JPH08125975A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH08125975A JPH08125975A JP6258323A JP25832394A JPH08125975A JP H08125975 A JPH08125975 A JP H08125975A JP 6258323 A JP6258323 A JP 6258323A JP 25832394 A JP25832394 A JP 25832394A JP H08125975 A JPH08125975 A JP H08125975A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気テープのいかなる走行モードにおいて
も、安定した同期信号を得ることの出来る磁気記録再生
装置を提供すること。 【構成】 ヘッド切り換え信号から付加垂直同期信号を
生成する機能を持つシリンダサーボ回路６と、付加垂直
同期信号及び時間軸補正回路７より出力された付加水平
同期信号を加算する加算器９と、通常の同期信号と加算
器で加算された付加同期信号とを選択する切り換え回路
１０とを有し、通常再生時は再生信号から抽出した同期
信号を選択し、高速再生時は付加同期信号を選択する。 【効果】 常に安定した同期信号を得ることができるた
め、常に最良な再生画面を再現でき、オンスクリーン文
字も常に正しい位置に表示することができる。
も、安定した同期信号を得ることの出来る磁気記録再生
装置を提供すること。 【構成】 ヘッド切り換え信号から付加垂直同期信号を
生成する機能を持つシリンダサーボ回路６と、付加垂直
同期信号及び時間軸補正回路７より出力された付加水平
同期信号を加算する加算器９と、通常の同期信号と加算
器で加算された付加同期信号とを選択する切り換え回路
１０とを有し、通常再生時は再生信号から抽出した同期
信号を選択し、高速再生時は付加同期信号を選択する。 【効果】 常に安定した同期信号を得ることができるた
め、常に最良な再生画面を再現でき、オンスクリーン文
字も常に正しい位置に表示することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープの走行方向
に対して斜め方向に記録／再生するヘリカルスキャン方
式のＶＴＲ等の磁気記録再生装置に係り、特に、ディス
プレイ上にテープ残量などの情報を表示させるためのオ
ンスクリーンディスプレイ（ＯＳＤ）回路を具備した磁
気記録再生装置に関する。
に対して斜め方向に記録／再生するヘリカルスキャン方
式のＶＴＲ等の磁気記録再生装置に係り、特に、ディス
プレイ上にテープ残量などの情報を表示させるためのオ
ンスクリーンディスプレイ（ＯＳＤ）回路を具備した磁
気記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＶＴＲにおいては、映像信号の垂直同期
信号や水平同期信号は、再生信号から抽出することが一
般的である。そして、現行のほとんどのＶＴＲでは、上
記の再生信号から抽出した同期信号を基準として、ディ
スプレイ（モニタ）上に磁気テープの走行モードや残量
等の情報を表示させるオンスクリーンディスプレイ機能
が具備されている。
信号や水平同期信号は、再生信号から抽出することが一
般的である。そして、現行のほとんどのＶＴＲでは、上
記の再生信号から抽出した同期信号を基準として、ディ
スプレイ（モニタ）上に磁気テープの走行モードや残量
等の情報を表示させるオンスクリーンディスプレイ機能
が具備されている。
【０００３】なお、後述する本発明のように、プリアン
プ出力を時間軸補正して映像信号を出力する公知例とし
ては、特開昭６４−４８５８０号公報が挙げられるが、
この先願公報に開示された従来技術においては、高速サ
ーチ中の垂直同期信号の処理、及びオンスクリーンディ
スプレイ機能については考慮されていない。
プ出力を時間軸補正して映像信号を出力する公知例とし
ては、特開昭６４−４８５８０号公報が挙げられるが、
この先願公報に開示された従来技術においては、高速サ
