JPH08125747A - オーダーワイヤ回路 - Google Patents

オーダーワイヤ回路

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JPH08125747A
JPH08125747A JP25578494A JP25578494A JPH08125747A JP H08125747 A JPH08125747 A JP H08125747A JP 25578494 A JP25578494 A JP 25578494A JP 25578494 A JP25578494 A JP 25578494A JP H08125747 A JPH08125747 A JP H08125747A
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analog
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JP25578494A
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Inventor
Akihisa Nakamura
晃久 中村
Minoru Kidena
稔 貴傳名
Hironobu Tanaka
裕宣 田中
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、保守用音声通話機能のため装備さ
れるオーダーワイヤ回路に関し、独立したオーダーワイ
ヤ(OW)回線を複数設定できるようにして、オーバー
ヘッドにて伝送するデータ量を多くできるようにするこ
とを目的とする。 【構成】 OWデータをディジタルデータで伝送する複
数の入力ライン1に入力側を接続されると共に入力ライ
ン1のOWデータを選択的に出力しうる第1セレクタ2
と、第1セレクタ2の一方から出力されたOWデータを
D/A変換するD/A変換器3と、D/A変換器3から
のデータを複数の保守用端末4に選択的に出力する第2
セレクタ5と、保守用端末4からのアナログOWデータ
を選択的に出力する第3セレクタ6と、第3セレクタ6
で選択的に出力された保守用端末4からのアナログOW
データをA/D変換するA/D変換器7と、A/D変換
器7からのディジタルOWデータを入力としてOWデー
タをディジタルデータで伝送する複数の出力ライン8に
選択的に出力する第4セレクタ4とをそなえるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図2〜図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信を含めた伝送路
において保守等に用いるべく、装置間の音声通話機能の
ため装備されるオーダーワイヤ回路に関する。このよう
なオーダーワイヤ(OW)回路では、一部の局を結ぶエ
クスプレスオーダーワイヤ(Express OW)
と、全ての局を結ぶローカルオーダーワイヤ(Loca
l OW)とが提供されており、それぞれ別個のオーバ
ーヘッドバイト(OHB)が割り当てられている。
【0003】しかし、割り当てられたオーバーヘッドバ
イト(OHB)のうち一方を伝送装置間のOW機能に、
残るもう一方を監視系装置間のOW機能に使用する場
合、伝送装置間のOW機能においてはオーバーヘッドバ
イト(OHB)として1バイトのみを使用することにな
る。しかし、このような場合においても伝送装置間のO
W回線を2回線以上用意する必要を生じることがある。
【0004】また、現状ではオーダーワイヤ回路自体の
故障検出機能は装備されておらず、OW回線の使用表示
も行なわれていない。さらに、OW通信においては、現
状では2ワイヤ(2−Wire)または4ワイヤ(4−
Wire)でのアナログインターフェイスしか利用され
ていないが、技術の進歩による通信手段の多様化に伴
い、今後はパソコンやワードプロセッサ等を接続するこ
とが考えられる。
【0005】これらのディジタル信号で動作する機器を
接続する場合、現状では送信側でディジタル信号をアナ
ログ信号に(D/A)変換し、さらに受信側で再度アナ
ログ信号をディジタル信号に(A/D)変換して用いる
必要がある。そしてOW回線の1回線当たり伝送速度は
64Kb/secであり、通常1台の装置には、予備を
含めて複数の伝送線路が接続されるが、伝送速度の異な
る機器を接続して伝送を行なうことはできない。
【0006】
【従来の技術】ここで、従来のオーダーワイヤ回路につ
いて説明すると、図5は従来のオーダーワイヤ回路を示
す模式的ブロック図であり、このオーダーワイヤ回路は
PDH装置(Plesiounous Digital
Hierarchy)におけるOWユニットとして構
成されたもので、図5において、101は入力ライン
で、この複数の入力ライン101のそれぞれを通じOW
データが入力されるようになっている。
【0007】102はディジタル処理部で、このディジ
タル処理部102は入力されたディジタルデータに関
し、各光インターフェイスユニットの冗長設定および各
光インターフェイスユニットの状態・OWユニット内の
設定により選択されたデータを処理し、出力するもので
ある。103はディジタル/アナログ変換器で、このデ
ィジタル/アナログ変換器103はディジタル処理部1
02から入力されたシリアルディジタルデータをアナロ
グデータに変換するものである。
【0008】104はアナログ処理部で、このアナログ
処理部104はディジタル/アナログ変換器103から
の出力と、電話機からのアナログ入力とを合わせた処理
を行なうものである。105はアナログ/ディジタル変
換器で、このアナログ/ディジタル変換器105はアナ
ログ処理部104の出力をアナログ/ディジタル変換し
出力するものである。
【0009】106は出力ラインで、この出力ライン1
06からアナログ/ディジタル変換器105からの出力
がそれぞれ送出されるようになっている。107はアナ
ログ入力ラインで、このアナログ入力ライン107は電
話機等からのアナログ信号が入力されるようになってい
る。108はアナログ出力ラインで、このアナログ出力
ライン108は電話機等へのアナログ信号が出力される
ようになっている。
【0010】このような構成により、各光インターフェ
イスユニットに対するデータのパラレル送出が行なわ
れ、入力するOWデータについては、各光インターフェ
イスユニットの冗長設定および各光インターフェイスユ
ニットの状態・OWユニット内の設定により選択された
データのみが処理され、4−Wireおよび2−Wir
e信号として装置外部に出力される。
【0011】したがって、従来装置では、実装される光
インターフェイスユニットからの送出光信号におけるO
Wデータは全てのユニットにおいて同じものとなり、ま
