JPH08126175A - 懸垂碍子の取付構造及び碍子取付金具 - Google Patents

懸垂碍子の取付構造及び碍子取付金具

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JPH08126175A
JPH08126175A JP7222172A JP22217295A JPH08126175A JP H08126175 A JPH08126175 A JP H08126175A JP 7222172 A JP7222172 A JP 7222172A JP 22217295 A JP22217295 A JP 22217295A JP H08126175 A JPH08126175 A JP H08126175A
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insulator
mounting
suspension insulator
support arm
metal fitting
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Application number
JP7222172A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hirako
博 平子
Tatsuya Hayakawa
龍哉 早川
Toshiyuki Takagi
俊幸 高木
Katsuo Oribe
克雄 織部
Shoji Watanabe
昌二 渡辺
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NGK Insulators Ltd
Asahi Tec Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Asahi Tec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持アーム毎に専用の碍子取付金具を準備し
なくとも、懸垂碍子を取り付けることができる懸垂碍子
の取付構造及び碍子取付金具を提供する。 【解決手段】 鉄塔の支持アーム1先端部に対して長孔
形状のボルト挿通孔14を有する取付アダプタ10を、
耐張プレート2を止める複数対のボルト3のうちの一対
のボルト3aにより締付固定する。同取付アダプタ10
には連結金具12が取着されており、同連結金具12に
は上部ホーン取付金具22を介して避雷碍子連23が吊
下支持されている。前記取付アダプタ10及び連結金具
12により碍子取付金具9が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、鉄塔の支持アー
ムに装着されて電線を絶縁支持する懸垂碍子の取付構造
及び碍子取付金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、懸垂碍子装置として、図9に示
すようなものがある。すなわち、避雷碍子連40は懸垂
型避雷碍子41及び懸垂型碍子42が組み合わされてな
り、同避雷碍子連40が既設鉄塔に設けられた耐張碍子
装置43に組み込まれて構成されている。
【0003】前記避雷碍子連40の取付構造について、
図8により説明すると、鉄塔の支持アーム44先端部に
は一対の耐張碍子連45を支持するための耐張プレート
46が複数対のボルト47により締付固定されている。
そして、同ボルト47のうちの一対を取り外し、そのボ
ルト挿通孔48を利用して碍子取付金具49が取着され
ている。すなわち、碍子取付金具49は前記両ボルト挿
通孔48の間隔(以下、ボルトピッチとする)Pに合わ
せて同じ間隔で配置される一対のアイボルト50を有し
ており、同アイボルト50が前記ボルト挿通孔48内に
それぞれ挿入され、ナットにより締付固定されている。
【0004】そして、碍子取付金具49の直角クレビス
51には上部ホーン取付金具52を介して前記避雷碍子
連40が吊下支持され、同避雷碍子連40の下部には下
部ホーン取付金具53及びジャンパ線把持金具54を介
して、耐張碍子連45の下端部間に架設されたジャンパ
線55が支持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、従来の避
雷碍子連40の取付構造においては、支持アーム44に
形成された対をなすボルト挿通孔48のボルトピッチP
と同じ間隔でアイボルト50が配置された碍子取付金具
49が必要で、事前に鉄塔の設計図面等でボルトピッチ
Pを確認して製作しなければならなかった。しかし、設
置されてから年数を経た鉄塔は、その設計図面が破棄さ
れてボルトピッチPを確認できないこともあるし、設置
後に鉄塔が改造されたりする等して、設計図面とはボル
トピッチPが異なっていることもある。このような場合
