JPH08125841A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH08125841A
JPH08125841A JP6285815A JP28581594A JPH08125841A JP H08125841 A JPH08125841 A JP H08125841A JP 6285815 A JP6285815 A JP 6285815A JP 28581594 A JP28581594 A JP 28581594A JP H08125841 A JPH08125841 A JP H08125841A
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paint
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JP6285815A
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English (en)
Inventor
Takashi Nonaka
隆 野中
Fumio Mikami
文夫 三上
Masayuki Hirose
正幸 広瀬
Kiyohisa Sugishima
喜代久 杉島
Kenji Hara
健二 原
Eiichi Motoyama
栄一 本山
Toshio Hayashi
俊男 林
Shigeo Yamagata
茂雄 山形
Koji Arai
康治 新井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マーキングした原稿にある程度のはみ出しや
隙間があっても正確なマーカ編集を行うことができる画
像処理装置を提供する。 【構成】 原稿をCCDセンサで走査し、1ライン前の
編集情報と、今回の副走査(縦)方向の距離情報と、今
回の読み込んだ注目画素の色とに基づいて、領域モード
及び印字色の判定を行い、必要に応じて色設定処理(ペ
イント決定色、ライン決定色等の設定)を行う。1ライ
ン前の編集情報は、具体的には、読み込み色情報(前
色)、領域モード、主走査(横)方向の距離情報及びペ
イント又はライン決定色である。領域としては、ノーマ
ル、ペイント、ライン及びペイント内ラインがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像処理装
置に関し、特に原稿上に所定の色マーカでマーキングさ
れた色の情報に基づいて所定のマーカ編集を施すものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー複写機において、白黒
の原稿上に市販のマーカペンにより所望範囲を囲んだ
り、なぞったりしてその範囲の色付けを行うマーカ編集
機能が提案されている。このようなマーカ編集機能とし
て、例えば図1の上段に示すように下地が白色の原稿上
において、黒線で決定されている閉区間の内側を色マー
カで着色することにより、閉区間全体をそのマーカの色
に着色してプリントアウトするペイントモードや、同図
の中段に示すように下地が白色の原稿上において、黒線
の周囲を色マーカで着色することにより、黒線を赤線に
変換着色してプリントアウトするラインモードなど複数
のモードなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、色マー
カによるマーキングは人の手で行われるため、例えばは
み出したり隙間ができたりして、正確に編集領域の設定
が行われずに使用者の意図しない画像が出力されるとい
う問題がある。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、ある程度のはみ出しや隙間があっても正確なマー
カ編集を行うことができる画像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、所定のマーカによりマーキングされた原稿を
走査して原稿上の画像情報を読み取る読み取り手段と、
読み取った画像情報に基づいて原稿上の画素の色を判定
し、該判定した色の情報に基づいて所定のマーカ編集処
理を施すマーカ編集手段とを備える画像処理装置におい
て、前記マーカ編集手段は、1ライン前の編集処理情報
を記憶する記憶手段と、前記読み取り手段が今回読み取
った注目画素と特定画素との距離を計算する距離計算手
段とを有し、前記1ライン前の編集処理情報と、前記計
算した距離と、前記注目画素の色情報とを用いてマーカ
編集処理を施すようにしたものである。
【0006】また、前記マーカ編集手段は、前記注目画
素が所定の複数領域のいずれにあるかを判定する領域判
定手段を有し、前記記憶手段が記憶する編集処理情報
は、前記注目画素の色を示す読み込み色と、前記注目画
素が複数の領域のうちのどの領域にあるかを示す領域情
報と、特定領域(ペイント領域、ライン領域)での印字
色を示す決定色と、前記距離計算手段によって計算され
た前記読み取り手段の主走査方向の距離とから成ること
が望ましい。
【0007】また、前記領域判定手段は、前記注目画素
と特定画素との距離を所定値と比較し、該比較結果に応
じて領域判定を行うことことが望ましい。
【0008】また、前記原稿において、背景色を第1の
色(白色)とし、表示色を第2の色(黒色)とし、マー
カ色を第3の色とすると、前記領域判定手段は、1ライ
ン前の領域が第1の領域(ノーマル領域)の場合であっ
て前読み込み色が第1の色で前記注目画素の色が第3の
色であるときは、前記注目画素と第2の色の画素との距
離に応じて領域判定を行うことが望ましい。
【0009】さらに、前記領域判定手段は、1ライン前
の領域が第2の領域(ペイント領域)の場合であって前
読み込み色が第1の色で前記注目画素の色が第2の色で
あるときは、前記注目画素と第3の色の画素との距離に
応じて領域判定を行うことが望ましい。
【0010】さらに、前記領域判定手段は、1ライン前
の領域が第2の領域(ペイント領域)の場合であって前
読み込み色が第3の色で前記注目画素の色が第1の色で
あるときは、前記注目画素と第2の色の画素との距離に
応じて領域判定を行うことが望ましい。
【0011】さらに、前記領域判定手段は、1ライン前
の領域が第3の領域(ライン領域)の場合であって前読
み込み色が第3の色で前記注目画素の色が第2の色であ
るときは、前記注目画素と第1の色の画素との距離に応
じて領域判定を行うことが望ましい。
【0012】さらに、前記領域判定手段は、1ライン前
の領域が第4の領域(ペイント内ライン領域)の場合で
あって前読み込み色が第3の色で前記注目画素の色が第
1の色であるときは、前記注目画素と第2の色の画素と
の距離に応じて領域判定を行うことが望ましい。
【0013】また、本発明は、所定のマーカによりマー
キングされた原稿を走査して原稿上の画像情報を読み取
り手段により読み取り、読み取った画像情報に基づいて
原稿上の画素の色を判定し、該判定した色の情報に基づ
いて所定のマーカ編集処理を施す画像処理方法におい
て、1ライン前の編集処理情報を記憶し、前記読み取り
手段が今回読み取った注目画素と特定画素との距離を計
算し、前記1ライン前の編集処理情報と、前記計算した
距離と、前記注目画素の色情報とを用いてマーカ編集処
理を施すようにしたものである。
【0014】
【作用】請求項1の画像処理装置又は請求項9の画像処
理方法によれば、1ライン前の編集処理情報が記憶され
るとともに、読み取り手段が今回読み取った注目画素と
特定画素との距離が計算され、1ライン前の編集処理情
報と、注目画素と特定画素との距離と、注目画素の色情
報とを用いてマーカ編集処理が施される。
【0015】請求項2の画像処理装置によれば、注目画
素が所定の複数領域のいずれにあるかが判定され、注目
画素の色を示す読み込み色と、前記注目画素が複数の領
域のうちのどの領域にあるかを示す領域情報と、特定領
域での印字色を示す決定色と、前記距離計算手段によっ
て計算された前記読み取り手段の主走査方向の距離とが
編集処理情報として記憶される。
【0016】請求項3の画像処理装置によれば、注目画
素の特定画素との距離が所定値と比較され、該比較結果
に応じて領域判定が行われる。
【0017】請求項4の画像処理装置によれば、1ライ
ン前の領域が第1の領域の場合であって前読み込み色が
第1の色で前記注目画素の色が第3の色であるときは、
注目画素と第2の色の画素との距離に応じて領域判定が
行われる。
【0018】請求項5の画像処理装置によれば、1ライ
ン前の領域が第2の領域の場合であって前読み込み色が
第1の色で前記注目画素の色が第2の色であるときは、
注目画素と第3の色の画素との距離に応じて領域判定が
行われる。
【0019】請求項6の画像処理装置によれば、1ライ
ン前の領域が第2の領域の場合であって前読み込み色が
第3の色で前記注目画素の色が第1の色であるときは、
注目画素と第2の色の画素との距離に応じて領域判定が
行われる。
【0020】請求項7の画像処理装置によれば、1ライ
ン前の領域が第3の領域の場合であって前読み込み色が
第3の色で前記注目画素の色が第2の色であるときは、
注目画素と第1の色の画素との距離に応じて領域判定が
行われる。
【0021】請求項8の画像処理装置によれば、1ライ
ン前の領域が第4の領域の場合であって前読み込み色が
第3の色で前記注目画素の色が第1の色であるときは、
注目画素と第2の色の画素との距離に応じて領域判定が
行われる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0023】まず、本実施例におけるマーカ編集の内容
を説明する。モノクロ原稿に色マーカで色付けしてマー
カ編集を行うと、図1に示すような出力が得られる。
【0024】即ち、同図上段に示すように黒線で仕切
られた閉領域の内側をマーキングする(但し、黒線から
1mm以内に隣接してマーキングする必要がある)と、
閉領域内がマーカの色で塗りつぶされる。また、同図
中段に示すように黒線を包含する形でマーキングする
(但し、黒線の周りは1mm以上の幅で塗りつぶす必要
がある)と、黒線がマーカの色で置き換えられる。さ
らに、同図下段に示すように上記との複合型で、外
側の黒線で仕切られた閉領域の内側を第1の色でマーキ
ングするとともに内側の黒線を包含する形で第2の色で
マーキングすると、外側の黒線の内部は第1の色で塗り
つぶされ、内側の黒線は第2の色に置換される。
【0025】上記の処理を行うために、図2
(a)に示すようなマーカ色付け条件が必要である。即
ち、黒の閉区間の内側をマーキングする場合には、隙間
及びはみ出しを所定範囲以内まで許す(例えば隙間は1
mm以内、はみ出しは0.3mm以内、同図#1参
照)。また黒文字の周りを所定範囲以上で塗りつぶされ
なければならない(例えば1mm以上、同図#2参
照)。その他にペイント領域内の黒はマーカから所定範
囲以上離れていなければならない(例えば1mm以上、
同図#3参照)また、ペイント領域の境界となる黒線の
幅及びマーカ塗り幅も所定値以上なければならない(例
えば0.3mm以上、同図#4参照)。これらのマーカ
色付け条件を満たす原稿は正しく処理され、同図(b)
のような出力が得られる。
【0026】これらの処理を実現するために本実施例で
用いたフルカラー複写機の画像処理部の構成を図3に示
す。221は原稿画像を読み取り、RGBデータを出力
するCCDラインセンサ、222はRGBデータを増幅
するアンプ回路、223はRGBデータを8ビットのデ
ィジタル値に量子化するAD変換器、224は画像デー
タをシェーディング補正するシェーディング補正回路、
225は読み取られたRGBデータの位置ずれを補正す
る色ずれ補正回路、226は黒文字を検出して、黒文字
信号を生成する黒文字検出回路、227はマーカ編集回
路、228は拡大縮小の変倍を行う変倍回路、229は
空間フィルタ233や二値化回路235で用いられる信
号を生成する制御信号生成回路、230はLOGテーブ
ルに従ってLOG変換を行うLOG変換回路、231は
LOG変換後のCMY(Cyan,Magenta,Y
ellow)データの中から最小値を抽出する最小値抽
出回路、232は行列演算によりマスキングとUCRを
行うマスキング・UCR回路、233はエッジ強調また
はスムージング処理を行う空間フィルタ回路、234は
入力信号をガンマ(γ)変換するガンマ変換回路、23
5はディザ法などで8ビットの多値データを二値化する
二値化回路、236はCMYK(シアン、マゼンタ、イ