た光インターフェイスユニットの受信光信号におけるO
WデータはOWユニット内にて選択されたものしか装置
外部にインターフェイスされないため、OW回線は1シ
ェルフにアナログでインターフェイスされるものが1本
しかなく、オーバーヘッドバイト(OHB)を用いるこ
とからD/A,A/D変換におけるディジタル信号の伝
送速度は64Kb/secと決められていた。
【0012】また、OW回線の使用・未使用およびOW
回路の故障を検出することはできなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では次のような課題がある。 オーバーヘッドバイト(OHB)が1バイトしかない
ため、OW回線が1本しか用意できない。 OW回線が1本しかなく、しかも全ての装置がOWデ
ータの装置外部への入出力機能をもつため、OW回線に
接続されたくないところとも接続されてしまう。
【0014】故障を検出できない。 使用・未使用状態を検出できない。 ディジタルで動作している機器との接続の際、一旦D
/A変換してアナログ信号で装置に入力し、OWユニッ
ト内でA/D変換しなければならない。 伝送速度は64Kb/sec固定である。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、独立したOW回線を複数設定できるようにす
るとともに、故障を検出できるようにし、使用・未使用
状態を検出できるようにし、D/A,A/Dを通らない
ディジタルインターフェイス回路を装備できるようにし
て、オーバーヘッドにて伝送するデータ量を多くできる
ようにした、オーダーワイヤ回路を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は入力ラインで、この
入力ライン1はオーダーワイヤデータをディジタルデー
タで伝送するように装備されている。2は第1セレクタ
で、この第1セレクタ2は複数の入力ライン1に入力側
を接続されるとともに、これらの入力ライン1のオーダ
ーワイヤデータを選択的に出力しうるように構成されて
いる。
【0017】3はディジタル/アナログ変換器で、この
ディジタル/アナログ変換器3は、第1セレクタ2の一
方から出力されたオーダーワイヤデータをディジタル/
アナログ変換するように構成されている。5は第2セレ
クタで、この第2セレクタ5はディジタル/アナログ変
換器3からのデータを複数の保守用端末4に選択的に出
力するように装備されている。
【0018】6は第3セレクタで、この第3セレクタ6
は複数の保守用端末4からのアナログオーダーワイヤデ
ータを選択的に出力するように構成されている。7はア
ナログ/ディジタル変換器で、このアナログ/ディジタ
ル変換器7は第3セレクタ6で選択的に出力された複数
の保守用端末4からのアナログオーダーワイヤデータを
アナログ/ディジタル変換するように構成されている。
【0019】9は第4セレクタで、この第4セレクタ9
はアナログ/ディジタル変換器7からのディジタルオー
ダーワイヤデータを入力として、オーダーワイヤデータ
をディジタルデータで伝送する複数の出力ライン8に選
択的に出力するように構成されている(以上が請求項1
の構成要件)。また、本発明のオーダーワイヤ回路(請
求項2)は、請求項1記載の回路につき、次のような構
成をそなえている。
【0020】10はテスト信号発生部で、このテスト信
号発生部10は第3セレクタ6の入力側に接続されてい
る。11はテスト回線で、このテスト回線11は、第4
セレクタ9の出力側と第1セレクタ2の入力側とを接続
して、テスト信号発生部10から第3セレクタ6,アナ
ログ/ディジタル変換器7及び第4セレクタ9を経由し
てきたテスト信号を通すように構成されている。
【0021】12はテスト信号検出部で、このテスト信
号検出部12は、第2セレクタ5の出力側に接続され、
テスト回線11から第1セレクタ2,ディジタル/アナ
ログ変換器3及び第2セレクタ5を経由してきたテスト
信号を検出するように構成されている。さらに、本発明
のオーダーワイヤ回路(請求項3)は、請求項1記載の
回路につき、次のような構成をそなえている。
【0022】13はダイヤル信号発生部で、このダイヤ
ル信号発生部13は、第3セレクタ6の入力側に接続さ
れ、保守用端末4がオンフック又はオフフックになる
と、オンフック又はオフフックに対応した所望のダイヤ
ル信号を発生するように構成されている。14は端末使
用/未使用検出部で、この端末使用/未使用検出部14
は、第2セレクタ5の出力側に接続され、保守用端末4
のオンフック又はオフフック状態とダイヤル信号とから
保守用端末4の使用/未使用状態を検出するように構成
されている。
【0023】そして、本発明のオーダーワイヤ回路(請
求項4)は、請求項1記載の回路につき、次のような構
成をそなえている。16は第1ディジタルインタフェー
スで、この第1ディジタルインタフェース16は、第1
セレクタ2へ入力される複数の入力ライン1からのディ
ジタルデータを取り出すように構成されている。
【0024】15は第2ディジタルインタフェースで、
この第2ディジタルインタフェース15は、ディジタル
データを第4セレクタ9の出力側の複数の出力ライン8
側へ出力するように構成されている。また、本発明のオ
ーダーワイヤ回路(請求項5)は、請求項1記載の回路
につき、第1セレクタ2が、第1セレクタ2に入力され
る複数の入力ライン1のデータ伝送速度よりも速い切替
タイミングで切替動作することにより、複数の入力ライ
ン1のデータをパラレルデータとして、これらの低速パ
ラレルデータを高速なシリアルデータとして出力しうる
ように構成されている。
【0025】さらに、本発明のオーダーワイヤ回路(請
求項5)は、請求項1記載の回路につき、第4セレクタ
9が、第4セレクタ9から出力される複数の出力ライン
8のデータ伝送速度よりも速い切替タイミングで切替動
作することにより、高速なシリアルデータを複数の出力
ライン8に低速なパラレルデータとして出力しうるよう
に構成されている。
【0026】なお、18は各セレクタ2,5,6,9を
制御するセレクタ制御回路であり、19は第1セレクタ
2と第4セレクタ9とをつなぐスルー回路である。
【0027】
【作用】上述の本発明のオーダーワイヤ回路(請求項
1)では、入力ライン1がオーダーワイヤデータをディ
ジタルデータで伝送し、複数の入力ライン1に入力側を
接続された第1セレクタ2は、これらの入力ライン1の
オーダーワイヤデータを選択的に出力する。そして、デ
ィジタル/アナログ変換器3が、第1セレクタ2の一方
から出力されたオーダーワイヤデータをディジタル/ア
ナログ変換し、第2セレクタ5はディジタル/アナログ
変換器3からのデータを複数の保守用端末4に選択的に
出力する。また、第3セレクタ6は複数の保守用端末4