には、事前に現場において直接ボルトピッチPを確認し
ておく必要がある。そして、この確認のために送電を停
止させるという煩わしさを伴っていた。
【0006】また、鉄塔の立地条件あるいは送電線56
の架設条件等により、平面から見て支持アーム44の延
びる方向に対する送電線56の角度が直角以外の傾斜角
となり、それに伴ってジャンパ線55の流れる方向が、
支持アーム44に対して直角以外の方向となる場合があ
る。このような場合においては、直角クレビス51に係
合された上部ホーン取付金具52は支持アーム44に対
して略直角方向に向いた状態となっている。しかし、ジ
ャンパ線把持金具54が取着された下部ホーン取付金具
53は、避雷碍子連40が捻じれを許容する構造である
ためジャンパ線55の流れる方向に追従してしまい、上
下のアークホーン57が揃わず、所定のギャップが拡が
って、避雷機能に支障を来すおそれがあった。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものである。その第1の目的は、懸
垂碍子を設置するにあたり、各支持アーム毎に専用の碍
子取付金具を準備しなくてもよい懸垂碍子の取付構造及
び碍子取付金具を提供することにある。第2の目的は、
第1の目的を達成してなおかつ、電線が支持アームに対
して傾斜する場合でも、懸垂碍子を捻じれることなく設
置できる懸垂碍子の取付構造及び取付金具を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するために、請求項1の発明では、鉄塔の支持アーム先
端部に対し、長孔形状のボルト挿通孔を有する取付アダ
プタを一対のボルトにより締付固定し、同取付アダプタ
に懸垂碍子を吊下支持した懸垂碍子の取付構造である。
【0009】請求項2の発明では、前記ボルト挿通孔の
幅を、同ボルト挿通孔の外側部分が広くなるように構成
したものである。第2の目的を達成するために、請求項
3の発明では、前記取付アダプタと懸垂碍子との間には
連結金具を介在し、同連結金具を取付アダプタに対して
回動調節可能に支持したものである。
【0010】第2の目的を達成するために、請求項4の
発明では、鉄塔の支持アーム先端部に対し、一端にねじ
部を有し、他端に挿通孔を有する支持金具をそのねじ部
にナットを螺合して締付固定し、同支持金具と懸垂碍子
との間には連結金具を介在し、同連結金具を支持金具に
対して支持金具の挿通孔にボルトを挿通して締付けるこ
とにより、回動調節可能に支持したものである。
【0011】第1の目的を達成するために請求項5の発
明では、鉄塔の支持アームと懸垂碍子との間に介在され
て、同懸垂碍子を吊下支持するための碍子取付金具であ
って、鉄塔の支持アーム先端下面に一対のボルトにより
取着される取付アダプタと、同取付アダプタの下部に取
着され懸垂碍子に連結される連結金具とからなり、前記
取付アダプタには一対のボルトが挿通される長孔形状の
ボルト挿通孔が貫設形成されている碍子取付金具であ
る。
【0012】第2の目的を達成するために請求項6の発
明では、連結金具は取付アダプタに対して回動調節可能
に支持されているものである。第2の目的を達成するた
めに請求項7の発明では、鉄塔の支持アームと懸垂碍子
との間に介在されて、同懸垂碍子を吊下支持するための
碍子取付金具であって、鉄塔の支持アーム先端部に対
し、一端にねじ部を有し、他端に挿通孔を有する支持金
具がそのねじ部にナットが螺合されて締付固定され、同
支持金具と懸垂碍子との間には連結金具が介在され、同
連結金具は支持金具に対して支持金具の挿通孔にボルト
が挿通されて締付けられることにより、回動調節可能に
支持されているものである。
【0013】従って、上記構成の請求項1及び5の発明
においては、長孔形状のボルト挿通孔を有する取付アダ
プタを支持アームと懸垂碍子との間に介在させることに
より、異なるボルトピッチを有する支持アームに対して
も取り付けを許容する。従って、懸垂碍子を取り付ける
際にボルトピッチを調べ、それに合わせて専用の碍子取
付金具を準備する必要がなくなる。
【0014】請求項2の発明においては、ボルトピッチ
が大きくなるのに対応して段階的に大きくなるボルト径
にも対応でき、さらに、取付可能範囲が拡がる。請求項
3及び6の発明においては、平面から見て電線が支持ア
ームに対して直角以外の傾斜角の既設鉄塔においても、
連結金具を取付アダプタに対して回動調節することによ
り、懸垂碍子を捻じれることなく設置することができ
る。
【0015】請求項4及び7の発明においては、鉄塔の
支持アーム先端部に対し、一端にねじ部を有し、他端に
挿通孔を有する支持金具をそのねじ部にナットを螺合し
て締付固定し、その支持金具に連結金具を介して懸垂碍
子を支持すればよい。このため、構成部品を少なくして
取付作業を容易にすることができる。しかも、支持アー
