JPH08126867A - 化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材の製造方法Info
- Publication number
- JPH08126867A JPH08126867A JP28928194A JP28928194A JPH08126867A JP H08126867 A JPH08126867 A JP H08126867A JP 28928194 A JP28928194 A JP 28928194A JP 28928194 A JP28928194 A JP 28928194A JP H08126867 A JPH08126867 A JP H08126867A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- coating
- heating
- coating material
- gas
- Prior art date
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 立体的な凹部を有する化粧材を得る。
【構成】 基体上に加熱により分解ガスを発生する薬剤
を混入したインクで模様を印刷し、印刷面全面に紫外線
硬化型合成樹脂塗料を塗膜厚50〜200μmとなるよ
うに塗布し、加熱することによって発生する分解ガスに
より塗膜内に発泡凸部を形成しながら紫外線を照射して
合成樹脂塗料を硬化させ、発泡凸部を研削する。
を混入したインクで模様を印刷し、印刷面全面に紫外線
硬化型合成樹脂塗料を塗膜厚50〜200μmとなるよ
うに塗布し、加熱することによって発生する分解ガスに
より塗膜内に発泡凸部を形成しながら紫外線を照射して
合成樹脂塗料を硬化させ、発泡凸部を研削する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家具や建築仕上げ板
等の表面化粧材として用いられる化粧材の製造方法に関
する。
等の表面化粧材として用いられる化粧材の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】基体上に加熱または酸性触媒により分解
ガスを発生する薬剤を混入したインクで模様を印刷し、
印刷面全面に合成樹脂塗料または酸性触媒を混入させた
合成樹脂塗料を塗布し、酸性触媒と反応あるいは加熱す
ることによって分解ガスを発生させ、分解ガスにより発
泡させて塗膜上に発泡凸部を形成し、硬化後、発泡凸部
を研削する化粧材の製造方法が公知である。この方法に
より表面に立体的な凹部が形成されるので、例えば木目
模様を有した化粧材を製造する際、道管溝等を再現する
のに利用されている。
ガスを発生する薬剤を混入したインクで模様を印刷し、
印刷面全面に合成樹脂塗料または酸性触媒を混入させた
合成樹脂塗料を塗布し、酸性触媒と反応あるいは加熱す
ることによって分解ガスを発生させ、分解ガスにより発
泡させて塗膜上に発泡凸部を形成し、硬化後、発泡凸部
を研削する化粧材の製造方法が公知である。この方法に
より表面に立体的な凹部が形成されるので、例えば木目
模様を有した化粧材を製造する際、道管溝等を再現する
のに利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法では
凹部の深さが10〜30μmと非常に浅く、対する実際
の天然木の道管の深さは100μm以上、表面塗装後も
50μm以上あるため、天然木ほど立体的感がないので
のっぺりとした感じがし、外観上多少異なっていた。ま
た、図2に示す断面形状のように、凹部の両側が盛り上
がった形状をしており、この部分が白く濁ったように見
えて美観も損ねていた。これは、塗膜厚より発泡径の大
きさ(20〜40μm)が大きいことによる。
凹部の深さが10〜30μmと非常に浅く、対する実際
の天然木の道管の深さは100μm以上、表面塗装後も
50μm以上あるため、天然木ほど立体的感がないので
のっぺりとした感じがし、外観上多少異なっていた。ま
た、図2に示す断面形状のように、凹部の両側が盛り上
がった形状をしており、この部分が白く濁ったように見
えて美観も損ねていた。これは、塗膜厚より発泡径の大
きさ(20〜40μm)が大きいことによる。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題は、基体上に加
熱により分解ガスを発生する薬剤を混入したインクで模
様を印刷し、印刷面全面に紫外線硬化型合成樹脂塗料を
塗膜厚50〜200μmとなるよう塗布し、加熱するこ
とによって発生する分解ガスにより塗膜内に発泡凸部を
形成しながら紫外線を照射して合成樹脂塗料を硬化さ
せ、発泡凸部を研削することを特徴とする化粧材の製造
方法により解決される。
熱により分解ガスを発生する薬剤を混入したインクで模
様を印刷し、印刷面全面に紫外線硬化型合成樹脂塗料を
