JPH08126389A - 誘導電動機の駆動制御装置 - Google Patents

誘導電動機の駆動制御装置

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JPH08126389A
JPH08126389A JP6263823A JP26382394A JPH08126389A JP H08126389 A JPH08126389 A JP H08126389A JP 6263823 A JP6263823 A JP 6263823A JP 26382394 A JP26382394 A JP 26382394A JP H08126389 A JPH08126389 A JP H08126389A
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JP
Japan
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inverter
induction motor
output voltage
transformer
section
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Application number
JP6263823A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yoshida
正昭 吉田
Takashi Hiroshima
尚 広島
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水中モータ等として使用される誘導電動機の回
転数をインバータ装置によって制御する。 【構成】誘導電動機の駆動制御装置1は、パルス幅変調
によって誘導電動機Mの回転数を制御するインバータ部
3と、前記インバータ部3の出力電圧を正弦波に変換し
て出力するフィルタ部4と、前記フィルタ部4の出力電
圧を昇圧する昇圧トランス5とを有する。昇圧トランス
5は過励磁現象や偏磁現象が生じない構造を有する。イ
ンバータ部3に与えられた駆動電源の電圧は、パルス幅
変調された矩形波として出力される。インバータ部3の
出力電圧は、フィルタ部4においてサイン波に変換され
て高調波成分がほぼ除去される。フィルタ部4の出力電
圧は、昇圧トランス5において過励磁現象や偏磁現象を
起こすことなく昇圧され、誘導電動機Mに与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】水井戸・温泉井戸等から揚水・揚
湯する場合に使用される水中ポンプは水中モータによっ
て駆動される。本発明に係る誘導電動機の駆動制御装置
は、係る水中モータの駆動制御に有用である。
【0002】
【従来の技術】水中ポンプを駆動する水中モータには一
般的に筒形状の誘導電動機が使用されており、そのため
水中ポンプの揚水量や揚湯量は駆動電源の周波数によっ
て決まるポンプ回転数及び揚湯深さにより決定される。
このため、周波数が50HZ又は60HZに固定された
商用電源で水中モータを駆動する場合には、需要量に応
じて揚水量・揚湯量を調整することは不可能である。
【0003】そこでインバータ装置を使用して水中モー
タの回転数を制御することも考えられるが、インバータ
装置の出力電圧は変調された矩形波になっているため、
インバータ装置から水中モータまでのケーブルが長くな
ると、水中モータの端子部で特性インピーダンスが変化
して電圧の反射が生じ、この反射波によってサージ電圧
が発生する。このサージ電圧は水中モータのコイル部の
絶縁を破壊して水中モータを焼損させる。この為、水中
モータまでのケーブル長が短い場合にしかインバータ装
置は使用できない。
【0004】次に、インバータ装置を使用した場合に
は、水中モータまでのケーブルの長さを考慮すると、昇
圧トランスを使用してインバータ装置の出力電圧を一度
昇圧する必要がある。しかしながら、インバータ装置の
出力電圧は変調された矩形波であるために直流成分を含
んでおり、この直流成分によって昇圧トランス内には偏
磁現象が発生し、またインバータ装置からの出力周波数
の低周波領域で出力側変圧器が過励磁になる恐れがある
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の問題点を解決し、水中モータ等として使用される誘
導電動機の回転数制御を行うことのできる駆動制御装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された誘
導電動機の駆動制御装置は、パルス幅変調によって誘導
電動機の回転数を制御するインバータ部と、前記インバ
ータ部の出力電圧を正弦波に変換して出力するフィルタ
部と、前記フィルタ部の出力電圧を昇圧する昇圧トラン
スとを有することを特徴としている。
【0007】
【作用】インバータ部に与えられた駆動電源の電圧は、
パルス幅変調された矩形波として出力される。インバー
タ部の出力電圧は、フィルタ部においてサイン波に変換
されて高調波成分がほぼ除去される。フィルタ部の出力
電圧は、トランス部において過励磁現象や偏磁現象を起
こすことなく昇圧され、誘導電動機に与えられる。
【0008】
【実施例】図1〜図3を参照して一実施例の駆動制御装
置を説明する。図1に示すように、この駆動制御装置1
は、筒形状の誘導電動機である水中モータMの駆動及び
制御を行うものである。水中モータMと駆動制御装置1
は、ケーブル2によって接続されている。ケーブル2の
長さは、水中モータMが設置される例えば井戸等の深さ
に相当し、例えば500m〜1000m程度で、深い井
戸においては数千mにも及ぶ。
【0009】図1に示すように、駆動制御装置1は、パ
ルス幅変調によって誘導電動機の回転数を制御するイン
バータ部3を有している。このインバータ部3には、外
部に設けられた200Vの商用交流電源が接続される。
インバータ部3に入力される200Vの商用交流電源の
電圧は、図2(a)に示すような正弦波である。インバ
ータ部3が出力する電圧は、図2(b)に示すようなパ
ルス幅変調された矩形波である。
【0010】図1に示すように、駆動制御装置1はフィ
ルタ部4を有している。このフィルタ部4は、前記イン
バータ部3の出力電圧から大部分の高調波成分を除去
し、正弦波に変換して出力する。本実施例のフィルタ部
4は、図3に示すようにコイルLとコンデンサCから構
成される。
【0011】前述したようにインバータ部3からの出力
電圧はパルス幅変調された矩形波であるが、前記フィル