ムに対して支持金具を締付固定するナットを緩めること
により、懸垂碍子の角度を容易に回動調節することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を具体化した第1
実施形態を図面に従って説明する。図2に示すように、
耐張プレート2は支持アーム1の先端下面において、複
数対のボルト3により締め付け固定されている。耐張プ
レート2の左右両端部には、それぞれ送電線4を支持す
る耐張碍子装置5が装着されている。同耐張碍子装置5
を構成する耐張碍子連6はその両端部にそれぞれアーク
ホーン7を有し、所定の保護ギャップを形成している。
送電線4より延びるジャンパ線8はこの一対の耐張碍子
連6の端部間に接続されている。
【0017】前記支持アーム1の先端部には、碍子取付
金具9が前記耐張プレート2を固定する複数対のボルト
3のうちの、中央に位置する一対のボルト3aによって
締付固定されている。前記碍子取付金具9には上部ホー
ン取付金具22を介して懸垂碍子としての避雷碍子連2
3が吊下支持されている。同避雷碍子連23は、笠部に
限流素子25を収容してなる懸垂型避雷碍子24を複数
個直列に連結し、さらに、その下部に同じく複数個直列
に連結された懸垂型碍子26を連結することにより構成
されている。避雷碍子連23の下部には、下部ホーン取
付金具27及びジャンパ線把持金具28を介して前記ジ
ャンパ線8が把持されている。
【0018】前記上部及び下部ホーン取付金具22、2
7には、それぞれ接地側アークホーン29及び課電側ア
ークホーン30が固着されている。懸垂型碍子26のう
ちで最も上部に位置する懸垂型碍子26には両側方へ延
びる一対の中間アークホーン31が嵌着されている。そ
して、課電側アークホーン30と中間アークホーン31
との間に気中放電ギャップGが形成され、中間アークホ
ーン31と接地側アークホーン29との間には保護ギャ
ップZが形成されている。同保護ギャップZと気中放電
ギャップGとにより過電流から避雷碍子連23を保護し
ている。
【0019】図1に示すように、前記碍子取付金具9
は、前記支持アーム1の先端下面に対し耐張プレート2
を介して前記両ボルト3aにより締付固定される取付ア
ダプタ10と、同取付アダプタ10に対して回動調節可
能に固定され、前記避雷碍子連23を吊下支持する連結
金具12とにより構成されている。
【0020】前記取付アダプタ10について説明する
と、支持アーム1の先端下面に当接される取付プレート
13は、金属材料よりなる長方形の板材により構成され
ている。同取付プレート13の両側部には、前記両ボル
ト3aがそれぞれ挿通される一対のボルト挿通孔14が
貫設形成されている。本実施例において両ボルト挿通孔
14は前記取付プレート13の長さ方向に沿って延びる
長孔形状にそれぞれ形成されている。そして、両ボルト
挿通孔14にそれぞれ挿通される一対のボルト3aと、
同ボルト3aに螺着されるナット11とにより取付アダ
プタ10が支持アーム1の下面に固定される。
【0021】保持フレーム15は金属材料よりなる板材
が曲折形成されてなり、側面略U字状をなしている。同
保持フレーム15は、その上端部が前記取付プレート1
3の下面において両ボルト挿通孔14間の位置に溶接さ
れている。また、同保持フレーム15の底面中心部には
透孔17が貫設形成されている。なお、前記取付アダプ
タ10を支持アーム1に取り付ける際、透孔17を一対
のボルト3aの中心位置となるように取り付けることに
より、支持アーム1において片側の鋼材に荷重が偏るこ
とを防止できる。
【0022】そして、前記保持フレーム15の透孔17
内には鍔付アイボルト(ボルト部の基部に鍔が環状に取
着された金具)18が挿通され、同アイボルト18の保
持フレーム15内への突出部分にはナット19が螺合さ
れている。直角クレビス20は、アイボルト18の下部
にボルト21a及びナット21bを介して係合されてい
る。前記上部ホーン取付金具22は同直角クレビス20
の下部にボルト32を介して連結されるようになってい
る。
【0023】これらアイボルト18、ナット19及び直
角クレビス20、そしてアイボルト18と直角クレビス
20とを連結するボルト21a及びナット21bによっ
て碍子取付金具9の連結金具12が構成されている。前
記ナット19を緩めることにより、直角クレビス20に
係合された上部ホーン取付金具22を取付アダプタ10
に対してアイボルト18を中心軸として回動調節でき、
同ナット19を締め付けることにより、任意の位置で固
定することができる。なお、前記保持フレーム15の開
口16を介してスパナ等の工具を挿入し、ナット19の
締緩を行うようになっている。
【0024】本実施形態の避雷碍子連23の取付構造に
よれば、次のような利点がある。 (1) 取付アダプタ10が支持アーム1の下面に固定され