からのアナログオーダーワイヤデータを選択的に出力
し、アナログ/ディジタル変換器7は第3セレクタ6で
選択的に出力された複数の保守用端末4からのアナログ
オーダーワイヤデータをアナログ/ディジタル変換す
る。さらに、第4セレクタ9はアナログ/ディジタル変
換器7からのディジタルオーダーワイヤデータを入力と
して、オーダーワイヤデータをディジタルデータで伝送
する複数の出力ライン8に選択的に出力する。
【0028】また、本発明のオーダーワイヤ回路(請求
項2)では、請求項1記載の回路の作用に加え、次のよ
うな作用を行なう。
【0029】すなわち、テスト信号発生部10が第3セ
レクタ6の入力側に接続され、テスト回線11は、第4
セレクタ9の出力側と第1セレクタ2の入力側とを接続
して、テスト信号発生部10から第3セレクタ6,アナ
ログ/ディジタル変換器7及び第4セレクタ9を経由し
てきたテスト信号を通す。そして、テスト信号検出部1
2は、第2セレクタ5の出力側に接続され、テスト回線
11から第1セレクタ2,ディジタル/アナログ変換器
3及び第2セレクタ5を経由してきたテスト信号を検出
する。
【0030】さらに、本発明のオーダーワイヤ回路(請
求項3)では、請求項1記載の回路の作用に加え、次の
ような作用を行なう。すなわち、ダイヤル信号発生部1
3は、第3セレクタ6の入力側に接続され、保守用端末
4がオンフック又はオフフックになると、オンフック又
はオフフックに対応した所望のダイヤル信号を発生す
る。
【0031】また、端末使用/未使用検出部14は、第
2セレクタ5の出力側に接続され、保守用端末4のオン
フック又はオフフック状態とダイヤル信号とから保守用
端末4の使用/未使用状態を検出する。そして、本発明
のオーダーワイヤ回路(請求項4)では、請求項1記載
の回路の作用に加え、第1ディジタルインタフェース1
6が、第1セレクタ2へ入力される複数の入力ライン1
からのディジタルデータを取り出すとともに、第2ディ
ジタルインタフェース15は、ディジタルデータを第4
セレクタ9の出力側の複数の出力ライン8側へ出力す
る。
【0032】また、本発明のオーダーワイヤ回路(請求
項5)では、請求項1記載の回路の作用に加え、第1セ
レクタ2が、第1セレクタ2に入力される複数の入力ラ
イン1のデータ伝送速度よりも速い切替タイミングで切
替動作することにより、複数の入力ライン1のデータを
パラレルデータとして、これらの低速パラレルデータを
高速なシリアルデータとして出力する。
【0033】さらに、本発明のオーダーワイヤ回路(請
求項5)では、請求項1記載の回路の作用に加え、第4
セレクタ9が、第4セレクタ9から出力される複数の出
力ライン8のデータ伝送速度よりも速い切替タイミング
で切替動作することにより、高速なシリアルデータを複
数の出力ライン8に低速なパラレルデータとして出力す
る。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例を示すブロック図で、こ
の図2において、1は入力ラインで、この入力ライン1
はオーダーワイヤデータをディジタルデータで伝送する
ように装備されている。
【0035】2は第1セレクタで、この第1セレクタ2
は複数の入力ライン1に入力側をそれぞれデマルチプレ
クサー24を介し接続されるとともに、これらの入力ラ
イン1のオーダーワイヤデータを選択的に出力しうるよ
うに構成されている。3はディジタル/アナログ変換器
で、このディジタル/アナログ変換器3は、第1セレク
タ2の一方から出力されたオーダーワイヤデータをディ
ジタル/アナログ変換するように構成されている。
【0036】また、第1セレクタ2の一方からは、後述
の高速信号インターフェイス17へ向けての出力も行な
われるように構成されている。そして、第1セレクタ2
の他方から出力されたオーダーワイヤデータは、スルー
回路19を通じ第4セレクタ9へ出力されるように構成
されており、オーダワイヤデータが加工されることな
く、そのまま第4セレクタ9へ入力されるようになって
いる。
【0037】ところで、5は第2セレクタであり、この
第2セレクタ5はアナログブリッジ20を介し保守用端
末4に接続されており、ディジタル/アナログ変換器3
からのデータを複数の保守用端末4に選択的に出力する
ように構成されている。ここで、アナログブリッジ20
は、インピーダンスマッチングにより所要のアナログレ
ベルを得るように構成されており、保守用端末4が支障
無く動作するように構成されている。
【0038】6は第3セレクタで、この第3セレクタ6
は複数の保守用端末4からのアナログオーダーワイヤデ
ータを選択的に出力するように構成されている。7はア
ナログ/ディジタル変換器で、このアナログ/ディジタ
ル変換器7は第3セレクタ6で選択的に出力された複数
の保守用端末4からのアナログオーダーワイヤデータを
アナログ/ディジタル変換するように構成されている。
【0039】9は第4セレクタで、この第4セレクタ9
はアナログ/ディジタル変換器7からのディジタルオー
ダーワイヤデータを入力として、オーダーワイヤデータ
をディジタルデータで伝送する複数の出力ライン8に選
択的に出力するように構成されている。ここで、第4セ
レクタ9と出力ライン8とはマルチプレクサ25を介し
接続されており、第4セレクタ9により出力ライン8ご
とに分離した出力データのディジタル信号を、マルチプ
レクサ25により主信号に多重し、出力ライン8のそれ
ぞれに出力されるように構成されている。
【0040】また、回路の故障を検出すべく次のような
構成が設けられている。すなわち10はテスト信号発生
部(TEST SIG.GEN.:Testsigna
l Generator)で、このテスト信号発生部1
0は第3セレクタ6の入力側に接続され、テスト用信号
として、ある特定の周波数で所要出力レベルの正弦波を
発生させるように構成されている。
【0041】テスト用信号は第3セレクタ6における時
分割動作によりアナログブリッジ20からのアナログ信
号と一本化されるようになっている。そして、前述の第
3セレクタ6と第4セレクタ9との接続関係により、テ
スト用信号と一本化されたアナログ信号は、アナログ/
ディジタル変換器7においてアナログ/ディジタル変換
されたのち第4セレクタ9に入力されるように構成され
ており、第4セレクタ9の動作により一本化されたアナ
ログ信号からテスト用信号が分離されるように構成され
ている。
【0042】さらに11はテスト回線で、このテスト回
線11は、第4セレクタ9の出力側と第1セレクタ2の
入力側とを接続して、テスト信号発生部10から第3セ
レクタ6,アナログ/ディジタル変換器7及び第4セレ
クタ9を経由してきたテスト信号を通すように構成され
ている。12はテスト信号検出部(TEST SIG.