ーチ中の垂直同期信号の処理、及びオンスクリーンディ
スプレイ機能については考慮されていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、再生
信号から常に同期信号を抽出する従来技術にあっては、
例えば磁気テープを高速で走行させた場合には、特にテ
ープ下端付近において磁気テープと磁気ヘッドのスペー
シング量が増加（スペーシングロスが増加）することに
よって、再生レベルが低下、ないしは全く信号が得られ
ない状態となってしまう。このため、ノイズが混入する
ことにより同期信号が誤検出され、再生画面が乱れると
いう問題があった。
信号から常に同期信号を抽出する従来技術にあっては、
例えば磁気テープを高速で走行させた場合には、特にテ
ープ下端付近において磁気テープと磁気ヘッドのスペー
シング量が増加（スペーシングロスが増加）することに
よって、再生レベルが低下、ないしは全く信号が得られ
ない状態となってしまう。このため、ノイズが混入する
ことにより同期信号が誤検出され、再生画面が乱れると
いう問題があった。
【０００５】さらに、オンスクリーンディスプレイ機能
によりディスプレイ上に文字を表示させる場合、同期信
号が乱れることによって、所望する正しい位置に文字を
表示させることが出来なくなるという問題もあった。
によりディスプレイ上に文字を表示させる場合、同期信
号が乱れることによって、所望する正しい位置に文字を
表示させることが出来なくなるという問題もあった。
【０００６】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、磁気テープのいかなる走行モ
ードにおいても、安定した同期信号を得ることができ、
以って、常にオンスクリーン文字を所望する正しい位置
に表示可能な磁気記録再生装置を提供することにある。
その目的とするところは、磁気テープのいかなる走行モ
ードにおいても、安定した同期信号を得ることができ、
以って、常にオンスクリーン文字を所望する正しい位置
に表示可能な磁気記録再生装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、走行モードに応じ、オンスクリーンディ
スプレイ回路に入力する垂直同期信号を、時間軸補正回
路の出力から抽出したものから、シリンダタックパルス
より得られたヘッド切り換え信号から生成したものに置
き換えるように、構成される。
達成するため、走行モードに応じ、オンスクリーンディ
スプレイ回路に入力する垂直同期信号を、時間軸補正回
路の出力から抽出したものから、シリンダタックパルス
より得られたヘッド切り換え信号から生成したものに置
き換えるように、構成される。
【０００８】
【作用】上記のように構成することにより、例えば磁気
テープを高速で走行させた場合に、テープ下端における
テープ・ヘッド間のスペーシング量の増加による再生信
号のレベル低下や同期信号へのノイズの混入があって
も、ヘッド切り換え信号から得た付加垂直同期信号に置
き換えるため、常に安定した同期信号を得ることができ
る。
テープを高速で走行させた場合に、テープ下端における
テープ・ヘッド間のスペーシング量の増加による再生信
号のレベル低下や同期信号へのノイズの混入があって
も、ヘッド切り換え信号から得た付加垂直同期信号に置
き換えるため、常に安定した同期信号を得ることができ
る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図示した各実施例によって説
明する。図１は、本発明の第１実施例に係るＶＴＲの再
生系の構成を示すブロック図である。図１において、１
は回転シリンダで、記録／再生時には磁気テープが所定
角度にわたってヘリカルに巻き付けられる。２は回転シ
リンダ１に搭載された磁気ヘッドで、磁気テープの走行
方向に対して斜め方向にスキャンし、少なくとも映像信
号の再生を行う。３はシリンダモーターで、回転シリン
ダ１を任意の速度で回転駆動する。４はタックパルス発
生器で、シリンダモーター３の回転位相を検出してタッ