る。この場合、取付アダプタ10は長孔よりなるボルト
挿通孔14を有しているため、ボルトピッチPが一定で
なくても対応できる。従って、避雷碍子連23を取り付
けるに際して、事前に支持アーム1のボルトピッチPを
調べ、専用の碍子取付金具を準備する必要がなくなる。 (2) また、連結金具12を固定するナット19を緩めれ
ば、上部ホーン取付金具22を、アイボルト18を中心
として水平面内において回動調節することができる。回
動調節後はナット19の締め付けにより上部ホーン取付
金具22が調節位置で固定される。このため、既設鉄塔
のジャンパ線8が平面から見て支持アーム1に対して直
交していない場合においても、ジャンパ線8の延在方向
に従って配置される課電側アークホーン30に、接地側
及び中間アークホーン29、31を揃えることができ
る。従って、所定のギャップG、Zを確保して、所望の
避雷機能を発揮することができる。 (3) さらに、直角クレビス20がボルト21aを中心と
した揺動を許容されるとともに、上部ホーン取付金具2
2が前記ボルト21aに対して直角をなすボルト32を
中心とした揺動を許容される。このため、避雷碍子連2
3はジャンパ線8の延びる方向、同方向と直交する方向
及び両方向間の方向に揺動可能である。従って、風等に
より揺動されるジャンパ線8に避雷碍子連23が従うこ
とができ、碍子取付金具9等がこじれて破壊されること
を防止できる。
【0025】
【別の実施形態】 以下、本発明を具体化した別の実施
形態を図面に従って説明する。図3においては第2実施
形態を示す。本実施形態においては、支持アーム1のボ
ルトピッチPが一定以上となる場合においては、それ以
下の場合に比べて一回り大きな径を有するボルトが使用
されていることに着目し、ボルト挿通孔33の外側部分
の幅を内側部分よりも広くしたものである。本実施形態
によれば、径の異なるボルトを有する支持アーム1に対
しても避雷碍子連23を設置することができる。
【0026】図4においては第3実施形態を示す。本実
施形態においては、上記第2実施形態の両ボルト挿通孔
33を幅の大きい外側ボルト挿通孔34aと幅の小さい
内側ボルト挿通孔34bとに区画したものである。本実
施形態においては、上記第2実施形態の効果に加え、外
側ボルト挿通孔34aと内側ボルト挿通孔34bとの間
に位置する隔壁34cが補強部をなして、取付アダプタ
10の強度低下が抑えられる。
【0027】図5においては第4実施形態を示す。本実
施形態においては、第1実施形態の取付プレート13の
保持フレーム15に代えて、保持プレート60を取付プ
レート13の下面に溶接接合したものである。そして、
この保持プレート60を直角クレビス20の両側部で挟
持するようにして、保持プレート60に設けた貫通孔6
1にボルト21aを挿通しナット21bで締付けること
により、直角クレビス20を回動可能に支持する。
【0028】本実施形態においては、凹状をなす保持フ
レーム15の代わりに、1枚の保持プレート60を用い
るとともに、アイボルト18を省略したことから、碍子
取付金具の構成が簡単になるとともに、そのコスト低減
を図ることができる。また、保持フレーム15の透孔1
7に下からアイボルト18を通してナットで締付ける構
成を、保持プレート60の貫通孔61にボルト21aを
挿通しナット21bで締付けることにより、直角クレビ
ス20を保持プレート60に直接取付けるようにしたた
め、第1実施形態よりも懸垂碍子の取付作業を容易かつ
速やかに行うことができる。
【0029】次に、第5実施形態は、図6及び図7に示
すように構成した。すなわち、図6に示すように、支持
金具としてのアイボルト18は、一端に設けられたねじ
部62と、他端に設けられた円環状をなす環状部63
と、中間部に設けられた鍔部64とを備えている。挿通
孔65は環状部63の中心に形成され、ボルト21aが
挿通される。なお、この実施形態における一対の支持ア
ーム1先端のボルト挿通孔66には、それぞれ3本のボ
ルト3が締付固定されている。
【0030】そして、一方の支持アーム1先端の3本の
ボルト3のうち、中間のボルト3を緩めて取外す。次い
で、ボルト3を緩めた部分の挿通孔66に、アイボルト
18のねじ部62を下方からその鍔部64が支持アーム
1の下面に当接するまで挿入する。その状態で、支持ア
ーム1の上方へ突出したねじ部62に2つのナット11
を締付けることにより、アイボルト18を支持アーム1
に取付固定する。なお、3本のボルト3のうち、中間の
ボルト3の位置は耐張碍子装置5の軸線位置にあり、こ
の位置に懸垂碍子を吊下することが重量バランス上好ま
しい。
【0031】さらに、アイボルト18の環状部63を直
角クレビス20の両側部で挟持するようにして、挿通孔
65にボルト21aを挿通してナット21bで締付ける
ことにより、直角クレビス20を回動可能に支持する。