エロー、黒)各ヘッド間の調整をするヘッドタイミング
調整回路、237は調整されたヘッドを駆動するヘッド
ドライバ回路、238はCMYK4色のBJインクヘッ
ドである。ただし、マーカ編集処理を行う場合、LOG
変換回路230、マスキング・UCR回路232は何も
処理をしない(スルー)ように設定される。
【0027】次に、マーカ編集回路227の詳細を、図
4を参照して説明する。
【0028】マーカ編集回路227に入力されたデータ
はまずマーカ色判別部21の白黒判定回路21a及び色
判定回路21bに入る。白黒判定回路21aでは無彩色
である白と黒を判定し、色判定回路21bではCMYの
最小値を各値から減算し、残った二成分の比で色を判定
する。これらで判定された、白、黒、色がコード化回路
21cで図5に示すテーブルを用いて対応する色コード
に変換される。コード化回路21cの出力はノイズ除去
部22に入力される。また黒に関してはハーフトーンを
出力するために白黒判定回路21a及び色判定回路21
bの出力からの黒であるかどうか示す黒信号とCMYの
生データから黒濃度生成回路21dで黒濃度信号を作り
出す。
【0029】色コードは、副走査方向ノイズ除去回路2
2aに入力され、同色の連続する画素数が所定値以下で
あればノイズであると判断し除去する。遅延回路22b
はノイズ除去回路21aの処理で遅延が生じるので、そ
れに黒濃度信号を同期させるために設けられている。次
に主走査方向ノイズ除去部23で、入力されたデータと
FIFOメモリ23aで一ライン遅延されたデータを用
いて同じ色の画素の連続性を論理回路23bで計算しF
IFOメモリ23dに記憶させる。さらにFIFOメモ
リ23dのデータを使って入力データとFIFOメモリ
23aの出力データのどちらを色コードとして出力する
かを決定する。
【0030】次に領域判定部24の説明をする。この領
域判定部24は、画像の各画素を4つの領域のどの領域
であるかを決定するものである。4つの領域は以下に示
す通りである。
【0031】1)ノーマル領域 2)ペイント領域 3)ライン領域 4)ペイント内ライン領域 ノーマル領域は、何もしない領域であり、初期値はこの
領域に設定されている。ペイント領域は閉区間内を塗り
つぶす領域である。但し、境界の黒線上ではノーマル領
域とする。ライン領域は黒色をマーカ色に置き換える領
域である。ペイント内ライン領域は、ペイント領域とラ
イン領域の複合型であり、ペイント領域内のライン領域
のことを呼ぶ。これらの領域判定方法には、次の4つの
モードがある。
【0032】1)ペイントライン自動識別モード 2)ライン専用モード 3)ペイント専用モード1 4)ペイント専用モード2 ペイントライン自動識別モードは4つの領域をマーカの
塗り方に応じて自動で判定するもので、ライン専用モー
ドはどのような塗り方をしても決してペイント領域に入
らないモードである。ペイント専用モード1,2はどの
ような塗り方をしても決してライン領域に入らないモー
ドであり、これらは切り替え可能である。
【0033】この領域判定部21は、図6に示すよう
に、センサに対して、各画素について主走査方向の1ラ
イン前の画素の記憶データをFIFOメモリ24bに持
っている。記憶データには、1ライン前の読み込んだ画
素が白か黒かマーカのいずれであるかを記憶しておく前
読み込み色、ノーマル領域かペイント領域かライン領域
かペイント内ライン領域のいずれであるかを記憶してお
く領域、主走査方向の黒画素からの距離を記憶しておく
横方向黒距離カウンタ、主走査方向の色あるいは白画素
からの距離を記憶しておく横方向色白兼用距離カウン
タ、ペイント領域時に何色で印刷するかを記憶しておく
ペイント決定色、ラインあるいはペイント内ライン領域
時に何色で印字するかを記憶しておくライン決定色、主
走査方向に対して何色から変化して現在の色になったか
を記憶しておく履歴色がある。これらのデータと読み込
まれたデータの論理合成により、印字色が決定される。
詳細については後述する。
【0034】領域判定部24の判定出力は、領域補正部
25の補正回路25aで周囲の画素と比較され、誤った
領域に入っていると判定されると周囲の画素に基づいて
補正される。メモリ(SRAM)25bは、バンドのま
たがりで前のバンドを補正するための元のデータを記憶
しておくために設けられている。
【0035】以上に述べた処理後の色コードが出力変換
部26に入力される。この入力データはセレクタ26a
により、領域判定する前のデータやノイズ除去前のデー
タなどの色コードと切り替えることが可能であり、セレ
クタ26の出力信号は印字色判定回路26bに入力され
る。
【0036】印字色判定回路26bは4ビットの色コー
ドを、あらかじめ設定されたテーブルを用いてCMYK
のデータに変換する回路である。また黒に関しては、ハ
ーフトーンを実現するために、色判別部21で生成され
た黒濃度信号を用いて濃度生成回路26cで濃度を生成
している。
【0037】出力変換部26のの中には出力モードとし
て次の3モードがある。
【0038】1)標準バックモード 2)標準ブルーバックモード 3)特別ブルーバックモード 標準バックモードは領域判定回路で生成された色コード
(4ビット)をCMYK(各成分8ビット)の出力テー
ブルで変換して出力するモードである。標準ブルーバッ
クモードは標準バックモードの白と出力決定された画素
をブルー、黒と出力決定された画素を白に変換して出力
するもので、OHP原稿で用いるブルーバック原稿を作
成できる。特別ブルーバックモードは、標準ブルーバッ
クモードとほぼ同様であるが、ペイント領域内の黒だけ
はそのまま出力するモードである。
【0039】以上の処理を終えたCMYKデータは、図
3に示された変倍、マスキング、2値化などの処理を行
い、プリンタ部で印字される。
【0040】次に領域判定部24の詳細な説明を図7〜
10を用いて行う。まず最初にこれら図に示した表の項
目について左側から説明する。
【0041】ペイント決定色とはペイント領域を何色で
印字するかを記憶しておくものである。図11(a)に
示すように、の時点でノーマル領域からペイント領域
に遷移した時にペイント決定色に読み込み色を記憶して
おく。これによりの時点では読み込み色が白でありペ
イント領域である場合にはペイント決定色を使っての
時点と同じ色で印字できる。
【0042】ライン決定色はライン領域、あるいはペイ
ント内ライン領域で読み込み色が黒の部分を何色で印字
するかを記憶しておくものである。図11(b)に示す
ように、の時点でノーマル領域からライン領域に遷移
した時にライン決定色に読み込み色が記憶される。これ
によりの時点で読み込み色が黒でライン領域ならばラ
イン決定色を使っての時点と同じ色で印字できる。
【0043】領域モードはまさに領域判定部24で決定
した領域を記憶しておくものである。
【0044】横カウンタは4種類の距離を記憶しておく
カウンタである。第1の横カウンタYBK1は、図11
(c)に示すように主走査方向の黒からの距離を記憶し
て黒線とマーカの隙間を測るためのもので、黒でリセッ
トされる(以後、横とは主走査方向を表すものとす
る)。第2の横カウンタYBK2は図11(d)に示す
ように横方向の黒からの距離を記憶してマーカのはみ出
し幅を測るためのもので、黒でリセットされる。第3の
横カウンタYIROWHH1は図11(e)に示すよう
に横方向の色からの距離を記憶してマーカと黒線の隙間
を測るためのもので、マーカ色でリセットされる。第4
のカウンタYIROWHH2は図11(f)に示すよう
に横方向の白からの距離を記憶してマーカの幅を測るた
めのもので、白でリセットされる。
【0045】前読み込み色(前色)は1ライン前の読み
込み色を記憶しておくためのものである。
【0046】以上説明したものが1ライン前の記憶デー
タとしてFIFOメモリに記憶されている。
【0047】次にセンサ並びに方向の処理として縦カウ
ンタがある。これは副走査方向について横カウンタと同
様の距離を測るためのものであり、第1から第4までの
縦カウンタTTBKH1,TTBKH2,TTIROH
及びTTWHHは、それぞれ第1から第4までの横カウ
ンタYBK1,YBK2,YIROWHH1及びYIR
OWHH2の処理を縦方向について行うものである。こ
れらの縦カウンタはセンサの読み取り色だけで処理を行
うことができるので1ライン前のデータを記憶データと
して持つ必要がなく、距離を図ることができる(以後、
縦とは副走査方向を表すものとする)。以上のデータと
センサが読み込んだ読み込み色(今色)の組み合わせに
より、注目画素に対する領域、印字色、ペイント決定
色、ライン色等の複数の出力コードを得る。
【0048】次にカウンタについて説明する。本実施例
ではセンサ幅は128画素としているが、ここでは説明
の簡略化のため10画素とする。図12に示すように1
次元のセンサがセンサ素子の並び方向と直角に移動する
ことにより2次元の画像を読み取るわけであるが、時系
列で見ると図に示す番号順にデータが処理される。今7
5番の画素を読み取ったとすると、縦方向のカウンタ計
算のために必要となるデータは71から80までの画素
データである。これらはセンサが今読み取っているデー
タであるのでメモリに持っておく必要がない。
【0049】しかし横方向のカウンタ計算に必要となる
データは5,15,25,……,65である。これらは
どこかに記憶し、しかも75番のデータが読み取られた
ときに、それらのデータを取り出さなければならない。
これを実現するためにFIFOメモリ(24b)を用い
ている。図12の例では10画素分のFIFOメモリを
持っていれば75番のデータが読み取られたときには6
5番のデータがFIFOメモリから出力され、カウンタ
の計算をすることができる。単純に読み取ったデータを
記憶しておくのであれば、55番や45番などの以前の
データも必要であるが、カウンタの計算のためには、例
えば75番のカウンタ値を計算するには65番までのカ
ウンタ値と75番の読み取り色でカウンタ値を決定すれ
ば良いので1つ前の65番のカウンタに関する情報(カ
ウンタ値)がFIFOメモリに保持されていれば良い。
【0050】ここで、メモリとしてFIFOメモリを持
つ横カウンタについてその動作を詳しく説明する。カウ
ンタは人の手によるマーキングで生じる隙間やはみ出し
をどこまで許すかを決定するものであり、本実施例では
隙間を1[mm]、はみ出しを0.3[mm]まで許す
ことにし、400dpiの解像度ではそれぞれ16[画
素]、5[画素]に対応する。
【0051】ここで16画素をカウントするカウンタは
4ビット必要であり、そのカウンタが4つ、センサ並び
の数(128個)だけ必要であり、カウンタのためだけ
のメモリを大量に確保しなければならないという問題が
生ずるため、本実施例では、第1と第2の横カウンタ
(YBK1,YBK2)を兼用するとともに、第3と第
4の横カウンタ(YIROWHH1,YIROWHH
2)を兼用するようにしている。
【0052】これにより、FIFOメモリ容量を半減す
ることができ、このメモリ量低減はラスタスキャン方式
に適用する場合に特に大きな効果を発揮する。
【0053】1つのカウンタで2つのカウンタを兼用す
る方法を具体的に説明する。まず、図13を用いてペイ
ント領域の入口の隙間を図る第1の横カウンタYBK1
とペイント領域の出口のはみ出しを測る第2の横カウン
タYBK2の兼用を説明する。図13のAについて考え
ると、画像は図に示す通り黒白白白白白白白色色とな
る。ここでは兼用カウンタが第1及び第2の横カウンタ
YBK1,YBK2の動作をすることになる。この兼用
カウンタは1画素読み進む毎にカウントアップし、読み
取り画素が黒でリセットするカウンタであるので、図の
ように黒でカウント値が0となり、黒以外の時はカウン
トアップされる。そしてある値に達すると(ここでは8
までカウントできるカウンタとする)、その値を保持す
るよう構成されている。
【0054】この様な動作をするカウンタの値が隙間許
容値(図では8)以上になるとFullを出力するよう
なカウンタを第1の横カウンタYBK1とする。つま
り、隙間許容値以下であれば黒から近いことを示すNo
tFullを出力し、隙間許容値以上であれば黒から遠
いことを示すFullを出力するカウンタである。ま
た、兼用カウンタの値がはみ出し許容値(図では4)以
上になるとNotFullからFullになるようなカ
ウンタを第2の横カウンタYBK2とする。これもはみ
出し許容値以下であれば黒から近いことを示すNotF
