると弱い戻しバネC19は圧縮し、新
軸D13はチャック14を押し、押えリング15より該
チャック14がはずれる迄芯9を保持して芯出しを行う
が、芯出しのストロークが短いので強い戻しバネD20
は少しは圧縮されるが弱い反力である。
【0056】芯出し量が少ない時には何回か同様に押圧
して必要な長さの芯を出す。
【0057】シャープペンの筆記芯軸6をケース1内に
収納するか、又はボールペンの筆記芯軸7に切換えたい
時には、前記押圧体3を強く押圧すると、弱い戻しバネ
C19は当然圧縮され、強い戻しバネD20も長いスト
ロークで圧縮されて強い反力となり、突起4bを前記図
14のC位置よりD位置に移動し、押圧を解除するとE
位置に上動する。
【0058】即ち、強弱の戻しバネの当初の嵌装状態を
変えたことにより、弱く押圧するか強く押圧するかによ
り、芯出しか又は切換えを行うことができる。
【0059】図22において、シャープペンの筆記芯軸
の第4実施例を説明する。
【0060】9はシャープペンの筆記芯軸6のシャープ
芯、10は芯軸A、11は芯軸B、13は芯軸Dを示
し、14はチャック、15は押えリング、18は芯ガイ
ド、21はコイルバネの戻しバネE、22はゴムや軟質
のプラスチックで作成されたリング状弾性体、Ga は芯
出しに要する長さの間隔を示している。
【0061】図21と異なるのは強い弾性の戻しバネD
20の代りにリング状弾性体22と芯出しに要する長さ
の間隔Ga が設けられていることである。
【0062】かくて芯出しを行うときには、前記押圧体
3を弱めに押圧するとコイルバネの戻しバネE21は芯
出しに要する長さの間隔Ga の分だけ圧縮し、芯軸D1
3はチャック14を押し、押えリング15より該チャッ
ク14がはずれるまで芯9を保持して芯出しを行うが、
リング状弾性体22は全く圧縮されない。
【0063】芯出し量が少ない時には何回か同様に弱め
に押圧して必要な長さの芯を出す。
【0064】シャープペンの筆記芯軸6をケース1内に
収納するか、又はボールペンの筆記芯軸7に切換えたい
時には、前記押圧体3を強く押圧するとコイルバネの戻
しバネE21は当然圧縮され、芯出しに要する長さの間
隔Ga は無くなり、リング状弾性体22も圧縮されて強
い反力となり、突起4bを前記図14のC位置よりD位
置に移動し、押圧を解除するとE位置に上動する。
【0065】即ち、リング状弾性体22に芯出しに要す
る長さの間隔Ga を存するようにしたことにより、弱く
押圧するか強く押圧するかの押圧の差が明確になり、芯
出しか又は切換えを確実に行うことができる。
【0066】図23において、シャープペンの筆記芯軸
の第5実施例を説明する。
【0067】9はシャープペンの筆記芯軸6のシャープ
芯、10は芯軸A、11は芯軸B、13は芯軸Dを示
し、14はチャック、15は押えリング、18は芯ガイ
ド、23は芯先に近い軸の戻しバネF、Ga は芯出しに
要する長さの間隔、24は芯出しノック長の間隔Ga の
分だけ短い芯先より遠い軸の戻しバネGを示す。
【0068】25は該戻しバネH24を係止している突
部を示す。尚、該突部25の代りに戻しバネH24の上
端の内径を少許縮小して係止してもよい。
【0069】図21と異なるのは強い弾性の戻しバネD
20の代りに芯出しに必要な長さに相当する間隔Ga の
分だけ短い芯先より遠い軸の戻しバネG24になったこ
とである。又、該戻しバネG24の上端部は芯軸D13
に圧入、接着、溶着などにより係止されていることであ
る。
【0070】かくて芯出しを行うときには、前記押圧体
3を弱めに押圧すると芯先に近い軸の戻しバネF23は
芯出しに要する長さの間隔Ga の分だけ圧縮し、芯軸D
13はチャック14を押し、押えリング15より該チャ
ック14がはずれるまで芯9を保持して芯出しを行う
が、芯先より遠い軸の戻しバネG24は全く圧縮されな
い。
【0071】芯出し量が少ない時には何回か同様に弱め
に押圧して必要な長さの芯を出す。
【0072】シャープペンの筆記芯軸6をケース1内に
収納するか、又はボールペンの筆記芯軸7に切換えたい
時には、前記押圧体3を強く押圧すると芯先に近い軸の
戻しバネF23は当然圧縮され、芯出しに要する長さの
間隔Ga は無くなり、該間隔Ga だけ短い芯先より遠い
軸の戻しバネG24も圧縮されて強い反力となり、突起
4bを前記図14のC位置よりD位置に移動し、押圧を
解除するとE位置に上動する。
【0073】即ち、芯先より遠い軸の戻しバネG24に