LEVEL CHECK)で、このテスト信号検出部1
2は、第2セレクタ5の出力側に接続され、テスト回線
11から第1セレクタ2,ディジタル/アナログ変換器
3及び第2セレクタ5を経由してきたテスト信号を検出
するように構成されている。
【0043】したがって、テスト回線11を通じ入力し
たテスト用信号が、第1セレクタ2においてデマルチプ
レクサー24で抽出されたデータと時分割一本化され、
ディジタル/アナログ変換器3におけるディジタル/ア
ナログ変換ののち、第2セレクタ5で再度分離されて、
テスト信号検出部12におけるテスト信号検出が行なわ
れるように構成されている。
【0044】そして、テスト信号検出部12における検
出信号を、テスト信号発生部10で発生させたテスト信
号と比較監視することにより、故障を検出するように構
成されており、発生させたテスト信号と同レベルで同周
波数の検出信号が得られるとき、正常状態と判定するよ
うに構成されている。このような構成により、第3セレ
クタ6,アナログ/ディジタル変換器7,第4セレクタ
9,第1セレクタ2,ディジタル/アナログ変換器3お
よび第2セレクタ5の正常判定が行なわれるようになっ
ている。
【0045】次に、使用/未使用状態の検出に関する構
成について説明すると、13はダイヤル信号発生部(D
TMF GEN:Dual Tone Multi F
requency Generator)で、このダイ
ヤル信号発生部13は、第3セレクタ6の入力側に接続
され、保守用端末4がオンフック又はオフフックになる
と、オンフック又はオフフックに対応した所望のダイヤ
ル信号、例えば特定のコードやパターンを発生するよう
に構成されている。
【0046】特定のコードは、例えば電話機のOFFH
OOK時に「0000」、電話機のONHOOK時に
「9999」というように設定されている。14は端末
使用/未使用検出部で、この端末使用/未使用検出部1
4は、第2セレクタ5の出力側に接続され、保守用端末
4のオンフック又はオフフック状態を示すダイヤル信号
から保守用端末4の使用/未使用状態のコード等を検出
するように構成されている。
【0047】23は使用/未使用判定部で、この使用/
未使用判定部23は、端末使用/未使用検出部14にお
いて検出されたコードが「0000」のとき使用開始と
判定し、「9999」のとき通信終了の判定を行なうよ
うに構成されており、「0000」の検出回数と「99
99」の検出回数が一致し、かつ自局が「オンフック
(ONHOOK)」であるとき、全ての電話機がオンフ
ックである未使用状態と判定するように構成されてい
る。
【0048】なお、21はダイヤル信号を検出するダイ
ヤル信号検出部であり、22は検出電話番号と端末電話
番号とが一致しているかどうかを検出する番号一致検出
部である。そして、これらのダイヤル信号発生部13,
ダイヤル信号検出部21,端末使用/未使用検出部1
4,使用/未使用判定部23および番号一致検出部22
は、その回路を同一基板上に形成されたカード26とし
て構成され、このカード26が各保守用端末4ごとに装
備されている。
【0049】したがって、各保守用端末4ごとに上記の
端末使用/未使用検出の動作が行なわれるように構成さ
れている。ついで、回線へのディジタル入出力に関する
構成について説明すると、16は第1ディジタルインタ
フェースで、この第1ディジタルインタフェース16
は、第1セレクタ2へ入力される複数の入力ライン1か
らのディジタルデータを取り出すように構成されてい
る。
【0050】15は第2ディジタルインタフェースで、
この第2ディジタルインタフェース15は、ディジタル
データを第4セレクタ9の出力側の複数の出力ライン8
側へ出力するように構成されている。これにより、ディ
ジタル入力は、ディジタル/アナログ変換器3やアナロ
グ/ディジタル変換器7を経ることなく直接ディジタル
状態のまま伝送されるように構成されている。
【0051】ところで、18はセレクタ制御回路であ
り、このセレクタ制御回路18は、第1セレクタ2,第
2セレクタ5,第3セレクタ6および第4セレクタ9の
切替タイミングを所定の設定条件に従い変更しうるよう
に構成され、後述の図3に示すフローチャートに沿う動
作により各セレクタの動作タイミングが設定されるよう
になっている。
【0052】そして、第1セレクタ2は、第1セレクタ
2に入力される複数の入力ライン1のデータ伝送速度よ
りも速い切替タイミングで切替動作することにより、複
数の入力ライン1のデータをパラレルデータとして、こ
れらの低速パラレルデータを高速なシリアルデータとし
て出力しうるように構成されている。また、第4セレク
タ9が、第4セレクタ9から出力される複数の出力ライ
ン8のデータ伝送速度よりも速い切替タイミングで切替
動作することにより、高速なシリアルデータを複数の出
力ライン8に低速なパラレルデータとして出力しうるよ
うに構成されている。
【0053】さらに、17は高速信号インターフェイス
で、この高速信号インターフェイス17はパーソナルコ
ンピュータ等の高速タイミング端末に接続されるべく構
成されており、例えば「RS232C」等で形成され
て、上記の高速なシリアルデータの入出力が行なわれる
ようになっている。したがって、通常のデータが64K
b/secで構成され、高速なシリアルデータが128
Kb/secで構成されているとすると、高速なシリア
ルデータは例えばLINE1とLINE2との2回線の
双方において低速なパラレルデータとして伝送され、こ
の低速なパラレルデータについて第1セレクタ2の切替
えタイミングを128Kb/secとして動作させるこ
とにより、高速信号インターフェイス17において高速
なシリアルデータ128Kb/secが得られるように
構成されている。
【0054】本実施例のオーダーワイヤ回路は上述のご
とく構成されているが、このような回路Cは図4に示す
伝送路の模式図のようにして用いられる。すなわち、L
(L1,L2)は終端装置(LTE1,LTE2:Li
ne Terminating Equipment)
で、終端装置L(L1,L2)は光伝送路の両端を構成
しており、その間に3対の光に対しそれぞれ独立したO
W回線が設けられている。
【0055】C(C1)はオーダーワイヤ回路(REG
1:Regenerator)で、このオーダーワイヤ
回路C(C1)は終端装置L(L1)に3本の光伝送路
(LINE1,LINE2,LINE3)を介し接続さ