ullを出力し、はみ出し許容値以上であれば黒から遠
いことを示すFullを出力する。
【0055】ここでもう一度、図13のA,Bを見る。
この場合、画像が白から色(マーカ)に変化した時に兼
用カウンタを第1の横カウンタYBK1として使用す
る。Aの場合は兼用カウンタが8なので図中の#1で示
すように第1の横カウンタYBK1はFullとなり、
黒から遠いことが検知できる。Bの場合は兼用カウンタ
が5なので#2で示すように第1の横カウンタYBK1
はNotFullとなり、黒から近いことが検知でき
る。
【0056】図13のC,Dでは、画像が色(マーカ)
から白に変化した時に兼用カウンタを第2の横カウンタ
YBK2として使用する。Cの場合は兼用カウンタが3
でありはみ出し許容値の4よりも小さいので図中の#3
で示すように第2の横カウンタYBK2がNotFul
lとなり、黒から近いことが検知できる。Dの場合は画
像が色(マーカ)から白に変化した時に兼用カウンタは
8であり、#4で示すように第2の横カウンタYBK2
がFullとなり、黒から遠いことが検知できる。隙間
許容値、はみ出し許容値はレジスタで実現できるので以
上に説明したようにFIFOメモリとしては兼用カウン
タ用の1つ分確保するだけで2つのカウンタを別個に設
けた場合と同様の動作を実現できる。
【0057】次に図14を用いてペイント領域の出口の
隙間を測る第3の横カウンタYIROWHH1とペイン
ト領域の入口のはみ出しを測る第4の横カウンタYIR
OWHH2の兼用を説明する。図14では兼用カウンタ
が第3及び第4のカウンタYIROWHH1,YIRO
WHH2の動作をする。
【0058】ここで、第3の横カウンタYIROWHH
1は色(マーカ)からの距離を測り、第4の横カウンタ
YIROWHH2は白からの距離を測るので兼用カウン
タのリセット条件が異なる。そこで本実施例では、領域
情報を用いてリセット条件を切り替えることにより、こ
れらの2つのカウンタを兼用するようにしている。具体
的に説明するとペイント領域中は色(マーカ)でリセッ
トし、ノーマル領域では白でリセットする。
【0059】これにより、前述した第1及び第2のカウ
ンタYBK1,YBK2の場合と同様に、カウンタの兼
用を実現することができる。
【0060】図14のA,Bについて説明する。上述し
たようにこの場合はペイント領域にあるので兼用カウン
タは色(マーカ)でリセットするカウンタとし、図のよ
うに色(マーカ)で0となり、それ以外の時はカウント
アップされる。そして所定値に達すると(ここでは8ま
でカウントできるカウンタとする)、その値を保持す
る。この様な動作をする兼用カウンタの値が隙間許容値
(図では8)以上になるとNotFullからFull
になるようなカウンタを第3の横カウンタYIROWH
H1とする。つまり、隙間許容値以下であれば色(マー
カ)から近いというNotFullを出力し、隙間許容
値以上であれば色(マーカ)から遠いというFullを
出力するカウンタである。また、兼用カウンタの値がは
み出し許容値(図では4)以上になるとNotFull
からFullになるようなカウンタを第4の横カウンタ
YIROWHH2とする。これもはみ出し許容値以下で
あれば色(マーカ)から近いというNotFullを出
力し、はみ出し許容値以上であれば色(マーカ)から遠
いというFullを出力する。
【0061】ここでもう一度、図14のA,Bを見る。
この場合、画像が白から黒に変化した時に兼用カウンタ
を第3の横カウンタYIROWHH1として使用する。
Aの場合は兼用カウンタが8なので図中の#1で示すよ
うに第3の横カウンタYIROWHH1はFullとな
り、色(マーカ)から遠いことが検知できる。Bの場合
は兼用カウンタが5なので#2で示すように第3の横カ
ウンタYIROWHH1はNotFullとなり、色
(マーカ)から近いことが検知できる。
【0062】図14のC,Dでは、画像が色(マーカ)
から黒に変化した時に兼用カウンタを第4の横カウンタ
YIROWHH2として使用する。Cの場合は兼用カウ
ンタが7でありはみ出し許容値の4よりも大きいので図
中の#3で示すように第4の横カウンタYIROWHH
2がFullとなり、白から遠いことが検知できる。D
の場合は兼用カウンタが画像が色(マーカ)から黒に変
化した時に兼用カウンタは3であり、#4で示すように
第4の横カウンタYIROWHH2がNotFullと
なり、白から近いことが検知できる。隙間許容値、はみ
出し許容値はレジスタで実現できるので以上に説明した
ようにFIFOメモリとして兼用カウンタ様の1つ分を
確保するだけで2つのカウンタを別個に設けた場合と同
様の動作を実現できる。以後、第1から4までの横カウ
ンタがNotFullとは距離が近いことを表し、Fu
llとは距離が遠いことを表す。
【0063】次にセンサ並び方向の処理である縦カウン
タについて図15を用いて説明する。左側にセンサを示
す。注目画素を丸で示す。説明のためにここでは印字範
囲を16画素、読み取り範囲を32画素、隙間許容範囲
を8画素、はみ出し許容範囲を4画素とする。
【0064】の場合に黒からの距離を計測する第1、
第2の縦カウンタTTBKH1,TTBKH2を説明す
る。この時隙間許容範囲内に黒画素が存在するので第1
の縦カウンタTTBKH1はNotFull(黒から近
い)となり、はみ出し許容範囲内にも黒画素が存在する
ので第2の縦カウンタTTBKH2もNotFull
(黒から近い)となる。次にの場合に色からの距離を
計測する第3の縦カウンタTTIROHを説明する。こ
のカウンタは隙間許容範囲に対してのみ距離を測る。こ
の時隙間許容範囲内には色画素が存在するので第3の縦
カウンタTTIROHはNotFull(色から近い)
となる。最後にの場合に白からの距離を計測する第4
の縦カウンタTTWHHを説明する。このカウンタはは
み出し許容範囲に対してのみ距離を測る。この時はみ出
し許容範囲内には白画素が存在しないので第4の縦カウ
ンタTTWHHはFull(白画素から遠い)となる。
【0065】このようにして横方向のカウンタと同様の
動作を、読み取ったデータのみで行うことができる。但
し、図にも示した通り印字幅以上に読み取りデータが必
要であり、マーカ編集処理をする時のみセンサの上下端
を余分に読み取る。
【0066】次に図7〜10の領域判定条件の中で、1
ライン前の領域がノーマル領域の場合(図7)について
表に従って詳細を説明する。
【0067】(1−1)前読み込み色(前色)が白で読
み込み色(今色)が白の場合は、図16(a)に示すよ
うに様々な図形や文字が混在する画像の中の白地の部分
に相当する。つまり画像の中で図形や文字などが存在し
ない領域であるのでマーカ編集では何も処理をせず、ノ
ーマル領域を保持し、印字色は白を印字する。
【0068】(1−2)前読み込み色が白で読み込み色
が黒の場合は、図16(b)に示すように白地から黒文
字に変化する部分や、ペイント領域の境界である黒枠に
変化する部分に相当する。これもマーカ編集では何も処
理しない領域なのでノーマル領域を保持し、印字色は黒
を印字する。黒文字の部分はマーカが近くに存在しない
ので明らかにノーマル領域である。ペイント領域の境界
である黒枠もマーカに変化した時に初めてペイント領域
に入るので黒枠ではまだノーマル領域のままである。
【0069】(1−3)前読み込み色が白で読み込み色
がマーカの場合は、図2で説明したように黒からの距離
が問題であり、この距離により処理を切り替えることが
必要となる。
【0070】即ち、ペイントライン自動判定モードにお
いて、白からマーカに変化した時、ペイント領域の入口
の隙間であってもライン領域の入口であっても、図17
のように局所的にみると全く同じ状態であるため、カウ
ンタを用いて黒からの距離を検知し、黒とマーカの隙間
が許容範囲内であるかどうかによって領域を切り替え
る。
【0071】これにより、ペイント領域の入口での黒枠
とマーカの間の隙間を許すことができるようになる。
【0072】図18が黒から近い時の処理で図19が黒
から遠い時の処理を示している。図18は黒枠にマーカ
を隣接してマーキングし、隙間が生じた場合である。こ
の隙間に対応するには、隙間がある許容範囲内(実際に
は16画素=1mm)であればペイント領域に変化する
様にしなければならない。図18の左側は、白からマー
カに変化した時に横方向の黒からの距離を図る第1の横
カウンタYBK1をみて、近いと判断されてペイント領
域に入ることができ、領域をペイント領域にし、印字色
を読み込み色にして、ペイント決定色に読み込み色をセ
ットする。図18の右側は、白からマーカに変化した時
に横方向の黒からの距離を測る第1の横カウンタYBK
1をみて遠いと判断されると、次は縦方向の黒からの距
離を測る第1の縦カウンタTTBKH1をみて近いと判
断する。どちらか一方でも近いと判断されると最終的に
黒から近いと判断されて、領域をペイント領域にし、印
字色を読み込み色(今色)とするとともに、ペイント決
定色に読み込み色をセットする。以上説明したように黒
から近いことを縦横2つのカウンタを用いて2次元的に
検知して隙間を判断していることが特徴である。これに
よりペイントライン自動判定モードにおいてペイントと
ラインの入口の切り替えを正しく行うことができる。
【0073】図19は前読み込み色(前色)が白で読み
込み色(今色)がマーカで黒から遠い場合の処理を示し
ている。同図の左側はライン領域の処理を行うようにマ
ーキングした画像であり、ペイントライン自動識別モー
ド、あるいはライン専用モード時に有効に働く例であ
る。ペイントライン自動識別モードの場合は、第1の横
カウンタYBK1及び第1の縦カウンタTTBKH1を
みて両方のカウンタが黒から遠いと判断した場合のみ黒
から遠いと判断して領域をライン領域にし、印字色を白
にして、ライン決定色に読み込み色をセットする。ライ
ン専用モード時には、2つのカウンタの値を強制的に遠
いと判断するように固定することにより、自動判定モー
ドと同様にライン領域に入ることができるので、領域を
ライン領域にし、印字色は白にし、読み込み色をライン
決定色にセットする。
【0074】ここで図19の中央に示したようにペイン
トライン自動判定モードにおいて黒とマーカ色との隙間
が空きすぎた場合に、同図の左側と同じ状態と判断さ
れ、ライン領域に入ってしまうことを回避するために、
本実施例ではペイント専用モード1を設け、マーカを見
るとペイント領域にはいるようにし、決してライン領域
に入らないようにしている。
【0075】これにより、閉区間内を塗りつぶす処理し
かしないような画像については、マーカの塗り方が図2
の条件を満たさない場合でも所望の出力を得ることがで
きる。
【0076】図19の中央は、ペイント専用モード1時
に有効に働く画像例である。隙間が許容範囲を超えてい
るため自動識別モードではライン領域と判断してしま
う。しかし、ペイント専用モード1とすると、図のよう
に第1の横カウンタYBK1及び第1の縦カウンタTT
BKH1の両方により黒から遠いと判断されても領域を
ペイント領域にし、印字色を読み取り色としてペイント
決定色に読み込み色をセットする。このモードであれ
ば、黒枠とマーカの隙間幅に関係なくペイント領域には
いることができる。
【0077】ところでペイント専用モード1において、
図19の右側のような画像の場合、前述したようにペイ
ント領域に入り、マーカ色を印字する。これは白地の部
分にノイズとしてマーカが塗られたような状況であるの
で、本来はマーカ色で印字すべきではない。
【0078】そこで本実施例ではさらにペイント専用モ
ード2を設け、このような状況の時は領域をノーマル領
域のままにし、マーカ色で印字しないような処理をする
ようにしている。
【0079】これにより、ペイント専用モードでも、不
要なマーカを印字しないようにすることができる。
【0080】図19の右側はペイント専用モード2にお
いて有効に働く画像例であり、白地にマーカが塗られて
いる場合である。ペイント専用モード1の場合はこのよ
うな画像はペイント領域に入ってマーカ色で印字してし
まう。しかしこのような画像は原稿の汚れなどで発生す
る状況であるので何もしないノーマル領域とするほうが
よい場合がある。そこでこのモードでは、縦横両カウン
タが黒から遠いことを示す場合には、領域をノーマルに
し、印字色を白にする。
【0081】(1−4)前読み込み色(前色)が黒で、
読み込み色(今色)が白の場合は図20(a)に示すよ
うに、白地の中の黒文字から白地に戻るときや、ペイン