クパルス（シリンダタックパルス）を出力する。５はプ
リアンプで、磁気ヘッド２の出力を増幅すると共に、ヘ
ッド出力の切り換え機能を具備している。６はシリンダ
サーボ回路で、タックパルス発生器４からのタックパル
スを入力されると共に、シリンダモーター３に制御信号
を、プリアンプ５にヘッド切り換え信号をそれぞれ出力
する。７は時間軸補正回路で、プリアンプ５の出力信号
の時間軸方向の誤差（変動）を補正する。８は映像信号
処理回路で、時間軸補正回路８の出力信号に公知の再生
映像信号系の信号処理を施し、また、後述するように、
シリンダサーボ回路６から出力された垂直同期信号（付
加垂直同期信号）を、時間軸補正回路７の復調信号の垂
直同期部と置き換える処理を行う。９は加算器で、シリ
ンダサーボ回路６から出力された垂直同期信号と時間軸
補正回路７から出力された水平同期信号（付加水平同期
信号）とを加算する。１０は切り換え回路で、映像信号
処理回路８の出力信号と加算器９の出力信号のいずれか
を選択して出力する。１１は同期信号分離回路で、切り
換え回路１０の出力信号を入力され、垂直同期信号と水
平同期信号とをそれぞれ出力する。１２はオンスクリー
ンディスプレイ回路で、同期信号分離回路１１からの垂
直同期信号と水平同期信号とを基準として、映像信号処
理回路８の出力信号に文字や記号等をスーパーインポー
ズする。
明する。図１は、本発明の第１実施例に係るＶＴＲの再
生系の構成を示すブロック図である。図１において、１
は回転シリンダで、記録／再生時には磁気テープが所定
角度にわたってヘリカルに巻き付けられる。２は回転シ
リンダ１に搭載された磁気ヘッドで、磁気テープの走行
方向に対して斜め方向にスキャンし、少なくとも映像信
号の再生を行う。３はシリンダモーターで、回転シリン
ダ１を任意の速度で回転駆動する。４はタックパルス発
生器で、シリンダモーター３の回転位相を検出してタッ
クパルス（シリンダタックパルス）を出力する。５はプ
リアンプで、磁気ヘッド２の出力を増幅すると共に、ヘ
ッド出力の切り換え機能を具備している。６はシリンダ
サーボ回路で、タックパルス発生器４からのタックパル
スを入力されると共に、シリンダモーター３に制御信号
を、プリアンプ５にヘッド切り換え信号をそれぞれ出力
する。７は時間軸補正回路で、プリアンプ５の出力信号
の時間軸方向の誤差（変動）を補正する。８は映像信号
処理回路で、時間軸補正回路８の出力信号に公知の再生
映像信号系の信号処理を施し、また、後述するように、
シリンダサーボ回路６から出力された垂直同期信号（付
加垂直同期信号）を、時間軸補正回路７の復調信号の垂
直同期部と置き換える処理を行う。９は加算器で、シリ
ンダサーボ回路６から出力された垂直同期信号と時間軸
補正回路７から出力された水平同期信号（付加水平同期
信号）とを加算する。１０は切り換え回路で、映像信号
処理回路８の出力信号と加算器９の出力信号のいずれか
を選択して出力する。１１は同期信号分離回路で、切り
換え回路１０の出力信号を入力され、垂直同期信号と水
平同期信号とをそれぞれ出力する。１２はオンスクリー
ンディスプレイ回路で、同期信号分離回路１１からの垂
直同期信号と水平同期信号とを基準として、映像信号処
理回路８の出力信号に文字や記号等をスーパーインポー
ズする。
【００１０】上記した構成において、磁気テープに記録
された信号は、回転シリンダ１に搭載された磁気ヘッド
２により再生され、プリアンプ５により電圧増幅され
る。この再生信号は、例えばテープ速度を記録時の４０
倍程度の高速サーチ状態としたときには、磁気ヘッド２
と磁気テープの相対速度が、通常再生時に比べ大きく変
化してしまい、これにより再生信号に時間軸方向の誤差
（変動）が生じる。プリアンプ５からの再生信号を入力
される時間軸補正回路９は、上記の時間軸誤差を補正す
る処理を行なう。時間軸補正された再生信号は、映像信
号処理回路８で、ＦＭ復調やディエンファシスなどの輝
度信号の処理及び色信号の処理を施され、さらに、時間
軸補正回路９より発生した付加水平同期信号と磁気ヘッ
ド２から得られたノイズのある水平同期信号とを置き換