このようにして、図7に示すように、懸垂型の避雷碍子
連23を支持アーム1に支持することができる。この場
合、避雷碍子連23は片側の支持アーム1に取付けられ
バランスが悪いように見えるが、この取付金具に吊下支
持されるのは避雷碍子連23とジャンパ線8だけで、送
電線4を直接支持するものではないため、電線張力を受
けるおそれはなく、信頼性を確保することができる。
【0032】この実施形態によれば、1本のアイボルト
18で避雷碍子連23を支持アーム1に支持することか
ら、部品点数を減らして構造を簡素化することができ、
そのコスト低減を図ることができるとともに、支持アー
ム1への避雷碍子連23の取付作業が容易になる。しか
も、支持アーム1上に取付けられているボルト3を緩め
る本数が少なくて済み、鉄塔上での作業時間を短縮する
ことができる。
【0033】加えて、アイボルト18を固定するナット
11を緩めれば、上部ホーン取付金具22を、アイボル
ト18を中心として水平面内において回動調節すること
ができる。回動調節後はナット11の締め付けにより上
部ホーン取付金具22を調節位置で固定できる。このた
め、ジャンパ線8が支持アーム1に対して直交していな
い場合においても、ジャンパ線8の延在方向に従って配
置される課電側アークホーン30に、接地側及び中間ア
ークホーン29、31を揃えることができる。従って、
ギャップG、Zを所定値に維持でき、所望の避雷機能を
発揮することができる。
【0034】なお、本発明は例えば以下のように変更し
た態様で実施することができる。 (1)上記第1及び第2実施形態の両ボルト挿通孔1
4、33の内縁端部をさらに延在させ、両ボルト挿通孔
14、33を連続させて、一つの長孔形状とすること。
このようにすれば、一回の連続した切削作業で取付プレ
ート13にボルト挿通孔14、33を貫設形成できる。 (2)上記第2及び第3実施形態においては、ボルト挿
通孔33、34の幅の広さが2段階であったが、これを
変更して、ボルト挿通孔33、34の幅を3段階以上に
構成すること。 (3)上記実施形態において懸垂碍子は、懸垂型避雷碍
子24と通常の懸垂型碍子26とからなる避雷碍子連2
3に具体化されていたが、これを変更し、例えば、前記
のような耐張碍子装置5に通常の懸垂型碍子26を複数
個直列に連結してなる懸垂碍子連を適用するものに具体
化しても良い。 (4)上記実施形態で具体化された懸垂碍子は、耐張碍
子装置5に組み込まれたいわゆるジャンパ線支持装置で
あったが、これを変更して、例えば、鉄塔の支持アーム
に吊下配置されて送電線を支持する懸垂装置に具体化し
ても良い。 (5)第5実施形態において、アイボルト18を3組の
ボルト挿通孔66のうち、中間部以外の挿通孔66に取
付けたり、他方の支持アーム1の挿通孔66に取付けた
りすること。 (6)第5実施形態において、アイボルト18の鍔部6
4を省略して、構成を簡単にすること。
【0035】さらに、前記実施形態から把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1)前記ボルト挿通孔33の幅を、同ボルト挿通孔3
3の外側部分が広くなるように構成した請求項4又は5
に記載の碍子取付金具。
【0036】このようにすれば、ボルト径が異なる支持
アーム1に対しても懸垂碍子23を取り付けることがで
きる。 (2)ボルト挿通孔34a、34bを各幅毎に区画した
前記(1)に記載の碍子取付金具。
【0037】このようにすれば、取付アダプタ10の強
度低下が抑えられる。 (3)前記支持金具はアイボルトである請求項4に記載
の懸垂碍子の取付構造。この構成によれば、連結金具を
支持アームに容易に支持することができる。 (4)アイボルトは、中間部に鍔を有するものである上
記(3)に記載の懸垂碍子の取付構造。
【0038】このように構成すれば、アイボルトを支持
アームに取付ける場合、アイボルトの鍔を支持アームに
対して密着させて確実に締付固定することができる。 (5)前記取付アダプタの下面に保持プレートを接合
し、その保持プレートに連結金具を回動調節可能に支持
した請求項3に記載の懸垂碍子の取付構造。
【0039】この構成により、簡単な構造の取付金具に
より、懸垂碍子を吊下支持することができる。
【0040】
【発明の効果】 上記構成の請求項1及び5の発明によ
れば、各支持アーム毎に専用の碍子取付金具を準備しな
くとも、懸垂碍子を取り付けることができる。
【0041】請求項2の発明によれば、ボルト径が異な
る支持アームに対しても懸垂碍子を取り付けることがで
きる。請求項3及び6の発明によれば、懸垂碍子を捻じ
れることなく設置できる。
【0042】請求項4及び7の発明によれば、請求項1
及び5の発明の効果と、請求項3及び6の発明の効果に
加え、部品点数を減らして構成を簡易できて、碍子取付
金具のコスト低減を図ることができるとともに、支持ア