ト領域の境界枠の黒線から白地に戻るときである。この
場合、何もしないノーマル領域に戻すのが妥当であり、
領域をノーマルにし、印字色を白とする。
【0082】(1−5)前読み込み色が黒で、読み込み
色が黒の場合は図20(b)に示すように、黒文字上を
遷移する時や、ペイント領域の境界枠である黒線上を遷
移する場合である。この時ノーマル領域を保持すれば良
いので、領域をノーマルにし、印字色を黒とする。
【0083】(1−6)前読み込み色が黒で、読み込み
色がマーカの場合は、ペイントライン自動判定モードの
場合図21(a)に示すように、ペイント領域への入り
口の部分であり、領域をペイント領域にし、印字色を読
み込み色にして、ペイント決定色に読み込み色をセット
する。
【0084】ここで、図21(b)に示すようにライン
領域の処理をするためのマーキングが不十分であるとき
はペイント領域に入ってしまうので、本実施例では、前
述したようにライン専用モードを設けている。
【0085】これにより、図21(b)に示した状態で
も、決してペイント領域に入ることがないので、色変換
処理だけの原稿に対して有効である。
【0086】図21(b)はライン専用モード時に有効
となる例である。これはライン領域の処理をするために
マーキングされたものであるがマーカが十分に塗られて
いないため、図に示すようにノーマル領域の黒からマー
カと変化する部分が生じ、ペイントライン自動識別モー
ドやペイント専用モードではペイント領域に入ってしま
う。しかし、ライン専用モードでは、このような場合領
域をライン領域にし、印字色を白で印字して、ライン決
定色に読み込み色をセットする。なお、これらのモード
は原稿に応じて切り替え可能としている。
【0087】(1−7)前読み込み色がマーカである場
合は図22に示すようになる。これは領域がノーマル領
域で前読み込み色がマーカという状態からの遷移であ
る。
【0088】ここで、前読み込み色がマーカの時、その
領域がペイント領域であることは通常ありえない。しか
し、前述したような効果を得るためにペイント専用モー
ド2でマーカ編集処理を実行した場合、その状態になり
得る。そしてそれ以後の前読み込み色がマーカであると
きはノーマル領域からの遷移ができなくなるという問題
が生じるので、本実施例ではペイント専用モード2のと
きは、前読み込み色がマーカであってもノーマル領域か
らの遷移を設定している。
【0089】これにより、ペイント専用モード2でも正
しく処理することができる。
【0090】この状態はペイント専用モード2が選択さ
れたときのみ起こる状態であるので、ペイント専用モー
ド2の時のみ有効であることが特徴である。前読み込み
色がマーカで読み込み色が白の場合には、領域をノーマ
ル領域にし、印字を白で印字する。前読み込み色がマー
カで読み込み色が黒の場合には、領域をノーマル領域に
し、印字色を黒で印字する。前読み読み色がマーカで読
み込み色がマーカの場合には、領域をノーマル領域に
し、印字色を白で印字する。つまり領域はノーマル領域
を保持し続け、印字色のみを切り替えることによりペイ
ント専用モード2特有の状態から通常の状態に戻ること
ができる。
【0091】なお、前述した4つのマーカ編集処理モー
ドでは、それぞれ有効に働く画像が異なるので、本実施
例ではそれぞれのモードを切り替え可能とし、有効なモ
ードを選択することにより、様々な画像に対応できるよ
うにしている。
【0092】先に説明したように、ペイントライン自動
判定モード、ライン専用モード、ペイント専用モード
1、ペイント専用モード2には、それぞれに特有の効果
があり、これらを切り替えることにより、様々な原稿に
柔軟に対応することができる。
【0093】以上の説明をフローチャートにしたものが
図23,24である。図7の表の太線より左側の組み合
わせがフローチャートの条件分岐の部分に当たり、太線
より右側はフローチャートの処理部分に当たる。
【0094】即ち、図23のステップS2〜S15が前
読み込み色が白の場合に相当し、図24のステップS1
7〜S23が前読み込み色が黒の場合に相当し、同図の
ステップS24〜S29が前読み込み色がマーカ(色)
の場合に相当する。
【0095】前読み込み色が白の場合であって、読み込
み色が白、黒又はマーカのときはそれぞれステップS
3、ステップS5又はステップS6〜S15が実行され
る。また、前読み込み色が黒の場合であって、読み込み
色が白、黒又はマーカのときは、それぞれステップS1
8、S20又はS21〜S23が実行される。また、前
読み込み色がマーカであって、ペイント専用モード2の
ときはステップS25〜S29が実行される。
【0096】前読み込み色と読み込み色の組み合わせよ
り処理を切り替える領域判定部24によりマーカ編集機
能を実現している。また、領域判定モードを切り替える
ことにより、原稿毎に特徴に応じたマーカ編集処理をす
ることが可能であり、幅広い原稿に対して正確なマーカ
編集処理を実現できる。
【0097】次に1ライン前の領域モードがペイントモ
ードの場合について、図8の表に従って以下に説明す
る。
【0098】なお、処理フローを図43,44に示す。
この処理フローは論理回路によって実現されるが、ソフ
トウエア処理によることも可能なことは言うまでもな
い。
【0099】(2−1)前読み込み色が白で、読み込み
色が白の場合、決定領域モードをペイント領域とし印字
色をペイント決定色とする。
【0100】これは図25(a)に示すようにペイント
領域内の白部分の処理に対応するものであり、ペイント
領域内の白部分をペイント決定色で埋めてしまう処理で
ある。同図(a)では前ライン画素A(白)は前述のノ
ーマルモードからの遷移によってペイントモードに入っ
ている。そこで注目画素Bとして白が現れた場合、本項
目の条件によってペイントモードを続行する。これが次
々と実行されペイント領域内で白画素が続く場合、ペイ
ントモードを続行する。
【0101】これにより同図(a′)のように白領域が
ペイント処理される。
【0102】(2−2)前読み込み色が白、読み込み色
が黒で、横カウンタYIROWHH1がフルでない(N
ot Full)か縦カウンタTTIROHがフルでな
い(Not Full)場合、決定領域モードをノーマ
ル領域とし印字色を黒とする(図26参照)。
【0103】横カウンタYIROWHH1は注目画素か
ら色画素までの読み取り済みの横方向の距離を計測する
ものであり、本条件の場合、黒枠とマーカの間の白のす
きまの距離を現している。カウンタのフル検出値は40
0dpi読み取り時はペイント枠とマーカのすきまを1
mmまで許容する場合、16画素程度(約1mm)とす
る。
【0104】縦カウンタTTIROHは注目画素から色
画素までの縦方向の距離を計測するものであり、本条件
の場合、黒枠とマーカの間の白すきまの距離を表してい
る。カウンタのフル検出値は、ペイント枠とマーカのす
きまを1mmまで許容する場合、横カウンタYIROW
HH1と同様に16画素程度(約1mm)とする。本条
件では2つのカウンタの、少なくともいずれかがフルで
ないので注目画素から横方向あるいは縦方向へ所定距離
(約1mm)内に色画素(マーカ)が存在することを意
味している。
【0105】すなわちこの条件の場合、マーカと黒枠の
間の白部分(すきま)の距離が縦あるいは横から所定距
離内(約1mm)にあることになり、ペイントを終了す
るべきすきまが規定値以内であるものと判断して、ペイ
ントモードを終了し、黒枠はノーマル領域とし印字色を
黒とするようにしたものである。
【0106】これにより、縦と横のすきまを2つのカウ
ンタを利用して同時に見ているので、原稿が斜めになっ
ていてもすきまを正しく検出することができる。図26
(a)は横カウンタYIROWHH1がフルでなく縦カ
ウンタTTIROHがフルを検出している場合であり、
同図(b)は横カウンタがフルで縦カウンタ3がフルで
ないを検出している場合をそれぞれ示している。
【0107】従って同図(a)(b)のすきまは、それ
ぞれ同図(a′)、(b′)に示すようにペイント領域
として処理される。
【0108】このように本実施例では、黒枠の内側にマ
ーカを塗ることによってペイント領域とすることを認識
させる場合に、黒枠とマーカにすきまが生じることが避
けられない点を考慮し、ラインセンサの進行方向に順次
原稿を読み取っていきながら、読み取り方向と垂直方向
の両方に対して黒枠とマーカの間の距離を測定するよう
にしている。これにより、ペイントモードの黒枠とマー
カの間の所定距離以内の空白をすきまと認識することが
でき、ペイントモードの判定に対する制度が向上し、原
稿の自由度が大きくなり、誤った領域判定を防止するこ
とができる。
【0109】(2−3)前読み込み色が白、読み込み色
が黒で、横カウンタYIROWHH1と縦カウンタTT
IROHがともにフル(Full)の場合、決定領域モ
ードをペイント領域とし印字色を黒とする(図27参
照)。
【0110】横カウンタYIROWHH1は前述したよ
うに、注目画素から色画素までの横方向の距離を計測す
るものであり、本条件の場合、黒枠とマーカの間の白す
きまの距離を現している。
【0111】カウンタは上記(2−2)と同一のものを
参照しているため、カウンタのフル検出値は400dp
i読み取り時は16画素程度(約1mm)と設定しい
る。これがフルであることは注目画素(黒)から横方向
所定距離(約1mm)内に色画素(マーカ)が存在しな
いことを意味している。
【0112】縦カウンタTTIROHは注目画素(黒)
から色画素(マーカ)までの縦方向の距離を計測するも
のであり、黒枠とマーカの間の白すきまの距離を現して
いる。カウンタは上記(2−2)と同一のものを使用し
ているため、カウンタのフル検出値は400dpi読み
取り時は16画素程度(約1mm)と設定している。こ
れがフルであることは注目画素から縦方向所定距離(約
1mm)内に色画素(マーカ)が存在しないことを意味
している。
【0113】これは図27(a)のようにペイント領域
内の黒部分に対して、その黒部分は周囲のマーカから充
分離れている場合の処理に対するものであり、ペイント
領域内の黒として処理するようにしたものである。
【0114】ここで周囲のマーカに近い(1mm以内)
場合は、上記(2−2)の場合に相当し、ペイントモー
ドが終了することになるのは前述の通りである。
【0115】同図(a)のペイント領域内の白領域が同
図(a′)に示すようにペイント処理される。
【0116】ここで、同図(b)のようにペイント領域
内の白地部分に黒文字が存在し、同図(b′)のような
出力を得たい場合、従来は同図(c)のように黒文字の
周囲を完全にペイント色で囲む必要があった。これは黒
枠内のペイント領域が広いほどマーカを塗る部分が広く
なるということであり、原稿作成に手間がかかるという
問題があった。
【0117】そこで本実施例では、上述したように白地
のペイント領域内に存在する黒部分に対して、距離カウ
ンタ出力に応じてペイントモードを割り付ける論理とし
た。これにより、ペイント領域内に広い範囲に黒い文字
等が存在するとき、そのすべてをマーカで塗り囲む必要
がなく、黒い外枠の内側をマーキングするだけで所望の
出力結果を得ることが可能となり、原稿の作成が容易に
なり塗り誤りを少なくすることができる。
【0118】(2−4)前読み込み色が白、読み込み色
がマーカ、ペイント決定色が読み込み色と同じ場合、決
定領域モードをペイントとして印字色をペイント決定色
とする(図28参照)。
【0119】これは同図(a)のようにペイント領域内
にペイント色と同じ色が現れた場合の処理でペイントを
そのまま続ける処理をするものである。
【0120】処理結果は図(a′)のようになる。これ
はペイント指示用のマーカが凹凸しているエッジ部分、
かすれ等によって一旦マーカが現れて白となる場合にも
対応している。
【0121】(2−5)前読み込み色が白、読み込み色
がマーカ、ペイント決定色が読み込み色と違う場合、決
定領域モードをペイント内ラインとし、印字色はペイン
ト決定色とする。また読み込み色をライン決定色として
記憶する(図29参照)。
【0122】これは同図(a)のようにペイント領域内
にペイント色と違う色が現れた場合の処理でペイントモ
ード内の白の領域からペイント内ラインモードに入る処
理である。
【0123】処理結果は同図(a′)のようになる。
【0124】このように本実施例では、ペイント領域内
にラインモードを設定したいという要望に答えるため、
ペイント領域内の白地部分でラインモードに入る条件が