塗膜厚50〜200μmとなるよう塗布し、加熱するこ
とによって発生する分解ガスにより塗膜内に発泡凸部を
形成しながら紫外線を照射して合成樹脂塗料を硬化さ
せ、発泡凸部を研削することを特徴とする化粧材の製造
方法により解決される。
【0005】
【作用】この発明によれば、紫外線硬化型塗料を用いて
塗膜厚50〜200μmに形成することにより、塗膜厚
より発泡径が小さいので発泡凸部を研削するときわめて
深い凹部が形成される。
塗膜厚50〜200μmに形成することにより、塗膜厚
より発泡径が小さいので発泡凸部を研削するときわめて
深い凹部が形成される。
【0006】
【実施例】基体は重さ20〜80g/m2 程度の紙や合
成紙、重さ23〜50g/m2 の薄葉紙、厚さが0.0
5〜0.5mm程度の合成樹脂フィルム等である。この
表面に所望の印刷模様を2〜4層にわたって形成する。
成紙、重さ23〜50g/m2 の薄葉紙、厚さが0.0
5〜0.5mm程度の合成樹脂フィルム等である。この
表面に所望の印刷模様を2〜4層にわたって形成する。
【0007】ここで、印刷模様が例えば木目模様の場
合、道管溝を印刷するときのインクに加熱により窒素ガ
ス、硫化ガス、炭酸ガス等の分解ガスを発生する薬剤を
混入させておく。インクは常用のグラビア用インクが用
いられ、薬剤としては、ジエトロソペンタメチレンテト
ラミン(DPT)、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ト
ルエンスルホニルヒドラジド等が用いられる。インク中
に混入させる薬剤の配合量は、インク100重量部に対
して30〜50重量部の範囲である。
合、道管溝を印刷するときのインクに加熱により窒素ガ
ス、硫化ガス、炭酸ガス等の分解ガスを発生する薬剤を
混入させておく。インクは常用のグラビア用インクが用
いられ、薬剤としては、ジエトロソペンタメチレンテト
ラミン(DPT)、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ト
ルエンスルホニルヒドラジド等が用いられる。インク中
に混入させる薬剤の配合量は、インク100重量部に対
して30〜50重量部の範囲である。
【0008】つぎに、上記の印刷面に紫外線硬化型合成
樹脂塗料を塗布する。紫外線硬化型合成樹脂塗料として
は常用のポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が用いられ
る。紫外線硬化型塗料の一般的な組成は、光重合性オリ
ゴマーとして不飽和ポリエステル樹脂を用い、これに反
応性希釈剤(モノマー)や光重合開始剤、その他光開始
助剤、充填剤、レベリング剤等を適宜配合させたもので
ある。塗布量は形成される塗膜の厚さが50〜200μ
mとなるように25〜30g/m2 多めに塗布する。
樹脂塗料を塗布する。紫外線硬化型合成樹脂塗料として
は常用のポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が用いられ
る。紫外線硬化型塗料の一般的な組成は、光重合性オリ
ゴマーとして不飽和ポリエステル樹脂を用い、これに反
応性希釈剤(モノマー)や光重合開始剤、その他光開始
助剤、充填剤、レベリング剤等を適宜配合させたもので
ある。塗布量は形成される塗膜の厚さが50〜200μ
mとなるように25〜30g/m2 多めに塗布する。
【0009】この後、120℃以上の温度をかけること
により上記薬剤を混入したインクの部分で分解ガスが発
生し、このガスによって塗膜が発泡する。しかし、塗膜
は50〜200μmと厚く形成され発泡が塗膜上まで達
するのに時間を要するので、発泡が塗膜上まで達した後
に行う。発泡が塗膜上まで達した後、紫外線を照射して
塗料を硬化させる。紫外線照射装置(通称UVドライヤ
ー)には放電ランプ方式、フラッシュ方式、レーザー方
式、無電極ランプ方式(マイクロ波)等があるが、水銀
放電ランプを使用する放電ランプ方式が最も利用価値が
大きく一般的に用いられる。照射条件は80W/cm×
4灯、コンベア速度10m/mim×1パス程度でよ
い。
により上記薬剤を混入したインクの部分で分解ガスが発
生し、このガスによって塗膜が発泡する。しかし、塗膜
は50〜200μmと厚く形成され発泡が塗膜上まで達
するのに時間を要するので、発泡が塗膜上まで達した後
に行う。発泡が塗膜上まで達した後、紫外線を照射して
塗料を硬化させる。紫外線照射装置(通称UVドライヤ
ー)には放電ランプ方式、フラッシュ方式、レーザー方
式、無電極ランプ方式(マイクロ波)等があるが、水銀
放電ランプを使用する放電ランプ方式が最も利用価値が
大きく一般的に用いられる。照射条件は80W/cm×
4灯、コンベア速度10m/mim×1パス程度でよ
い。
【0010】塗料を硬化させた後は塗膜上の発泡凸部を
研削して凹部を形成する。研磨ロールに150番程度の