える処理が行なわれると共に、シリンダサーボ回路６が
発生した付加垂直同期信号と磁気ヘッド２から得られた
ノイズのある垂直同期信号とを置き換える処理が行なわ
れる。この後、映像信号処理回路８の出力は、オンスク
リーンディスプレイ回路１２で文字を付加された後、映
像出力信号として出力される。
された信号は、回転シリンダ１に搭載された磁気ヘッド
２により再生され、プリアンプ５により電圧増幅され
る。この再生信号は、例えばテープ速度を記録時の４０
倍程度の高速サーチ状態としたときには、磁気ヘッド２
と磁気テープの相対速度が、通常再生時に比べ大きく変
化してしまい、これにより再生信号に時間軸方向の誤差
（変動）が生じる。プリアンプ５からの再生信号を入力
される時間軸補正回路９は、上記の時間軸誤差を補正す
る処理を行なう。時間軸補正された再生信号は、映像信
号処理回路８で、ＦＭ復調やディエンファシスなどの輝
度信号の処理及び色信号の処理を施され、さらに、時間
軸補正回路９より発生した付加水平同期信号と磁気ヘッ
ド２から得られたノイズのある水平同期信号とを置き換
える処理が行なわれると共に、シリンダサーボ回路６が
発生した付加垂直同期信号と磁気ヘッド２から得られた
ノイズのある垂直同期信号とを置き換える処理が行なわ
れる。この後、映像信号処理回路８の出力は、オンスク
リーンディスプレイ回路１２で文字を付加された後、映
像出力信号として出力される。
【００１１】一方、シリンダモーター３は、シリンダサ
ーボ回路６からの制御信号を基に、回転シリンダ１を所
定の速度で回転させている。シリンダモータ３の回転位
相は、タックパルス発生器４により検出され、シリンダ
サーボ回路６に出力される。シリンダサーボ回路６で
は、このタックパルスを基に、シリンダモータ３に制御
信号を出力すると共に、プリアンプ５にヘッド切り換え
信号を出力する。さらに、シリンダサーボ回路６では、
特に映像信号処理や文字の表示位置を決定するのに必要
な垂直同期信号を、ヘッド切り換え信号から生成する。
加算器９では、シリンダサーボ回路６で生成された付加
垂直同期信号と、時間軸補正回路７で時間軸補正された
後の付加水平同期信号とを加算する。
ーボ回路６からの制御信号を基に、回転シリンダ１を所
定の速度で回転させている。シリンダモータ３の回転位
相は、タックパルス発生器４により検出され、シリンダ
サーボ回路６に出力される。シリンダサーボ回路６で
は、このタックパルスを基に、シリンダモータ３に制御
信号を出力すると共に、プリアンプ５にヘッド切り換え
信号を出力する。さらに、シリンダサーボ回路６では、
特に映像信号処理や文字の表示位置を決定するのに必要
な垂直同期信号を、ヘッド切り換え信号から生成する。
加算器９では、シリンダサーボ回路６で生成された付加
垂直同期信号と、時間軸補正回路７で時間軸補正された
後の付加水平同期信号とを加算する。
【００１２】切り換え回路１０においては、通常再生の
場合と、磁気テープを高速で走行させながら再生する
（以降高速サーチと記す）場合とで、オンスクリーンデ
ィスプレイ回路１２へ出力する同期信号の選択を行な
う。すなわち、切り換え回路１０では、通常再生の場合
は再生信号中に含まれる同期信号を選択し、高速サーチ
の場合は加算器９で加算された付加同期信号を選択し、
同期信号分離回路１１に出力する。同期信号分離回路１
１では、通常再生の場合は、再生信号中に含まれている
同期信号を抽出し、さらに垂直同期信号と水平同期信号
とを分離してオンスクリーンディスプレイ回路１２に出
力する。高速サーチの場合は、加算器９の出力である付
加同期信号をそれぞれ付加垂直同期信号と付加水平同期
信号とに分離し、オンスクリーンディスプレイ回路１２
に出力する。
場合と、磁気テープを高速で走行させながら再生する
（以降高速サーチと記す）場合とで、オンスクリーンデ
ィスプレイ回路１２へ出力する同期信号の選択を行な
う。すなわち、切り換え回路１０では、通常再生の場合
は再生信号中に含まれる同期信号を選択し、高速サーチ
の場合は加算器９で加算された付加同期信号を選択し、
同期信号分離回路１１に出力する。同期信号分離回路１