れており、終端装置L(L1)を介して保守用端末4
(OW1,OW2,OW3)に連結されている。また、
オーダーワイヤ回路C(C1)は前述の図2の構成をそ
なえており、保守用端末4としてOW1およびOW2を
装備されている。
【0056】さらに、C(C2)はオーダーワイヤ回路
で、このオーダーワイヤ回路C(C2)は、オーダーワ
イヤ回路C(C1)に一端を3本の光伝送路(LINE
1,LINE2,LINE3)を介し接続されるととも
に、他端を終端装置L(L1)に接続されており、終端
装置L(L1)を介して保守用端末4(OW1,OW
2,OW3)に連結されている。
【0057】また、オーダーワイヤ回路C(C2)は前
述の図2の構成において保守用端末4としてOW1を装
備されている。このように終端装置L(L1,L2)と
オーダーワイヤ回路C(C1,C2)とを3本の光伝送
路で連結する構成により、一例として次のような動作が
行なわれる。
【0058】まず、光伝送路(LINE1)をすべての
装置の保守用端末4(OW1)に接続する。この接続動
作は、オーダーワイヤ回路C(C1)においては、セレ
クタ制御回路18の設定により第1セレクタ2を切替
え、光伝送路(LINE1)を第1セレクタ2において
選択して、ディジタル/アナログ変換器3、第2セレク
タ5およびアナログブリッジ20を介し保守用端末4の
OW1を連結することにより行なわれる。
【0059】また、オーダーワイヤ回路C(C2)およ
び終端装置L(L1,L2)においてもほぼ同様な動作
により接続が行なわれる。つぎに、光伝送路(LINE
2)を、上述と同様にして終端装置L(L1,L2)お
よびオーダーワイヤ回路C(C1)における保守用端末
4のOW2に接続し、オーダーワイヤ回路C(C2)に
ついてはスルーとする。
【0060】すなわち、オーダーワイヤ回路C(C2)
おいては、セレクタ制御回路18の設定変更により第1
セレクタ2を切り替えて、光伝送路(LINE2)をス
ルー回路19に接続する。これにより、オーダーワイヤ
回路C(C2)は、光伝送路(LINE2)に関し独立
した状態となる。
【0061】そして、光伝送路(LINE3)を、終端
装置L(L1,L2)の保守用端末4におけるOW3に
接続するとともに、オーダーワイヤ回路C(C1)およ
びオーダーワイヤ回路C(C2)についてはスルーとす
る。すなわち、オーダーワイヤ回路C(C1)およびオ
ーダーワイヤ回路C(C2)においては、セレクタ制御
回路18の設定変更により第1セレクタ2を切り替え
て、光伝送路(LINE2)をスルー回路19に接続す
る。
【0062】これにより、オーダーワイヤ回路C(C
1)およびオーダーワイヤ回路C(C2)は、光伝送路
(LINE2)に関し独立した状態となる。このような
状態では、終端装置L(L1,L2)およびオーダーワ
イヤ回路C(C1,C2)のすべてについて保守用端末
4のOW1が接続されたOW回線が形成され、従来と同
様の交信が行なわれる。
【0063】また、保守用端末4のOW2については、
終端装置L(L1,L2)とオーダーワイヤ回路C(C
1)とにおいて接続され、オーダーワイヤ回路C(C
2)においては接続されないOW回線が形成され、終端
装置L(L1,L2)とオーダーワイヤ回路C(C1)
とにおけるOW2を介しての交信が行なわれる。さら
に、保守用端末4のOW3については、終端装置L(L
1,L2)において接続され、オーダーワイヤ回路C
(C1)とオーダーワイヤ回路C(C2)とにおいては
接続されないOW回線が形成され、終端装置L(L1,
L2)相互間におけるOW3を介しての交信が行なわれ
る。
【0064】このように、セレクタ制御回路18による
各セレクタの切り替えにより、特定局間のみの回線が形
成されるようになり、従来のように他局の交信が終了す
るのを待つような不具合が解消される。ところで、セレ
クタ制御回路18における設定動作は、図3のフローチ
ャートに沿い次のように行なわれる。
【0065】まず、ステップS1において入力ライン1
(LINE1,LINE2,LINE3・・・)がそれ
ぞれOW機能を使用するか否かが、各ラインごとに設定
され、各セレクタの切り替え設定が行なわれるととも
に、OW機能を使用しないラインについてはスルー回路
19に接続すべき設定が行なわれる(ステップS2)。
ついで、ステップS3において、OWを使用するLIN
EをOW回線に接続する各セレクタの切り替えが行なわ
れる。
【0066】そして、入力ライン1(LINE1,LI
NE2,LINE3・・・)の所望ラインについて冗長
構成とするかどうかの判断が行なわれ(ステップS
4)、冗長構成を取ったLINEについて、状態の良い
ものを選択してOW回路に接続するセレクタ動作が行な
われる(ステップS5)。また、冗長構成としないLI
NEについては、独立したOW回路への接続動作が各セ
レクタにより行なわれる(ステップS6)。
【0067】次に、各OW回路についてアラーム設定の
有無が判断され(ステップS7)、もしアラームがある
回路については、データの放棄が行なわれる(ステップ
S8)。ついで、入力したデータがアナログデータであ
るかディジタルデータであるかの判断が行なわれ(ステ
ップS9)、アナログデータである場合にはアナログイ
ンターフェイスの選択が行なわれる(ステップS1
0)。
【0068】そして、使用/未使用判定部23によるオ
ンフック/オフフックの判定結果が参照され、OW回路
に接続もしくはスルー回路19に接続可能かどうかが判
断されて(ステップS14)、オーダーワイヤ回路(R
EG)かつONHOOKのときスルー回路19への接続
が行なわれる(ステップS16)。また、終端装置(L
TE)およびOFFHOOKのときOW回路への接続が
行なわれる(ステップS15)。
【0069】一方、入力されたデータがディジタルデー
タである場合には、ステップS9からステップS11が
実行され、データ伝送速度の設定が通常であるか高速で
あるかの参照および判断が行なわれて、通常速度の場合
には第1ディジタルインタフェース16,第2ディジタ
ルインタフェース15を選択するセレクタ動作が行なわ
れる(ステップS12)。
【0070】また、データ伝送速度の設定が高速である
場合には、高速信号に対応したセレクタ動作が行なわれ
るとともに、高速信号インターフェイス17の速度設定
が行なわれる(ステップS13)。ここで、高速信号イ
ンターフェイス17の設定速度は、第1セレクタ2の切
り替え速度が通常速度のn倍のとき、「64×n」bi