成立した場合ライン決定色を記憶してラインモードへ入
るようにしている。ただしノーマルモードからラインモ
ードに入る場合はラインモードのマーカ上は白を出力す
るので対して、ペイント内でラインモードに入る場合
は、ラインモードのマーカ上ではペイント色を出力す
る。
【0125】これにより、ペイントモード領域内からラ
インモードに入ることが可能となり、多彩な原稿を作成
することができる。
【0126】(2−6)前読み込み色が黒、読み込み色
が白の場合、決定領域モードをペイントとして印字色を
ペイント決定色とする(図30参照)。
【0127】これは同図(a)のようにペイント領域内
の白部分に黒が現れた場合(ペイントモードとなる)の
黒から白へ変わった場合で、注目画素の白を以前に記憶
していたペイントモードのペイント決定色でペイントを
そのまま続ける処理をするものである。
【0128】処理結果は同図(a′)のようになる。
【0129】(2−7)前読み込み色が黒、読み込み色
が黒の場合、決定領域モードをペイントとして印字色を
黒とする(図31参照)。
【0130】これは同図(a)のようにペイント領域内
の白部分に黒が現れた場合(ペイントモードとなる)の
黒部分内の処理で、ペイント決定色を記憶したまま読み
取った黒を印字色とするものである。
【0131】上記(2−3)の場合にペイントモードと
なった黒画素に対する処理である。
【0132】処理結果は同図(a′)のようになる。
【0133】(2−8)前読み込み色が黒、読み込み色
がマーカの場合、決定領域モードをペイントとし印字色
をペイント決定色とする(図32参照)。
【0134】これは同図(a)のようにペイント領域内
の白部分に黒が現れて(ペイント領域の黒となる)、次
に色が現れた場合の処理で、マーキングのルールとして
はありえないパターンであるが、塗りまちがい、除去し
きれなかった画像ノイズ等によってこのような読み取り
データが得られた場合、記憶していたペイント決定色を
ペイント領域に印字するものである。
【0135】これにより、マーキングのルールにない画
像に対してキャンセルすることができる。処理結果は同
図(a′)のようになる。
【0136】このように本実施例では、上記(2−3)
の場合にペイント領域の黒画素と判定された黒領域から
白へ移るとき、白でなく色を読み取った場合、想定され
ない条件であるため、判定の行き場がなくなるという問
題を回避すべく分岐条件を増やしている。これにより、
ルールの守られていない原稿に対する許容性が大きくな
り、また一時的な画像ノイズの発生に対しても誤動作を
防止できるという効果が得られる。
【0137】(2−9)前読み込み色がマーカ、読み込
み色が白、横カウンタYBK2がフルでない場合、決定
領域モードをノーマルとして印字色を白とする(図33
参照)。
【0138】横カウンタYBK2は注目画素から黒画素
までの横方向の距離を計測するものであり、本条件の場
合、黒枠からのマーカの横方向のはみ出し距離を現して
いる。カウンタのフル検出値は400dpi読み取り時
は5画素程度(約0.3mm)が好ましい。これによっ
て黒枠からのマーカのはみ出しが横方向所定距離(約
0.3mm)以内であれば、本条件に合致することを意
味している。
【0139】これは同図(a)のようにペイント領域外
右(主走査方向)へマーカがはみ出し、そのはみ出し量
が所定距離内(0.3mm)にある場合で、ペイント領
域枠外へマーカが誤ってはみ出したものと判断する処理
である。すなわちこれは横方向へのマーカはみ出し検知
手段となるものである。
【0140】なお、縦方向のはみ出しについては本処理
前に実行される画像ノイズ除去手段によって除去された
ことを前提としいる。
【0141】処理結果は同図(a′)のようになる。
【0142】ここで、同図(b)に示すように、はみ出
し量が0.3mm以上の場合は、後述する(2−12)
の場合に相当するので、次のペイント領域の開始指示の
マーカと判断してペイントモードに入る。
【0143】ペイントモードを終了する条件は、黒枠の
内側でマーカが完結していることが必要であるが、黒枠
からマーカがはみ出す場合もあり、その場合前述のノー
マルモードからの遷移条件によって枠外へペイントモー
ドが拡大してしまうという問題を回避すべく、本実施例
では上述したように、黒枠からはみ出したマーカのはみ
出し量を測定することよって、所定量以下のはみ出しの
場合は、ノーマルモードとする。ようにしている。これ
により、マーカのはみ出しに対してノーマルモードとす
ることによってペイント領域が拡大することを防止する
ことができる。すなわち、ルールの守られていない原稿
に対する許容性が大きくない、誤動作を防止できるとい
う効果が得られる。
【0144】(2−10)前読み込み色がマーカ、読み
込み色が白、横カウンタYBK2がフル、縦カウンタT
TBKH1がフルでない場合、決定領域モードをペイン
トとして印字色をペイント色とする(図34参照)。こ
の処理の特徴は、前読み込み色として記憶する色を読み
取り色でなく、前ラインの読み取り色とすることであ
る。これを尾引き処理と呼ぶこととする。
【0145】横カウンタYBK2は注目画素(白)から
黒画素(ペイント枠)までの横方向の距離計測するもの
であり、本条件では、黒枠内側からマーカエッジまでの
横方向の距離を現している。このカウンタは上記(2−
2)の場合と同一のものを使用しているため、カウンタ
のフル検出値は400dpi読み取り時は5画素程度
(約0.3mm)と設定されている。これがフルである
ことは黒枠内側からマーカまでの距離が横方向所定距離
(約0.3mm)以上であることを意味している。ここ
では0.3mmという値自体は大きな意味を持たず、た
だマーカが必要最低限の幅をもっているということを示
している。
【0146】縦カウンタTTBKH1は注目画素から黒
画素までの縦方向の距離を計測するものであり、黒枠と
マーカの間のすきまの縦方向の距離を現している。カウ
ンタのフル検出値は400dpi読み取り時はペイント
枠とマーカのすきまを1mmまで許容する場合、16画
素程度(約1mm)が設定される。これがフルでないこ
とは黒枠とマーカのすきまが縦方向所定距離(約1m
m)以内であることを意味している。すなわちペイント
モードへはいるための規定値以内のすきまであるあるこ
とを現している。
【0147】これは図34のようにペイント領域内のマ
ーカ部分が終了して白いすきまが現れて、そのとき黒枠
が縦方向に所定距離内にある場合で、このときマーカ部
と黒のすきまを横(主走査)方向へ仮想的にマーカ色で
埋めながらペイントモードを続行する処理である。
【0148】次に、前読み込み色とし記憶する色を、読
み取り色でなく前ラインの読み取り色とすることによっ
て、白いすきまを直前のマーカで仮想的に埋めていく処
理(尾引き処理)について説明する。
【0149】この尾引き処理を行わないと、図35
(a)に示すようにペイントモードのルール通り黒枠か
ら1mm以内にペイント処理のためのマーカをマーキン
グした場合でも以下に記述するように正常な処理が実行
できなくなる場合がある。
【0150】即ち、尾引き処理を行わないと、図35
(a)の点A(白)から点B(黒)へ移ったとき黒枠と
マーカが所定距離(1mm)以上離れているということ
で上記(2−3)の場合に相当し、ペイントモードを終
了できず、点Bはペイントモードの黒となる。そのため
点C(黒)から点D(白)へ変わったときは、上記(2
−6)の場合に相当し、黒枠外へペイント色を印字して
しまう。その結果図35(a′)のようにペイント領域
外へペイントモードが拡大し、ペイント色が横方向へ出
力され続けることとなる。
【0151】ただし、点E(白)から点F(黒)に移っ
たときは、マーカからの距離が正確に測定できるので、
上記(2−2)の場合に相当し、ペイントモードを終了
しノーマルモードとなる。よって点G(黒)から点H
(白)へ移ったときは前述ノーマルモードの条件により
ノーマルモードのままとなりペイント色を枠外へ出力す
ることは行われない。
【0152】これは黒枠から1mm以内の距離にマーカ
でマーキングするというペイント条件を守っている場合
においても図35(a)のような条件下では距離カウン
タだけによる領域判断は正常に機能できなくなるという
ことを示している。
【0153】ここで記述している尾引き処理は、この欠
点を補うために読み取り画像を仮想的に前の読み取り画
素で置き換える(尾引かせる)ことによって距離カウン
タの動作を補完する手法である。
【0154】ここで述べた尾引き処理を行うことによっ
て、図36(a)の原稿は同図(a′)のように読み込
み画像が仮想的に補正され、点A(色)から点B(黒)
に移ったとき距離カウンタを使用しない場合である後述
する(2−13)の場合に相当し、ノーマルモードへ遷
移する。よって出力結果は同図(a′′)のように枠外
へはペイント色の拡大出力がされないものが得られる。
【0155】ところで、尾引き処理を行わない場合、こ
の枠外へのペイントモードの拡大に対してはノーマルモ
ードへ補正する手法があり、これによって枠外右方面へ
のペイント領域拡大は防止することが可能である。しか
し、この補正方法によれば、注目画素の上の領域がペイ
ント拡大を停止させる条件になる場合にのみ有効であ
り、この補正条件に合致する場合以外のときは補正が働
かないでペイント領域が拡大してしまうという欠点があ
った。
【0156】そこで、黒枠の内側所定距離以内にマーカ
を塗った場合でも、白、黒、色画素の相対的距離の測定
からのみではペイントモードの終了条件を見つけられな
い場合(図35(a))に対処可能であって、しかも上
記従来手法の欠点を除去すべく、本実施例では上述した
ように仮想的に読み取り画素を補正して、各画素の相対
的距離からペイントの終了条件を求める必要がない条件
の状態へ変化させ、その状態から距離カウンタを使用し
ないでノーマルモードへの遷移を行うようにしている。
これにより、画素の相対的距離からだけでは、領域判定
できない場合にも、期待した出力画像が得られる。
【0157】(2−11)前記(2−10)と同じ条件
である、前読み込み色がマーカ、読み込み色が白、横カ
ウンタ2がフル、縦カウンタ1がフルでない場合、決定
領域モードをペイントとして印字色をペイント色とす
る。ただし、この場合の特徴は、前読み込み色として記
憶する色を読み取り色とするものである。すなわち尾引
き処理をしない場合である。画像の条件によって、(2
−10)か(2−11)かいずれの処理をするかを選択
できるようにすることが好ましい。ここでは本条件の処
理が適する画像の条件を説明する。
【0158】まず図37(a)であるが、これはペイン
トの黒枠上側にマーカが1mm以内ではみ出した場合で
ある。この画像データに対して(2−10)の処理によ
って尾引き処理を行った場合の読み取り画像の補正後の
仮想的な読み込み画像状態を同図(a′)に示す。これ
は同図(a)の点A(色)から点B(白)に移ったとき
縦方向1mm以内に黒枠が存在することによって尾引き
処理が行われているものである。これを(2−10)に
従って領域判断処理すると同図(a′′)のようにな
る。すなわち同図(a′)の点A(ノーマルの白)から
点B(色)へ移るとき前述の条件によってペイントモー
ドになる。つぎに点C(ペイントの色)から点D(白)
へ移るときは、後述する(2−12)の処理によってペ
イントモードが続行することになる。その結果同図
(a′′)に示すようにペイント枠外へペイントモード
が拡大してしまうことになる。
【0159】ところで、この枠外へのペイントモードの
拡大に対してはノーマルモードへ補正する手法(履歴付
き上補正)がある。これによって(図a′′′)のよう
に枠外右方面へのペイント領域拡大は防止することが可
能である。しかし、尾引き処理によって読み取り色が補
正された部分は上記履歴付き上補正が働かないため領域
の補正が行われない。即ち、図(a′′′)のように、
ペイントモードの拡大は避けられるものの、尾引き処理
された部分に対して補正がきかず、一部のマーカのはみ
出しが拡大するという不具合を引き起こしてしまうこと
になる。そこで本実施例ではこのようなマーカのはみ出
しが尾引き処理によって不具合の目立つようになる原稿
に対しては尾引き処理をしないことによる領域判定を行
うようにしている。
【0160】ただし尾引き処理をしないこの場合、尾引
き処理の必要な場面では図35(a′)のようにペイン
ト領域の外へペイント領域が拡大してしまう。この対策