１では、通常再生の場合は、再生信号中に含まれている
同期信号を抽出し、さらに垂直同期信号と水平同期信号
とを分離してオンスクリーンディスプレイ回路１２に出
力する。高速サーチの場合は、加算器９の出力である付
加同期信号をそれぞれ付加垂直同期信号と付加水平同期
信号とに分離し、オンスクリーンディスプレイ回路１２
に出力する。
【００１３】図２は、高速サーチ時のオンスクリーン文
字表示の１例を示している。図２の（ａ）はヘッド出力
正常時の表示画面例であり、同図において、１３は、画
面上部及び下部を特定の信号で置き換えた信号置き換え
部、１４は、オンスクリーンディスプレイ回路１２でス
ーパーインポーズされた文字表示部である。高速サーチ
の場合、ヘッド・テープ間のスペーシング量の増加に伴
うＦＭ再生信号の出力低下によるノイズをマスクする
と、表示に見苦しさがなくなる。このため、本実施例で
は、画面上部及び下部を特定の信号で置き換えている
が、この信号置き換え部１３は必ずしも必要ではない。
また、文字表示部１４には、テープ残量，記録テープス
ピード，テープカウンタなどの情報が表示される。
字表示の１例を示している。図２の（ａ）はヘッド出力
正常時の表示画面例であり、同図において、１３は、画
面上部及び下部を特定の信号で置き換えた信号置き換え
部、１４は、オンスクリーンディスプレイ回路１２でス
ーパーインポーズされた文字表示部である。高速サーチ
の場合、ヘッド・テープ間のスペーシング量の増加に伴
うＦＭ再生信号の出力低下によるノイズをマスクする
と、表示に見苦しさがなくなる。このため、本実施例で
は、画面上部及び下部を特定の信号で置き換えている
が、この信号置き換え部１３は必ずしも必要ではない。
また、文字表示部１４には、テープ残量，記録テープス
ピード，テープカウンタなどの情報が表示される。
【００１４】図２の（ｂ）はヘッド出力異常時の表示画
面例である。ＦＭ再生信号の出力低下によりノイズが混
入した場合、同期信号が誤検出され、図２の（ｂ）の文
字表示部１５のように、正しい位置に文字が表示出来な
くなることがある。この現象を防ぐために、本発明の各
実施例では、通常の垂直同期信号の代わりに、ヘッド切
り換え信号から生成した付加垂直同期信号を用いるよう
にしている。
面例である。ＦＭ再生信号の出力低下によりノイズが混
入した場合、同期信号が誤検出され、図２の（ｂ）の文
字表示部１５のように、正しい位置に文字が表示出来な
くなることがある。この現象を防ぐために、本発明の各
実施例では、通常の垂直同期信号の代わりに、ヘッド切
り換え信号から生成した付加垂直同期信号を用いるよう
にしている。
【００１５】図３は、図１の各部の波形を示すものであ
る。タックパルス発生器４では、シリンダモータ３の回
転位相に同期したタックパルス（ａ）が出力される。シ
リンダサーボ回路６では、タックパルス（ａ）の立ち下
がりから一定期間τ1 後に同期したヘッド切り換え信号
（ｂ）を、プリアンプ５に出力する。また、シリンダサ
ーボ回路６は、ヘッド切り換え信号（ｂ）の立上りから
一定期間τ2 後に同期した付加垂直同期信号（ｆ）を、
映像信号処理回路８及び加算器９に出力する。一方、時
間軸補正回路７の出力エンベロープ（ｃ）は、高速サー
チ時には図３に示すように、エンベロープの入側の振幅
が低下しており、このまま映像信号処理回路８で処理を
行なうと、再生ビデオ信号（ｄ）は、図３に示すように
歪んだ波形となってしまう。したがって、このような歪
んだ波形の再生ビデオ信号（ｄ）から同期信号（ｅ）を
抽出すると、ノイズが混入した誤った同期信号が検出さ
れる。そこで、本実施例のオンスクリーンディスプレイ
回路１２では、高速サーチ時には、付加垂直同期信号
（ｆ）を選択することで、画面上の正しい位置に対応す
る文字出力パルス（ｇ）を出力するようになっている。
る。タックパルス発生器４では、シリンダモータ３の回
転位相に同期したタックパルス（ａ）が出力される。シ
リンダサーボ回路６では、タックパルス（ａ）の立ち下
がりから一定期間τ1 後に同期したヘッド切り換え信号
（ｂ）を、プリアンプ５に出力する。また、シリンダサ