ームへの懸垂碍子の取付作業を容易にできる。しかも、
鉄塔上での懸垂碍子の取付作業の時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の碍子取付金具の取付構造を示
す分解斜視図。
【図2】 避雷碍子装置の側面図。
【図3】 第2実施形態を示す図であって、取付アダプ
タの斜視図。
【図4】 第3実施形態を示す図であって、要部を拡大
して示す斜視図。
【図5】 第4実施形態の碍子取付金具の取付構造を示
す分解斜視図。
【図6】 第5実施形態の碍子取付金具の取付構造を示
す分解斜視図。
【図7】 その避雷碍子装置を示す側面図。
【図8】 従来の懸垂碍子の取付構造の要部を拡大して
示す分解斜視図。
【図9】 その避雷碍子装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1…支持アーム、3a…一対のボルト、9…碍子取付金
具、10…取付アダプタ、11…ナット、12…連結金
具、14…ボルト挿通孔、18…支持金具としての鍔付
アイボルト、21a…ボルト、21b…ナット、23…
懸垂碍子としての避雷碍子連、24…懸垂型避雷碍子、
26…懸垂型碍子、33…ボルト挿通孔、62…ねじ
部、65…挿通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 俊幸 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子 株式会社内 (72)発明者 織部 克雄 静岡県小笠郡菊川町加茂3538番地の2 (72)発明者 渡辺 昌二 静岡県周知郡森町飯田4018番地の9

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔の支持アーム先端部に対し、長孔形
    状のボルト挿通孔を有する取付アダプタを一対のボルト
    により締付固定し、同取付アダプタに懸垂碍子を吊下支
    持した懸垂碍子の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルト挿通孔の幅を、同ボルト挿通
    孔の外側部分が広くなるように構成した請求項1に記載
    の懸垂碍子の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付アダプタと懸垂碍子との間には
    連結金具を介在し、同連結金具を取付アダプタに対して
    回動調節可能に支持した請求項1又は2に記載の懸垂碍
    子の取付構造。
  4. 【請求項4】 鉄塔の支持アーム先端部に対し、一端に
    ねじ部を有し、他端に挿通孔を有する支持金具をそのね
    じ部にナットを螺合して締付固定し、同支持金具と懸垂
    碍子との間には連結金具を介在し、同連結金具を支持金
    具に対して支持金具の挿通孔にボルトを挿通して締付け
    ることにより、回動調節可能に支持した懸垂碍子の取付
    構造。
  5. 【請求項5】 鉄塔の支持アームと懸垂碍子との間に介
    在されて、同懸垂碍子を吊下支持するための碍子取付金
    具であって、鉄塔の支持アーム先端下面に一対のボルト
    により取着される取付アダプタと、同取付アダプタの下
    部に取着され懸垂碍子に連結される連結金具とからな
    り、前記取付アダプタには一対のボルトが挿通される長
    孔形状のボルト挿通孔が貫設形成されている碍子取付金
    具。
  6. 【請求項6】 連結金具は取付アダプタに対して回動調
    節可能に支持されている請求項5に記載の碍子取付金
    具。
  7. 【請求項7】 鉄塔の支持アームと懸垂碍子との間に介
    在されて、同懸垂碍子を吊下支持するための碍子取付金
    具であって、鉄塔の支持アーム先端部に対し、一端にね
    じ部を有し、他端に挿通孔を有する支持金具がそのねじ
    部にナットが螺合されて締付固定され、同支持金具と懸
    垂碍子との間には連結金具が介在され、同連結金具は支
    持金具に対して支持金具の挿通孔にボルトが挿通されて
    締付けられることにより、回動調節可能に支持されてい
    る碍子取付金具。
JP7222172A 1994-09-01 1995-08-30 懸垂碍子の取付構造及び碍子取付金具 Pending JPH08126175A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015015816A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 中国電力株式会社 支持碍子装着部用アダプタ

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