として前記履歴付き上補正処理によって、拡大されたペ
イント領域をノーマル領域に補正することが必要にな
る。
【0161】実際の装置では(2−10)と(2−1
1)のいずれかを選択的に使用することが好ましい。選
択の方法は原稿画像をオペレータが見て処理を手動で切
り換える方法が第1に考えられる。第2には領域判定処
理を行う前に原稿をいったん装置に読み込んでおいて原
稿の状況より自動的に切り換えるようにしてもよい。
【0162】以上のように、本実施例では、ペイントモ
ード指示用のマーカが黒枠の外側にはみ出した場合、尾
引き処理によって少量のはみ出しが拡大してしかもペイ
ントモードが終了できない状態となる場合がある(図3
7(a′′)参照)ことを考慮して、尾引きをしないモ
ードを設定し、尾引きができないために発生する問題点
に対しては別の補正方法によって補正を行うようにして
いる。これにより、少量のマーカのはみ出しがペイント
モード領域の拡大となって終了しないという不具合が回
避できる。また、尾引き処理を選択的に使用することに
よって原稿に最適の判定条件を設定することが可能とな
った。
【0163】(2−12)前読み込み色がマーカ、読み
込み色が白、横カウンタYBK2がフル、縦カウンタT
TBKH1がフルの場合、決定領域モードをペイントと
して印字色をペイント決定色とする(図38参照)。
【0164】横カウンタYBK2は注目画素(白)から
黒画素(ペイント枠内側)までの横方向の距離を計測す
るものであり、ここでは黒枠内側にマーキングされたマ
ーカの横方向の幅を現している。このカウンタは前記
(2−9)の場合に参照するものと同一のものを参照す
るため、フル検出値は400dpi読み取り時は5画素
程度(約0.3mm)と設定される。これがフルである
ことは黒枠内側からマーカの終了地点までの横方向が所
定距離(約0.3mm)以上であることを意味してい
る。このカウンタのフル値は重要な意味を持つものでは
なく、この場合必要最低限のマーカの幅があることを示
しているにすぎない。
【0165】縦カウンタTTBKH1は注目画素(白)
から黒画素(ペイント枠内側)までの縦方向の距離を計
測するものであり、注目画素から黒枠内側への距離を現
している。このカウンタは前記(2−9)の場合に参照
するものと同一のものを参照するため、フル検出値は4
00dpi読み取り時は16画素程度(約1mm)と設
定される。これがフルであることは注目画素と黒枠の距
離が縦方向所定距離(約1mm)以上であることを意味
している。この距離によって上記(2−10)の尾引き
処理条件に入るか否かが決定される。図38に示した処
理は横カウンタYBK2によってはみ出し状態ではない
ことを決定し、次に縦カウンタによって尾引き処理条件
でないことを決定した場合の処理であり、ペイント領域
内でマーカ部分が終了して白になったとき黒が所定距離
以内にない場合(同図(a))、ペイントモードが続行
され、同図(a′)に示す処理結果となる。
【0166】(2−13)前読み込み色がマーカ、読み
込み色が黒の場合、決定領域モードをノーマルとして印
字色を黒とする(図39参照)。
【0167】この処理の特徴は決定領域をノーマルモー
ドとすることにある。これは同図(a)のようにペイン
ト領域の終了をする処理である。ここで決定領域をペイ
ントモードのままとしないのは、以下の理由による。
【0168】ここでペイントモードの黒とすると、ペイ
ントモード領域を黒枠で終了する条件としペイントモー
ドの黒から白に移ったときノーマルモードへ移るように
する必要がある。その場合、図40(a)に示すように
ペイント領域内に黒部分がある場合に、点A(ペイント
モードの黒)から点B(白)に移ったときにもペイント
モードが終了することになる。その結果同図(a′)の
ような出力結果となってしまう。本条件は同図(a)の
原稿に対して同図(a′′)の出力が得られるようにす
るためのものである。これによって原稿に対する制約が
少なくなり、原稿作成の自由度が大きくなる。
【0169】以上のように、前読み込み色がマーカで、
読み込み色が黒の場合、ペイントモードの黒とすると、
ペイント枠を終了する条件としてペイントモードの黒か
ら白に移ったときノーマルモードへ移るようにする必要
がある。その場合、同図(a)に示すようにペイント領
域内に黒部分があると、点A(ペイントモードの黒)か
ら点B(白)に移ったときにもペイントモードが終了す
ることになる。その結果同図(b′)のような出力結果
となってしまうという問題点が生じるので、本実施例で
は、判定条件によって状態遷移を制御するようにしてい
る。これによって原稿に対する制約が少なくなり、マー
キングルールを破ることによる予想外の出力が得られる
ということが未然に防止することができる。
【0170】(2−14)前読み込み色がマーカ、読み
込み色がペイント決定色の色の場合、決定領域モードを
ペイントとして印字色を読み込み色とする(図41参
照)。
【0171】これは同図に示すようにペイント決定領域
内でペイント色と同じマーカが現れた場合の処理であ
り、処理結果は同図(a′)のようになる。
【0172】(2−15)前読み込み色がマーカ、読み
込み色がペイント決定色でないマーカの場合、決定領域
モードをペイント内ラインとして印字色をペイント決定
色とする。また読み込み色をライン決定色として記憶す
る(図42参照)。
【0173】これは図42(a)で点Aから点Bへ移っ
た場合で、ペイント領域からすきまが存在せずにペイン
ト内ラインモードへ変わることができるようにするため
の処理である。ここにすきまが存在する場合の処理は前
記(2−5)で記述してある。
【0174】同図(b)はペイント指定のためのマーキ
ング領域で画像ノイズが読み込まれた場合を想定してお
り、点Aから点Bの変化時にこの条件によっていったん
ペイント内ラインモードになるのだが、点Cから点Dへ
の変化時に後述のペイント内ラインモードからの遷移条
件によってペイントモードへ戻ることになる。処理結果
はそれぞれ同図(a′)(b′)に示すようになる。
【0175】この処理の特徴はペイントモード指示のた
めのマーカとペイント内ラインモード指示のためのマー
カが接触していても期待する領域モードへ移ることがで
きることにある。また画像ノイズ等による一時的な入力
信号の乱れをノイズ成分がなくなった段階で復元できる
ことなる。
【0176】通常は、ペイント内ラインモードへは上記
(2−5)の処理によって入るのであるが、ペイント指
示用のマーカとライン指示用のマーカが接触すると(2
−5)の処理では入ることができなくなるという問題が
あり、黒枠の狭い原稿でペイント内ラインモードの指示
を使用すると両色のマーカが接触することは起こり易い
ため、これを禁止するということは、原稿の自由度が小
さくなるという問題がある。また、原稿のマーキング場
所に画像ノイズが存在する場合、判定領域モードが期待
するものでなくなるという問題もある。そこで、本実施
例では上記(2−15)の処理により、状態遷移を制御
し、ペイント指示用のマーカとライン指示用のマーカが
接触してもペイント内ラインモードへ入ることができる
ようにしている。これにより、原稿の自由度が大きくで
きるとともに、原稿のマーキング場所に画像ノイズが存
在する場合でも判定領域モードとして期待するものを得
ることができる。
【0177】図43,44は上述した各処理(2−1)
〜(2−15)のフローチャートである。
【0178】即ち、図43のステップS32〜S41が
前読み込み色が白の場合に相当し、ステップS43〜S
47が前読み込み色が黒の場合に相当し、図24のステ
ップS48〜S58が前読み込み色がマーカ(色)の場
合に相当する。
【0179】前読み込み色が白の場合であって、読み込
み色が白、黒又はマーカのときはそれぞれステップS3
3、ステップS34〜S38又はステップS39〜S4
1が実行される。また、前読み込み色が黒の場合であっ
て、読み込み色が白、黒又はマーカのときは、それぞれ
ステップS44、S46又はS47が実行される。ま
た、前読み込み色がマーカの場合であって、読み込み色
が白、黒又はマーカのときは、それぞれステップS49
〜S53、ステップS55又はステップS56〜S58
が実行される。
【0180】次に図7〜10に示す表の領域判定条件の
中で、1ライン前の領域がライン領域の場合(図9)に
ついて表に従って詳細に説明する。マーカ編集処理を行
う場合、初期値はノーマル領域からスタートするがここ
では様々な条件でライン領域に入っている状態であるこ
とを前提として説明する。
【0181】(3−1)領域がライン領域で前読み込み
色が白である状態は存在しない。ライン領域とは黒文字
(あるいは黒線の図形)を指定しマーカの色に置き換え
る処理であり、前読み込み色が黒か色(マーカ)の場合
にしかライン領域となることはない。
【0182】(3−2)前読み込み色が黒で読み込み色
が白の場合は、図45のに示すように黒文字の上から
白地に戻った状態に相当する。
【0183】ライン領域は図2に示したように黒線を含
むようにマーキングするルールであるので、色(マー
カ)から白に変化したときにライン領域を終了するのが
正常である。しかし、図45のに示すようにマーキン
グが足りない場合には、色(マーカ)から白への変化が
ないのでライン領域を終了できない。
【0184】そこで本実施例では、ライン領域の黒から
白に変化したとき、ノーマル領域にするようにしてい
る。これにより、マーキングが足りない場合でもライン
領域を正常終了することができる。
【0185】前読み込み色が黒で、読み込み色が白の場
合は図45のに示すようにマーキングが足りない場合
である。この時領域をノーマル領域にし、印字色を白で
印字する。ライン終了の仕方は黒から白への変化でない
ので正常終了ではないが、領域をノーマル領域に戻すこ
とにより、以後の領域判定処理を正常に行うことができ
る。
【0186】(3−3)前読み込み色が黒で、読み込み
色が黒の場合は、図45のに示すようにライン領域中
の文字や図形上を処理している状態である。この場合
は、領域をライン領域のまま保持し、印字色をライン領
域入口で決定していたライン決定色で印字する。
【0187】(3−4)前読み込み色が黒で、読み込み
色が色(マーカ)の場合は、図45のに示すようにラ
イン領域中の文字や図形上からマーキングされたマーカ
上に変化した状態である。この場合は、領域をライン領
域のまま保持し、印字色を白で印字する。ライン領域
は、原稿の黒部分をマーカ色に置き換える処理であり、
読み込み色がマーカの部分は、白地にしなければならな
いので白で印字することになる。
【0188】(3−5)前読み込み色が色(マーカ)の
場合の処理を図46を用いて説明する。前読み込み色が
色(マーカ)で、読み込み色が白の場合は、同図のに
示すようにライン領域を正常に終了する状態である。こ
の場合は、領域をノーマル領域にし、印字色を白で印字
する。
【0189】(3−6)前読み込み色(マーカ)が色
で、読み込み色が黒の場合は、図46のに示すよう
に、マーカ上から黒文字(あるいは図形)上に変化した
状態である。
【0190】ここでペイントライン自動判定モードにお
いては、ペイント領域で、はみ出しを許すために図49
のように局所的に見るとペイント領域のはみ出し終了な
のかライン領域の黒文字(あるいは図形)なのかわから
ない。そこで、本実施例では、カウンタを用いて白から
の距離を検知し、マーカのはみ出し許容範囲内であるか
否かによって領域を切り替えるようにしている。これに
より、ペイント領域とライン領域とが混在する画像に対
してもペイント領域のマーカはみ出しを許容しながら、
正しくマーカ編集処理ができる。
【0191】ペイントライン自動判定モードにおいて、
ペイント領域ではみ出しを許すためには、図49の左側
のような状態を許さなければならない。この場合、はみ
出し部分のマーカ上では、白から色に変化したときにラ
イン領域に入っている。つまり同図の左右の丸で示した
色(マーカ)ではどちらもライン領域である。ここで前
読み込み色が色(マーカ)で読み込み色が黒の時、白か
らの距離が近いか遠いかで領域を切り替える。この距離
を第4の横カウンタYIROWHH2と第4の縦カウン
タTTWHHで検知する。
【0192】まず、白から近い時の処理を図47を用い
て説明する。白から近い場合は、白と黒の間(つまりマ
ーカの幅)が狭いことになり、マーカのはみ出しと判断
する。マーカのはみ出しては同図に示すように縦横など
様々なはみ出しが考えられる。はみ出し部分を拡大して