ーボ回路６は、ヘッド切り換え信号（ｂ）の立上りから
一定期間τ2 後に同期した付加垂直同期信号（ｆ）を、
映像信号処理回路８及び加算器９に出力する。一方、時
間軸補正回路７の出力エンベロープ（ｃ）は、高速サー
チ時には図３に示すように、エンベロープの入側の振幅
が低下しており、このまま映像信号処理回路８で処理を
行なうと、再生ビデオ信号（ｄ）は、図３に示すように
歪んだ波形となってしまう。したがって、このような歪
んだ波形の再生ビデオ信号（ｄ）から同期信号（ｅ）を
抽出すると、ノイズが混入した誤った同期信号が検出さ
れる。そこで、本実施例のオンスクリーンディスプレイ
回路１２では、高速サーチ時には、付加垂直同期信号
（ｆ）を選択することで、画面上の正しい位置に対応す
る文字出力パルス（ｇ）を出力するようになっている。
【００１６】図４は、本発明の第２実施例に係るＶＴＲ
の再生系の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、図１の第１実施例と均等なものには同一符号を付
し、その説明は重複を避けるため割愛する。図４におい
て、１６は切り換え回路である。
の再生系の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、図１の第１実施例と均等なものには同一符号を付
し、その説明は重複を避けるため割愛する。図４におい
て、１６は切り換え回路である。
【００１７】本実施例が前記第１実施例と相違するの
は、図１の構成から加算器９を排して、シリンダサーボ
回路６からの付加垂直同期信号を、切り換え回路１６の
一方の入力端に入力し、切り換え回路１６のいま一方の
入力端には、映像信号出力回路８からの再生信号中に含
まれている同期信号を抽出して、垂直同期信号と水平同
期信号とに分離する同期信号分離回路１１からの垂直同
期信号を入力するようにした点にある。すなわち、オン
スクリーンディスプレイ回路１２に入力する垂直同期信
号は、切り換え装置１６によって、通常再生時は映像信
号処理回路８の出力から分離したものを選択し、高速サ
ーチ時はシリンダサーボ回路６で生成された付加垂直同
期信号を選択する。また、オンスクリーンディスプレイ
回路１２に入力する水平同期信号は、いずれの場合も、
映像信号処理回路８の出力から分離したものを用いる。
このような構成にすることで、システム全体の部品点数
を少なくすることが出来る。
は、図１の構成から加算器９を排して、シリンダサーボ
回路６からの付加垂直同期信号を、切り換え回路１６の
一方の入力端に入力し、切り換え回路１６のいま一方の
入力端には、映像信号出力回路８からの再生信号中に含
まれている同期信号を抽出して、垂直同期信号と水平同
期信号とに分離する同期信号分離回路１１からの垂直同
期信号を入力するようにした点にある。すなわち、オン
スクリーンディスプレイ回路１２に入力する垂直同期信
号は、切り換え装置１６によって、通常再生時は映像信
号処理回路８の出力から分離したものを選択し、高速サ
ーチ時はシリンダサーボ回路６で生成された付加垂直同
期信号を選択する。また、オンスクリーンディスプレイ
回路１２に入力する水平同期信号は、いずれの場合も、
映像信号処理回路８の出力から分離したものを用いる。
このような構成にすることで、システム全体の部品点数
を少なくすることが出来る。
【００１８】図５は、本発明の第３実施例に係るＶＴＲ
の再生系の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、図１の第１実施例および図４の第２実施例と均等な
ものには同一符号を付し、その説明は重複を避けるため
割愛する。図５において、１７はシリンダサーボ回路、
１８，１９はモノマルチである。
の再生系の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、図１の第１実施例および図４の第２実施例と均等な
ものには同一符号を付し、その説明は重複を避けるため
割愛する。図５において、１７はシリンダサーボ回路、
１８，１９はモノマルチである。