t/secに設定される。
【0071】このようなセレクタ制御回路18の動作に
より、オーダーワイヤ回路C(C1)では次のような各
種動作が行なわれる。まず、OWデータの伝送について
は、入力ライン1からの入力信号からDMUX回路24
においてOWデータが抽出される。抽出されたデータは
セレクタ2において時分割化(TSS)により一本の信
号にまとめられて出力される。
【0072】この出力はディジタル/アナログ変換器3
においてディジタル/アナログ変換され、アナログシリ
アルデータの状態で第2セレクタ5に入力する。この入
力は、第2セレクタ5の動作により各OW回線ごとに分
離され、それぞれのアナログブリッジ20に入力し、こ
こで外部入出力にインターフェイスする。
【0073】装置外部からのアナログ入出力は、保守用
端末4を通じてアナログブリッジ20において行なわ
れ、レベル調整を行なったのち第3セレクタ6へ出力さ
れる。そして、第3セレクタ6の動作により、各信号が
時分割化(TSS)により一本の信号にまとめられて出
力される。この一本化されたアナログシリアルデータ
は、アナログ/ディジタル変換器7においてアナログ/
ディジタル変換され、第4セレクタ9に出力される。
【0074】第4セレクタ9への入力は、第4セレクタ
9の動作により各出力ライン8ごとに分離され、マルチ
プレクサ25により主信号に多重されて次のユニットに
出力されている。このようにしてOWデータの伝送が行
なわれる。一方、オーダーワイヤ回路C(C1)の故障
検出については次のような動作ガ行なわれる。
【0075】まず、テスト信号発生部10によるテスト
用信号が、ある特定の周波数で所要出力レベルの正弦波
として生成され、第3セレクタ6に入力される。テスト
用信号は第3セレクタ6における時分割動作によりアナ
ログブリッジ20からのアナログ信号と一本化される。
そして、テスト用信号と一本化されたアナログ信号は、
アナログ/ディジタル変換器7においてアナログ/ディ
ジタル変換されたのち第4セレクタ9に入力され、第4
セレクタ9の動作により一本化されたアナログ信号から
テスト用信号が分離される。
【0076】さらにテスト信号発生部10から第3セレ
クタ6,アナログ/ディジタル変換器7及び第4セレク
タ9を経由してきたテスト信号は、テスト回線11を通
じて第1セレクタ2へ入力される。テスト回線11を通
じ入力したテスト用信号は、第1セレクタ2においてデ
マルチプレクサー24で抽出されたデータと時分割一本
化され、ディジタル/アナログ変換器3におけるディジ
タル/アナログ変換ののち、第2セレクタ5で再度分離
されて、テスト信号検出部12におけるテスト信号検出
が行なわれる。
【0077】そして、テスト信号検出部12における検
出信号を、テスト信号発生部10で発生させたテスト信
号と比較監視することにより、故障が検出され、発生さ
せたテスト信号と同周波数で同レベルの信号検出が行な
われたとき、正常状態の判定が行なわれる。これによ
り、第3セレクタ6,アナログ/ディジタル変換器7,
第4セレクタ9,第1セレクタ2,ディジタル/アナロ
グ変換器3および第2セレクタ5の正常判定が行なわれ
る。
【0078】そして、回線の使用/未使用状態の検出動
作は次のように行なわれる。
【0079】まず、各保守用端末4(OW1、OW2)
ごとのダイヤル信号発生部13において、それぞれオン
フック又はオフフックに対応した所望のダイヤル信号、
例えば特定のコードやパターンが発生し、アナログブリ
ッジ20に入力される。ここで、入力される特定のコー
ドは、例えば電話機のOFFHOOK時に「000
0」、電話機のONHOOK時に「9999」というよ
うに設定される。
【0080】このような各ダイヤル信号が、第3セレク
タ6で他の信号と時分割により一本化され、アナログ/
ディジタル変換器7においてアナログ/ディジタル変換
されて第4セレクタ9に入力される。そして、第4セレ
クタ9により各OW回線ごとに分離され、マルチプレク
サ25により主信号と多重化されて出力ライン8へ出力
されていく。
【0081】これにより、当該オーダーワイヤ回路C
(C1)における回線使用状況が伝送路内における他の
装置に伝達されることとなる。そして、伝送路内におけ
る他の装置との関係における回線の使用/未使用検出は
次のように行なわれる。まず、入力ライン1からデマル
チプレクサー24、第1セレクタ2およびディジタル/
アナログ変換器3を通じて入力した端末使用/未使用に
対応するダイヤル信号が第2セレクタ5において分離さ
れ、アナログブリッジ20を通じてダイヤル信号検出部
21に入力される。
【0082】そして、端末使用/未使用検出部14にお
いて、ダイヤル信号から保守用端末4の使用開始/通信
終了状態のコード等を検出し、使用/未使用判定部23
において、端末使用/未使用検出部14において検出さ
れたコードが「0000」のとき使用開始と判定し、
「9999」のとき通信終了の判定を行なう動作が行な
われる。
【0083】すなわち、「0000」の検出回数と「9
999」の検出回数とが一致し、かつ自局が「オンフッ
ク(ONHOOK)」であるとき、全ての電話機がオン
フックの未使用状態であるとの判定が行なわれる。この
判定情報を参照して、所望の回線選択および交信が行な
われる。ついで、回線へのディジタル入出力に関する動
作は次のように行なわれる。
【0084】まず、入力すべき各ディジタルデータは、
第1ディジタルインタフェース16のそれぞれへ入力さ
れ、各々がマルチプレクサ25による主信号との多重化
の後、出力ライン8へ出力されていく。一方、各回線に
おけるディジタルデータは、入力ライン1から第2ディ
ジタルインタフェース15を通じ入力される。
【0085】これにより、ディジタルデータはディジタ
ル/アナログ変換器3やアナログ/ディジタル変換器7
等を経ることなく直接ディジタル状態のまま伝送され
る。そして、高速のディジタル信号については、高速信
号インターフェイス17を通じ入力され、第4セレクタ
9を介し通常速度のディジタル信号と同様に出力ライン
8へ出力されるが、第4セレクタ9における動作によ
り、高速伝送が実現される。
【0086】すなわち、第4セレクタ9が、第4セレク
タ9から出力される複数の出力ライン8のデータ伝送速
度よりも速い切替タイミングで切替動作することによ
り、高速なシリアルデータを複数の出力ライン8に低速
なパラレルデータとして出力される。したがって、通常