タ部4を通過することにより高調波成分がほぼ除去され
て正弦波電圧となるため、駆動制御装置1と水中モータ
Mが長いケーブル2によって接続されているにも係わら
ず、水中モータMの端子部において特性インピダンスが
変化してサージ電圧が発生するという不都合は回避でき
る。
【0012】図1に示すように、駆動制御装置1は昇圧
トランス5を有している。この昇圧トランス5は、駆動
制御装置1と水中モータMが長いケーブル2によって接
続されている点に鑑みて設けられたものであり、前記フ
ィルタ部4の出力電圧を昇圧して水中モータMに与え
る。本実施例の昇圧トランス5は、以下のような理由か
ら、過励磁現象や偏磁現象が発生しにくい特別な構造を
有している。
【0013】前記フィルタ部4はインバータ部3の出力
電圧から高調波成分をほぼ除去するが、フィルタ部4の
出力電圧は必ずしも完全な正弦波ではなく、多少の高調
波分を含んでいる場合がある。このため、使用周波数を
特定の値に固定した通常のトランスを使用するとトラン
スに過励磁現象や偏磁現象が発生するおそれがある。
【0014】これは、インバ−タ部を介してトランスに
電圧を与える場合、所定の周波数(モータの回転数)に
到達するまでは0から徐々に周波数が上昇していくの
で、トランスには低周波数の電圧が印加されるからであ
る。即ち、低周波数の電圧がトランスに印加されると、
トランスの鉄心部の磁束密度が大きくなって過励磁現象
やインバータの出力電圧に含まれる直流分によって偏磁
現象が発生するのである。
【0015】過励磁現象や偏磁現象が発生しにくい前記
昇圧トランス5の特別な構造を説明する。本実施例の駆
動制御装置1における昇圧トランス5は、鉄心部を太く
して磁束の通る断面積を大きくし、磁束密度が従来のト
ランスの約1/3となるようにしている。従来の通常の
トランスでは60HZで約12000〜15000ガウ
スの磁束密度であるが、本実施例の昇圧トランス5は、
60HZで約4000ガウスの磁束密度である。
【0016】本実施例の駆動制御装置1における昇圧ト
ランス5は、磁束が通る鉄心の一部にエアギャップを設
け、磁束の漏れ分を多くして磁気飽和を防止している。
即ち、鉄心からの磁束の漏れ分を多くすることにより、
磁気飽和を発生しにくくしている。前記エアギャップの
量は、パルス幅変調された電圧が出力されるインバータ
部3の出力線間に直流電圧分約0.8Vが印加されても
磁気飽和が発生しない程度に設定される。
【0017】以上の構成によれば、インバータ部3によ
って商用電源の電圧をパルス幅変調して出力するので水
中モータMの回転数を任意に設定でき、水中モータMに
より駆動される水中ポンプの揚水量乃至揚湯量を需要に
応じて調整することができる。そして、その際にはイン
バータ部3の出力電圧に含まれている高調波成分がフィ
ルタ部4によって除去され、また偏磁現象が発生しない
昇圧トランス5がインバータ部3の出力電圧を昇圧する
ので、駆動制御装置1と水中モータMとが長いケーブル
2で接続されていても、水中モータMにサージ電圧が発
生したり、昇圧トランス5に過励磁現象や偏磁現象が発
生する等の不都合は生じない。
【0018】以上説明した一実施例は、長いケーブル2
で水中モータMと接続された駆動制御装置1に関するも
のであったが、本発明の駆動制御装置は必ずしも水中モ
ータのみを対象とするものではない。
【0019】前述したように、インバータ部3と水中モ
ータMを接続するケーブル2が長くなると、水中モータ
Mの端子部でサージ電圧が発生して水中モータMのコイ
ル部を焼損することがある。インバータ部3に使用され
ているスイッチング素子がトランジスタの場合には、前
記ケーブル2の長さが200m〜300m以上になると
前記サージ電圧が発生していた。
【0020】しかしながら、インバータ部3のスイッチ
ング素子をトランジスタから応答性の良いIGBT等に
置き換えると、前記ケーブル2の長さが50m前後でも
前記サージ電圧が発生することがある。インバータ部を
含む駆動制御装置とモータとの距離が例えば100m程
度になる工場等では、前記サージ電圧の発生によるモー
タコイル部の焼損が発生する可能性がある。
【0021】本発明の駆動制御装置は、このような場合
も含め、サージ電圧が発生する可能性のある誘導電動機
に広く応用することができ、サージ電圧を発生させるこ
となく誘導電動機の回転数制御をインバータ装置によっ
て行うことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ部の出力電
圧をフィルタ部で正弦波に変換した後に昇圧トランスで
昇圧して誘導電動機に与えるようにしたので、誘導電動
機においてサージ電圧が発生せず、インバータ部による
誘導電動機の回転数制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】一実施例の各部における電圧波形を示す図であ
る。
【図3】一実施例におけるフィルタ部の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 駆動制御装置 2 ケーブル 3 インバータ部 4 フィルタ部 5 昇圧トランス M 誘導電動機としての水中モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調によって誘導電動機の回転
    数を制御するインバータ部と、前記インバータ部の出力
    電圧を正弦波に変換して出力するフィルタ部と、前記フ
    ィルタ部の出力電圧を昇圧する昇圧トランスとを有する
    誘導電動機の駆動制御装置。
JP6263823A 1994-10-27 1994-10-27 誘導電動機の駆動制御装置 Pending JPH08126389A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2378483A (en) * 2001-06-25 2003-02-12 Schlumberger Holdings A submersible pumping system
JP2005307784A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Kawamoto Densan Kk 水中ポンプ用制御装置
JP2007012407A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Fuji Heavy Ind Ltd 蓄電素子の電圧均等化装置

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