みると図のようになっている。左側は、前読み込み色が
マーカで、読み込み色が黒であって、第4の横カウンタ
YIROWHH2がNot Fullの場合である。こ
の場合、横方向にマーカのはみ出しが小さいと判断し
て、領域をノーマル領域に戻し、印字色を黒で印字す
る。右側は前読み込み色が色(マーカ)で読み込み色が
黒であって、第4の横カウンタYIROWHH2がFu
llの場合である。しかし、第4の縦カウンタTTWH
HがNotfullであるので、縦方向にはみ出しが小
さいと判断して、領域をノーマル領域に戻し、印字色を
黒で印字する。つまり、縦横どちらか一方が白から近け
ればはみ出しと判断することになる。
【0193】次に、白から遠い時の処理を説明する。こ
れは、縦横ともマーカが充分に塗られている場合であ
り、図46のに示すように、ライン領域中の色(マー
カ)から黒への変化であり、領域をライン領域のまま保
持し、印字色をライン決定色で印字する。
【0194】以上のように、はみ出しに対して、縦横の
両カウンタで2次元的に検知して、ノーマル領域かライ
ン領域かを判断してマーカ編集処理を行う。
【0195】(3−7)前読み込み色が色(マーカ)
で、読み込み色が色(マーカ)の場合は、図46のに
示すように、ライン領域中のマーカ上を処理している状
態である。従って、領域をライン領域のまま保持し、印
字色を白で印字する。
【0196】ここで、隣接する文字を異なる色で色変換
をする場合に、図48(a)に示すように隣合うマーカ
同士が連続していると、ノーマル領域の白から色(マー
カ)に変化した時のみライン決定色に読み込み色をセッ
トするので、でセットされた決定色がやでは更新
されない。その結果、で決定された色で全ての文字が
色変換される(同図(b))という問題が発生するの
で、本実施例ではライン領域の色(マーカ)から色(マ
ーカ)に変化した時、ライン決定色を常に更新するよう
にしている。これにより、異なるマーカが隣接しても、
色変換(ライン領域)処理を正しく行わせることができ
る。
【0197】前読み込み色が色(マーカ)で、読み込み
色が色(マーカ)の場合は、領域をライン領域に保持
し、印字色を白で印字し、読み込み色をライン決定色に
セットする。これによりやの場合でもライン決定色
が更新され、図48(a)のそれぞの文字が異なる色で
正しく色変換される(同図(c))。
【0198】以上の処理をフローチャートにしたものが
図50である。図9の表の太線より左側の組み合わせが
フローチャートの条件分岐の部分に当たり、太線より右
側はフローチャートの処理部分に当たる。
【0199】即ち、前読み込み色が白の場合は何も行わ
ず、ステップS63〜S67が前読み込みが色が黒の場
合に相当し、ステップS68〜S75が前読み込み色が
マーカ(色)の場合に相当する。前読み込み色が黒の場
合であって、読み込み色が白、黒又はマーカのときは、
それぞれステップS64,S66又はS67が実行され
る。また、前読み込み色がマーカであって、読み込み色
が白、黒又はマーカのときは、それぞれステップS6
9、S71〜S74又はS75が実行される。
【0200】次に図7〜10に示す表の領域判定条件の
中で、1ライン前の領域がペイント内ライン領域の場合
(図10)について表に従って詳細を説明する。マーカ
編集処理を行う場合、初期値はノーマル領域からスター
トするがここでは様々な条件でペイント領域に入り、更
にそこからペイント内ライン領域に入っている状態であ
ることを前提として説明する。
【0201】(4−1)領域がペイント内ライン領域で
前読み込み色が白である状態は存在しない。ペイント内
ライン領域はライン領域と同様、常に黒か色(マーカ)
上でしかあり得ない領域だかである。
【0202】(4−2)領域がペイント内ライン領域で
前読み込み色が黒で読み込み色が白の場合は、図51の
に示すようにマーカが塗り足りなくて黒文字の上から
直接白地に戻った状態に相当する場合と、に示すよう
にペイント内ライン処理を使用とする文字がペイント領
域の枠に近いために、ペイント領域指定のためのマーカ
の一部にペイント内ライン領域指定のためのマーカが混
在する場合が考えられる。
【0203】ここで、ペイント内ライン領域で前読み込
み色が黒で読み込み色が白という状態は、図51に示し
たように正しいマーキングでは発生しない状態である。
このような場合様々な状況が考えられ、単一の処理では
対応できない。そこで本実施例では、2つの処理を切り
替えて、異なる状況に対応できるようにしている。これ
により、ペイント内ライン領域を正常終了することがで
きる。
【0204】図51のについて説明する。これはペイ
ント領域内でペイント決定色とは異なるマーカでマーキ
ングされた黒線であるのでペイント内ライン領域にあ
る。そして、前読み込み色が黒で、読み込み色が白とは
図のようにマーキングが足りない場合である。しかし、
この場合はペイント領域に戻せばそれ以後の処理を正常
に行うことができる。
【0205】一方、について説明すると、ペイント領
域内でペイント決定色と異なるマーカを見た時点でペイ
ント内ライン領域にはいる。それ以後色(マーカ)→黒
→色(マーカ)→黒といった変化を続け、本来はペイン
ト領域の境界であるはずの黒線がペイント内ライン領域
として処理されることとなる。これはペイント領域の境
界を示すマーカがペイント内ライン指定用のマーカで置
き換えられたために発生した現象であり、と同様の処
理を行うとペイント領域を永遠に終了することができな
い。実際に使用される原稿でも、黒枠に近い文字が存在
することは充分に考えられるため、この問題のための対
策処理をしなければならない。
【0206】そこで、のような場合のように、前読み
込み色が黒で、読み込み色が白の場合には、領域をノー
マル領域にし、印字色を白で印字するというペイント内
ライン領域異常終了時の特別処理を設ける。この特別処
理を行わない場合にはの場合の処理である。領域をペ
イント領域にし、印字色をペイント決定色で印字すると
いう処理を行う。これらの処理は、切り替え可能とす
る。これにより、図51の問題点を解決することができ
る。
【0207】(4−3)前読み込み色が黒で、読み込み
色が黒の場合は、図52のに示すようにペイント内ラ
イン領域中の文字や図形である黒線上を処理している状
態である。この場合は、領域をペイント内ライン領域の
まま保持し、印字色を後述するペイント内ライン領域の
入口で決定していたライン決定色で印字する。
【0208】(4−4)前読み込み色が黒で、読み込み
色が色(マーカ)の場合は、図52のに示すようにペ
イント内ライン領域中の文字や図形上からマーキングさ
れたマーカ上に変化した状態である。この場合は、領域
をペイント内ライン領域のまま保持し、印字色をペイン
ト決定色で印字する。ペイント内ライン領域は、原稿の
黒部分をマーカ色に置き換える処理であり、読み込み色
がマーカの部分は、ライン領域が白で印字するのと違い
ペイント決定色で印字する。
【0209】(4−5)前読み込み色が色(マーカ)で
読み込み色が白の場合を図53を用いて説明する。これ
は図51のの更にひどい状況でペイント内ライン領域
指定用マーカがペイント領域の黒枠を超えてはみ出して
いる場合である。
【0210】この場合、ペイント領域の境界枠である黒
線の一部がペイント内ライン領域と判断されてペイント
内ライン領域からペイント領域に戻った後、ペイント領
域を終了することができない。そこで本実施例では、図
51の場合の対策と同様に、2つの処理を切り替えて異
なる状況に対応出きるようにしている。これにより、ペ
イント内ライン領域終了後も正常に処理を行うことがで
きる。
【0211】図53のに示すようにペイント内ライン
領域において、前読み込み色が色(マーカ)で読み込み
色が白の時、第2の横カウンタYBK2の距離を計測す
る。図53ではこの距離は近いので、はみ出しは少ない
と判断される。これはペイント内ライン領域異常終了状
態であるので、異常終了特別処理を設ける。つまり、前
読み込み色が色(マーカ)で読み込み色が白で、第2の
横カウンタYBK2か第2の縦カウンタTTBKH2の
どちらか一方が近いと判断されると、領域をノーマル領
域とし、印字色を白とする。これにより、図53に示し
たようなペイント内ライン領域指定用マーカのはみ出し
にも対応できるように切り替えが可能となる。
【0212】なお、以上に述べたような状態は非常にま
れなケースであると考えられ、通常は領域をペイント領
域にし、印字色をペイント決定色で印字するという処理
を行うことにより、ペイント内ライン領域のマーキング
が足りない場合でも正しく処理できるように切り替える
こともできる。前読み込み色が色(マーカ)で、読み込
み色が白で、第2の横カウンタYBK2と第2の縦カウ
ンタTTBKH2の両方が遠いと判断された時、領域を
ペイント領域に戻し、印字色をペイント決定色で印字す
る。これは、ペイント内ライン領域の正常終了状態であ
るので処理を切り替える必要はない。
【0213】(4−6)前読み込み色(マーカ)が色
で、読み込み色が黒の場合は、図54のに示すよう
に、マーカ上から黒文字(あるいは図形)上に変化した
状態である。
【0214】ライン領域の場合は、縦横の白からの距離
を計算して、領域をノーマル領域に戻すかライン領域に
するかを決定する。これは前述しように、マーカがはみ
出しであるのかライン領域指定のためのものであるかを
区別するためのものである。
【0215】しかし、ペイント内ライン領域の場合に
は、ペイント領域中に、明らかにペイント決定色と異な
る色(マーカ)を検知した場合には無条件にペイント内
ライン領域に入っても問題ない。従って、ペイント内ラ
イン領域において前読み込み色が色(マーカ)で読み込
み色が黒の時、領域をペイント内ライン領域にし、印字
色をライン決定色で印字する。つまり、ペイント内ライ
ン領域では、ライン領域の時と違って縦横のカウンタを
必要としない。
【0216】(4−7)前読み込み色が色(マーカ)
で、読み込み色が色(マーカ)の場合を図55を用いて
説明する。図55のについて考えると、黒枠に沿って
マーキングされた部分からペイント領域に入っており、
この時点でペイント決定色が決まる。そしての部分で
は、前読み込み色が色(マーカ)で読み込み色が色(マ
ーカ)で、読み込み色とペイント決定色が同じ状態であ
る。この時、領域をペイント領域に戻し、印字色をペイ
ント決定色で印字する。このように色(マーカ)を何色
であるか認識することにより、色が連続していてもペイ
ント内ライン領域を終了することができる。
【0217】図55のについて考えると、前読み込み
色が色(マーカ)で読み込み色が色(マーカ)で、読み
込み色とペイント決定色が異なる場合である。
【0218】ここで、ライン決定色をペイント内ライン
領域に入った時に決定した色に固定すると図56に示す
ようにペイント内ライン領域が異なる色(マーカ)でで
連続する場合にどちらの黒線も左側のマーカで印字され
ることになるので、本実施例では、ペイント内ライン領
域で読み込み色とペイント決定色が異なるときは、常に
ライン決定色を更新するようにしている。これにより、
異なる色(マーカ)のペイント内ライン領域が隣接して
いても正しく処理することができる。
【0219】図56のに示すように、前読み込み色が
色(マーカ)で読み込み色が色(マーカ)で読み込み色
とペイント決定色が異なれば、領域をペイント内ライン
領域とし、印字色をペイント決定色で印字し、読み込み
色をライン決定色にセットする。これによりライン領域
の処理と同様に、ペイント内ライン領域でも隣接したこ
となる色(マーカ)に対しても正しく処理される。
【0220】以上の処理をフローチャートにしたものが
図57である。図10の表の太線より左側の組み合わせ
がフローチャートの条件分岐の部分に当たり、太線より
右側はフローチャートの処理部分に当たる。
【0221】即ち、前読み込み色が白の場合は存在せ
ず、ステップS83〜S89が前読み込み色が黒の場合
に相当し、ステップS90〜S100が前読み込み色が
黒の場合に相当し、ステップS90〜S100が前読み
込み色がマーカ(色)の場合に相当する。
【0222】前読み込み色が黒の場合であって、読み込
み色が白、黒又はマーカのときは、それぞれステップS
84〜S86,S88又はS89が実行される。また、
前読み込み色がマーカであって、読み込み色が白、黒又
はマーカのときはそれぞれステップS91〜S95,S
97又はS98〜S100が実行される。