芯出しに必要な長さの間隔Ga を存するようにしたこと
により、弱く押圧するか強く押圧するかの押圧の差が明
確になり、芯出しか又は切換えを確実に行うことができ
る。
【0074】又、芯先より遠い軸の戻しバネG24の上
端部を芯軸に係止したことにより、筆記具の使用時及び
携帯時に戻しバネが躍らずに異音が出ない。
【0075】更に上記実施例はボールペンとシャープペ
ンの2本の場合を示したが、複数のボールペンとシャー
プペン又はサインペンとを組み合わせた3本乃至4本の
筆記具に本発明を適用することができる。
【0076】このとき筆記芯軸の本数に応じて、鋸歯状
突部2及びV字状凹部3bの個数を多く、平面部4dの
巾を小さくすればよい。
【0077】
【発明の効果】上記のように本発明によると押圧体を指
で押圧して離すのに応じてカム体を介して一方の筆記芯
軸例えばボールペンが筒状ケースの小孔より突出したり
或いは他方の筆記芯軸例えばシャープペンが前記小孔か
ら突出したり、または両筆記芯軸がそれぞれ前記ケース
の小孔から没入するようにしたので、押圧体の押圧操作
のみでいずれかの筆記芯軸をケースの小孔から突出させ
たり没入することができかくて操作が容易で、不用意な
ボールペン等の芯軸の突出を防止できると共に、替芯時
の誤動作をなくし、片手操作も簡単で、且つ機構の信頼
性が高く、小型に形成できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の縦断面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図2のIII-III 截断面図である。
【図4】図2のIV-IV 截断面図である。
【図5】図3の要部の平面展開図である。
【図6】図5のVI-VI 截断面図である。
【図7】本発明の実施例の押圧体の斜視図である。
【図8】その一部截断正面図である。
【図9】その底面図である。
【図10】図1のX-X 截断面図である。
【図11】本発明の実施例のカム体の斜視図でる。
【図12】その正面図である。
【図13】その一部截断平面図である。
【図14】押圧体の作動に伴うカム体とカムの作動関係を
順次示す説明図である。
【図15】図14のXV-XV 裁断面の説明図である。
【図16】カム体と筆記芯軸の作動関係を順次示す説明図
である。
【図17】カム体とケースの関係を示す断面図である。
【図18】カム体とケースの関係を示す断面図である。
【図19】芯軸の個所の断面図である。
【図20】シャープペンの筆記芯軸の第2実施例の断面図
である。
【図21】シャープペンの筆記芯軸の第3実施例の断面図
である。
【図22】シャープペンの筆記芯軸の第4実施例の断面図
である。
【図23】シャープペンの筆記芯軸の第5実施例の断面図
である。
【符号の説明】
1 ケース 1e 小孔 2 鋸歯状突部 2g 溝部 3 押圧体 3a 円筒状体 3b V字状凹部 3c 突起部 4 カム体 4a 円筒状上半部 4b 台形状突起 4c 押圧杆 4d 押圧部 5 ホルダー 6、7 筆記芯軸 8 コイルばね 16、17 戻しバネ 19、20 戻しバネ 21、23、24 戻しバネ 22 リング状弾性体 25 係止部 Ga 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安西 昭二 埼玉県川越市大字鯨井字犬竹138番地 株 式会社壽川越工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状ケースと、該ケース内の上端からば
    ねの弾性により突出する押圧体と、該ケース内に設けら
    れ該ケースの下端の小孔から交互に突出可能な複数の筆
    記芯軸と、該ケース内に設けられ前記押圧体の押圧に応
    じてこれら筆記芯軸の下端を前記小孔から交互に突出さ
    せたり或いは没入させるカム体とからなることを特徴と
    する複合筆記具。
  2. 【請求項2】 前記筆記芯軸はシャープペンの筆記芯軸
    とボールペンの筆記芯軸とサインペンの筆記芯軸のうち
    いずれかの組合せ又はインクの色の異なる複数のボール
    ペン或いはサインぺンの筆記芯軸の組合せからなること
    を特徴とする請求項1に記載の複合筆記具。
  3. 【請求項3】 前記押圧体は円筒状体に形成され、その
    下端面に略V字状凹部を形成すると共に、該円筒状体の
    下部の外周面に、前記筒状ケースの内面に設けられた軸