【００１９】本実施例が前記第２実施例と相違するの
は、シリンダサーボ回路１７が出力するヘッド切り換え
信号から、モノマルチ１８，１９によって付加垂直同期
信号を生成するようにした点にある。このような構成に
することで、シリンダサーボ回路１７の出力には、特に
付加垂直同期信号出力を設ける必要がなくなる。
は、シリンダサーボ回路１７が出力するヘッド切り換え
信号から、モノマルチ１８，１９によって付加垂直同期
信号を生成するようにした点にある。このような構成に
することで、シリンダサーボ回路１７の出力には、特に
付加垂直同期信号出力を設ける必要がなくなる。
【００２０】
【発明の効果】オンスクリーン文字のユレやガタつき
は、一般ユーザーにとって容易に判別可能な現象であ
り、発生すれば非常に大きな問題となる。しかし本発明
によれば、ＦＭ再生信号のレベルが低下し、ノイズが混
入した場合でも安定した垂直同期信号を得ることができ
るため、常に安定した再生画面を再現することができ、
オンスクリーン文字も常に所望する正しい位置に表示す
ることが出来る。
は、一般ユーザーにとって容易に判別可能な現象であ
り、発生すれば非常に大きな問題となる。しかし本発明
によれば、ＦＭ再生信号のレベルが低下し、ノイズが混
入した場合でも安定した垂直同期信号を得ることができ
るため、常に安定した再生画面を再現することができ、
オンスクリーン文字も常に所望する正しい位置に表示す
ることが出来る。
【図１】本発明の第１実施例に係るＶＴＲの再生系の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図２】高速サーチ時のオンスクリーン文字表示の１例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図３】図１における各部の波形を示す説明図である。
【図４】本発明の第２実施例に係るＶＴＲの再生系の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図５】本発明の第３実施例に係るＶＴＲの再生系の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
１ 回転シリンダ ２ 磁気ヘッド ３ シリンダモーター ４ タックパルス発生器 ５ プリアンプ ６ シリンダサーボ回路 ７ 時間軸補正回路 ８ 映像信号処理回路 ９ 加算器 １０ 切り換え回路 １１ 同期信号分離回路 １２ オンスクリーンディスプレイ回路 １３ 信号置き換え部 １４，１５ 文字表示部 １６ 切り換え回路 １７ シリンダサーボ回路 １８，１９ モノマルチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 5/956 Ｈ０４Ｎ 5/95 Ａ
Claims (6)
- 【請求項１】 回転シリンダに搭載された複数の磁気ヘ
ッドにより、磁気テープの走行方向に対して斜め方向に
記録し、記録された映像信号を再生するヘリカルスキャ
ン方式の磁気記録再生装置において、 前記回転シリンダを回転させるシリンダモーターと、 このシリンダモーターの回転位相を検出するタックパル
ス発生器と、 前記磁気ヘッドの出力信号を増幅するプリアンプと、 前記タックパルス発生器の出力信号を入力され、前記シ
リンダモーターに制御信号を出力し、かつ前記プリアン
プにヘッド切り換え信号を出力するシリンダサーボ回路
と、 前記プリアンプの出力信号の時間軸方向の誤差を補正す
る時間軸補正回路と、 この時間軸補正回路の出力信号をＦＭ復調及びディエン
ファシス処理し、前記ヘッド切り換え信号に基づき付加
垂直同期信号生成手段で生成された垂直同期信号を入力
され、前記時間軸補正回路の復調信号の垂直同期部を置
き換える処理を施す映像信号処理回路と、 前記付加垂直同期信号生成手段が出力する垂直同期信号
と前記時間軸補正回路が出力する水平同期信号を加算す
る加算器と、 前記映像信号処理回路の出力信号と前記加算器の出力信
号のいずれかを選択する切り換え回路と、 この切り換え回路の出力信号を入力され、垂直同期信号