のデータが64Kb/secで構成され、高速なシリア
ルデータが128Kb/secで構成されているとする
と、高速なシリアルデータは例えばLINE1とLIN
E2との2回線の双方において低速なパラレルデータと
して伝送される。
【0087】一方、回線からの高速ディジタルデータの
取り込みについては、次のように行なわれる。すなわ
ち、LINE1とLINE2との2回線で伝送されてい
る高速ディジタルデータに対応した低速なパラレルデー
タが、入力ライン1からデマルチプレクサー24で分離
された後、第1セレクタ2に入力される。
【0088】そして、第1セレクタ2が、第1セレクタ
2に入力される複数の入力ライン1のデータ伝送速度よ
りも速い切替タイミングで切替動作することにより、複
数の入力ライン1のデータをパラレルデータとして、こ
れらの低速パラレルデータを高速なシリアルデータとし
て出力する。したがって、LINE1とLINE2との
2回線における低速なパラレルデータに関し、第1セレ
クタ2の切替えタイミングを128Kb/secとして
動作させることにより、高速信号インターフェイス17
において高速なシリアルデータ128Kb/secが出
力される。
【0089】このようにして、パソコン等のようなディ
ジタルデータの高速伝送を必要とする端末についても、
所望の伝送速度が実現されるようになって、ディジタル
動作機器の特性を十分に発揮させる状態での接続が可能
となる。また、伝送容量をあらかじめ規定された通常の
ものから容易に大きくすることができる。
【0090】このように、本実施例によれば、OW回線
の装置外部へのインターフェイスは、アナログ・ディジ
タルともに有しているため、電話機などアナログ信号で
動作している機器のみならずパソコンなどディジタル信
号で動作している機器もそのまま接続して、OW回線で
データを伝送することが可能である。また、各伝送線路
ごとに個別にデータを送ることも、複数の伝送線路をひ
とまとめとしてデータをパラレル伝送することにより大
容量データ伝送を行なうことも可能である。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のオーダー
ワイヤ回路(請求項1)によれば、オーダーワイヤデー
タをディジタルデータで伝送する複数の入力ラインに入
力側を接続されるとともに、これらの入力ラインのオー
ダーワイヤデータを選択的に出力しうる第1セレクタ
と、該第1セレクタの一方から出力されたオーダーワイ
ヤデータをディジタル/アナログ変換するディジタル/
アナログ変換器と、該ディジタル/アナログ変換器から
のデータを複数の保守用端末に選択的に出力する第2セ
レクタと、該複数の保守用端末からのアナログオーダー
ワイヤデータを選択的に出力する第3セレクタと、該第
3セレクタで選択的に出力された該複数の保守用端末か
らのアナログオーダーワイヤデータをアナログ/ディジ
タル変換するアナログ/ディジタル変換器と、該アナロ
グ/ディジタル変換器からのディジタルオーダーワイヤ
データを入力として、オーダーワイヤデータをディジタ
ルデータで伝送する複数の出力ラインに選択的に出力す
る第4セレクタとをそなえて構成されるという簡素な構
成で、次のような効果ないし利点が得られる。
【0092】各セレクタの切り替えにより、特定のO
W回線とアクセスできる装置を自由に設定できるため、
特定局間のみの回線を形成しうるようになり、従来の全
局間が接続されるために発生する不具合、即ち他局が使
用中の際は他局の交信が終了するのを待たなければ使用
できないような不具合が解消される。 オーバーヘッドバイト(OHB)に規定されたOW通
信用バイトが必要な回線数より少なくても独立したOW
回線を小型化した回路で複数用意できる。
【0093】また、本発明のオーダーワイヤ回路(請求
項2)によれば、請求項1に記載の発明につき、該第3
セレクタの入力側に接続されたテスト信号発生部と、該
第4セレクタの出力側と該第1セレクタの入力側とを接
続して、該テスト信号発生部から該第3セレクタ,該ア
ナログ/ディジタル変換器及び該第4セレクタを経由し
てきたテスト信号を通すためのテスト回線と、該第2セ
レクタの出力側に接続され、該テスト回線から該第1セ
レクタ,該ディジタル/アナログ変換器及び該第2セレ
クタを経由してきたテスト信号を検出するテスト信号検
出部とが設けられるという簡素な構成で、請求項1の効
果に加えて、回線の故障検出を容易に行なえる。
【0094】本発明のオーダーワイヤ回路(請求項3)
によれば、請求項1に記載の発明につき、該第3セレク
タの入力側に接続され、該保守用端末がオンフック又は
オフフックになると、オンフック又はオフフックに対応
した所望のダイヤル信号を発生するダイヤル信号発生部
と、該第2セレクタの出力側に接続され、保守用端末の
オンフック又はオフフック状態とダイヤル信号とから保
守用端末の使用/未使用状態を検出する端末使用/未使
用検出部とが設けられるという簡素な構成で、請求項1
の効果に加えて、各回線の使用/未使用の検出を容易に
行なえるようになる。
【0095】本発明のオーダーワイヤ回路(請求項4)
によれば、請求項1に記載の発明につき、該第1セレク
タへ入力される該複数の入力ラインからのディジタルデ
ータを取り出す第1ディジタルインタフェースが設けら
れるとともに、ディジタルデータを第4セレクタの出力
側の該複数の出力ライン側へ出力する第2ディジタルイ
ンタフェースが設けられるという簡素な構成で、請求項
1の効果に加えて、OW回線の装置外部へのインターフ
ェイスは、アナログ・ディジタルともに有しているた
め、電話機などアナログ信号で動作している機器のみな
らずパソコンなどディジタル信号で動作している機器も
そのまま接続して、OW回線でデータを伝送することが
可能となる。
【0096】本発明のオーダーワイヤ回路(請求項5)
によれば、請求項1に記載の発明につき、該第1セレク
タが、該第1セレクタに入力される該複数の入力ライン
のデータ伝送速度よりも速い切替タイミングで切替動作
することにより、該複数の入力ラインのデータをパラレ
ルデータとして、これらの低速パラレルデータを高速な
シリアルデータとして出力しうるように構成されるとい
う簡素な構成で、請求項1の効果に加えて、各伝送線路
ごとに個別にデータを送ることも、複数の伝送線路をひ
とまとめとしてデータをパラレル伝送することにより大
容量データ伝送を行なうことも可能となる。
【0097】本発明のオーダーワイヤ回路(請求項6)