    方向の溝部に摺動自在に係合する突起部を突設したこと
    を特徴とする請求項1に記載の複合筆記具。
  4. 【請求項4】 前記カム体は、上半部を前記押圧体の中
    心部に設けられた孔内で回動自在且つ摺動自在の円筒状
    に形成すると共に、該円筒状上半部の下部周面に前記押
    圧体の略V字状凹部と係合する台形状突起を突設し、前
    記円筒状上半部下端より下方に、前記筒状ケース内に設
    けたホルダーに摺動自在に支持された前記各筆記芯軸の
    上端に係合して該筆記芯軸を押圧する半月状の押圧面を
    下面に有する押圧杆を突設したことを特徴とする請求項
    3に記載の複合筆記具。
  5. 【請求項5】 前記筒状ケースの上部の内周面に、前記
    押圧体の押圧の解除に伴う前記ばねの弾発による上動に
    より、前記カム体が前記台形状突起の係合摺動により所
    定角度回転する2山の鋸歯状の突部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の複合筆記具。
  6. 【請求項6】 前記溝部は前記略鋸歯状の突部間に形成
    され前記台形状突起が介入して摺動可能な幅を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の複合筆記具。
  7. 【請求項7】 前記半月状の押圧面の幅は前記鋸歯状の
    突部の幅と略等しいことを特徴とする請求項5に記載の
    複合筆記具。
  8. 【請求項8】 前記シャープペンの筆記芯軸の下端部に
    前記筒状ケースの下端の小孔の内縁に係止可能な肩部を
    形成したことを特徴とする請求項2に記載の複合筆記
    具。
  9. 【請求項9】前記2山の鋸歯上の突部を2個所に設け、
    一方の突部の2山間の谷の深さを他方の突部の2山間の
    谷の深さより浅く形成したことを特徴とする請求項5に
    記載の複合筆記具。
  10. 【請求項10】前記シャープペンの筆記芯軸において、芯
    出し軸を2段に形成すると共に、芯先に近い軸の戻しバ
    ネの弾性を弱く、芯先より遠い軸の戻しバネの弾性を強
    く形成したことを特徴とする請求項2に記載の複合筆記
    具。
  11. 【請求項11】前記シャープペンの筆記芯軸において、強
    弱の弾性の2本の軸の戻しバネを設けると共に、弱い弾
    性の戻しバネを当初より予圧を付与して嵌装し、強い弾
    性の戻しバネは圧縮せずに嵌装したことを特徴とする請
    求項2に記載の複合筆記具。
  12. 【請求項12】前記シャープペンの筆記芯軸において、芯
    出し軸を2段に形成し、芯先より遠い軸にゴム或いは合
    成樹脂のリング状弾性体を結着すると共に、芯先に近い
    軸にコイルバネを当初より予圧を付与して結着し前記リ
    ング状弾性体の下端と前記芯先に近い軸の上端との間に
    芯出しに要する長さの間隔を存するようにしたことを特
    徴とする請求項2に記載の複合筆記具。
  13. 【請求項13】前記シャープペンの筆記芯軸において、芯
    出し軸を2段に形成し、芯先に近い軸に戻しバネを当初
    より予圧を付与して結着すると共に、芯先より遠い軸に
    戻しバネをその上端部において係止し、後者の戻しバネ
    の下端と前記芯先に近い軸の上端との間に芯出しに要す
    る長さの間隔を存するようにしたことを特徴とする請求
    項2に記載の複合筆記具。
JP6301389A 1994-09-06 1994-11-10 複合筆記具 Pending JPH08127194A (ja)

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US08/508,528 US5713680A (en) 1994-11-10 1995-07-28 Combined writing tool
EP95112735A EP0711674B1 (en) 1994-11-10 1995-08-12 Combined writing tool
DE69502685T DE69502685T2 (de) 1994-11-10 1995-08-12 Mehrfachschreibgerät
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