と水平同期信号をそれぞれ出力する同期信号分離回路
と、 この同期信号分離回路が出力する垂直同期信号と水平同
期信号を基準として、前記映像信号処理回路の出力信号
に文字や記号等をスーパーインポーズするオンスクリー
ンディスプレイ回路とを、具備したことを特徴とする磁
気記録再生装置。 - 【請求項２】 請求項１記載において、 前記付加垂直同期信号生成手段は、前記シリンダサーボ
回路に備えられていることを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項３】 請求項１記載において、 前記付加垂直同期信号生成手段は、前記ヘッド切り換え
信号が入力されるモノマルチであることを特徴とする磁
気記録再生装置。 - 【請求項４】 回転シリンダに搭載された複数の磁気ヘ
ッドにより、磁気テープの走行方向に対して斜め方向に
記録し、記録された映像信号を再生するヘリカルスキャ
ン方式の磁気記録再生装置において、 前記回転シリンダを回転させるシリンダモーターと、 このシリンダモーターの回転位相を検出するタックパル
ス発生器と、 前記磁気ヘッドの出力信号を増幅するプリアンプと、 前記タックパルス発生器の出力信号を入力され、前記シ
リンダモーターに制御信号を出力し、かつ前記プリアン
プにヘッド切り換え信号を出力するシリンダサーボ回路
と、 前記プリアンプの出力信号の時間軸方向の誤差を補正す
る時間軸補正回路と、 この時間軸補正回路の出力信号をＦＭ復調及びディエン
ファシス処理し、前記ヘッド切り換え信号に基づき付加
垂直同期信号生成手段で生成された垂直同期信号を入力
され、前記時間軸補正回路の復調信号の垂直同期部を置
き換える処理を施す映像信号処理回路と、 この映像信号処理回路の出力信号を入力され、垂直同期
信号と水平同期信号をそれぞれ出力する同期信号分離回
路と、 前記付加垂直同期信号生成手段が出力する垂直同期信号
と前記同期信号分離回路が出力する垂直同期信号のいず
れかを選択する切り換え回路と、 この切り換え回路の出力する垂直同期信号及び前記同期
信号分離回路が出力する水平同期信号を基準として、前
記映像信号処理回路の出力信号に文字や記号等をスーパ
ーインポーズするオンスクリーンディスプレイ回路と
を、具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項５】 請求項４記載において、 前記付加垂直同期信号生成手段は、前記シリンダサーボ
回路に備えられていることを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項６】 請求項４記載において、 前記付加垂直同期信号生成手段は、前記ヘッド切り換え
信号が入力されるモノマルチであることを特徴とする磁
気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6258323A JPH08125975A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6258323A JPH08125975A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08125975A true JPH08125975A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17318655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6258323A Pending JPH08125975A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08125975A (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6258323A patent/JPH08125975A/ja active Pending
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