によれば、請求項1に記載の発明につき、該第4セレク
タが、該第4セレクタから出力される該複数の入力ライ
ンのデータ伝送速度よりも速い切替タイミングで切替動
作することにより、高速なシリアルデータを該複数の出
力ラインに低速なパラレルデータとして出力しうるよう
に構成されるという簡素な構成で、請求項1の効果に加
えて、各伝送線路ごとに個別にデータを送ることも、複
数の伝送線路をひとまとめとしてデータをパラレル伝送
することにより大容量データ伝送を行なうことも可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の要部動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明のオーダーワイヤ回路の一使用例を示す
ブロック図である。
【図5】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力ライン 2 第1セレクタ 3 ディジタル/アナログ変換器 4 保守用端末 5 第2セレクタ 6 第3セレクタ 7 アナログ/ディジタル変換器 8 出力ライン 9 第4セレクタ 10 テスト信号発生部 11 テスト回線 12 テスト信号検出部 13 ダイヤル信号発生部 14 端末使用/未使用検出部 15 第2ディジタルインタフェース 16 第1ディジタルインタフェース 17 高速信号インターフェイス 18 セレクタ制御回路 19 スルー回路 20 アナログブリッジ 21 ダイヤル信号検出部 22 番号一致検出部 23 端末使用/未使用判定部 24 デマルチプレクサー 25 マルチプレクサ 26 カード 101 入力ライン 102 ディジタル処理部 103 ディジタル/アナログ変換器 104 アナログ処理部 105 アナログ/ディジタル変換器 106 出力ライン 107 アナログ入力ライン 108 アナログ出力ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 裕宣 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーダーワイヤデータをディジタルデー
    タで伝送する複数の入力ラインに入力側を接続されると
    ともに、これらの入力ラインのオーダーワイヤデータを
    選択的に出力しうる第1セレクタと、 該第1セレクタの一方から出力されたオーダーワイヤデ
    ータをディジタル/アナログ変換するディジタル/アナ
    ログ変換器と、 該ディジタル/アナログ変換器からのデータを複数の保
    守用端末に選択的に出力する第2セレクタと、 該複数の保守用端末からのアナログオーダーワイヤデー
    タを選択的に出力する第3セレクタと、 該第3セレクタで選択的に出力された該複数の保守用端
    末からのアナログオーダーワイヤデータをアナログ/デ
    ィジタル変換するアナログ/ディジタル変換器と、 該アナログ/ディジタル変換器からのディジタルオーダ
    ーワイヤデータを入力として、オーダーワイヤデータを
    ディジタルデータで伝送する複数の出力ラインに選択的
    に出力する第4セレクタとをそなえて構成されたことを
    特徴とする、オーダーワイヤ回路。
  2. 【請求項2】 該第3セレクタの入力側に接続されたテ
    スト信号発生部と、 該第4セレクタの出力側と該第1セレクタの入力側とを
    接続して、該テスト信号発生部から該第3セレクタ,該
    アナログ/ディジタル変換器及び該第4セレクタを経由
    してきたテスト信号を通すためのテスト回線と、 該第2セレクタの出力側に接続され、該テスト回線から
    該第1セレクタ,該ディジタル/アナログ変換器及び該
    第2セレクタを経由してきたテスト信号を検出するテス
    ト信号検出部とが設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のオーダーワイヤ回路。
  3. 【請求項3】 該第3セレクタの入力側に接続され、該
    保守用端末がオンフック又はオフフックになると、オン
    フック又はオフフックに対応した所望のダイヤル信号を
    発生するダイヤル信号発生部と、 該第2セレクタの出力側に接続され、保守用端末のオン
    フック又はオフフック状態とダイヤル信号とから保守用
    端末の使用/未使用状態を検出する端末使用/未使用検
    出部とが設けられたことを特徴とする請求項1記載のオ
    ーダーワイヤ回路。
  4. 【請求項4】 該第1セレクタへ入力される該複数の入
    力ラインからのディジタルデータを取り出す第1ディジ
    タルインタフェースが設けられるとともに、 ディジタルデータを第4セレクタの出力側の該複数の出
    力ライン側へ出力する第2ディジタルインタフェースが
    設けられたことを特徴とする請求項1記載のオーダーワ
    イヤ回路。
  5. 【請求項5】 該第1セレクタが、該第1セレクタに入
    力される該複数の入力ラインのデータ伝送速度よりも速
    い切替タイミングで切替動作することにより、該複数の
    入力ラインのデータをパラレルデータとして、これらの
    低速パラレルデータを高速なシリアルデータとして出力
    しうるように構成されたことを特徴とする請求項1記載
    のオーダーワイヤ回路。
  6. 【請求項6】 該第4セレクタが、該第4セレクタから
    出力される該複数の入力ラインのデータ伝送速度よりも
    速い切替タイミングで切替動作することにより、高速な
    シリアルデータを該複数の出力ラインに低速なパラレル
    データとして出力しうるように構成されたことを特徴と
    する請求項1記載のオーダーワイヤ回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100315989B1 (ko) * 1998-12-30 2002-02-28 서평원 동기식 광신호의 오더 와이어 채널 전송 장치
WO2004093358A1 (ja) * 2003-04-11 2004-10-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 通信装置

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