【0223】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の画像処理装
置又は画像処理方法によれば、1ライン前の編集処理情
報が記憶されるとともに、読み取り手段が今回読み取っ
た注目画素と特定画素との距離が計算され、1ライン前
の編集処理情報と、注目画素と特定画素との距離と、注
目画素の色情報とを用いてマーカ編集処理が施されるの
で、マーキングの隙間やはみ出しをある範囲内で許容す
ることが可能となり、マーキングの仕方のばらつきがあ
る原稿を幅広く処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マーカ編集の基本機能を説明するための図であ
る。
【図2】マーキングの条件を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例にかかるカラー複写機の画像
処理回路のブロック図である。
【図4】図3のマーカ編集回路のブロック図である。
【図5】色コードテーブルを示す図である。
【図6】領域判定時の記憶データを説明するための図で
ある。
【図7】領域判定の手法を説明するためのテーブルを示
す図である。
【図8】領域判定の手法を説明するためのテーブルを示
す図である。
【図9】領域判定の手法を説明するためのテーブルを示
す図である。
【図10】領域判定の手法を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図11】ペイント決定色及びライン決定色の意味並び
にカウンタの機能を説明するための図である。
【図12】カウンタの構成を説明するための図である。
【図13】横カウンタの兼用を説明するための図であ
る。
【図14】横カウンタの兼用を説明するための図であ
る。
【図15】縦カウンタの動作を説明するための図であ
る。
【図16】白から白又は黒への遷移を説明するための図
である。
【図17】領域を決定できない場合を説明するための図
である。
【図18】白からマーカへの遷移を説明するための図で
ある。
【図19】白からマーカへの遷移を説明するための図で
ある。
【図20】黒から白又は黒への遷移を説明するための図
である。
【図21】黒からマーカへの遷移を説明するための図で
ある。
【図22】マーカからの遷移を説明するための図であ
る。
【図23】領域判定のフローチャートである。
【図24】領域判定のフローチャートである。
【図25】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図26】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図27】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図28】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図29】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図30】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図31】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図32】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図33】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図34】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図35】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図36】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図37】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図38】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図39】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図40】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図41】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図42】マーキングされた原稿とそのマーカ編集出力
を説明するための図である。
【図43】ペイントモードから遷移する領域判定のフロ
ーチャートである。
【図44】ペイントモードから遷移する領域判定のフロ
ーチャートである。
【図45】ライン領域の黒からの遷移を説明するための
図である。
【図46】ライン領域のマーカからの遷移を説明するた
めの図である。
【図47】マーカから黒への遷移を説明するための図で
ある。
【図48】異なる色のマーカからマーカへの遷移を説明
するための図である。
【図49】領域決定をできない場合を説明するための図
である。
【図50】ラインモードから遷移する領域判定のフロー
チャートである。
【図51】ペイント内ライン領域の黒から白への遷移を
説明するための図である。
【図52】ペイント内ライン領域の黒から黒又はマーカ
への遷移を説明するための図である。
【図53】ペイント内ライン領域のマーカから白への遷
移を説明するための図である。
【図54】ペイント内ライン領域のマーカから黒への遷
移を説明するための図である。
【図55】ペイント内ライン領域のマーカからマーカへ
の遷移を説明するための図である。
【図56】ライン決定色の更新を説明するための図であ
る。
【図57】ペイント内ラインモードから遷移する領域判
定のフローチャートである。
【符号の説明】
1 センサ 7 マーカ編集回路 21 色判別部 22 副走査方向ノイズ除去部 23 主走査方向ノイズ除去部 24 領域判定部 25 領域補正部 26 出力変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉島 喜代久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 原 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 本山 栄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 俊男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山形 茂雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 康治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のマーカによりマーキングされた原
    稿を走査して原稿上の画像情報を読み取る読み取り手段
    と、読み取った画像情報に基づいて原稿上の画素の色を
    判定し、該判定した色の情報に基づいて所定のマーカ編
    集処理を施すマーカ編集手段とを備える画像処理装置に
    おいて、 前記マーカ編集手段は、1ライン前の編集処理情報を記
    憶する記憶手段と、前記読み取り手段が今回読み取った
    注目画素と特定画素との距離を計算する距離計算手段と
    を有し、前記1ライン前の編集処理情報と、前記計算し
    た距離と、前記注目画素の色情報とを用いてマーカ編集
    処理を施すことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記マーカ編集手段は、前記注目画素が
    所定の複数領域のいずれにあるかを判定する領域判定手
    段を有し、前記記憶手段が記憶する編集処理情報は、前
    記注目画素の色を示す読み込み色と、前記注目画素が複
    数の領域のうちのどの領域にあるかを示す領域情報と、
    特定領域での印字色を示す決定色と、前記距離計算手段
    によって計算された前記読み取り手段の主走査方向の距
    離とから成ることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記領域判定手段は、前記注目画素と特
    定画素との距離を所定値と比較し、該比較結果に応じて
    領域判定を行うことを特徴とする請求項2記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿は、背景色である第1の色と、
    表示色である第2の色と、マーカ色である第3の色とか
    ら成り、前記領域判定手段は、1ライン前の領域が第1
    の領域の場合であって前読み込み色が第1の色で前記注
    目画素の色が第3の色であるときは、前記注目画素と第
    2の色の画素との距離に応じて領域判定を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿は、背景色である第1の色と、
    表示色である第2の色と、マーカ色である第3の色とか
    ら成り、前記領域判定手段は、1ライン前の領域が第2
    の領域の場合であって前読み込み色が第1の色で前記注
    目画素の色が第2の色であるときは、前記注目画素と第
    3の色の画素との距離に応じて領域判定を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿は、背景色である第1の色と、
    表示色である第2の色と、マーカ色である第3の色とか
    ら成り、前記領域判定手段は、1ライン前の領域が第2
    の領域の場合であって前読み込み色が第3の色で前記注
    目画素の色が第1の色であるときは、前記注目画素と第
    2の色の画素との距離に応じて領域判定を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿は、背景色である第1の色と、
    表示色である第2の色と、マーカ色である第3の色とか
    ら成り、前記領域判定手段は、1ライン前の領域が第3
    の領域の場合であって前読み込み色が第3の色で前記注
    目画素の色が第2の色であるときは、前記注目画素と第
    1の色の画素との距離に応じて領域判定を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記原稿は、背景色である第1の色と、
    表示色である第2の色と、マーカ色である第3の色とか
    ら成り、前記領域判定手段は、1ライン前の領域が第4
    の領域の場合であって前読み込み色が第3の色で前記注
    目画素の色が第1の色であるときは、前記注目画素と第
    2の色の画素との距離に応じて領域判定を行うことを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 所定のマーカによりマーキングされた原
    稿を走査して原稿上の画像情報を読み取り手段により読
    み取り、読み取った画像情報に基づいて原稿上の画素の
    色を判定し、該判定した色の情報に基づいて所定のマー
    カ編集処理を施す画像処理方法において、 1ライン前の編集処理情報を記憶し、前記読み取り手段
    が今回読み取った注目画素と特定画素との距離を計算
    し、前記1ライン前の編集処理情報と、前記計算した距
    離と、前記注目画素の色情報とを用いてマーカ編集処理
    を施すことを特徴とする画像処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005022896A1 (ja) * 2003-08-28 2005-03-10 Sharp Kabushiki Kaisha 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2009111978A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Sharp Corp 背景色を推定する方法およびシステム
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