砥粒のついた高速回転するバフロールを用いて塗膜面を
軽く磨くように研削すると、発泡凸部の脆くなった塗膜
は容易に除去されて未発泡部と平滑になり凹部が形成さ
れる。
研削して凹部を形成する。研磨ロールに150番程度の
砥粒のついた高速回転するバフロールを用いて塗膜面を
軽く磨くように研削すると、発泡凸部の脆くなった塗膜
は容易に除去されて未発泡部と平滑になり凹部が形成さ
れる。
【0011】最後には表面の諸物性を向上させるため、
必要に応じて上塗り塗料を3〜5g/m2 塗布するとよ
い。塗料は常用のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アミノアルキッド樹脂等が用いられ、紫外線硬化型
を用いてもよい。
必要に応じて上塗り塗料を3〜5g/m2 塗布するとよ
い。塗料は常用のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アミノアルキッド樹脂等が用いられ、紫外線硬化型
を用いてもよい。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、紫外線硬化型塗料を
用いて塗膜厚50〜200μmに形成することにより、
塗膜厚より発泡が小さいので発泡凸部を研削するときわ
めて深い凹部が形成される。したがって、木目模様を有
した化粧材を製造する際、道管溝等の凹部をリアルに再
現することができる。
用いて塗膜厚50〜200μmに形成することにより、
塗膜厚より発泡が小さいので発泡凸部を研削するときわ
めて深い凹部が形成される。したがって、木目模様を有
した化粧材を製造する際、道管溝等の凹部をリアルに再
現することができる。
【図1】この発明の化粧材の断面図。
【図2】従来の化粧材の断面図。
1 基体 2 印刷部 3 塗膜 4 発泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/06 102 C 7415−4F 3/12 D 7415−4F 7/24 301 T 7415−4F B32B 3/30 9349−4F // C08J 7/12 Z
Claims (1)
- 【請求項1】 基体上に加熱により分解ガスを発生する
薬剤を混入したインクで模様を印刷し、印刷面全面に紫
外線硬化型合成樹脂塗料を塗膜厚50〜200μmとな
るよう塗布し、加熱することによって発生する分解ガス
により塗膜内に発泡凸部を形成しながら紫外線を照射し
て合成樹脂塗料を硬化させ、発泡凸部を研削することを
特徴とする化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28928194A JPH08126867A (ja) | 1994-10-29 | 1994-10-29 | 化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28928194A JPH08126867A (ja) | 1994-10-29 | 1994-10-29 | 化粧材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08126867A true JPH08126867A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17741149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28928194A Pending JPH08126867A (ja) | 1994-10-29 | 1994-10-29 | 化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08126867A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010037582A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Hitachi High-Technologies Corp | 薄膜形成方法、薄膜形成装置、太陽電池パネルの製造方法および太陽電池パネルの製造装置 |
-
1994
- 1994-10-29 JP JP28928194A patent/JPH08126867A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010037582A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Hitachi High-Technologies Corp | 薄膜形成方法、薄膜形成装置、太陽電池パネルの製造方法および太陽電池パネルの製造装置 |
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